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('、`*川魔女の指先のようです

195名無しさん:2018/01/07(日) 20:59:23 ID:9ft78oqo0
('、`*川「誰に雇われたんですか?喋れば救急車を呼びます」

「し……っ……しらっ……ねぇ……」

('、`*川「何も知らないのなら、救急車は不要ですね」

「ま、待てっ……お、男だった……背の高い男が、そこの……女を殺せば金をくれるっていうから……」

やはり、この強盗達はハインリッヒを狙って雇われていたのだ。
何故ハインリッヒを殺そうとしたのか、理由は雇い主しか分からないだろう。
ペニーに出来るのは精々予想をするだけだ。

予想をするにしても、情報が不足しすぎているため、真実に近づくのは困難だろう。
だが、生き証人であるハインリッヒがいれば、状況は変わってくるはずだ。

('、`*川「ハインリッヒさん、少し静かなところでお話をしませんか?そう、山の方に行きませんか?公園があるんです、とても静かで、あまり人が来ない公園が」

銃を向けずとも、ハインリッヒはペニーのささやかな提案に抵抗することはなかった。
抵抗すれば次に自分がどうなるのかは、強盗達がその身を以て証明したからだ。
弾のある銃と無い銃。
この二つを武器として持つ人間が対峙した時、どちらが優勢かは言うまでもない。

从 ゚∀从「……そうしましょう」

そして二人は店を後にした。
ペニーが何も言わなくとも、ハインリッヒが先に歩き、山に続く石畳を歩いて行った。
銃は向けなかったが、彼女は素直に行動した。
二人はこのような状況の時、どうすれば人目につかずに現場から逃げられるかを知っていた。

人と目を合わせず、決して走らず、黙々と歩き、振り返ることなく目的地を目指すだけでいい。
人の間を抜け、二人は街を見下ろすことの出来る山腹の小さな公園へと辿り着いた。
彼女達を追ってくる人間は誰もいなかった。
木々に囲まれた小さな公園には遊具が無く、木で作られた小さなテーブルとイスはペンキが剥げ、そして海を向いて置かれた鉄のベンチがあるだけだった。

葉の屋根で日陰になった蒼海を一望できるベンチに並んで腰掛け、ペニーが先に口を開いた。

('、`*川「ジュスティアの狙撃手、ですね」

从 ゚∀从「貴女はイルトリアの狙撃手なのね」

沈黙が流れる。

('、`*川「私が、パティさん達を殺しました」

从 ゚∀从「……やはり、そうですか」

('、`*川「そして、貴女達は私の仲間を殺しました。
    私は今、そのことで貴女を咎めるつもりはありません。
    聞きたいのは、あの時に何があったのか、です」


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