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海のひつじを忘れないようです
340
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 22:40:57 ID:vG2lH35Y0
「ねえギコ、どうしてあたし、死ななかったと思う?」
目尻を拭う。ミセリを見る。
ミセリが言っているのはきっと、自分の過去についての話だろう。
姉に棄てられたと思い、樹海へと入った、あの時の。
自分はいらない子。
そう思ったミセリは、一度は本気で死のうとした。
「……死ぬのが怖かった?」
「もちろん、死ぬのは怖かった。考えるだけでも。
でもね、怖いだけなら、あたしは死ねた」
ミセリが脚を抱き寄せた。
本来の姿を取り戻した、その脚としての機能を失った脚を。
「あたしが死ななかったのはね、
それがおねえちゃんとの時間を否定することになるって、そう思ったから」
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