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ドクオの背骨
15
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◆hmIR/WZ3dM
:2016/04/03(日) 20:16:48 ID:LBDXupdA0
(´・_ゝ・`)「缶詰の方はいくつ残ってる?」
(´・ω・`)「二十八缶までお売りすることが可能です」
(´・_ゝ・`)「うーん……どうしようかな……白身の魚が物珍しいのは間違いないが。
さっきも言ったとおりこの星では白身魚は高級品なんだ。それ故、期待もされるだろう。そこが弱みだな」
(´・ω・`)「船にある冷凍保存のものはもっと新鮮味が保たれておりますので、また評価が変わってくるかと思われます」
(´・_ゝ・`)「そちらは試食させてくれないのかね?」
(´・ω・`)「それは出来かねます……お買い上げという形になってしまうでしょうな」
(´・_ゝ・`)「まあ当然か。……それに、冷凍保存したところで味が大して変わるとも思えんしな」
(´・ω・`)「これは手厳しい。費用さえいただけるのであれば、生きているものに時間凍結を施してお持ちいたしますが」
(´・_ゝ・`)「おいおいおいおい、時間凍結なんてしたら桁がひとつ変わってくるだろう」
(´・ω・`)「仰るとおりで」
しばしの間、笑い声が重なりあう。
(´・_ゝ・`)「となると、やはり冷凍保存したものが打倒かな。その他は追々考えてみるよ」
( ;^ω^)(や、やったッ!! さすがショボン! これは売れるぞ!)
(´・ω・`)「そうでしたら……」
商談がまとまろうかというその瞬間、突如、とてつもなく大きな音が店中に響いた。
店主が怯えた声を上げ、ショボンは冷静そのもので、ブーンの肉体が戦闘に備えて隆起する。
(;´・_ゝ・`)「ヒッ」
(´・ω・`)
( #`ω´) グルルルル
飲食店の扉をこれでもかと言うほど乱暴に蹴り開けたのだ。
三者三様の反射行動と視線を受けた音の出処は、悪びれる様子ひとつ見せず、嬉しそうに口を開いた。
(*'A`)「ようやく見つけたぞ! ショボンにブーン! こんな貧相な店でなにをしているんだ!?」
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