[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
海のひつじを忘れないようです
10
:
名無しさん
:2017/08/19(土) 22:02:51 ID:rN6ohdMg0
彼女が話終えるのを、俺は黙って聞いた。
遠い、遠い異国から始まる話。彼女が辿った軌跡。そして、罪。
話が終わってからも、おれは何も言えずにいた。
目を合わすこともできず、うつむいて、
彼女の握られた短刀を意味もなく見つめていた。
その手が、動いた。
「トソン?」
「にぎってください」
トソンが短刀を、俺が握るような形に移動させる。
俺は力を込めなかった。けれど短刀は落ちない。
トソンの手が、短刀を握る俺の手の、その上から包み込んできていたから。
トソンはそのまま握り込んだ俺の手ごと短刀を上昇させ、
そしてその切っ先を、自らの胸に触れさせた。
先端に触れた衣服に向かって、細かな皺が集中する。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板