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宇宙盗賊ぽんちぃ
10
:
名無し募集中。。。
:2021/01/24(日) 19:46:00
クリームと砂糖をふたつずつ入れたコーヒーを手に、知沙希はブリッジに向かった。
そろそろ宇宙船にエネルギーを再充電する時間だからだ。
こぢんまりしたブリッジの持ち場の席に着く。
グリッドを起動する前に、必要な予備点検を行う。
自動表示記録と計測器の読み出しが即座に知沙希の要請に応じた。
“深宇宙自動再充電サイクル起動準備完了”
知沙希はうなずいてから声に出して確認する。
「充電用帆展開」
収集するエネルギーの物理特性は多岐にわたる。
人類はそのエネルギーを発見するのに数千年もかかったが、わずかな期間でそれを有効利用する方法を確立した。
宇宙のエネルギーは拡散性があるので帆を使って集中させる必要があるのだ。
そのとき、宇宙船搭載の人工知能が唐突に警報を鳴らした。
「なに?どうしたの?」知沙希が尋ねる。
“問題発生。重粒子状物質からなる変則的エネルギー・バーストを探知しました”
「ええ!?大変、生田さんとりおちゃんを起こして!」
知沙希が人工知能に命じる。
「どうしよう、ニュートリノ・バーストだとヤバいよ」
知沙希は忙しなく手を動かした。
「成分と距離を分析して。急いでね」
人工知能が答える。“非常に近い距離です。相当規模のニュートリノ・バースト。現時点のリスク予測不能”
「ぶつかる可能性は!?」知沙希が叫ぶ。
“確実です。至近距離に接近中”
「帆を畳んで!バックアップ動力も含めて全予備動力をシールドに集めて!」
重粒子の波そのものは目には見えないが、宇宙船は激しく揺さぶられた。
衝撃波は強化されたシールドを突き破り、粒子の嵐で宇宙船はもみくちゃにされる。
知沙希は倒れまいと手近な機器にしがみついた。
「あああああ!船がああ!」
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