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('、`*川魔女の指先のようです
196
:
名無しさん
:2018/01/07(日) 21:00:05 ID:9ft78oqo0
決して強い口調ではなかったが、ペニーの考えはハインリッヒに伝わっているだろう。
ここで口論をするのも、銃で撃ち殺すのも簡単だが、それではいい結果を生まない。
彼女は少なくともペニーに対して悪い感情を持っていない。
ならば、まだ話が通じるのだ。
話が通じれば、何か突破口が見出せる。
敵同士であることが分かっても、まだ交渉の余地があるのだ。
从 ゚∀从「それを私が話すと、何故思うんですか?」
('、`*川「あの時に何かがあったんですよね。
貴女達が予想しない何かが。
そして、銃爪を引いた。
つまり、争いの発端となる何かが起きた。
そう聞いていますよ」
从 ゚∀从「……その通りです。
イルトリア側からの発砲を確認し次第、私達は攻撃を許可されていました。
そんな中、誰かが撃ったんです。
それを目視した私達は、てっきりどこかで攻撃を受けた物だと判断して、狙撃を行いました。
ですが、チームの誰も発砲をしていなかったんです。
与えられていた装備では防弾ガラスを貫通できない事が分かっていたため、他の何者かが攻撃をしたんです。
ジュスティア側の作戦を知っていた何者かが、それを行ったに違いないんです」
優しい風が海から吹き付け、二人の髪を後ろになびかせた。
長い沈黙が、二人の間に流れた。
水平線の向こうに浮かぶ白い入道雲。
海鳥と蝉の鳴き声。
葉擦れが潮騒と合わさる。
降り注ぐ緑色の木漏れ日の中、果ての見えない海を黙って眺めた。
从 ゚∀从「それで、何を望んでいるんですか?」
痺れを切らしたように、ハインリッヒが口を開いた。
それを待っていたペニーは、単刀直入に告げる。
('、`*川「手を組みませんか?」
从 ゚∀从「……どういう事でしょう」
('、`*川「私達はお互いにプロとして自分の仕事をして、その過程で互いに仲間を失いました。
ですがそれは、貴女の言う何者かが発端になり、私達をぶつけさせた。
なら、このままでは互いにその何者かの目論見通りに傷つけあうだけです。
憎しみは癒えることはありませんが、少なくとも、それを今激突させるのは利巧とは言えません」
ハインリッヒは無言でそれを肯定した。
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