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('、`*川魔女の指先のようです
192
:
名無しさん
:2018/01/07(日) 20:55:11 ID:9ft78oqo0
その時を待つのだ。
カウンセラーという仕事の多くが会話であるように、会話にはストレスを減らす効果がある。
建設的な会話でなくてもいい。
話を聞いてもらうだけでも人はかなり楽になるのだ。
从;゚∀从「……ペニーさん、ご迷惑でなければ私の話を聞いてもらってもいいですか?」
('、`*川「私でよければ、もちろん」
从;゚∀从「自分がとんでもない罪を犯してしまったのではと、悩んだことはありますか?」
('、`*川「えぇ、何度もありますよ。
今でもそうです。
寝る度に私は自分の行動を振り返り、果たしてそれが本当に最善だったのか、他に手段はなかったのか、と思います」
特に、人を殺した時はいつもそうだ。
慣れたと思っていても、後々になってそれはペニーの心に死霊となって現れる。
殺された人間の家族の無念や絶望。
奪われた家族に復讐されるのではないかという想像。
それらは今なおペニーの頭の中から消えることの無い残像だ。
从;゚∀从「自分では正しいつもりでやっていた事が、後になって大変な過ちだったと分かったら、どう向かい合えばいいんでしょうか……」
('、`*川「いくら振り返っても過去は変わりません。
過去の見方だけが変わるだけです。
なら、その過去を自分の経験として取り入れ――それが罪だったとしても――、生きていくしかないと思います。
だから、仮に大罪を犯したのだとしたら、その罪と共に生きる他ないと、私は思っています。
もしよければ、お話を聞かせてもらってもいいですか?」
変わらないはずの店内の話し声が嫌に大きく聞こえる。
从;゚∀从「……実は私」
('、`;川
ハインリッヒが話しかけたその時、ペニーの視線は彼女から離れて大きく見開かれた。
その反応に言葉半ばでハインリッヒもペニーの視線の先を見て、同様の反応を示した。
ペニーの目はヘルメットを被った四人の男が店に入ってくるのを捉え、その手が不自然なまでに膨らんだ懐に伸びるのを目撃した。
スモークシールドのために視線の向きは分からない。
しかし。
それでも分かったのは、次の瞬間に四人が懐から取り出したのは財布ではなく、撃鉄の起きたコルト・ガバメントだったということだ。
その四五口径のオートマチック拳銃は、人間を撃ち殺すのに申し分ない威力と信頼性を持ち、武器を売る店では必ず目にかかる程の流通量を誇る傑作自動拳銃だ。
使い方によってはどこの街でも通用する完璧な貨幣とも言える。
それを見た客が短く悲鳴を上げるが、銃腔が店中を舐めるようにして向けられ、それは途中で止まった。
銃腔はあまりにも雄弁に客に沈黙を要求し、次の要求を素直に客に届けさせた。
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