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('、`*川魔女の指先のようです
182
:
名無しさん
:2018/01/07(日) 20:41:46 ID:9ft78oqo0
(,,゚Д゚)「え?!」
驚いたギコがマグカップに注いだコーヒーを零しそうになるが、それに気づいていない。
( ・3・)「行動を合わせると察するチャンスを与えかねん。
リスクを減らす」
(,,゚Д゚)「せめてその旨だけでも伝えた方がいいのでは」
( ・3・)「言いたくはないが、裏切り者の息がかかった人間が海軍にいないとも限らない。
言った通り、リスク管理をする」
予想ではあるが、戦争を望んでこれだけの事をやる人間はそれなりの地位にいる人間だろう。
それについては海軍との話で意見が合っている。
だが、地位がある人間だけに本腰を入れて行動すれば目立つ。
そのため、手足となる細胞がいるはずだ。
細胞はどこに潜んでいるか分からない。
テロリストの細胞と同じように、一見無害そうな人間が狂信者であることは珍しくないのである。
子供を持つ主婦が神の名を叫んで自爆をするように、ジュスティアへ忠誠を誓っておきながら戦争を起こそうとする人間がいても不思議は何もない。
例えそれが、信頼しなければならない仲間であっても、だ。
( ・3・)「だから、狙撃手を探すという体で裏切り者を探す。
海軍の連中には、俺からそう伝えておく」
______________________∧,、___
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V`´ ̄ ̄
それを吉報と捉えるか、それとも凶報と捉えるべきなのか、イルトリアの市長室には微妙な空気が漂っていた。
すでに走り始めた復讐の歯車を止められるのは、ペニサス・ノースフェイスただ一人だけ。
大都市同士の戦争に発展しかねないその復讐劇は、早くも大きな成果を上げていた。
だが、その成果が大きくなればなるほど、戦争が起こる可能性も高まる。
どこかで止めなければ、この演目を考え付いた何者かの思惑通りに事が進んでしまうのは火を見るよりも明らかだ。
しかし市長室に集う各軍の代表者達は戦争を起こすつもりはなかった。
それは何度も部下に、そして自らに言い聞かせている事だった。
孤軍奮闘するペニーに増援を出すのも救出部隊を出すのも、裏で糸を引く人間の欲を満たすだけで、悪戯に犠牲者が増えるに違いなかった。
救いの手を差し伸べることもままならず、彼女には文字通り孤軍奮闘してもらう他ない。
部下を戦場に一人置き去りにするのは、胸を引き裂かれる思いがした。
それが優秀な部下なら尚更だ。
反面、彼女の強さを再認識してヒート・ブル・リッジは関心さえしていた。
単独で行動する狙撃手の脆さが常識と化している現代に於いて、彼女の存在は異常だ。
普通、一五〇もの軍勢を前にすれば生きて撤退する方法を模索するだろうが、彼女は復讐を優先した。
狙うべき指揮官を狙い、撃ち果たすべき敵を屠った。
彼女は信念に従い、無謀極まりない復讐と戦火の火種をティンカーベルの地に振り撒いた。
あの島が焼け野原になろうとも、彼女は歩みを止めないだろう。
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