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('、`*川魔女の指先のようです
114
:
名無しさん
:2017/12/25(月) 22:26:46 ID:ZLy5QeVs0
『こちらブラボースリー、聞こえています。
どうぞ』
「ツーが死亡した。
兵舎の三階に陣取られてこれ以上進めない。
援護出来るか?どうぞ」
『ガラスは防弾ですか?どうぞ』
「おそらくそうだろう。
徹甲弾で対応してみてくれ。
どうぞ」
『徹甲弾は無いので対応できないです。
どうぞ』
「何? だが、守衛所のガラスを撃ち抜けたならいけるはずだぞ。
どうぞ」
『いえ、こちらは守衛所を撃っていません。
角度的にも狙えなかったので陸軍がやったと思いますが。
どうぞ』
「確認してみる。
オーバー」
無線機をいつでも使えるようにした状態で、隣でライフルを抱える狙撃手に声をかけた。
「ヒッキー、守衛所はお前が墜としたのか?」
(-_-)「いいえ、海軍ではないのですか?」
「……何だと?」
この場面でパレンティはイルトリアの戦闘能力の高さではなく、味方のしでかしてしまった可能性を考え、背筋が凍る思いがした。
狙撃チームは全部で三つあり、その内の一つは海上にいる。
つまり陸軍と海軍の狙撃チームだけが基地を狙っていたのであり、その両方ともが発砲していないと言っている。
有り得ない事態だった。
ジュスティア軍が別の狙撃チームを派遣した可能性も否定はできないが、そうだとしたら連絡の一つがあって然るべきだ。
恐ろしいのはその連絡がないことではなく、状況を考えると最初に戦闘行為を行ったのはジュスティア側であり、事実上の先制攻撃にして宣戦布告だった。
最も避けなければならない事態を招いてしまった可能性を考えると、これは処罰どころの騒ぎでは済まされない。
ジュスティアとイルトリアの全面戦争のきっかけを作ってしまったのかもしれないのだ。
戦犯として永遠に記録され、記憶される。
これが世間に知れ渡ることはジュスティアにとって非常に都合の悪い話で、これまで世界の範として正義を口にしてきた街が、宣戦布告もせずにいきなり他の街で戦争行為を始めるという愚劣な行為に手を染めてしまったのだ。
決して知られてはならない事を理解したパレンティは無線機をしまい、これ以上情報が広がるのを食い止めることに努めるしかなかった。
「この件は後で話すとしよう。
ハインリッヒ、俺とヒッキーがここで連中の動きを見ている間に倉庫から使えそうな武器を持ってこい」
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