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ドクオの背骨

50 ◆hmIR/WZ3dM:2016/04/03(日) 22:05:57 ID:LBDXupdA0
  ショボンが告げた時、ブーンは冷や汗をかいて驚いていたが、
スカルチノフはすぐに了承し、ヨコホリに現金を用意するよう言いつけた。
ヨコホリがエントランスホールから姿を消す。

(*'A`)「ショボンさん、ブーンさん。その……すいませんでした。
      俺のワガママでお手数をお掛けして、へへへ、その、恥ずかしい泣き言も聞いてもらっちゃって……」

  ドクオがショボンとブーンに近づき、話しかける。
すべてが丸く解決したと思い、上機嫌な彼に対して反応したのは、ショボンではなくブーンだった。

( ^ω^)「ホライゾンの文化ではね、自分の手で父親を殺さない限り、一人前だと認めてもらえないんだお」

('A`)「?」

( ^ω^)「だから、自我を持ったら喧嘩をするなんてしょっちゅうなんだお。
      父親は一人しかいないから、兄弟がいる場合はそこでも取り合いになってしまう。
      親もそういう文化で育ってきているから、自分が殺される日を望んでいるんだお」

( ^ω^)「今までのことを話し合って、仲良く抱き合って、はいおしまい。
      それ以外の愛の形もあるってことだおね。僕は父親を殺したけれど、父を尊敬しているし愛しているお」

( ^ω^)「自分が父親を超えた能力を持つ証明。一人前の証……。
      ねえドクオくん、君は“何にでもなれる、無限の可能性を持つ身体”を持っているんだお。
      どうして、“本当にやりたいこと”に使わないんだお? “ここではない、どこかへ”行きたい気持ちは?」

( ^ω^)「これが……これが本当に望んだ結末なのか?」

('A`)「ちょっと待てよ、ブーンさん。あんたとは種族が違うじゃないか。勝手に押し付けないでくれ」

(´・ω・`)「ブーン、やめておきなさい」

  ショボンの制止をふりきって、ブーンは言葉を続けた。

( ^ω^)「こんな……こんなにも簡単なことで満足してしまったのか?
      父親に再会したからって、抱きしめられたからって、ヒューマノイドの傷が直ったからって……
      ちょっと優しくされたくらいで今まで全部の感情を許せるのか? こんなことで丸め込まれるのか?」

('A`)「なんだと?」

( #^ω^)「僕に殺されそうな状況になっても、必死で泣き喚いて懇願したあの気概はどうしたんだ!?」

  ブーンの怒気に気がついた、スカルチノフとフッサール人達が何事かと訝しがる。


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