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拝鳴
340
:
名無しさん
:2017/10/25(水) 23:42:08 ID:InoK5Gk20
200X年 6月8日 晴れ
・本殿と境内の清掃 済
・朝拝 済
・神饌田の手入れ 済
・夕拝 済
・本殿と境内の清掃 済
祈願のご予約 無し
公民館前の広場に人が集まっていると思ったら、どうやら今日は廃品回収の日であったらしい。
そう言えば、何日か前の町会報にもそんなことが書いてあった気がする。
自宅の屋根裏部屋が物置と化し、古新聞やら古雑誌やらの類が随分と溜まっていたので、
いやはやこれは丁度良い機会だと、会報を見た当時の私は考えていたはずだ。
失敗だ。すっかり忘れてしまっていた。
回収作業の方はというと、非常に和気藹々とした、活気のある様子で進められていた。
流石家からの差し入れやブーン君の掛け声もその大きな要因ではあるが、
引田君の仕事振りの素晴らしさに気付いていた人間はどれだけいただろうか。
恐らく、あの集団に混じって動いている限りは、中々気づくことが出来ないだろう。
遠目に眺めていた私だから分かった。
参加者一人一人の様子に気を配りながら適切に作業を分担し、作業が遅れている箇所を発見してはすぐさま救援に向かう。
全体の回収作業が滞りなく進んでいたのは間違いなく彼の働きの賜であるが、
彼自身はそれをひけらかすこともなく、自身の扱いに文句も言わずに役割を果たしていた。
あの若さで大したものだと、私はすっかり感心してしまった。
正直な話をすると、私は拝鳴の若者の中では、ブーン君よりも引田君の方を高く評価している。
時代が時代であったなら、彼こそが射取として選ばれていたのではないだろうか。
もちろん、それは例の茶番劇の主役としてではなく
何百年もの間、人知れずこの集落を救い続けた、勇敢な英雄達の一人としてだ。
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