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ドクオの背骨

57 ◆hmIR/WZ3dM:2016/04/03(日) 22:15:31 ID:LBDXupdA0
/#,' 3「宇宙法で保護され、緘口令も敷かれている!
    <マンドクセ>はモディフィカ・スライムにとって、宇宙一安全な場所なんだぞ!?」

(#'A`)「うるせえ! 決めたんだ! 絶対に自分をごまかさない。もう、自分を疑わねえ!」

  ドクオが脳裏に思い描くのは、かつてホライゾンから受けた強烈な蹴り。
地を蹴るうちに形が変化していく。胴体が伸び、そこから上半身が生えてきた。
ブーンのサイズをそのまま縮小した姿は、凄まじい速度を得てスカルチノフに肉迫する。

/#,' 3「クッ!」

(#'A`)(チッ! 外した!)

  渾身の力で繰り出した蹴りは間一髪でかわされた。
ドクオ自身も制御できないほどに加速したため、正確な狙いがつけられなかった。
体験したことがない速度だった。“何にでもなれる、無限の可能性を持つ身体”……ブーンの言葉がドクオに勇気を与える。

  どれほどの間、二人は戦っていただろう。
ショボンも、ブーンも、ヨコホリも、周りを取り囲むフッサール人も、誰も何も言わなかった。
ドクオとスカルチノフが本心をぶつけあいながら戦っている。この親子の事情には、宇宙の誰一人として介入できないのだ。

  やがて、スカルチノフの躯体が攻撃的な変化を止めた。
ゆっくりと、ひとつの粘り気ある塊になっていく。それを見て、ドクオも動きを止めた。


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