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海のひつじを忘れないようです
374
:
名無しさん
:2017/08/22(火) 17:56:57 ID:AKaoAE960
「それは……」
「きみが何のためにノートを書き続けていたのか、それはぼくにはわからない。
でも、中途半端な気持ちで始めたわけじゃないってことくらい、読めばわかるよ。
見れば、わかるよ」
「それはあなたの主観よ。私はただ、古い約束を守ろうとしただけ。
その約束が果たされないと知ったいまでは、あんなノートなんて、
もはや紙くずに等しい――」
「本当に、それだけ?」
彼は、引かなかった。
「きみにだって本当は、向こうへ帰るだけの理由があるんじゃないの?」
私は、答えない。
「それにぼくはまだ、答えをもらっちゃいない」
彼が、取り戻したばかりの形見に触れながら、言った。
「『きみは、だれなの?』」
.
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