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ドクオの背骨

9 ◆hmIR/WZ3dM:2016/04/03(日) 19:47:22 ID:LBDXupdA0
(´・ω・`)(このままでは、今回の航海が大赤字に終わってしまう)

(´・ω・`)(なんとしても計画を成功させたいものですが、やはり出港時の警備が厳しすぎますね。さてさて……)

(;’e’)「あのお〜もうよろしいですか?」

(´・ω・`)「これはどうも申し訳ありません。
        お忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございました」

  小心者の店主に挨拶を告げて、ショボンは寂れた喫茶店を出た。
ブーンもその後に――大きな胴体をぶつけないよう注意して、狭い玄関をくぐり抜けた――続く。

  ショボンとブーンは裕福な商人ではない。収入がない状態に彼らは逼迫していた。
この街に降り立ち目星をつけた店舗は先程の喫茶店で最後であった。また、新しく手を考えなければならない。

( ^ω^)「ショボン、これからどうするんだお?」

(´・ω・`)「ふうむ……」

  ブーンの質問に、ショボン唸る。商品を詰めてある鞄を肩に担ぎ直した。
彼らはお互いを信用しあっていたが、行動の方針を決定する権利はショボンにあった。
商用宇宙船【天翔ける生の証】号の船長であるのは確かであったが、ブーンがそれに納得している理由がある。

  ショボンは優秀な知的生物が住む星と名高い<地球>出身の在来種、ホモ・サピエンスだ。
更に彼はジーン・リッチ――受精卵の段階で遺伝子操作を行なうことによって、
親が望む外見や体力、知力等を持たせた子供の総称だ――であった。数少ない、<地球>の叡智の結晶。

  期待通り、ショボンは均整の取れた顔立ちに、高い知能指数と身体能力を持って生まれた。

  そんな彼の出身惑星<地球>では、現在、ジーン・リッチ――遺伝改良種――と、
ナチュラル――自然生殖種――との長い激しい戦争が続いているが……けれどもこれは別の物語、いつかまた、別の時に話すことにしよう。


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