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('、`*川魔女の指先のようです
162
:
名無しさん
:2017/12/25(月) 23:25:49 ID:ZLy5QeVs0
すかさず馬乗りにされ、暗視装置が取り外された。
目の前にいたのは、黒く長い髪の若い女性だった。
頭上に輝く月明りが幻想的な雰囲気を彼女に纏わせ、逆光の中輝きを放つ鳶色の瞳は宝石の様だった。
その手にはグロックが握られ、銃腔はヒッキーの頭を捉えている。
指はいつでも発砲が出来るよう銃爪にかけられ、数グラムの力を込めるだけでヒッキーの命は土に吸い込まれることになる。
('、`*川「いくつか質問をするから答えてもらえますか?」
丁寧な問いだったが、その声には有無を言わせぬ力強さがあった。
(;-_-)「答えたら俺はどうなるんだ?」
('、`*川「綺麗な状態で殺してあげます。
死体も動物に食べられないよう配慮します」
残酷な返答にヒッキーは息をのんだ。
目の前の女性は本気だ。
本気でヒッキーを殺す気でいて、殺した後の処理も考えている。
(;-_-)「何を訊きたい?」
('、`*川「イルトリアの基地を襲った人間とその理由を知っていれば、全て話してください」
(;-_-)「復讐でもするつもりか。
そんな無意味な」
言葉の途中で、女のグロックが火を噴いた。
いつの間にか銃腔はヒッキーの右肩に狙いが移り、その付け根に鉛弾を送り込んできた。
肉が爆ぜ、骨が砕けた。
悲鳴を上げるヒッキーの首を女の繊手が襲い、空気の道を塞ぐ。
('、`*川「静かにしてください。
質問の答えだけを口にすればいいんです」
(;-_-)「くっ……糞女がっ!」
('、`*川「弾がある限り貴方の死体が醜くなるだけですよ?」
(;-_-)「俺だよ!俺とさっきあんたが殺した二人だけだよ!」
どれだけ酷いことになろうが、仲間は決して裏切らない。
それがジュスティア軍だ。
('、`*川「嘘ですね」
次は左肩の付け根に銃弾が撃ち込まれた。
筆舌に尽くしがたい激痛がヒッキーの体を駆け巡る。
標本にされた虫がもがくのを見るかのような冷たい視線が、まっすぐにヒッキーの目を射抜く。
失血からではなく、ヒッキーは恐怖によって全身が凍る思いだった。
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