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余命一ヶ月の大魔王様
1
:
名無しさん
:2017/09/11(月) 00:49:56 ID:5sRP9lVM0
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
144
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:41:09 ID:YYGpB8GA0
痛めつけることは目的じゃない。
だから、縄は二つに折り、中央を縛る。
圧力を散らせれば、傷が残ることもなくなる。
(-@∀@)「腕を出して」
ミセ*゚ー゚)リ 〜♪
つ つ
145
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:41:42 ID:YYGpB8GA0
手首には血管が集まっている。きつく縛れば大人でも死ぬ。
だから力を込めてはいけないし、締め付けない工夫が要る。
縄を手首に巻いた後、余った縄を内側に入れ、空隙を作る。
一度縄の形が定まってしまえば、余計に締まることもない。
(-@∀@)「体育座りして」
ミセ*゚ー゚)リ「足?」
(-@∀@)「そのとおり」
146
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:42:17 ID:YYGpB8GA0
こちらも基本は手首と同じだ。
締め付けすぎないように、縄の形を固定する。
(-@∀@)「痛かったり痺れたりしたら言ってくれ。すぐ解く」
ミセ*゚ー゚)リ「やさし〜」
(-@∀@)「バカ、死んだら困るんだよ」
ミセ*゚ー゚)リ「……それを優しいって言ってんじゃん」
147
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:43:30 ID:YYGpB8GA0
無事に足が縛り終わると、ミセリは膝を揺すってみせた。
ミセ*゚ー゚)リ「なんか、頑張ったら解けそう」
(-@∀@)「……人にやったの、久しぶりだしな」
ミセ*゚ー゚)リ「え、まさか最近は自分に?」
(#@∀@)「ちげーよバカ!」
ミセ*゚ー゚)リ「照れんなってww」
148
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:44:17 ID:YYGpB8GA0
無駄口を叩けるということは、余計な痛みはないのだろう。
そうとわかると思いの外ホッとする。
(-@∀@)「さて……一応縛り終わったけど」
ミセ*゚ー゚)リ「え? これだけ?」
(-@∀@)「これしか知らん」
ミセ*゚д゚)リ「はあ? なにそれ詐欺じゃん」
149
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:44:53 ID:YYGpB8GA0
ミセ*゚д゚)リ「あれやってよ、なんか身体中にぐるぐる巻くやつ」
(-@∀@)「……亀甲?」
ミセ*゚ー゚)リ「それそれ。ググればやり方くらいあるでしょ」
(;@∀@)「しんどそうだなあ」
ミセ*゚ー゚)リ「あたし連れ込んだことチクるよ?」
(-@∀@)「酷くない、それ?」
ミセ*゚ー゚)リ「はやく、はやく」
150
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:45:58 ID:YYGpB8GA0
縛られたままばたつくミセリの足を抑え、縄を手に身を乗り出した。
ベッドに向かい合う彼女はやっぱり期待に目を輝かせている。
調子が狂う。
僕は楽しみたいわけじゃない。
知っていることを試してみただけだ。
僕の記憶にあるこの行為は、確かに享楽を伴っていたけれど
僕にとって好ましいものでは決してなかったはずだった。
151
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:47:07 ID:YYGpB8GA0
(-@∀@)「あー、そっか」
ミセリの首もとで縄を結びながら、思わず声に出した。
(-@∀@)「訴えられたらお前のスマホ見せればいいのか」
ミセ*゚ー゚)リ「は、警察来る前に消すし」
(-@∀@)「鞄の中だろ? 今のうちに盗めばいい」
ミセ*゚ー゚)リ「ふうん、酷いね」
152
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:47:43 ID:YYGpB8GA0
(-@∀@)「で、警察が来たら携帯を見せて」
ミセ*゚ー゚)リ「縛られているあたしを訴えるの?」
(-@∀@)「あー」
ミセ*^ー^)リ「ていうか縛る前に言えってww」
(-@∀@)「……うるせえ」
153
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:48:21 ID:YYGpB8GA0
ミセ*゚ー゚)リ「殴る?」
(-@∀@)「しない」
ミセ*゚ー゚)リ「ありがと」
胸の谷間に下がる縄を腹に沿わせて降ろしていく。
その際、ところどころに八の字の結び目をつくる。
スカートはたくし上げ、縄は股の間を背面へと通す。
締め付けすぎないように気を配りながら臀部を引き上げ
反り気味の腰を過ぎ、背中を回り、うなじの後ろにある輪を潜る。
154
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:49:29 ID:YYGpB8GA0
無事に一周できたので、ほっと一息。
下地はできた。これから亀甲をつくっていく。
背面に伸ばした方の二重縄を上に広げ、両の肩の後ろから前に回す。
胸もとにある八の字結びと腹にあるそれとの合間にある空隙に
二つの先端を折り込み、引く。これでまずは菱形ができあがる。
再び背面に向かった縄を交差させ、菱形の下部に同じように通す。
ひとつめの六角形は、綺麗に平行を保っていた。うまくいってくれたようだ。
あとは同じ事の繰り返しだ。二本の縄を駆使して亀甲を作り上げていく。
中央筋を外れて腰を回し、縄と縄同士を繋げても案外と様になる。
155
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:50:21 ID:YYGpB8GA0
縄は十分に用意されていた。
思いつくまま、気の向くまま、縄は彼女を這っていく。
ミセ*゚ー゚)リ「あ」
笑みではない口の形で彼女は吐息を漏した。
身を捩っているつもりだろうが、それはもう叶わない。
彼女の両腕は既に縄の中に収まっている。
腕が動かなくなれば、人間らしい動きは八割方制される。
横たわるしかなくなった彼女は、騒がしかった口を噤んで
潤んだ瞳で僕の手先を見つめていた。
156
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:50:58 ID:YYGpB8GA0
(-@∀@)「できたよ」
額に浮いた汗を拭いながら、僕は告げた。
震え混じりの声になった。
ミセ*゚ー゚)リ「……動けないね」
(-@∀@)「だろうね」
ミセ*゚ー゚)リ「ねえ、撮ってよ」
157
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:51:47 ID:YYGpB8GA0
(-@∀@)「え? お前を?」
ミセ*゚ー゚)リ「当たり前でしょ。あたしのスマホでね」
(;@∀@)「はあ、変わってるなあ」
彼女の昂揚した頬だろうと、黒々輝く瞳だろうと、顔認証に差し支えはなかった。
無事にシャッターを切り終わると、彼女は嬉しげに呻いてみせた。
歪んだ唇を形作る頬を僕は抓んで軽く捻った。
声は途切れた。
小気味よい。
158
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:52:24 ID:YYGpB8GA0
(-@∀@)「やっぱり服、邪魔かな」
ミセ*゚ー゚)リ「着ろって言ったのおにーさんじゃん」
(-@∀@)「そうだけどさ、やっぱりどうやっても皺になっちゃうし」
ミセ*゚ー゚)リ「別に気にしなくていいよ。コケたって言えばなんとかなる」
(-@∀@)「ならねーよ。どんなコケ方だよ」
ミセ*゚ー゚)リ「コケた拍子にぐるぐる巻きにされましたーってね」
159
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:53:06 ID:YYGpB8GA0
馬乗りになって彼女を見下ろした。
縄に持ち上げられた乳房に掌を重ねると
低く響くような、速めの鼓動が伝わってきた。
(-@∀@)「この制服で明日も学校に行くの?」
ミセ*゚ー゚)リ「ううん、明日は休む。明後日はたぶん行く」
160
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:53:42 ID:YYGpB8GA0
(-@∀@)「……やっぱり汚さない方がいい?」
ミセ*゚ー゚)リ「いいよいいよ、コケたって言えば」
(-@∀@)「万能かよ」
ミセ*゚ー゚)リ「いつもなんとかなってるからね」
ミセ*^ー^)リ「誰もあたしを見ていないし」
161
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:54:39 ID:YYGpB8GA0
(-@∀@)「……」
(-@∀@)「いい加減、その笑い方やめろよ」
ミセ*゚ー゚)リ ?
(-@∀@)「笑える要素がどこにもないだろ」
(-@∀@)「気味が悪い」
162
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:55:09 ID:YYGpB8GA0
ミセ*゚ー゚)リ「ふうん」
(-@∀@)「……」
ミセ*゚ー゚)リ「……じゃあ、止めてみせてよ」
ミセ*^ー^)リ「ほら、はやk――」
開いた口に指を詰めると、唾液が回って端から零れた。
裏側から爪を立てると、彼女はようやく悲鳴を上げた。
見開かれた瞳の色の濁るのが、僕の心を落ち着かせる。
163
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:55:48 ID:YYGpB8GA0
彼女の鼻面を潰しながら、片手をその胸もとにぶつける。
ボタンを引きちぎると、色の白い膨らみが見えた。
指を三つ食い込ませ、谷間に影が刻まれる。
弛んだ吐息が僕の脳天を掠めていった。
覆う布の形も色もわからぬまま
気の向くままにそれをどかした。
黒々とした乳輪は彼女の眼を思わせた。
爪を立てると悲鳴が一段高くなる。
指の腹で押し潰した乳頭をつまみ、
僕はそれを口に含んだ。
164
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:56:26 ID:YYGpB8GA0
それを彼女の瞳と思った。
白い乳房は眼球で、内側を巡る乳腺は血走りだ。
甘ったるい声が耳に入る。
享楽のつもりはない。
勘違いも甚だしい。
どうせその目は笑っているのだろう。
笑えばいいと思っているんだ。
そうすれば、世界を掌握した気になれるから。
165
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:57:01 ID:YYGpB8GA0
捻り潰した乳房の真ん中で
上の歯と下の歯を勢いよく合わせた。
彼女の胴体が跳ね上がる。
危うくベッドの下に落ちそうになった。
罵倒が聞こえた。
何もかもを忘れた、低くドスの効いた声。
166
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:57:31 ID:YYGpB8GA0
上体を起こした彼女は僕を睨んでいた。
藻掻いて叫んで唸っている。
めくれ上がった唇から覗いた醜い白い歯並びに
僕はしばらくの間見惚れていた。
(-@∀@)「いい顔だ」
ベルトの留め金を外すと、僕は再び彼女に跨がった。
逆らわない彼女の下腹部で、縄の隙間から下着をずらした。
167
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:58:20 ID:YYGpB8GA0
彼女の吐息が止まった。
鼓動がする。
激しいそれは僕のらしい。
何も感じていないつもりでいたが
それはどうも、無理だったようで
苛立ちとか自嘲とか、綯い交ぜになった胸中に基づき
僕は彼女の秘部を挿した。
168
:
第二話
:2017/09/14(木) 22:59:28 ID:YYGpB8GA0
●
●
●
ミセ*゚ー゚)リ「なにこれなにこれ!? めっちゃすっごかったんだけど!!?」
(;@∀@)「ああ……そうですか……そりゃよかったっす」
169
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:00:06 ID:YYGpB8GA0
何回だったかはわからない。
どこかしらの中途から、僕は力尽きていて
彼女の方から逆に身を寄せてくる始末だった。
僕より10は下だろうに
楽しむことにかけて彼女は僕より遥かに上にいた。
(;@H@)「うぇ……」
170
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:00:37 ID:YYGpB8GA0
ミセ;゚ー゚)リ「え? なに、どしたの?」
(;@H@)「ごめ、ちょっと、トイレ……」
バスルームの脇にある小さな扉をこじ開けて
佇む便器の中に向かって込み上げてくるものを吐き出した。
碌に何も食べていなかったのだけど
どこから溜ったのか、黄色染みたものがこぼれ落ちた。
171
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:01:11 ID:YYGpB8GA0
ミセ;゚ー゚)リ「だいじょぶ? え、病気?」
(;@∀@)「ちがっ、なんでもねーよ! 寝てr」
(;@H@)「うぐっ」
饐えた匂いが僕の身体をむしばんでいった。
足はすっかり動くことを拒否していた。
最悪宿泊も出来るコースを選んでおいて正解だった。
172
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:01:52 ID:YYGpB8GA0
(;@∀@)「……お前もう帰っていいぞ」
ミセ*゚ー゚)リ「……だって縄が」
(;@∀@)「もう緩んでるよ」
ミセ*゚ー゚)リ「え、あ、ほんとだ」
ベッドの上で跳ねる音が数回したかと思ったら
弾むような足取りで、ミセリは僕の側へときた。
服は元の、というか途中で買ったあの高価なものに変わっていた。
173
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:02:24 ID:YYGpB8GA0
ミセ*゚ー゚)リ「なになに? セックスすると吐いちゃうの?」
(;@∀@)「だからちげーって! 帰れよもう」
ミセ*゚ー゚)リ「えー、せっかく楽しみがわかってきたのに」
(;@∀@)「元気すぎない?」
ミセ*゚ー゚)リ「それだけが取り柄だったりして」
174
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:03:05 ID:YYGpB8GA0
ミセリは僕の横に屈んだ。
いつの間にかその手にはスマートフォンが二つあった。
ミセ*゚ー゚)リ□「はい、こっち向いて」
(;@∀@)「こんどは何……あれ、それ僕の」
ミセ*゚ー゚)リ「入れた入れたww」
僕のスマートフォンの上で彼女が指を滑らせて
再び見せてくれた画面には、IDが書かれていた。
175
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:03:41 ID:YYGpB8GA0
ミセ*゚ー゚)リ「SNSのID、全部これだから。適当に探してね」
(-@∀@)「……別にもう会うこともない」
ミセ*゚ー゚)リ「お、これがおにーさんのアカウントか」
(;@∀@)「ちょおおおおおお!!?」
ミセ*゚ー゚)リ「だいじょぶ、連絡くるまで話しかけないから」
176
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:04:16 ID:YYGpB8GA0
ミセ*^ー^)リ「監視はするけど」
(;@∀@)「……なんでだよ」
ミセ*゚ー゚)リ「楽しかったから」
(;@∀@)「……はあ」
じゃあね、と一言残して、ミセリは部屋を出ていった。
一人残された僕は未だに吐瀉物の香りに包まれている。
這いつくばって、どうにかそれらを水に流すと
足はやっと動くようになっていた。
177
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:04:57 ID:YYGpB8GA0
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
7月8日
六時間にわたる戦闘の後、K国軍撤退。
京畿湾北西部に上陸したN国軍は同地域に軍事拠点を確立する。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
178
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:05:48 ID:YYGpB8GA0
☆
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「あいつ、ぜってー車のこと忘れてるよな」
(゚、゚トソン「ていうか私のこともだな」
ε=(゚、゚トソン
旦(-、-トソン「そんなに楽しいことなんですかね」
179
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:06:20 ID:YYGpB8GA0
夜も更けてきた。
喫茶店の中に人は疎らだ。
夕方過ぎまでアパートの入り口を監視していたトソンだったが
近隣住民の目を気にして、やや離れたこの喫茶店へとやってきていた。
何杯目かわからない緑茶を啜り、窓の外を眺める。
朝日向の姿が見えないか、期待していたのももう数時間前だ。
どのみち彼が来たら、トソンには気配でわかる。
何も感じない今はただひたすら待つほかない。
180
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:06:57 ID:YYGpB8GA0
(゚、゚トソン「もうじき日付が回る……」
(゚、゚トソン「布団で寝たい……」
(゚、゚トソン「いっそこじあけて、無理矢理、いや、でも」
独り言を呟くのも大分手慣れてきた頃合いだ。
賑わっていた時間帯ならいざ知らず、
白鬚のマスターを含め、誰もトソンに気をかけない。
181
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:07:27 ID:YYGpB8GA0
眠気を誘うジャズが響く店内に、ベルの音がひとつ。
( )「まだ開いてるかな」
( ´W`)「注文するならね」
( )「もちろん」
口ぶりからして常連なのだろう。
マスターと軽快に話し始めたその人は
カウンターの上に大柄な身体を載せた。
どさりという音がまさしく聞こえてきた。
182
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:07:59 ID:YYGpB8GA0
(゚、゚トソン「……」
遅い時間にやってきた客を、何の気なしにトソンは見ていた。
( ´W`)「久しぶりに君を見たよ。前は毎日のように来ていたのに」
( )「こっちに用がなくなったからな。ただ、未だにここの味が恋しくなるよ」
( ´W`)「世辞を言うのはよしなさい」
183
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:08:32 ID:YYGpB8GA0
( )「本当さ。でなければいくら近くに来たといってこんな時間に寄ったりしない」
( ´W`)「それもそうか。ありがとう。で、注文は」
( )「メロン・ソーダで」
( ´W`)「……変わらないな、君は」
(゚、゚トソン(……甘党?)
184
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:09:16 ID:YYGpB8GA0
マスターが奥へ引っ込むと
客の男はカウンターに肘をつき、
両の手で頬を鷲掴みにした。
どうもそれが男の癖らしかった。
(゚、゚トソン(女子かよ……)
横顔だけでも、指に盛り上がる頬の肉付きがよくわかった。
185
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:09:52 ID:YYGpB8GA0
( ´W`)「お待遠様」
炭酸の元気に跳ねるメロンソーダを男は引き寄せた。
すぐには飲もうとしなかった。
( )「本当はあのときも、仕事じゃなかったんだ」
( )「僕は独断で動いていた。自分の直感を信じて」
( )「結局、上に嫌われて全ておじゃんだ」
186
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:10:29 ID:YYGpB8GA0
( ´W`)「よくあることだよ。気にするな」
( )「そいつは難しいよ。やっぱりイライラする」
( ´W`)「それもまた、よくあることさ」
二人の間では共通認識があるらしいが
傍聞きのトソンには内容は掴みきれない。
187
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:11:49 ID:YYGpB8GA0
( )「全くやりきれないな。こんな姿、部下には見せられんよ」
( ´W`)「ここにいるときはリラックス、ってことかい」
( )「そうだね。きっと」
( ´W`)「……ふん」
マスターの白鬚の片端が上がった。
隙間から小さく、くすんだ歯の並ぶのが見えた。
( ´W`)「松本さん、だったら嘘を言うのもやめな」
188
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:12:25 ID:YYGpB8GA0
( ´W`)「目を見ればわかるよ」
( ´W`)「あんたまだ、さらさら諦めてないんだろ」
マスターの問い掛けに、男は鼻を鳴らした。
そのままメロン・ソーダを一気に煽る。
(´・ω・`)「……ナイショで頼むよ」
頬杖がなくなったために、顔はトソンからもよく見えた。
(゚、゚トソン「うっわ、すっげえ汚い魂」
呟いたその言葉は、都合良く、0時の鐘に掻き消された。
189
:
第二話
:2017/09/14(木) 23:13:40 ID:YYGpB8GA0
第二話 緊縛
終
190
:
名無しさん
:2017/09/14(木) 23:16:05 ID:OCS9yWMo0
乙
なけなしのダウナーってこわいなぁと思いました
続き待ってる
191
:
名無しさん
:2017/09/14(木) 23:17:30 ID:5A5eAORc0
乙
展開がまったく読めないわ
192
:
名無しさん
:2017/09/15(金) 20:32:40 ID:YHYk/x8.0
そういやアサピーの国は戦争に巻き込まれてるA国K国ではないのかな
193
:
名無しさん
:2017/11/24(金) 18:28:18 ID:JqS78ELw0
まってる
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