したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

海のひつじを忘れないようです

205名無しさん:2017/08/20(日) 22:13:25 ID:sRmmAC9s0
それでも彼女は生きていた。そのような手順で、刻んでいったから。
まだ、まだ、最後まで、やらなければならなかったから。
彼女に残された部位は少なくとも、まだ、刃を入れられるところは残っていたから。

彼女は、そいつを見ていた。
そいつも、彼女を見ていた。
そいつと、彼女の視線が、その一瞬、交錯した。
交錯したことを、俺は、覚えている。

そして、その後。その直後。
そいつは、俺は、その視線を断ち切るように、刃を、手の中の刃を、
彼女の顔の、切れ長なくぼみの、そこに収まる球体へと、
その中心へと、手を、刃を――。



私だってほんとは、他の誰にも見られたくなんかないんですよ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板