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海のひつじを忘れないようです

373名無しさん:2017/08/22(火) 17:56:37 ID:AKaoAE960
彼が私を否定する。間髪おかずに。そのことが、いやに癇に障る。
あの人の顔で、あの人の声で、私を否定する彼に、強い苛立ちを覚える。

「私のこと、なんにも知らないくせに」

「きみのノートを読んだ」

私のノート。忘れようとしていた記憶の欠片が、存在を主張しだす。

「きみが何を観て、それにどれだけの時間を費やしてきたのか、ぼくは知った。
 片手間で成せることではないきみの偉業を、ぼくは目にした。
 それがまだ、未完成であることも」

「未完成?」

「ここに置いてあるだけでは片手落ちだってことだよ。
 そしてそれはきみ自身も理解しているはずだ。
 わかっていたからこそ、ぼくに公表することを頼んだんでしょ?」


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