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海のひつじを忘れないようです

75名無しさん:2017/08/19(土) 22:34:53 ID:rN6ohdMg0
彼の視線がぼくの右足、物々しい治療を施された
その右足へと向けられていることに、ぼくは気がついた。
そして、ようやく理解した。彼にはぼくを咎めるつもりがないのだと。
ついてくるなと言ったのも、怪我をしたぼくの身を気遣ってのことだったのだと。

あまつさえ彼は、その非を、自らのものとして抱えていた。
その苛立ちは、自らの力不足に対する自戒であった。
彼は初めから、己の責任しか見ていなかった。


けれど、小旦那様、それは。
それは、ぼくにとって、余計に――。

余計に。

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