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今日も何処かで誰かが世界を救っているようです

6 ◆q3XheuOe12:2016/04/03(日) 22:54:01 ID:VBbdKorg0
少年の問に、ショボンは困ったように眉根を寄せて、頭を掻いた。
文字通り子供騙しの回答をする事は容易い。
だがそれが、この場においてヒーローがするべき事なのか――彼はそうは思わなかった。

(´・ω・`)「それは……」

言葉を紡ぎかけた彼を、上方からの強烈な衝撃が再び床に叩き伏せた。
バリアの上から飛び降りてきたモララーが、ショボンの頭部を踏みつけたのだ。
無論、重力子を纏った状態で。

「……随分余裕だね、わざわざ降りてくるなんて」

ショボンが顔面を床にめり込ませたまま、呟いた。

( ・∀・)「そういう訳じゃないさ」

モララーはショボンの頭上から飛び降りると同時にナノマシンを操作。
黒い粒子群がショボンの四肢に纏わりつき、枷を形成する。
凝縮された重力子が、彼の屈強を極める筋骨格が床に伏せ続ける事を強いていた。

( ・∀・)「ただどちらか一人は、君を抑えている必要があるだけだ」

ショボンが起き上がる事の出来ないまま、首だけを動かして、まだバリアの上にいるハインリッヒを見た。

ハインリッヒは、バリアの上をゆっくりと歩く。
そして女神の掲げる灯火を真下に見下ろせる位置で、足を止めた。

ハインリッヒが口角を吊り上げた。
直後、彼女の眼前でナノマシン群が発生。
女の右眼部を覆うように、機械然とした片眼鏡が構築される。

从 ゚∀从 「……素晴らしいな」

彼女はそれを通して、灯火――金色に輝くナノマシンの集合体をまじまじと見つめた。

从 ゚∀从 「この灯火はただのバリア発生装置じゃない。
       クレイトロニクスによって『形を与えられた自由』……。
       『機能制限が掛けられる前の』、しかもあらゆる形態、機能に変化可能な大戦の遺産だ」

彼女は戦前、ナノマシン研究の第一人者だった。
そして今では『ナノマシンの更なる進化』の求道者と化していた。
即ち『想像を実現するナノマシン』の先を自らの手で作り出したい、と。


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