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夢見る人に之聴く人のようです

144名無しさん:2017/06/14(水) 16:51:21 ID:KZBCkde.0
('、`*川「ねれないの」

書斎で本を読んでいたら、君はそう言った。
潤んだ目元は欠伸をした後のようにも、泣き出しそうにも見えた。

(´・_ゝ・`)「寝れないか」

時刻はまもなく夜中の一時だ。
寝かしつけたのは十時頃で、割合すんなりと寝付いたはずだった。
トイレか何かで起きて、目が冴えてしまったのだろうか。

(´・_ゝ・`)「おいで、ペニサス」

本を畳んで、膝の上を叩く。
半開きのドアから顔をのぞかせていた君は、ゆっくりと近付いてきた。

('、`*川「せんせい」

(´・_ゝ・`)「なんだい」

首に巻きついた手のひらは熱を帯びていた。
先を促しても、ペニサスは黙ったままであった。
特に用はなかったのかもしれない。
僕はそのまま抱き続けた。

(´・_ゝ・`)「一人で寝るのは怖いかい?」

('、`*川「……へいき」

(´・_ゝ・`)「怖いとか、寂しいとかは?」

('、`*川「……ちょっとさみしい」

(´・_ゝ・`)「……それは悪かったね」

んーん、と肩口から声がする。

('、`*川「せんせいいそがしいもん」

(´・_ゝ・`)「うん」

('、`*川「それに、もうすぐがっこうにいくもん……」


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