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SSスレ「マーサー王物語-拳士たち」第三部
32
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/17(日) 03:08:11
キシモンがまたも蹴りを入れようとしたところで、何者かの足払いを受けて転ばされてしまった。
その正体はアヤノだ。すぐ後ろまで接近してきていたのである。
「な!?爆音で動けないはずじゃ……」
「アンタの音はとっくに消えてたよ。自分で分かってなかったのかよ、このマヌケが。」
「え?え?」
キシモンは己の全てをノムにぶつけ続けた結果、音のオーラの出力を維持できなくなっていた。
MAXのフルパワーはベリーズ・キュートにも引けを取らないが、
殺気の扱い方をここ最近修得した椿姫は、持久力も食卓の騎士クラスとはいかなかったのだ。
だがおかしなことがある。キシモンは今の今まで間違いなく爆音を感じ取っていた。
ここには楽器なんて1つも無いと言うのに、演奏音はどこから聞こえたというのだろうか?
「レイの仕業でしょ〜」
「分かりました?まぁ、この程度の音なら朝飯前なので……」
タグとレイの会話を見て、キシモンは目をパチクリさせた。
キシモンのオーラがパワーダウンしてからは、どうやらレイが代わりに音を再現していたようだ。
手ぶらのレイがいったいどうやったのか?詳しく調べたいところだがキシモンにはそんな猶予はなかった。
既にアヤノに乗っかられて、右もも、左もも、左肩の3点を押さえられている。
これは以前にオダ・プロジドリがアヤノに動きを封じられたのと同じ状態だ。
「動け……ないっ……くそっ!くそおおおおお!!!」
「昔はベリーズ様の大ファンだったんだって?
今の腐った性根を叩きなおして、昔のアンタに戻してやるよ……私の必殺技でさぁ!!」
「!?」
「喰らえっ!!!"4点"!!!!」
右ひざで敵の左ももを封じる。これが1点目。
左ひざで敵の右ももを封じる。これが2点目。
右手で敵の左肩を封じる。これが3点目。
そして残った左手で敵の頭蓋を思いっきりぶん殴る。
これがアヤノ・ハマチャン・チョーダイの必殺技「4点」だ。
ファクトリーの力でガチガチに固まった拳は、どんな強敵だろうと打ち砕くことが出来る。
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