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余命一ヶ月の大魔王様

13名無しさん:2017/09/11(月) 00:58:46 ID:5sRP9lVM0
待合室は心地よい暖かさに満ちていた。
中庭に面した、身の丈ほどの窓を通して、
木漏れ日が絶え間なく降り注いでいたからだ。

ふかふかのソファに座り、身を埋める。

深く息を吸う度に、肺が大きく膨らんで、
口をすぼめて吐き出せば、肋骨が沈んでいく。

身体の調子はすこぶる良かった。
刻一刻と死に向かっているなんて、到底信じられそうにない。

朝日向さんと名前を呼ばれ、医師からの封筒を受け取ると自動ドアを潜り、
木漏れ日とは違う凶悪な陽射しに目を庇いながら、僕は病院を後にした。

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