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海のひつじを忘れないようです

285名無しさん:2017/08/21(月) 22:12:31 ID:vG2lH35Y0
うなづくことは、しなかった。

肩に重みがのしかかってきた。
ちょうどこどもの、頭ひとつぶん程度の重みが。

「ねえ、覚えてる? あなたがここへ来た日のこと。
 あなたがあたしに、どこから来たのか尋ねたこと」

ぼくは答えない。
肩にかかる重みが増した。

「ハインはね、あたしのおねえちゃんだったんだ。
 綺麗で格好良くて、あたしの憧れだったおねえちゃん――」

そっぽを向いたままのぼくへと、彼女はもたせかけた頭を通じて話し始めた。
ハイン――そして、ミセリという少女が辿った物語を。


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