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ドクオの背骨

58 ◆hmIR/WZ3dM:2016/04/03(日) 22:16:21 ID:LBDXupdA0
/ ,' 3「……恒星間宇宙船なんだぞ」

('A`)「わかってる」

/ ,' 3「……亜光速だ。百光年先の惑星に行くならば、百標準年が経過する。
    モディフィカ・スライムの平均寿命を超えるんだぞ?」

('A`)「わかってる」

/ ,' 3「……ワームホール航路やSSDでの事故は想像を絶する苦痛を味わうんだぞ」

('A`)「わかってる」

/ ,' 3「……<マンドクセ>に残される私とはもう、生きて再会することはできなくなるんだぞ」

  スカルチノフは今までで一番弱々しい声を出した。

('A`)「わかってる」

/ ,' 3「……そうか」

  即答。ドクオは迷うこと無く言い切った。彼はもう、確固たる意思を手にしていた。

/ ,' 3「大きくなったなあ」

/ ,' 3「保護なんてものはもう必要ないのかも知れないな」

/ ,' 3「これまでずっと見てこなかった癖に、いざ居なくなると知ると……こんなにも寂しいとは」

/ ,' 3「たったひとりの息子だものなあ。もっと家に帰って、同じ時間を過ごしておけば良かった」

/ ,' 3「息子の成長にも気が付かないほどの空白が、私達の間にはあったんだな」

('A`)(俺は、本当に愛されていないわけじゃあなかったんだな。
    親父も俺のことを考えてくれていたんだ)

  スカルチノフが、ショボンとブーンに呼びかけた。

(´・ω・`)「何でしょうか」

( ^ω^)「お?」

/ ,' 3「息子を、どうか、よろしく頼みます」


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