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ドクオの背骨

53 ◆hmIR/WZ3dM:2016/04/03(日) 22:11:54 ID:LBDXupdA0
/#,' 3「そのホライゾンを捕らえろ!」

ミ,,#゚Д゚彡「うおー!」

ミ,,#゚Д゚彡「何をしている!」

ミ,,#゚Д゚彡「スカルチノフ様が拘束を解いてくれたというのに!」

ミ,,#゚Д゚彡「ドクオ様に怒鳴りつけるとは恩知らずの恥知らずめ!」

ミ,,#゚Д゚彡「そうだそうだ!」

  スカルチノフの指示でフッサール人の輪がぐっと縮まりブーンを取り囲んだ。
再び拘束具を取り付けようと奮闘する者、足に絡みつく者、上半身に飛びかかる者。
ドクオの心変わりに怒りを募らせたブーンは、どれもこれもを感情に任せて吹き飛ばした。

( #^ω^)「離せ! 気持ち悪いんだおてめえら!」

(;´・ω・`)「あっ、この馬鹿!」

  一気に騒がしくなったエントランスホールにショボンは頭を抱えた。
騒ぎになること無く、かなりの利益を上げて惑星を後にする計画――予定の変更こそ生じたが――が、
最後の最後で崩れてしまった。ブーンが感情的になりやすいのは重々承知していたのに、何故もっと強く止めなかったのか……。

(´・ω・`)(私も、ドクオ殿に対して同じ気持ちを持っているからでしょうな。
        確かに感じられたと思った“背骨”がこんなにも脆いものだったとは。残念で仕方ありません。
        かなりの利益になったとはいえ、やはり、ドクオ殿を秘密裏に連れて行きたかったのは確かですし)

  やがてヨコホリが金庫から現金を持ってエントランスホールに戻ってきた。

(*゚ー゚)「ドクオ様……」

  怒鳴り散らすスカルチノフの隣についたものの、ヨコホリはじっとドクオを見ていた。

('A`)「……」

  たやすく心変わりをしてしまい、それをひけらかしてしまった自分を恥じているドクオ。
  ただ立ち尽くしているだけのようだが、心の中で強い決心を固めようとしているドクオ。

  目の前の、やがて退屈が訪れるかもしれないがひとまずは満足できる日常か、
かつては魂を賭けて追い求めた宇宙の銀河。夢の冒険の舞台と成り得る非日常か。

('A`)(俺は馬鹿だ)

  どうして、こんなことに悩んでいたのだろう。願望、という原点にドクオの考えが急速に纏まっていく。
本当にやりたかったことは、毎夜毎夜夢に見ていたのに……確かに、ここには平穏がある。
でも、そうじゃないだろう? 人に言われてすぐに意見を翻すなんて、本当に俺は馬鹿だ。ドクオは大声を出した。

('A`)「親父! 話がある!」


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