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海のひつじを忘れないようです
310
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 22:26:17 ID:vG2lH35Y0
「おねえちゃん!」
ハインは肩と胸を大きく露出した、ひらひらのついているドレスを着ていた。
あまり似合ってはいなかった。でも、そんなのどうでもいいことだ。
おねえちゃんがいた。おねえちゃんに会えた。
うれしさと安堵感が一挙に押し寄せてきて、
限界をとうに超えていた足腰が立たなくなった。
膝から床に、ぺたりと座り込んだ。
「ハインのお知り合い〜?」
ハインのそばに座っていた女の子が、ミセリを見ながら声を上げた。
彼女もハインと同じ格好をしている。年も同じくらいに見える。
やさしそうな顔つきで、話し方からものんびりした性格であることが伺えた。
おねえちゃんのお友達なのかもしれないと、ミセリは思った。
だけどそれも、いま気にすることではなかった。
大切なのは、おねえちゃん。おねえちゃんに会えたというその一事。
脚に自由が利かず、もどかしかった。いますぐ姉の下へと駆け寄りたいのに、
それができないことがとてももどかしかった。
そのもどかしさを、ミセリは腕を伸ばすことで補おうとした。
最愛の姉へ届かんと、距離を無視してその手を伸ばした。
その手が、宙空で止まった。
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