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海のひつじを忘れないようです

74名無しさん:2017/08/19(土) 22:34:03 ID:rN6ohdMg0



「あの、小旦那様、ぼく……」

「なぜ黙っていた」

ぼくは改めて、小旦那様に謝罪させてもらおうとした。
ジョルジュやモララーの前で感じた、小旦那様に対する違和感。
常ならぬ彼の態度には、ぼくが掛けた迷惑による苛立ちが、
そのすべてではないにせよ関係しているのではないかと思ったから。

許してほしいとは思わなかった。
許しを乞える立場でないことは自覚している。
ただ、罰してもらえれば。その怒りをぶつける矛先としてぼくを罰してくれれば、
彼の気持ちも幾分かは和らぐのではないかと、そう思ったのだ。

けれど小旦那様はぼくの謝罪を遮り、
ぼくの予想を裏切る発言を繰り出してきた。

「お前の主は、怪我の告白もできぬほどに信用ならない男か」


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