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海のひつじを忘れないようです

52名無しさん:2017/08/19(土) 22:24:19 ID:rN6ohdMg0
ベッドの上に座ったジョルジュが、腕を伸ばして横入りしてくる。
モララーがくすりと笑った。

「ここについても、牧師様についても、簡単に説明できるものじゃない。
 ぼくがいろいろ教えてあげられればいいけど、今日はぼくにとっても大切な日で、
 あまり時間を割いてあげることができないんだ。だからね――」

言葉を切ったモララーの、その手がぽんっと、背中を叩いた。
ジョルジュの小さな背中を。

「ジョルジュ、彼らを案内してあげられるかい?」

「そいつが?」

小旦那様が難色を示す。
どうやらぼく同様、小旦那様もジョルジュみたいな子との付き合いは少ないらしい。
たぶん、どう扱えばいいのかよくわからないのではないかと思う。

モララーはそんな小旦那様の声を聞き流し、ジョルジュに向かって笑いかけている。
当のジョルジュはというと、再び倒れそうになるくらいに首を傾げて、
モララーと向き合っていた。


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