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ドクオの背骨

13 ◆hmIR/WZ3dM:2016/04/03(日) 20:07:56 ID:LBDXupdA0
          四  商談


(´・ω・`)「こちら、近年では最高傑作のひとつと名高い魚でしてね。どうぞおひとつ、食していただけますか?」

(´・_ゝ・`)「ふむ……先に言っておくがね、私の出身惑星は美食惑星<プラス・ランキング>だ。食べ物にはうるさいよ」

(´・ω・`)「それは望むところですな。私共は商品に絶対の自信を持っておりますので」

(´・_ゝ・`)「おやこれは楽しみだ。ではひとつ、頂こう」

( ;^ω^)(……)

  机を挟み、二人は商談を進めていた。
ショボンの後ろにはブーンが立っている。彼が座れる椅子はここにはない。

  惑星<マンドクセ>の宇宙港の近くで飲食店を営む男の前に、魚の絵が印刷された缶詰が置かれた。
ショボンはゆっくりとその缶詰の封を切り、同じく持ってきた皿の上に盛りつけた。
小さく切り分けられた白身の切り身が粘り気のある液体に包まれていて、それがとろりと流れ落ちていく。

(´・_ゝ・`)「白身魚か。白身の魚はね、<マンドクセ>では高級食品なんだよ」

(´・_ゝ・`)「なんだい? このヌメヌメは?」

(´・ω・`)「調味液でございます」

(´・_ゝ・`)「ほう?」

(´・ω・`)「これのおかげで、この魚が本来持つやわらかでジューシーな食感が保たれ、深みのある味わいとなるのでございます」

(´・_ゝ・`)「なるほど……」

( ;^ω^) ゴクリ


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