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ドクオの背骨

49 ◆hmIR/WZ3dM:2016/04/03(日) 22:02:04 ID:LBDXupdA0
          十三  背骨


/ ,' 3「商人達を解放してやりなさい」

ミ,,゚Д゚彡「ハッ!」

ミ,,゚Д゚彡「ただちに!」

ミ,,゚Д゚彡「おまかせを!」

ミ,,゚Д゚彡「かしこまりました!」

ミ,,゚Д゚彡「そうだそうだ!」

  心配事がなくなり機嫌が良くなったスカルチノフの指示でフッサール人が動き出し、
手際よくショボンとブーンの拘束具を外した。入港時に取り付けられた背の拘束具も外してもらい、
ブーンは大きく伸びをした。全身の自由を久しぶり――三十標準日以上だ――に味わっている。

/ ,' 3「すまなかったな。商人達よ」

(´・ω・`)「いえいえ。どんなにも聡明なお方と云えど間違いは起こすものです。
        ましてやそれが、息子であるドクオ殿の危機に関わることでしたら、
        早とちりして荒々しい手段を取るのも当然です。故に、私、気にしておりません」

/ ,' 3「そうかそうか……それは助かるぞい」

(´・ω・`)「しかしスカルチノフ殿。親子の感動のシーンに水を差したくはないのですが、
        私達は商人であり、ドクオ殿とはすでに契約を結んだ後なのでございます。
        このままでは一方的な契約破棄を被ることになってしまいます。この点について……」

/ ,' 3「もちろん、キャンセルの代金は保証させて貰おう。いくらほどになるのかね?」

  ショボンは莫大な金額をふっかけようかと思ったが、すぐに思いとどまった。
この場を支配しているのは間違いなくスカルチノフなのだ。気に入らないことがあれば、約束など反故に出来る。
だからと言って、少額では<マンドクセ>までやってきた意味がなくなってしまう。

  結局、中古のSSD――スター・スウィープ・ドライブ――機能が搭載された高速単座艇の宇宙船が買える程度の値段を要求した。


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