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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
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◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:19:02 ID:4QLUhYnU0
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同じ顔のクローン憲兵たちが三人。VIP帝国はクローン技術で支配権を広げた国だ。
奴らの兵隊達は初期の帝国にいた一人の英雄を元に改造されて作られる。
だが、結局のところ性格は環境によって作られる。元になった人間のような英雄的振る舞いに期待はできないだろう。
俺は武を尊ぶ辺境の民だが、まだ半人前の身である。
才はなく、武の道も半ば。同期の連中と戦えば、下から数えた方が早い実力だ。
故に、出来る限りの暴力沙汰は避けて通りたい。だが、逮捕されれば『獣』を逃がす。
(憲ФωФ)「生体認証コードを確認させて頂いてもよろしいですかな?」
手首にある生体認証コードは、犯罪防止のため離れていても読み取れるのは常識だろう。
つまりこれは、確認されたくなければ賄賂を渡せ、そうすれば穏便に済ませてやる。そんな符丁である。
だがあいにく今は先立つもの物もなく、捕まれば確実に一週間などでは済まない。
憲兵がニヤつきをなんとか堪えているような、そんな虫の好かない顔を浮かべ歩み寄る。
手を伸ばせば届く距離、奴らの持つ銃ではなく、俺の間合いへと移る好機。
できるか? いや、やらねばならない。でなければ、獣を殺すにも支障が出る。
無意識に、手が腰の刀に伸びる。
それを見止めた憲兵がその手を無造作に掴んだ。
同時、反射的にその手首を小手抜きで振り払い、回し蹴りで顎を打つ。
( ゚¥゚)(しまったな。無意識にやってしまった)
考えながらも、銃を抜こうとしたもう一人へ肘を叩き込み。
次いで残った最後の男の鼻っ柱へ左の正拳突きを放った。
咄嗟に抜刀せず素手で対応したが、流石、前線に出ていない憲兵、生ぬるい。訓練もロクにされていないようだ。
しかし、ただの貴族に素手で潰されたなど、憲兵は恥ずかしくて公表できないだろう。
思わぬ傷害沙汰になったが、これは上手いこと穏便に済みそうである。
だが、それでも万が一がある。一旦、賄賂を渡せる程度の金を取るために船に戻る必要はあるだろう。
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