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(@^ω^) ビート・イット!!のようです。
140
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/26(土) 23:41:20 ID:QvuwVXvI0
(@^ω^) ビート・イット!!のようです。は結果発表が終わってから、ここファイナル板で続きが読めるぞ!!
※ビート・イット!!すなわち「beat it」とは逃げろ!やずらかれ!的なニュアンスのスラングです。
141
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 23:44:34 ID:S/4GGR.k0
爆破オチなんてサイテーヨ!!!
142
:
名無しさん
:2017/08/26(土) 23:57:59 ID:L8DQrCVE0
絶対ゆるさんからなお前
俺のときめきを返せ
143
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 00:01:45 ID:19RAys4U0
時間切れ故に致し方なし
144
:
◆f7fJEvGVN6
:2017/08/27(日) 00:02:39 ID:s7uNrMv.0
本当に申し訳ありませんでした。
続編の方で、今回は端折っていた試合などもガッツリ描写しますので、よりときめくことができるかと思われます。
145
:
◆TflJu3mvXc
:2017/08/27(日) 00:43:18 ID:dF1yZd0E0
【業務連絡】
主催より業務連絡です。
只今をもって、こちらの作品の投下を締め切ります。
このレス以降に続きを書いた場合
◆投票開始前の場合:遅刻作品扱い(全票が半分)
◆投票期間中の場合:失格(全票が0点)
となるのでご注意ください。
(投票期間後に続きを投下するのは、問題ありません)
詳細は、こちら
【
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1500044449/257
】
【
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1500044449/295
】
146
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 01:20:37 ID:l1RwCBv60
楽しみに待ってる
147
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 01:40:26 ID:qU105NzM0
爆発オチワロタ
待ってるぞ
148
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 01:41:12 ID:qU105NzM0
すまぬageてしまった…
149
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 02:10:50 ID:s0hxY5Ik0
続編でときめかせてもらうでござる
150
:
名無しさん
:2017/08/27(日) 14:21:57 ID:YmqS80bg0
つづき待ってるから……!
熱い戦いを待ってるからな……!
151
:
名無しさん
:2017/08/29(火) 23:32:09 ID:8EfDBlnQ0
乙
この華麗までな流れの代わりで爆笑してしまった
熱い展開が最高だ!待ってるぞ!!
152
:
名無しさん
:2017/08/30(水) 19:13:01 ID:gvmf.ouA0
仕切り直しって訳か……
153
:
名無しさん
:2017/09/13(水) 15:40:00 ID:fSYhSdos0
大人のホビー漫画って感じで熱かった
投票期間は終わったから、また続きを読ませてくれよ
154
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:03:41 ID:9uqGeTK60
(@^ω^) ビート・イット!!のようです。Яeboot
第1話
155
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:06:38 ID:9uqGeTK60
―――――k…t……おkて………。
―――――おk…t……きて………。
――――ブーn………-n!!
156
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:07:34 ID:9uqGeTK60
( ;ω;)ガバッ
( つω;) 「………なんだったんだお?」
最近、目を覚ますと泣いていることがある。
酷く懐かしい夢を見ていたような気がするんだけど、夢の内容は酷く曖昧ですぐに思い出せなくなる。
一体どんな夢を見ていたんだろう……。
ノートに書いてみようとしても何一つ思い出すことができず、鉛筆はぷらぷらと空中に不規則な円を描くだけだった。
今日も真っ白なノートに向かってはみたものの、夢に関する記憶は既に無く……。
ガサガサと葉っぱの暖簾をくぐる音がして、誰かが洞に入って来た。
157
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:08:31 ID:9uqGeTK60
【○I○】 「おう!ま〜た例の夢のことか?」
( ^ω^) 「そうだお。……これが全っ然思い出せなくて………。」
【○I○】 「……なあブーン?覚えてねえってことはよ〜…。意外とどうでもいいことなのかもしれねえぜ?」
( ^ω^) 「それは一理あるかもしれんね。」
毎日見ているってとこが引っかかるんだけども………。
どれだけ考えても答えは出ないので、ノートをしまい、朝食を摂ることにした。
158
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:09:09 ID:9uqGeTK60
【*○I○】 「さ!…そんなことよりも!早く飯にしようぜ!?」
( *^ω^) 「今日の日替わりは何だろうおね!?」
【*○I○】 「昨日はうどん?ってのだったからな……。今日は肉がいいなあ!!」
(;^ω^) 「おまっ……。雑食だったのかお?」
【○I○】 「もう忘れちまったのか?…初めて会った時に,シチュー作ってたの誰だったか思い出してみ?」
( ^ω^) 「……ああ、理解。」
そんなことを話しながら町を抜けていくと、食堂に着いた。
今日の日替わりはどうやら、ジビエが中心のメニューらしい。
159
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:09:53 ID:9uqGeTK60
( ^ω^) 「………あれ〜?ふっつうにそこらの虫も肉食ってるお?」
【○I○】 「ギアと契約するとゼリーしか受け付けなくなったりする奴もいるらしいけど……まあ基本はキャラ作りっつうか…な?」
( ^ω^) 「…うーん。知りたくなかったな〜……。」
【○I○】 「まあまあ……。互いを知ることも強さへの一歩じゃ!!…って長老も言ってたろ?」
( ^ω^) 「初日からカルチャーショック受けまくりですよぉ」
【*○I○】 「いいじゃねえか!!こんな貴重な体験してる奴,同級生にいないぜ!?…帰ったら自慢できるぞ〜?」
160
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:10:44 ID:9uqGeTK60
( ‐ω‐) 「………ぃ…も」
【*○I○】 「……あ?……芋がどうしたって?」
( #゚Д゚) 「学校行っても!!!僕の席ねえからああぁあぁ!!!???」
(#゚ω゚) 「さっ!!朝の修行に行くおー!!!!」
朝から嫌なことを思い出してしまった。机に代金を叩きつけると店を飛び出した。
強い語気と怒ったフリで、泣きそうになる自分を誤魔化しながら通りを歩いていく。
161
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:12:26 ID:9uqGeTK60
僕らが修行に出てから、かれこれもう二ヵ月になる。
あれ?もう大会の日来てね?って思ったそこの虫フリークの皆。
君達の気持ちはよーくわかる。僕自身も不思議でならない。
だからその辺はぐっとこらえて、話しを聴いて欲しい。話せばわかる。
あれから僕らは、二週間かけて森の長達の元を回った。
それぞれの教えを受けながら、各地を回った。
そして最後の長の言いつけに従って、創作山の頂上にある大木へと向かった。
するとそこには既に森の長達が集結していた。
長達は僕らを労いながら、大木の根本へと連れて行った。
( ^ω^) 「なんだお?……これ」
大木の根本にポッカリと開いたその穴は暗く、底がまったく見えなかった。
ただ、不思議なことに時折、ビュウウウウと音を響かせながら、穴の中から風が吹いてくる。
162
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:13:15 ID:9uqGeTK60
僕らが穴を覗き込んでいると長達が急に僕らの背中を押した。
落ちながら、咄嗟に振り返った時の長達の表情はとてもいい笑顔で………。
(;゚ω゚) 「っっっあぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!???」
【;○I○】 「っっっおぉぉぉおぉおおおおおおお!!!!???」
まあ、死にはしないのかな?なんて変な安堵感を覚えたのもつかの間。
僕とカブト丸はお互いにガンガンぶつかりながら、暗くて狭い木のトンネルを転げ落ちていった。
(;゚ω゚);○I○】 「ああああぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」
163
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:14:46 ID:9uqGeTK60
木のトンネルの中は驚くほどにすっべすべで、擦り剥いたりすることは無かった。
その中を猛スピードで転げ落ちながら、カブト丸と何度も衝突するうちに、僕は気を失っていた。
しばらくして目を覚ますとカブト丸が僕の上で気を失っていた。
(;^ω^) 「ちょっ……重っ!!?どいてくれお。」
【;‐I‐】 「…う〜ん」
何とか、かぶと丸をどかす。
( ^ω^) (……あれ?こいつこんなに重かったかお?)
( ^ω^) (それにいつもよりなんかでっかいような……?)
164
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:15:32 ID:9uqGeTK60
しかし実際は違った。
しばらく僕が首をかしげていると、ようやくカブト丸が目を覚ました。
【;‐I‐】 「…う〜ん。いちちちち……。」
【;○I○】 「何だってんだあ?じいさん達もひでえことしやがる……って。」
そう言って、腰を摩りながら振り返って、カブト丸が固まった。
【○I○】 「……頭でも打ったのか?…今日はマスターがやけに小さく見えやがる……。」
その言葉を聞いて僕はようやく何が起こったのかを理解した。
僕らは顔や体を何度もペタペタと触り、そして顔を見合わせた。
165
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:16:06 ID:9uqGeTK60
(;^ω^) 「もしかして……僕…。」
【;○I○】 「おいおいマジかよ…。」
(;゚ω゚);○I○】 「小さくなってるぅぅぅぅぅううううう!!!!???」
叫んだ僕らの声に驚いて、木々から鳥達が一斉に飛び立つ。
小さい飛行機くらいのサイズ感の鳥達が一斉に羽ばたくその光景。
それは僕らにある思いを抱かせた。
(;゚ω゚);○I○】 (喰われる………!!!!)
異様なまでに濃厚な死の気配がべったりと纏わりついてくる。
いつもはなんとなく眺めていた光景にここまで命の危険を感じたことは無かった。
(;゚ω゚);○I○】 (あああああああああああああああああああああああああ!!!!!)
166
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:16:35 ID:9uqGeTK60
決して声は出さない。……いや、出せない。
出せば鳥達はこちらに気が付き、あっという間に追いついて、僕らを食べるだろう。
学校帰りに街灯の下で、よく見かけた頭だけが残された昆虫を思い出した。
僕らも一瞬でああなってしまうだろう。
僕らは走った。
それはもう死に物狂いで走った。
たまに疲れて、近くの川で休憩した。
(;‐ω‐) 「……っはあ!!はぁはぁ……。」
手で水を掬って一口飲む。
なんだか生き返ったような心地だった。
167
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:17:43 ID:9uqGeTK60
だぱーーーーーん!!と豪快に水を跳ね上げて、魚が僕に躍りかかった。
(#゚Д゚) 「ああああああああ!!!???」
皆は近くで魚の口の中をよく見たことがあるだろうか?
今度、釣りとかしたらよく見てみてほしい。
一度、獲物を捕らえたら絶対に離さんという、気概を感じるあの野性味溢れる歯列を。
もう終わったと思ったその直後、今度は視界が一瞬にして赤く染まる。
ザリガニだった。ザリガニは鋭い鋏で魚を挟んでそのまま、豪快に食べだした。
僕とカブト丸は全身に魚の返り血をびしゃびしゃと浴びながら、その光景を見ていた。
ベルリンの赤い雨ってこんな感じかなぁ?とか母ちゃんよく魚捌くよなあ…とかそんなことを考えてた。
168
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:18:21 ID:9uqGeTK60
しばらくして、魚を食べ終えたザリガニがこちらを振り返った。
次は僕らの番か……と覚悟を決めていると、ザリガニがちょいちょいと鋏で耳を指した。
そこでようやくギアの存在を思い出した僕は、急いでスイッチを入れた。
cr炎ro 「おぅ!!あんたやっぱりマスターだったのか!!?」
(@;^ω^) 「はっはい!そうですお!!」
cr炎ro 「せっかくあるんだからギアは使わないとな!話せねえと思われたら食われちまうぜ?」
(@^ω^) 「…あなたはよく気が付きましたおね?」
169
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:18:57 ID:9uqGeTK60
cr炎ro 「まあな!前にもこの辺に白い髪の人間が来たからな。そいつから聞いたのよ!」
(@^ω^) (……白い髪?…まさか。)
(@^ω^) 「その人ってもしかして…僕ぐらいの大きさで、白いカブトムシと一緒じゃ…」
cr炎roそ 「なんだ!!?知ってるのか!?ハインって言うんだよ!!」
(@;^ω^) (行方不明になってたあの人がどうしてこんな所に?)
170
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:19:31 ID:9uqGeTK60
(@^ω^) 「去年のビートルの大会の決勝で戦ったんですお…。」
(@^ω^) 「めちゃめちゃ強くて、僕らもギリギリだったんですお……。」
(@^ω^) 「でも、なんでか途中で棄権しちゃって……。」
cr炎roそ 「おぉ!!?その話ならあいつから聞いたぜ!!」
cr炎ro 「なんでも…面白い奴が出てきたって嬉しそうに言ってたっけなあ。」
cr炎ro 「あんたのことだったのかあ……。」
cr炎ro 「そっから三十分間くらいずっとあんたが如何にすっげえのかを語っててよぉ…。」
cr炎ro 「オレが鋏で脅しても全っ然止まらねえんだから……笑っちまうよなWWWWW」
171
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:20:36 ID:9uqGeTK60
【○I○】 (……お前さん、結構注目されてたのな)
(@^ω^) (…昔のことだお)
【○I○】 (……そりゃあ、ノイジーの奴が認める訳だ)
(@*^ω^) 「そんなに褒められてたなんて……照れるおww」
cr炎ro 「おう!あんなに弱い昆虫で、あそこまで戦えるんだからすっげえよなぁ!!って言ってたっけかな」
(@^`ω^) 「あ``?」
172
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:21:07 ID:9uqGeTK60
cr炎ro 「だから、あんなに弱い昆虫でよく戦えるなって…!」
(@^ω^)
【○I○】 (……なあブーン、やっちまうか?)
(@^ω^) (いや、こいつに悪気はないお……。)
(@゚ω゚)(ただ、ハイン……てめえだけはぶっ飛ばす。)
;cr炎ro 「ど、どうしたんだ?……なんか怖えぇ顔してるぜ?」
(@^ω^) 「何でもないお。君は悪くないし。」
173
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:22:03 ID:9uqGeTK60
(@^ω^) 「ただ、他人の言葉とはいえこれ以上、僕らの親友を『ノイジービート』を侮辱するならって言うなら……。」
(@^`ω^) 「…そのかっこいい鋏……どっちももぐお。」
cr炎ro (…ああ、な〜るなる。村の奴らが言ってた『来客』ってのもこいつなのか……。)
cr炎ro (……そんなら、ちょっくら腕試しさせてもらうかねえ。)
cr炎ro 「……あぁ?オレの鋏をどうするって?」
cr炎ro 「……もういっぺん言ってみろ。」
cr炎ro (村の門番ってのも案外暇なんでねえ…。たまには思いっきり暴れさせてもらうぜ!?)
174
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:22:46 ID:9uqGeTK60
【;○I○】 (……おいコラ!!ブーン!!……挑発してどうすんだ!?)
(@^ω^) (……ごめん。…でも、ここだけは譲れねえんだお…!)
cr炎ro 「……黙ってねえで言ってみろ!!!!」
cr炎ro 「…それともお友達と一緒で、てめえらも角無しだってのか!!?」
【#○I○】 「上等だあ!!てめえのその面真っ青にしてやっかんな!!!!」
(@#^ω^) 「いくお!!カブト丸ぅぅぅうう!!!!」
175
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:23:31 ID:9uqGeTK60
言うが早いかカブト丸は凄まじい速度で、ザリガニの懐に潜り込む。
潜り込みながら、六つの脚に力を込め、頭角で思いっきりザリガニを跳ね上げようとした。
【#○I○】 「らああぁぁぁああ!!!!!!」
cr炎ro 「……おっと、なかなか早えな」
だが、その一撃は空振りに終わる。
ザリガニは川底を尾で、猛烈なバックステップでそれを躱した。
跳ね上げられた水と土砂が、カブト丸とブーンの視界を奪う。
(@;^ω^) 「なっ!!??」
【;○I○】 「チッ!!…せこい真似しやがって!!」
176
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:24:23 ID:9uqGeTK60
迫る水の壁に、必死に目を凝らすと微かに揺らめく真紅の影が見えた。
その形から相手の動きを瞬時に読み取り、ブーンは指示を出す。
(@^ω^) 「カブト丸!!頭を下げて突っ込むお!!」
【#○I○】 「がってん!!!!」
その瞬間、水の壁を引き裂いて、真紅の鋏が姿を現した。
鋏は、ボクシングのフックような軌道で、カブト丸の胸角すれすれを通り過ぎていく。
cr炎roそ 「おっ!?こいつを躱すか!!!!」
大振りな一撃を放ったことにより、ザリガニは前方に荷重。
よろけたような体勢になった所を狙って、カブト丸は再び頭角を振り上げた。
【#○I○】 「せりゃあああ!!!!」
177
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:25:41 ID:9uqGeTK60
だが、カブト丸のこの攻撃はあくまでもブラフ。
再び、尾を打ち付け後方に飛ぼうとしたザリガニの腹部に、鋭い衝撃が走った。
cr炎roそ 「……なっ!!?」
カブト丸が放った一撃は、単純なもの。
頭角を跳ね上げると同時に、川底の砂利で角を形成し、打突したのだった。
(@^ω^) 「あんたのご自慢のバックステップなんて、こちとら何回も見てんだお。」
(@^ω^) 「僕に同じ手が二回通じると思ってる時点で……。」
(@^ω^) 「…あんた、まだまだだお。」
178
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:26:10 ID:9uqGeTK60
cr炎ro (思った以上にやりやがるな……。)
cr炎ro 「ふふっwwこいつは失礼した!」
cr炎ro 「お前らの今の一撃しびれたぜ?」
cr炎ro 「だから……」
cr炎ro 「こっからは、オレも大本気だあ!!!!」
ザリガニがそう叫ぶと水面が大きく波打った。
179
:
◆HJSTJA2nos
:2017/10/03(火) 00:27:44 ID:9uqGeTK60
今日はここまでになります。
祭りの後、色々ありまして投下が遅くなってしまいました。
マイペースでちょくちょく投下していきますので、よろしくお願いします。
180
:
名無しさん
:2017/10/03(火) 01:15:10 ID:xiObcwgc0
ついに続編が
期待
181
:
名無しさん
:2017/10/03(火) 01:22:52 ID:NBPVPobM0
ビート・イット待ってた!
めちゃくちゃ好きだよ、続きも待ってるよ
182
:
名無しさん
:2017/10/03(火) 02:00:10 ID:QF/8BHNE0
おつ
つづき待機
183
:
名無しさん
:2017/10/03(火) 15:42:33 ID:LB6FrcMw0
続ききてた!!!!!
見間違えじゃなかった!!!!!!!
184
:
名無しさん
:2017/10/03(火) 20:32:45 ID:5eqgGq4o0
wktk
185
:
名無しさん
:2017/10/03(火) 22:35:20 ID:y7C07BhM0
待ってた
186
:
名無しさん
:2017/10/05(木) 12:42:51 ID:HuDwCTw.0
乙
修行編からスタートなんだな
続きも楽しみ
187
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:02:34 ID:p35O5wqU0
あけましておめでとうございます!!
本年もどうぞよろしくお願いいたします!!
(@^ω^) ビート・イット!!のようです。Яeboot
第2話
188
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:04:39 ID:p35O5wqU0
あれ?トリ変わってる?
189
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:09:04 ID:p35O5wqU0
【;○I○】 「こりゃあ、やばい気配がするな」
(@^ω^) (……なーる。そういうことかお)
波打つ水面を見て、ブーンは ザリガニの意図を察する。
(@#゚ω゚) 「カブト丸!!!水面に思いっきり攻撃するお!!!!」
#cr炎ro 「もう遅え!!!!」
#cr炎ro 「…いつまでも甘え野郎だ!!てめえの罪を数えな!!『水檻』!!」
ザリガニが鋏を振り上げると三人の周囲をぐるりと囲むように、極太の水柱が吹き上がる。
それらが頂点で結びつき、巨大な鳥籠を作り上げた。
190
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:11:02 ID:p35O5wqU0
【;○I○】 「この規模の能力が使えるザリガニを……オレは一匹しか知らねえ!!」
【;○I○】 「……あんたまさか……まさか…生きてたってのか!!?」
カブト丸の顔に僅かに浮かんだ同様の色を見逃さず、ザリガニが鋏を振り下ろす。
突如としてカブト丸の頭上に渦が出現した。
(@;゚ω゚) 「カブト丸!?上から来るお!!」
ブーンの声を聴き、我に返ったカブト丸は即座に能力を使おうとしたが間に合わない。
その小さな身体は瞬く間に濁流へと飲み込まれた。
【;○I○】 「がああぁぁぁ……!!!」
小石や枝などが含まれた圧倒的な破壊力を誇るそれは、カブト丸のみならずブーンまでも飲み込む。
ブーンは咄嗟に頭を庇いながら横に跳び、ダメージを最小限に抑える。
グッと歯を食いしばり、ギア越しに伝わるカブト丸が受けたダメージに耐えながら、視線だけは逸らさない。
191
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:14:11 ID:p35O5wqU0
ギアの光が青からオレンジへと変わり、小さく警告音が鳴り始める。
キンコーン キンコーン
(@゚ω;) (…チッ!!砂が目に入ったお!!)
(@^ω ) (それに警告が鳴りだしたってことは、カブト丸がまずいお)
キンコーン キンコーン
(@^ω^) 「カブト丸!!…大丈夫かお!!?」
【;##I○】 「……ああ、まあな!!……っっと!?」
【;##I○】 「すまねえ……勝負に私情を挟んだ挙句、マスターに迷惑かけちまった……」
192
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:16:24 ID:p35O5wqU0
(@^ω^) 「全っ然平気に決まってんだお?……まあ気になるなら、後で飯でも奢ってくれお」
キンコーン キンコーン
(@^ω^) (あの高威力に馬鹿げた攻撃範囲の広さ………今まで戦ってきた奴ら以上のバケモンだお)
(@゚ω゚)カッ (…さあて、いくかお)
ブーン達が体勢を立て直す間に、ザリガニは更に水の柱を増やしていく。
cr炎ro (……ほーん…今のを喰らってまだ立ち上がるたあねえ…元『蟲帝』ってのは伊達じゃねえみてえだな)
cr炎ro (マスターの方も眼つきが変わりやがった…何を狙ってくるのやら……)
193
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:17:19 ID:p35O5wqU0
cr炎ro 「おいおい!今は戦闘中だ!ごちゃごちゃ喋ってる暇はねえぜ?」
(@゚ω゚) 「待たせて悪かったおね……」
(@゚ω゚) 「さあいくお!!カブト丸!!」
【#○I○】 「おう!!!」
#cr炎ro 「来やがれ!!!!『八岐大蛇』!!!!」
弾丸のように突っ込んで行くカブト丸に対して、激しい水飛沫を飛ばしながら八匹の水龍がその身を引き裂かんと襲い掛かる。
その隙間を縫うようにして、カブト丸は突き進む。
194
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:18:43 ID:p35O5wqU0
#cr炎ro 「おらおらどうしたぁ!!?逃げてばっかじゃオレにゃあ勝てねえぞ!!」
(@ ω ) 「カブト丸!!右!!…左下と右上から挟撃!!…大きく旋回して回り込むお!!」
キンコーン キンコーン
(@ ω ) 「減速して左に攻撃!!…すぐに後ろから来るお!!」
キンコーン キンコーン
(@ ω ) 「…それを避けたら、次は右に二匹!!更にその後ろから時間差で一匹!!」
195
:
◆HJSTJA2nos
:2018/01/01(月) 00:19:30 ID:p35O5wqU0
cr炎ro (……なんて速さで指示してやがる。……しかもオレの攻撃よりのワンテンポ早え)
;cr炎ro (………まさか、こいつオレの動きを全て読んでやがるってのか!!?)
キンコーン キンコーン
cr炎ro (………だが、念力の連続使用でアイツにゃあ力がほとんど残ってねえはずだ!!)
cr炎ro (…その証拠にさっきっから聞こえる警告音が、この距離でも聞こえやがる)
その時、ザリガニの触覚に小さな振動。
人の呼吸ほどの微かな音をたしかに感知した。
(@ ω ) 「上に攻撃して潰したら、次は上下左右同時!!その次は左!左!上下と右!!!!」
196
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:20:24 ID:p35O5wqU0
―――――だが、なぜ?
たしかにあいつはそこにいるはずなのに。
cr炎ro (……どうなってやがる?)
cr炎ro (……今、『水檻』の中にはこいつしかいねえはず…!!)
水龍の連撃の隙間を縫って、カブト丸がザリガニの左側面から攻撃を仕掛ける。
ザリガニは甲殻を固くすることでこれを防いだ。
――――――はずだった。
197
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:21:05 ID:p35O5wqU0
(#゚ω゚) 「よっしゃあああああ!!!!!」
ザリガニの背後から飛び出したブーンがその甲殻を駆け上がる。
;cr炎ro 「…な、なんだと!!!!!?」
慌てて鋏を振るうが、ブーンはそれを姿勢を低くして躱す。
その時、ザリガニは自身の左側面に付けられた階段のようなものに気が付いた。
;cr炎ro (これは……あいつに攻撃を喰らった場所!!?)
激しく揺れるザリガニの背をブーンは駆け上り、目のすぐ後ろに跨って体を固定した。
198
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:22:30 ID:p35O5wqU0
(#゚ω゚) 「……もらったああああああ!!!!!!!」
ブーンが両手をザリガニに向かって両手を振り下ろしたのと同時に、水龍がザリガニごとブーンを飲み込んだ。
( #ω##) 「………やって……やって、やってやったぉ」
##r炎;;o 「……やってくれたぜぇ…。あの攻撃を見てもビビらずに突っ込んで来やがったのは…虫も込みでテメエが始めてだよ」
水龍をまともに喰らったブーンはザリガニの前にふらりと落ちた。
その後ろに、小さく丸くなっているカブト丸の姿があった。
##r炎;;o 「さっきまで飛んでたカブトムシは石ころかなんかか……?」
##r炎;;o 「…んでもって、さっきまでそこにいたのがマスターの姿を真似たお前か……」
199
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:23:57 ID:p35O5wqU0
##r炎;;o 「石ころのカブトムシが攻撃を回避している様に見せながら、隙間を縫ってマスターが走り込んでオレに接近…」
##r炎;;o 「…飛んでた石を甲殻にぶっ刺して、足掛かりにしマスターがオレの目を狙う」
##r炎;;o 「…まあ、失敗したみてえだけどなあ?」
そう言いながら、ザリガニは脱皮する。
すると中から一切傷の無い甲殻が現れた。
( #ω##) 「……やってやったって…言ったお?」
cr炎ro 「…さあ、てめえらの冒険もここまでだ……っっっ!!?」
弱ったカブト丸にとどめを刺さんと一歩踏み出した途端、ザリガニの視界が揺れた。
;cr炎ro (!!?……な、なんだこりゃあ!?)
;cr炎ro (脱皮した時にゃあ平衡器の中までは脱皮してねえはず……なのになぜ!!?)
200
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:25:37 ID:p35O5wqU0
虫フリークの皆は当然ご存知だと思われるが、敢えて解説させてもらうとザリガニの耳は目のやや後ろにある。
ザリガニには人間のような三半規管がない。そのため目の後ろにある小さな窪みに砂を入れ、平衡感覚を得ている。
目を狙ったように見せかけた一撃は、実はこの耳の中にある砂を狙ったものだったのだ。
飼育係として、クラスのザリガニの水替えや餌やりをしながら、毎日その生態を観察していたブーンだからこそ知っていた弱点である。
;cr炎ro (……なるほど!目はブラフ!!本命はこっちだったって訳か!!!?)
;cr炎ro (だが…!!なんで、なんでこいつらはギアなしで連携がとれてんだ!!?)
( ω ) (…ここまで、きたのになぁ……。くっそ打つ手なしかお…。)
( ω ) (……カブト丸……ごめんぉ)
手元がおぼつかず砂が拾えないザリガニは、咄嗟に自身の前脚を耳に突っ込みその先を折ることで、砂の代わりにした。
201
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:26:31 ID:p35O5wqU0
cr炎ro 「あー………ちっくしょうが…。やってくれたなあ」
そう言いながら、ザリガニは再びカブト丸にとどめを刺さんと歩み寄る。
cr炎ro 「……わりいが…これで終わりだ!!」
ザリガニが鋏を振り下ろしたその瞬間、カブト丸とザリガニの間にブーンが割って入った。
cr炎ro 「てぇめえ……死にてえのか?」
( #ω##) 「……やらせねえお」
cr炎ro 「…そのボロッボロの身体で何ができんだ……どk…!!?」
202
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:46:47 ID:p35O5wqU0
( ゚ω##) 「………やらせねえって…言ってんだお!!」
;cr炎ro ゾクッ (……こいつ、なんて目をしやがる…!!)
目の前にいるのは、自分よりも遥かに体の小さなボロボロの少年である。
だが、その目に思わず逃げ出したくなるほどのただならぬ何かをザリガニは感じ取っていた。
cr炎ro 「……お前、名前は?」
( ゚ω##) 「……ブーン」
( ゚ω##) 「だ……ぉ」
そう言いながら、ブーンは白目を剥いてどさりと倒れる。
その名前を聞いたザリガニは驚きを隠せずにいた。
203
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:51:09 ID:p35O5wqU0
cr炎ro 「………なるほど、こいつは面白れえ」
cr炎ro 「…恩人の息子だ。俺がきっちり育ててやるさ」
cr炎ro 「ひっさびさの戦いがこれとはなwwww……あんたの息子は大したもんだぜ」
cr炎ro 「なあ…バーンよぉ」
そう言って、ザリガニはククッと笑った。
204
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 00:53:12 ID:p35O5wqU0
マイペースに投下とか言っておきながら、仕事が多忙を極め、投下期間が開きすぎてしました。
今年はもう少し頻度が上がる予定でいますので、よろしくお願いいたします。
205
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 01:08:36 ID:23m/i/og0
おつ
待ってた
206
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 09:45:31 ID:uAbZMtCM0
おつ
ようやく来たか!待ってた!
207
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 11:19:29 ID:r70YjzEw0
おつ!
208
:
名無しさん
:2018/01/01(月) 21:49:14 ID:916yBLRw0
乙う
209
:
名無しさん
:2018/01/03(水) 08:47:31 ID:6ipChH/E0
オッツ
210
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:08:18 ID:Y8A4QRk60
(@^ω^) ビート・イット!!のようです。Яeboot
第?話 おまけ
211
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:08:45 ID:Y8A4QRk60
海の底に沈んでいるかのように体が重くて力が入らなかった。
視界はぼんやりとして、はっきりと見えない。
( -ω-) (……ここはどこだお?)
( -ω-) (…気持ちいい…このまま眠っていたいくらいだお)
o川* ー )o 「……はーあ…相変わらず寝坊助なんだから」
( -ω-) (…誰か……誰かいるのかお?)
212
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:09:22 ID:Y8A4QRk60
o川* ー )o 「おーい!起きて〜!!」
不意に聞こえた懐かしい声に、意識が急速に覚醒していく。
(;^ω^)ガバッ 「……!!?」
慌てて飛び起きると目の前に濡れ羽色の髪をした女の子が立っていた。
腰に手を当てて、ほっぺをこれでもかと膨らませている。
o川*゚ー゚)o 「…もう!!まったくお寝坊さんにも程があるよね!!」
o川*゚ー゚)o 「こんなにきゃんわいい女の子が起こしてあげてるってのにさあ!!」
213
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:09:56 ID:Y8A4QRk60
(;^ω^) (……誰〜〜〜〜〜???)
(;^ω^) (いや……この声どっかd)
ブーンが何かを思い出そうとしたその時、思考を遮るかのように女の子が話し始めた。
o川*゚ー゚)o 「おっと!!もうこんな時間!!……まったくまs君ってば全然起きないんだもんね!!」
o川*゚ー゚)o 「おかげでキューちゃんの出番だいぶ尺がやばいよ?ケツカッチンってやつだよ!!」
( ^ω^) 「………キューちゃん??」
キューちゃんと名乗った女の子の顔がパッと明るくなった。
214
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:10:19 ID:ZGyVJnAQ0
再始動きたか…!!
215
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:10:49 ID:Y8A4QRk60
o川*゚ー゚)o 「さっ!時間ないからね!!巻きで話していくよ」
( ^ω^) 「えっ、あっ…は、はい」
o川*゚ー゚)o 「これからね。君はとんでもない化け物と闘わなきゃいけないの」
(;^ω^)ゴクリ 「化け物?…なんの話だお?」
o川*゚ー゚)o 「もし負けると……世界がやばい感じになるの」
(:^ω^) 「やばい……感じに?」
o川*゚ー゚)oコクリ 「そう…やばい感じに」
216
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:12:50 ID:Y8A4QRk60
目の前の少女は真剣な表情で頷く。
語彙力が圧倒的に足りないが故に説得力に欠ける。…だがその表情を見るに嘘ではないのだろう。
( ^ω^) 「それで…?僕はどうしたらいいんだお?」
o川*゚ー゚)o 「とにかく強くなって」
o川*゚ー゚)o 「……今の君たちのまんまじゃ絶対に、あれには勝てない」
( ^ω^) 「まるで僕らを知ってるような口ぶりだおね?」
o川* ー )o 「まあね♪」
( ^ω^) 「……なるほど。なんだか訳ありみたいだおね」
217
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:14:46 ID:LQQDW/k20
!?
218
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:25:45 ID:Y8A4QRk60
o川*゚ー゚)o 「察しが良くて助かるなあ」
o川*゚ー゚)o 「まぁ…とにかく修行、頑張ってね!応援してるよ!!」
少女がそう言うと視界がぼんやりと滲み始めた。
視界が徐々に白く塗りつぶされていく。
この機会を逃せば二度と会えないような気がして、咄嗟に叫ぶ。
(; ω ) 「待って!!キューちゃん!!…君の!!……君の名前は!!?」
o川*゚ー゚)o 「んー……仕方ないなあ」
o川*゚ー゚)o 「……私の今の名前はキュート!」
219
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 22:26:12 ID:Y8A4QRk60
(;^ω^) 「キュート!!…キュートだおね!!?」
(;^ω^) 「また!!また絶対に会いに来るお!!」
そう言った途端、視界が一気に白く染まった。
今の言葉が届いたのかすらわからない。
o川* ー )o 「……ばーか…忘れちゃう癖に」
視界が完全に白く染まる前の彼女は、たぶん笑っていたような気がする。
―――――また、会えるのだろうか?
220
:
◆xSQyS0mXVI
:2018/02/08(木) 22:28:07 ID:Y8A4QRk60
今日はここまでです。
投下し終わってから、トリをつけ忘れたのに気が付いたっていう……。
ほんとなんかすみません。
ではまた。
221
:
◆HJSTJA2nos
:2018/02/08(木) 22:31:38 ID:Y8A4QRk60
あれ?トリ違う?
……何してるんだ…。
質問などがありましたら、お気軽にレスしてください。
現在公開できる範囲でお答えさせていただきます。
必殺技の読み方に関しては、内緒です。
222
:
名無しさん
:2018/02/08(木) 23:12:55 ID:LQQDW/k20
待ってた待ってた
乙
223
:
名無しさん
:2018/02/09(金) 05:38:28 ID:3fUhdlx.0
きてたか乙
224
:
名無しさん
:2018/02/10(土) 02:44:07 ID:lVOszdps0
おお待ってたましたぞ
乙
225
:
名無しさん
:2018/02/11(日) 21:22:41 ID:VGwHm7n60
ウッチキリになった時にも出てたなキューちゃん
226
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:25:52 ID:cm8n.gFg0
お久しぶりです!!
(@^ω^) ビート・イット!!のようです。Яeboot
第3話
227
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:27:09 ID:cm8n.gFg0
闇の底にいた意識が覚醒し、視界が白く染まっていく。
さっきまで見ていた夢はなんだったっけ?まあ、大事なことならいずれ思い出すだろう。
そんなことを思いながら、微睡んでいると聞き慣れない声が鼓膜を打った。
cr炎ro 「よう、気が付いたか?」
この声は…?……この声は!!?
まだ寝ていたいと駄々をこねる体を無理矢理に覚醒させ、ベットから飛び退く。
(;;゚ω゚)ガバッ 「お前は!!?」
そして、即座に戦闘態勢に入る―――――はずだった。
228
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:27:41 ID:cm8n.gFg0
(;^ω^)ガクッ 「…あぐっっっ!!?」
脇腹と脚に激痛が走り、思わず力が抜けた。
このままじゃ、顔を床に打ち付ける。そう思った瞬間に、視界が赤で埋め尽くされる。
;cr炎ro 「…おいおい。怪我人が無茶すんじゃねえよ」
ザリガニは倒れかけた僕を鋏で受け止めて、そのままひょいとベッドに降ろした。
(;^ω^) 「……敵………じゃないのかお?」
cr炎ro 「……まあな」
(;^ω^) 「じゃあ、なん……いでででで」
痛みに顔をしかめる僕を見て、ザリガニはなんだかばつの悪そうな顔をする。
229
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:28:35 ID:cm8n.gFg0
;cr炎ro 「だ、大丈夫か?……いや、元々殺すつもりでやれ、とは言われてたんだが……」
;cr炎ro 「……久々の戦闘とお前らの強さでつい、血が騒いじまってな……すまん」
そう言いながら、ザリガニは鋏で頭を掻くような仕草をする。
こういう所は虫も人も一緒なんだな、なんてことを考えていると隣のベッドの布団が吹っ飛んだ。
……いや、ダジャレとかじゃなく。
【;○I○】 「なあ!!……あんた、アトラの姉御の…炎鬼討伐令が出た時に、一緒に戦った……あの」
【;○I○】 「…ジョーの兄貴……だよな?」
そう問いかけるカブト丸に笑顔を見せてザリガニが答える。
cr炎ro 「……よく覚えてたな」
230
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:29:06 ID:cm8n.gFg0
cr炎ro 「そうだ。カブト丸、久しぶりだな」
【;I;】 「……そうか…そうか。…おらあてっきり…あの時、あんたが死んじまったのかと……」
【;I;】 「よかった………よかった」
そう言って涙を浮かべるカブト丸の頭を撫でながら、ジョーはブーンに問いかける。
cr炎ro 「俺達がどんな関係か気になるって感じか?」
cr炎ro 「まあ、なんだ…話せば長くなるんだが……聞いとくか?」
( ^ω^)コクリ 「頼むお」
cr炎ro 「おう……わかった」
231
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:29:32 ID:cm8n.gFg0
cr炎ro 「今から七年前になるか……炎鬼…まあ、アトラの『個性』が暴走したことがあった」
cr炎ro 「先天的に『個性』がある奴らがいるのは知ってるな?」
( ^ω^) 「……ああ、アトラとノイジーからなんとなく聞いてはいたお」
cr炎ro 「先天的に『個性』を持ってる奴らは、その『個性』にもよるが基本的には神聖なもんと考えられていた」
cr炎ro 「………だがな、炎の力を持って生まれた奴は森に滅びをもたらす者だとされていたんだ」
cr炎ro 「まあ……そんな中、炎の力を持つアトラが産まれたんだから、なんとなく想像がつくだろ?」
( ^ω^) 「………まあ、迫害されるだろうおね」
232
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:30:22 ID:cm8n.gFg0
cr炎ro 「その通りだ。特に森の人気者だった母親を焼き殺して生まれたアトラへの迫害は、並大抵のもんじゃなかった」
cr炎ro 「それでもアトラはずっと笑ってやがんだ……。あいつ強え奴だったよ」
cr炎ro 「……確かに皆、迫害してたんだが、それでもある一線だけは引いていたんだ」
( ^ω^) 「母親の死因についてかお?」
cr炎ro 「…その通りだ。だが、ある日その禁忌を破っちまった一匹のオスがいた」
cr炎ro 「……アトラが泣いてるところを見たのはあれが初めてだったよ」
233
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:30:45 ID:cm8n.gFg0
【○I○】 「姉御はそれでも、我慢して笑おうとしてたんだ…でも、できなかった」
【○I○】「だんだん周りの景色が熱で歪んで行ってよ……」
【-I-】 「姉御の周りがパッと光ったと思った瞬間には、炎がそのオスを食い殺してた」
cr炎ro 「炎はどんどん燃え広がってな……」
cr炎ro 「それまで殺すのには反対していた長達もついに過激派の奴らを抑えられなくなった」
( ^ω^) 「……それで、討伐命令が出たのかお?」
cr炎ro 「…そういうことだ」
234
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:31:40 ID:cm8n.gFg0
cr炎ro 「相手が炎の力を持ってるってんで、水の能力を持ってるオレも戦闘に参加することになったんだ」
【○I○】 「当時、うちの森には兄貴以上の水の『個性』を持ってるのがいなかったからな」
cr炎ro 「まあ、暴走したアトラ相手には時間稼ぎしかできなかった訳なんだけどな」
(;^ω^) 「あの攻撃規模と能力で……!?時間稼ぎにしかならなかったってのかお?」
cr炎ro 「どんな攻撃しても、一瞬で水が蒸発させられちまったからな…打つ手なしだった」
cr炎ro 「おまけに体を炎が覆ってるもんだから、接近戦にも持ち込めなかった」
cr炎ro 「終いにゃ、手前が攻撃に使った水で煮られて、自慢の青い甲殻が赤くなっちまったのよ」
235
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:32:46 ID:cm8n.gFg0
(;^ω^) 「でも……それじゃあ、どうやって炎鬼を止めたんだお!?」
(;^ω^) 「あの水量を一瞬にして蒸発させる相手なんて………」
cr炎ro 「暴走したアトラを止めたのは、他でも無いノイジーとカブト丸だ」
cr炎ro 「自分達が止めるから、姉御の命だけは勘弁してくれってな」
cr炎ro 「過激派の連中も森が滅ぶことだけは避けたかったらしい。二人に任せることになったんだ」
【○I○】 「あいつが、地震を起こして姉御の動きを止めた一瞬の隙をついてよ」
【○I○】 「蝋翼の愚者の鉄槌をぶちかましたんだ」
(;^ω^) 「あれって落下による加速に回転を加えることで、斬撃の威力を高めるもんじゃないのかお!!?」
(;;^ω^) 「しかも角にすごく負担がかかるんだお!!……あれでどうやって!!?」
236
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:33:23 ID:cm8n.gFg0
【○I○】 「まあ、おれとノイジーじゃあ角の形状がまるっきり違うからな」
【○I○】 「あいつのは細いから斬撃型。俺のは幅が広いから打撃型って感じだな」
【○I○】 「落下しながら、回転して起こした風をおれの『個性』で増幅したってわけよ!!」
( ^ω^)フム 「…………なる。そんな使い方もできたのかお」
cr炎ro 「まあ、それでな。暴風で掻き消され、脳天を角で思いっきり叩かれたアトラは意識を失った」
cr炎ro 「ようやく『個性』の暴走が止まったはいいが、森の半分以上が焼けちまってな」
【;○I○】 「復旧すんのも一苦労だったぜ…。」
cr炎ro 「その後アトラとノイジーとカブト丸は責任を取る形で森を追放されたんだ」
( ^ω^) (……それでノイジーはあんなとこにいたのかお)
237
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:34:45 ID:cm8n.gFg0
【○I○】 「旅先で姉御はツンに、ノイジーはブーンにそれぞれ出会ったって訳だ」
( ^ω^) 「そうだったのかお。」
( ^ω^) 「お?……カブト丸は?」
【○I○】 「オレはピンと来るマスターがいなくてよお」
【○I○】 「修行しながら、一人で旅をしてたんだ」
cr炎ro 「俺はやけどの奥に残った火が消えなくってな……。そのまま消えるまで創作湖の方にいたんだ」
cr炎ro 「火が消えた後は、戦闘力を買われてここ『雨象之里』で門番をしてたって感じだな」
238
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:35:18 ID:cm8n.gFg0
【○I○】 「……あの日から全然姿も見ねえし、誰に聞いても知らねえって言うからよぉ……」
【○I○】 「………ほんっと生きててよかったぜぇ!!」
cr炎ro 「『不死身のジョー』たあ俺のことよ!そう簡単にくたばるかっての!!」
*cr炎ro 「まあ、あとちょっとで美味しい茹でザリガニになるとこだったんだけどな!!」
【*○I○】 「オレも焼きカブトになるとこだったしな!!」
*cr炎ro*○I○】 「だーはっはっはっはっはwwww」
先程までの雰囲気はどこへやら、人でいう肩や背中をバシバシと叩き合いながら大笑いする二匹。
久しぶりの再会を喜ぶ二匹を見ながら、ブーンはある疑問を抱いていた。
239
:
◆HJSTJA2nos
:2018/04/10(火) 21:37:56 ID:cm8n.gFg0
( ^ω^) (さっきの会話の中で、二人はノイジーが地震を起こしたって言ってたお)
( ^ω^) (でも、僕と一緒に戦ってた時のノイジーはそんな能力無かったお?)
( ^ω^) 「………一つ聞いてもいいかお?」
cr炎ro 「おう!なんだ!?」
( ^ω^) 「さっきの会話の中で二人はノイジーが地震を起こしたって言ったおね?」
cr炎ro 「ん?……ああ、言ったな」
【○I○】 「それがどうかしたのか?」
( ^ω^) 「……いや、その………僕と一緒に戦ってた時のノイジーにそんな能力は無かったんだお」
【;○I○】 「っはあ!!?あいつが地震を使えなかっただあ!!??」
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