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SSスレ「マーサー王物語-拳士たち」第三部

40 ◆V9ncA8v9YI:2021/10/20(水) 00:55:38

拳士が椿姫と交戦してから数時間後、当初の予定通りモモコが訪ねてきた。
ウニとカンパチのお寿司を振る舞いたいところだが、そうもいかない。
アヤパンやレイと同じように料理担当のノムが自室で休んでいるため握りなおすことが出来ないのだ。

「そう、そんなことがあったの……」

アヤノら5人から報告を受けたモモコは険しい顔をしていた。
瞳が真っ黒に染まった椿姫たちは暴走こそしていないものの正気を失っている。
食卓の騎士を直接狙ってくるならまだ良いが、
無関係の民間人を襲うなんてことがあれば大問題だ。
モモコの悩みの種を察したのか、アヤノ・ハマチャン・チョーダイが補足をする。

「アイツらは、リサマルって名前のヤツが帝国剣士に接近するって言っていました!」
「なるほど……となれば、その名前だけでもすぐに伝えた方が良さそうね。ハマちゃん、ありがとう。」
「いえ、お役に立てて嬉しいです……」
「椿姫は全員で6人か……そのうち3人がここに攻めてきて、1人はモーニング帝国。
 となれば、残りの2人はそれぞれアンジュ王国と果実の国で何かすると考えるのが自然ね。
 フナッキ!ヤナミン!ひとっ走りしてアヤチョ王とユカニャ王に伝えてきてくれる?」

モモコは自分の後ろに立っていた2人の少女にそう命じた。
この小さくて可愛らしい子らはモモコの部下であり、
マーサー王国の遊撃部隊"カントリーガールズ"の新人なのである。
拳士らもリサ、マナカ、チサキ、マイとは面識があったが、ヤナミンとフナッキは初対面のようだ。
だが、この2人も先輩同様に一癖も二癖もある人物だった。

「はぁ〜〜!?なんでそんな面倒なことせなあかんねん。隣国つっても遠いやろ!足クタクタになるわ!」

ガラの悪いショートカットはフナッキ・カツメイトだ。
アカネチンやマイ、レイよりも年齢が低く、まさに子供そのものなのだが非常に生意気だった。

「ユカニャ王は、その、愛情表現が少々過剰すぎるので……他の任務を任せてもがえませんか?」

おでこを出した長髪はヤナミン・リーガル・オトギヒメだ。
真面目で良い子ではあるのだが、とある理由でユカニャ王を苦手としているらしい。

「まったくもう!ヤナミンもフナッキも私の部下だってこと理解してるの?」
「モモコ様」
「ハマちゃん?どした?」
「私に任せてください。こいつら黙らせます。」

アヤノはそう言うとヤナミンとフナッキの頭を鷲掴みにして、怖い顔で睨みつけた。
さっきまではモモコにペコペコする少女という印象だったのだが、
急に恐ろしい雰囲気を醸し出してくるのでヤナミンもフナッキも恐怖してしまった。

「ねぇ、モモコ様の命令きけないの?」
「「あわわわわ……」」
「アンタ達はせいぜい二等兵ってとこだよね……上官の言うことは絶対だよ?ねぇ?タグ」
「うんうん、ハマチャン大佐の言うことは絶対」
「いや、私じゃなくてモモコ様をさ……あ、行っちゃった」

アヤノの圧に耐えきれなくなったヤナミンとフナッキは慌てて目的地へと走り去ってしまった。
フナッキはアンジュ王国へ、
ヤナミンは果実の国へ、
今回の椿姫騒動を伝えに走っていく。


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