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忌談百刑
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俺は自分の携帯の方のカメラ用ライトをつけて、三方向それぞれを照らした。
二方向は長い廊下だったが、左斜め向こうの出入り口だけは広い空間に繋がっているようだった。
そこには長いテーブルの先端が灯りの輪の中に見え隠れしていて、あの画像の食堂であることが分かった。
あの少女の丸焼きが乗っけられていたテーブル。
忌々しいその地獄の入り口に、一歩踏み込む。
冬の空気に締め付けられた寒さが、この食堂の中に渦巻いている。
赤絨毯を敷かれた床を歩いても、一切の足音がしなかった。
テーブルの上の燭台には当然明かりは無い。ただ磨き込まれているのかライトが当たると、眩しすぎるくらいに反射した。
俺はそのテーブルをくまなく探してみた。備え付けの椅子も、その背もたれや、腰掛の下部に至るまで。
だが見当たらない。
次に俺は、その長テーブルに掛けられたテーブルクロスをくぐって、その真下をくまなく探した。
すると、その真ん中あたりにあった机の支えの脚部に、またマイクロSDがセロテープで貼り付けられている。
爪でその端を引き剥がしてから、一気にそれを剥ぎ取った。
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