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海のひつじを忘れないようです

28名無しさん:2017/08/19(土) 22:13:26 ID:rN6ohdMg0
けれどこの時ぼくはどうしても、足を踏み出すことができなかった。
何かが、内から沸いてくる予感が、ぼくにこの先へ進むなと警告している。

だって、あの歌は。あの曲は――。

バカになった心臓が、ひどくうるさい。
熱を発する足も、頭も、心も、彼の後を追うことを拒絶している。
行けば後悔することになると、全力で告げている。

小旦那様の背が離れていく。ここは暗い。
このまま距離が離れ続ければ、すぐに見失ってしまうだろう。
急がなければ、追いつけなくなる。いますぐ追いかけるべきだ。
それがお前のはずだ。いや、でも、だけど。

ぼくは――。


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