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('、`*川魔女の指先のようです

146名無しさん:2017/12/25(月) 23:06:30 ID:ZLy5QeVs0
森中に響き渡る一発の銃声。
これが合図となった。

銃声が鳴り響いたその瞬間、森中に一気に緊張が走った。
目に見えずとも、音が聞こえずとも、ジュスティア軍の全員が攻撃を受けたと思い、緊張状態となったのは空気の変質によってペニーの肌に伝わった。

仕掛けの仕上げとして銃弾を乗せ、ペニーは元来た道を引き返した。

______________________∧,、___
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サンディー・スティーブンの耳に銃声が届いた時、彼はその銃声の発生源に最も近い場所にいたが、
森に木霊した銃声はその位置を特定し辛く、音が聞こえてから頭を上げても発砲炎は見えないため、彼はそれに気付けなかった。
それに、光が見えなければ発砲場所までの正確な距離も分からない。

「銃声を確認しました!」

考えるよりも速く、サンディーは無線機に向かって叫んだ。
彼と同じ考えをした多くの人間も同様に銃声があったことを告げる報告をしたことにより、無線が交錯し、混乱状態となった。

全ての情報は本部に集約される。
集約された情報に従って動く彼らは、本部からの応答を待った。
それは台風の目のような状態だった。
混乱の直後に訪れる一瞬の静寂、そして再び始まる混乱。
誰もが足を止めて、無線機からの答えを切望する。

ハインツ・カーコフはその望みに答えた。

『こちら本部。
銃声はこちらでも確認した。
第二射を見逃さないようにしつつ、予定通り山頂を目指すんだ』

「了解!」

話によれば相手は狙撃手だという。
なら、一射目の後には必ず移動をする。
その移動する方角が分かればその方向に先回りが出来る。
第二射で目視し、第三射で動きの法則性を把握する。

『被害状況報告』

「こちらサンディーS、被害はありません」

堰を切ったように次々と数十の部隊から状況報告が入り、情報が集約されていく。
パズルのように集まった情報は自然と一つの答えへと導かれ、次の動きへの標となる。

『こちら本部。
幸いなことに被害状況は皆無だ』


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