[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
海のひつじを忘れないようです
297
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 22:19:39 ID:vG2lH35Y0
ミセリがそのことに気がついたのは、踊り終わった後だった。
あれ、あたし、なんか……できちゃった。感慨に耽るでもなく
他人事のようにそう思っていたミセリに、強い衝撃が襲ってきた。
ハインが、抱きついてきていた。ハインはなぜか、泣いていた。
ぽろぽろと泣きながら、泣きながら彼女は、笑っていた。
「なあ、ミセリ。何かができるようになるのって、すっげー気持ちいいだろ?」
彼女がなぜ泣いていたのかも、どうして抱きついてきたのかも、
その時のミセリにはわからなかった。けれど確かなこととして、自分はできた、
自分はできるようになったんだという実感が、身体の内から沸いてくるのを感じた。
その感情に身を任せているとなぜだか涙が溢れてきた。
止めようとしても、それは止まらなかった。のどがひくつくのを止められなかった。
ミセリは泣き出した。ハインと一緒に、わんわん泣いた。
その日から、ミセリはハインをおねえちゃんと呼ぶようになった。
.
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板