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(@^ω^) ビート・イット!!のようです。
40
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:21:09 ID:Vo7YzuTk0
引き篭もって一週間ほど経過したある日、細く窓から差し込む光の中に相棒の姿が見えた。
( ω゜) 「…あ!相棒!!」
声をかけても相棒は静かに首を振るだけだった。
慌てて近づこうとすると、バランスを崩してベットから転がり落ちた。顔から無様に着地する。痛みに呻きながら、起き上がろうと手を着くと何かが手に触れた。
( ω ) 「……これは?」
虫網だった。酷くボロボロなそれは僕が幼かった頃、誕生日にロマ爺ちゃんがくれた物だった。虫網に触れた途端にジワリと視界が滲んで漫画みたいな量の涙が溢れてきた。止めようとしても止まらなくて、俺は自分でもどうしていいかわからなくなってわんわん泣いた。
しばらくそうして泣いていると階段を上がってくる足音が聞こえた。足音は扉の前でぴたりと止まった。
―――――カチャカチャと何かをいじっているような音がする。
扉の外の人間はそうとう短気なようで、なかなか上手くいかずイラついているのか工具を床に投げつけたような金属音の後、ドアを拳で殴っているような音が聞こえてきた。
41
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:22:02 ID:Vo7YzuTk0
ξ#゚⊿゚)ξつ 「…おっらあぁ!!!!」
扉をピッキング…もといぶち破って入ってきたのはツンだった。
( ;ω;) 「……ツンかお?…僕のことはほっといてくれお」
ξ#゚⊿゚)ξ 「うるさい!!いつまでもメソメソしてんじゃないわよ!!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「思い出したように語尾に『お』なんてつけやがって!!!!」
( ;ω;) 「…なんだってんだお!?こんな時に来て喚き散らして………一体僕にどうしろって言うんだお!!?」
( ;ω;) 「……僕は…僕は地位も……名誉も友達も………相棒も!!全て!!!!……全てを失ったんだお!!!?」
( ;ω;) 「これ以上何をしろって言うんだお!!?これ以上どうしろって言うんだお!!?」
ξ#゚⊿゚)ξつ)#;ω;) 「うるさあぁぁぁぁあああい!!!!」
42
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:22:47 ID:Vo7YzuTk0
ξ゚⊿゚)ξ 「…いい?ブーン、黙って聞きなさい」
(;;%ω ) 「…………お…」
ξ゚⊿゚)ξ 「君が自分を信じられなくなった時、くじけそうになった時…僕を見るお!!……今、僕は君よりもランキングはかなり下だけど、必ず強くなるから。絶対に絶対に強くなるから、才能が無いと言われた僕が頂点を取るから!!いずれ頂点を取る僕に君は勝ったんだから!!自信持ってその無い胸を張っとけお!!……って言ったわよね?」
ξ゚⊿゚)ξ 「……あんたが私の背中を押したのよ?わっけわかんない自信と暑苦しくて安っぽいセリフで!!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「そのあんたが!!…いつまでメソメソしてんのよ!!?」
ξ゚⊿゚)ξ 「ドクオやショボン、皆に言ったことも嘘だったの?テキトーだったの?あんなこと言って、強くなった自分に酔って、腹の中では必死こいて頑張ってるあたし達を馬鹿にしてたっての!?…あんたの言ったことってそんなもんだったの?」
ξ#゚⊿゚)ξ 「……ふっざけんじゃないわよ!!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「悔しかったら!!ジョルジュの奴なんかぶっ飛ばして見せなさいよ!!!!」
43
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:23:31 ID:Vo7YzuTk0
(#;ω;) 「もう……!!もう相棒は…!……ノイジーはいないんだお!!!?」
(#;Д;) 「……ノイジーは死んだんだおぉぉおおお!!!!」
(#;ω;) 「相棒もいないってのに僕にどうしろって言うんだお!!!?」
ξ‐⊿‐)ξ 「…………あんたが手に持ってるそれは何?……赤ん坊じゃないんだからそれ位自分で考えなさい」
ξ゚⊿゚)ξ 「とにかく、大会まで後1か月ちょっとよ。……私はあんたを待ってるわ」
ξξ ゚) 「そういえば、『雷光』が『蟲帝』に挑んだわ……結果は言わずもがなよ」
ξξ ゚) 「友達なんでしょう?お見舞いくらい言ってあげたら?………じゃあね」
部屋に残された俺はぶち破られた扉を見つめて呆然としていた。
どれぐらいそうしていたのだろう。やがて部屋には暗闇が広がり、僕の身体と部屋の空間の境を曖昧にしていった。時間は溶け落ちていくアイスクリームようにゆっくりと過ぎていく。……僕は………僕は…!!
44
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:24:30 ID:Vo7YzuTk0
………ツンはなんて言った!?…ショボンがジョルジュに挑んだだと……どうして…?
虫網で何をするのか考えろって!?…そんなの決まってる。俺は誰で何をしているんだっけ?敵を討とうったって相棒はいないんだ…どうしたら………。目を閉じて闇に身を任せていると様々な考えが浮かんでは消えていった。
二度目の太陽が上がった時、僕は立ち上がった。僕にはやらなきゃいけないことが山ほどあった。陽の光が顔を照らしていく。目を瞑ったまま頭に浮かんでくる思考は嫌になるほどクリアだった。
僕はもう『蟲帝』のブーンじゃない。気取る必要もなければ、勝ち続けるごとに重さを増していく凄まじい重圧を抱えて一人悩む必要もない。
そうだ!そうだったはずだ!!昔、勝ち負けや位に関係なくビートルにただただ楽しんでいたあの時みたいに、死に物狂いで相棒と一緒に目の前の強敵に挑んでいたあの時みたいに!!仲間達と相棒の笑顔に囲まれていたあの時みたいに!!僕にできるのはただ、ただ真っ直ぐひたすらにぶつかっていくことだけなんだ。他は知らない。他にはいらない。ただそれだけなんだ。
相棒は死んだ。僕の油断と不甲斐なさのせいで惨たらしく殺された。殿堂入りという至上至極の栄誉を夢に見ながら後一歩のところで破れたのだ。
45
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:25:13 ID:Vo7YzuTk0
目を開けた。朝陽が眩しかったが、グッと目を喰いしばって真っ直ぐに太陽を見据える。
( ^ω^) 「…そうだお。ノイジービートは…相棒は……僕の中にいる。」
( ω ) 「…僕が忘れない限り!この胸に!この瞼の裏側に!相棒はいるお!!」
( ^ω^) 「ツンやっとわかったお。僕が何者で何をすべきなのか…!」
(#゜Д゜) 「おおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!!」
吠えた。なんでか自分でもわからないけどただ、そうしたかった。
着ていた服を脱ぎ捨て、短パンを履くと白いランニングシャツに袖を通した。相棒の手紙をポケットにねじ込むと窓の近くにある机に近づいて、埃をかぶった麦わら帽子を掴む。『蟲帝』には似合わないと家に置いていたそれ。かつて誕生日に親友達から貰ったそれを埃を払って被った。
虫篭とおんぼろの虫網を手に駆け出す。
⊂(#゜Д゜)⊃ 「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」
どんどん地面を蹴って、風になる。久々に動かした筋肉は悲鳴を挙げて、肺が酸素を求める。でも、そんなの関係ない。風を切るように大きく手を広げた。ひたすらに苦痛に耐え、がむしゃらに脚を動かす。意識が体中に広がっていき、体と空気を隔てる皮膚を突き抜けて溢れ出していく。ピンと神経が張るような感覚。心臓がぐんぐんと全身に血を送る度、四肢に力が漲っていく。もっと…もっと!……もっとだ!!
46
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:25:49 ID:Vo7YzuTk0
壁|゚⊿゚)ξ 「……もう!心配させないでよね…」
((○I○)) 「大好きな勇者様が元気になってよかったわねぇ…」
壁|゚⊿゚)ξ 「……帰ったら地獄の特訓メニューね?私達も負けてられないわよ!!」
((○I○)) 「ええぇ…」
((○I○)) (ノイジー…あんたの育てたマスターは、まだまだ青いひよっこだけど間違いなく本物よ……きっとやってくれるわ)
((○I○)) 「…新しい相棒…少し妬けちゃうわね」
ξ゚⊿゚)ξ 「なんか言った?…早く行くわよ!」
((○I○)) 「はいはぁい♪」
47
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:28:11 ID:Vo7YzuTk0
走っている内にいつの間にか山に入っていた。獣道や道なき道をひたすらに走り続けた。顔や手足に枝が当たり、血が出た。それでも走り続けた。野を越え、山を越え、走り続けた。
しばらくするとついに肉体が悲鳴を挙げた。僕は派手にすっ転んでそのまま谷へと木々に体を打ち付けながら落ちていった。
パチパチと火の粉が焼ける音で目を覚ました。どれくらい気を失っていたのだろうか。慌てて周囲を見回すと、衝撃で足に激しい痛みが走った。
誰かが鼻歌交じりに火にかけた鍋をかき回している。お礼を言おうと声をかけた。
( ^ω^) 「……助けてくれてありがとうございましたお。貴方は…」
そこまで言った時、鍋の影から誰かがひょっこりと姿を現した。
48
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:29:06 ID:Vo7YzuTk0
【○I○】 「おぉ!?気が付いたか!!…流石のオレも人間の手当てはしたことがなくってよぅ!!……ぃやあ!!よかったよかった!!」
【○I○】つ 「ほれ!!これでも食って元気だしな!!」
カブトムシがスプーンを差し出して来る。あれ?ギアを使ってないのに声が聞こえる…そんなことを思いながら、スプーンを持つカブトムシの体には不釣り合いなサイズの手を見て僕は驚きのあまり気を失った。
再びパチパチと跳ねる火の粉の音で目を覚ますと、カブトムシが心配そうに顔をのぞき込んでいた。
【○I○】 「……おぉ!さっきは悪かったなあ!!初めて見たからびっくりしたろ?」
(;゜ω゜) 「おっ!…おまっ!!?その手」
【○I○】つ 「あぁ、こいつは人の手に見えるが、本物じゃあねえんだよ。……見てな」
【○I○】⏌ 「…ほっと、まあこの通り」
カブトムシが気を込めると手が砂や落ち葉になって崩れ落ちた。
49
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:29:45 ID:Vo7YzuTk0
(;^ω^) 「なる……それが君の『個性』ってわけなんだおね?」
(;^ω^) 「しかもギアなしで使えるってことは、ツンのアトラの『炎鬼』と同じで先天性の能力かお?」
【○I○】 「そうそう『えすぱー』?なんて言われることもあるn………ちょっと待ってくれ!!あんたアトラの姉御の…!アトラの姉御の知り合いなのか!?」
(;^ω^) 「そうだお。アトラのマスターのツンとは幼馴染なんだお」
【○I○】 「幼馴染ってことは………あんたがノイジーの…ノイジービートのマスターだな?そうなんだな?」
( ω ) 「そうだお……。ノイジービートは僕の相棒だったお」
【○I○】 「そうか…あんたのことだったんだな…。ノイジーやアトラの姉御からの手紙に書いてた殿堂入りに最も近いマスターってのは」
( ω ) 「殿堂入りには近かったかも知れないけど、もう今は違うんだお…」
【○I○】 「………どういうことだ?詳しく聞かせてくれるかい?」
50
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:30:22 ID:Vo7YzuTk0
( ^ω^) 「………わかったお」
僕はそのカブトムシにこれまでのことを話した。カブトムシはうんうんと頷きながら、時に質問を挟んだりすることもあったが、真剣に聞いてくれた。
【○I○】 「そうか……ノイジーは死んだのか」
【○I○】 「あんたも相当に辛かったろうに…よく話してくれた」
( ω ) 「相棒は最後まで精いっぱい戦ってくれたお。……最後は僕の判断ミs」
【○I○】 「いや、あんたはたしかに調子にノってたし、油断もしてたんだろう。……だがその判断を間違ってたなんて言われちゃあ、その指示に従って必死こいて戦ってたノイジーが浮かばれねえだろうが、あんたのせいじゃねえ。…あんたのせいじゃねえよ」
( ω ) 「お。………ごめんお。ノイジーは君の幼馴染で友達だったんだお?それなのに……」
【○I○】 「いいんだ。…あいつは死ぬのも覚悟して、あんたと戦場に立っていたんだからな………。元々クワガタナカセで死にかけるくらいに体が弱くて、先が短かったあいつが全力で命を燃やして、全てを賭けて戦えたのはあんたのおかげなんだからな」
【○I○】 「礼を言わせてくれ。……ありがとうよ」
51
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:30:58 ID:Vo7YzuTk0
( ;ω;) 「おっ……」
【;I;】 「ばっか!泣くんじゃねえよ。…そんなんじゃあノイジーが浮かばれねえだろうが」
( ;ω;) 「……君だってそうだお」
【;I;】 「泣いてねえ!……セミの奴が小便ひっかけてきやがったんだよ」
二人でおんおんと声をあげて泣いた。泣けば泣くほどに相棒との思い出が蘇ってきて、胸がきゅうっと締め付けられるようで、余計に涙が溢れた。しばらくしてようやく涙が枯れてくるとカブトムシが声をかけてきた。
【○I○】 「っ…。そういやあ自己紹介がまだだったな。オレの名前はカブト丸ってんだ。あんたは?」
( つω^) 「…僕はブーンだお。」
【○I○】 「そうか……ブーン、オレを連れてけ。探してたんだろ?そのジョルジュってやつに勝てる奴をよ。」
( ^ω^) 「………いいのかお?」
【○I○】 「ああ、ちょうどオレも腕試しがしたくて、マスターを探してたとこだしな。」
52
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:31:32 ID:Vo7YzuTk0
【○I○】 「んで、そののっこ&ジョルジュとはいつ、どこに行けば戦えるんだ?」
( ^ω^) 「お、一か月後に創作小学校の特設闘技場である大会で勝ち上がれば戦えるお。」
( ^ω^) 「『蟲帝』は僕みたいに自分から申し出ない限りは、基本的に決勝のシードになってるから、トーナメントの優勝者と対戦することになるんだお」
( ^ω^) 「…僕は都落ちの制度が適応されて、今はランキングが最下位の100位なんだけど、ノービスではないから大会への参加は可能なんだお」
【○I○】 「要は大会に出て勝ち上がりゃあいいってわけだな!?」
【○I○】 「よし!そうと決まりゃあ、さっそく大会に向けて武者修行といこうぜ」
( ^ω^) 「わかったお!!」
新たな相棒と契約をかわそうと立ち上がったその時、僕のズボンのポケットから何かがかさりと地面に落ちた。
53
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:32:05 ID:Vo7YzuTk0
【○I○】 「ん!?………ブーン!その手紙はなんだ?」
( ^ω^) 「………こ、これは」
相棒が死ぬ前に書き残したという手紙だった。
慌てて拾い上げて、便箋を開けてそれを読んだ。
( ω ) 「私は間もなく死ぬ マスターの、ブーンのせい ……そんな」
横から手紙を覗き込んでいたカブト丸が、不意に僕の手から手紙を奪っていった。
( ;ω;) 「なにするんだお!?……それは、それはノイジーn…!!」
【○I○】 「なあに落ち着けよ。あいつはたしかにねちっこい所もあったが、死んでまであんたを罵ろうとするような奴じゃないさ」
54
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:32:43 ID:Vo7YzuTk0
そう言うとカブト丸は念力で作った手に、手紙を持ち替え焚き火の上でヒラヒラとそれを躍らせた。フッと紙が焦げるような匂いがして、表面に文字が浮き上がって来た。
【○I○】 「ほらな?炙り出しだ。あいつが好きそうな手だぜ……もう一回読んでみな?」
手渡された手紙にはうっすらと焦げ茶色の文字が浮き出ていた。
再びその手紙をカブト丸と読む。緊張して手に力が入っていたのだろう。ぐにゃりと紙が歪み端がずれ、さらにもう一枚の紙が出てきた。
【○I○】 「今回の手紙はやけに手が込んでいやがる…。あいつ何かを悟って事前に用意していたみてえだな」
( ^ω^) 「私は間もなく死ぬだろう。マスターの、ブーンのせいではない。元々先が短いこの命、その火が消えるまでマスターとともに過ごせて、私は嬉しかった。ありがとうマスター。」
( ^ω^) 「というわけだ。我が生涯における最大の強敵にして、最高の友であるカブト丸。お前にマスターを、オレの夢を託したい。森の長達の元を訪ねろ。きっとお前達に正しい力を授けてくれるだろう。よろしく頼む」
55
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:33:14 ID:Vo7YzuTk0
【 I 】 「勝手なこと言いやがるぜ」
( ω ) 「ほんとに最後まであいつらしいお…」
【○I○】 「相棒からの頼みとあっちゃあ元から、はい以外の選択肢はなかったなww」
【○I○】 「さあ、ブーン。長のもとを訪ねるなら時間がねえ。早速契約といこうぜ」
(@^ω^) 「わかったお。」
契約をするのなんて、相棒と契約を交わして以来ずいぶん久しい。初めて出会った日、森で風呂敷を背負って歩いていた相棒の姿を思い出し、懐かしい気分になった。
ギアを装着し、ギアから照射された紋様を木の枝でなぞっていく。しばらくすると二つのサークルとそれを結ぶ印が出来上がった。僕とカブト丸はそれぞれのサークルに入り、契約の儀を始める。
(@^ω^) 「太古より脈々と受け継がれし、森の勇者の血族よ。我が剣となり、盾となりその力を貸したまえ。曇り無き眼で真実を見据え、己を偽ることなく我は進まん。」
【○I○】 「よかろう!!汝の覚悟、たしかに聞き届けた。今この時より、この身体、この心、汝が剣に、盾にならん。その身を守り、敵を打ち砕き、勝利と栄冠をもたらさん!!」
足元のサークルからブワッと青白い光が出て、僕達に絡みついていく。手の甲に浮き出た印が消えていき、変わりに新しい印が浮かび上がってくる。
( ^ω^) 「またな……相棒」
そう呟いたその時だった。
56
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:34:33 ID:Vo7YzuTk0
(○I○)
より輝きを増していく、光の中にノイジービートの姿が見えた。
相棒は微笑むだけで何も話そうとしない。僕が声をかけようとしたその時、頭の中に声が響いた
(○I○) (……あんなに格好つけていたのに、まったく…いつまでメソメソしているのかと心配したぞ?マスター)
( ゜ω゜)そ 「…お、おまっ!!?相棒!!?」
(○I○) (…我が友カブト丸と契約したようだな。あれは強いが不安定だ。…師もなく、両親もなく一人で修行を重ねるうちに強くなった。好敵手と決めつけた俺とぶつかり合い闘う中で、さらに力を増したが肝心な時に心が弱い。マスターあんたが相棒として、家族として支えてやってくれ)
( ^ω^) 「ノイジー………わかったお」
(○I○) (これから森の長達の元を訪ねて回るのだろう?厳しい修行になるが、決して諦めずに頑張ってくれ。)
( ^ω^) 「お!…ノイジー……一つだけいいかお?」
(○I○) (ああ)
( ^ω^) 「ずっと訊けずにいたんだけど、皆からのスカウトを断って、追い返し続けてついには『創作山の餓狼』の異名まで取ったお前が、どうしてあの日僕のスカウトを受けてくれたんだお?」
(○I○) (たしかに、ずっと言っていなかったな……マスターが訊いてこないから俺も話さなかったんだが………)
57
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:36:09 ID:Vo7YzuTk0
(○I○) (あの日、しつこくスカウトをしてきた人間をやっとのことで追い返して、オレが木の上で休んでいた時にマスターが話しかけてきたんだ)
(○I○) (はじめはただのヒョロッとした子どもだと思った。いつもみたいにちょっと脅かせば逃げ帰るだろうとな……。だが、マスターは違ったしかもマスターはオレの攻撃を全て避け切って見せた。あんまりすばしっこくてついにスタミナを切らしたオレに、マスターは友達になろうなんて言ったんだ。)
(○I○) (それを聞いてオレもなんでか笑いそうになってなあ……。でも、オレにも意地があった。だから最後に俺の一撃を受けてみろって言ったんだ。)
(○I○) (全力で加速して、殺す気で放った『超震甲虫刃』をマスターは目を逸らさずに、両手を広げて本当に受けようとしたんだよ)
(○I○) (馬鹿か!?死にたがりなのか!?それとも本気で当てる訳がないと高を括っているのか?…そう思った。でも、その時見えたマスターの目の奥にオレはたしかな覚悟と………龍を見た)
(○I○) (その時思ったんだ。こいつとなら上に行ける。……こいつならオレの短い生涯の全てを燃やし尽くしてでも、賭ける価値があるってな)
( ^ω^) 「…………相棒」
58
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:37:13 ID:Vo7YzuTk0
(○I○) (初めて言ったんだが……恥ずかしいもんだな)
( つω;) 「……よかったのかお?……僕は弱くて、情けなくって……いっつも君に迷惑をかけたお!!!!もし、もし…あそこで僕が!」
( I ) (…………マスター)
(#○I○)つ (……いや、ブーン!!!!…歯ぁ喰いしばれえええ!!!!)
(#○I○)つ#)゜ω。)
( ;;%ω゜) 「がっ!…がぐぅぁ」
(#○I○) (もしとかたらとかればとか!!!!そんなものに惑わされるな!!)
(#○I○) (ツンに言ったのだろう?…僕を見ろと!!僕を信じろと!!だったらマスターが自分を信じて見せろ!!!!……こんなところでウジウジするな!!それともあの日オレがあんたを信じたことは……オレの目は!!間違ってたって言いたいのか!!!?)
59
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:38:00 ID:Vo7YzuTk0
( ω ) 「そんなこと……そんなこと………」
(#゜ω゜) 「そんなことないおぉぉぉぉおおおおお!!!!」
(#゜ω゜)つ#)○I○)
つ#)○I○) (…それでこそ!それでこそオレが信じたマスターだ!!)
( ω ) 「はあぁ…はぁ!!」
(○I○) (さあて、伝えたいことも全部伝えた。ここいらでお別れだ)
(○I○) (またな!!マスター!!)
60
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/20(日) 23:40:19 ID:Vo7YzuTk0
( ^ω^) 「相棒!僕は……僕は君と闘った日々を忘れないお!!僕が道を踏み外した時にも一緒にいてくれたお前を忘れないお!!」
( ^ω^) 「だから………だから!!またなじゃない!!…『一緒』だろうがお?」
(○I○) (………ああ!!)
(○I○) (…ったく……世話の焼けるマスターだ。)
(○I○) (あとは頼んだぞ…?カブト丸!!)
相棒の姿が薄れるとともに光は次第に弱まり、サークルに吸い込まれていった。
不思議と涙は出なかった。
( ^ω^) 「さあ、行くお!!相棒!!」
【○I○】 「おう!!早速いこうぜ!!」
大会まで後一か月。僕らは森の長達の元を訪ねるという、厳しい修行に出ることになった。
61
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 00:10:52 ID:mZhqihmM0
あんた、グレンラガン好きだろw
62
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 00:42:26 ID:YAd7i0O.0
展開的には好きだけども、ほんとにもろグレンラガンでワロタww
乙
63
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 09:48:55 ID:cM8vch5I0
二話来てたか
64
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 18:15:06 ID:Om0426rs0
乙
65
:
名無しさん
:2017/08/21(月) 23:34:39 ID:5u5dDdQM0
朝アニメみてえだわ
好き
66
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:28:52 ID:5U/JeUi20
(@^ω^) ビート・イット!!のようです。
第3話
67
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:30:16 ID:5U/JeUi20
―――――そして一ヵ月が過ぎた。
ミセ*゚―゚)リ 「さあ!今日も始まりました!ビートルの時間です!!マスター達にとって一年の計は、今日にありと言っても過言ではない一大イベント!!!!『G-1 創作杯』が開催されるというだけあって、特設闘技場内を異様なまでの緊張感と熱気が支配しています!!」
ミセ*゚―゚)リ 「昨年はランク外にいた『ルーキー』が、『鬼神』や『金色夜叉』、『魔王』といった上位ランカー達を抑え優勝するという快挙を成し遂げました。果たして今回はどんなドラマが生まれるのでしょうか!!!?実況は私、5年3組のミセリ!そして解説は…」
(゚、゚トソン 「どうも5年3組のトソンです。」
ミセ*゚―゚)リ 「今大会の壮絶な予選を通過し、本戦へと出場する8名の選手の皆さん。まずは本戦出場おめでとうございます!!」
(゚、゚トソン 「今大会は参加者が過去最多で、ノービスの方々も含めて、120名を超えました。その中で厳しい予選を勝ち残り、本戦に出場できたのは、揃いも揃って猛者ばかり。まさに創作小学校ドリームマッチと言えますね」
ミセ*゚―゚)リ 「今大会は一般的なトーナメント……ではなく、荒巻校長が大会を盛り上げるべく、先生方と……お天気祭り?をしながら三日三晩考え抜いて考案したという『くじ引きトーナメント』を採用しています」
68
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:31:22 ID:5U/JeUi20
(゚、゚トソン 「……お天気祭りと言えば聞こえはいいですが、ただの酒盛りです。私とミセリがそれぞれくじを引いて、出た番号のエントリー№を持つ二人が対戦することになります。勝った選手は次の試合を決めるくじへと進むことができるというわけです。………まあ、要するに対戦相手がランダムなトーナメントになりますね」
ミセ*゚―゚)リ 「……猛者達を蹴散らし『蟲帝』ジョルジュ選手と対戦するのは果たして誰なのでしょうか!!?そして栄光を勝ち得るのは!!?……それでは早速、選手達を紹介していきましょう!!」
ミセ *>∀<)リ 「そいじゃあタカラくん!!よっろしくぅう!!!」
(゚、゚*トソン 「審判のタカラ君は今日のために二ヵ月間、山に籠って想像を絶する修行をしていたそうです。その結果、彼の背中に浮き出た鬼の貌も緊張からか、なんだか哭きそうです!」
d( ,,^Д^)bグッ 「お任せあれ!!!!」
( ,,^Д^) 「Lady’s&Gentlemen!!さっそく選手達を紹介していくぜ!!!!」
69
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:31:59 ID:5U/JeUi20
( ,,^Д^) 「まずはこいつらだぁ!!野良試合では百戦錬磨!!なぜか当日になるとインフルエンザや感染性胃腸炎といった病魔に苦しめられ、これまで大会には一切出場したことがありません!!!!生徒たちの間では創作小学校最強とも呼び声高いコンビがついに悲願の本戦初出場だぁぁぁああああ!!!!エントリー№1『無冠の帝王』ぐるんぱ&ヒッキー」
ミセ*゚―゚)リ 「ついに特設闘技場内で、ぐるんぱ&ヒッキーを見られる日が来ましたね!!」
(゚、゚トソン 「ぐるんぱはエレファスゾウカブトという種類です。大きくずんぐりとした体形が特徴で体重と体全体のサイズであればかのヘラクレスオオカブトにも勝ると言われています。彼は力持ちで、優しく穏やかな性格をしていて、ヒッキー君とも非常に仲良しです。……マスターとの強い絆が窺い知れますね。ぐるんぱという名前はヒッキー君が大好きだった絵本に出てくる象からとっているんだとか。…今日はマスターも調子がよさそうです。試合内容が楽しみなコンビですね!」
( ,,^Д^) 「お次はこいつらだあ!!その輝きはまさに太陽の如し、マスターは本校1のイケメン!!ですがその実力は決してマスターの顔の良さだけが理由ではありません!!…その騎士道精神に基づいた華麗なるファイトスタイルは見るものを魅了します!!!!……悔しいことに老若男女問わずにファンが多いぞ!!エントリー№2『聖騎士』ジャック&モララーだああああああ!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「今回も来ました!!ジャック&モララー!!場内には割れんばかりの黄色い声援が響いています!!」
(゚、゚トソン 「ジャックはオウゴンオニクワガタという種類です。黄金色に輝く体と他種のオスに比べ手短いアゴが特徴です。元々は挟む力が弱いのですが、彼らはその攻撃面での弱さを卓越した防御テクニックを活かしたカウンター中心の戦い方をすることで補っています。その堅実なファイトスタイルは年々磨きがかかり、今期は絶好調です。今日に合わせてかなり仕上げてきていますね」
70
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:35:32 ID:5U/JeUi20
( ,,^Д^) 「その圧倒的な実力とタフネスで常に真っ正面から殴り合う漢らしいファイトスタイルは数々のドラマを生み出してきました!!避けぬ!下がらぬ!背は向けぬ!!その底知れぬ体力と規格外のサイズ、そして圧倒的な攻撃力からこの異名がつけられました!!エントリー№3『片角の魔王』くわやん&ロマネスクぅぅぅううう!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「……なんという威圧感でしょうか!?他の選手達より一回りも二回りも大きく見えますね!!」
(゚、゚トソン 「くわやんはエフラスミヤマクワガタという種類です。彼は同種の中でもかなり赤味が強い個体で、その赤い体色の正体は敵の返り血とも噂されていますが、兄貴肌の気のいい人で子ども達にも人気です。先日はミセリの『やっぱり体が赤いってことは他のクワガタの三倍速いんですか!!?』というアホな質問に『いや、俺はライデンの方だからよ!』と笑顔で優しく返していました。ちなみにロマネスク君は無類の甘党で、自室はかわいいぬいぐるみが並んでいるとの情報です」
( ,,^Д^) 「次はこの二人ぃ!!可憐で可愛らしい外見ですが侮ることなかれ!!胸に秘めしは地獄の業火!!!!何度倒れても立ち上がり喰らいつく超攻撃型のファイトスタイルもあって人気急上昇中!!メラメラと燃え滾るその闘志は、果たして帝に届くのか!!!?エントリー№4『炎鬼』アトラ&ツンデレだあああぁぁぁ!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「今期一番の注目株の登場です!!実は私もツンちゃんファンクラブに入っていたりしますが、実況はしっかりフェアにやっていきたいと思います!!」
( 、 #)トソン 「…ミセリには私がいるじゃないですか……」
ミセ*゚―゚)リ 「…え?なんて…?」
(-、‐トソン 「ふぅ……アトラはアトラスオオカブトという種類です。非常に気性が荒く、攻撃的な性格をした個体が多かったりするのですが、彼…いえ、彼女自身は乙女心にも理解があり、非常に繊細な心遣いのできる方です。そんな彼女がツンさんにパソコンを借りて、運営している手芸と詩のブログは非常に人気があります。ツンさん自身もかなり器用で、多趣味なことから、実はツンさんがアトラ名義でやってるんじゃ…という噂もあります。そんな不器用なところも彼女の魅力の一つなんだとか………誰ですか?私が書いた放送原稿とコレを入れ替えたりしたのは!?出てきなさい!!」
ミセ;゚―゚)リ 「…わ、わたしじゃないよ…?」
(^、^#トソン 「……別に怒ってませんよ?ただし…この件は後で追及させてもらいますからね?」
ミセ;゚―゚)リ 「……ひ、ひえぇぇ」
71
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:36:44 ID:5U/JeUi20
( ,,;^Д^) (………ミセリちゃん…ごめん!)
( ,,^Д^) 「意外性で言うならこの男を忘れちゃあいけない!!ノービスに落ちるかどうかの瀬戸際で鬩ぎ合っていた遅咲きの才能は、見事にその才能を開花させました!!!!勝利を重ねそのランクは一気に9位まで上昇!!非常に素早く地上、空中においても速さで右の出る者はいません!!!!スロー再生でも追いきれぬその速さは、まさに幻の如く!!対戦相手に影すら踏ませずノックダウンした試合動画は今なお再生回数が伸び続け、そのコンボ数が議論されています。視認不可能の不可避の連撃が相手を砕く!!!!エントリー№5『無影』ポチ&ドクオだああああ!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「この一ヵ月足らずで、なんとランク97位から9位という驚異的なまでの急成長を見せましたこのコンビ!!今大会の注目のダークホースです!!」
(゚、゚トソン 「ポチは角的にカブトムシっぽいとの情報なのですが、映像はその素早さ故に移らず、写真はブレッブレという状態で、現在はカメラマン達の間で彼を綺麗に取ることができれば、カメラマンとして大成するという都市伝説にまでなっています。非常に謎の多い選手ですね。……今大会ではその秘密のベールを暴く者は現れるのでしょうか?」
( ,,^Д^) 「その甘いルックスと紳士的で物腰柔らかな態度からは想像もつかぬ、残虐で芸術性が高いファイトスタイルは一部で熱狂的なファンがいます!!前大会で披露したその『個性』は非常に強力!!その後は棄権者が続出し、なかなか試合でお目にかかることはできませんでした!!そのため彼が出る試合のチケットの価格が高騰し、ファンの女性た
ちによる『オサム狩り』というチケットを強奪する行為が校内で問題になりました!!今日もその力をもって闘技場を真っ赤に染め上げるのか!!?エントリー№6『真祖』ヴラド&オサムだあああああ!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「なかなかお目にかかれないコンビが登場しました!!ファンの皆さん!!この機会をお見逃しなく!!……でも無理やり最前列の席を取ったりするようなマナー違反はしないようにお願いしますね!!」
( 、 *トソン 「ktkr!!!!はぁぁぁ………オサム様ぁぁ…!……ムリ!…ムリムリムリムリムリ!!…やばいやばいやばいやばい!!!!…あぁぁ……尊い…!!」
ミセ ゚―゚)リ 「……むぅ〜…」
Σ(゚、゚トソン 「…ミッ、ミセリ!?……違いますよ!?違うんですよ!!?……こ、これには訳があって!!!!」
ミセ#゚ー゚)リ 「…もういいもん!!…トソンちゃんなんかしらないもん!!」
(゚、゚;トソン 「…そ、そんなあ…!!」
ミセ#゚―゚)リ 「…早く解説したら?」
(゚、゚;トソン 「……え、えぇ〜、と…です…ね。ヴラドはギラファノコギリクワガタという種類です。…あ、あの、あ…っと、え〜……長くて大きいアゴが特徴です。その『個性』はまさに吸血鬼そのものです。っと、です…ねグロテスクなものが苦手な方はご注意ください………あの、ミセリ?…すみませんでした…私が悪かったです………。」
ミセ*゚―゚)リ 「…わかればよろしい」
(゚、゚*トソン 「…ミ、ミセリ!!」
72
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:38:35 ID:5U/JeUi20
( ,,*^Д^) (…はぁ〜……ムリ…尊い)
( ,,^Д^) 「ついに時は来た!!!!私達は君を待っていた!!前々回大会から忽然と姿を消していた元チャンピオン!!その実力は歴代の『蟲帝』達の中でも随一と言われています!!……そう言えば………私が山籠もりしていた…しろ〜……なんだったっけな?山の一番奥の洞窟の中で見かけたような?その美しく輝く白銀の頭髪と陶器のような白い肌が印象的な彼は、その悪魔的なまでの美しさと圧倒的すぎる戦闘力から『白い悪魔』と呼ばれているぞ!!ギアなしでどんな虫とも心を通わせてしまうという伝説のチャンピオンが闘技場に殴り込みだああああ!!!!エントリー№7『白い悪魔』ゼロ&ハイン!!!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「ついに彼が来ましたか!!創作小学校と言えばこの選手です!!この選手無くしてビートルを語ることはできません!!!!」
(゚、゚トソン 「…ついに闘技場で再び、彼を見ることができますね!…果たしてどこまで成長しているのか……全く予想が付きませんね。ゼロはグラントシロカブトという種類です。その『個性』は氷と雪を操るという、まさに虫たちにとって脅威と言えるものです。………果たして彼を打ち破る者は現れるのでしょうか!!??」
( ,,^Д^) 「前回の公式試合にて、まさかの敗戦。学校から姿を消していたあの男が返ってきました。伝説となった相棒の『ノイジービート』を喪い、それでもなお足を止めなかったのは自身のプライド故か…それとも今は亡き相棒に勇姿を見せるためなのか………全身の傷がこの二ヵ月間の修行の激しさを物語っています。一度全てを失った男は果たして再び、栄光を掴むことができるのか!!?…………おいおい?本当にこれ読めってのか?」
( ∵)о=ニニフミセ;;゚―゚)リ(゚、゚;トソン 「ちょ!ちょっと!!?なんなんですか!!!?あなた!!!?」
( *^ν^)’e’) 「「おいおいww早くしろよーwwwwww」」
( ,,;^Д^) 「…チッ!小物が……好き勝手しやがって………ランキング100位のびりっけつエントリー№8『おもらし帝』カブト丸&ブーン!!!!」
ミセ;゚―゚)リ 「な、な、なんだったんでしょうか……」
(-、-;トソン 「すみませんお騒がせいたしました。えー…カブト丸は創作原産のカブトムシになります。新たな相棒と共に闘技場に舞い戻った元『蟲帝』は一体どのようなファイトを見せるのか………期待ですね」
73
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:40:10 ID:5U/JeUi20
――――――特設闘技場・控室
( ^ω^) (不思議と緊張はないお)
【○I○】 (お?マジかブーン!流石試合慣れしてやがるぜ!)
( ^ω^) 「頭の中の独り言に、勝手に割り込んで来るのは君の悪い癖だと思うお?」
【○I○】 「いいじゃねえか〜…お前試合前になった途端に全然話さないから、オレも暇なんだよ〜」
【○I○】 「さっきっから目ぇ瞑って何してんのさ?」
( ^ω^) 「場内にバリアが張られるその瞬間まで、鼓動とあそこにある蛇口の水滴の音を数えるっていうか…自分とリンクさせていくっていうか……」
( ^ω^) 「まあ、とにかくノイジーがいたころからのルーティーンなんだお」
【○I○】 「なるほど、精神統一してたってわけか…邪魔して悪かったよ」
( ^ω^) 「いや、いいお。逆に良い感じに緊張も解れた感じがするし」
74
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:41:00 ID:5U/JeUi20
( ^ω^) 「さ、そんじゃ僕らもウォーミングアップといきますかお?」
【*○I○】 「おっ!型でもやっとくか!?」
( ^ω^) 「お!…ついでに長の教えの復習とルールの確認もしながらやるお!」
【○I○】 「へっへっへwwルールなら、もうバッチリここに入ってるぜ?」
( ^ω^) 「おっおっおっwwほんとかどうか確かめてやるお!」
バッ( ^ω^)つ三Σ【○I○;】
【;○I○】 「お、おい!不意打ちはダメだろ!!?」
( ^ω^) 「何のためのテレパシーだお!今の君なら僕の動作を瞬時にトレースする位寝ててもできるってことくらい知ってるお?」
【;○I○】 「うぉっ!!はっ!?とっ!!」
(;^ω^) 「はっ!!?おまっ!!?普通は生身の人間相手に念力の手とか使わねえお!?」
【#○I○】 「仕返しだぁ!!せいぜい避けなマスター!!」
ブーン達が控え室でアップを始めた頃、闘技場の方では第一回戦の抽選が行われていた。
75
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/24(木) 00:42:12 ID:5U/JeUi20
今日はここまで。少し短めです。
76
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 01:02:31 ID:Wankz8nk0
ライデンはチャロンか
77
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 01:24:18 ID:p58yzIsM0
ジョニー・ライデンの方でねえかな
78
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 03:41:17 ID:3DxkzWzA0
先が気になる!
79
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 09:15:53 ID:l4LBPKws0
タカラ君のキャラが濃すぎぃ!
80
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 14:21:20 ID:HQ1lSATI0
楽しみすぎる
81
:
名無しさん
:2017/08/24(木) 20:40:52 ID:Usah1vP20
燃え上がってきた
82
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:53:29 ID:60uNXEnI0
(@^ω^) ビート・イット!!のようです。
第四話
83
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:54:36 ID:60uNXEnI0
ミセ*゚―゚)リ 「さて、それではさっそく、くじ引きといきましょう!!……私が引いたのは〜」
(゚、゚トソン 「ヴァララララララララララララ………」
ミセ*゚―゚)リそ 「おおっ!?えっ!!?ドラムロールはボイパなの!?」
(゚、゚*トソン> 「ダンッ!!!!………趣味でして」
ミセ*゚―゚)リ 「ほえ〜…すごいなあ……あっ!!番号は8です!!」
(゚、゚トソン 「それでは私も」
ミセ*゚―゚)リ 「でれれれれれれれれれれれ」
(゚、゚トソン 「おっ!…なかなか上手ですね。」
ミセ*>∀<)リ 「…でん♪」
(゚、゚トソン 「……番号は…6です」
ミセ*゚―゚)リ 「さあ!!残りもジャンジャン引いてくよ!!2!!」
(゚、゚トソン 「私の勝ちですね。」
ミセ ゚A゚)リ 「…そ、そんな……5……だと?」
ミセ*>∀<)リ 「次は1!!」
ミセ;゚A゚)リ 「………1!!?」
(゚、゚トソン 「よーし……3。…これで2対1ですね」
84
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:55:10 ID:60uNXEnI0
ミセ#゚Д゚)リ 「負っけるかあああ!!!!……っしゃあ!!7!!」
(゚、゚トソン 「……4…だと?…結局2対2でしたか」
ミセ*゚―゚)リ 「なんか無駄に熱くなって、一杯引きすぎちゃったね……」
(゚、゚トソン 「……本当は、一試合終えるごとに引くはずだったんですけどね……」
ミセ*゚―゚)リ 「……反省します」
(゚、゚トソン 「………さっ、対戦カードを発表しましょうか?」
ミセ*゚―゚)リ 「…そうだね。タカラ君よろしく!!」
( ,,^Д^) (即興で4試合分の前口上を考えろと……?)
85
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:55:41 ID:60uNXEnI0
( ,,^Д^)bグッ 「…お任せあれ!!」
( ,,^Д^) 「それじゃあいくぜ!!1回戦の対戦カードの発表だぁ!!!!」
( ,,^Д^) 「第1試合『おもらし帝』カブト丸&ブーンVS『真祖』ヴラド&オサム!!」
ミセ*゚―゚)リ 「いきなり実力者同士の対決ですね!相棒が変わっていたりと環境の変化が大きいブーンサイドがやや不利でしょうか」
(゚、゚トソン 「…これは面白い組み合わせですね。元『蟲帝』ブーンが見事な復活を見せるのか、カルト的な人気を誇るコンビがその首を掻っ切るのか……初戦から目が離せませんよ」
( ,,^Д^) 「第2試合『聖騎士』ジャック&モララーVS『無影』ポチ&ドクオ!!」
ミセ*゚―゚)リ 「『聖騎士』はその輝きをもって『無影』の正体を暴くことができるのか!!?」
(゚、゚トソン 「『聖騎士』も速さは並み以上のものを持っていますが、相手はなんと言ってもあの『無影』です。……果たしてカウンターを取らせてもらえるのかどうか……。」
86
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:56:08 ID:60uNXEnI0
( ,,^Д^) 「第3試合『無冠の帝王』ぐるんぱ&ヒッキーVS『片角の魔王』くわやん
&ロマネスク!!」
ミセ*゚―゚)リ 「まさに剛対剛!!力と力のぶつかり合いそんな熱い試合が見られそうです!!」
(゚、゚トソン 「…まさかこのカードが、私が学校にいる内に実現するとは…!どちらも正真正銘、生粋のパワータイプで、近距離ファイターですからね。バッチバチの至近距離でのド突き合いが見られそうです。……果たしてどちらが勝つのか…。解説として情けない限りなのですが、まったく勝敗の予想が付きません!」
( ,,^Д^) 「第4試合『白い悪魔』ゼロ&ハインVS『炎鬼』アトラ&ツンデレ!!」
ミセ*゚―゚)リ 「……ここもでもまさかの対戦カードです!!第1回戦からこんなに豪華でいいんでしょうか!!?生徒達のビートル最強議論でも話題になることが多い、相反する『個性』同士の戦いです!!」
(゚、゚トソン 「………なんということでしょう…。正直、手が震えています。これまで生徒達の間で語られてきた最大級の矛盾が、ここで白黒ハッキリするのですから…。アトラ&ツンデレの炎とゼロ&ハインの氷雪……どちらが勝つのでしょうか?」
87
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:57:03 ID:60uNXEnI0
―――――特設闘技場・控室
固い金属製の扉をノックする音がした。
( ^ω^)○I○】 「「はーい」」
(‘_L’) 「お二人とも、準備はできましたか?」
( ^ω^) 「もちろんだお」
(‘_L’) 「それでは控え室を出て、右手のエレベーターで入場してください」
( ^ω^) 「ありがとうだお」
控室のドアを開け、廊下に出ようとした時に、そのスタッフが声をかけてきた。
88
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:57:44 ID:60uNXEnI0
(‘_L’) 「ブーンさん!」
( ^ω^) 「お?」
(‘_L’) 「…こうして話していると、初めてここで話した時のことを思い出します」
( ^ω^) 「……おっおっww…たしかに、懐かしいおね。…フィレさんもまだ若かったお」
(‘_L’) 「はじめは緊張してガッチガチのひよっこマスターだったあなたが、栄光と挫折を味わい、今、ここにいる……。」
( ^ω^) 「…僕は何にも変わってないお?…調子にノって、それすらも失って0に戻っただけだお」
(‘_L’) 「そんなことはありません。あなたは強くなられた。……あの頃とは比べ物にならないほどに……。…ジョルジュの奴に聞かれるとまずいのです、私は…私はあなたを応援していますよ」
89
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:58:22 ID:60uNXEnI0
( ^ω^) 「……フィレさん…。ありがとう」
( ^ω)b 「勝ってくるお!」
(‘_L’) 「はい!ブーンさん、ご武運を!!」
……試合の直前、最後の最後でダジャレか…。あの人らしいと言えばあの人らしいな。廊下を歩きながら、そんなことを思った。
緊張していない。不安など一切ない。そうやって虚勢を張りながら入場するようになったのはいつの頃からだっただろうか……。
自分には才能があると己惚れたこともあった。自分と相棒だけで戦っていると思っていたこともあった。……闘技場に入れば、僕らは二人ぼっちだ。でも、そうじゃない。僕はいつも色々な人に支えられている。ダウンした時に立ち上がれるのは、ツンやショボンやドクオ、フィレさん、母ちゃん、相棒………そして会ったことは無いけど父ちゃん。それだけじゃなく、もっともっと沢山の人が僕の手を引っ張り、肩を貸し、支えてくれていた。
90
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:58:53 ID:60uNXEnI0
見えなくなっていた。そんなものは弱い者にだけあればいいと思っていた。でもそれは違った………。馬鹿で未熟な僕だから、簡単に見失ってしまう僕だから。
【○I○】 「なーに難しい顔してんだよ!…まだ緊張してんのか?」
( ^ω^) 「んなわけあるかおww」
――――こいつと一緒に一歩、一歩進んで行こう。
( ^ω^) 「さあ!!行くお!!」
【○I○】 「おうよ!!」
僕が拳を前に突き出すと相棒は念力で手を作り、それに応えた。
コツンと拳をぶつけただけで、心の隅っこで毛埃程度に残っていた不安はかき消えた。
( ^ω^) 「ぶちかましてやろうぜ!!」
【○I○】 「脚ぃ引っ張るんじゃねえぞ!?」
91
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/25(金) 23:59:26 ID:60uNXEnI0
―――――特設闘技場
( ,,^Д^) 「それじゃあ行くぜ!!選手の入場だああぁぁぁ!!!!」
( ,,^Д^) 「一度はすべてを失ったこの男……。だがその目は決して死んじゃいない!!瞳の奥に燃え上がる闘志をもって『真祖』を退けることはできるのかぁぁぁあ!!?今ここから、新たな相棒と共に伝説が幕を開けていく!!そんな予感がします!!!!『おもらし帝』はもう一度、華麗に舞い上がり『不死鳥』となることはできるのか!!!?ランキング100位『おもらし帝』カブト丸&ブーンだああぁぁぁぁあああ!!!!!!」
入場門からゆっくりと歩いて闘技場の中央を目指す。
罵声だけでなく、空き瓶やら靴やらが飛んできた。その内いくつかは体に当たり、一つは米神の辺りに当たったが決して、正面にいる敵から目を逸らさない。
ミセ;゚Д゚)リ 「皆さん!!空き瓶などの危険物は闘技場内に投げ込まないでください!!!!……何してんの!!?ケガするじゃん!!!!」
(-、-;トソン 「……ミセリ!…気持ちはわかりますが冷静に」
92
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:01:26 ID:QvuwVXvI0
( ,,^Д^) 「対するは何度でも蘇る伝説の不死者…。その甘いマスクは多くの女性を虜にし、暴動すら起こさせるきっかけとなりました。闘技場に舞い降りた傾国の美男子が!!今一度返り咲かんとする元『蟲帝』の前に立ち塞がるぅぅぅぅうううう!!!!『真祖』ヴラド&オサムぅぅぅぅう!!!!」
闘技場内が一瞬暗くなったかと思うと、空中に突如として真っ紅なバラが咲き乱れた。
その中から、マントを翻してオサムと漆黒のクワガタが現れた。
ゆっくりと地上に降り立ち、恭しく一礼する。
【+ 】ゞ゚) 「…これは、これは……。ブーン君…でしたか?」
( ^ω^) 「お。そういう君はオサムだおね?」
【+ 】ゞ゚) 「……先日の試合、拝見させていただきましたよ?…残念な結果でしたねえ」
( ^ω^) 「ま、そんなこともあるお」
93
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:02:25 ID:QvuwVXvI0
【+ 】ゞ゚*) 「……首を小さなアゴでじょぎりじょぎりと切断されている時の君の表情……!!凄まじい苦痛に耐えていたことで、極限まで力の込められた喉から漏れ出るまるで断末魔のような声………そして失禁…!!」
【+ 】ゞ゚*) 「本っっっ当に……!!自分を抑えるのに精一杯でしたよ!!」
【+ 】ゞ゚*) 「おかげで僕の下着の中も精、一杯……なぁんてね!?」
ミセ*⋂―⋂)リ 「オサムくん何てこと言ってるの…///」
(⋂、⋂トソン 「わかりません…オサム様のこういうところだけはわかりません」
(゚、゚トソン 「…胸元のマイクで音拾ってるんですからね?」
【;○I○】 「なあ、相棒…こいつイかれてんのか?」
( ^ω^) 「さあ?……まあ…変態ではあると思うお」
【+ 】ゞ゚#) 「変態……!!?こ…この……この僕のぉ…純粋なぁ……愛情がぁ!??」
【+ 】ゞ゚#) 「どこが変態的だって言うんだ!!?」
94
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:03:02 ID:QvuwVXvI0
( ^ω^) 「ごちゃごちゃうるさいお…。そんなに僕が欲しいならビートルで勝つことだお」
【+ 】ゞ゚*) 「…あぁ!!……いい!!実にいい…最っっっ高だぁ……!!!!」
【+ 】ゞ゚*) 「ビートルで勝って、その挑戦的な瞳をなんとしても僕だけのものにして見せる…!!!!」
( ,,^Д^) (……世の中、色んな人がいるんだなぁ)
( ,,^Д^) 「ゴホン!……それでは、ルールを説明いたします」
( ,,^Д^) 「ルールは一つ。武器の使用は不可。己の肉体とその個性を持って、正々堂々とその強さを存分に証明してください」
( ,,^Д^) 「それではお二人とも、ギアをセットしてください。……準備はよろしいですか?」
(@^ω^) 「……もちろんだお」
【+ @】ゞ゚) 「……ええ」
( ,,^Д^) 「…試合を開始します。ますは互いに礼!」
95
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:03:30 ID:QvuwVXvI0
【+ 】ゞ゚) 「…ブーン君、君を…!…君を僕のものにして見せる!!」
(@^ω^) 「そろそろ集中しとかないと…痛い目見るお?」
( ,,^Д^) 「それでは両者!リングの外へ!!それぞれ位置についてください」
審判のタカラの声を聞き、僕とオサムはそれぞれの相棒を残してリングの外に出た。
( ,,^Д^) 「それでは皆さんお待たせしました。……ビー!!!!…ファイト!!!!」
【+ @】ゞ゚) 「行けえぇぇ!!ヴラドぉぉぉ!!!!」
【dmb】 「ぎしゃあああぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」
(@^ω^) (相棒……ここで一発ぶちかましとくお)
【;○I○】 「っかぁ〜!…虫使いの荒いマスターってのはこれだから…っとぉ!!?」
ミセ*゚Д゚)リ 「さあ!!始まりました第1試合!!!!まずはヴラドが速攻を仕掛けていくぅぅぅうう!!!!…しかしそれをカブト丸は寸でのところで回避しました!!」
96
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 00:04:37 ID:zwGmESr.0
【+ @】ゞ゚) 「……ええ」
棺桶に装着だと…
97
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:05:28 ID:QvuwVXvI0
(゚、゚;トソン 「……いえ!よく見てください!…ミセリ、あれは……相手の動きを完全に見切っています!!寸でのところで回避しているのではなく、敢えて相手の攻撃を紙一重のタイミングと間合いで回避して見せているんです!!」
ミセ;゚Д゚)リ 「…ほ、ほんとだ!!……すごい!!凄まじいレベルの技術と体さばきです!!!!ヴラドの動きを完全に見切り!!蝶の様に!!マタドールの様に!!躱しているぅ!!!!その姿はさながらひらりひらりと舞い遊ぶ蝶のようだああぁぁぁああ!!!」
ミセ;゚Д゚)リ 「今!!闘技場内に褐色の蝶が現れたああぁぁぁぁぁああ!!!!」
(゚、゚;トソン 「オサム選手だって伊達に上位ランカーではありません。以前はもっと苦戦していたはず…!男児三日会わざれば…とは言いますが、なんという……なんという成長速度でしょうか!?」
98
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:05:55 ID:QvuwVXvI0
(@‐ω‐) (……自然に身を任せ、感じとること)
【-I-】 (……常に意識するのは、自分でも相手でもない…)
(@‐ω‐) (影が光を形作るように…)
【-I-】 (周囲の形を見れば、答えは自ずと見えて来るもの…)
(@‐ω‐)-I-】 ((自然を感じとること、これ戦闘の極意なり…!))
ミセ;゚A゚)リ 「…な、なんということでしょうか……どういうことなんだ!!…どういうことなんだ!!!!カブト丸&ブーン!!!!なんと…!!なんと目を瞑ったままヴラド&オサムの攻撃を全て回避しきっています!!!!」
(゚、゚;トソン 「ヴラドはまだ『個性』を使っていませんが……それでもこんなことあり得ませんよ!?」
99
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:06:20 ID:QvuwVXvI0
―――――特設闘技場・観客席
从*゚∀从 「はへぇ〜…!すっごい奴が出てきたなあ!」
从*゚∀从 「これはオレもうかうかしてらんないぞ」
(〇i〇) 「……セリフの割にずいぶんと嬉しそうじゃないか…マスター?」
从*゚∀从 「あったりまえだろ!?…こんなに強い奴らと闘えるってんだから!」
从* ∀从 「…ワクワクしてきたぜ!」
(;〇i〇) (…戦うのはオレなんだがな……?)
((*○I○)) 「よかったわねぇ!マスター!勇者様がパワーアップして復活を遂げたわよ!?」
ξ゚⊿゚)ξ 「……ほんと…あんなに楽しそうにビートルしてるブーンなんて久々に見たわ……」
((○I○)) 「…あら?…あらあらぁ?…妬いてるの?」
ξ゚⊿゚)ξ 「…ぶん殴るわよ?」
((○I○)) 「あらあら、おっかないったらないわww」
((○I○)) (そりゃそうよね。…あんなに心配してたんだもの……気持ちもわかるわ)
((○I○)) (マスターの分も一発入れてやるために、私も頑張って勝たないとね…!)
((○I○)) (………頑張んなさいよ?カブト丸)
100
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:07:02 ID:QvuwVXvI0
―――――特設闘技場
ミセ#゚Д゚)リ 「ヴラドの猛攻は依然として続いていますが、その攻撃が標的を捉えることはありません!!!!むしろ攻撃している側が追い込まれているという状況です!!」
(゚、゚トソン 「むっ?…ヴラドの羽が光始めました。これは……ついに奥の手を使うようですね」
こんなはずではなかった。サクサクっと簡単に撃破して、失意にうなだれるブーン君を連れ帰り、今頃は美味しくいただいている予定だった。―――――なぜ?
【+ @】ゞ゚;) 「……ヴラド!!『個性』を開放しますよ!!」
【:dmb】 「は!」
ヴラドの羽に暗赤色の光が集まっていく。
光はやがて全身へと広がっていき、ヴラドを包み込む。
――――そんな大きな隙を見逃すブーンではなかった。
101
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:07:40 ID:QvuwVXvI0
ミセ*゚―゚)リ 「!?………目を瞑ったまま、長らく回避に専念していたカブト丸&ブーンにようやく動きがありました!!!!……何やらブーン選手が上空を指さしています!!!!…こ、これは一体!!?」
(゚、゚;トソン 「まさか!!!?………あの、あのオサム選手相手に『一撃KO予告』ですって!?…彼だって、知らない訳ではないはずです!!」
(゚、゚;トソン 「だってヴラド&オサムのその『個性』は、吸血鬼伝説のそれプラス血液操作なんですよ!?何をどうするつもりなんですか!!?」
ミセ;゚―゚)リそ 「ヴラド選手の周りの禍々しい何かがどんどん濃くなっていきます!!!!……あれは!!彼との試合を棄権するマスターが続出するきっかけにもなった技です!!」
(゚、゚;トソン 「…な!!?あれは回避も防御もしようがないですよ!!?」
【+ 】ゞ゚*) 「さぁ!!……ヴラド!!お前の本気を見せてやりなさい!!!!」
【#dmb】 「おおぉぉぉおおお!!!!!!」
カブト丸の周囲を球状に赤黒い何かが囲んでいく。
【+ 】ゞ゚)【#dmb】 「「『穿て貫け死の千本』!!!!!!」」
102
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:08:37 ID:QvuwVXvI0
赤黒い何かから超高速の刺突が繰り出され、体に当たる直前に、カブト丸はヴラドの上空へと瞬間移動。
勝利を確信し、ニヤリと顔を歪めたオサムだったが、敵をたしかに捕らえたはずの赤黒い虫篭の中には何もいない。
ミセ;゚Д゚)リ 「た、たしかに技を受けたはずのカブト丸の姿が、どこにもありません!!!!」
(゚、゚;トソン 「そ、そんな!!?いったいどこに!!!!?」
( ,,;^Д^)そ (……『空』だ!!)
完全に姿を見失った観客達よりも一足先に、タカラがカブト丸を見つけた。
その反応を見て、会場中の視線がドームのど真ん中、上限一杯の所に集まる。
103
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:09:02 ID:QvuwVXvI0
(#^ω^) 「いっくおぉぉぉおおお!!!!!!カブト丸ぅ!!!!」
【#○I○】 「おうよぉぉ!!!!!!」
ミセ#゚Д゚)リ 「な、なんと!!!!カブト丸上空のバリアを蹴って真下に飛行!!!!まさに弾丸のような速度でヴラドへと迫るうぅぅぅぅ!!!!」
(゚、゚;トソン 「それだけじゃありませんよ!!?超高速で落下しながら、スピン凄まじい勢いで前方に回転しています!……これは!!!!ノイジーが過去に一度だけ使用したことがある技と同じムーヴです!!!!」
ミセ;゚Д゚)リ 「超高速落下中に精密に体と恐怖に負けそうになる心をコントロールする必要があり、角に多大なる負担がかかために一度しか使われなかったというあの……!!!??………おおっとぉ!?通常のヴラドが上空を睨んでいますが……!?…反応がおかしいぞぉお!!!!」
(゚、゚;トソン 「今!太陽があるのはカブト丸の真後ろです!!……暗所での生活を好むヴラド&オサムの目は相当眩んでいることでしょう!」
ミセ#゚Д゚)リ 「ヴラドに音速の弾丸が突っ込むうぅぅぅううう!!!!」
104
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:10:06 ID:QvuwVXvI0
(#゜ωI○#】 「「『蝋翼の愚者の鉄槌』!!!!!!」」
ミセ;゚Д゚)リ 「砂ぼこりが凄まじく、我々の席からも何一つ見えません!!!!一体どうなってしまったんだああぁぁぁ!!!!?」
―――――特設闘技場・観客席
((○I○))そ 「あら!懐かしい技を使うじゃないの!!?」
ξ゚⊿゚)ξ 「……あの技…知っているの!?」
((○I○)) 「あったりまえよん♪…だってあの技、あいつが暴走した私を倒すために編み出した技だし?」
ξ゚⊿゚)ξそ 「えっ!?……ノイジーの技じゃなかったの!?」
((○I○)) 「ノイジーのじゃないわよ。完全にあいつのオリジナル。……第一ノイジーとあいつのじゃあ、筋力も重量も違うし、角の質も違うから別物。まあ悪く言うなら劣化版ってとこね」
ξ゚⊿゚)ξ (………ブーンの奴、あんなに強くなって…。私も負けてられないわね)
105
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:10:41 ID:QvuwVXvI0
―――――特設闘技場
ミセ#゚Д゚)リ 「さあ!!砂ぼこりが晴れてきました!!果たしてどうなっているのかああ!!!?」
Σ(゚、゚;トソン 「あっ!!…あれは!!!!」
ミセ;゚Д゚)リ 「…………なんと!!?大きなクレーターの横で、ヴラドが失神しています!!!!……一体何が起こったのでしょうかあ!!!!」
(゚、゚トソン 「ビデオの映像が届きました!!………こ、これは!!」
ミセ;゚A゚)リ 「なんと……カブト丸『蝋翼の愚者の鉄槌』が決まる寸前で、強引に体勢を変え、ヴラドに攻撃を当てませんでした!!!!……ですが、攻撃は直接当たらなかったものの、その凄まじい衝撃波によって吹き飛ばされ、ヴラドは失神した模様です!!!!」
(-、-トソン 「情けをかけた訳ですか……完敗ですね。」
ミセ*゚―゚)リ 「とにかく勝敗は決しました!!第一試合、勝者は!!!!カブト丸&ブーンです!!!!」
会場にオサムファンの悲痛な叫びが響き渡った。
106
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:11:18 ID:QvuwVXvI0
【*○I○】 「やったな相棒!!!!」
( ^ω^)b 「ナイスだったお!!……あの場面でイカロスぶっ込むとは思わなくて、ちょっとびっくりしたけど」
【;○I○】 「お前が勝手に『一撃KO予告』とかするからだろ!!?」
(;^ω^) 「……そ、それは……目を瞑って回避してたら、なんか…なんかこう……盛り上がっちゃって」
【○I○】 「あいつの『個性』は知ってたからな。心を折らせてもらおうと思って、本気でぶちかましたぜ」
( ^ω^) 「惚れ惚れとするような一撃だったお!」
( ^ω^) 「この調子で二回戦も頑張るお!!」
【○I○】 「おう!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「いやぁ…。意外な展開になりましたね!!」
(゚、゚トソン 「…次の試合も楽しみですね」
ミセ*゚―゚)リ 「それでは第2試合に行きましょう!!!!」
107
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 00:12:49 ID:QvuwVXvI0
今日はここまでです。
明日でなんとかします。
108
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 00:16:22 ID:zwGmESr.0
乙乙
109
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 02:12:57 ID:Ixa9OyoI0
乙!
110
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 15:15:28 ID:vJYt67uw0
乙
111
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:06:16 ID:QvuwVXvI0
1回戦・第2試合
(@‘A`) 「ポチ!!ギアを上げるぞ!!」
〈●ヽIノ●〉 「了解!!」
ミセ*゚Д゚)リ 「まさに疾風迅雷!!電光石火ぁぁぁああ!!!!ポチ&ドクオ爆発うううう!!!!!!」
(゚、゚;トソン 「私達はVIP製の『ゆっくり見えーるくん』をかけているので、本当に何とか目で追えていますが、肉眼でこれを捉えられる者はほぼいないでしょう。……先程から、ポチが動き終えた後に風を切る音が聞こえていますからね。」
(@;・∀・) 「ちっ!…早すぎて指示を出す間もくれやしない」
<dmb> 「マスター!!…訓練を思い出してくれ!!早い相手なら散々やってきているはずだ!」
112
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:06:51 ID:QvuwVXvI0
(@-∀-) 「そうだったな…!」
(@・∀・)そ 「……ジャック今だ!!その甘えたタックルを後悔させてやれ!!」
ミセ#゚Д゚)リ 「…ここでジャック&モララーがポチの前脚を取ったああぁぁぁぁ!!!!そのまま強烈な足払いいぃぃい!!!!起死回生の一撃となるか!!!?動きに制限の無い空中で、ポチに打撃を加え、浮かせ続けることで回転速度を速めていくううぅぅぅ!!」
(゚、゚;トソン 「こ、この回転速度で叩きつけたら、一発逆転だってあり得ますよ!!!?」
ミセ;゚A゚)リそ 「な、な!!?ポチの体形が変化していくぅぅ!!!!あの艶やかな漆黒のボディはいったい!!?」
(゚、゚*トソン 「…虫ではありますが……いい筋肉してますね!」
ミセ#゚Д゚)リ 「なんと、筋肉質なフォルムに変化したポチが地面に足をついたあぁぁぁああ!!!?回転の勢いはそのままにジャックを掴み、地面に……っ叩きつけたあああああ!!!!!!」
113
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:07:28 ID:QvuwVXvI0
(゚、゚;トソン 「あ、あの回転速度から相手を掴んだまま、片足で無理矢理、自身の体の回転にブレーキをかけることで相手に回転速度をそのまま返すとは……速さだけじゃありません!!…彼は……彼は本物ですよ!!」
ミセ#゚Д゚)リ 「一回戦・第2試合!!勝者は『無影』ポチ&ドクオだああぁぁぁぁぁ!!!!」
(;・∀-) 「……いてててて………ジャック??」
<dmb> 「…マスター……すまない」
( ・∀・) 「いいんだよ…また鍛えなおそうぜ?…オレも君も」
<dmb> 「……ああ」
( ・∀・) (…にしても、ほんと強かったなあ……)
( ・∀・) (……これは流石の君でも、足元を掬われるかもしれないぜ?ブーン)
114
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:08:14 ID:QvuwVXvI0
(‘A`) 「……大丈夫?ケガはない?」
〈●ヽIノ●〉 「まあな…手ごわい相手だったけどよ」
(‘A`) 「本当にね…。次も……気を引き締めていこう」
〈●ヽIノ●〉 「ああ……!…あっ、すまん。接着剤くれ」
(‘A`) 「…たまに使うけど、何に使ってるの?」
〈●ヽIノ●〉 「ケガの治療と気持ちいいことさ…!……マスター
はあっちに行ってな」
(‘A`) 「…はーいはい」
〈;●ヽIノ●〉 (まだ、大丈夫…まだ大丈夫だ!!)
115
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:08:51 ID:QvuwVXvI0
( ФωФ) 「噂通り強いな。…速いが……軽いと言うのであれば問題はなかったのだがなぁ」
{ dmb› 「あの変化能力は厄介だな」
( ФωФ) 「まあ、あの程度の速さなら、全開であっても目で捉えられる。」
{ dmb› 「まあな…。見てから反撃で間に合うと思うぜ」
( ФωФ) 「その前に、まずは初戦を勝たねばなww」
{ dmb› 「ああ、がんばろうぜ」
ξ゚⊿゚)ξ 「あれがあの誰よりもビビりで、でも優しかったドクオだとはとても思えないわね」
((○I○)) 「あの速さ……とんでもない脅威よ」
ξ゚⊿゚)ξ 「あのパワー重視の形態もね。……ま、それでも私の敵じゃないわ」
((○I○)) (………それにしても…あのポチって子なんて種類なのかしら?)
116
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:09:51 ID:QvuwVXvI0
1回戦・第3試合
ミセ;゚Д゚)リ 「な、なんという壮絶な殴り合いでしょう…!!!!…私、興奮のあまり手が震えが止まりません!!」
(゚、゚;トソン 「防御も回避も一切なしの肉と肉を削り合うような死闘が続いていますね」
(;ФωФ) 「ぐぅ…!……くわやんの後胸腹板を貫くこの威力!重さ!!……これほどの漢が今まで大会に出ていないかったとは…!」
{#dmb› 「おおおっっらああぁぁぁああ!!!!!!」
【<#○I○>】 「…なんて一撃なんだ。踏み込みの思い切りの良さも魂をへし折りに来るようなこの馬鹿げた威力…。……一体どんな修羅場をくぐって来たって言うんだ!!?」
( ;Д;) 「もういい!!……もういいよ!!帰ろう!ぐるんぱぁ!!!!」
117
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:10:32 ID:QvuwVXvI0
【<○I○>】 「ヒッキー……。…ごめん!!」
( ;_;) 「これ以上殴り合ってたら死んじゃうよ!!!?……もうやめよう!!」
【<○I○>】 「おれはそれでも!!……たとえ死んでも!!…マスターを一番にしてえ!」
【<○I○>】 「そして、ここは……ここでだけは背を向ける訳にはいかねえ…!!……ここで逃げ出せば!!………おれは死んでも死にきれねえ!!!!!!」
【<#○I○>】 「…これはおれの……!!最初で最後のわがままだから!!」
( _ ) 「……ぐるんぱ」
【<#○I○>】 「せりゃあああああ!!!!」
{#dmb› 「……おごぉっ!!!?」
( #ФДФ) 「くわやん!!!?…くわやん、しっかりしろ!!!!!!」
118
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:11:01 ID:QvuwVXvI0
( つ_ ) 「わかった…!!……君は戦闘の時も…いつも体が弱い僕を気遣ってくれていたもんね?」
( #゜∀゜) 「…わかった!!思いっきりいこう!!!!ぐるんぱ!!!!!!」
【<#○I○>】 「……ヒッキー……恩に着る!!」
【<#○I○>】 「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉおおお!!!!!!!!」
ミセ#゚Д゚)リ 「ああっとぉ!!!?ヒッキー選手がGOサインを出したあぁぁ!!!!先程の強烈な一撃でたたらを踏んでいるくわやん!!!!そこにぐるんぱが迫るうぅぅぅうう!!!」
ミセ#゚Д゚)リ 「負けじとくわやん一歩を踏み出したああっっっ!!!!」
(゚、゚トソン 「このタイミングで下がらずに距離を詰めるとは!!?…これでは距離が近過ぎてまともなパンチなんて打てませんよ!!!?…完全にぐるんぱの間合いを潰しました!!」
119
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:11:37 ID:QvuwVXvI0
ミセ#゚Д゚)リ 「ほぼ零距離と言っていいでしょう!!……この距離で、くわやん!!ぐるんぱの後胸腹板のぺとりと拳を押し付けたあああああ!!!!」
Σ(゚、゚;トソン 「あ、あれは……ワンインチパンチ!?寸勁です!!」
ミセ#゚Д゚)リ 「くわやんの寸勁が完全に!!…完全にぐるんぱを捉えましたぁぁ!!!!!」
( _゜)そ 「……ぐふっ!?」
ミセ;゚A゚)リ 「な、なんn!!?…ここでヒッキー選手が吐血したあぁぁぁ!!!」
120
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:12:08 ID:QvuwVXvI0
【<;○I○>】 「…マ、マスター!!!?」
( #゜_゜) 「いけっっっ!!!!ぐるんぱ!!!!…勝つんだろ!!?」
【<#○I○>】 「…あぁ!!!!行っっっくぜえええぇぇぇえ!!!!!!」
( #ФωФ) 「こい!!!!……受けて立ああぁぁぁああああつ!!!!!!」
{#dmb› 「行くぜ!!行くぜ行くぜ!行っくぜぇぇえええ!!!!!!」
ミセ#゚―゚)リ 「くわやんの拳とぐるんぱの拳が交差するううぅぅぅぅ!!!!!!」
121
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:12:35 ID:QvuwVXvI0
(゚、゚;トソン 「…あれは!!?クロスカウンター!!!?」
(;-ωФ) 「この場面でも貴様は折れぬか………なんという漢よ」
ミセ#゚Д゚)リ 「ぐるんぱの拳がくわやんをとらえたあああぁぁぁぁ!!!!……ついに!!ついにくわやんが膝を折りましたああぁぁぁあああ!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「1回戦・第3試合……!勝者は『無冠の帝王』ぐるんぱ&ヒッキーだああぁぁぁああああ!!!!」
122
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:12:57 ID:QvuwVXvI0
ちょっと休憩
123
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:44:28 ID:QvuwVXvI0
1回戦・第4試合
ξ#゚⊿゚)ξ 「まっだまだああぁぁぁぁ!!!!アトラ行くわよ!!?」
((;○I○)) 「けど…けどあんたこれ以上は…!?」
ξ゚⊿゚)ξ 「…あのぐるんぱとヒッキーだって根性見せたのよ?……なのに…」
ξ#゚⊿゚)ξ 「あたしがこんな所で引き下がるわけにはいかないでしょうが!!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「あたしはいいから!!アトラ!全開でやんなさい!!!!」
((#○I○)) 「……あぁ!!もう!!わかったわよ!!!……全開であいつをぶった推してやろうじゃないの!!!?」
从*゚∀从 「いいねいいねぇ!!!?……やっぱビートルはそうでなくっちゃ!!!!」
从 ゚∀从 「行くよ!!…ゼロ!!『地を這え真紅の霜柱』!!!!」
(#〇i〇) 「フッ!!!!」
124
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 21:45:04 ID:QvuwVXvI0
ξ#゚⊿゚)ξ 「舐めんじゃないわよ!!…アトラァ!!!!足元一体を溶岩にしてやんな!!!!」
((#○I○))そ 「無茶言うんじゃないわよ!!!!……せいっ!!!!」
ミセ;゚A゚)リ 「理解不能です!!…なんなんだこの試合はあああ!!!?これは、本当に我々の知るビートルのなのでしょうか!!!?目を疑うような大技の応酬!!!!まるでファンタジーの世界に迷い込んだかのようです!!!!!!」
(゚、゚トソン 「……これが互いに創作小学校、最強候補と言われる者達の戦い…!」
ミセ#゚Д゚)リ 「ああっと!!?ここでハイン選手が動きました!!」
从#゚∀从 「行け!!ゼロ!!『氷龍の怒り』」
ξ#゚⊿゚)ξ 「アトラ!!最っ高の技をぶつけてやるわよ!!?」
((;○I○)) 「まったく負けず嫌いなんだから……。私もだけど!!」
ξ#゚⊿゚)ξ((#○I○)) 「「『火炎の巨人』!!!!!!」」
ミセ#゚Д゚)リ 「絶対零度の覇龍と灼熱の巨人が激突ぅぅぅうううう!!!!」
125
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 22:16:31 ID:QvuwVXvI0
Σ(゚、゚;トソン 「…わずかですが『火炎の巨人』が押しています!!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「もらったあぁぁぁぁああああ!!!!!」
从 ゚∀从 「チッ!…やるなあ!!」
从 ゚∀从 「ゼロ!!変わり身だ!!」
(;〇i〇) 「おう!!」
ξ゚⊿゚)ξ (あの威力を防いだですって!?)
ξ゚⊿゚)ξ (…でも、どうやら力を使い過ぎたみたいね)
126
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 22:17:05 ID:QvuwVXvI0
从 ∀从 「……ゼロ、おれもそろそろ限界が近いや………やるぞ!!!」
(#〇i〇) 「わかった…!……魔力を供給しろ!!決めるぞ!!マスター!!!!」
ミセ*゚―゚)リ 「な、何が起こっているのでしょう!!?バリアの内部だけでなく闘技場内に雪が降り始めました!!!!」
(゚、゚トソン 「……これは過去にノイジー&ブーン戦で使用したあの技が来ます!!!!」
从 -∀从 「えぇっと…ツンちゃんだっけか?」
ξ#゚⊿゚)ξそ 「なによ!!?…気安くちゃん付けとかしてるとぶっ飛ばすわよ!!?」
从 ゚∀从 「…おっかないなあ……。まあいい、僕らの部族はね、自然を神として崇めてきたんだ。」
从 ゚∀从 「人を生かすも殺すも全ては自然の意思…。すなわち神の意思だってね。」
从 ゚∀从 「そんな自然を人々は崇め、恐れ、そして時にそれらに挑みながら繁栄してきた」
ξ゚⊿゚)ξ 「……何が言いたいわけ?…命乞いなら地獄で受付を済ませてからにしてちょうだい」
127
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 22:18:19 ID:QvuwVXvI0
从 ゚∀从 「……次がオレ達の正真正銘、最後の一撃だ。…受けてみな!!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ 「舐めんじゃないわよ!!?真正面からぶっ潰してやるわ!!!!」
从#゚∀从〇i〇) 「「『全て飲み込め大雪崩』!!!!!!」」
ミセ#゚Д゚)リ 「超巨大な雪崩がツン選手を巻き込まんと、その牙をむいたああぁぁぁあああ!!!!」
Σ(゚、゚トソン 「…アトラの手に炎が集まっていきます!!あれは!!?」
ξ#゚⊿゚)ξ 「行くわよ!!アトラ!!」
((#○I○))「ええ!!!!決めるわよ!!」
ξ#゚⊿゚)ξ○I○)) 「「『太古の業火剣』!!!!!!」」
128
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 22:18:39 ID:QvuwVXvI0
ミセ;゚A゚)リ 「………切っちゃった。斬っちゃった斬っちゃいました!!!!!!アトラ&ツン見事ゼロ&ハインの技を迎え撃ちましたああぁぁぁぁ!!!!!!」
ξ‐⊿‐)ξ 「………やって……やった…わ……よ」
从;‐∀从 「も……ムリ」
ミセ;゚A゚)リ 「……な、なんと両者倒れたあああ!!!!???」
Σ(゚、゚トソン 「まずいですよ!!?大きな力ほどマスターの脳にかかる負担は大きいんですから!!!!」
( ,,;^Д^) 「救護班急げえ!!!!すぐに保健室に運ぶぞ!!」
129
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 22:32:04 ID:QvuwVXvI0
そこからはもうてんやわんやの大騒ぎだった。
実況のミセリから二人とも命に別状は無いとの放送があった。
そして、もう一つ重大なことが彼女の口から告げられた。
ミセ*゚―゚)リ 「これより、2回戦の組み合わせを発表いたします!!」
ミセ*゚―゚)リ 「第3試合の勝者ぐるんぱ&ヒッキー選手がケガにより、ドクターストップがかかり、続けて試合を行うことができなくなりました。また、第4試合の2名もこれ以上の戦闘行為は、脳への負担がかかりすぎるということで、この後の試合続行が不可能となりました」
ミセ*゚―゚)リ 「よって、次の2回戦『復活者』カブト丸&ブーンVS『無影』ポチ&ドクオ選手の試合が決勝戦となります!!」
130
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 22:36:21 ID:Ixa9OyoI0
しえ
131
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 23:04:31 ID:L8DQrCVE0
なんと
132
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:09:15 ID:QvuwVXvI0
ミセ*゚―゚)リ 「まさかの事態となりましたね……」
(゚、゚トソン 「ドクターストップでは仕方がありませんよ…」
ミセ*゚―゚)リ 「それでは決勝戦です。」
ミセ*>∀<)リ 「タカラ君!!よっろしくぅぅぅうううう!!!!」
( ,,^Д^)bグッ 「お任せあれ!!!!」
( ,,^Д^) 「Lady’s&Gentlemen!!さあ!!両選手の入場だあ!!!!」
( ,,^Д^) 「まずは先程の試合で圧倒的な実力を見せつけたこのコンビ!!!!『無影』ポチ&ドクオの入場だぁぁぁぁあああああ!!!!」
( ,,^Д^) 「続いて赤コーナー…!!もはや説明は不要!!今日ここに蘇ったこのコンビ!!『復活者』カブト丸&ブーンの入場だああぁぁぁああああ!!!!」
133
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:09:43 ID:QvuwVXvI0
ギイィと鉄と鉄が擦れて悲鳴を挙げた。
控室の扉が開くと同時に聞えてきた歓声とその異様なまでの熱気が俺の面を引っ叩く。
風に巻き上げられた砂ぼこりに目を細めながら、一歩一歩静かに以前よりも格段に立派になった闘技場の真ん中へと歩を進める。
( ,,^Д^) 「では、ルールを説明いたします」
( ,,^Д^) 「ルールは一つ。武器の使用は不可。己の肉体とその個性を持って、正々堂々とその強さを存分に証明してください」
( ,,^Д^) 「それではお二人とも、ギアをセットしてください。……準備はよろしいですか?」
(@^ω^) 「……ああ」
(@‘A`) 「いつでもいいぜ」
耳に手を当てると、青い光が走りヘッドフォンのようなものが出現する。
134
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:10:25 ID:QvuwVXvI0
(@^ω^) 「ドクオ……久しぶりだお」
(@‘A`) 「………おう。久しぶりだな」
(@‘A`) 「あの日の試合を見てから、オレは死に物狂いで特訓してきたんだ」
(@#‘A`) 「……オレが憧れたお前を!!お前のビートルを!!!!…否定するためにな!!」
(@^ω^) 「…そうかお………」
あの頃の優しかったドクオは歪んでしまった。僕のせいで、僕があの日醜態をさらしたせいで……。グッと唇を噛み締める。
( ,,^Д^) 「それでは両者!リングの外へ!!それぞれ位置についてください」
審判のタカラの声を聞き、僕とドクオはそれぞれの相棒を残してリングの外に出た。
135
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:10:58 ID:QvuwVXvI0
( ,,^Д^) 「それでは皆さんお待たせしました。……ビー!!!!…ファイト!!!!」
(@#‘A`) 「行くぞ!!ポチ!!!!……全速全開だぁあぁぁぁぁあああ!!!!」
〈●ヽIノ●〉 「おおおう!!!!!!」
(@^ω^) 「カブト丸!!迎え撃つお!!!!」
【#○I○】 「了解!!マスター!!」
ミセ*゚―゚)リ 「さあ!!始まりました決勝戦!!!!両者やはり様子見一切なしだあああ!!!!なんという速度の攻防でしょうか!!!?」
(゚、゚トソン 「すごいですね。あのポチの神速にカブト丸は気配を読んで、動きを予測することで互角に渡り合っています」
ミセ*゚―゚)リ 「先程のオサム戦で見せたあの動きに近いでしょうか。ポチの攻撃をいなし、躱していくうううぅぅぅうう!!!!」
136
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 23:14:14 ID:gzf9mr5Q0
>>129
ブーン組の二つ名が変わった!
137
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:32:48 ID:QvuwVXvI0
その時、頭の中に声が響いた。
(???) 「もはやこの世界には少しも時間が残されていません」
(@;^ω^)そ 「だれだお!?……あんた一体何者なんだお!!?」
(???) 「私が何者か…それは……」
o川*゚ー゚)o 「てってれー♪……キューちゃんだよ!!」
( ^ω^) 「キュー……ちゃん?」
( ^ω^) 「チョコボ○ルのマスコットかお?」
o川#゚ー゚)o 「誰がハシビロコウを元にしとんねん!!?アホか!!」
( ^ω^) 「あー…緑色で細長い表面がぶつぶつしたあの…!」
o川#゚ー゚)o 「それはキューカンバー!!誰が味噌マヨで美味しく頂かれるか!!」
( ^ω^) 「それで、今いいとこだったのに何の用だお?」
138
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:36:16 ID:QvuwVXvI0
o川*゚ー゚)o 「さっきも言ったけど、この世界にはもう時間がないの」
( ^ω^) 「ほーん。そんで?」
o川*゚ー゚)o 「だから、私達は敵が攻めてくる前に何とかこの世界を、あなた達を逃がすことにしたの!!」
( ^ω^) 「逃げるって………。」
( ゜ω゜) 「まさか!!?……それはだめだお!!ここまでの頑張りが全部意味がなくなるお!!?」
o川*゚ー゚)o 「でも、仕方ないことなの…。だから、ごめんね……皆」
139
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:37:45 ID:QvuwVXvI0
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
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( ゜ω゜)そ 「なにもこんな形でタイトルの伏線回収しなくてもーーーーー!!!!!!!!!!」
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