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OCNモーニングリポート

9よーろぴあん!:2017/11/26(日) 02:55:03
「飯窪さんがあんなことするなんて... ビックリして...」 森戸が恥かしさで俯いた
「あれは... あれはなんかあの時そういう気分になっただけで...
私 ぅぇラなんてしたことないよ!」 飯窪が口ごもる
「えっ? 何ですか?」
「ぅぇラっ」
「え?」
「もう! フェラよ! フェラチオ! 言わせんな!」 真っ赤だった
森戸はいまいちわかっていなかったが 恥かしいことだということだけは伝わったようで
目をそらして真っ赤になっていた
「どうだった? 私の? 気持ち良かったの?」
飯窪は恥かしいついでに もっと恥かしいこと言ってやれと 意地悪で自暴自棄な気分だった
「え? ええっ? ...はぃ すごく気持ちよかった...」
その言葉に満足している自分を変態だと思ったが 森戸を落とした嬉しさの方が勝った
「ね 来週もコンサートあるけど またそうなるかな?」 
「わからないけど...」 森戸が不安そうに飯窪を見つめる
「そうなっても私がいるから! それにきっといつまでも続かないよ」
「うん」
二人はその後 暗い気持ちを忘れようとカラオケでバカ騒ぎした
「小田のマネ! こ〜こ〜ろ〜じゃ〜 いぃっつ〜も〜 さ〜けんでぇ いるぬぉ〜にぃ〜!」
「www 飯窪さん 似てねー! www」
「えー? じゃあ これは! このカンドーをキョーユーしたいっ!」
「www はーちんに怒られるー www」
「モリちん! アレやって アレ! 35億!」
「モリちん 言うな!!」
「うるさいっ! もう舐めてやんないからなっ!」
二人は爆笑した後 黙り込んだ
「ねー 私 ちぃちゃんにキスされて 急にエロい気持ちが高まったんだけど
今やってもそうなるのかな?」
暗い照明の下 森戸は飯窪の潤んだ瞳をじっと見た
飯窪が顔を近づけ 唇を重ねる
僅かに唇が濡れただけで 舌までは入れて来なかった
「ごめんね やっぱりあの時となんか違うわ 少し興奮はしたけど 
エロいというより違和感しかないし」 飯窪は静かに言った
「私も...」 
「あのモード? あの状態の時は 気持ち自体 いつもと違うんだわ
もちろん セ セックス? の時もいつもと違うんだろうけど そういうの以上に
なんか薬でも飲んでおかしくなったような状態と言うか」
「なんかわかります 私 普段女の子見て なんていうか したぃって 言うか
そういう気持ちになったことないし」
飯窪も森戸も 普段は人に言えない恥かしい言葉を使ってでも状況を説明したかった
「ちぃちゃんはまだわかるの だってアレが生えてるんだから 
でも私の場合 ちぃちゃんとキスをしてからそうなった...」
「あの時の私のキスに 薬みたいな効果があると?」
「そう! そして あ アレを... アレを飲んだらスッキリそういう気分が無くなったの」
「アレ?」 
「もう! 精液よ!」
飯窪も 理解した森戸も気まずく目をそらした
「まとめると あのモードの時は 性格も変わるし 唾液やアレも他人に影響与えるような
薬みたいなものに変わるってことね」
森戸がゆっくり頷く
「まだ わからないことが多すぎるけど この病気? 病気かどうかわからないけど
病気を治す方法のヒントが どこかにある気がする」
「頼れる人は 飯窪さんだけなんです まさか親にも言えないし 
病院でいろいろ見られるのもイヤ!」
「うん どうにもならなくなったら その時はその時に考えよう! それまでは
ちぃちゃんを手伝うから 二人で頑張るの!」
飯窪と森戸は見つめ合って頷いた

次の週末がやって来た
「おはようございます!」 森戸が元気に挨拶した

10よーろぴあん!:2017/11/26(日) 02:59:24
アレ? 明るいということは?
飯窪は森戸に近づき 小声で聞いた
「ちぃちゃん 今日はアレ出なかったの?」
「今日も朝起きたらついてました」
「え? 暗くないから もう治ったのかと思った」
「3回目なんで なんか慣れました ステージ前に抜けばなんとかなるし」
飯窪は妙にサバサバした男っぽい森戸が気になった
見た目はカワイイままで変わらない
でも どこか凛々しさがあって それが更なる魅力になっていた
「おはよー はーちん! うん? なんか胸大きくなってない?」
そう言うと森戸は後ろから尾形の左胸に手を回し ひと揉みした
「ひゃっ! なんや森戸さん 朝からエロいな!」
「ゴメン はーちん今日もカワイイよ」
「え? おおきに... 森戸さん どうした?」
戸惑っている尾形を尻目に 森戸は楽屋の隅へ歩いて行った

一回目の公演30分前だ 森戸はノリノリでヘッドホンの音楽を聞いていた
先週のように目を瞑ってではなく 楽屋を見渡してニコニコしている
「ちぃちゃん そろそろよ」
待ち合わせのトイレは既に確認済みだった
森戸が楽屋を出た後に飯窪が遅れて行くと 森戸は黒い衣装の
襟元を少し多めに開けて 片手で髪を掻き上げた
「飯窪さん この時間を待ってたよ」
「え? 何? ちぃちゃん どうしたの?」
戸惑う飯窪に構わず いきなり抱き寄せてキスをした
長いディープキスだった
すぐに飯窪のスイッチが入り 負けじと森戸の舌を貪った
湿り濁った 唾液が泡立つ音が響く
糸を引いた唇を離すと 飯窪はトロンとした目で森戸を見た
森戸が無言で飯窪の肩を押して個室に入ると
待ちきれないとばかりに 飯窪が森戸のショートパンツを下した
イキリ立ったそれを口で包む
「うぅん」 飯窪がくぐもった声を上げた
森戸は飯窪の頭に乗せた右手を 前後に合わせて動かしたが 
しばらくすると頭の前の方を押えて動きを止め 体を引いた
チュポッと音がして 飯窪の口からアレが外れる
亀頭が飯窪の鼻の上に ぬるんと当たる
「立って」
森戸は飯窪を立たせると 後ろを向かせた
飯窪は心の中で「ええっ!」と驚きの声を上げたが
どこか予想もしていて エロい気持ちが限度を越えて高まって行くのを感じた
「ほら お尻を突き出して」 森戸が淡々と言う
「あんっ」 飯窪は自分から出た色っぽい女の声に驚く
森戸はショートパンツと下着を一緒に下へ引き下げると
アレを飯窪の秘所に宛がって 亀頭で穴位置を確かめるようにグリグリした
もうニチャニチャだった
「もっと 尻上げて」
飯窪は体を曲げ 手を前の壁に突っ張り 尻を上げた
「いい眺めね」 森戸がニヤリとした
こんなのちぃちゃんじゃないっ! 飯窪はそう思ったが もう頭が快感待ちで
そんなことはどうでも良かった
森戸が ズブズブと亀頭を埋めて行くと 心地の良い押し返しを感じながら
もっと深く入るように 両手で飯窪の尻の肉を左右に広げた
「あはぁう!」 飯窪は軽い痛みを伴う快感に思わず声を漏らす
森戸はゆっくりと前後にアレを抽送しだした
締め付けがたまらない
飯窪の細い腰のくびれを両手で掴んで 前後に体を動かす
「あっ!」 短い声が出ると同時に ビクッビクッと体を振るわせた
飯窪は下腹部に温かい刺激を感じると やってしまった!と思いながら 
気持ち良さで頭が真っ白になった

11よーろぴあん!:2017/11/26(日) 03:06:31
「あっ ごめんなさい 気持ち良くて出てしまった」 森戸が邪気の無い声で言った
「待って! 避妊!」 我に返った飯窪が慌てた
「え?」 森戸が事の重大さに気付いたようだ 「どうしよう?」
「大丈夫 たぶん大丈夫よ」
森戸も自分も落ち着かせようと 飯窪は声に出して言った
飯窪の秘所から内ももに粘液が伝っている
手でそれを拭い取ると 飯窪はあることに気付いた
「血が出てない」
「え?」 森戸が手を見た
「私 バージンなのに」
「飯窪さん バージンだったんですか?」 森戸が意外そうに言った
「当たり前じゃない 私たちアイドルよ!」 恥かしさと少しの怒りで思わず強い口調になった
「ごめんなさい」 森戸が涙声になる
「大丈夫 異常なことばかりだから きっと問題ないわ」
今度は飯窪が暗くなる番だった
一回目公演を卒なく終えると 二回目公演前は
今回自分は一緒に行ってやれないと森戸に伝えた
森戸は不安な顔をしたが 自分でこすってもできるはずと教え 一人で行かせた
無事スッキリした顔で森戸が戻ってくると 二回目公演も問題なく終える
きっと森戸は 最初から一人ですることを教えてくれればと思っただろうが
今はそれどころではない
飯窪はステージ中もずっと考えていた
受精してないかしら? もし受精したとしたら 人間の子ができるのかしら?
それって私とちぃちゃんの子? でもなんで破瓜したのに 血が出ないの?
実はしてないんじゃないの? でも入ってたし感じたし いつの間にかちぃちゃんが
いつものちぃちゃんに戻ってるし あの男っぽいちぃちゃんは何だったんだろう?
妊娠したら私 モーニング卒業だろうな どうしたらいいんだろう?
頭がいっぱいだった
森戸には きっと問題ないよと繰り返し言い すぐに家に戻ったが 
頭が考えることを止めず眠れなかった
翌朝気付くといつの間にか眠っていたようだ
悪い夢を見ていたと思いたかったが 記憶がはっきりしてくると 
あれは夢なんかじゃないと暗い気持ちになる
体調不良でレッスンを休むと伝えると 思い切って病院に行くことにした
ウィッグネットを被り ショートヘアのウィッグを被る
これを使うのは二回目だ
これを買った時はお忍びで... 今はそんなことはいい 
ゆっくり振り返っている余裕はなかった
アイテープで目の感じを変える
服装もワザとダサいコーディネートで 地味なものを選んだ
多分これなら大丈夫だ じっくり見られなければわからない
鏡を見て納得いく出来栄えだった 
家族に見られず意外とあっさり家は出られたが 次は病院だ
ネットで調べて 医師・看護士全て女性のクリニックに予約を入れていた
近くまで行き 入る前に建物の陰から 誰か知ってそうな人がいないかチェックしている時は
探偵気分もあったが ハラハラものだった
デリケートな部分の異常を訴えて受診した
適当に調子悪いとウソを言い レントゲンまで撮る
かなり時間がかかったが そんなものは問題ではない
当然ながら 特に異常は見当たらなかった
「うーん おかしなところはないわね」 医者が言う
「あのぅ...」
「はい?」
「あのぅ 処女膜とか異常はないですか?」 真っ赤な顔をして消え入りそうな声でようやく言った
医者が言うはずもないが 23にもなって 何言ってんの?と言われそうで 顔から火が出そうだ
「うん? 別になんともないよ」
「本当ですか?」 思わず明るい声になった
「本当だよ ねー あなた言い難いかもしれないけど 性被害に遭ったんじゃないの? 
それなら別の担当医が話し聞くよ?」 医者が心配そうに言う 
「いえ そんなんじゃないんです ありがとうございました」 そそくさと飯窪は診療室を出た

12よーろぴあん!:2017/11/26(日) 03:10:04
外に出ると青空が輝いて見えた
あー空気が美味しい! ってここ 車いっぱい走ってるか
飯窪は森戸との性行為が 驚くほど自分を思い悩ませていたことに気付いた
スマホを出しロック解除しようとしたが 指が震えて上手くスワイプできない
私 なに浮き足立ってんのかしら
森戸に電話した
「はい 森戸です」
「ちぃちゃん? 私異常なかったよ!」
「え? ホントですか?」
「うん 今クリニックで診てもらったら おかしなところないって」
「良かった〜」
「でも 不思議なの」
「何がですか?」
「私 バージンのままみたい」
「え?」
「もちろん それは嬉しいんだけど なんでだろう?」
「私のアレももう消えてます なんか幽霊みたいなものとか?」
「幽霊なのに 感じるの?」
二人は少し考え込んだ
「まっ 考えてもわからないよ とりあえず良かった」
「はい 本当に」 森戸の声も明るい
「ちぃちゃん 昨日はゴメンね」
「え? 何が?」
「私 動揺しちゃって 2回目の時 一人で行ってって言ったじゃない」
「あー いいですよ 問題なかったし」
「私がいるから大丈夫とか言っといて 本当にゴメン」
「いいですって」
「ねー 聞いていい?」 余裕ができたのか 飯窪に悪い心が生まれた
「なんですか?」
「昨日2回目の時 誰を思い浮べてしたの?」
「え? ...」
「私?」
「違いますよ」 
「えー? じゃあ誰?」
「... 舞ちゃん...」
「あっ そっかそっか そうだよねー」
普通に考えれば あの時悩んでいた自分をネタにするわけもなく 
飯窪はちょっとはしゃぎ過ぎて とんでもないことを聞いた自分が恥しくなった
「ゴメン ちょっと恥かしいこと聞いちゃったね 私 体が大丈夫だったんで
なんか調子に乗っちゃったみたい とんでもないセクハラ姉ちゃんで ゴメンね!」
「いえ...」
「ホントゴメン! ちぃちゃん どん引きしてるでしょ?」
「いえ そうじゃなくて... 来週からも もし ああなった時に手伝ってもらえますか?」
「え?」
飯窪は来週からのことを 全然考えていなかった
「う うん わかった なんともなかったし 手伝うわ」
「お願いします! 一人でもできますけど なんか不安で」
「言ったじゃない 私がいるから大丈夫だよって」
飯窪は心の中で なんでそこまで言い切っちゃうかな?私 
調子いいんだから と少し後悔していた
「ありがとうございます!」
「うん じゃあ元気出して またね」
「はい」
電話を切ってから 来週はどうなるのか どんどん想像が広がって行った
またセックスしちゃうのかな? 媚薬成分でも入ってんじゃないかと思うほど
気持ちいいから キスされたら終りだわ でもアレを飲めば大丈夫かな?
森戸に後ろから犯された自分を思い出すと 甘美な疼きを覚えた
あー ヤバイ 何考えてんのかしら私
電車の入り口横に立って帰る間 止まらない妄想にモジモジした
あー でも ちぃちゃんの胸 舐めてみたいかも

13よーろぴあん!:2017/11/26(日) 03:13:11
週末のコンサートの前に リリースイベントがあったが
森戸のアレは出なかった
出現する法則がわからない
コンサート当日 飯窪は股間が攣っているような 妙な感覚で目覚めた
今までにない感覚だ
寝ぼけたまま寝返りを打とうとする
「痛っ!」
体から伸びた何かが 無理に折り曲げられて痛い
股間に手を伸ばすと 棒のような突起物があった
しかも自分の体の一部だ
「えっ?」
掛け布団を跳ね除けて座ってみる
パジャマのズボンがテントのように盛り上がっていた
「なんで 私に...」
何が起こったか理解はしたが 認めたくない
スマホに手を伸ばすと朝の7時を過ぎたところだった
これくらいならいいだろう
森戸に電話をかける
「はい 飯窪さん おはようございます 朝早くから どうしました?」
「ちぃちゃんゴメン 今日はアレ出てる?」
「それが 今日は出てないんです」 嬉しそうだった
「そうなんだ...」
「どうしました?」
「こっちに出た」
「えぇっ!」
「そっちが消えてるなら 感染して増えて行くわけではなさそうね」
「ごめんなさい」
「なんで? なんで謝るの?」
「なんか私が巻き込んだみたくて」
「いいよいいよ ちぃちゃんから私にうつったってことは 私も誰かにうつせるはずだし」
「そっか」
「とりあえず ちぃちゃんが頑張ったように 私も今日は普通にコンサ出るよ」
「なんか手伝えることがあったら言ってください」
「うん まだちょっとビックリしてるとこだから 後でまたなんか頼むかも」
「本当にごめんなさい」
「気にしなくていいから」
電話を切った
窮屈なショーツをめくって見てみる気はまだ起きない
これが朝立ちってやつなのかな?
別にエッチなことなんて考えてないのに こうなんだ
とりあえずトイレ行って みんなに見られないようにシャワー浴びて...
トイレ? こいつからするの? 上手くできるのかな?
トイレは全く困難ではなかった
15cm程のちくわみたいなものを便器に向ければ出た
これが立ちションかぁ そんな感想が浮かんだ自分をバカだと思った
シャワーを浴びる
髪も顔も胸もそのままなのに アレがぶらんとしている
起きた時は少し硬くて突っ張っていたのに なんなのこれ?
洗面台の前で髪を乾かしていると妹がやって来た
「はるな シャワー浴びたの?」
「うん 今日はコンサだし」
「私も後で浴びる」
「じゃあ バスタオル出しとくね」
「うん」
下半身をじっくり見られないかヒヤヒヤした
見るはずもないのだが
だいたい事前に考えていた通りのコーディネートで服を着替えると家を出る
股間は特に何も感じないのだが すれ違う人々の目が気になっている内に
いつの間にか駅に着いていた
かわいい女の子がチラホラいる 飯窪は嬉しくなった

14よーろぴあん!:2017/11/26(日) 03:18:52
集合場所に着くと自分以外のメンバーが既に待っていた
「はるなん 遅い!」 石田が頭を叩くフリをした
「珍しいね はるなんが遅いなんて」 譜久村が微笑む
「ごめんなさい ちょっといろいろ考えてたら 電車下り損なって」
「間に合ったからいいじゃない ねー」 工藤が肩に腕を回して言った
「よくない! よくないよ はるなん! 罰としてみんなにアイスおごりな」 佐藤が言う 
「これ以上イジメちゃダメだって まーちゃん」 
くどぅーはいい奴だなー 飯窪は感謝した
新幹線が出発すると 隣に座った森戸が小声で話し掛けてきた
「ごめんなさい アレのせいですよね?」  
「ちぃちゃんが謝ることじゃないよ でも いざこうなると やっぱり不安になるね」
「私もこれで出なければいいんだけど あっ ずっと飯窪さんに出ればいいってことじゃないですよ」
「わかってるよ それにこうなった理由がなんとなくわかるし」
「私と... したから?」
「うん もっと言うと中出しされたから」
飯窪も森戸も恥かしくてお互いの顔が見れなかった
「じゃあ それを誰かにすれば 飯窪さんのアレも無くなるってことですよね?」
「そうだと思う」
「すみません 何でも手伝うって言ったけど アレが戻ってくるのは嫌かも」
「そうだよね そこまでちぃちゃんに無理は言わないよ」
「すみません」 森戸はまた謝った
会場に入り 楽屋に腰を落ち着けると 飯窪はいつもと変わらない気がしてきた
「なんか飯窪さん 大丈夫そうですね 私はムラムラしちゃってたいへんだったけど」
森戸は着替え終わり アクセサリーを付けている
「うん 私鈍感なのかも? 今のところなんともないよ?」
横を向くとまりあが 体を折って靴の紐を結んでいた
形のいいお尻が目の前に突き出された格好だ
「ヤバっ!」 思わず小さく声が出た 反応した部分を人に見られないように前かがみになる
「大丈夫ですか?」 森戸が顔を覗く
「やっぱり 抜かないとダメみたい トイレ行って来る」
「付いてきましょうか?」 森戸が心配そうに言った
「いいわ 一人で大丈夫」
飯窪はできれば もう森戸を巻き込みたくなかった
人に見られないように離れたトイレの個室に入ると スカートとアンダースコートを下した
森戸の時に見たものより長くて 亀頭が発達したものが 赤黒く伸びている
えっ? なんか凄いことになってる 早く抜かなきゃ
前々からカッコイイと思っている俳優を頭に思い浮べてみた
何も感じない 寧ろ気持ち悪い感じがする
やっぱり男性化してるから 女性じゃないとダメなのかな?
さっき見たまりあの尻を思い出すと ちょっとムラっとした
でも 同じモーニングのメンバーでするのは なんか後ろめたい気がするし
じゃあ れいれいは? う〜ん 穢したくないなぁ
しかし もうド変態だな 私 
ちょっと悲しくなったが 時間はそれほど無いはずだ 四の五の言ってる場合じゃない
さすがに小さ過ぎる子はちょっと... 逆に大人だと誰がいる?
あっ! 山木ちゃん!
あの小生意気な女! 私の持っていないもの お金持ちの家柄 学歴 画才 ハイソな雰囲気
全て持っている上に顔も整っている あの女!
ああいう子は キスして 私のいいなりにしてやる
服を脱がして でも 意外と胸もあるし お尻もいい形してんのよね あいつ!
飯窪は右手でヌチャヌチャしてきた棒を掴み 前後に動かす
胸が白くて柔らかいわ 揉み応えあるわね! なかなかイヤらしい声出すじゃない
ほら これが欲しいんでしょ? ちゃんと自分で欲しいって言いなさい!
そうそう お尻突き出して! あら? 血が出てるわ 私が初めてなの?
気持ちいい? 気持ち良かったら ちゃんと言わないとわからないわよ?
ほらほら 自分で動いて! いいんでしょ!? もうイッちゃっていいわよ!
「あっ!」 飯窪は小さく呻くと 便器のフタにザーメンを迸らせた
背徳感でいっぱいだった 私何やってんだろ? 
狂乱とも言うべき妄想に囚われて 自分が自分でなかったような気がする
山木ちゃん ゴメン! 心の中で呟いた

15よーろぴあん!:2017/11/26(日) 03:23:28
1回目の公演は無事に終わった
しかし中々の綱渡りだと飯窪は思った
ヘソが見えてるような衣装はドキドキしてメンバーを見入ってしまいそうになる
汗が引き 落ち着いてくると もう次の回の準備だ
「飯窪さん なんとかなりそうですか?」 森戸が心配そうに聞いてくる
「大丈夫だよ でも 自分がなってみてわかったけど ちぃちゃんよく頑張ったね」
森戸が目をギュッと閉じて下を向いた 右手で目を拭っている
隣にいた横山が気付いた
「あっ 飯窪さんが森戸さん泣かした」
「えっ?」 周りにいたメンバーが一斉に森戸を見た
「いえ なんでもないです! なんでも!」 森戸が顔を上げて否定したが 目は赤く潤んでいた
「失礼ね! 泣かしてなんかないから! ちぃちゃんは感動したんだよ!」
飯窪は横山へ大仰に言った
「えっ? 飯窪さん そんな凄いこと言えるんですか?」 横山がふざけて驚いて見せた
この子! 後で絶対犯す! 
そう思いつつ ニッコリ笑って言った 「横山も後で感動させて上げるから」 
気持ち良すぎて感動しなさい! 目は横山の大きな胸に釘付けになり
頭の中では視姦し始めていた
森戸は飯窪の目つきがおかしいことに気付いて声をかけた
「飯窪さん!」
「えっ?」 ビックリして森戸を見る
股間に血が集まり始めていることに気付き 股を閉じた
「ちぃちゃん もう大丈夫?」 
「はい あっ 横やん 髪がピョコってなってる」
「え? どこですか?」
「この辺」 森戸はジェスチャーで場所を教える 
横山は鏡を見に行った
「注意してくれてありがとう ヤバかったわ」 飯窪が森戸に囁いた
「そろそろ抜いて来た方がいいんじゃないですか?」
「うん そうする」
飯窪はトイレに向かった
こんなの後何回もやってられないわ 早く誰かにうつさないと
誰がいいかな? コンサートでしか出ないから モーニングメンバーが対象だけど...
9期はそういう状態に持ち込むのがたいへんそうだし 後も面倒そう
普段あまり色気を見せないあゆみんのエロい表情なんて 凄く見たいんだけど
反面そんなの見たくない気もするし 
どぅーは全然エロくないんだよね まだもうちょっと大人の女にならないと
まーちゃんは凄いことなりそうだけど 面倒くさいからナシ
小田も凄そう ゲップが出そうなくらいに 
はーちんは ちょっとそそるけど 淡白そうだな
野中はいいや なんかキャラじゃないし
まりあは 一番エロいとこ見てみたいけど なんか目覚めさせちゃいそうで怖い
あかねちんはいいね やっぱり小生意気な子がそそるな でもまだ子供だしな
カエディーも女の子っぽいところ見たいけど 持ち込むのがたいへんそう
やっぱ横山ね! 小生意気だし エロに墜ちるところ見てみたいわ
飯窪は ニヤっとしながら舌なめずりしている自分に気付かなかった
トイレの個室に入ると もう妄想の歯止めが効かなかった
今回も山木がターゲットだ アレはもうギンギンにイキリ立っている
山木の口角の上がった形の良い唇にキスをする これでもう私のいいなりだ
服を脱がすと 白い乳房がこんもりと盛り上がる
ピンクの乳首を摘むと ビクンとした イヤらしい子ね もう乳首がコリコリじゃないの
耳元で囁くと 山木は恥かしそうに 睫毛の長い潤んだ目を伏せる
胸からヘソへと愛撫して行き その下へと手を伸ばすと びちゃびちゃだ
もう大洪水よ どうして欲しいの? えっ?聞こえないよ? ハッキリ言いなさい
入れて欲しいのね じゃあその前にこれを舐めるのよ ヤダ? ヤダじゃないでしょ
好きなくせに そうそう舌を上手く使って それから奥まで咥えなさい 上手いじゃない
ご褒美よ 入れてあげるわ あら?気持ちいいの? 自分で腰を動かすなんて 本当淫乱ね!
「あっ!」 飯窪は途中で放出してしまった 
興奮が徐々に収まると とんでもない妄想に恥かしくなりながら 自分のSっ気に気付いた
「ふーっ」 とにかく次のステージもなんとかなりそうだと 安心して個室を出た

16よーろぴあん!:2017/11/26(日) 03:28:48
2回目の公演も終り ようやくホッとした飯窪は 楽屋の椅子に座って放心していた
「はるなん 着替えないと」 譜久村が声をかけた
「え? ああ はい」
「はるなん どうしたの? すごく疲れたみたいね」
「ちょっと頑張り過ぎたかな?」
「明日はオフだから ゆっくり体休めないとね」
「うん」
優しい心遣いに 飯窪はつい全部言ってしまいたくなったが 流石にそれはできない
でも 何か助け舟が欲しかった
「譜久村さん」
「うん?」
「もし おちんちんが生えたらどうします?」
飯窪は言ってしまってから 「しまった!」 と思った この子は何言ってんだろう? 
エッチなことばかり考えてるって思われる 激しく後悔した
「...」
予想に反して譜久村はドン引きも笑いもせず 黙ってジッと飯窪を見つめていた
何これ?
「はるなん 悪いけど明日ちょっと付き合ってくれない?」
有無を言わせぬ圧力があった
「はい...」
「午前中がいいわね 11時に代官山のシエスタって言うカフェで待ってるわ
場所はスマホで調べて」
そう言うと譜久村は離れて行った

翌朝起きるとアレが無くなっていた
寝る前にネグリジェをたくし上げショーツを下すと 確かにぶらんとしていたのに
何なんだろうこれ?
昨夜は寝る前にもう一度熱いシャワーを浴び ベッドに倒れ込むと あっという間に
寝入ってしまった
母の用意してくれた朝食を軽く摘むと部屋に戻り 代官山のカフェを調べた
ウェアやブログの写真を考えながら コーディネートが決まると早速着替えて外に出る
空の高い晴天で 涼しい風がそよいでいた
せっかく代官山に来たのだからと 雑貨屋を冷やかしつつ目的地に着くと
既に譜久村がオープンテラスでお茶を飲んでいた
ドルマンシルエットのワインカラーニットを着ている
ざっくり大きいオフタートルが大人っぽかった
細かいモノトーンチェックのフレアパンツがよく似合っている
薄い茶色の入ったサングラスをしていたので 初めは誰だかわからなかった
大人っぽい 如何にも有閑マダムと言った感じがする
時々アンパンマンのトレーナーを着て来たりする いつもの譜久村からは
想像できない姿だ
「待ってたわはるなん 座って」 サングラスを外すと 切れ長な落ち着いた目で飯窪を見る
飯窪が座るのを待って ボーイを呼ぶと 「モンブランティーお願い」と言った
「勝手に頼んじゃったけどいいでしょ? 私のおすすめなの」
飯窪はハイソな貫禄に ただ頷くしかできなかった
「それで 今日はるなんを呼んだのは じっくり話しがしたかったからよ」
「はい...」
「おちんちんについて」
「え?」 思わず小さく声が出た
「せっかく オシャレなカフェに来ているのに 下品かしら?
それでは私たちの符牒で呼ばせてもらうわ OCNについて話がしたいの」
「おーしーえぬ?」
いつもの少し抜けているように見える譜久村じゃない
レッスン時やステージで見せるカッコイイ譜久村とも違う
自分の方が年上なのに もっと大人な落ち着いた物腰を見せる譜久村に
飯窪は戸惑っていた 
「あなた OCNについてどこまで知っているの?」
「え?」
「ミズキ! OCNははるなんに発現してるよ」
飯窪の後ろで聞き覚えのある声がした

17よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:26:09
「エリナ 遅かったわね」
「すまない たまにはドゥカちゃんを散歩させたくてね」
「あなた またバイク乗って来たの? 危ないから止めなさい」
「うるさいよミズキ」
飯窪が振り向くと 首に白いファの付いた茶のレザージャケットに
黒のライダースパンツ姿の生田が 黒のヘルメットを小脇に抱えて立っていた
「生田さんバイク乗れたんですか?」 飯窪が少し驚きながら声をかける
生田は目を細め 首を傾げて飯窪を睨んだ
「え? 私なんかした?」 飯窪は半笑いしながらアタフタして見せたが
譜久村も生田も無言だった
「エリナ はるなんにOCNが発現してるって本当なの?」
「ああ 確かなようだ 森戸が何か隠してそうだったんで シメたら吐いたよ」
「シメた?」 飯窪が驚いた
「普通の人ならすぐゲロっちゃうわね エリナはエキスパートだから
でも森戸は始めの快楽だけで落ちたと思うわ 地獄の責めの必要はない そうでしょう?」
譜久村が涼しい顔で生田に問うた
「拷問のごの字もないね 気持ち良かっただけだろ」
森戸が何をされたかわからなかったが 平然といつもと違う異常な話をする二人に飯窪は戦慄した
そう言えば! 譜久村が生田をエリナと呼んでいる えりぽんじゃない
アレ? 生田の博多弁も全く出てないぞ なんで?
「はるなん あなたのOCNはどこから来たの?」
「森戸だよ」 生田が言った
「森戸? じゃあ森戸はどこから?」 譜久村が険しい顔で生田を見た
「降りたんだよ」
「まさか!」
「そのまさかさ」
「あのー さっきから話してることがよくわかんないんだけど おちんちんのこと?」
飯窪が恐る恐る話を遮った
「だから ミズキが初めにそう言っただろ?」 生田がまた睨んだ
「すみません」
「まぁ 待って はるなんはまだ事情が飲み込めてないんだから..
OCNが発現したのなら仕方がない はるなんにもある程度のことは話すわ」
何これ? 飯窪は困惑した
「まず 私たちは9期だけれども それだけじゃない ”草”なの」
「草?」
「そう 敵に潜入する忍者のことを言うけど つまりスパイね 
でも 私たちは敵対組織に潜入しているわけではないわ 
表の活動をしながら情報収集・分析・工作を行っている それを草と呼んでる」
「草...」 飯窪は突拍子もない話に唖然とした
「何のための活動かと言われれば それはOCNの対策と言うことになるわ」
「対策?」
「対策と言ってもOCNの害を防ぐと言うのとは違うわね OCNを上手く顕在させて
栄光を手に入れる それこそが私たちの目的よ」
「OCNっていったい?」
「娘。の歴史も20年になる 当初誰があれだけのブームを呼び ブームが去りながらも
ここまでの存続を予想した? 実は今までの栄枯盛衰はOCNの顕在や発現に関連している
UF研は斜陽の時期にそんな研究結果を出したの」
「UF研?」
「アップフロント研究開発室よ」
「そんなものがあるの?」
「OCNは確認できた時期だけでも 安倍期 後藤期 藤本期とあるわ
それ以降は顕在とは言えず 一時発現しか見られていない」
「つまり... エースってこと?」
「まぁ そう捉えてもいいわ メンバーにOCNが出ている時期において 
世の中の人気も高まっているのだから」
「え? そしたら今まで人気あったメンバーってみんなおちんちんがあったの?」
「OCNよ OCNは所謂男性のペニスの実体ではないわ よりオカルトチックになるので
言いたくはないけど 霊体や気などと言われるものに近いわね」
「これって宗教?」
「あ? 宗教じゃねぇよ!」 ここまで黙っていた生田が眉間に皺を寄せて言った

18よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:30:50
「ねー はるなん OCNがただのまじないや都市伝説じゃないのは 体験したあなたが
一番よく知ってるはずよ」
譜久村が飯窪の目を見て言った
「...確かに」
「森戸にやられてイッたのか? 気持ち良かったんだろ?」 生田が面白そうに言う
「え?」 飯窪は顔が真っ赤になった
「私とどっちがいいかな? 試してみる?」 生田が舌を出して唇を舐める
「エリナはバイなのよ OCN発現時の唾液には 媚薬成分が認められるけど
エリナもいい勝負するかもね?」 譜久村の瞳はエロティックに潤んでいた
「何?ミズキ まだ午前中なのに 盛ってんの?」
「はっ! 昨夜 おかしくなっちゃうって声上げてたの誰だっけ?」
譜久村がそう言うと 生田はバツが悪そうに顔を背けた
この2人できてんの? 飯窪はショックで頭がおかしくなりそうだった
ビジネスコンビじゃなかったの?
「あら? ビックリした? まー普通そうよね 
でも私たち9期は 里保のOCN顕在を目的として選ばれたの」
「えぇ!?」
「結局里保はOCN発現の重圧に耐え切れず プロジェクトを途中で下りる結果になったけど
私たち3人の草は彼女を支えることが使命だった」
「まー里保の好みは専らミズキだったけどね 里保はミズキの肌に溺れてた」 
生田は面白くなさそうだった
「エリナのハードな責めも 刺激があってたまには良かったみたいよ」 
「たまにかよ」
「鈴木さんは私にそんなこと一言も...」 飯窪が呟く
「カノンは里保のOCN顕在化に一番積極的だったからね でもそれが思わしくない状況に
なった時 自分たちの無力さに一番ストレスを感じたのも彼女だわ 
それがホルモンバランスを崩して 里保のいなくなったモーニングにモチベーションを
無くし 辞めて行った」
「鞘師さんがいないなら 二人はどうして残ってるの?」
「里保がダメなら次よ 私たちは次のOCN顕在を目指してるの 
例えそれが礎にしかならなくとも」
生田が頷いた
この人たちマジだ 飯窪は尊敬半分呆れ半分で天を見上げた
「OCNには副作用があって 強烈な快楽を伴うことから 一度OCNホルダーと交わった者や
発現した者は その後も性的快楽を求める傾向があるわ 結婚が早かったOGや
不倫で騒がれたあの人を思い出せばわかると思うけど」 譜久村は苦笑した
「二人もそれで? じゃあ鞘師さんは?」
「いや この2人は里保の発現を永続させる目的で選ばれたメンバーだから
副作用なんかじゃなくってよ 元々す・き・な・のっ 里保はちょっとストイック過ぎたの
それに溺れることを戒めてたわ OCNが顕在化しなかったのはそのせいじゃないかと
思ったりもするけど」
「...あっ もしかして10期にも草がいるの?」 飯窪は驚きで開いた口を手で隠した
「ようやく気付いた? そうよ 誰かしら?」 譜久村は面白そうに飯窪を見ている
「あゆみん... くどぅ...」
「流石はるなん! 察しがいいわね 半分当たりよ」
「えっ どっち?」
「くどぅーはね 元々そういう存在を知らなかったの どこからかそれを知った時
彼女はOCNが自分に現れるようにいろんなことに挑戦したわ ヤンタンレギュラーも
その一貫だった」
「えぇ!?」
「でも情報が無いから 何をしていいのか皆目見当が付かなかったみたいね
その後 せめて草になれるように模索したようだけど 結局それも叶いそうにないと
わかったので 卒業の道を選んだのよ」
「...そうだったの じゃあ 10期のOCN発現者はまーちゃん?」
「違うわ 発現者は期に必ずいるわけじゃない 佐藤はOCNホルダーとしてではなく
それに変化を加える者 アレンジャーとして期待されてる 本人は知らないけどね」
「今 ちぃちゃんと私以外にOCNホルダーって言うの? それっているの?」 
「森戸はまだわからないけど あなたはホルダーではないよ ホルダーへ受け渡す
キャリアーでしかない UF研ではあなたが入った当初から ホルダーへの適合は
無いと見ている それからOCNは同時に現れない 一人にしか出ないの」

19よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:37:46
「私のOCNは誰かに受け渡さないとダメなのね?」 飯窪はホッとしていた
「そう 中で放出しないといけないわ 言っとくけど OCNはモーニングのメンバーのみに
感応するからね 他のグループのメンバーには見えないの 
もし誰かに迫っても あなたが只の露出狂にしか見えないはずよ」
あぶない あぶない 本気で山木ちゃんをやりたくなって来たところだった
「モーニングのOGの人には見えないの?」 飯窪が尋ねた
「OG? あー あなた道重さんとやりたかったんだ?」
飯窪は図星を突かれ 真っ赤になった
「え? そんなことないわよ」
「残念ながら 無理だと思うわ それにあの人はマーンだから」
「マーン?」
「マトリアーチ・アソシエイト・ヒューマン・ネイションズ 
つまり女性リーダーが世を導くと言う主義ね
UFのOCN戦略に対抗する概念よ モーニングの再興という目指すところに
違いはないので協力することもあるけど 邪魔されることもあるわ」
「そうなの?」
「道重さんのマーンは石川さんのを引き継いだ形だけど 石川さんと吉澤さんの
関係を見れば MahnとOCNは必ずしもぶつかるわけじゃないとわかるはず」
「なるほど」
「はるなん 次の一手は重要よ あなたはOCNの担い手が誰だと思う?」
「えー? ...まりあ?」
「期待してるんだけどね まだ早いかも」 生田が言った
「そう UF研の予測も まりあは適合率が高いことを示しているわ
でも まだ発現したことがないの」
「じゃあ 私がまりあを お...犯せばいいの?」 我ながらとんでもないことを
言うなと思いながら 飯窪の頭はまりあの女体を自分の好きにするイメージで一杯になった
「そこまで簡単じゃないのよね もしまりあには時期が早過ぎて OCNの発現が
一時で終り 副作用が残った場合 まりあは肉欲に溺れるかもしれない」
「そうかぁ」 まりあを目覚めさせるのが怖いと思った自分が あながち間違っていなかった
ことに 飯窪は奇妙な満足を覚えた
「森戸にOCNが降りたのなら 森戸に戻る可能性もあるよ 
特殊ではあるけど 短期間ながら藤本期の例もあるし」 生田が口を挟む
「確かに」 譜久村が頷く
「でも ちぃちゃんはもうOCNが出るのは嫌だと思う」 飯窪が言った
「嫌で済むんなら 何の為にモーニングに来たって話だよ」 生田が飯窪を窘めた
「心理的負荷が大き過ぎると 里保のようにOCNの顕在化に持ち込めない
可能性があるわ」 譜久村が生田を諭す
「私は森戸の影に隠れた13期にも期待してるの」
「あいつらに務まるか?」 生田が譜久村に問う
「考えてみて 彼女たちは表で 意外といろんな壁を壊してくれたと思わない?」
「そうですね 12期も彼女たちを見て ここまでやっていいんだと
ようやく堅さが崩れて来たような気がする」 飯窪が同意した
「工藤がOCN関係から脱落したのなら 加賀には同じように何か足りないんじゃないか?
マーンじゃないけど 女性的な華やかさとか」 生田が譜久村に言う
「吉澤さんを見れば問題ない気もするけど でも早いかもしれないわね 
はるなんには 様子見で緩衝的な人選をお願いした方がいいのかも」 
譜久村が飯窪を見た
「横山?」
「それでいいと思う」
「横山か... 様子を見るしかないな」 生田も考えた末 同意した
「やり方は はるなんに任せる 早速次のコンサートで仕掛けて
ちなみに私たちは 今日話したようなことについて いつものように
全く知らないテイで振舞うから そのつもりでね」
「え? なんか私の責任重大じゃないですか」
「もう知ってしまったら後戻りはできないわ UFのOCN戦略に反するようなら
あなたにペナルティが科せられるはずよ」
「怖い! UFの偉い人って山﨑会長ですか?」
「それは教えられないわ あなたも知ってるあの人としか」 譜久村が微笑んだ
「キャリアーの発現が長いと副作用が後遺症化するわよ はるなん 急ぎなさい」 
譜久村が席を立った 気が付くと生田はいつの間にか姿を消していた

20よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:41:35
コンサート当日 飯窪が目を覚ますと 股間には果たしてOCNが付いていた
人間心構え一つでこんなに違うものかしら? 
OCNが何であるか ハッキリとはわからないながらも理解が進み それをどうするのか
決まっていることによって 今朝は全く動揺することがない
OCNにかわいさを感じるくらいだ
シャワーを浴びながら それを摘み よく見てみる
ホント きのこみたい よくできてるな 咥えるのにちょうどいいくらいの大きさだし
横山がこれを手に取って 嫌そうに舐めている顔が頭に浮かんだ
途端にムクムクっと亀頭が鎌首を上げ 硬くなり始める
面白い! 
先走り汁が出て来たので洗い流すと シャワーが快感だった
時間がないわ やるべきことをやって早く出かけないと
会場に行ってから頭を作らなくてはならないので 洗ってそのまま乾かした髪を
後ろで一つ縛りにし 黒のカットソー 細身でくるぶし丈の黒のパンツ ビッグフードの
グレイのコーディガンで ちょっとアダルトに纏める
少し股間がピッタリし過ぎていたが 黒だし目立たないだろう
駅まで歩くと OCNの副作用だと言われる性欲の高まりを感じた
なるほど 先週よりも少し強いのかも
女の子を見かけると 顔と胸 尻をじっと見てしまう
男に人ってこんな感じなのかしら?
うわっカワイイ!と思った女の子がスキニーのパンツなんか履いてると もうヤバイ
そんな時 飯窪は譜久村の趣味を倣って エレベーターのいろんなボタンを
思い浮かべることにした
集合場所に行くと 半分ほどメンバーが集まっている
「あゆみん おはよう!」 
「おはよう! 今日は大丈夫だったね」
「当たり前よ この前はあゆみんのこと考えてて 乗り過ごしちゃったんだから」
「何? 私の何考えてたの?」
「カワイイなーって 細い腰とか飛び出たヒップとか」
「飛び出たは余計じゃ!」
「あー でも今なら鞘師さんの言ってたことわかるわー あゆみんの唇 色っぽいね」
「何〜? 今日どうしたの〜? 気持ち悪いんですけど〜」
「えっ? あっ ゴメンゴメン いや あゆみんってつくづくイイ女だなーって」
「褒めても 何もあげないから」 石田は顔を赤くした
「大丈夫! いつも愛情 たくさん貰ってるから!」
「この女! さんまさんに似て来たんじゃない? 口先だけ上手くなって」
「あっ 口先だけ上手いって言ってたって 言ってやろう」
「ウソウソウソ! 石田が早くヤンタンに出たいって言ってたって伝えて」
「わかったよ」
「おはようございます!」 森戸が声をかけて来た
「おはよう ちぃちゃん」
「今日は元気ですね アレ ないんですか?」 小さな声で尋ねる
飯窪はOCNについて メンバーに話すなと釘を刺されてはいなかったが 余計なことを
喋り過ぎない方が得策だろうと思った
「あるよ あるけど 開き直った」
「やっぱ 飯窪さん 大人!」 森戸が笑う
カワイイ! クリっとした目 白い歯が覗く愛らしい唇 やっぱちぃちゃんかわいいなぁ
「この前 生田さんと話したの?」 かわいい森戸を見るうちに 生田がこの前言った
森戸をシメた件が気になり 聞いてみたくなった
「え? あの...」 突然耳まで赤くなり 森戸がモジモジし始めた
「どうした?」
「いえ なんでもないです」
飯窪の中に嫉妬の気持ちが湧き上がった
あー ちぃちゃんを私のものにしたい! 生田さんには負けたくない 
ちぃちゃんを気持ちよくして 私から離れられなくしてやりたい
「あっ」 股間のアレが勃って来た
細身のパンツのせいで 余計に刺激があり 益々大きくなる
「大丈夫ですか? 抜きます?」 森戸が心配そうに顔を覗く
森戸の口から「抜く」と言う言葉を聞いて 更に興奮して来た
「ちぃちゃん 楽屋に荷物置いたら 手伝ってくれる?」 飯窪は欲望を抑え切れなかった

21よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:46:20
飯窪には 森戸を巻き込みたくないという気持ちがあるにはあったが 欲望が勝った
私もちぃちゃんにしてあげたし
利己的な正当化であることはわかっている でも そんなことはどうでも良かった
森戸に咥えさせたい
最初のステージまではまだ充分時間があり この後舞台に立っての練習もあったが
早速森戸と離れたトイレを探しに出かけた
人があまり来なさそうな所を見つけると 二人で個室に入る
「ちぃちゃん つき合わせてごめんね」
「私の時は 飯窪さんが助けてくれたから... でも アレが戻ってくるのは嫌です」
「わかってるよ」 森戸の目を見つめてそう言うと もう我慢ができなかった
キスをする ねっとりと 
舌が絡んだ頃 森戸のスイッチも入り 飯窪の舌を積極的に吸い始めた
ううん ジュプッ チュッ うん プチュ
狭い個室に淫猥な音が鳴り響く
飯窪は森戸の肩に手をやり 優しく唇を離した
とろ〜んとした目で森戸が飯窪を見る
「ちぃちゃん 舐めて」 
OCNは猛り狂ったように大きくなり 森戸がパンツのファスナーを下すのに苦労した
それが出てくると 森戸は軽く驚いたが 少し触って ニチャニチャするものを確かめると
アイスクリームを舐めるように 舌で亀頭を舐め上げる
「あっ」 飯窪はあまりの気持ちよさに声を出した
ちゅぱっ ちゅぽっ ちゅっ
森戸は少しずつ舐める範囲を広げて行き ついには亀頭を口で包む
愛しそうに棒に手を携え OCNを舐める森戸を見下ろす眺めは最高だった
もう少しで破裂しそう そう思った時 飯窪は森戸の肩に手を置き 動きを止めさせた
森戸がちゅぽっと OCNから口を外すと それはビヨンと跳ね返って森戸の頬に軽く当たった
どうかした?と飯窪を見上げる 森戸の潤んだ目がエロティックでたまらない
「ちぃちゃん」
「どうしたの?」
「生田さんに何されたの?」
「え?」 森戸がまた赤くなった
「ねぇ どうされたの?」 恥かしくて悶える森戸を責めると とてつもなく興奮する
「キスされて... あそこに指を...」
「何? こうされたの?」 飯窪は森戸のスカートのホックを外しファスナーを下げると
ショーツに手を入れまさぐった
既にぬるぬるのびしょびしょだ
あそこに細い指を這わせ 撫でる
「ああんっ」 森戸が声を上げた
「ねぇ こうされたんでしょ? 気持ち良かった?」
クリトリスを軽く弾く
「あっ うん.. いいっ!」
「ちぃちゃん いやらしい子ね」 飯窪は耳元に口を近づけ囁いた
「あんっ!」 
「生田さんとどっちがいい?」 森戸の目を見る
何か訴えかけるように 切ない目で飯窪を見返した
「...どっちも...」
「え? どっちもなの? じゃあやめる?」 飯窪は手を止めた
「あっ やめないで...」
飯窪は森戸がかわいくてしょうがなかった
もう一度深くキスをすると ブラトップごとトップスをたくし上げ 
白く程よい大きさの乳房と薄い桃色の乳首をねぶる クリトリスに軽くタッチを繰り返した
「ああん ダメっ!」 声を出さないように我慢して それでも出て来る
絞った高い声を上げると 森戸はビクっとして固まった
息が弾んでいる
「こっちもお願い」 一息付くと 森戸に腰を下させ 飯窪はさっきから
はちきれんばかりになっているOCNを 口許に押し当てた
ヌメリが森戸の口の横について 光って見える
カプッと森戸が亀頭を咥えた 舌をチロっと感じた瞬間 飯窪はもう我慢ができなかった
「うっ」 ビュッビュッとザーメンを放出する
「あっ ホントに甘くて美味しい」 森戸が呟いた

22よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:50:03
森戸と楽屋に戻ると Tシャツとジャージ下に着替えた
みんなと並んで舞台に出る
「おはようございます! よろしくお願いします!」 元気良く声を出した
場位置の確認など一通り終えると タオルで汗を拭きつつ楽屋へ戻る
「飯窪さん!」
横山がニヤニヤしながら声をかけて来た
「うん?」
「私見たんですよ」 眉が寄り 悪そうな笑みを見せた
「何を?」
「さっき 森戸さんとトイレ行ったでしょ?」
「そうだけど」 飯窪はどこから見ていたのかわからないので とりあえず平静を装った
「なんであんなに離れたトイレまで行ってたんですか?」
どうやら トイレに入るか出るかしたところを見ただけのようだ
今日の目的があるため 横山に森戸との関係がバレることは
それほど慌てふためくことではないと自分に言い聞かせていたが それでもホッとした
「だって 私はちぃちゃんとラブラブだから」
「えー 森戸さんズルい! 飯窪さん えこひいきし過ぎじゃないですか?」
横山は芝居がかった様子で不平を言い 唇を尖らせた
「じゃあ横山 今度は一緒に行く?」
「行く 行く」 横山は笑って うんうん頷いた
たっぷりイカせてあげるわ 飯窪はニヤリとした
楽屋を見渡すと 森戸は何事もなかったように 本番の準備を進めている
さっき出したばっかだし 勃つかな? 少し不安を感じながら振り返って横山を見る
「行くよ 横山!」
「はい」 嬉しそうに付いて来た
「最近は森戸さんとどこか行ったりしてるんですか?」
「カントリーの仕事もあるから ちぃちゃんは忙しくてね」
「前にどこか行ってましたよね?」
「うん 渋谷でご飯した」
「いいなぁ 私も連れてってくださいよ」
「いいよ」
「ホントですか? やったー!」
トイレのドアを開ける 誰もいない
横山も入ったことを確認すると マジマジと横山の顔を見た
「え? どうしました?」 横山が作り笑いをして聞いた
「ねー 横山 私のこと好き?」
「えっ? 何ですか?」 まだ薄ら笑いを浮かべていたが 困惑している様がアリアリだった
「私のこと好き?」
「それはもう」 
横山は新しい遊びだと思ったようだ
「どんなところが?」 飯窪はいつの間にか Sっ気モードに入ったことを自覚した
「え? ...スラっとしてたり オシャレだったり コミュ力高かったり...」
「そう じゃあ そんなに好きなら キスしていいよね?」
「え? 何ですか?」 横山は目が丸くなり 半歩後ずさった
「あー? 好きじゃないんだ」
「そんなことないですよ! 好きですって!」
パワハラだな これ 飯窪は心の中で思った
「じゃあ キスするよ」
「いや それとこれ..」
飯窪は一気に顔を近づけ 首に腕を回すと横山にキスをした
横山は体を硬くして 突っ立っている
舌で歯を突付き 口を開けるよう促した
諦めたのか 好きなようにさせて早く終わりたいと思ったのか 横山が舌を受け入れる
舌を舌で撫で回し 唾液を混ぜる 横山の体の力が抜けた
唇を離すと 横山はとろんとした目で飯窪を見た
「どう? どんな感じ?」 
「え? 飯窪さんエロい」 
「私のこと本当に好きになった?」
横山は 目を離さず うんと頷いた
「こっちにいらっしゃい」 個室に手招きすると横山は何も言わずに従った

23よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:55:18
個室のドアを閉じると 飯窪と横山は ほぼ隙間なく見つめ合う状況になった
この会場は新しく 最近の個室は広いと言っても 人が2人入るとやっぱり狭い
横山の少し荒い息遣いがわかった
もう一度唇を塞いだ
今度は横山も舌を絡めてくる
驚いたことに 飯窪の首に両腕を回し 自分に引き寄せた
横山の柔らかい胸を鳩尾辺りに感じる
飯窪は唇を横山の首筋に下すと 胸を鷲づかみにした
ブラごと ゴワっとした手触りがして 片手で納まり切らないボリュームがある
衣装の裾から中に手を入れ ブラを上にずらして揉み始めた
掌の中央に感じていた突起が 徐々に張って来る
横山の腕は飯窪の首から離れると 手持ち無沙汰にブランとしていたが
唇が下りてきて 乳首を吸われると 飯窪の頭を掴み 体を仰け反らせた
シャンプーのいい匂いがする
飯窪は胸から顔を上げると 横山を抱きしめ 尻に手を回す
モゾモゾと小ぶりな尻を撫で回していると 横山がビクっと固まった
「何? 飯窪さん 下に何か...」
股間の硬いものに気付いたようだ
「あー これ? 見たい?」 そう言うと 飯窪はミニスカートを下ろし
ショーツに手をかける
「え? え?」 横山の目が丸くなって行く
そそり立つOCNが見えると 横山は驚いた顔で飯窪を見た
「なんですか これ? 飯窪さん... 男...」
「男じゃないわよ いろいろわけあって これがついてるの!」
「わけあってって オカマ?... それで胸が無かったの?」
「オカマじゃないわ! 胸がなくても女だし!」
「えー?」 横山はどうしていいかわからないようだ
「どう説明すればいいかな? これは一時的なもので すぐ消えるの 
幽霊みたいなものだから 妊娠もしないし 体に傷も付かないわ」
「え? 大人のおもちゃみたいな?」
「あー メンドクサイ! そう! 今流行りの大人のおもちゃなの! 
これで遊んでも体に傷は残らないから 思いっきり楽しみなさい!」
飯窪はそう言うと 横山の股間を弄った
横山はまだ混乱していたが クリトリスを軽くタッチされ 細い指が入ってくると
小さく声を出し 目を瞑った
「そうだ これやってみたかったんだよね」 飯窪はそう言うと
横山を洋式便座に座らせる
「上 脱いで」 飯窪は横山の服に手をかけ 脱がせた
ブラを外すと 横山は両腕で胸を隠す 胸の間には深い谷間が出来た
「いいわ 横山 手で胸を両側から押し付けて」 飯窪がジェスチャーで教える
「これを挟むのよ」 飯窪はカタカナのノの字になったOCNを胸の間に埋めて上下させる
「あー 凄く気持ちイイ! これマンガで見ても意味わからなかったのよね」
横山はされるがままになっていたが 恥かしいのと同時にイヤラシさで
興奮し過ぎて 頭がクラクラしていた
アレが上に来る度に自分の唇近くまで きのこの頭がやって来る
赤く ツルンとして グロテスクなのに カワイイような
「そうか 胸がツルツルして弾力あるから よく滑って気持ちいいんだ」 
飯窪が恍惚とした表情で言った
「あっ 出そう! 顔汚しちゃうから 口に入れて!」
飯窪はアレを胸から外すと 横山の口に押し付けた
横山はわけもわからず咥える
一瞬口の中がアレでいっぱいになったと思うと ビクンビクンと動いて
ねっとりした液体が口の中に溢れた
「飲んでも大丈夫よ 甘くて美味しいわ」 
飯窪にそう言われ 半信半疑で飲み込むと コンデンスミルクのようだった
と同時に 熱くなっていた体がクールダウンして行くのがわかる
とてつもなくイヤラシイ気持ちは 綺麗さっぱり無くなっていたが 不思議と
飯窪との信じられない行為に 嫌悪感は湧いて来なかった
「気持ち良かった? だったら 二回目の公演前にも 私とここに来るのよ
もっち気持ちいいことしてあげるわ」 飯窪が淫らな目をして言った

24よーろぴあん!:2017/11/26(日) 04:59:57
飯窪さんがあんな人だとは思わなかった
今も嫌いじゃないけど まさか女同士でああいうことをするとは...
横山はコンサート中 集中し切れず 飯窪のことと さっきの快感を繰り返し考えていた
セックスはまだしたことないけど 好きな人に近づいて高揚した時以上の興奮と
自分でするよりも遥に気持ちよくてどこか行っちゃいそうな快楽を思い出し
抑え切れずにまたしてみたい気持ちになる自分が怖かった
あれはイケナイこと...
もう一回やったら 戻れなくなるかもしれない
フリが出遅れた
隣の加賀の目付きが鋭くなる
暗い舞台袖にはけると 加賀が近づいて来た
「横山 どうしたの?」
「え?」
「集中してないんじゃない?」
「ごめんなさい」
「お客様に失礼だよ」
「あっ そうだよね」 不意に涙が出た
「え? ゴメンゴメン そこまできつく言うつもりなかったんだけど」
加賀は泣き出した横山にアタフタした 
ちょうど影になってて 周りに人はいない
「私が悪いの」 こんな程度で泣くなんておかしい 
そう思って耐えようとすると 余計に涙が出て来て 横山は焦った
「緊張し過ぎたのかな? リラックスして 頑張ろ!」
加賀は横山の肩に手を回し ポンポンと叩いた
「あれ? 肩こってんじゃない?」
加賀はそう言うと 両手で横山の肩を揉み始める
肩こりの自覚はなかったが 気持ちいい
と思った瞬間 脇の下をこちょこちょして来た
「やめて! くすぐったい アハハハ!」
「ほら 横山は笑顔が魅力なんだから 笑わなくっちゃ!」
「カエディーありがとう」 横山は加賀の目を見つめた
舞台では先輩がMCコーナーを始めている
「次 始まるよ」
加賀はそう言うと横山の手を引いて 衣装の着替えに楽屋へ戻った

一回目の公演はなんとかやり遂げた
加賀の励ましもあり その後は余計なことを考えずにステージに集中できた
止まらない汗にやり切った感を覚えながら楽屋へ戻る
タオルで汗を拭いていると 飯窪がこちらを見ていることに気付いた
「もっと気持ちいいことしてあげるわ」 飯窪の淫猥な言葉を思い出す
横山は決意していた
少し経って 飯窪が横山を一瞥して楽屋を出て行くと 遅れてあのトイレに向かう
さっきは ああなっちゃいましたが もうできません! 
そう言わなければ
トイレに入ると飯窪が鏡を見ていた
「待ってたわ」 横山に顔を向けると妖艶に笑った
「い 飯窪さん!」
「なぁに?」
「さっきはああなっちゃいましたが もうしません!」
「ええ? そんなこと言うの? 寂しいな」
飯窪は驚きもしないようだった
一歩踏み出して距離を詰めて来る
「ほら 横山のおっきいオッパイを思い出して もうこんなにおっきくなってる」
飯窪は視線を自分の股間に下し 手で膨らみを撫でた
横山は見慣れないその部分に 視線が釘付けになった
気が付くと飯窪が目の前まで近づき 睫毛の長い潤んだ瞳で見つめて来る
あっと思った瞬間 首に腕を回され また唇を奪われた
柔らかい唇を感じ 口を閉じようとする前に舌が滑り込んで来て 掻き回される
イケナイ! 両腕で飯窪を跳ね飛ばそうとしたが ゾクゾクするようなイヤラシさで体が熱くなった
気が付くと 自分から飯窪の舌を貪り 飯窪の口の中に自分の舌をねじり込もうとしていた

25よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:05:43
ワタシガ ワタシデナクナッテイク...
個室に入ると もう2人の欲望は止まらなかった
「横山 自分に素直になりなさい 自分を縛るのは止めて
気持ちよさに身を委ねればいいの」 飯窪が横山の乳房を揉みながら言う
「でも...」
「でもも何も もうやる気まんまんじゃない!」 そう言うと飯窪はピンと立った乳首を摘んだ
「あんっ」
「思いっきりイッちゃえば スッキリして次の公演も上手く行くわ」
次の公演? 驚いたことに仕事が頭に浮かんでも イヤラシイ気持ちが霧散することはなかった
こんなの私じゃない! いえ これが本当の私?
飯窪の手が横山の股間に伸びる
「ほら もうビシャビシャじゃないの エッチなんだから」
恥かしくて身を捩ったが 意識は飯窪の指の動きに集中していた
「やだっ あっ」
「ねぇ もうちょっとおっきくしてくれない?」
飯窪はそう言うと動きを止め 自分のスカートを下してアレを出した
もう充分大きいと思うが 何をすれば? また胸で挟む?
「舐めるの」 飯窪が横山の肩に手を置き 腰を落とさせながら言った
舐める? これを?
恥かしさと 気持ち悪さで泣きたくなる 反面 いやらしい気持ちと舐めてみたい
好奇心にワクワクしていた
先端のつるんとした部分を咥えてみる 表面は柔らかいが 棒のようだ
飯窪が口の中に更に押し込んで来た 口で息ができなくて苦しい
アレが大きくなった気がした 上に跳ね上がろうとする力がかかる
一旦口から抜くと 「おっきぃ」 思わず声が出た
飯窪は癒せませんのセリフの意味が初めて理解できた気がした
女の子から 大きいと言われることが こんなにも誇らしく支配欲を満たすものだなんて
欲情を煽られ 飯窪はやりたくてしょうがなかった
横山を立たせると 横山のスカートとショーツを一緒に脱がす
「大丈夫 これは幽霊みたいなものだから 体に傷は残さないわ 私が経験してるから
本当だよ 余計なことを考えずに楽しみなさい」
横山は驚きでされるがままになっていたが どんな快感が待ち受けるのかドキドキしていた
飯窪は横山の右太ももを持ち上げ そのまま前からアレを股間にあてがった
ヌルヌルの亀頭で小陰唇やクリトリスを撫でた後 ヴァギナに埋めて行く
そう言えば 最初は痛いと聞いてるけど 私もあまり痛くなかったわ 最初から気持ち良かった
飯窪は横山の様子を見ながら そう思った
飯窪が前後に動く度に 自分が包み込み 絞り上げ 何とも言えない快楽が横山に走る
「もっと...」 思わず声が出て そんなことを言った自分がとんでもなく恥かしかった
「気持ちよくて 自分で腰動かしてるわよ」 飯窪が追い討ちをかける
消えて無くなりたい程の恥かしさが 快楽を倍増させた
「いまいち やりにくいな」 背の低い横山なので 飯窪のアレが深く埋りそうなものだが
立ったまま前からだと 片脚を持ち上げても どうも突き入れてる感じが浅い気がする
「横山 後ろ向いて」 飯窪はアレを引き抜いて言った
色白じゃなくても 比較的白く丸い形の良い尻が 目の前に突き出される
「たまんないっ」 飯窪はそう言うと 両手で尻の丸みに沿って撫で回した 尻肉が波打つ 
柔らかい 肌もキメ細かくてつるつるしている
アレを掴むと もう片方の手でクリトリスを弾き 小陰唇を開きながら ヌルヌルの穴に突っ込んだ
「ああんっ」
ちょうど ここを掴みなさいと言うようなクビレを両手で持つと 腰を引き寄せながらアレを突き出して
アダージョからアンダンテのリズムで抽挿を繰り返す
「あっ あんっ」 横山の小さな喘ぎも同じリズムで追随した
リズムがモデラートからアレグロに変化すると 横山の喘ぎも よりスタッカートを刻み始める
「最高!」 飯窪は腰を前後することに我を忘れた
横山は重力で下に引っ張られる2つの胸を波打たせながら 気持ちよくて頭が
どうにかなりそうな快感を覚えていた
チュッ ヌチュ ズチュ という粘液が泡立つ音と ペチッ パチッという
飯窪と横山の肌がぶつかって出る音が 狭い個室に響く
飯窪のアレを突き入れるリズムがヴィヴァーチェに達すると 
横山は「あはっっ!」 という女の声を出して固まり 続いて飯窪がビクッビクッと硬直した
横山は生温かい何かが 中で何回かに分けて 放出されるのを感じ 幸福感に満たされた

26よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:10:30
「ねぇ どうだった?」 後れ毛が顔の前にかかり 薄っすらと紅潮した飯窪が聞いた
「気持ち..良かった... こんなの初めて...」
横山は余韻に浸りながら 息を整えた 目尻に涙が付いている
「ね スッキリしたでしょ?」
「は...い..」
「私もこれで集中できるわ ありがと」
「あの... それ 本当になんですか?」
今は下に垂れ下がろうとしているOCNを指して 横山が言った
「これ? 御利益のあるものらしいよ? 今日の公演終わってから
私の知ってる範囲で教えて上げる ちょっとだけ付き合ってね」
「はい」
飯窪と横山はショーツを引き上げ 衣装を直した
「あの...」
「なぁに?」
「私 本当に... どこにも傷がないんですか?」
「やっぱ気になる? そりゃそうよね 私も次の日病院行って検査したもん
大丈夫 その証拠に痛くもないし 血も出なかったでしょ?」
「そう言えば...」 横山はまだ納得していない顔をしていたが 僅かに気が軽くなったようだ
「まずは 目の前の次のステージを全力でこなそ! と言っても今のでちょっと疲れた?」
「はい...」 横山は恥かしそうに目を逸らした
「かわいい」 飯窪は横山を抱きしめた
横山は この人のアレがさっきまで私に入っていたんだと思うと 混乱した
確かに凄く気持ち良かったけど こんなところで こんなタイミングで 女同士で
なにもかもあり得ない
楽屋に戻ると 森戸が指でオッケーマークを見せた 飯窪が同じ手振りで返す
何? 森戸さんは何か知ってるの? 飯窪さんと森戸さんは一緒にトイレに
行ってたけど 私と同じようなことしてたとか? 横山は飯窪と森戸を交互に見た
特におかしなところはなく いつも通りに見える
「横山 もうすぐ次だけど 大丈夫?」 加賀が声を掛けて来た
「うん 心配かけてごめん」
「気にしないで でもなんかスッキリして 調子良さそうじゃん」
「え?」 横山は顔が赤くなり俯いた
あんなところを加賀が見たら どんな顔するだろう?
「どうしたの?」
「なんでもない ちょっといろいろ思い出しただけ」
「なんかいいことあったんじゃないの? いいなぁ私にもいいことないかなぁ?」
呑気な加賀を見ているとほのぼのとして来て さっきの刺激的な出来事が
夢だったように思えて来る

2公演目も大歓声の内に終わった 高揚したまま楽屋に向かうと まだ最高コールが
薄っすらと聞こえた
「なんか 動きにキレがあったね」 加賀が横山に声を掛ける
「カエディーこそ 今日は良かったよ あっ 今日も良かったよ!」
「いや 今日の横山 1回目は途中までボンヤリしてたけど 2回目は本当に
キリっとしてて でもなんか女っぽくて 見入っちゃった」
「ありがとう」 
確かに 飯窪さんの言葉通り スッキリして集中できた
でも 私 やっぱりあの時 女になったのかな?
「横山 今日の2回目良かったよ この調子で頑張れ!」 譜久村が笑顔で 
そう言って通り過ぎて行く
着替えが終り 何台かの車に分乗すると しばらく揺られて解散場所に向かった
みんな疲れたのか 横山の乗った車に はしゃいでいる者はいない
車が止まると 親が迎えに来た者 独りで帰る者 事務所の車でそのまま送ってもらう者と
散り散りになる
「横山 途中まで一緒に帰ろ」 飯窪が声を掛けて来た
今日は飯窪も横山も独りで電車で来ていた 飯窪の後に付いて行く
「ちょっと お茶でも飲もうよ 私がご馳走する」 飯窪はそう言うと 昔からあるような
古臭い感じの喫茶店を見つけてドアを開けた
「お二人さまですか? どうぞお好きな席へ」 店員に促されて奥に進むと
角のテーブル席に腰を下した

27よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:22:04
「今日はお疲れ様!」
「はい お疲れ様です」
「それと あっちも良かったよ」
言った飯窪も横山も 赤くなって俯いた
「実は 私に付いていたアレ 今度は横山に付くから」
「え? ..それは どういう?」
「不思議なんだけど アレはコンサートの日だけ現れるの 
だから私のは 明日になれば消えるはず」
からかっているのかと思い 横山は飯窪を見たが 真面目な顔で話していた
「アレは セ セックスして ィッちゃうと 相手に移るらしいの だから 今度は横山の番」
「え? ヒドイ!」
「大丈夫 ちょっとエロい気持ちになるだけだから 問題はエロい気持ちになると
アレが ぼ ぼっき? するから コンサート中にそうなると大変なの 
だから 私みたいにコンサート前に抜いて 興奮しないようにしておけばいいよ」
「抜いて?」 横山は聞き慣れない言葉を聞き返した
「つまり アレからソレを出すことよ でも ソレと言っても 本当のソレじゃないし
妊娠もしないよ」
「アレって なんなんですか?」
「それは私が聞きたいくらいだわ なんかモーニングの回覧板みたいなものなんだって」
「回覧板?」
「回覧板はちょっと違うか? とにかくモーニングの人にしか見えないし感じない
アレが付いてる人にキスされると 相手もイヤラシクなっちゃう アレから出たソレを
飲み込むとイヤラシイ気持ちが治まる セ セックスしてイッちゃうとアレが次ぎの人に
移る わかった? もう一回言わせんなよ!」 飯窪は恥かしくて頭から蒸気が出そうだった
「じゃあ 来週 アレが私に付いてんですか?」
「うん」
「それを誰かにうつさなければ 付いたまま?」
「そうじゃないの?」
「それって 飯窪さんは森戸さんからうつされたんですか?」
「ノーコメント!」
「私が コンサート前に誰かとやらなきゃならないってことですよね?」
「そうね 但しモーニングのメンバーに限る」
横山は黙り込んだ
「飯窪さん 相手して..」
「イ・ヤ・だ! 戻ってくるじゃん スッキリする手伝いだけなら 
私がうつした手前 考えなくもないけどさ」
「どうすれば..?」
「うん? 私みたいに不意にキスして その気にさせて やっちゃえばいいのよ」
飯窪はそう言いながら ヒデェ私! と自分に突っ込んだ
「なるほど.. じゃあ 後は誰にするか...」
「声が掛け易いのは 同期か14期しかいないでしょ? でもちぃちゃんはダメだよ」
「なんで?」
「ダメなものはダメ!」
「じゃあ カエディーしかいないじゃないですか!」
「いいじゃん」
「えぇー? そんなヒドイことを..」
「ヒドくない ヒドくない カエディーだって 気持ちよくなるだけだから」
「飯窪さん けっこう適当な人なんですね」
「なんか アレが付いてると ちょっと男性化するらしいよ だから うまく言えなくてぇ ゴメンね!」 
「笑えねー」 横山が小さく呟いた
「何? ..でもさぁ でもよ カエディーの女っぽいところ見たくない?」
「...」
「ねぇ 横山ぁ お願い もっとしてぇ ってなるのよ?」
「なるんですか?」
「なるでしょ」
「... それはちょっと見てみたいかも」
「でしょ?」
「...えぇ? あのカエディーがそうなりますかねー?」
「なるって! あー見たいなー 私 こっそり覗こうかな?」
「やめてください!」

28よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:31:09
「えー カエディーじゃなくちゃダメですか?」
「なんで嫌がるの? 対象はモーニングメンバーだけなんだよ?」
「だって 同期だし」
「じゃあ 他にいる?」
「う〜ん」
「はーちんは?」
「尾形さんにそんなことできないです」
「じゃあ 野中」
「いつも優しいし そんなことしたくない」
「オー! アイムカミング! イエース! とか言われても困るしね」
「え?」
「うそうそ じゃあまりあ」
「スタイルが良過ぎて 気後れすると言うか...」
「でしょ? あとあかねちんしかいないじゃん」
「キレられそう」
「ハイ カエディーに決定! やっちゃえ横山!」
「なんか楽しそうですね」
「だって もっとイケメンになっちゃうかもだよ?」
「それはいいんですけど...」
「じゃ 何?」
「私が まずカエディーにしなくちゃダメなんですよね?」
「うん」
「何していいか わかんない」
「あっ そういうこと? そっかぁ 横山 マンガとかあんまり読まないし 何するか知らないんだ?」
「なんで ニヤニヤしてんですか?」
「してないよぉ」
「してますって! じゃあ飯窪さんは 経験豊富なんですよね?」
「え? まぁ そうなのかな?」
「もう23だし」
「あっ グサッと来た」
「癒せませんは いつも同じだけど」
「あっ 更にグサッと」
「なんで 何も知らない私より 下手なんですか?」
「横山 よく聞いて! エッチは演技じゃないの 愛し合うことなのよ!」
「... そんなので感動すると思いました? ぶっちゃっけ飯窪さんはエロいマンガを
たくさん読んでるだけじゃないんですか?」
「ち 違うもん! 大人の女を見くびらないでよね!」
「証拠見せてくださいよ」
「証拠? 証拠は... さっき 横山 気持ちよくてイッたじゃん!」
「え? あれは...」
「腰振って もっとぉって言ってたの誰だっけ?」
「ヤメテー!」
「このくらいにしといたるわ とにかく 私としたの思い出して 好きにやればいいの」
「それで いいんですか?」
「ラブ&ピースよ!」
「え? 意味わかんね」
「本能のおもむくままに 楓ちゃんを突き刺しな!」
「なんか無茶苦茶ですね」
「アレがくっついてる方が よっぽど無茶苦茶だわ!」
「それはそうですけど」
「冗談はさておき 横山のカエディーを思う気持ちをそのままぶつければいいから」
「いや それ普通の恋愛相談みたくなってますけど」
「うん? 横山はカエディーのこと嫌いなの?」
「え? そりゃ好きですよ」
「どんなところが?」
「真面目で面倒見がいいとか それなのに ちょっと」
「ううん そうじゃなくて エロスを感じるところ」
「エ エロス?」
「そう 普段見てて あっ イロっぽいな なんて感じるところを責めるのよ!」
「イロっぽい? あったっけ?」

29よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:34:55
横山と別れた飯窪は 最寄駅を出て家まで歩いていた
空を見上げると 視力が悪くてハッキリとは見えないが 幾つかの星が瞬いている
これで アレとはおさらばだわ
とんでもない日々が 今でも信じられなかった
「おっ!」 突然スマホが震える音がして 思わず声が出る
誰? え? 譜久村さん? 珍しい
「もしもし?」
「はるなん? 今日はお疲れ様」
「お疲れ様ー どうしたんですか?」
「今 大丈夫かしら?」
「ええ」
「明日ははるなん オフだよね?」
「うん」
「先週に引き続きで悪いんだけど 付き合ってくれるかな?」
またOCNの話か? OCNが本当に栄華をもたらす存在かどうかはわからないが
とても好奇心がそそられるのは間違いない
「いいよ」
「じゃあ 有楽町にあるペニンシュラ東京に16時に来て」
「え? そんなところ? 私 お金ないよ?」
「大丈夫 こちらで押えておくから安心して 普通にチェックインすればいいわ」
「いいの?」
「私たちのこれからの重要な話をしたいんだもん」
「でも...」
「手ぶらで気楽に来ればいいんだよ 話するだけだから」
「...わかった じゃあ明日の16時ね」
「待ってるわ」
電話が切れた
チェックインということは お泊りするんだよね?
まさか同じ部屋なんてことは? ないない!
でも まさかあんな高級ホテルに泊まることになるとは
家に帰るとお風呂に入り 寝る前に明日のホテルをネットでチェックしてみた
げっ! 凄いお値段! しかも基本ツインだし
私 どうなっちゃうの? いやいや ないない! 
OCNも出ないだろうし 女同士であり得ないから!
ベッドに入ったが 森戸や横山 明日のことが頭に浮かんで眠れない
OCNが勃起していた
これ 本当に消えるのかしら? 
不安になったが 少し経つと森戸や横山の裸を思い出してしまい 全く静まらない
しょうがないから自分で抜く
湿ったティッシュをトイレに流しに行って 部屋に戻ってくると
さっきまでが嘘のように スッと眠りに入った

横山が家に着くと もう23時を過ぎていた
お風呂に入って 鏡で体を見る なんの変化も無い
あれは本当にあったことなんだろうか? 飯窪との交わりを思い出しても
恥かしく イヤラシイ気持ちになりこそすれ 実感が伴わない
私 アレも咥えちゃったし あそこにアレを入れたし もうバージンじゃないの?
でも 飯窪さんは体に傷は付かないって言ってた
体は純潔でも心はもう経験済みね 
今度はカエディーに そんな思いをさせなきゃなんないの?
そもそも冗談では? ドッキリで騙されてるんじゃ?
いろんな考えが浮かび眠りに付けなかったが それも疲れて
いつしか枕の温もりに誘われるように 眠りへ落ちて行った

翌朝スマホのアラームで飯窪は目を覚ました
股間を触る 無い! やっぱり無くなるんだ! 嬉しくなった
今日の予定をおさらいする
15時までは元々予定していた 服を買いに行くことにした
ブログやウェアのコメントをチェックする いつも通りのオフの日の朝だった
でも 今日は長い一日になりそうだ 期待と不安が渦巻いていた

30よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:39:51
時刻は16時前だった
飯窪は三田線日比谷駅を下り ホテルに向かった
この辺りは時々ニッポン放送へ行くので 馴染みがあった
ドアマンに恐縮しながら玄関を通ると 音楽が流れる豪奢なロビーに出た
ここにいるのかしら? アフタヌーンティーを楽しむ人々を見渡したが姿はない
少しビビりながらフロントに行き 名前を記入する
「譜久村様はお先にチェックインされています」 フロントスタッフがニッコリ笑って言った
エレベーターで上階に向かいながら 電話をしてみた
「はるなん? 着いた?」
「うん 今部屋に向かってる」
「私 今5階のプールにいるの そっちに来てくれる?」
「え? わかった」
踵を返すと下りのエレベーターに乗り込む
5階フロアは吹き抜けの中2階から見下ろせる 開けた高級感のある温水プールだった
どこに行っていいかわからず ガラスの壁の外から見ていると
真っ赤なハイレグワンピースの水着を着た譜久村が プールサイドのチェアから
体を起こしてやって来た
ガラス越しに手振りを交えて飯窪に話し掛ける
「上の6階で受け付けしてるわ 水着もレンタルしてるから 一緒に泳ごう?」
飯窪は水着に気が引けたが断るわけにもいかず 階段で上に行くと
カウンターに向かった
花柄のフリルの付いた 紺色のセパレート水着を選ぶ
これなら胸のボリュームがあまりわからないわ
中に入り階段を下りて行くと 譜久村が近寄って来た
「はるなん 待ってたわ」
近くで見ると もの凄い体だ
赤い切れ上がった水着から伸びる 白くボリュームのある太もも
鋭く切り込んだ胸元から覗く 白い双丘 
少し離れたチェアに体を横たえている白人が体を半分起こし 譜久村のくびれた腰から
丸い尻にかけての 弦楽器のフォルムのようなラインを ネットリと見つめていた
「まずは泳ごう」
譜久村は飯窪の手を引き プールサイドまで連れて行くと 背中を押して水に落とした
「やったなぁ」 笑いながら水を掛け合い 一頻りじゃれると 少し泳いでプールサイドに上がる
プールなんて いつぶりかしら? 飯窪は滴り落ちる水ごと髪をかき上げた 細い首筋が光る
スマホが置いてある席の横のチェアに腰を下すと タオルを渡しながら譜久村が微笑んだ 
「どう? たまにはこういうところもいいでしょ?」
「うん 凄く綺麗だし なんかお金持ちになった気分」
「この後 スパでフェイシャルトリートメントしてもらってから 食事よ」
「え? 高そう! 大丈夫なの?」
「大丈夫よ これはOCN関連の経費になるから」
「そうなの?」
「会社がOCNに対して どれだけの熱意で取り組んでいるか 
そのおこぼれで享受できる この贅沢を知ってもらうだけでも わかると思うわ」
「まったく OCNって何なの?」
「細かい所までは知らないけど 初めは森高さんに降りたそうよ」
「え? 森高さんってあの?」
「うん 非実力者宣言って知ってる?」
「なんとなく」
「あのミニスカートで 太ももを大胆に出した衣装が話題となり 森高さんはスターに
なったけど 実はあのスカート OCNを隠すための苦肉の策だったらしいの」
「えぇ?」
「逆転の発想よ 見る人は太ももに目が行くから ボリュームのあるスカートは気にしない」
「そんなことが..」
「その頃事務所は まだあの大成功とOCNの関係について何も考えていなかった
そして時が過ぎ 浅ヤンが始まる」
譜久村の目が熱を帯びて来た まだ濡れている黒髪が艶めかしく ライトを受けて光る
「平家さんにはOCNが無く 安倍さんにOCNが現れる この時点で事務所は気付いたの
OCNの重要性を!」
「待って! そもそもOCNはどうして森高さんに現れたの?」
飯窪が身を乗り出すと 鎖骨に溜まっていた僅かな水が ささやかな峡谷へと落ちて行った

31よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:42:07
「森高さんはデビュー当初 女優・タレントをやっていて 出演した映画の主題歌を
歌って歌手活動も始めたわ でもブレイクする前に腰を痛めて入院し 歌手のみに
専念するようになったの」
「へー」
「その悩んでた時期に熊本に帰り 日の宮と呼ばれる 幣立(へいたて)神社に
参拝したらしいの この神社は高天原神話の発祥の地とも言われ 国産み神話の
イザナギ・イザナミのことだと言われたり それより古い神々だとも言われる
神漏岐命(カムロギのミコト) ・神漏美命(カムロミのミコト)を祀った神社なの」
「神話の神を参拝したらOCNが出て来た と?」
「そういうことね もうオカルトでしかないけど でも 男性器を祀る神社もたくさんあるし
芸能の確立の基となったと言われる阿国が 神話の神を祀る出雲の出身と
言われることを考えれば そんなことを信じてみたくなるのかもね」
「あまり信じていないような口ぶりね」
「まぁ 神話とか神とか そういう話はね ただ現象としてはハッキリと存在するから
私はそこに科学的なアプローチをして 利益を得ることには興味があるの」
二人はプールを出てシャワーを浴び スパでフェイシャルトリートメントの施術を受けた
「ちょっとちょっと 私このレベルのエステ 初めてなんですけど」 飯窪が興奮して言う
「そうなの? ここのは中々いいわよ」
「えー 譜久村さん こんなとこ来てるの?」 飯窪は格差に愕然とした
「今日はここ選んで良かったわ フォーシーズンズやリッツカールトン シャングリラや
マンダリンも考えたんだけど なんか泳ぎたくてね 他の5つ星はなんかフィットネスの
イメージが強くて プールだけなら椿山荘もいいんだけど 結婚式場客が多いから」
飯窪はいろんなホテルを利用してそうな譜久村を見て 世の中にはこんな人もいるんだわ
と不思議な気持ちになった
「譜久村さんと生田さん あゆみんが草だということはわかったけど 他にもそんな人がいるの?」
あゆみんはこんなホテル利用しなさそう そう思いながら飯窪は聞いてみた
「まぁ OCNはモーニングのものだからね 草としては今のところ その3人と言っておくわ
あとは UF研と幹部というのが ざっとした構成よ」
「モーニング以外にはそういうのないの?」
「実はあるのよね 例えば Berryzと℃-uteは それぞれOCNとMahnについて実験するために
キッズから選抜されたユニットだったし スマイレージも初期はOCNに似たP'zと言うものが
研究されてたわ」
「ええ!?」
「今は研究終了でベリキューは消えたけど アンジュでは何かやってるね」
「アンジュも?」
「あそこは和田さんがね.. 諦めきれないんだろうな」
「あやちゃん?」
「さっきP'zと言ったけど モーニングのOCNを研究して エッグから選抜した4人に萌芽を植え
人為的にOCNに似たようなものを発現させることに途中までは成功していたの ところが
忙し過ぎたのね 肉体的・精神的重圧に付いていけなくなったサキチィが脱落し その後
ゆうかりんもいなくなった あの時のプロジェクトを旗振りしてたYという人が強引でね」
「確かにスマは当時 途中まで勢いがあったわ」
「和田さんは諦めきれなくて 研究を嗅ぎ付けた米の機関から 2期という横槍を入れられても
OCNをスマに! と意気込んでいたわ それがモックンの悲劇を呼んでしまった」
「モックン?」
「通称ね Mechanical-OCN メカOCNでモックン 機械的な男性器に OCNから採取した
体液サンプルを分析 化学合成した成分を仕込んだものよ」
「そんなものが..」
「化学合成した成分と言っても 実際の体液は常に成分が変化してて 人工的なものは
人体には強すぎるか 弱過ぎて効き目が薄いか どちらかにしか上手く作用しなかったの
また 機械の性器では物理的に被験者は傷を負ってしまう 肉体的にもそうだけど
心理的な傷も深刻だった その犠牲者が福田さんよ」
「ええ!?」
「福田さんは スマにもう一度栄光を取り戻したいと 和田さんと協議の上 納得して
被験者になったわ でも実際は上手くいかず後遺症だけが残った そうなると
いくら納得していたと言っても心が離れ やがて反目していくことになる 契約があるから
表沙汰にはならなかったけど 会社は作詞家という身分と金銭的保証を与え 今に至るのよ」
「そんなことがあったなんて..」
「アンジュは少し前も動きが活発化してたみたいだけど こちらまではハッキリとした情報が
入って来なくってね でも 相川の様子を見ていると 新しいプロジェクトも頓挫してるようね」

32よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:43:33
マージーズモンテカルロのスパを出ると 6時半を回っていた
「お肌ピッチピチ!」 飯窪が頬を触って言った
「ね? 良かったでしょ? また来たい?」 フロア照明が反射して 譜久村の白い肌が光って見える
「でも 凄く高そうだし」
「ぶっちゃけちゃっていいじゃん! ヤングは素直が魅力よ!」
「じゃあ また来て 素肌ピチピチになりたいっ!」
「わかった またいつか一緒に来ましょ」
エレベーターを16階で下りると 譜久村に従ってフロアを歩く
仕事でいつも泊まるようなホテルとは ドアのある間隔もデザインも違っていた
「わぁ 素敵!」 ドアを開けると 飯窪は驚きの声を上げた
入って左側には大理石のバスルーム 右側には広いドレッシングルーム
ネイルドライヤーまで置いてある
大きな木の引き戸が付いた奥に進むと 15畳はある広々とした空間に 
キングサイズのツインベッドと大きなテレビがあり その前にはゆったりとした
2人掛けのソファとダイニングテーブルが配置されていた
「デラックスルームと言う名前だけど 一番グレードの低い部屋よ」 
譜久村が窓辺に寄り 皇居外苑を見下ろしながら言った
「これで?」
「今日は泊まっていけるんでしょ?」
「うん チェックインしてって言われたから そう思って来たけど こんな部屋だなんて」
「嫌?」
「まさか!」
「それとも 私に襲われるとでも思ってる?」
「え? そんなこと...」
「大丈夫よ」 譜久村が笑った
「もう少し早ければ 地下のブティックやカフェを冷やかすことも出来たんだけど
食事にしましょうか?」
「今日は譜久村さんに 全面的にお任せします!」
「じゃあ レストランもあるけど インルームダイニングがオススメなの この部屋で食事しましょ」
アベタイザーとサラダにスープ メインは流石にステーキだと食べ切れないので 
サーモングリルを選ぶ
飯窪は 譜久村と普段のようにモーニングや日常の会話をしながら 美味しいを連発した
「どう? 美味しかったでしょ?」
「もう大満足 どれも本当に美味しくて」
「良かった はるなんが喜んでくれて」
「私をこんなに接待する意味あるの?」 飯窪は笑って言った
「私 嬉しいの! 里保がいなくなった後 OCNも去り みんなで頑張って
ちょっとずつ何かを掴んで来たつもりだったけど このままで大丈夫かな?って思ってた」
飯窪も 時折何かに焦っている譜久村を何度か見て来たし 自身も同じ思いを持つことがあった
「さっきは OCNはオカルト なんて強がったかもしれないけど いざこうやって発現すると 
私たちのやって来たことは間違いなかったって思えて..」 譜久村の目は潤んでいる
「わかる」 飯窪も釣られて涙がこぼれそうになった
「でも まだ始まったばかり これからだわ 今日はそのスタートを祝って
本当はメンバー全員でやりたいけど それは無理だから 秘密を共有する2人で」
譜久村がホテルオリジナルのシャンパンが注がれたワイングラスを翳す
「乾杯!」 
2人で声を合わせると 飯窪はグラスを口に運んだ
普段はあまりアルコールを口にすることはないが 思ったよりも飲み易い
「美味しい なんか体が熱くなって来た」
「もう少し休んだら お風呂に入ろ? はるなん先でいいよ ここはアメニティもいいわよ」
「うん」
しばらく話をしたり 窓から夜景を見た後 飯窪はバスルームに入った
バスタブの両側に洗面台がある なんか凄い
お湯を張り 体を沈める 
おじいちゃん臭いが 「はぁー極楽! 極楽!」 そんな言葉が出て来る
クラッとした お湯の温かさ以外に 体を駆け上る熱さを感じる
「そろそろかしら?」 その時正面のガラス扉を開けて 裸の譜久村が入って来た 
「え? 何?」 飯窪はバスタオルを取るために立ち上がろうとしたが 朦朧としている
「一緒にお風呂入ろ はるなん! さっき飲んだ特製カシスオレンジ 美味しかったでしょ?」
譜久村が妖艶に微笑んだ

33よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:44:41
「ねぇ さっきモックンの話をした時 OCNの体液を分析して合成したって言ったよね
上手く調合できなくて すぐに神経細胞を傷付けてしまうので 
ごく弱いものしか実用化できないの 時間にして5分間くらいの」
「え?」 飯窪はふらつきながら シャワーを出している譜久村を見た
白い大きな双丘の頂きには 桜色の乳首がツンと出ている
飯窪はその胸を揉み絞って しゃぶりたい衝動にかられた 
「でも そんな僅かな効果なんて 実際に効いてるのかどうかわからないわよね
プラセボみたいなものじゃない? 今はるなんが したくてしょうがないのは
薬じゃなくて 私と愛し合いたいから そうじゃないの?」
譜久村はバスタブに足を踏み入れ横に立つと 背後からシャワーを飯窪の体に当てて撫で始める
温かい刺激が 胸にお腹にそして股間へと順番に下りて行き 
背中に押し当てられた柔らかい胸の感触と体を這い回る指によって 飯窪は身を捩らんばかりの快感に震えた
「自分にないものだから 本当に好きなの はるなんの体 薄くて細くて
ほら こんなに滑らかなライン」
乳首を責めていた指が飯窪のなだらかな乳房で弧を描き そのままウォータースライダーに乗ったように
股間へ滑り落ち アンダーヘアの下へと吸い込まれて行く
「あっ」 飯窪の口が少し開いた
譜久村が首筋に唇を這わす 
そのまま頬の辺りまで顔を上げて行くと 飯窪が堪え切れずに唇を求めた
激しく舌を絡める シャワーヘッドがバスタブに落ちたが気にも止めず 
二人は抱きしめ合い 息が苦しくなるほど貪り続けた
「続きはベッドで」
唇を離し譜久村が言うと 飯窪は頷いた
もう自分が自分でないようだ
バスタオルで髪と体を拭くのもほどほどに 二人で片方のキングサイズのベッドに
倒れ込むと もう一度長いキスをした
唇を離すと 飯窪が動く
先程から舐めて 摘んで 揉んで 頬擦りしたくてたまらなかった 大きな胸に顔を埋める
ふかふかの肌質が唇に優しく吸い付き いつまでも吸い付いていたい気持ちになる
なるほどこれが鞘師が溺れた肌か 
「はるなん 私ともっと愛し合いたい?」 譜久村が聞いた
「え?」 飯窪はもう自分が薬でおかしくなっているのか どうなのかすらわからなくなっていた
ただただ譜久村の肉体と快楽が欲しい
「お願い もっとぉ」 自分の声なのに 聞いたことのないような甘い声だ
「私もはるなんが欲しい」 譜久村はそう言うと 攻守入れ替わり 
飯窪を上から下へと徐々に責めて行った
「やぁだぁ あっはっ うん」 恥かしくて声を抑えようとするのに 漏れ出てしまう
譜久村の頭が股間まで下り 舌を使い始めると 飯窪は一度目の絶頂を迎えた
「いやぁっ ぁん!」 頭が白くなる 体を仰け反らせて 腰がベッドから浮き上がった
飯窪は目を閉じ 目尻に涙を溜めて 息を弾ませながら余韻に浸っていた
「処理班登場!」 譜久村ではない声がした
ビックリして飯窪は声の方を見る
「そういう自虐は止めなさい」 譜久村が窘めた先には 
赤や青の英文字が踊る白地のTシャツに モスグリーンのカーゴパンツを穿いた生田がいた
頭はいつ染めたのか金髪で 手にカメラを持っている
「いや 映さないで!」 飯窪はベッドカバーを手繰り寄せて 体を隠そうとした
「ねぇ 今からいいところじゃなかったの?」 生田が譜久村に問う
譜久村はベッドから立ち上がり 脱いだ服の方へと歩きながら言った
「はるなんの体が好きなのは本当だけど もう時間がないんで 後は任せるわ」
「了解!」 生田が敬礼する
「はるなん 悪いけど保険を撮らせてもらったわ OCNが無くなれば
知りすぎたあなたをそのままにしておくのは危険だからね」 譜久村が振り向いて飯窪に言った
「え?」
「もし 誰かにOCNや私たちの活動について喋ったら あなたの裸がDVDマガジン特別号になるわよ? 
映像は私が管理して誰にも見せないから安心して 
私だって 自分の裸が広まるようなことはしたくないから」
飯窪は呆然としていた
「ペニスに纏わるインシュランスを ペニンシュラでなんて ちょっと上手いと思わない?
思わないか」 譜久村は苦笑した 
この時だけいつもの譜久村に戻ったようだった

34よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:46:33
譜久村が部屋を出て行った
生田が微笑んで飯窪を見ている
「私 もう帰るわ」 飯窪が立ち上がろうとした
「まぁまぁ夜は長いんだし もうちょっとゆっくりしていけば?」 優しい声で生田が言った
この前のつっけんどんな感じとは何か違う
飯窪の横に腰を下し ベットカバーをゆっくりと引き剥がす
「私も好きだよ この体 綺麗...」 生田が目を細めて言う
飯窪は赤くなった
「ねぇ はるな 私のことエリナって呼んで」
「え?」
「その方がわかり合えるから」 そう言うと生田は飯窪に軽くキスをした
「はるなとエリナ なんか語呂がいいんだけど 
今まであまり二人だけで話したことなかったね」
飯窪は見たことのない生田に戸惑っていた
「ふっ いつもの感じじゃないから変? どっちも自分なんだけどね」
そう言うと 右手を飯窪の乳房にあてがった
「ほら 見て このなだらかに盛り上がった 優しく美しい曲線」
そう言うと 愛おしそうに そっと撫でる
「はるなは目も綺麗だね 黒目が大きくて 睫毛が長い」
ジッと目の中を覗いて来た
「吸い込まれそう」
そう言うと チュッチュッと また軽くキスをした
飯窪は優しい雰囲気に抗うこともできず どんどんペースに巻き込まれて行く
自分を不思議に思いながら 生田をマジマジと見ていた
「はるなは優しくて強い子だね お姉さんだからかな? いつも周りに気を使って
場を盛り上げようとしてる でも 本当はトリプルAとか 
スタイルについていじられるのは嫌なんでしょ?」
生田が頭をポンポンと軽く叩く
「でも悲しまないで 本当に綺麗なのは私が知っているから 
はるなはこれからも もっともっと綺麗になれるよ」
そう言いながら ゆっくりと飯窪の体を倒した
生田はTシャツの襟首を持ち 両腕を高く上げる
白い清潔そうなブラが見えると Tシャツを脱ぎ捨て 背後に腕を回してホックを外す
肩と腕には程好く筋肉が付いていて かっこいい 
ウエストも引き締まり キュっとくびれている
ブラを取ると ツンとした形の良い白い胸が現れ そのまま飯窪に覆い被さった
「私たちは 体に傷は付けないから.. 変な道具を使ったりもしないし安心して」
そう言うと 飯窪の体に唇を這わせ 愛撫を始めた
首筋から脇に唇が行くと 飯窪は恥かしさで腕を下ろしたくなったが
生田は下をそっと触れ 意識を逸らさせる
本当にこの人は この前乱暴なことを言ってた人なのだろうか?
そう思ってしまうほど 優しく 大事に 痒い所に手が届くような愛撫を続ける
いつしか飯窪は下から生田を抱きしめていた 生田の温かい体温と重みが心地良い
長い長いキスをする
生田の指が軽く優しく ゆっくりと丁寧に クリトリスを撫で ヴァギナに入ってくると
飯窪は濡れそぼり シーツを掴んだ
「あぁん うん いぃっ」 
短く言葉が漏れると 二度目の絶頂が訪れる
生田はその後も優しく奉仕し 飯窪は更に何度か快楽を極めた
脱力して だるくなった飯窪は 生田の胸元に体を寄せる
温もりを感じていると 生田が弾力のある筋肉の付いた腕を飯窪の肩に回した
飯窪は心地の良い安心感を覚えた
「ふふっ」
「どうしたの?」 生田が聞いた
「まさか エリナとこんなことになるなんて」
「意外だった?」
「いつもの感じだと 近寄り難いか滑ってるかのどちらかだから」
「ハハッ」
「こんなに優しい人だとは思わなかった」 
「好きだよ」 生田が飯窪を抱きしめた

35よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:47:45
生田が深夜0時を回る前に部屋を出て行くと 飯窪は大きなベッドで深い眠りに誘われた
「あ〜 よく寝た」 翌朝思わずそんな言葉が飛び出すくらいの快眠だった
家のベッドでないことに気付くと 昨夜のことが思い出された
夢のようなできごとだった 譜久村や生田と愛し合うなんて
特に生田の優しさを思い出すと 照れ臭くて フフッと小さく笑みがこぼれる
まさか私が女性と寝ようとは
不思議と後悔はなかった
小汚い男よりは 綺麗な女性の方が元々抵抗無かったのかも
今 何時? ベッドの上にある時計を見る 7時を回ったところだ
チェックアウトはもう少し後で構わないと思うけど 朝食どうしよう?
そう考えていると ドアが開く音がした
「はるなん おはよう 起きてる?」
入り口の方から 白のシャツに紺のジャケットとタイトスカートを穿いた譜久村がやって来た
「あっ おはよう」 昨日のことで照れ臭く 顔を見れなかったが 譜久村は全く関係ないようだ
「エリナ ちゃんとリードしてくれた? ああ見えて優しいから」
「ぇぇ」 恥かしくて小さな声で答える
「昨夜は機嫌良さそうだったから良かったね ムラがあるから 
と言っても 表ではああでも 裏の方はどっちでもいい仕事するわよ」
飯窪は「仕事」という言葉にひっかかりを覚えたが黙っていた
微かにスマホが震える音がする 
飯窪は自分のスマホを探したが 譜久村が先にポケットからスマホを取り出した
「こんな早く 誰?」 画面を確認して電話に出る
「もしもし こんなに朝早くなんなの? え? うん うん 何? そんなことあり得ないわ
だってモーニングじゃ.. うん もっと調べて うん わかった そっちに行くから はい」
少し慌てた様子で譜久村は電話を切った
「どうしたの?」
「うーん ちょっとね.. 私すぐに行かなくちゃいけなくなったから はるなん 悪いけど
朝食は独りで食べて ここで食べられるように インルームダイニング頼んでおいたから」
譜久村は一度バスルームに入り 鏡で顔と髪を確認すると 慌しく部屋を出て行った
何だろう? OCNのことかな? 表の仕事のことなら私に言うよね? 
少し不安を感じたがベッドから起きて シャワーを浴び 
運び込まれた野菜ジュースと全粒粉のトースト ポーチドエッグなどを平らげた
昨日できなかった部屋の探検をすると 普段仕事で使うホテルとは違った
いろんな発見があった 素敵なホテル! また泊りたいな
今日はレッスン日だ 一度家に戻ってから出かけることにする 
8時半過ぎにホテルを出た チェックアウトする時 もしも料金を全部請求されたら
どうしよう? とドキドキしたが 全て譜久村が支払い済みだった
今日も晴天だ 朝の光が美しく 自分が生まれ変わったような気がした

照明を落としたカラオケルームの中に2人は座っていた
モニターには何かのランキングが表示されていて まだ選曲はされていない
小柄な女の子たちは リモコンの画面をスワイプしながら 曲を探している
「お待たせしました」 従業員がトレイを持って入って来た
「フライドポテトに カルピスウォーターとオレンジジュースです 以上でご注文は
よろしいでしょうか?」
「はい」 二人がユニゾンで答えると 従業員は出て行った
「ねぇ 何歌う?」
「今 探してるけど ふなちゃんは?」
「うーんとねー 不思議だよね カラオケ来る前はあれも歌いたい これも歌いたいって
思ってるのに 実際来ると 何歌おうとしてたっけ? ってなっちゃう」
「あるある」 そう言うと 色白で下がり眉の子が嬉しそうに 
オレンジジュースのグラスを両手で持って ストローを吸った
「やなみん 先入れてよ!」
「えー ふなちゃんが先だよ」
「やなみんがカラオケ来たいって言ったんだから 絶対やなみんが先!」
「わかった.. じゃあ ちょっと待って 実はふなちゃんに話しがあるの」 ジッと相手の目を見る
「えっ? 何? 急に」
「久しぶりにみんなでコンサートやって 昨日は鍋やって 凄く楽しかったんだけど
そしたら余計に言いたくなっちゃって」
「何? 何? どうしたの? 私なんかした?」 船木が笑って梁川を見た

36よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:48:38
譜久村は真っ赤なアルファロメオスパイダーを地下駐車場に止めると
ヒールを響かせてエレベーターホールへと向かった
アップフロントプロモーションと同じ港区にあるUF研は 高層マンションの地下にあった
エレベーターに乗るとフロアスイッチを3つ押す
押すフロアと順番によって 表示されていない地下階へ行くようになっていた
「なんでこんな押した感触のないスイッチにしたのかしら?」 譜久村が独りごちた
ドアが開くと そこがUF研だ
LED照明が照らす真っ直ぐな白い通路は 左側は壁 右側は窓やドアが並んでいる
向こうから中肉中背の口髭を生やした白衣の男がやって来た
「朝早く電話してすみません 待ってました」
「まぁ 事が事だけにしょうがないわね それで本当なの?」 譜久村が足早に歩きながら尋ねる
「昨日OCN発現消滅後の観察のため アユミを森戸に付けました 二人で渋谷に出て」
「全部言わなくていいから」
「カラオケに行った辺りから おかしな兆候がありまして」
「どんな?」
通路に白衣を来た男女が4人 パネルを持って騒いでいる
二人は身をよじって避けると そのまま振り返りもせずに進む
「なんなの今の?」
「こぶしセクションの奴らが予算をよこせと座り込みしてるそうです」
「この前もくだらないイベントの稟議が下りなくて怒ってたけど どうなってんのかしら?」
「それもあってのストらしいですよ」
「ほっときゃいいのよ 責めるならこぶしの管理部門をやらなきゃ 脱退者もたくさん出てるのに」
「上も同じようなこと言ってました」
「当然ね で おかしな兆候と言うのは?」
「恋のダンスサイトを歌った時 森戸が ”セクちぃビーム!”と叫んだそうです」
「は?」 二人は会議室Bの札が付いた部屋に入った 無人の机と椅子が20席程並んでいる
「その後から アユミにベタベタし始め キスしてとねだったため アユミと共に森戸を
確保しました 昨夜は家に外泊の連絡をさせ こちらに拘束しています」
「カラオケとは言え 歌唱ハイ状態での性的興奮 
ポスド(POSD:OCN後ストレス傷害)の可能性が高いわね OCNの発現は当然無いんでしょ?」
「はい」
「それでOCNの外部感染が疑われると言うのは?」
「電話で言った通り 森戸は5日前にカントリーのコンサートをやってます 
ポスドがあったかもしれない状態で モーニング以外の外部メンバーと
歌唱ハイ接触をしているので 可能性があると言いました」
「さっきも言ったけどモーニング以外なら関係ないでしょ? それでも可能性があるの? 岡見」
「私もそう思ってたんですが そもそもカントリーから移籍したばかりの森戸の発現からして
イレギュラーなので.. 更に 森戸から事情聴取したところ コンサート時にムラムラして
カントリーのメンバーにキスをしたと言いました」
「誰に?」
「梁川です」
「梁川の行動は追ってるの?」
「今朝から始めました エリナさんにお願いしてます」
「接触から5日経ってるわ 森戸と梁川の行動記録は?」
「はい 森戸はモーニングのコンサートに出てますが メンバーへの影響はありませんでした
各セクションからのレポートを見る限り 他に感染が考えられる行動は無いと思われますが」
「わかった 当座は梁川を観察 おかしな挙動が見られれば
すぐに拘束して分析する必要があるわ 結果がわかるまで他のハロメンとの
接触をさせないこと 既に梁川と接触したハロメンは一旦他のハロメンから隔離すること
以上を徹底して」
「わかりました」
「今の森戸の状況は見れる?」
「はい モニター室で確認できます 現在更に何か情報を持っていないか 尋問中です」
「モニター室へ」
二人は会議室を出ると 通路を進み 突き当たりのドアの前で虹彩認証を行った
扉が開くと 複数のモニターを前にオペレーターが一人 作業をしている
「森戸出して」 岡見が指示をした
正面にある他のより3倍は大きいモニターに 椅子に座らされた森戸と
その前に白衣を着て立つアユミが映し出される
「ちぃちゃん 繰り返すけど 何故やなみんとキスしたの?」

37よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:49:34
「ステージで踊ってたら目があって つい かわいいなって」 森戸が虚ろな目で答える
「なぜ舞ちゃんじゃないの?」 アユミの目付きが厳しくなる
「なぜって やなみんがかわいいから」
「何か薬物入れてる?」 モニターを見ながら譜久村が聞いた
「昨夜アルプラゾラムを飲ませてます」 岡見が答える
「じゃあ もうすぐ切れるわね」
モニターでは引き続きアユミによる尋問が行われていた
「着眼はいいんだけど 温いわ アユミは草になって何年だっけ?」
「里保さんが辞めた後だから もうすぐ2年ですね」
「場数を踏んでないのか こればっかりは仕方ないわね いいわ 私が行く」
譜久村はモニター室を出て通路を戻り 3つ目のドアを再び虹彩認証で開けて入って行った
「アユミ お疲れ様!」
「ミズキ どうしてここに」 アユミが驚いた
「尋問代わるわ」
「え? でも私が」
「いいの 外で見てて」
アユミは悔しそうな顔をして部屋を出て行った
「ポリグラフなんて意味ないから これはずしちゃうわね」 譜久村が森戸に付いている
コード類を毟り取った
「あっ」 オペレーターの声がスピーカーから響いた
「タダで見せるの嫌だから 音声モニターのみにするよ」 そう言うと譜久村は
紺のジャケットを脱いで 森戸の前に設置されているカメラに掛けた
「もう 勝手にしてください」 オペレーターが投げやりに言う
白いシャツに紺のタイトスカート姿の譜久村が森戸に近づく
「ちぃちゃん おはよう 気分はどう?」
「譜久村さん なんか眠い さっきから石田さんの質問攻めで これなんなんですか?」
「モーニングに関わる重要なことを ちぃちゃんに聞きたくてね」
「重要なこと?」
「まずはリラックスしましょうか?」
譜久村は森戸の背後に回ると 肩を揉み始めた
「ねぇ こんな椅子から動けないようにされて 肩が凝ったでしょう?」
「そんなでもないけど 気持ちいい」
「そう? じゃあもっとリラックスさせてあげる」 譜久村は森戸を椅子に拘束しているベルトを外した
森戸はまだ薬が効いているのか 眠そうな目で譜久村を見ている
「ほら 上脱いで」 森戸のパーカーを脱がし 白いTシャツ姿にした
「だいぶ楽になったでしょう?」
森戸が頷く
「私 ちぃちゃん大好き!」 譜久村が背後から森戸を抱きしめた 柔かな膨らみがうなじに当たる
「え?」 森戸は少し驚いたが 譜久村のフレグランスの香りに陶然とした
「ちぃちゃん かわいい」 譜久村が首筋に唇を這わす
「あっ やめて..」
譜久村は森戸の顔を横に向けさせ 口付けを交わす 舌を入れて掻き回すと 森戸の目が潤んだ
Tシャツの下から手を差し入れ ブラを押し上げて 乳首を摘む
「あっ」
胸の愛撫を続けながら もう片方の手を下へと降ろして行く
「ちぃちゃん もうぐしょぐしょだよ?」 譜久村がわざと音を立てると 森戸は顔を赤くして下を向いた
「ねぇ この前のコンサートの時 やなみんとキスしたの?」
「え?」 
譜久村がクリトリスを軽く弾く
「あん」
「したんでしょ?」
「はい」
「本当は舞ちゃんとしたっかったのに」
「はい」 
指を入れて優しく動かした
「ぁあん」
誰にやなみんとするように言われたの?
「えぇ? ぁっ ぁん だめっ」
「誰に言われたの?」
「も ももちせん ぱいっ あはっっ」

38よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:53:56
「嗣永さん.. やはり」 譜久村は動きを止めた
森戸が どうしたの? と物欲しげに譜久村を見る
譜久村は妖しく微笑んで 指をさっきより更に繊細に動かしながら キスをした
「ああっ うんっ あ あっ」
森戸の喘ぎが早くなる
「ももち先輩は なんで やなみんにキスするように言ったの?」
「あんっ し 知らなっ いっ..」
「言われたのはいつ?」
「コンサートのとき.. ぅうんっ」
「他に知ってることは?」
「な んっ ないっ.. あっ いいの!」
「本当に?」
「ほんとぅ... ああんっ」 森戸は一際高い声を上げると体を仰け反らせて固まった
「ちぃちゃん 話してくれてありがと ゆっくり休んでね」
譜久村はそう言うと 部屋の隅から毛布を持って来て ぐったりしている森戸にかけてドアを出た
前室には石田が眉を寄せて待っていた
「お疲れ様 見事だわ」
「硬軟使い分けないとね でもアユミも目の付け所は良かったわよ?
梁川にキスしたのが 誰かの指示だということによく気付いたわね」
「なんで小関や山木じゃなく 梁川だったんだろうと思って」 石田の頬が少し緩んだ
「よくやったわ」
「でも何故 嗣永さんが?」
「何か企んでるわね 彼女はMahn(マーン)だから」
「え? ベリはOCN系の実験グループじゃなかった?」
「そう OCNの実験の中で 独自にマーンのメソッドを取り入れ 自分のものにしたのが嗣永さん」
「そんなことができるの?」
「マーンは女性リーダーが世を導くと言う主義を持った人たちが 実践的なメソッドを
組み上げた思想体系だわ ハロでは松浦さんが最初に始めたらしいけど その後も
道重さんや真野さんが取り入れた」
「うん」
「彼女たちはOCNのようなオカルトと言うか 神頼みみたいなものが嫌いなの
そんなものに頼ってるくらいなら 自分で取りに行けという人たちだわ
でも嗣永さんは 神頼み? いいじゃない 美味しいところちょーだいと
受け入れた上で 自分でガツガツ取りに行く人」
「確かに」
「私も似たようなところあるけど それでずっと危険視してたの」
「え? 憧れてたんじゃ?」
「憧れがないこともないけど 彼女の貪欲さはOCNの在り方を破壊してしまうリスクが高いわ」
「それじゃ 好き好きアピールしてたのは..」
「まぁ 相手の懐に入れば 何かと便利でしょ?」
「さすがね」 石田の目が尊敬の眼差しに変わった
「一線から退いて これでOCNの脅威が一つ無くなったと思ってたけど甘かったわ
院政を敷いて森戸を使ってくるとは 相変わらず食えない人」
「梁川をどうするつもりかしら?」
「きっと先に森戸からOCNの発現を聞いたのね 森戸がOCNを知らなくても
男性器が現れたと聞けば 嗣永さんは当然OCNだと気付く 
それでモーニング以外への流出を狙ったんでしょ」
「森戸のモーニング加入も関係してるの?」
「それはわからない 彼女が会社やUF研のどこまで食い込んでいるのか 私にもわからないわ 
でも 発現が消えてる森戸を動かしたのは ダメで元々の狙いだったと思う 
上手く行けばラッキーっていうのも嗣永さんらしいわね」
「梁川の動きの方は?」
「今エリナが行ってて まだ連絡はないわ 岡見の考え過ぎで終わればいいんだけど」
「ちぃちゃんの ポスド(OCN後ストレス傷害) は 治せるの?」
「あー 慢性にならない内なら 一回イケばいいのよ だからセックスやオナニーをしない人は
重症になり慢性化して行く 森戸はたった今治ったんじゃない?」
「え? じゃあ私がちぃちゃんとやっちゃえば良かったぁ」 石田が口を尖らす
「残念でした 感度いいわよ あの子」 譜久村が笑った
「もう ミズキもはるなんも ズルい女!」 
また口を尖らす石田の頭を 譜久村が笑ってポンポンと叩いた

39よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:56:26
生田は飯窪とベッドを共にした後 バイクで首都高を軽く走ってから
自分の部屋に戻り 眠りに付いた
テーブルの上に置いたスマホの振動がうるさい
ソファに身を横たえたまま 手を伸ばしてスマホを取る
「はい ああ 起きたよ 今起きた ええ? なんで? うん そんなことあんの?
ああ わかった やるよ じゃあ 場所わかったらまた連絡して」
スマホの時計は7時半を過ぎていた
シャワーを浴びる
昨夜の飯窪の裸と 恍惚の表情を思い出した
いい女だ 
バスタオルを頭に被り 引き締まった裸のままリビングに戻って冷蔵庫を開ける
ペリエのボトルを取り出すと 一気に半分飲んだ
先程の電話で追跡を指示された梁川の顔が浮かぶ
さて お嬢様は少し見ない間に どれくらい成長してるかな?
ボトルをテーブルの上に置き 白いTシャツとジーンズの上に茶のレザージャケットを
着ると バイクの鍵を指にかけ クルクルと回しながら部屋を出た
今日も退屈はしなさそうだ

UF研からスマホのGPS位置情報の連絡をもらい 生田が梁川を補足した時 
既に船木と合流した後だった
岡見に電話をする
「もしもし 船木がいるんだけど え? ああ」
相手が譜久村に代わった
「今 梁川が目の前にいるんだけど 船木も一緒だわ」
「遅かったか まぁいいわ 梁川に変化がないかもしれないし そのまましばらく
二人を追跡して」
「わかった」
「OCNか 何か他の兆候が見られたら 私に電話してね」
「オーライ」
電話を切ると二人を目で追いかける
船木はまだ中坊か 
梁川は高校生になって少し成長していたが 船木と二人で連れ立っていると
中学生が戯れているようにしか見えない
距離を取って付いて行く
二人は原宿で電車を下りた
やっぱ子供は原宿・渋谷だよね
お子ちゃまの見守りも疲れるぜ まぁたまにはいいか
二人は午前中いっぱいいくつかの店を見て回り ファストフードで昼食を済ませると
カラオケ店に入って行った
譜久村に電話を入れる
「今 渋谷に来た 二人はカラオケに入ったよ」
「カラオケか 部屋で二人きりになるわね OCN兆候が出るかもしれないわ
あなたも近くに部屋を借りて 様子を見れない?」
「やってみるよ 兆候が見られたらどうする 梁川を捕まえるか?」
「その時はUF研から人を回して 両方確保するわ エリナは状況だけ連絡して」
「森戸はどうした?」
「ポスドが見られたので 尋問中にイかせて リセットした」
「ああ なるほど だったら梁川も私がイかせれば リセットするんじゃない?」
「まだ どういう状況かわからないから ていうか あなた梁川にいたずらしたいだけでしょ?」
「ほんのちょっと大人っぽくなったようだからさ どんな感じかな?って」
「バカなこと言ってないで ちゃんと見ててね」
「へいへい」
スマホを切った
顔を上げ カラオケ屋に入ろうとしたその時 目の前に生田より少し身長が高い
細身の女が道を塞いだ
「生田さん やなみんをどうするんですか?」
「え?」 茉凜だ なんでこんなところに
「ビックリ! まりん 久しぶり! なんでこんなところにいるっちゃ」
「今電話でやなみんをどうかするって言ってませんでした?」
聞かれた? ひょっとして梁川をストーカーしてる内に自分を見つけたのか?

40よーろぴあん!:2017/11/26(日) 05:58:51
「え? いや やなみん見かけたら ちょっと見ない内に 大人になってて
カワイイなって思っただけっちゃ まりんこそ こんなところになんでいるん?」
「生田さん 私ずっと見てたんですよ 最初は金髪のチャラい兄ちゃんが やなみんの
後付けてるなと思って 見張らなきゃと思って で 近づいたら生田さんだった
生田さん今電話でやなみんをどこかに行かせるとか言ってたじゃないですか」
「まりん やなみんを守ってあげてるんだ! 凄ーい!」
「え?」
「待って待って! 最初からやろ! こういうの好きなの! 
エリ 戦隊もののレッドやるから まりんは敵で 闇のボディーガードね!」
「は?」
「待て闇のボディガード! やなみんを渡せ!」 生田が両手を前に差し出し構える
「私はダーク・ガーディアン! やなみん姫は渡さん」 まりんが顔の前で
両手の甲を交差させて ポーズを取った
「いいっちゃ! イイ イイ!」 生田が笑う
「こんなんで いいですか?」
「うん 最高! まりん ウチらもカラオケ入ろ? カラオケしながらやなみんたち待つか
途中で乱入しよ?」
「いいんですか?」
「エリ 今日時間あるし おごるよ?」
「え? それは悪いです 自分で出しますよ」
「いいから いいから」
生田とまりんはカラオケ店に入った
「やなみんたち どの部屋ですかね?」 まりんがキョロキョロしている
「お兄さん さっき入ってった中学生くらいの女の子2人 どの部屋に行った?」
生田がカウンターの従業員に聞く
「すみません そう言うのは..」
「あっ 大丈夫大丈夫 片方の子 私の妹で この後誕生日サプライズしたいの
だから部屋教えてよ」
「そうですか ちょっと待ってください」
「空いてたら 私たちの部屋 その隣に取って」
「あっ 空いてますね わかりました」
梁川たちのいる部屋を ドアの窓から覗く
もう照明を落として 曲探しをしているようだ 
まりんもこっそり覗くと 満足気に生田を見て笑った
生田とまりんも隣の部屋に入った
「隣もすぐ出るってことはないから ウチらもなんか歌お?」
「そうしますか?」 まりんがオドオドと言う
「エリはもう決まってるけど まりんから歌いなよ」
「はい じゃあ ちょっと探します 生田さん いつ金髪ショートにしたんですか?」
「これ? ウィッグ ウィッグ」
「ああ なるほど」
「まりん 曲探してて ちょっとトイレ行って来る」
「あっ はい」
生田は部屋を出ると 隣を中から見えないように覗いた
何か話しをしているようだ
ポケットからカメラを取り出す カメラと言っても2cm角の大きさだ
赤外線撮影ができて 保存用のメモリも積んでいた
アルミテープでドアの窓に貼り付ける 
中が暗いとちょっと見ただけでは 変なものが付いていることに気づき難い
10秒もかからず作業すると そのままトイレに向かった
電話をかける
「もしもし カラオケに入った 予定外だったんだけど 宮澤茉凜がいて 付けていることを
勘付かれた 多分 あの子も梁川をストーカーしてたんだと思う 今部屋の中を録画できる
ようにカメラ付けた 私はまりんとカラオケして気をそらすから 誰か近くにいる誰かに
店の外から梁川たち見張らせて」 譜久村にそれだけ伝えると電話を切った
「まりん 曲決まった?」
生田が部屋に戻ると まりんがリモコンで曲を入れているところだった
「まりん ちょっとこっち来て」 手招きすると二人で隣の部屋を覗く
カメラは生田の手で隠している
「やなみん ジュース飲んでる 尊み深い」 まりんがボソリと呟いた

41よーろぴあん!:2017/11/26(日) 06:01:52
「まだバレるの早いから 戻ろ」 生田がそう言うと 二人で部屋に帰った
ピーナッツバタージェリーラブのイントロが流れている
「あっ 隣でこれはマズかったですかね?」 まりんが聞いた
「いい いい 大丈夫だよ」
「ピーナッツバタージェーリー ピーナッツバタージェーリーラーブ」
よく聞いているのか リズムは合っていたが 高音のピッチが怪しい
「イェーイッ! いいよー! まりん 最高!」
一曲終わると 生田が囃し立てる
「お粗末さんでした」 まりんが恥かしそうに言った
「やっぱギタリストだけあって リズムはいいよね」
「そうですか?」
「うん エリよりいいかも?」
「そんなことないですって」 まりんがはにかむ
「歌う時も割りと声低いんだね」
「そうなんですよ」
「かっこいい」 生田がまりんをジッと見る
「そうですか? 自分じゃ やっぱ 田中さんとかおかまりとか 歌聞いてて
高音も綺麗だから いいなーって思うけど」
「まりんの そのクールビューティーな顔に合ってるよ」 生田がまりんの手を取る
「え?」 
「やっぱさ ギタリストだから 指長いし綺麗」 生田はまりんの手を持ち上げて
自分の指を絡めた
「私 美人に弱いのよね ダメだ 耐えられないわ」 そう言うとまりんを引き寄せ抱きしめた
「東北の人ってなんでこんなに肌のきめ細かくて綺麗なんだろ? 色も白いし」
唇を首筋に這わす
「生田さん どうしたんですか?」 まりんが焦る
「あー たまんね」 そう言うと 生田はまりんの唇を奪った
まりんは驚き 唇を離そうとしたが 生田が頭をしっかりと引き寄せ 舌を入れて行く
歯茎を舌で撫で 口を開けさせると まりんの舌を吸い 絡めて行った
じゅるっ じゅちゅっ と音をさせながら長いキスをする
まりんは体が熱くなり 見開いていた目をいつしか閉じた
生田の片手がまりんの胸を パーカーの上から丸く撫で回す
部屋に設置されたカメラからでは 生田の背中の死角になって 何をやっているか
よくわからないはずだ 部屋に入った時に カメラ位置を確認していた
胸から離した手を 薄手のショート丈スカートの下から入れ 黒のストッキングの上から
ショーツの股間を縦に触れる
「うんっ」 口を塞がれたまま まりんが声を上げた
何度か縦に指を上下するうちに 熱が上がり湿り気を帯びて来た
「まりん 濡れて来たね」 唇を離し生田が囁いた
「どうするんですか?」 まりんが赤い顔をして 細い声で困惑しながら言う
「まりんみたいな美人さんの エロい顔が見たいの」
生田は指をショーツの中に入れる ヌルっとしていた
クリトリスを素早く見つけ 指で弾く
「ああっ だめっ」
「あれー? 闇の住人っぽくないぞー?」 指をヴァギナの入り口でヌルヌルと
円く動かす 生田の腕を掴むまりんの力が強くなった

「ふなちゃん 私のこと好き?」 梁川が垂れ下がった困り顔で聞いた
「え? 何 突然」 船木は驚きながらも 笑い顔で言う
「好き?」
「もちろん 好きだけど」 船木が困惑しながら答えると
梁川の顔が明るくなった
「ほんと? 嬉しい!」 そう言って船木に抱きついた
「え? ちょっとちょっと どうしたの?」
「私 なんかこの前からおかしくて」
「何が?」
「ふなちゃんのこと考えると 体が熱くなるの」
「ええ? 何それー?」 船木が目と口を大きく開いて言った
「なんか イヤラシイ気持ちになって どうしていいかわからない」 抱きしめる力が更に強くなった

42よーろぴあん!:2017/11/26(日) 06:02:29
船木は 本当にこの子どうしちゃったのだろう? と思った
JJに入ったことが重圧になっているのだろうか?
抱きつかれながらも 同情で振り払うことができない
そう思っていたら梁川が力を緩め 顔を目の前に持って来た
「ふなちゃん..」
「少し仕事休ん」
口が唇で塞がれる 何? 何何何? 船木は驚きで固まる
その間に梁川は首に腕を回し もっと唇を吸って来た
ちょっとちょっと! ええ!?
どうすることもできずにいると 梁川が唇を離す
「ちょっと!」
「ふなちゃん 好きー」 梁川は船木の胸に顔を持って行き 顔を埋めて左右に振る
「ヤ ヤダっ! 何してん」
「ふなちゃん!」 胸の柔らかさを楽しむように頬ずりすると 梁川は
左手を船木の背中に回して体を自分に引き寄せながら 右手で左胸を揉み始める
「柔らかくて おっきぃ」 右胸は梁川が顔を埋めたままだ
おっきぃと言われて船木は恥かしくなり 真っ赤になった
身長が伸びないのに胸だけ大きくなるのがコンプレックスだ
同世代の男の子が 胸にばかり視線を送ってくるのもわかっていた
同期の女の子にまで胸について言われたのがショックだった
「ふなちゃん 顔がかわいいのにおっぱい大きくて 羨ましい」
そう言いながら梁川は船木の右乳房を 服の上から口を大きく開けて咥えようとする
「ちょっと..」
体が熱くなって来た 羨ましい? 梁川だってカワイイ顔して 胸もそこそこあるのに
私の胸が大きくて羨ましい? 梁川の言っていることがよくわからなかった
「ふなちゃんのこの大きくて柔らかいおっぱい 男の子はみんな吸いたいんだよ?」
梁川は口を左乳房に持って行くと 左手で右乳房を揉み始めた
白いブラウスの上のピンクのカーディガンが もうクシャクシャだ
「やだーっ」 気持ちは引いているつもりなのに 乳房に張りを覚える
乳首が立ってブラに擦れ始めた
梁川はもう一度顔を右乳房に持って行き頬ずりすると 右手でブラウスのボタンを探り
はずそうとする
「やなみん! 監視カメラに映ってるよ! ダメだって!」
梁川が顔を胸から離し 振り返って部屋の天井をキョロキョロと見た 我に返ったようだ
「ゴメン! ごめんなさい! 私本当にどうかしてて..」 梁川が泣き始める
「いいよ いいってば.. 怒ってないから..」
泣いて白い顔がピンクになっていた 
困り眉が更に垂れ下がっている
船木は自然と梁川の頭をヨシヨシと撫でていた
少し経つと梁川は泣き止んだ
「ふなちゃん 本当にごめんなさい 私 おかしくなって ふなちゃんの母性に
甘えたくなったんだと思う 子供に返ったというか お母さんのおっぱいを
飲むようなつもりだったのかも」
「お母さんって!」
「ううん 老けてるとかそういう意味じゃなくて 大きな胸が女性らしい魅力を
十二分に発揮していると言うか ふなちゃんは私より年下だけど もう 大人の魅力を
携えてるいるの」
船木は大人と言われて悪い気がしなかった
「仕事忙し過ぎて おかしくなったんじゃない?」
「そうなのかな?」
いつもの梁川に戻ったようだ
二人はお互いの近況を話し合った
二人とも新しいグループで何かと気を使っていることは同じだった
今まで以上にお互いを大事に思うようになっていた
「今日はふなちゃんとゆっくり話せて良かった さっきはゴメンね」
「もう気にしなくていいよ 私もやなみんと話せて良かった」 
少し大人になった梁川の顔が 更に美しくなったと船木は思った
「あっ ゴメンねって言うんなら これやらないと!」 
船木は片手を顔の前に持って行き 小関のマネをした 
梁川も笑いながら そうだったと言ってマネをした

43よーろぴあん!:2017/11/26(日) 06:03:38
「うんっ 生田さん やめてっ..」
「随分かわいいじゃないの」 生田がまりんの 感じている艶めかしい顔をニヤニヤと見た
「恥かしい..」
「闇の住人が恥かしいの? ほら これはどう?」
「あんっ! ダメっ!」
「ダメ? 止めるの? こんなに濡れてるのに?」
「やだぁ」
「やなみんに見せに行こうか? このヌルヌルになった指を」
「やめてぇ」 
「たまらないわぁ こんな美人さんをいじめるの!」 生田がブルっと身震いする
「やなみん 闇の守護神のお姉さんは おまんこビショビショにされて感じてるよ」
「言わないでぇ」
生田はもう一度キスをした まりんも積極的に舌を絡める 生田の背中に腕を回して引き寄せた
生田が急に唇を離した 半開きの濡れた目で まりんが生田を見上げる 唇は濡れて糸を引いている
「まりん ここじゃこれが限界 もうここ出て いいところに行かない?」 生田が立ち上がって見下ろす
「子供は置いて行こう ここからは大人の時間だよ たっぷりかわいがってあげる」
まりんは生田が年下であることを もう忘れていた
今はとにかく 自分の知らない快楽を教えてもらいたくて 生田の言う通りにすることしか頭にない
現実か夢かわからないような感覚で ふらふら立ち上がると 生田に手を引かれて歩く
梁川と船木の部屋は 殆ど気にならなかった
外に出ると光が眩しい 意識がはっきりするどころか 異空間を漂っているような気分になる
生田がごく自然に 自分を連れてラブホに入った時も どこか他人事のように
二人を俯瞰して見ているような感覚があった
部屋に入ると 引っ張られて突き放される 背中からベッドに落ちた
「さぁ お楽しみの時間だよ たっぷり闇の住人を天国に連れてってあげる」
自信満々に言う生田に惚れ惚れとした かっこいい 生田がまりんの黒ずくめを脱がし始める
まりんは興奮して息が弾んでくるのを自覚した 上半身裸でキスをすると 頭に快楽が迸った 
それはギター演奏中に思っていた以上に次々とフレーズが弾け 高まる時と似ている
生田の唇がまりんの薄い胸を這った 乳首を舐られる
青白いくらいの白い肌 静脈の青も透けて見える綺麗なキメの細かい肌が
生田の唇の後を追って ピンク色に染まって行く
「まりん 綺麗よ」
「生田さん」
「エリナって呼んで」
「え? あんっ エ エリナ」
「そう」
「私 初めて..」
「あっ 女が? もしかして男も含めて?」
まりんが恥かしそうに頷いた
「ますます 燃えるね!」 生田が嬉しそうに ヘソの回りを舐めた
「あっ」 まりんの抑え切れない声が漏れる
細身の黒いフェイクレザーパンツのファスナーを下ろすと 尻を持ち上げさせ 半分脱がせる
「太ももも白くて細くて ほんと綺麗」 内ももを舐められる 
生田はショーツの上から 熱い息を吹きかけた まりんが身をよじる
「もう ぐっしょりだよ やらしいな」 舌を出してショーツの上から舐める
まりんは恥かしくて両手で顔を隠した
生田がついにショーツに手を掛け 脱がし始める 「毛は薄いんだね」
あそこに指の感触があった 軽く撫でられると ゾクゾクっとして 
「やぁっん」 という少し高い声が出る
「いいよいいよー 闇の住人も もっと女の子を楽しまなきゃ」
くちゅくちゅくちゅっ 液体をかき混ぜる音を聞きながら
まりんは気持ち良さで 尻を右に左に逃がすように動かした
クリトリスをいじられ ヴァギナに指が入って来る
「やんっ ああん うん いっ いいっ」 自分じゃないみたいな声が出た 
気持ち良くて 意識が飛んでしまいそうだ
攻撃が止まった 生田が手を離し 動く気配がする
ウエットティッシュで優しく拭かれた後 顔が股間に近づくのを感じた
「やだっ 汚いよ」 
まりんが言うのも構わず クリトリスを舐められた 更に包皮を剥いて舐められる
「いやっ あっ」 まりんがベットカバーを掴み 腰を浮かして仰け反った

44よーろぴあん!:2017/11/26(日) 06:06:07
結局生田は時間延長までして まりんと愛し合った
まりんはじっくりと開発され ポケモンやコスプレ ギター以外にも
耽溺してしまいそうな世界を見つけた気がした
二人はベッドの上でまったりと天井を見ていた
「エリナ ありがとう」
「何が?」
「私 奥手で 今までこんなの知らなかった」
「そう」
「コスプレの方やってると あっちの人たちは結構乱れてるんだけど
逆にそういうのに反発しちゃって」
「もっと女の子を楽しんじゃったっていいじゃん」
「うん」
「やなみんも ある意味さみしいかもしれないけど この後どんどん大人になって行くし
まりんはまりんで大人を遊べばいいんだよ」
「やなみん! 忘れてた」
「ハハッ それでいいの」
「また会ってくれますか?」
「いいよ また いつか」
ラブホを出ると もう日が傾き始めていた
まりんと別れ 生田は譜久村に電話をした
「ミズキ 梁川と船木どうなった?」
「あの後 カラオケにスタッフ送って 二人を確保した 今UF研で調べてる最中よ
カメラも回収して見たけど 梁川は何らかの感染はしてるわね」
「何か兆候が?」
「船木にキスして 胸を触ってたわ」
「あのデカパイを?」
「テカパイってあなた せめてフナパイくらいにして」
「で 船木の方は?」
「まだ調査中だけど 今のところ問題はないみたい」
「そうか 森戸は?」
「その後の経過で異常がなかったので さっき帰した」
「一応事態は収束に向かったってことかな」
「そうね エリナはどうしてたの?」
「まりんを教育してたよ」
「乾く暇もないね」
「そういう下品なことは言わない」
「あら いつもと逆になっちゃったゴメン」
「ちょっと様子見たいから そっち寄るわ」
「じゃあ 待ってる」 電話が切れた
風が冷たい 生田はジャケットのファスナーを上げ 歩き始めた

生田がUF研に着くと 譜久村と岡見が梁川の寝かされた部屋で話をしていた
「あっ エリナ 来たわね」
「どう?」
「薬を投与して眠らせてる OCNは現れていないわ 性的興奮のみが伝播してるようね」
「今までにないパターンだな」
「そうね これが横山に発現するはずのOCNに影響があるのか 
OCNのもたらす福音が 梁川のOCN的兆候にも及ぶのか 調べることはたくさんあるわ」
「今 この後行われる会議のために 今後の方針と展開について ミズキさんと
話し合ってたところです」 岡見が補足した
「OCN的兆候のもたらすものか.. 難しいな もしそれがあるとすれば OCNの発現を
待たなくても それだけ利用できる可能性があるということだろ?」
「そうなの このまま経過観察して そこを見極めたいのだけど そうすると梁川の
性的興奮を維持管理しなければならない問題がある」
「JJに協力者がいればいいんですが」 岡見がアゴに手をやり 思いを巡らしながら言った
「誰かいる?」 生田が譜久村の顔を見る
「以前は友好的協力関係にあったんだけどね 今は独自路線に突き進んで 宮崎も話を
聞いてくれなくなったわ 金澤・高木も手の内を見せてまで協力を頼むのは リスクが高いし」
「カリンは?」
「カリンは前に失敗してるじゃない」 譜久村が整った梁川の寝顔を見ながら言った

45よーろぴあん!:2017/11/26(日) 06:09:38
そう あの時のカリンもこの梁川のように整った穏やかな顔をしていた
それがあんなことに... 
「青春小僧と夕暮れの時か..」 生田が険しい顔で呟いた
あの時 UF研モーニングセクションは 鞘師のOCNが安定せず 
同時に行っていた営業戦略の効果が期待値を下回ったため 
膨れ上がった経費を他セクションから攻められ 別の方策を試すことを呑まざるを得なかった
それはカリンOCN化計画=KOCNから コクーンプロジェクトと呼ばれた
外様のエース候補をモーニングに入れ OCNを降ろそうとしたのだが
結果は兆候すらなく 惨敗に終わる 
この時 モーニング以外のメンバーにはOCNは依らないという 
それまでなんとなくそう思われていた規則性が 結論として確認されている
カリンはエース候補のプライドを打ち砕かれたのはもちろん 肉体的にも疲弊した
譜久村はまた思い出す あの穏やかに眠っていたカリンが その数時間後
モーニングセクション外の全くOCNを理解していない連中から OCN発現の儀式と称して
媚薬を投与され 自慰し続けさせられたことを 
「ああんっ いいのぉ もっと もっとぉ ちょ〜だい」 快楽に歪む顔には悲しみが滲み出ていた
表では 怪我をしたカノンの代わりにMV出演という ただそれだけのことになっていたが 
カリンのみならず 鞘師が更にプレッシャーを覚えて自壊するきっかけになった
プロジェクトでもあり その後推進したスタッフの大半が更迭された
あれ以来 カリンはちょくちょく奇異な言動をするようになり それまで以上に
癒しを求めて マクロビやオーガニック食材 スピリチュアルな世界に傾倒するようになった
また エースを壊された怒りを原動力として 宮崎はあの手この手で社内での影響力を高め
JJを独自の路線へ導いて行った
「余計な色気を出さないで梁川をリセットし 横山に発現するはずのOCN一本に
絞った方がいいかもね」 譜久村が呟いた
「ああ そうね」 生田も賛同する
「じゃあ 会議はそれで纏まるように持って行きますか?」 岡見が尋ねる
「そうしてちょうだい 森戸由来のOCN自体がイレギュラーなんだから 同時に
他を追いかける余裕は 今のウチには無いわ」
「わかりました」 岡見はそう言うと資料作成のため 部屋を出て行った
「リセットはこのままやる?」 生田が聞く
「ええ 会議決定次第だけど 薬で半分眠らせて 夢見ごこちのままイかせるわ」
「その処置 私にやらせて」
「あなたも好きね」 譜久村が苦笑した
「あー やっぱりあなたたちだったんだ!?」 その時聞き覚えのある声が部屋の外からした
「どぅー なんでここに」 振り向いた生田が驚いた
「やっぱり 譜久村さんと生田さんが草だったんだ..」 工藤が呟く
「どうして ここに入って来れたの?」 ミズキが聞く
「もうすぐ卒業だからね 会社に無理言って 最後くらいOCNって何なのか教えてって頼んだの」
「まだ興味あったんだ」 生田が言う
「そりゃあね 何か自分の知らないところで いろいろやってるって知ればそうなるよ
ずっと気になってた OCNがどういうもので 何の働きをしているのか? 
草がどういう仕事をしていて 誰がそうなのか?」
「それで OCNは何か聞いたの?」 譜久村が言う
「だいたいの話は聞いた 私はただ単に モーニングの中で男性的な振る舞いを
してる人に リーダー的なカリスマが宿り それがOCNと呼ばれている と思ってたけど
何か実際体が変化するみたいね」
「あなたがそう思ってたことは気付いてたわ 頑なにショートヘアを貫き
毎年の演劇でも男役を買って出ていた 努力は認めるけど OCNはそれに応えて
現れるわけじゃないからね」
「全て徒労だったってことか..」 悔しそうに工藤が呟いた
「どぅーに OCNや草の存在を教えたのは誰なの?」 生田が尋ねる
「.. それは言えない」
「なんで?」
「私は ハローを卒業しても まだUFには残るから」 工藤がニヤリとした
「ここで予言しておくわ 近いうちにOCNの前に最強の敵が立ちはだかることを!」
「何? 何の話?」 譜久村は困惑した
「私がいろいろ調べて得た情報よ 草のあなたたちには 意地でも簡単に教えられないわ
まぁ 教えてもそれが現れなくて 混乱させるためだけに言ったと思われるのも嫌だし
でもヒントだけあげる 敵は身近にいるよ」 それだけ言うと工藤は研究員に付いて出て行った

46よーろぴあん!:2017/11/26(日) 06:14:18
「最強の敵? 何それ」 生田が呟く
「身近にいる.. 誰なんだろう?」 譜久村は左手の拳を顎の下に付け考え込んだ
「ウソかもしれないし」
「そうね ブラフの可能性はあるわ どちらにしてもその敵とやらが動かないことには どうしようもないし」
生田は両手を挙げて お手上げというジェスチャーをした
「ねー 今そこでどぅーみたいな人見たんだけど?」 石田がドアの開いた入り口から顔を出した
「まだいたの?」 譜久村が振り向いて言った
「それ 本当のどぅーだよ」 生田が応える
「えー? なんでいるの?」
「卒業だから 最後にOCNについて知りたいって会社に言ったんだって」 譜久村が言う
「それで見学してたんだ セキュリティー甘甘じゃない?」
「上の方に手引きしてる人でもいるんじゃないの?」 生田が天を指差す
「マジでか?」
「どぅーはアユミに気付いた?」
「後姿見ただけだから」
「そうなんだ さっきここに来たんだけど 私たちが草だと知って やっぱりとか言ってたわ」
「ついでに もうすぐOCNに対する最強の敵が現れるんだと」 生田が面白そうに言う
「最強の敵? 何それ?」
「わからない 見当もつかないわ でもどぅーが言うには身近にいるそうよ」
「身近に? 誰?」
「知るか!」 生田が言い放つ
「えー 誰かなー? 美味しそうなパンを一口だけ食べて残す人?」
「誰だよそれ?」
生田と石田が言い合いを始める 
「スベリーズのお二人 漫才中悪いんだけど 私 もう帰るから」 そう言うと譜久村は姿を消した
「今日木曜だっけ?」
「うん また愛人宅かな?」 生田が悪そうな顔で言う
「愛人w いつも木曜に帰るの早いだけじゃん 早いっつっても8時だし」
「でも 私 木曜の夜に横浜の港北区で ミズキ見たことあるんだよね」
「だから それ一回だけでしょ? そもそもエリナがなんでそんなとこいるの?って話だし」
「あれ? 前言わなかった? バイクで夜の散歩」
「ああ そかそかっ でもその時 男と歩いてたわけじゃないんでしょ?」
「うん だけど 食材入ってそうなスーパーの袋 片手に持ってたよ」
「え? そなの? ネギなんか飛び出したりして?」
「いや ネギはなかったと思うけど ジャガイモはあったかな?」
「バイクから見てわかるんかい!」
「お取り込み中すみませんが ミズキさんは?」 岡見が部屋の外から申し訳なさそうに声をかけた
「帰ったよ」
「えっ? この後の会議 どうするの?」
「あぁー またやりやがった」 生田が吠える
「はーい エリナさん 代理で出席ねー 岡見ちゃん連れてってー」 石田が笑った
「あいつ わかってやってんじゃないだろうな!」 生田は岡見に愚痴を言いつつ 部屋を出て行った
「さっ 私も帰らなきゃ」 間を置かず 石田も静かに眠る梁川を残し ドアを閉めた

「ただいま」 譜久村が1DKのマンションのドアを開けると 美味しそうな匂いがしていた
靴を脱ぎ スリッパを履くとリビングに向かう
「何作ったの?」
「チキンのクリーム煮 サフランのバターライス添え!」 
「えっ 何それ すごーい!」
「今日は時間あったんでー 頑張ってみました!」
「パチパチパチ! マジで凄いんですけどぉ」
「ね 食べよ 食べよ」
ここ3ヶ月 譜久村は木曜になると 実家を出てこの部屋でパートナーと晩餐を楽しんでいた
今日も御馳走に舌鼓を打ち バルサミコ風味のカラメルソースがかかった桃のコンポートで〆た
「美味しかった マジでプロ級ね」
「ありがと! 今日はミズキのレッスン無かったはずだけど 遅かったのね」
譜久村が視線を逸らす
「あっ ごめん! 余計なこと言っちゃった」 この部屋では仕事の話をしないルールだった
しばらく楽しく話した後 二人で風呂に入り 下着だけ付けると 並んでダブルベッドに入る 
譜久村が半身を起こし 相手の頬を撫でながら言った 「好きだよ さくら」

47よーろぴあん!:2017/12/06(水) 22:29:18
あれは夢だったのかな?
横山は3日前の飯窪とのあり得ない行為が 現実ではなかったような気がしていた
一昨日はオフ 昨日はラジオ録りの仕事のみで 今日は午後からダンスレッスンに
入っても いつもと変わらないモーニングの日常があった
「横山 確認だけど ここの ”地球が” のところ 4.5からだよね?」 加賀が聞く
「うん そっから外にズレて 6 で ター タンで3に戻る」
「オッケー アレ? 今日前髪いじった?」
「うん ちょっとだけ揃えた」
「いいかも」
「ありがと」
加賀のそのさり気ない優しさが嬉しかった 加賀を目で追う
いいなぁ 手足長くて 動きが要所でビシッビシッと決まる 
腰の位置が高くて 尻も締まってるし
牧野と何か話し始めた
加賀と牧野が並ぶと理想的な体型の2人が美しく見える
あー ジェラシージェラシー
横山は体育座りのまま 顔を下に落とした
「元気なかね?」
顔を上げると生田が微笑んでいた
「そうでもないですよ」 笑顔で返す
「昨日は何しとったと?」 生田は隣に腰を下し ペッドボトルを片手に持って胡座をかいた
「ラジオ録りしてました 後はこれと言ってないかな」
「仕事帰りにどこか寄ったりしなかったと?」
「あー なんか疲れてて そのまま帰っちゃいましたね」
「そうったい 寂しいやん横山」
「そうなんですよ 生田さん どこか連れてってくださいよー」
「えー エリ忙しいけん」 生田がニヤニヤする
「えー そんなこと言わずに」
「加賀と遊んだりせんと?」
「まだそんなに」
「実は仲悪いっちゃ?」
「いえいえ そんなことないですよ」
「なんか スキンシップが足らんけん もっと遊んでみれば?」
「そうですね」
生田が立ち上がって向こうに行った
スキンシップかー 飯窪の話が本当なら 今週末は嫌でも加賀とスキンシップを
取らなければならない
"加賀のイロっぽいところ" 不意に飯窪の言葉を思い出した
まー 腰のラインはセクシーだな
白いTシャツのかかった グレーのジャージを目で追った
加賀がやって来た
「何 こっちジトーって見てんの?」
「え? カエディーのセクシーなところ どこかなーなんて」
「は? 何言ってんの?」
「カエディーは自分でセクシーに思うところある?」
「ああ 魅力をアピールとかそういう話? うーん わからん!」
「それじゃダメだと思うんだよね これからは」
「あっ 結構キツいダメ出し来ました そうだなー」
「ほら 鈴木愛理さんとか クビレ作るのに 毎日鏡の前で腰を振ってたとかあるじゃん」
「へー そうなんだ じゃあ 横山はなんかやってんの?」
「何もやってない」
「ダメじゃん」
「うむ」
「でも 確かにそういうことも考えなきゃダメなのかな?とは思う」
「でしょ?」
「まりあとか 立ってるだけで凄いもんね」
「ジェラっちゃう」
「ジェラジェラ」
「ねー 今日レッスン終わったら こういうことについて ちょっと話ししない?」 
「いいよ」 加賀が汗を拭きながら言った

48よーろぴあん!:2017/12/06(水) 22:32:39
横山はレッスンの帰りに加賀と一緒にカフェに寄った
「昨日そっちオフだったじゃない 何してた?」
「えっとね ガンプラちょっとだけ進めて 録画してたアニメ見て ゲーム少しやってたかな?」
加賀がニコニコして言った
「もう 男の子じゃんそれ しかもヲタクの」
「悪い?」
「悪くないけど もっと女の子っぽいことすることないの?」
「女の子っぽい? なんかあったっけー?」
「パジャマがかわいいとか」
「普通にTシャツにジャージ下で寝る」
「ベッドにキティちゃんのぬいぐるみがあるとか」
「今なら枕もとに この前作ったシュヴァルベグレイズがあるな」
「何それ?」
「ガンダム鉄血のオルフェンズのモビルスーツ」
「... なんか部屋にピンク色のものとかないの?」
「ピンク? ピンク.. ある! あるある」
「何? なになに?」
「幼女戦記のクリアファイル!」
「... 根っからの男前ね」 横山が呟いた
「え?」
「なんか燃えて来た こうなったらカエディーを女にしてやる」
「は?」
「誕生日プレゼントとは別に 今週末素敵なプレゼントをあげる」
「え 何? なんかくれるの? ありがと」
「楽しみにしててちょーだーい」 横山は悪そうな笑みを見せた
歌やフリについての情報交換や 自宅でのストレッチのやり方について
少し話した後 二人はカフェを出てそれぞれ帰路に就いた
飯窪さんについてたアレ カエディーにこそ ぴったりじゃん
女の子っぽいカエディーも見たいし もう 迷わない
今週末 カエディーをやる! 横山は決意を固めた

譜久村はレッスンの後 UF研に寄っていた
昨日の慌しい感じは既になくなっており 静かに淡々と仕事を進める雰囲気の中
モーニングセクションの部屋に入る 
男女のスタッフが何人か机に向かっている他に チーフマネージャーが来ている
譜久村を見ると 岡見が立ち上がって近寄って来た
「お疲れ様です 昨日の議事録見ます?」
「あー ごめん 昨日会議すっぽかしちゃったわね 大丈夫だった?」
「エリナさんに代役で出てもらいました」
「怒ってたでしょ?」
「ちょっと」
「議事録は後で見るけど それで梁川は普通に帰したの?」
「エリナさんに会議後も残ってもらって 処置した後に帰ったはずです 私も帰宅した後でして」
「そんな遅くまでいたのね どおりで今日 肌がボロボロだったわ」
「船木はミズキさんが帰った後すぐに帰してます 特になにもしていませんが
本人には アンジュのスタッフがノロウイルスに感染したので 異常がないか検査したと言ってあります」
「結局梁川は 森戸のポスドの症状が感染したということでいいのかしら?」
「それはまだ調査中ですが 実は昨日 会議中にJJの宮崎からクレームが入りまして」
「え? なんて?」
「ウチのやなちゃんがいないんだけど 親戚がモーニングセクションスタッフに
連れてかれるの見たって言ってるし どうなってんの? って」
「親戚?」
「JJセクションのスタッフのことらしいです」
「で どうしたの?」
「ウチのスタッフが貧血で倒れる梁川を見たので 休ませてから帰すと言っときました」
「納得した?」
「もう大騒ぎでしたよ ウチのやなちゃんは大丈夫なの? そっち行くって 
たいしたことないから それには及ばないで なんとか通しましたけど
おかげでエリナさんに処置を早くするよう お願いすることになりました」
「そう たいへんだったわね」 譜久村は岡見を労った

49よーろぴあん!:2017/12/06(水) 22:37:14
譜久村は解析班のいる試験室に移動するため 岡見を伴って廊下に出た
「あーっ 見つけた! ミズキ!」 
後ろの方で大声がした
「ちょっと静かにしなさい」 譜久村が振り返って言う
生田が駆け寄って来た
「あんた昨日 また会議さぼったね!」
「ごめんなさい ちょっと用事があって」
「どんな用事だよ え? 愛人の家に泊まりに行ったんじゃないの?」
「愛人?w でも 愛人か」
「え?」
半分冗談のつもりで言った生田がビックリして 前に一歩踏み出した
「私 木曜日は小田と夜を過ごしてるの」
「ええ!?」 生田と岡見の驚きの声がハモる
「いつから?」
「三ヶ月前から」
「なんで黙ってたの?」
「おおっぴらにすると 何かと支障があるじゃない」
「それはそうだけど UF研には教えといていいじゃない?」
「実は訳があって..」
「何?」
「こぶしで脱退騒ぎがあったじゃん」
「うん」
「小田は研修生時代から仲良かったから 表には出さないけど かなりショックだったみたい」
「そうなんだ」
「ああ見えて結構ナイーブなんだよ あまりにも不安定過ぎてヤバかったからさ
今の私たちの歌のエースなんだし ちょっとフォローしないと と思ったらこうなっちゃった」
「なるほどね 確かにミズキのタイプじゃないもんな じゃあ 今横浜に住んでんの?」
「木曜だけね 賃貸で部屋借りてるから 小田は独りになりたい時も使ってるようだけど」
「深い関係になったからって ここの話はしてないだろうね?」
「当然! それどころか 仕事の話を持ち込まないルールにしてるよ」
「あまり情に流されないようにしてくださいよ これからのOCN方針に関わってくることも
あるかもしれないんだから」 岡見が言った
「わかってる」
「ま この人冷徹だから 大丈夫でしょ?」 生田が笑う
「そうだといいけどね」
「おいおい」
虹彩認証でドアを開け 試験室に入ると 室温が管理され ひんやりとしていた
二人の研究員が モニターに映し出される細菌レベルの画像を見ている
「どう? 梁川から何か見つかった?」 ミズキが声をかけた
「まだ始めたばっかだからよ 急かすなよ」 男の研究員がモニターを見たまま言う
「いつ頃わかりそう?」
「バッカじゃねーの? そう簡単にわかりゃ苦労しねぇって うどん作ってんのと訳が違うんだよ」
「そう あてになんないのね」
「あっ そういうこと言うの? この女イケ好かねー」
「冗談よ 頼りにしてるから黒木主任」 そう言うとミズキは後ろから 黒木を抱きしめる
「色仕掛けかよ! まっ 嫌いじゃないけどさ ほら ちゃっちゃっとやれってさ」
黒木は 隣の女性研究員に声をかけた 
譜久村・生田・岡見の三人は試験室を出て 空いている会議室に入る
適当にその辺りの椅子に腰を下すと 生田が口を開いた
「昨夜 梁川を処置したけどさ..」 
「どうかしたの?」
「睡眠薬でかなり深く眠らせていたから 処置した時も本人には
せん妄と区別がつかない感じだと思うんだけど いきなりカッと目を開けると
”汝の敵を愛せよ”って言ったんだ」
「寝言でしょ?」
「まぁ そうなんだろうけど 工藤から”最強の敵”という話を聞いたばかりだらさぁ」
「うーん 気にならないと言えば嘘になる でも 梁川に何か仕掛けてあったとしても
ここには催眠関係に強い人いないし」 譜久村が岡見を見て言う 
岡見は黙って頷いた

50よーろぴあん!:2017/12/06(水) 22:44:06
汝の敵か.. 敵と言われてもはっきりと攻撃された覚えはまだないし..
譜久村は 寝言も読書家の梁川らしいなと思ったが やはり異質な感じは拭えなかった
「でもね すっごいかわいかった」 生田が嬉しそうに言う
「肌がね もう真っ白ですべっすべっなの」
「えーと 私 はずしましょうか?」 岡見が言う
「いいわよ 美とエロスは誰でも興味深く評価するものだし」 譜久村が微笑んだ
「で 胸が結構あるのよ 柔らかいの!」
「随分 役得があったようね 遅くまで残って良かったじゃない」
「良くない良くない もう会議すっぽかすなよ!」
「おかしな寝言以外 他に気になるようなことはなかった?」
「喘いでいる最中に ももち先輩って呼ばれた」
「えっ? それは.. やはり何か仕掛けられてるのかな?」
「わからない でもそれ以外は問題なかったと思う」
「そう」
「意外なことにイキ顔がエロいの! あの困り顔で ダメっ!とか言われると
もう たまらんかったわ」
「初めてのパターンなんで 今後も動向見ないとわからないけど これで
森戸からのOCN要素の感染は終わったと思いたいわね ただ 宮崎は
これまで以上にガードを堅くするだろうし 梁川を調べるだろうから
この後何が起っても窺い知ることは難しいな」
「そうなんだよね」 生田が同意する
「岡見 解析班に時々顔出して JJセクションが依頼する案件を それとなくチェックお願い」
「わかりました」
「横山の方はどう?」
「ちょっと元気が無かったかな 加賀ともうちょっとコミュニケーション取るように勧めといた」
生田が言う
「ありがとう 今週末問題なく進むと思う?」
「飯窪が上手くアドバイスしてくれたようだから 多分大丈夫だと思うけど 
最強の敵は来るのかな?」
「まぁ 居もしないものを恐れることが 一番の敵かもね」
「そうね」
「20周年関係のイベントをそろそろドンドン打ち出して行きますが 予定通りで
いいですか?」 岡見が言う
「いいわよ OCN再興に合わせて ちょうどいいタイミングになったわ」
「矢口さんがね いろいろ心配そうに聞いてくるの」 生田が笑った
OCNについては歴代のリーダーになった人間なら 深く関係しているか
なんらかの申し送りを聞いているはずだ 中には高橋のように 
マイペースで背を向けてしまう者もいるが
「矢口さんは 自分がOCNキャリアになったこともあるからね その後遺症で
いろいろとスキャンダルもあったから 余計気になるんでしょう」
「なんとなく ごまかしてるけど 今の状況は言わない方がいいよね?」
「あー それは黙っててちょうだい 実際 まだどうなるかわからないし
微妙な時期だから 余計なバイアスがかかるのは嫌だわ」
「わかった あと何かある?」
「森戸はまだしばらく よく見ておかないとダメね 嗣永さんの影がチラつくし
イレギュラーなパターンだったから 読めないことが多いわ」
「ミズキもイレギュラーなパターンだったじゃん?」 生田が笑って言う
「だから エリナに体の隅々まで見せたでしょ?」
「ええ ええ 肛門の皺の数まで見ましたよ」
「バカッ 岡見が困ってるじゃない」
「ミズキが言ったんじゃない」
三人は会議室を出ると それぞれの行き先に歩き始めた
譜久村は いつの間にか工藤の言葉に縛られ始めていることに 懸念を覚えた
今は計画通りに事を進めるだけ 自分に念押しするとUF研を後にした

「まきのめぁりあですっ!」 横山が牧野の挨拶をマネた
「違う違う まきのむぁりあです!」 生田が返す
「もぉ 違いますよー まきのまりあですっ! これです」 牧野が口を尖らせる
レッスンの休憩中 横山が生田に話しかけたところに牧野が合流し 
いつの間にか牧野のモノマネ大会になった

51よーろぴあん!:2017/12/06(水) 22:51:46
「アレ? まりあ また身長伸びた?」 生田が聞く
「はい また1cm伸びちゃいました!」
「いいなぁ 何食べてるんですか?」 横山が羨ましがる
「えー? 別に変わったもの食べてないよー 何でも食べちゃう」
「それで このスタイルだもんな 羨ましいわ」 
「ほんと 遺伝子分けてくださいよ」 横山が頬を膨らませた
「それじゃあ 一緒にファイターズ応援しよ?」
「なんでですかw 私 レッズファンなんで 野球はよくわかんない」
「エリ ゴルフしかわかんない」
「えー? 野球面白いですよー?」
「今 野球で有名な選手って誰いると?」
「大谷選手! でもメジャーに行っちゃって 悲しいーっ!」
「あっ 聞いたことあるかも」
「まりあ この間 NHKの大谷選手の番組に出たんだよ?」
「えっ 凄ーい!」
「本人と会ったと?」
「ううん 本人には会えなかったんだけどぉ いっぱい大谷選手の話をしちゃいました!」
生田は明るいまりあに目を細めながらも 容姿と喋る時の幼さのギャップに
もう少し大人になってもいいかなと思った
「じゃあ 牧野さん 今度野球連れてってくださいよ!」 
「えー いいけど まりあ いつもの仲間と本気で応援しちゃうから 
横山ほったらかしになっちゃうかも?」
「ええ? 私 ぼっちですか?」
「ごめんちゃいまりあ!」
「ダメだよ横山 まりあは 野球だけは本気と書いてマジなんだから」
「あっ 生田さん ”野球だけ” じゃないですっ! ”だけ” じゃ」
「ごめんちゃいまりあ」 生田がマネをする
「はーい 集まって!」 その時先生から声が飛んだ レッスンが再開した

横山は少し寒く感じて 目を覚ました 
トイレに行きたい 
”えっ?”と思った
股間に張りを感じる
何これ? 触ってみる
棒があった
えーーーっ!!!
飯窪さんの言ったことは本当だった
今日はコンサートの日だ
しばらく 軽く触ってみたりしたが 見てみる勇気がない
でもトイレに行かなくちゃ
意を決して ベッドから出る
トイレに行くと どうしていいか迷った
立ちション? なんとなく聞いたことあるが どうするんだろう?
とりあえずパジャマのズボンを下すしかない
膨らんでひっかかるズボンを下す
小さなショーツから 何かはみ出している
マジで? マジか! 
飯窪さんに生えていたアレが 確かに見えた
背中がブルっと冷え 我慢できなくなる
アレを摘んで 便器に放尿した フーっ スッキリした
雫が指につかないように 慎重に棒を振ってみる
本当なんだ じゃあ やっぱり今日はカエディーとやらなくちゃダメなんだ
途方もない宿題を出された気分になり このまま布団に包まって
時間が過ぎるのを待っていたいと思った
でも 飯窪さんや おそらく森戸さんも この状態でコンサートをやった
やってやれないことはないし あの人たちが知ってる以上
自分だけ休むわけにもいかない
横山は腹をくくるとシャワーを浴びた後 朝食を取り 家を出た
「おはよう横山!」 集合場所に着くと飯窪が笑顔で声を掛けて来る
「おはようございます」 飯窪に窮状を訴えたくて泣きそうになりながら 横山は応えた

52よーろぴあん!:2017/12/06(水) 22:59:07
飯窪が集まりから少し離れた所に横山を連れて行く
「ついてるの?」
「はい 飯窪さんの言った通りでした」
「そう じゃあこの前言った通り カエディーとやるんだよ」
「わかってはいるんですけど できるかな?」
「やるっきゃない! トイレに連れてってキスしてしまえばこっちのもんよ」
「でも 今までカエディーと一緒にトイレ行ったことないし」
「そのままブラブラさせていたいの? ちょっと誰かエロいと思っただけで立っちゃうよ?」
「..なんとかやります」
「私が誘い出す手もあるかもしれないけど 後でなんか複雑になりそうだし」
「そんなことないです 手伝ってください」
「手伝うのはいいけど.. やっぱり横山一人でカエディーに行った方がいいと思う」
「そうですか」
「うん キミたち13期の絆もあるから.. コンサート一回目は抜いてもらうだけでもいいよ」
「..わかりました」
車で駅まで送られた後 新幹線に乗る
横山は生田の隣に座った
「なんかまた元気ないっちゃね?」 生田が聞いて来た
「ちょっと体調が..」
「大丈夫?」
「なんとか..」
「本当にダメならいつでも言って来て」
「はい ありがとうございます」
「横山は笑顔がかわいいんだから 仕事の時は忘れちゃダメ」
生田が横山の手を取り笑いかけた
「はい」 横山は生田の微笑みが嬉しかった
「横山 手ちっちゃいけど 綺麗やね」 生田は横山の手を撫で始めた
「あっ」
横山は股間が膨張するのを感じて焦った
「どうしたと?」 生田が心配そうに覗き込む 形の良い唇が色っぽい
益々大きくなるアレをなんとか静めようと必死になりながら
横山は何もなかったように振舞おうとした
「いや 生田さん今日も綺麗ですね!」
「え? ..ありがと エリ 今日もかわいいっちゃ?」
「はい あの.. 目とか綺麗で」
横山は失敗したと思った
適当に言った言葉のせいで 生田をよく見ようとしたが 唇や胸に目が行ってしまい
余計にアレが育ち始める
「なんか無理してないー 横山?」 生田が心配そうに見た
「ちょっと トイレ行って来る」 そう言って生田が席を立った
ふーっ 横山が安堵する
まだアレの張りはあるが 収まっていくのがわかる
飯窪さんの言ってたのはこのことか
女の子っぽいところに過剰に反応しちゃうんだ 気をつけなきゃ
生田が席に戻って来た 横山は眠ったフリをして目を閉じることにした
新幹線を下りて車への移動中 また飯窪がやって来た
「大丈夫だった?」
「なんとか でも生田さん見ただけで アレが反応して」
「生田さん 何か言わなかった?」
「え? 別に たいしたことは話さなかったけど..」
「そう まぁいいわ そしたらコンサート中に反応したら困るから 本番前に抜かなきゃダメね」
「カエディーと?」
「うん 今からコミュニケーション取って トイレに一緒に行ってくれるように準備しなきゃ」
「わかりました」
飯窪が離れて行った
移動の車では 横山は加賀の隣に座った
「カエディー 今日の調子はどう?」
「うん? いつもと変わんないよ? 横山は?」
「ちょっと体調悪いかも」
「無理しないでね」 加賀が心配そうに見る 横山は加賀を抱きしめたくなった

53よーろぴあん!:2017/12/06(水) 23:10:52
楽屋に入ると横山は加賀の隣に場所を取った
加賀がレッスン着に着替えている
白く長い手足が目の前で 折り曲げ伸ばされるのを見ているとムラムラして来る
あ〜 あの肌に唇を這わせたい
「何?w なんか付いてた?」 加賀がジッと自分を見ている横山に言う
「ううん ただ美しいなーと思って」
「どうしたの? 大丈夫?」
「話があるの 付いて来て」 
加賀は横山の真剣な眼差しに無言で頷いた
横山が先導して歩く 見送る飯窪が拳を握り 頑張って!と応援しているのが横目でわかった
近くのトイレは通り過ぎた 
加賀は黙って付いて来ていたが スタッフが見当たらなくなると口を開いた
「横山 本当に体大丈夫なの?」
「まだ大丈夫」
「まだ って...」
トイレがあった 中に入ると振り返って加賀と向い合う
「カエディー 誕生日プレゼントはもうあげたけど これがもう一つのプレゼント!」
そう言って 横山は加賀に抱き付こうとした
横山は既に自制を失いつつあった 加賀が欲しい 既に股間ははちきれんばかりだ
その時電話の音が鳴った 横山が躊躇する
「うん?」 サッとスマホをポケットから取り出した加賀が電話に出る
「何? うん さっき会場入った え? その荷物私の うん 部屋の前に置いといて
え? いいじゃん 私のお金で買ったんだから えーっ! 今日帰ったら遊ぶんだよ?」
加賀が背を向ける
「勉強もしてるって いや発売日に遊ぶのが楽しいの! もぉーっ ダメだって! 
あっ 横山ゴメン 話は後で」
そう言うと加賀は電話をしながらトイレを出て行った
「えーーーーっ!!!! せっかく連れて来たのに!」 
あー ダメッ これどーすんの? 横山は よく見ると股間が不自然に盛り上がっている
フレアスカートを見下ろす
上着からスマホを取り出し 飯窪に電話した
「横山です すみません カエディーに逃げられました アレが目立って歩けないし
どうしていいかわかりません!」 半泣きで喋る
「はい 最初のトイレ過ぎてずっと行った先にあるトイレにいます はい お願いします」
2分程すると飯窪がやって来た 随分長く感じた
「カエディーにキスできなかったの?」
「はい ちょうど電話が来て 出て行っちゃいました これ 治まらないんです」
横山が股間を指さす
「わかったわ そこに入って」 飯窪は横山と一緒に個室に入った
キスをする 飯窪のエロスイッチが入った 狂おしいほどに横山としたくなった
フレアスカートを下すと アレが真っ赤になって小さなショーツからはみ出している
「太いっ..」 思わず飯窪の声が出た
こんなの口に入るのかしら? そう思うと 余計に咥えてみたくなる
飯窪はいてもたってもいられず いきなり亀頭を咥えると 横山が腰を捻って悶絶した
「あぁんっ」 
飯窪の口の中に収まりきらず コンデンスミルクのような甘い粘液が口の端から垂れる
飯窪はそれを零れないように右手で拭いながら ごっくんと飲み込んだ
横山は目を瞑って天を仰いでいた
「気持ち良かった?」 飯窪が聞く
「すごく 良かった...」 横山が呟いた
飯窪が手を洗う間に 横山が身繕いをし 二人でトイレを出た
照れ臭くて無言で楽屋に戻ると 険しい顔で考え込んでいた加賀が 横山を見つけて近づく
「あっ 横山ゴメン 話途中だったね」
「今はもういいよ また後で聞いて」
「ほんっとゴメン 家から電話あってさぁ 今日届いたゲーム 最近勉強しないから
お預けとか言い出して ちょっと怒ってたの」
「ふーん 私の話より ゲームが大事なんだ」
「いや そういうわけじゃなくて ゴメン ほんっと謝る」
「いいよ その代わり このお返しは後でたっぷりとしてあげる」
「え? 何?」 加賀の目がキョドった

54よーろぴあん!:2018/01/03(水) 23:59:42
最初の公演が終わる
横山は体の反応するスピードが上がったような気がして 歌って踊ることがいつも以上に楽しかった
アンコールも終り 楽屋に戻る 
「さっきも言ったけど ほんっと今日の横山 キレキレで良かったよ」 加賀が言った
「嬉しい」 
「ここに入った時 体調悪いとか言ってたから心配してたけど 逆に絶好調じゃん?」
「体動かしているうちに 余計な思いがふっ切れたと言うか なんか思い切ってできたの」
「へー」 返事をしながら加賀が衣装を脱いで行く
横山は忘れていたものを急に思い出したように 加賀の汗で光る肌を見て 激しく興奮するのを感じた
股間の棒に 間断なくエネルギーが注ぎ込まれて行くのがわかる
ヤバイ! とりあえずタオルを股間の上に乗せて隠すと 視線を加賀から外した
「カエディー さっきはぶつかって ゴメンちゃいまりあっ!」 牧野がそばにやって来た
「いいよ 別に なんともなかったし」 加賀が応える
「今日 横やん キレッキレッだったじゃない? カッコイイって見てたら
場位置間違えちゃった 横やん 良かったよ」 牧野が微笑んだ 衣装を半分脱いでいた
ヘソが見えている 舌を捻り込み その綺麗なツルツルとした下腹を
丘陵に沿って そのまま下まで唇を這わせて行きたい
キュっとくびれた腰と そのおかげで綺麗に張り出した骨盤 そこから伸びるスラっとした脚が眩しい
視線を上にやると それほど衣装で寄せて無いのに 胸に谷間ができ 汗でピカピカと光っている
「ありがとうございます」 横山は応えながらも 牧野の胸にむしゃぶりついて
股間のアレを激しく突き入れたい衝動を抑えるのに必死だった
「でも間違えなくても あそこいつも狭いもんね」 加賀が牧野に言った
「そうなの まりあ いっつも オットットってなりながら あの隙間すり抜けるから」
牧野がその部分のフリをする ちょっと過剰に動いてよろめく
「やり過ぎ!」 加賀が笑った
「え? いっつもこうだよ ここでこう!」 更に大袈裟に動いて笑いを取ろうとした牧野は
バランスを崩して 横山に倒れかかった
「あっ ゴメン」 椅子に座った横山が受け止めると 牧野は体重を支えるのに
思わず横山の股間に手を置いた
横山はアレを目立たないように 太ももで挟んでいたが 亀頭を牧野の手で触られ ビクンと来た
やっとのことで牧野が立ち上がると 「横やん 大丈夫?」 と聞く
「大丈夫です 大丈夫! ちょっと トイレ行ってきます」 そう言って立ち上がり 急いで楽屋を出た
横山の頭の中は 「どうしよう?」でいっぱいだった
牧野に手を置かれて アレを少し触られただけで発射してしまったのだ
タオルで隠したスカートの下が濡れているのがわかる 
どうしていいかわからず 泣きそうだった
すぐにさっきのトイレに駆け込み 個室に入ると 衣装のスカートを脱いだ
アンスコが精液でぐっしょりだ
楽屋を出る時に握り締めたスマホで 飯窪に電話する
「飯窪さん 助けてください またさっきのトイレにいます はい 待ってます」
しばらくするとトイレのドアを開ける音がして 個室をノックされた
「横山?」 飯窪の声だ 個室のドアを開き 招き入れる
「どうしたの?」
「楽屋で牧野さんが倒れかかって来て手をついたら アレを触られて 思わず出てしまいました」
「え? それだけで?」
「どうしよう? アンスコが濡れてぐしょぐしょなんですが」
「わかった ジュースこぼしたって衣装さんに言って 代わりもらってくるわ 
それはその間 水洗いしといて」
横山はノーパンでスカートを履き 洗面台でアンスコを洗った
飯窪が代わりのアンスコとスカートを持ってやって来た
「はい これで大丈夫ね」
「ありがとうございます 本当に助かりました」
「ところで まりあには アレ気付かれなかった?」
「一瞬だったので 多分大丈夫だと思います」
「一瞬か.. さっきここで抜いた時もそうだったけど 横山はアレね」
「アレ?」
「早漏」
「ソウロウ?」 横山は意味がわからず 首を傾げた
「早漏で候」 飯窪がプッと吹く
横山は なんだかわからないがバカにされた気がして 口を尖らせた

55よーろぴあん!:2018/01/04(木) 00:04:22
「我慢できずにあっと言う間に出してしまうことをそう言うの」 
「我慢できないとダメですか?」 横山が聞く
「うん 少しは持たせないと アレをカエディーに移すことができないかもしれない」
「それって アレが自分にずっと付いてるってこと?」
「いつまでアレがあるのか知らないけど しばらくはそうなるね」
「ヤダーっ」
「だったらすぐに出さないように頑張らないと」
「どうやって?」
「練習あるのみ 問題はアレが出現してるのが コンサート前後だけってことね」
「お願いします 練習させてください」
「私? えー 私が練習台かぁ でも今はそれしかないんだよなぁ」 飯窪が悩む
「お願いします」
「..わかった 元々私が横山に回したんだし.. 今日はカエディーを諦めて
まずは我慢大会よ」 そう言うと二人で個室に入った
「素面でこんなことやってられないわ キスして」 飯窪が顔を赤くして言う
横山は一度抜いてスッキリしていたが 飯窪に接吻した
たちまち二人とも 抑えがたい性欲で昂ぶる
潤んだ瞳で 二人はもう一度長いディープキスをした
唇を離すと 飯窪がポケットから何か取り出す
「これ使って」
「なぁに?」
「コンドームよ」
「え? どう使うの?」
「アレに付ければいいの いいわ 私が付けてあげる」
ちょっと前に穿いたばかりの 横山のスカートとアンスコを下すと 赤くなって
今にもはちきれんばかりの太いアレが 斜め上に突き出していた
飯窪はアレにゴムを付ける
「初めてだからよくわかんないけど 多分これでいいと思う」
「今 もう出そうでした」 横山がハァハァ言っていた
「我慢して! 私もこれ買うの すっごい恥かしいの我慢して 買ったんだから」
飯窪は前日 こんなこともあろうかと ドラッグストアへ行き ゴムを買っていたのだが
買うまでに踏ん切りが付かなくて 1時間は店内をウロウロしていた
これじゃラチがあかないと 他のメイク用品やハブラシの下に小さな箱を隠して 
カゴをレジに持って行く
レジでは店員の顔を見ず ”私だって23だもん こんなもの買うのも当然だわっ”
という顔で頑張った
「もう やっていいの?」 横山が聞く
「うん」
「なんか 今まで以上にいやらしい気持ち お尻出して」 
飯窪が後ろを向いてスカートを下した
「飯窪さんも もうビショビショじゃないの 私と一緒」
アレをあそこにあてがう
「横山の方がいやらしいわ」
「こんなもの用意して 私とやるの楽しみにしてたんでしょ? ほら 欲しいって言いなさい」
人が変わったように横山が言った
「ちょーだいっ」
横山が股間を前に突き出す
「すぐに出しちゃダメよ 我慢して」
「ああっ イイっ 出そうっ」
「ダメっ まだっ」
飯窪が体を前に出し 一旦抜いた
「まだイッてない?」
「うん なんとか」
「じゃあ もう少し頑張って」
もう一度横山が後ろから突き始める
二回三回と往復運動をする
「いいわっ その調子」 
腰が自然と横山に合わせて動いてしまう
「あっ 動かさないでっ ああっ!」 横山がビクンとしてイッた
そのまま奥へ突き刺そうとしながら 二度三度ビクッビクッと固まる

56よーろぴあん!:2018/01/04(木) 00:11:29
「やればできるじゃない カエディーにももっと頑張ってあげるのよ」
卑猥な笑みを浮かべて飯窪はそう言うと 横山のアレからゴムを外し
溢れ出た精液を 舌を出してペロンと舐めた 興奮がクールダウンして行く
「わかった? 今みたいに我慢して すぐに出さないようにするのよ」
「はい ありがとうございます」 横山が少しグッタリしながら笑顔で応える
飯窪は 恥かしくて横山の顔を見れなかったが 上手く行ったことに満足を覚えていた
同時に ”私 本当のセックスをしない内にどんどん経験値上がってくわ どうしよう?” と思った
妄想が浮かぶ 裸のふくしそうたが ベッドの上で 隣の飯窪に言う
「はるな 処女だったのに なんでそんなに上手いの?」
「えっ? 私 変なバイトも何もしてないよ?」
そんなこと言ったら ヤブヘビか? 「あなたが好きだから 必死だったの」 これくらいがいいわ
そこまで考えて ”何考えてんのかしら私”と 自分が恥かしくなった
「バカじゃないの? あなた!」 いつもの工藤の突っ込みが 頭の中で再現される
「飯窪さん」 
横山の呼びかけにハッとした
「戻らないと」
「ああ そうね もう次の本番も大丈夫でしょ?」
「はい スッキリしたんで 余計なモヤモヤは無いと思います」
「時間が無いから カエディーは今回お預けだよ」
「はい..」
「コンサート終わったら アレがもう消えてるかもしれないし 少なくとも
明日の朝には消えてると思うから 来週まで我慢して」
「わかりました」
横山は手洗いしたアンスコとスカートを ジュースをこぼしてすみませんと衣装さんに渡し 楽屋に戻った
「もうすぐだよ 早くしないと」 加賀が声をかける
「うん わかってる」 元気に返事をすると 横山は本番の準備に取り掛かった

無事 コンサートが終了した
「二回目も良かったよ」 加賀が横山に言う
「カエディーもね」 
「ありがと ねー ところで今日なんか 話があるんじゃなかった?」
「うん? いいの それはまた来週ね 楽しみにしてて」
「なんか イイことなの?」
「そっ イイことよ!」 ニッコリと満面の笑みで横山が返した
「へー なんだろ?」 加賀も口許がほころんだ

その夜 飯窪は裸でベッドの上にいた
愛し合った後の幸福感に包まれ 天井を眺めている
「それで 横山の早漏はなんとかなりそう?」 裸の生田が キッチンでコーヒーをいれて持って来た
「ありがと とりあえずは大丈夫だと思う」
カップを受け取り一口啜る 砂糖が溶け 充分に甘い
「ハルナがフォローしてくれるんで 助かるよ」
「私だって モーニングのためなら頑張るわ」
「ありがと」 そう言って生田がキスをする コーヒーの香りがした
「今日は もう遅いし 泊まってくんでしょ?」
「うん そうする」
「じゃあ も一回しよっか?」
二人はじゃれ合い ベッドの中へゴソゴソと潜り込んだ

横山はベッドの中で 今日一日を振り返っていた
結局アレはまだ消えていない でも飯窪の言葉を信じるしかなかった
明日の朝になれば消えているだろう
飯窪との行為や加賀の肢体 牧野の腰つきが浮かんでは消える
いつの間にか アレが立っていた 触ると気持ちいい 
そうだ 我慢大会! 
横山はエロい振り返りをしながら アレを擦り できるだけ我慢するように頑張った
少しは粘ったが 程なくショーツの中に精液をぶち撒き 脱力した 
自己嫌悪が急激に襲って来る もういいや! 面倒くさくなってそのまま寝た
翌日起きると 何事もなかったようにアレは消え ショーツも乾いていた 
横山は安堵し 二度寝して予定に遅れそうになったが 気分は上々だった

57よーろぴあん!:2018/01/04(木) 00:17:04
「ふなっき 昨日梁川ちゃんと会ったんでしょ?」
和田が机に両肘を付き 顔の前で手を組みながら聞いた
「はい カラオケ行きました」
船木はザックリした濃いピンクのニットセーターにデニムのミニスカート 
黒のストッキングという格好だ 胸が大きく盛り上がっている
アップフロントの小会議室に呼ばれた船木は いつものアンジュメンバーじゃない雰囲気に
少し戸惑っていた
「それで? 何かあった?」 舌足らずの声が部屋に響く
「歌って 話して」
「本当に?」
「はい」
「他に何かあったんじゃないの? 正直に言いなさい」
「..やなみんにキスされました」
「それが聞きたかったのよ よし 向こうはちゃんと約束を守ってくれたようね」
和田がニヤリとした
「ムロ!」
脇に直立している室田に 前を向いたまま呼びかける
「はい!」
「ふなっきから 種を抽出しなさい」
「わかりました」
上下をモスグリーンのアーミールックで纏めた室田が船木の横に来た
「立ちなさい」
船木は立ちながら 無表情の室田を見た
いつ ”なーんて 冗談 冗談!” と笑ってくれるか待っていたが 一向にその気配がない
「こっちに来て」
船木は促されるまま 小会議室を出る
部屋には和田とその隣に座る勝田だけが残された
「いよいよだわ 今度こそモノにする」 和田が眉間に皺を作り呟いた

「入って」 衣装室の前まで来ると 室田が言った
言われるまま船木が部屋に入ると 室田はカチリとドアノブのボタンを押してロックした
「室田さん どうしたんですか? 何か今日いつもと違いますね?」 船木が若干焦りつつ話しかける
「そう思った?」 室田は無表情のまま応えた
「なんですか? この芝居がかった感じ あっ ドッキリですか? そうですよね?」
「うるさい子は黙らせないと」
そう言うと室田は船木の唇を唇で塞いだ
ビックリして目が丸くなる船木に構わず 舌を入れて行く
船木は梁川の時と同じように 突然のことに固まっていたが いきなりカーッと
体が熱くなると室田の舌使いに陶然となった
唇を離すと 室田は色っぽい半目をしながら 右手の甲で口許の唾液を拭った
「なるほどこの感じ これが種なのか?」 
そう言うともう一度 船木の唇を求めた
船木は抗いもせず 導かれるまま舌を絡め出す
初めての大人のキスに 興奮がこれ以上ないくらい高まる
室田の左手が船木の大きな胸を撫で始めた
ゆっくりと大きく手を這わせ その内軽く掴むように動かす
「んっ」
唇を塞がれたまま 船木が喘いだ
室田は入り口傍の高く積まれたダンボールに船木を押しやると
唇を離し セーターをめくり上げた
「えっ なにするの?」 船木が小さく声を上げる
白いブラを外すと 室田は大きな胸にむしゃぶりついた
グチュ チュッ と音を立て 唾液を付けながら 弾力のある胸を舐め回す
「あっ イヤッ」 
ポッチリと立った乳首に舌が辿り着くと 吸ったり舌で転がしてみたり
軽く噛んだりと 室田はいろんな手段で攻め始める
「ぃやだーっ」
もう片方の空いている胸は 手で優しく揉み回される
その手が下に進み ストッキングの上から 股間を縦に軽く指が這わされると 
船木は声を押し殺して仰け反った

58よーろぴあん!:2018/01/04(木) 00:23:26
「ごめんね 後でストッキングの代わり渡すから」
室田はそう言うと太ももの辺りを力任せに引っ張った
ストッキングが縦に伝染したところから 船木の白い肌が浮き上がる
「ああ エロい エロくていいじゃん」
室田はうっとりとしてそう言うと 船木の内ももに頬擦りし 唇を這わせた
「いやぁっ」
「いや? 本当にいやなの? こここんなに湿ってるのに?」
室田が右手の中指で股間を撫でる
「あんっ」
船木は潤んだ瞳を細めて室田を見る
「ハスキーな声で鳴かれるの たまんないね」
中指と薬指を穴に這わせ 親指でクリトリスを捕らえて軽く振るわせる
「いやんっ あっ あっ あぁん」
船木のかすれた喘ぎが 段々と女の声になって行った
室田はショーツをストッキングと一緒に引き下す
丸い尻にひっかかってなかなか下せないが それでも薄い毛とその下の
濡れて光る割れ目が出て来た
「いやらしい なんていやらしいの?」
室田が眉を顰めて船木を見る
船木は顔を背け 恥かしさで更に体が熱くなった
と思った瞬間 股間から電気が走ったようにビクッとした
舐められている
室田が唇を押し当て 舌を出して上下にゆっくりと舐めている
「いやぁーっ だめぇーっ ぁぁん ぅん」
船木は快感に頭を仰け反らせ 首を左右に振った
チュッ ピチュ グチュッ グチョッと音が鳴り響く
室田が上下の動きを止め クリトリスに狙いを定めて舌を使う
右手を使って包皮を剥いた
「あっ あっ あんっ ぁぁんっ ぁはあっーああっ!」
船木が更に背を弓なりにし 固まった 二度三度とビクッ ビクッ と体を振るわせる
止まっていた呼吸が 吐き出されると体から一気に力が抜けた
余りの気持ち良さに頭が真っ白になった船木は しばらく目を瞑って余韻に浸っていたが
薄っすらと目を開けてみた
「気持ち良かった? こんなになったよ?」
室田がいやらしい笑顔で 粘液で濡れた手を見せ 親指とひとさし指・中指の間に
できた糸を顔に近づけた
恥かしさで 船木がまた顔を背ける
「自分でイッたことなかったのかな?」 室田が聞く
反応に困っていると 「ねぇ?」と室田が更に尋ねた
船木は目を瞑ったまま頷く
「ウソ? カワイイ!」
室田はそう言うと またキスをして来た
脱力して もう動けないと思っていた船木の中に また熱い滾りが湧いて来る
自分でも驚くくらいの欲求が首をもたげ 絡める舌が止まらない
結局室田にその後 二回イかされ 船木はぐったりと体を横たえた
目尻が涙が浮かんでいる
「こんなの.. 知らなかった..」
船木が呟く
「良かったね 経験値上がったじゃん」
室田が微笑む
「なんで.. こんな?」
「私たち まだ男とはできないし ガサツで乱暴なあいつらに
こんなカワイイ子渡したくないから 女同士で楽しまなきゃ」
室田は身繕いして立ち上がった
「またしたくなったら 遠慮なく言って あっ 言うの恥かしいか?
だったら 背中からその大きな胸をくっつけて抱きついてくれれば
後で気持ち良くしてあげる」 
そう言うと部屋を出て行った
大人ってこういうこと? 今度は室田さんに同じことをしてあげたい 
船木はボンヤリとした頭でそんなことを考えた

59よーろぴあん!:2018/01/04(木) 00:34:14
トイレから和田が小会議室に戻って来ると 勝田は窓辺に立って外を見ていた
冬の早い夕日が勝田を赤く染め上げる
「ムロは戻って来た?」 和田が聞いた
「和田さん 私たちがOCNを手に入れることって 本当に可能なのかな?」
勝田が 前の通りの行き交う人や 車の流れを見ながら言った
「私たちは一所懸命やっている スタッフさんも頑張ってくれている
それは間違いないわ とすれば これにあと何か プラスアルファが必要なの」 和田が静かに言う
「そのプラスアルファがOCNだと言うことは 耳が痛い程 今まで聞いて来た
でも本当にそうなの?」
「りなぷ〜!」
「あなたが4人スマイレージ時代に P'zで時代を掴み取ろうとしていたことはわかる
それがあったから私たち2期は MITのメディアラボで選抜されたメンバーとして
ここに入れられた でもメディアラボはとっくに見放し メイも見切りをつけて
マーンを会得し出て行った」
和田は眉間に皺を寄せて聞いている
「私はモックン(MOCN)で犠牲になった福田さんを見て せめて何かしらの成果を
手にしたいと思ってここまで残った 福田さんだけじゃない あなたもあの時
命を削ってモックンを装着したせいで それ以来急激に精気を失った」
和田は窓ガラスに映る自分の顔を見た
「もし このままたいした成果も上がらないのなら この禍根をカミコや結に
残すのは 間違ってるんじゃないかしら?」
「..りなぷ〜 わかってちょーだい! もう少し もう少しなのよ OCNの秘密さえ
手に入れば 私たちは報われる カミコやカッサーにも栄光を味わってもらえるの!」
「どうかしら? 私はOCNの効力が発揮されるのは つんくさんの祝詞があってこそだと
思ってる カナもアカリもその点では一致してるの」
「あなたは知らないのよ 今のUFにおいて モーニング以外の所属メンバーが
つんくさんの名前を挙げることの危うさを」
「何が危ういって言うの?」
「上は焦ってる こぶしが壊滅状態の今 自分たちを否定して元に戻るなんて
できない話よ! せっかくリソースを投入して新しいアンジュを模索して来たのに
ここで下りることはできないの!」
「本末転倒ね」 勝田はメガネのブリッジをひとさし指で押し上げる
「いいえ 私はアンジュの為なら悪魔に魂を売ってもいいと思っている 
このチャンスをものにすれば 全ての問題が霧散するのよ!」
「嗣永さんが良い悪魔ならいいね って言っても 悪魔に良い悪魔がいるわけないのに」
「森戸・梁川を通して 種は受け取った 後はその種を植え 芽を育てるだけなのよ」
「..さっき ムロが顔を出したよ 予定通り 結から種をもらったって」
「きっと上手く行く だからりなぷ〜 もう少し協力して!」
「ムロはUF研に行った 後はカナに任せればいい」
「ありがと 今度こそ上手く行く」
「勘違いしないで 私はカミコを相川みたくしたくないだけ」
「そのためのカッサーよ あの子のポテンシャル こと耐久性については申し分ない
苗床としては最高よ」
「その 人を人として見ていない奢りが 今までの悲劇を生んできたことを
まだわかっていないようね ..まぁ いいわ もう一回だけ付き合って上げる」
和田は既に勝田の話を聞いておらず 沈み行く太陽に向かって九印を結んでいた

室田はアップフロントの事務所ビルを出ると UF研まで歩いて行った
UF研に行くのは これが二回目だ 一人では初めてとなる
一ヶ月前 室田は勝田からUF研の存在を教えられた 衝撃だった
研修生からアンジュメンバーになって数年経つと言うのに 今までそんなものが
あることを微塵も知らなかった 
それと同時に その存在を教えられ 出入りできるようになったことは 
自分のアンジュへの貢献が認められた証であり 誇らしく感じた
今まで知らなかったアンジュの真の戦略は 勝田から概要を聞いたが
それは UF研の存在を教えられた以上の衝撃だった 
ハロのフラッグシップであるモーニングの繁栄には OCNなるものが関与していること 
そしてそれを分析・利用しようとすることが ハロの歴史であることを知った時
室田は自分もそこに積極的に関わり アンジュを栄光へ導きたいと思った
今日和田に呼び出され 船木との行為を命じられた時も 拒否しようとは全く思わなかった

60よーろぴあん!:2018/01/04(木) 00:44:07
室田がUF研に入ると白衣姿の中西が待っていた
「リナから連絡あったから 待ってたわ」
「結から種を持って来たよ」
「付いて来て」
室田が頷くと 中西は前を歩き始めた
普段のアンジュで見せる姿とは違う 物静かで大人な印象だ
「前も来た? ここがアンジュセクション」 中西はそう言うとドアを開けた
中には男女それぞれ2人ずつ 机の上のPCに向かって仕事している
中西は奥に進むと 「前も会ってるかもしれないけど ご存知ウチのムロよ」と 室田を紹介した
「お疲れさま」 の声が飛ぶ 男性が一人立ち上がって 室田に握手を求めた
「前来た時 ちょうど席を外してて.. ようこそUF研アンジュセクへ チーフの斎藤です」
まだ40前後くらいの 普段スポーツで身体を鍛えていそうな快活な男だった
室田は相手に合わせ 笑顔で力強く手を握る
「ちょっと部屋使うわね」 中西はそう言うと 隣に続くドアを開けた
室田も部屋に入ると 中西は後ろ手でドアノブのボタンを押し 鍵をかける
室田は 今度は私の番ねと苦笑した
「座って」 
向い合わせの応接ソファにそれぞれ腰を下す 8畳ほどの応接室だ
壁際から中央にかけて ソファとテーブルの応接セットがあり パーテーションが立っている
その向こうはお茶を用意する為の流しや戸棚があるようだ
「どこまで聞いた?」
「えっと 結がOCNの種を持ち込むから その運び屋をやってって言われて
指示通り 結とやって来たよ」
「ムロは今まで 女の子とやるとかそういう経験あったの?」
「まさか! ないない」
「じゃあ躊躇しなかった?」
「少しあったけど 結とキスしたら そんなの吹っ飛んで とにかくしたくなって..
あれが種があるってことなの?」
「そうだと思う」
「で 先に聞いた話によると その種はもう私に移ったんでしょ?」
「そうね 科学的には 組織・組成を見つけるところから開始しなければならないし
元々の特性上 そんなものがない可能性もあるから 分析には時間がかかるわ」
「え? じゃあどうするの?」
中西が微笑む
「裏付けは後回しにして プランを進めるだけ この後のことは聞いてる?」
「中西さんに会って としか」
「そう それじゃ説明すると この後ムロの持っている種をカッサーに植え付けるの」
「植え付ける?」
「まー ふなっきにした行為と一緒よ 違うのはカッサーには短期間で何度も
相手を代えて行為を続け 種を濃縮し 使えるものに育てる」
「濃縮?」
「和田さんの理論では 一人の宿主を軸として行為を重ねれば いずれ強力な
モーニングのOCNに匹敵するようなものの苗木 目には見えないけどね みたいな
ものができあがるはずよ」
「それじゃ カッサーがこれからのアンジュを背負うの?」
「いいえ カッサーは苗床 今のところ その苗は最終的にカミコへ植える」
「やっぱりカミコか..」
「本当はね このプラン 前にも進んでいたことがあったの」
「え?」
「でも 種の入手がどさくさに紛れて 拙速な状態で行われたのと
今回のカッサーに当たるあいあいが 身心共に持たなかったので 失敗に終わったのよ」
「そうなの? ..あいあいがそんなことしてたなんて」
「アカリや私が充分注意して 優しくあたったつもりだったんだけど..」
「カッサーは大丈夫なんですか?」
「カッサーは 和田さんが研修生の身体的スペックを事前に調べて選出し 
アンジュに入る前から 本人には知らせず こっそり検査と試験を行ってる」
「そんな前から やってんだ?」
「そう 私たちはアンジュの栄光を掴むため 裏でずっとやって来たのよ」
「そんなことが...」 室田はしばらく頭の中で 今聞いたことを整理する
「それで 私はこの後どうすればいいの?」 室田が口を開いた

61よーろぴあん!:2018/01/04(木) 00:49:51
「え? ウソ! マジかよ?」 
あっけない負けに 加賀は危うくコントローラーを放り投げそうになった
危ない危ない 大事なPS4にそんな乱暴なことをしてはいけない
仕事で興味を持った ガンダムのゲームを買った
「ガンダムバーサス」 と言うモビルスーツ同士で闘うゲームだ
加賀は以前配信された新機体 ナイチンゲールを使用している
赤い色とボリュームのある華やかな機体が気に入った
「バイバーイ!」
時間だ! オンライン対戦を終了する ゲームの時間は長くても1時間と決めていた
そうしないとダンスレッスンの確認 歌・歌詞の確認 そして欠かすことのできない
アニメを見ることができなくなってしまう 一日36時間くらい欲しいと思った
LINEが入った 横山からだ 明日の確認について..
「はいはい」 加賀はそう言うと 素早く文字を打って返信する
すぐにお礼が返って来た
「ん?」 更に文章が続く
「私たち もうすぐ1年ですね 早かったー カエディーと一緒でホント良かったって思う」
「ミー トゥー!」 返信する
「じゃあ おやすみずき」 
「違うだろ?」 加賀は横山のボケに声を出して突っ込んだ
「おやぷみなさい」 横山にボケ返す
「起きてる?」 間を置かず 牧野からLINEが入る
「うん」
「眠れないの」
「どうした?」
「やっぱりなんでもない」
「気になるー」
「ごめんちゃいまりあ おやすみ」
「その気になったら話してね おやすみ」
加賀は返信すると 牧野を思い浮べる
今日なんかあったっけ? ダンスレッスンの時の牧野は いつもと同じに思えた
スラっとした細い体に くびれたウエスト ポニーテールが激しく左右に揺れる
加賀は自分ではできない 女の子 女の子した牧野が 本当にカワイイと思った
眠れないって まりあでもなんか不安に思っていることあるのかな?
案外野球のことだったりしてw
自分にだけ送って来たのが気になったが これ以上どうもできない 
レッスンメモ帳を掴むと リビングに下りて行った
寝る前の復習
今日は 黙々と確認するより 気を楽にして 時々テレビでも見ながら
昼間に教えられたことを振り返りたい気分だ
明後日は工藤さん卒業公演前最後の週末
ツアーも終盤になって 加賀自身手ごたえを感じていた
森戸との関係性も 当初懸念していたことがバカバカしく思える程良好で
横山に至っては それを逆手に取って 自分の持ちネタにしたくらいだ
横山の 前に前に精神を見習わなくては!
いつも笑顔の横山 ちっちゃくて女の子っぽい横山
加賀は不意に 横山をギュッと抱きしめたくなった
ん? なしなし 今のナシ 何考えてんだろ私?
復習は早めに切り上げて 寝る時間を増やすことにした

翌日レッスンに集まると 横山が声を掛けて来た
「カエディー おはよー」
「おはよー」
「昨日はごめんね いきなりしんみりしたLINE送って」
「ああアレ? 別に 自分も普通にそう思ったし」
「そう? ありがと!」 そう言うと横山は加賀の腰に腕を回し抱きしめた
「何 何? どうしたの?」
「別に 感謝の気持ち」 横山は照れて赤くなった 逃げるように向こうへ行く
加賀は首を傾げると 横に立っている牧野に気付いた
「ああ 昨日は眠れた?」 加賀が尋ねる
「え? うん よく眠れたけど どうして?」 牧野がニッコリ笑って応えた

62よーろぴあん!:2018/01/04(木) 01:37:19
「昨日眠れないってLINE送って来たよね?」 加賀は牧野がうっかりしているのかと思い 笑いながら言う
「そうだっけ?」
「え? ちょっと待って」 スマホを取り出しLINEを表示させる
「ほらぁ」
「アレ ほんとだぁ 11時? 何してたっけ?」
「もぉ 昨夜のこと覚えてないの?」 
「うん 昨日は帰ってお風呂に入ってぇ レッスンおさらいしてぇ 10時過ぎには寝たつもりだったんだけど」
「じゃあ 夢かぁw 寝ぼけてLINEしたのかも?」
「えー そうなのかなぁw」
「いきなり眠れないのって来たから 何事かと思ったよ」
「ごめんちゃいまりあ」
二人は笑い合った

レッスンと明日の打ち合わせが終わると それまで張り詰めていたいた空気が
ようやく解れ あちこちでメンバー同志の雑談が始まった 
飯窪が横山のところにやって来る
「ねー 明日大丈夫?」
「はい それなんですよねー できると思うんだけど」
「もうチャンスはあまりないわよ 明日2回 次の日1回を逃したら
カウコンまで どぅーの卒コンしか残されてないから」
「わかってます」
「なんか アレが付いてる期間が長くなると 興奮が強くなって来るらしいよ」
「そうなんですか?」
「どうしても上手く行かない時は この前みたいに私を呼んでくれればいいけど」
「その時はお願いします」
「でも 私 横山 タイプじゃないからなぁ」 飯窪がニヤリとして言った
「えー 飯窪さん 私のこと好きじゃないんですかぁ?」 横山が口を尖らせる
「あらぁ 横山 また飯窪さんに言い寄ってるの?」 小田が笑いながら近づいて来た
「もぉ ラブコールが凄くて」 
「だってぇ 飯窪さん 常にちぃちゃん ちぃちゃんばっかだもん」
「でも 最近は結構横山と話してない?」 小田が言った
飯窪と横山が顔を見合わせる
「まぁ 最近はね ほら 横山が私もトリプルAに入りたかったとか言って来たから」
「え?」 小田が笑う
「そりゃあ 無理でしょうって 入団拒否してるんだけど」
「入団w」
「え? なんでですか! 私のこの胸 Aクラスですよ!」 横山が乗っかる
「意味が違うもん でもどぅーが卒業するから メンバー補充は必要なのよね」
「私も入団条件クリアしてないなぁ」 小田がニヤリとした
「だから 私が入ってあげますって 超強力新メンバー登場じゃないですか!」
「そんな 立派な持ち物の方には ご遠慮いただいてますので どうかお引取りください
んー やっぱカエディーかなぁ?」 飯窪が見渡して加賀を探す
「カエディー 結構ありそうだよ」 小田が加賀を見つけて手招きした
「どうしたんですか?」 加賀がやって来る
「飯窪さんが カエディーをトリプルAに入団させたいって」 小田が面白そうに言う
「また その話ですか 飯窪さんと尾形さんには悪いですけど 私 ありますから」
「えー? 期待のドラフト1位なんだけど!」 飯窪が目を見開く
「だからぁ 私を入れればいいじゃないですか!」
「え? 横山入るの?」 加賀が横山を見た
「だって 私 Aクラスの女だから!」
「もう 胸じゃないし! はーちんの意見も聞かないと はーちん!」 小田が尾形を呼んだ
「なんですかぁ?」 
「飯窪さんが くどぅーの代わりのトリプルAメンバーに 誰がいいか探してるんだって」
「それ 私も前に言ってたんですよ で カエディーがいいって」
「ほらぁ」 飯窪が言う
「いやいやいや 私 ありますから!」 加賀が胸を突き出して見せた
「ハイハイハイ 尾形さん 横山どうですか?」  
「えー! 横やん 胸あるやん」
「私 Aクラスの女ですから」
「まだ それ言うか?」 小田が呟く

63よーろぴあん!:2018/01/04(木) 01:49:30
「あっ 工藤さん! 工藤さんから直接指名してもらいましょう!」 
加賀が横を通った工藤を捕まえる
「えっ 何 何?」
「どぅーの後のトリプルAメンバーについて 今揉めてんの どぅーは誰がいい?」 飯窪が聞く
「あっ そっかー それ決めとかないと! 誰かなー?」
「ハイハイ 私! Aクラスの女 横山どうですか?」
「はい 却下! カエディーがいいと思うんだけど ねー はーちん?」 飯窪が言う
「賛成! 私もカエディーがええと思う」
「えー? でも加賀は けっこうありそうだし」 と工藤
「そうですよね 私 あるんですよ!」
「あゆみんでいいんじゃない?」 後ろで聞いていた譜久村が口を挟んだ
「え? なにー?」 石田も寄って来る
「新しいトリプルAのメンバーとして 石田さん!」 小田が説明した
「え? ダメダメダメ! しっつれいしちゃうわ 私こう見えて 結構あるのよ!」 
石田が右手を頭の後ろに回し 左手を膝に置いて 胸を反らしたポーズを取ると 爆笑が起こった
「まーまー 今日はとりあえず このくらいにして! この後も引き続き
トリプルA 新メンバー探しはやっていくから」 飯窪が言った
「オーディションしたら どうやろ?」 尾形が言う
「どんなやねん?」 と小田
「えっとぉ 横に立ってもらって 定規当てるとか」
「セクハラだ セクハラ!」 工藤が抗議した
「その辺りの領域判定は まりあにやらせたらいいかも」 と小田
「あっ 有名なやつだ 譜久村さんが飯窪さんの領域に入り込んでる! だっけ?」 工藤が笑う
「ちょっと やめてちょーだい」 と譜久村
「そうそう そんな まるで私がエグれてるようなこと言わないでよ!」 
「ほら こういう返しね! わかった横山? これができないと トリプルAは無理だから!」 
工藤が言う
「勉強します!」 横山が頭を垂れた
 
ひと盛り上がりが終わると それぞれ部屋を出て帰って行った
横山も加賀と並んで会社のエントランスを歩く
「カエディー 本当にトリプルAじゃないの?」
「まだ それ言うの?」
「だって 美味しいじゃん」
「まー そうなんだけど」
「乗っかっちゃえば?」
「うーん 無理があるかと」
「そうかな?」
「そうだよ ヤンタンとか呼ばれるんだよ?」
「あっ そうか」
「おっまえ トリプルAちゃうやろ? ってさんまさんに言われちゃうよ」
「そうだね」
「いいなー ヤンタンレギュラーなんて 大きな仕事決まって」
「すっごい嬉しいけど プレッシャーも凄いよ」
「そうだろね さんまさんとだもん」
「勉強になると思う」
「それで最近 飯窪さんとよく話してたんだね?」
「え? あっ うん そうそう」
「頑張って」
「ありがとう」
二人は家族の迎えの車の前まで来た
「じゃあ また明日」
「うん じゃあまたね」
それぞれ車に乗って別れる 
辺りは既に夜が支配し 冷たい風が吹いていた

翌日横山は 股間の違和感で目を覚ました
やっぱり これはきちんと現れるんだ 
既に割りと落ち着いていられる自分に驚く
ヨシっ 今日こそ 決めてやる! 横山はベッドから起き上がり気合を入れた

64よーろぴあん!:2018/01/04(木) 05:24:40
「ねぇ また横やんが見てるよ?」 牧野が加賀に言った
「何だろう?」
今朝は事務所近くの集合場所に集まり 分乗した車で東京駅まで移動した
加賀は横山と挨拶を交わしたが その後車が別になり 牧野の隣に座る
そのままの流れで新幹線ホームまで歩いている時 牧野が言った
「さっきから 横やんがカエディーをずっと見てるよ?」
「え?」 
加賀はその時たまたまだと思ったが 新幹線を下り 会場まで移動した後に
牧野がまたそう言うので さすがにおかしく感じた
横山に直接聞いてみよう
「横山 どうかした?」
「え? どうかした? って何が?」
「なんか今日 私のことずっと見てるって聞いたから」
「え? そうだった? そんなことないと思うけど」
「なら いいんだけど」
「あっ カエディーちょっと話があるの 後で聞いてくれない?」
「いいよ」
そう言えば先週も話があるって言ってたっけ? こちらを見ていたことといい
なんか相談に乗って欲しいことでもあるのだろうか? 
見た目はいつも通りに見える横山が 心配になった
自分の席に戻ると 隣で牧野が囁く
「なんだったの?」
「別に そんな見てないって」
「ふーん そうなんだ」
そう言うと 牧野は席を立って 横山の方へ歩いて行く
「横やん 今日はどうしたの?」 牧野が聞く
「え? なんかありました?」
「なんか カエディーのこと 熱い目で見てない?」 
椅子の背もたれの後ろから 牧野が横山の肩に手を置く
「そんなことないですよ」
「今日のカエディーは らぶりんのものだからね」 
牧野は後ろから覆い被さり 顔を横山の頬にくっつけた
横山が驚いてビクッとする
普段から明るく元気な牧野だったが こんな風にスキンシップを取られたことは
今まで記憶になかった
横山の前で交差させた 牧野の細く長い腕が 軽く胸を押える
ヤバいっ! アレが膨れ上がり 横山は牧野を抱きしめて 押し倒したくなった
「なんか 今日の横やん 男の子っぽくって カワイイね」
牧野が耳元で囁く まだ束ねていない長い髪が 頬にかかり いい香りがした
ダメだ 本格的にヤバい! 体中の血液が亀頭に向けてどんどん送られて行く
横山は前のめりになってしまいそうなところを我慢して 必要以上に背筋を伸ばして座った
「どうしたの 横やん? そんなにピシッと座って? 椅子みたい」 牧野が笑う
「人間椅子だぁ!」 牧野がキャッキャッ言って 横山の脚の上に座った
柔らかく大きな丸いお尻の重みが 両太ももにかかる
マズい! 硬くなったアレに気付かれてしまう
横山は腰を引き アレが牧野の尻に触れないようにしようと身を捩る
「ん? なんか硬いものがある ポケットになんか入ってたっけ?」
牧野はそう言って 尻の位置を少し動かすと 首を傾げて立ち上がった
横山は横に置いてあったタオルを取り 股間の上でグシャっと握り締めた
「まりあ!」 羽賀が呼んでいる
牧野はそのまま そちらに行ってしまった
横山は慌てて立ち上がり 手荷物を掴んで楽屋を出た
既に射精してしまっていた
トイレに入って 下着を替える
前回の教訓から ナプキンを股間前方にセットしていたが 精液が勢い余って溢れ
ショーツを少し濡らしていたのだ
念のために持って来た 替えが役に立った
ムラムラが半端なかった分だけ 抜いてしまうと凄く冷静だ
アレがダラーンと下を向いている 
今 加賀に対して迫ろうという気にはなれなかった

65よーろぴあん!:2018/01/04(木) 05:29:36
一回目の公演が終ると飯窪がやって来た
「ついにカエディーとやった?」
横山が首を振る
「え? だってさっきのコンサート 普通にできてたじゃん」
「カエディーを呼ぶ前に 牧野さんで出ちゃった」
「へ? なんでまりあ?」
「ここで座ってたら 牧野さんが上に乗って来て 形のいいお尻に..」
「どうした?」
「思い出したら またアレが..」
「もう! チャンスは殆どないわよ さすがにどぅーの卒コンでバタバタしたくないし」
「わかってます」
横山は片手でガッツポーズをしながら 飯窪を見た
「かわいい子」 そう言うと 飯窪は横山の顔を自分の胸に押し当て抱きしめた
「あっ しぼんじゃいました」
「ニクったらしい子!」 飯窪は怒ったフリをしながら向こうへ行ってしまった
本当はギンギンになった股間を タオルでそれとなく隠しながら立ち上がると 横山は加賀を探した
また牧野と話している
「もぉーっ!」
ずんずん加賀に近づくと 「ペシッ!」と言ってタオルではたいた
「おぉっ!」 加賀がたじろぐ
「カエディー 話がある 顔貸して!」
「え? あー はいはい」 加賀が付いて来た
「横山ー なんか悩んでんの?」
早足で先を行く横山を 長い足でゆっくりと歩きながら加賀が聞いた
「うん? 悩んでる? そう 悩んでんのよ!」 横山がぶっきらぼうに言う
「やっぱ そうなんだ」 加賀が心配そうに言った
離れたトイレにまで来ると 横山は 「他の人に聞かれたくないから」 と言って
加賀に一緒に入るよう促した
中に入ると 横山がくるりと振り返って加賀を見据える 加賀も真面目な顔で見返した
「ねー 私のことどう思ってる?」 横山が口を開く
「え? どうって いつも言ってる通りだけど」
「そうじゃなくて 私のこと好き?」
「は? 好きって何が?」
「だーかーらー 好きなの?」
「そりゃ好きだよ」 加賀は真っ赤になって言った
「何コレ? どういう罰ゲーム?」
「じゃあ キスして?」
「はぁ? おかしくなったの? ねーねー コンサートの緊張でおかしくなった?」
「あー もうじれったい」 そう言うと横山は加賀の首に抱きつき顔を近づけた
「やめてっ やめろーっ!」 
加賀は悪ふざけだと思い アヒャアヒャ笑いながら横山を遠ざけようとした
横山が不意に加賀を離す
「私のことやっぱり好きじゃないんだ」 涙声で下を向いた
「え? え? 何?」 加賀が慌てた
「好きだけど キスとか変じゃない?」
「やっぱり嫌いなんだ」 横山は手で涙を拭う
「そんなことないよ」 加賀はそう言うと 横山に近づき肩に手を置いた
「..じゃあ」 そう言って横山が顔を上げる
目は潤んでいたが 涙は出ていないように見えた
加賀が躊躇して固まっているうちに 横山が顔を近づけ唇を合わせて来た
え? ええー? 心の中で加賀が叫ぶ
今まで山岸や佐々木から 好きみたいなことを言われたことはあったが
本当にキスとかした子は もちろんいなかった
どうしていいかわからず 焦っているうちに横山が舌を入れてくる
何ーーーーっ! 加賀の焦りがマックスに達した
ちょっと ちょっと! 
加賀が力任せに顔を離そうとした瞬間 下からカーッと体が熱くなるのを感じた
カワイイ! 急に横山が途方もなくかわいく思え このまま離したくなくなった
お互いの腕がお互いの体に食い込む
2人は音を立てて舌を絡めあった

66よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:06:06
ようやく二人が唇を離すと 光る糸が伸びて下へ落ちて行った
横山が潤んだ瞳で 「来て」 と囁いて個室の扉を押す
その時後ろでゴトっと音がした 
二人が振り返ると トイレのドアがゆっくり こちらへ動き始める
加賀は慌てて横山を個室に押し込み 自分も入る暇が無いと判断すると
「扉閉めて」 と小さな声で早口に言った
横山は こんなところを誰かに見られたらどうしようと思い ボーッとしていた頭が我に返る
急いで扉を閉め 鍵を掛けた
身動きで音を立てないようにしながら 息を殺す
個室の扉の向こうから バタンと トイレのドアの閉まる音が聞こえた
誰かがゆっくりこちらへ歩いて来る足音がする
「寒いね」 加賀が声をかけた 若干まだ舌が回っていないようだ
「じゃあ お先」 再び加賀の声
横山が篭った個室の扉の前から 加賀の気配が消えた
2歩3歩と出口へ向かう足音がする
「え? 何?」 トイレのドアを開ける前に加賀が声を上げた
「うぅん あっ」
ええ? 何? 何が起こったの? 横山は加賀が漏らした声を聞いて驚いた
チュッ ビチュ ぅん グチュ チュッ
何かを舐めるような 唾液の湿った音が響く
え? 何? なんなの? 横山は音がしないように注意を払って 個室の扉に耳を近づけた
「ぁぁん だめぇ やめてぇ」 聞いたことのない加賀の声
横山にも 扉の外で何が行われているのか 何となく想像できるようになった
アレに血液が集まり カチカチになって行く
くちゅ ぴちゅ ちゅっ
「ぁっ いいっ あっ」
扉の向こうのいやらしい音と嬌声が続く
クチュクチュクチュチュグチュチュッチュッチュ
断続する湿った音が早くなり繋がって行った
「あぁん あん あっ いいっ」
私のカエディーに何するの? カエディー 私じゃない誰かにそんな声出さないで!
横山は嫉妬で身悶えした 
誰があの白く長い足を撫で回し いつものキリっとしたカエディーを女の子に変えたの?
横山の頭に 加賀の白い首筋 形の良い白い尻 引き締まった白いお腹の綺麗な臍から
美しいラインを描いて下りて行く三角地帯がちらついた
私があの尻を掴んで アレを挿し入れるはずだったのに 他の誰かがカエディーの体を弄んでいる 
舌を這わせ 舐め 揉み 摘み 掻き回している
カエディーはその快感に恍惚となって 女になってしまった
胸を掻き毟りたくなる程の嫉妬に狂いながら 破裂するんじゃないかと思うくらい
大きくなったアレを 先端から出るヌルヌルと一緒に手で触ると
横山は すぐ出してしまいそうになる気持ち良さに震えた
まだ出しちゃダメ! 声が出ちゃう!
「ぁっ ぁっ ぃくーっっ」 加賀の蚊が鳴くような絶頂の声が聞こえた
その瞬間 横山もビュッビュッと 個室のドアに白い粘液を発射した
ハァハァと粗い息遣いが少しの間聞こえていたが 程なくジーッとファスナーを上げる音に続いて
手を洗う音 トイレのドアを開く音がして 人の気配が消えた
射精した後 必死に粗い息を 外に聞こえないように堪えていた横山は
ハァーっと 一気に息を吐いた ようやく楽に呼吸ができる 
扉に付いた精液を拭き取って捨てると いつの間にか下げていた 
ショーツとミニスカートを引き上げて 身繕いした
人の気配が無いから カエディーは誰かと一緒に出て行ったはずだけど..
横山は警戒しながら 個室の扉の鍵を開け ゆっくりと手前に開いた
誰もいない
フーッと息を吐く
手を洗い 少し待ってから 楽屋へ戻ると 何事もなかったように 
着替えて準備をする加賀がいた
横山が近づいても 気付かないのか 顔をこちらに向けず 黙々と作業している
「カエディー!」 思わず呼びかけた
「え? 何?」 いつもと同じように応える
「さっき 誰といたの?」 横山は眉を吊り上げて聞いた

67よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:11:17
「さっき? いつ?」 加賀がまっすぐ横山を見る
「ちょっと前よ! 一緒にトイレに行った時」
「トイレ? あっ 行ったっけ? あれ? あの後どうだっけな?」
加賀の本当に覚えていないような様子を見て 横山は驚いた
「本当に覚えてないの? ついさっきだよ?」
「だよね 話がしたいって言われて.. いやーそのまま普通に帰って来たんじゃないかな?
それからこの準備始めたと思うけど」
「じゃあ 私とのことも覚えてないの?」
「..ゴメン ほんとゴメン なんだっけ?」 加賀は申し訳なさそうに言った
「もういい」 横山が背を向けて離れる
加賀は棒立ちになって横山を見ていたが 時間が無いことに気付き 準備を再開した
いったい何があったんだろうか? それともさっきの声は加賀じゃなかったのか?
横山は眉をしかめ 考え込みながら自分の席に戻った
飯窪がやって来る
「上手く行った? 準備しないともう時間が迫ってるわよ?」
「カエディーをトイレに連れてって キスしました」
「やったじゃん!」 飯窪が目を見開いて喜ぶ
「でも 誰かトイレに来たので カエディーとできなかった」
「え? じゃあ抜いてないの?」
「あっ ぬ 抜きはしましたけど..」
「また失敗したのか...」
「それが変なんです」
「何が?」
「誰か来たので 私だけ個室に篭って カエディーはトイレから出て行こうとしたんですが
その誰かとキスして.. やっちゃったというか..」
「ええ? カエディーが?」
「はい 音しか聞こえなかったから ハッキリわからないけど」
「相手はわからないの?」
「はい 見てないから でも 入って来た時のカエディーの様子からすると
12期の誰かか 森戸さんじゃないかと」
「時間がないわ とりあえずこの後の準備して 話は終わってからまた聞かせて」
「はい」
横山は気持ちを切り替えて 次の公演の準備を始めた
飯窪は生田を掴まえて 人目につかないように囁く
「横山がまた上手くいかなかったみたい」
「え? そなの? なんで?」
「誰か邪魔が入ったらしい 詳しくはわからないけど 終わってから話を聞くわ」
「お願い」
飯窪は一度それで話を終わろうと思ったが 不思議な出来事を生田に話さずにはいられなかった
「カエディーとキスまでしたんだって」
「じゃあ 加賀はどうしたの?」
「邪魔した奴としちゃったって」
「はぁ? なんだそれ?」 
二人は 誰かに見られてもいいように お互い正面を向き 口だけを動かして話していたが
あまりのことに 生田は飯窪の方を向いて目を見開いた
「横山がそう言ってるの」
「訳わかんねー ハルナが横山から話聞いたら 後で連絡するから ミズキも交えて話しよう」
「わかった」

二回目の公演も恙無く終わった
着替えが終り 集合時間までリラックスしている者もいる中 
飯窪と横山は空いている部屋を見つけて入った
「お疲れ」
「お疲れ様です」
「早速だけど カエディーとキスした後 どうなったの? 順を追って聞かせて」
「はい カエディーとキスしたら 飯窪さんとしたみたいに体が熱くなって
カエディーも積極的に私としてたんだけど 誰か来たので 私だけ個室に入ったんです」
「それで?」
「中で音を立てないようにしてたら 出て行こうとしたカエディーが捕まったようで」
「捕まった?」

68よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:19:31
「見てないからわからないけど なんかいきなりキスされたみたい」
「そうか! 横山とキスした余韻があるから 抵抗できなかったのかも」
「それで カエディーが.. あの.. 気持ちよさそうな声出して..」
横山は話しながら 真っ赤になって俯いた
「..ィクって..」
飯窪は黙って横山を見た 恥かしそうに必死に話す姿は とても嘘を付いているようには見えない
「その時横山は?」
「..あのぉ ..いやらしかったので興奮して ..出しちゃいました」 
横山が顔を手で覆って 更に下を向く
「それは仕方ないわ あのカエディーがそうなるなんて想像できないし もしそうなったら
私も興奮しちゃう」 飯窪も少し赤くなって フフっと笑った
「その後 カエディーと話した?」
「はい それがおかしいんです」
「どんな風に?」
「覚えてないんです カエディーが!」
「え? 覚えてないって 何を?」
「私とキスしたことも その後誰に会ったかも」
「ええ? ほんとに?」
「嘘を言ってるように見えませんでした 真面目な顔で トイレ行って その後どうしたっけ?って」
飯窪は黙り込んだ いったい何が起ったのだろうか?
普通の若い子が ほんの少し前にあったことを忘れる そんなことが果たしてあるのだろうか?
でも OCN自体が普通ではないことから もしかしたらそんなこともあるのかもしれない とも思った
「そう言えば さっき その誰かが 12期かちぃちゃんって言ってたけど それはなんで?」
「その誰かに対して カエディーが 「寒いね」 「じゃあ お先」って言ったんです
小田さん以上には そんなタメ口利かないだろうし」
「そうね その誰かの声は聞いてないの?」
「それが 全然しゃべらなくて」
「なんか他に気付いたことない? 香水とか」
「何も.. 一応楽屋戻った時にみんなを見たんですよ でもいつもと同じで」
「そっかぁ」
二人はしばらく黙り込んだ
「あと 明日の一回公演が残されてるわ なんとかカエディーとできないかな?」
「なんか怖い」
「今度は私が 外で誰か邪魔をしないか見張ってるから」
「そんな中でするのも 嫌ですけど..」
「贅沢言ってる場合じゃないでしょ! アレを付けっぱなしにして男になりたいの?」
「わかりました わかりました頑張ります」
二人は誰かに見られないか 警戒して部屋の外に出た
程なく飯窪は荷物を持って 会場から出る車に乗ると 加賀の隣に座った
「カエディー 今日はどうだった?」
「寒かったけど 少し動いたら気にならなくなって 楽しかったです」
「なんか変わったこととか無かった?」
「変わったこと? んー 横山が今日一日なんか変だったことくらいですかねー」
「横山 変だったんだ?」
「はい 朝から 私のことチラチラ見てたり 話があるって言われて 行ったんだけど」
「なんの話だったの?」
「それが全然覚えてなくてw たいした話じゃなかったと思うんですけど」
「ふーん」
「その後 「誰と会ってたの?」 なんて なんか浮気してる彼氏みたいなこと言われましたw」
「そうなんだw 実際誰かと会ってたの?」
「さぁ?w 今日はステージと楽屋とトイレしか行ってないし みんなと話してたくらいしかw」
「そうだよね」
いつもの加賀だった 特に何かを隠している素振りはない
加賀とした誰かとは いったい誰なんだろう? 
飯窪はこの謎に興味津々だった
横山の言を信じれば 尾形 野中 牧野 羽賀 そして森戸 この中にその誰かがいるはず
ちぃちゃんは休憩中どうしてたっけ? 
記憶を手繰ってみたが 今日は森戸とそれほど話していないため 
特に変わったことは何も思い出せなかった
森戸と飯窪からアレが無くなって以来 あのことを思い出すせいか あまり親密にしていた覚えが無い

69よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:31:53
東京に戻って来て解散すると 電車に乗って帰ろうと 駅構内にいた飯窪の電話が鳴った
「はい うん だいたい聞いた うん わかった じゃ 後で」
電話は生田からだった
広島県でのコンサート帰りだったので 既に時間は23時だったが 居酒屋へ来るように言われた
駅を出て歩く 既に師走の寒空の下 飯窪はボルドー色のダッフルコートの前を合わせ
トグルを留めると 足早に目的地へ向かった
この辺り? 土曜の夜だが既に閉店している店も多い中 窓の中から暖かそうな
光を漏らしている洒落た造りの店を見つけた この店だ
中に入る 「いらっしゃいませ! お一人様?」の問いに 生田の名前を出すと奥へ導かれる
若い男性店員は 個室の引き戸を開け 「こちらです」 と言った
「ハルナ お疲れ〜」 「お疲れさん」 生田と譜久村が出迎えた
「寒かった〜」 コートを脱ぎながら飯窪が言う
「ハルナ 何飲む? 私は寒くても とりあえずビールだな」
「二人は後で私が家まで送るわ 帰りを考えてこの近くに車を止めてあるの
だから私はウーロン茶」
「え? いつものあのオープンカー? こんな寒い日にヤだよ」 生田が言う
「一人ならそれでもいいんだけどね 寒い日のオープンカーも格別よ! 
それはあなたのバイクも同じじゃない?」
「うん 長い時間乗れないけどね で なんで来たの?」
「内緒」
「なにー? またすんごい車で来てんじゃないの〜?」 生田が笑った
コンサート後のせいか 少しテンションが高い
「私 カシスソーダ」
「出たよ 出た出た」 生田が冷やかす
「流石 飯窪さんね! わかってらっしゃる!」 譜久村も続いた
飲み物が届くと乾杯し それぞれ口を湿らす
「プハーッ!」 生田がワザとらしく声を出した
「と 陽気にやるのはここまで 食べながらでいいから 今日何があったか ハルナ話して」
譜久村の目付きが変わった
飯窪は横山から聞いた 加賀とキスをしたがその後邪魔が入ったこと
邪魔をしたのが誰かわからないこと その誰かが12期か森戸の可能性が高いこと
加賀がそのことを覚えていないことを話し始める
「串の盛り合わせです」 引き戸が開き 店員がつまみを運んで来た
続けて 鳥のカラアゲ 大根サラダなど 次々と皿がテーブルを埋めて行く
飯窪が一通り話し終わると 大きな口を開けてカラアゲを頬張る生田を尻目に 譜久村が口を開いた
「その誰かは OCNについて 既にある程度わかってるわね」
「そうかも」 飯窪がカシスソーダを一口啜る
「加賀が横山のキスで高揚している状態を狙っているわ しかも横山が個室にいることを
わかっているから 声を出していない」
「確かに」 
生田が先程呼び出しボタンを押したため 店員が顔を出す
「生 もう一つ追加 みんなは?」
二人は首を振る
「じゃ とりあえず そんだけ」 店員が戻って行く
「その時間 横山と加賀が出て行ったのは見てたけど 他のメンバーまでは
ハッキリと覚えてないな」 譜久村が再び話し始める
「私 その時 小田や野中と話してたと思うんだよね 野中が途中で抜けたかもしれないけど」
飯窪が言う
「最近 佐藤のところに尾形と羽賀が行ってんじゃん?」 生田がそう言って サーモンの寿司を口に運んだ
「今話題の チャム・モッシュね」 譜久村がニヤリとする
「あー あかねちんのやつ?」 
「そう 今日はその時どうしてたかな? 覚えてる?」 譜久村が生田の顔を見た
「佐藤が 自分の席で なんか歌うたってんのは見たよ」
「はーちんやあかねちんの記憶はないなー それにちぃちゃんもその時どうしてたか
覚えてないんだよね」 飯窪が呟く
「森戸が楽屋を出て行くのは見たわ」 譜久村が言った
「また森戸かよ」 生田がボヤく
「待って まだ決まったわけじゃないから まりあはどうしてた?」
「まりあは 私の隣で なんとか選手のマネ とか言って いつもの感じだったけど
あの時 どうしてたっけな?」 飯窪が首を傾げた

70よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:38:02
生田が何か言いかけた時 『恋はひっぱりだこ』のイントロが鳴った
譜久村がテーブルの上に置いていたスマホを掴む
「岡見だわ こんな時間に?」 
生田と飯窪が 電話に出る譜久村を見つめる
「はい どうしたのこんな時間に?」
「すみません お休みでしたか?」
「ううん こっちはコンサート終りで打ち上げの最中だからいいけど 
あなた こんな時間まで働いてたら その内倒れるわよ」
「いえ 今日は特別で どうしても報告したかったので 黒木主任に付き合ってもらって
今まで確認作業してました」
「黒木さんも? いったい何があったの?」
「先日の森戸・梁川・船木の検査で気になる点が出て来ました」
「何ですって!」
「黒木主任に代わります」
「ああ 黒木だ もうこんな遅くまで仕事しちまって ミズキちゃんよ 
背中におっぱいくっつけてもらうくらいじゃ足んないよ ったく」
「お疲れ様 じゃあ今度会ったら 黒木さんのおっぱいに私の背中くっつけてあげる」
「かんべんしてくれよ! まっいいや いいかぁ 今 森戸・梁川・船木の腕の皮膚から
採取した細胞を調べてたんだが 三人共同じ傾向が出た」
「それで?」
「エストロゲン受容体ERが十代にしては少ない 男にしか出ない5α-レダクターゼが
見られる ジヒドロテストステロンが上昇してるのにエストラジオールの濃度も上がっている」
「もっと簡単に言って」
「つまり女性ホルモンの働きが減少傾向で 代わりに男にしか見られない酵素が出て
男性化を促している ただ女性ホルモンの分泌量は寧ろ増加してるから 人によっちゃ
性欲増進するかもな」
「つまり?」
「つまり お宅らが捜し求めてる おちんぽ様特有の傾向が 出てるってことだ
ついでに 森戸・梁川は 処置後数値は若干元に戻っているが 完全ではない」
「なんですって!」 
「んじゃ 言うこと言ったからな! 今日はこれで終りだ 
詳細が見たかったら明日にでも来い ブラ外してな!」
電話が切れた
譜久村は 生田と飯窪が身を乗り出して説明を待っているのに気付くと 
ウーロン茶を一口飲んで喉を整えた
「今 UR研から連絡があって 森戸にOCN傾向が出たわ」
「え?」 飯窪が驚く
飯窪は 森戸から梁川へと ポスド(POSD:OCN後ストレス傷害)に似た症状が
移ったことを知らない
「ちょっと待って 森戸は処置したはず」
譜久村が 掌を見せて生田を制止する
「処置後も 完全には戻ってないらしいよ」
生田は 梁川も森戸と同じ状態であること 船木に至っては 
OCN傾向が出たままであることを覚った
「マズイな」 思わず呟く
「ちぃちゃんには まだアレが出るってこと?」 飯窪が顔を曇らす
「いや アレは横山にあるから 出ることはないはず
でも 性欲の増進やその感染の可能性があるわ」 譜久村が答えた
「アレが出なければ 直接の問題はなさそうだけど.. あっ 待って カエディーとしたのは..」
「森戸かもしれないね」 生田が言う 「しかし相手の記憶を消すとは.. 何が起きてんだ?」
三人は押し黙った
「ここでは何も解決しないわ 明日 横山が加賀に対して もう一度仕掛ける時に
邪魔が入らないよう ハルナはチェックして! 私たちもその間は 誰が動くか
注意するし 可能なら動きを阻止するわ」 譜久村が口を開いた
「元々そのつもりだったけど わかった」 飯窪が頷く
「そいつが森戸以外だった場合 森戸らはどうする?」 生田が問う
「様子を見るしかないわね」 譜久村は 生田が森戸以外に梁川・船木も含めて
話していることをわかった上で答えた
「でも OCN傾向が残る森戸以外だったとしたら 目的はなんだろう? 最強の敵?」 生田が呟く
「え? 何?」 飯窪は 生田の終りの言葉を聞き返した

71よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:45:59
居酒屋を出て冷たい風の中を 女性三人が歩く
コンビニの灯り ファストフード店の灯りをいくつかくぐり 立体駐車場に着いた
「ジャーン!! 今日の車はこれです!」 
譜久村が手を広げて紹介したのは 赤いスズキアルトワークスだった
「え? これ? 軽じゃん!」 生田が呆れたように言う
「でも カワイイかも!」 
飯窪の評価が本心かどうかはわからないが 「でしょ?」 と譜久村が微笑んだ
「私 前!」 生田はいち早く そう宣言すると 助手席のドアを開く
「げっ! マニュアルじゃん!」
「そりゃそうでしょ! アルトワークスなんだから」
飯窪が後ろにちょこんと乗るや否や 譜久村は車を出した
夜の車の少ない道で 一通り加速性能を二人に体感させると 満足したのか
譜久村は前の車と車間距離を充分に確保しながら ゆっくりと走り始めた
年末年始の仕事の話や 工藤の話で盛り上がりながら 飯窪を家まで送る
車内は2人きりになった 生田の声のトーンが低くなる
「さっきの話からすると リセットしたはずの森戸と梁川にも まだOCN傾向が
残ってて 船木はそれより濃い状況があるかもしれないと言うことだよね?」
「そうね 正当な因子は横山が持っているから 森戸にあったその残滓のような
ものが どれ程のものなのかは わからないけれど」
「アンジュは気付くかな?」 
「気付くどころか 最初から和田さんが仕組んでいるような気がして来たわ」
譜久村がシフトノブを一段落として アクセルを踏み込みながら言った
「和田さんと嗣永さんが繋がってる?」 
「今のところ なんの証拠もないけどね 加賀の記憶が消されていることも気になるし」
「記憶を消すって そんなことできるの?」
「梁川の寝言を聞いたんでしょ?」
「催眠術!」
「果たして そんなに実用的なものがあるのかどうか知らないけどね」
「じゃあ 加賀の件も嗣永さんや和田さんが関わってると?」
「どうなんだろ? 目的もわからないし」
「モーニングの邪魔じゃない?」
「さすがにそこまでやるかしら? それよりも船木から何らかの方法で因子を抽出し
OCNを活性化させることに必死だと思うわ」 
「それだ!」
「ちょっと探り入れてみようかな?」 そう言うと 譜久村はハザードを出して 車を路肩に止めた
「どうすんの?」 生田がシートを後ろに倒しながら言う
「あかりちゃんと話しする それとなくね」 譜久村は 「起きてる?」 とLINEに入力した
「この時間にかよ? ..寝るから 着いたら起こして」 生田はシートに身を預け 目を瞑った
「やっぱ 寝てるか」 3分ほど譜久村も目を瞑って エアコンのゴォッっと言う音を聞いていたが
竹内からは返信がないどころか既読も付かない
諦めてシフトノブに左手をやったその時 「何?」 と返って来た
譜久村は口許を緩ませ 電話をかけた
「なぁに? ミズキちゃん! こんな時間に電話かける?」 不服そうに竹内が訴える 
譜久村は竹内の息が僅かに弾んでいるように思えた
「ゴメンゴメン 急にあかりちゃんの声が聞きたくなっちゃって」
「もぉ 寝てはいなかったけど ビックリしたよ」
「そうだよねゴメン で 何してたの?」
「え? 何って あのぉ.. テレビ! テレビ見てたよ」
「ふ〜ん ところで 突然話が飛ぶんだけど 最近そっちのふなっきやカッサーが
色っぽくなったと思わない?」
「え? カッサー? いやっ ど どうかなぁ?」
慌て方から 譜久村は 竹内と笠原の間に何かあると睨んだ
「あかりちゃんが カッサーが女らしく振舞うように 教育してるんでしょ?」
「えー いやー 教育とかそんなんじゃないけどー」
竹内が恥かしそうにゴニョゴニョ言う
「そのせいか この前雑誌で見たあかりちゃんも すっごく女っぽくなってたよ」
「そ そう? ありがと」
「カッサーは あの年なのにやっぱ胸とかおっきいんでしょ?」
「うん すっごくデカいし 柔らかい あっ いや たまに服の上から あの ぶつかったりするとね」
譜久村は 竹内がOCN絡みで動いている可能性が高いと思った

72よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:51:59
「へー 体は大人だけど 実際どうなの? まだ子供?」
「子供 子供!」
「それで あかりちゃんが教えてあげてんだ?」
「うん え? な 何を?」
「お・と・な を」
「....」 竹内は答えに窮し 黙り込んだ
「..けぅちさん! ..」 電話の向こうで小さく竹内を呼ぶような声がした
「あかりちゃん?」 譜久村が呼びかける
「..はい はいはい 何? ゴメン 何だった?」
「今 あかりちゃんを呼ぶ声がしたようだけど?」
「えっ? ..あっ あー テレビ テレビの音だよ きっと!」
「そうなの?」
「ゴメーン ミズキちゃん ちょっと眠くなって来ちゃった」
「え? こっちこそゴメーン 遅い時間に電話して悪かったね じゃ またハロコンのリハで!」
「うん じゃね」 電話が切れた
竹内は誰かといる 小さく聞こえた竹内を呼ぶ声は 女の子の声だった
カッサー? 
譜久村は 船木から渡ったOCN因子を和田が利用するとすれば
他のグループから来たような 色の付いた子では無いメンバーで活用するだろうと推測した
その上で竹内にカマをかけてみたが どうやらビンゴのようだ
まぁ いいわ アンジュがアレを活用できるようになるなら それはそれでいい
こちらの邪魔さえしなければ
譜久村は 車を発進させた

「竹内さ〜ん! はやく〜 いつまで待たせるんですかぁ?」
「わかったって もぉ 今向こうに声が聞こえちゃったかもしれないじゃん
しかも こんな時間だし」
竹内は部屋の片隅でスマホの通話が切れたのを確認すると
口を尖らせて ダブルのベッドに戻った
今日2回目のこのベッドに入って 既に1時間半経っていた
体力的にも限界が近かった
「ねー なんでそんなに元気なの? もう深夜だよ?」
「えー? なんかワクワクしちゃって」
「クソッ とっとと終わらせてやる!」
そう言うと竹内は自分と同じくらい大きな白い胸を鷲づかみにし 乳首をしゃぶった
「ぃやんっ」
チュッパ チュッパ 音を立てて攻めると 幼い顔をした少女は身を仰け反らせた
汗ばんだ顎と喉が白く光る
竹内は体を上にずらすと 深く激しく舌を絡め合った
大きな胸同士がパン生地をこねるようにぶつかり合って波打つ
少女が竹内の背中に腕を回し 尻を揉みしだくと 除々に指を秘部へと這わせて行った
「ぁあんっ」 竹内が思わず声を上げる 少女はニヤっと笑い 体を入れ替えて上になった
「ここからは私の番ですよ」 そう言うと 竹内のマシュマロのような胸を舐め 右手で乳首を摘む
左手は太く弾力のある内ももを撫で回し 秘部に指を近づけては遠ざける攻めを繰り返した
「ちょっ ちょっと.. ま..ってぇ.. これじゃ ぁんっ 逆っ うぅんっ」 
竹内のぽってりした唇に 少女はひとさし指を入れ 黙らせる
竹内は 体を捩って 快楽から逃げようとした
尚も 執拗な攻めが続く 
「あっ んはぁっっ!」 しばらくすると ついに耐え切れなくなった竹内が腰を浮かして固まった
二人はしばらく ベッドの上で呼吸を弾ませ 脱力していた
しばらくして 竹内が体を起こす 「疲れたっ」
「よっしゃ!」 少女が勝ったとでも言うように小さくガッツポーズした
竹内はベッドから立ち上がると 傍の椅子に掛けてあった ショーツを穿き シャツを
ひっかけて ドアを開けた
「竹内さん お疲れさま!」 室田がニヤニヤ笑って言った
「まだいたの ムロ?」
「だって 竹内さんじゃ 体力持たないと思って」
「年寄りじゃないんだから でも ほんとあの子のスタミナ凄いわ」
「それで イカせられたんですか?」
「逆にやられたw」

73よーろぴあん!:2018/01/04(木) 06:57:23
「何やってんですか! 終わらないじゃないですか!」
「私じゃ無理だと思ったから 残ってたんでしょ?」
「エヘヘ」
「2回やって疲れたからもう帰る!」
「じゃあ 私で終わらせます」
「元気だなぁ さすが カナに代わって立候補しただけはあるよ」
「次が2回目だし」
「今日3回イカせるノルマっていうのが そもそもおかしい!」
「機械を使っちゃダメって言うのも」
「まぁそれは 傷もつけらんないし 変なこと覚えちゃうとアレだから」
「でも 若いから覚えが早いっていうか すぐ慣れちゃいましたね」
「最初は イヤッ 何するんですか! って言ってたのが 今はもう喜んでやってるもんね」
「その方がこっちもやり易いですけど」
「まぁね そうそう何度も仕事で前泊の嘘もつけないから 短期集中でやるしかないもんね」
「こんだけやってんだから 上手く行けばいいんですけどね OCN」
「行ってもらわないと困るよ」
「だけどそのせいか 竹内さん だんだん色っぽくなって来ましたよ」
「うるせーっ!」 竹内が真っ赤になる
鎖骨の辺りに付いた赤いキスマークを 潤んだ目で見ている室田に気付くと 
竹内はシャツの前を合わせてボタンを掛けた
「タケちゃんどうだった?」
反対側のドアを開けて 和田が入って来た
「ダメだった」
「そう 帰っていいよ ムロ! 次入って!」
室田がドアを開け 部屋に入って行く
「ねー これで本当に上手く行くの?」
「大丈夫 きっと上手く行く」
竹内は 宙を睨んだ和田を見て 何を言っても無駄だと思い
身繕いをすると部屋を出た

「眠くない?」 
室田がWの字に脚を折り曲げて ベッドにちょこんと座る少女へ言った
「全然 室田さんがまた来るとは思わなかった」
「あれ? 期待外れだった?」
「そんなことないです」
室田はここで渡されたパジャマのシャツのボタンを外して脱ぐと 
椅子にかけ 下着姿になった
小柄でスレンダーな体は 猫のようにしなやかだ
「なんか私 ムラムラしちゃって」 
少女がベッドに近づいた室田を押し倒した
水色のブラトップの上から 激しく室田の胸を揉み
首筋から鎖骨 腕を上げさせて 脇へと唇を這わす
「ぅんっ」 
室田は軽く呻くと 激しく自分の肉体を貪る少女の様子を眺めた
ブラトップをたくし上げられる 
控えめだが 美しいラインを描いた胸を 少女は舌で舐め回した
室田は少女の頭を抱き されるがままになっていたが 首筋に手を回すと顔を上げさせた
目と目が合い 少女の動きが止まる
室田が体を曲げ キスをする 
舌を入れ 吸いながら 体を入れ替え 上に回った
右手で股間を攻める 
「ぃやぁんっ あっ あっ」 唇を離すと少女が嬌声を上げ始めた
室田は よしっイケると思った
次の瞬間 指を入れていた割れ目が押し返され 棒のようなものに手が触れた
「何?」 室田が思わず声を出す
少女は体を入れ替え 室田の両足を折り曲げて アソコが見えるように押え付けると 
股間の棒をヴァギナに突き立てた
「ダメッ! カッサー! あぁんっ!」 悲鳴のような高い声が上がる 
ペニスがズブッと入って来て 室田の細い体が仰け反った
激しく何度も突き入れられた室田は 声を上げ 首を振って 快楽の渦に堕ちて行った

74よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:07:03
室田が部屋に入っていって2時間が経とうとしている
和田は隣室でウトウトしていたが 時計を見て室田が戻って来ないことに不安を感じた
船木が持ち込んだOCNの種を 笠原を使って増幅させる試験は始まったばかりだ
まずは室田が 笠原をエクスタシーに導き その後竹内と室田で集中的にそれを繰り返す
和田の読みでは それによってOCNに何らかの活性化が起るはずだ
室田と笠原がいる部屋の前で 中に入るかどうか逡巡した和田は 危険なことも起り得ると
自分を納得させて ドアを開けた
「あっ あんっ あっ あっ んあっ」 女の喘ぐ声が続く
和田は奥に進み 白いカーテンで囲まれたダブルベッドに近づいた
声の主は室田だ
カーテンの隙間から中を覗く
不敵な笑みを浮かべた笠原が仰向けになり 目を細めて斜め前を見ている
後ろに視線を移すと 笠原の大きな胸が横たえた体の上でなだらかに山を作っている
更にその後ろを見て 和田は驚いた
室田が笠原に跨り 前後へ小刻みに揺れている
目を瞑って 陶酔したように リズム良く腰を動かしながら 喘いでいた
「あっ ぃぃん ぃぃのっ っあ」
笠原が 室田の細い腰を両手で掴み 動きをサポートしている
乳首がツンと立った小ぶりな形の良い胸が上下に動き 汗で濡れた髪が踊っていた
和田は反射的に目を逸らしたが それが意味するものに思い当たると 
大きく口を開いて笑みを浮かべた
「成功よ! OCNが出たわ!」 和田はカーテンを ザッーと開け 大声で言った
「キャッ!」 室田が横を見ながら ビックリして目を見開く
笠原は 小さく 「おおっ!」 と言って ビクっとした
「あっ 和田さんっ!」 室田が笠原のお腹に両手をついて体を捩る
「ああっ 締まるっ!」 笠原が呻きを漏らし ビクッビクッ と腰を二度三度浮かせた
「ああん」 室田が中に解き放たれた温かいものを感じて 再び目を閉じ 頭を仰け反らせた
「あっ ゴメン! 着替えてから出て来て」 和田はそう言うと そそくさと部屋を出て行った
我に返った二人は お互い目を逸らせず 見つめ合っていたが 
「フッ」 と笑うと 室田がモゾモゾ動いた
股間から 白い液と一緒に クタっとなったイチモツが出て来る
「む 室田さん それ なんですか?」 笠原が急に怯えたように言う
「えっ?w カッサーのアレじゃない」 室田は笠原に跨ったまま体を前に折ると
枕元にあるティッシュを 2回引き抜いた
自分を拭いた後 笠原のアレを拭いてあげる
「太くて おっきくて サイコーだったよ」
「あっ」 笠原から声が漏れた
「これ 私の体に付いてる?」 
「そうだよ」 そう言って室田は アレの根本を摘んで 左右に振った
「なんで?...」 笠原はそれ以上声にならないようだ
「大丈夫! 一時的なものらしいから カッサーは女の子のままだよ」
室田はベッドから下りると 傍らの椅子から服を取って着始める
「ほら カッサーもとりあえず 服着て!」
ゆっくりと体を起こした笠原は ベッドにから脚を下ろし 立ち上がった
「アレ?」 
「うん?」 室田が笠原を見た
笠原は自分の股間を見て 手で下腹部を触る 
「ない!」
「え?」 室田が笠原の股間を見た そこにはアンダーヘアが薄っすらとあるだけだった
「消えた!」 二人は目を合わせて 首を傾げた
「ね? さっき言った通りでしょ? 一時的なものだって」 
室田が自分も納得させるように 無理矢理笑って言う
「夢?」
「ま 夢でもいいよ 早く着替えて 自分の部屋に戻ろ?」
二人がドアを出ると 笑みを浮かべ 体を小刻みに動かす 
落ち着きのない和田が歩み寄った
「ねーねー OCNはどんな感じ?」 室田に聞く
「それが 着替えてたら消えちゃいました」
「え?... 消えたの?」 和田の眉と口が への字になり 凍り付く
少し伏し目で何か考えていたが 再び前を見た時 和田の笑顔は戻っていた
「大丈夫 恒常的でなくても 現れる条件を見つければいいんだわ 疲れてるところで
悪いけど 組織標本取らさせて」 和田は椅子にかけてあった白衣を取ると 腕を袖に通した

75よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:16:33
横山は焦っていた
この後も コンサートの度にずっとアレが付いていたらどうしよう?
工藤卒コン前 最後の公演だ
ここで決めてしまい バトンを加賀に渡さなければ!
まだ会場入りしたばかりで 各自が楽屋に荷物を置いている
横山は チラチラと加賀の様子を窺っていたが 唇や胸 お尻に目が行ってしまう
更に 加賀に近づく森戸や牧野や羽賀の全身も ネットリと見ている自分に気付き ヤバっと呟いた 
アレはさっきからずっと半立ちだ
視線を加賀から外すと 飯窪の姿が目に入った
先程も 「今日こそ やりなさいよ」 と釘を刺されたばかりだ
ジっとこちらを見て 「わかってるわね?」 というように 飯窪が頷いた
意を決して歩き始める
「カエディー」
「うん?」
「一緒に来てくれない?」
「また?」
「うん だって話終わってないし」
「そうだっけ?」
「覚えてないんでしょ?」
「うん」
「うんじゃないよ ちゃんと聞いて!」 横山が苦笑して加賀をはたく
「わかった わかったよ」
横山は加賀を従えて楽屋を出た
飯窪は 譜久村と生田をチラっと見て 目が合うと頷き 席を離れる
横山と加賀は 楽屋から離れたトイレに入ると向い合った
「私たち 入って一年になったでしょ?」 横山が口を開く
「うん」
「今まで同じような話は何度かしたけど 二人でもっと話し合って
森戸さんに負けないくらいの存在感を出して行かなきゃダメだと思うの」
「うん」
「工藤さんも次で卒業だし 男っぽいって言うか ああいうキャラは
カエディーが引き継いで行くべきだと思うし それができるカエディーは
ある意味 美味しいんだから」
「そう?」
「私が女の子っぽいキャラで行けば 13期はセットで売り出し易いじゃん?」
「計算高いなw」
「いいの! 元々カエディーは ハロの子たちから人気高いんだから 別にいいじゃん」
「でも 意識してそういうのやると あざといし」
「まぁね ..だから! 自然にやれるように練習しよ?」
「どうやって?」
「私を彼女だと思って」
「え?」
横山は加賀の首に腕を回し 自分に引き寄せた
「ちょっ」 加賀が半笑いで離れようとする
「力抜いて!」 ビシっと横山が言うと 加賀の力が一瞬弱くなった
横山が背伸びをして 唇を重ねる
加賀は驚き 目を見開いた
手を突っ張り離れようとするが 横山がかまわず抱きしめて舌を入れてくる
舌と舌が触れ合った瞬間 加賀の中で何かが弾けた
熱い何かが下から湧き上って来る
長い指で横山の頭をガッチリとホールドすると 激しく舌を絡め合った
唇を離すとお互い見つめ合う
上気した横山の目が 加賀を欲していた
「来て..」 横山が加賀の左手を引っ張る
キィッ 僅かな音を立てて トイレのドアが開いた
「え?」 二人は入って来た子を見て 動きが止まった
「はーい ウェイト! そのまま そのまま」
二人の前まで来ると 横山の手を加賀から引き離し 顔を傾げて笑った
「カエディーは ちょっと待ってて! ますは横やんね」
どうしよう? と慌てるも何もできずにいる横山を引き寄せると その娘はキスをした

76よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:22:25
「んんっ ぅんっっ」
加賀との余韻が燻る体に 新たな燃料を投下されたように 横山は狂おしい程感じ始めた
加賀が見ている そう思うと恥かしさといやらしさで余計に体が熱くなって溶けるような気がした
相手の舌遣いが絶妙だ 
キスの上手い下手 ついさっきまで そんなものがあるとは思いもよらなかったが 
今は相手に翻弄され 陶酔と貪欲なまでの欲求に自分を支配されていた
ちゅぱっ と音がして 相手が唇を離す
横山は 潤んだ もの欲しそうな目で相手を見た
呆然とする加賀の顔が 視界に入ったが 気にならなかった
「カエディー どう? キスだけで 横やん もうトロトロだよ?」
娘は笑って囁くと 横山のパンツのファスナーを下げ 脱がせた
「ほら カエディー この子のアレ こんなに大きくなってるよ?」
「え? 横山.. 男だったの?...」 加賀が絶句した
「やめてっ ダメっ」 横山は 何故この娘がアレのことを知っているのかわからなかったが
こんな状況で加賀に知られたことがショックで 声を上げた
「カエディーのだったら 舐めてあげてもいいんだけどね 
さて これな〜んだ?」 娘が小さな四角い包みを出した
加賀が眉間に皺を寄せて 首を傾げる
「これは こう使うんだよ」 娘は包みを破り 中からゴムを取り出す 
横山のショーツを下げて 勢い良く反り返ったアレに 被せた
加賀は初めて見るアレに驚き 目を背ける
「横やん 気持ちいい?」 娘がアレをしごき始める
「あっ やっ!」 あっと言う間に発射した
「あれ? 早過ぎない? しょうがないな」 娘は笑うと 恥かしさで下を向く横山のアゴに手をやり
曲げた人差し指で顔を上げさせる
「横やん 楽屋を出てからのことは忘れなさい」 そう言うと 再びキスをした
目を瞑り 陶酔した横山が唇を離すと 
娘はもう一度 「楽屋を出てからのことは忘れなさい」 と繰り返した
横山の顔から 羞恥と快楽が消えて行く 
素の表情になった横山は ゴムを取り ゴミ箱に捨てると 身繕いしてトイレを出て行った
「..何がどうなってるの?」 
異常な事態を立て続けに見せられた加賀が ようやくそれだけ絞り出した
「うん? 見たまんまだよ? そんなことより この前の続きしよっか?」
娘は後退りする加賀に お構いなく抱き付くと 唇を合わせた
娘を押し返そうとしていた加賀の長い手が 脱力してダラーンと下に垂れ下がったかと思うと
今度は激しく相手を抱きしめる
娘は加賀のコーデュロイのパンツのファスナーを下すと 下着に手を入れた
「ぁんっ」 
「この前もそうだったけど 感じ易いね カエディー」
「ぃやっ」
「ねー 横やんのアレ 思い出して おっきくなってたでしょ? 
横やん アレをここに入れるつもりだったんだよ?」 娘の指の動きが速くなる
「ぁっ ぁっ あっ んんっ」
「女の子っぽい カエディーが好き」 指であそこを弾いた
「ぅぅんっ!」 加賀が首を仰け反らせて固まった そのまま座り込む
「でも そろそろカエディーのアレも見たいな 次は邪魔しないよ」
娘は笑うと 身を屈めて 顔を上げた加賀に濃厚なキスをした
しばらくして唇を離すと 横山に言ったのと同じく 
「楽屋から出てからのことは忘れなさい」 と目を見て言った
娘がいなくなると 加賀は立ち上がり パンツをしっかり穿いて トイレを出た

楽屋に戻った横山は ぼやけていた頭が不意にクリアになった気がした
「あれ? 私..」 加賀と話はしたのか? 一緒にどこかへ行こうとした気がする
それを思い出そうとしたが すぐにどうでもいいと思った
なんとなくスッキリしていて メンバーを見ても全くムラムラしない
横山は細かいことはともかく 終わったのだと思い 安心した
楽屋のドアを開け 加賀が入って来た
特に深い考えもなく 横山は近づき 声をかけた 「カエディー 元気?」
加賀が我に返ったように キョトンとして軽く頭を振る 「ああ 横山! 今日も頑張ろう!」
二人は微笑み合った

77よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:30:35
飯窪は横山と加賀を追って歩いていた
角からそぉっと向こうを覗くと 二人がトイレに入って行く
このままトイレを見張り 誰か近づいたら声を掛けて 二人に近づくのを阻止する
横山 今度こそは 上手くやるのよ! 飯窪はそう念じた
待っている時間は長い
まだ3分も経っていないと思うが トイレの中が気になり始めた
もう やってるのかしら?
下品だわ私 別のことを考えることにする
「飯窪さん!」 
後ろから声が懸かり 飯窪はビクっと背を伸ばした
誰? いつの間に? 振り返る
「飯窪さん 今日もカワイイですね」
「びっくりしたぁ 誰かと思ったよ」
「そんなにカワイイと キスしたくなっちゃう」
「え?」
唐突にキスをされた 舌が入って来る 何? なんなの?
拒む余裕もなく 今まで何度か味わったOCNによる発情のようなものが湧き起こった
なんでこの子が?

飯窪は通路を歩いていた
どこに行こうとしてたっけ?
向こうから生田がやって来る
「こんにちは」
「こんにちはじゃないよ ハルナしっかりして!」
「え? エリナ.. 私どうして..」
「小田が 飯窪さんがフラフラあっち行っちゃったって言うから..
横山と加賀が戻って来てないのに おかしいなと思って来たんだよ」
「あれ? 私どうしてたんだろ? 横山と加賀を見張らなきゃと思って..」
「思って? どうしたの?」
「..わからない」
「わからないって..」 生田が飯窪の顔を覗き込む
何の感情も表れていなかった
埒が明かないと思った生田は 楽屋へ戻ろう と飯窪の腕を引っ張った

楽屋に戻った飯窪は 既に加賀と横山が戻っていることに気付いた
横山に近づき囁く
「上手く行ったの?」
「よくわかんないんですけど たぶん」
「たぶん?」
「スッキリしてムラムラしないし なんかカエディーと一緒にどこかへ行った気がするので」
「いい加減だなぁ 本当に大丈夫なの?」
「たぶん」
「もぉ! 失敗してても知らないよ」
そう言いつつ 自らの記憶も曖昧なので 
飯窪は それ以上追及する気になれなかった

飯窪を楽屋の前まで引っ張って来た生田は 遅れて楽屋に入ると 
まっすぐ譜久村の方へ歩いて行った
「どうだった?」
「事態は思ったより深刻みたい」
「何かあった?」
「わからない 二人を見張っていたハルナが 何も覚えてないの」
「何ですって?」
「この後 ちょっと横山と加賀に それとなく話を聞いてみる」
生田が離れて行った
少し離れた席に 工藤が座って準備をしている
譜久村は彼女が言った 「最強の敵」 「身近にいるよ」 という言葉を思い出した
工藤の知っていることを 喋らせる方法も無いではない
しかし 次が卒コンという このタイミングでは 彼女を傷付けるわけにはいかなかった
「いったい誰が?」 譜久村は楽屋を見渡しながら 呟いた

78よーろぴあん!:2018/01/04(木) 07:36:02
横山と加賀 そして飯窪が楽屋を出て行った時 譜久村は残りのメンバーを見ていた
あの時 既に楽屋に居なかったのは 工藤と野中 
途中で出て行ったのは 小田 尾形 牧野 羽賀 森戸
横山が帰って来た頃には 野中 尾形は 楽屋に戻っていた
工藤が 自分で自分を最強の敵と言うとは思えない
前の邪魔が入った時 加賀が相手とタメ口だったのなら 小田も違うはず
尾形 野中が完全にシロとは決して言えないが 牧野 羽賀 森戸が怪しかった
森戸.. またこの名前が出て来るとは..
譜久村は 向こうに座っている OCNを久しぶりに呼び込んだニューフェイスを 
複雑な気持ちで見つめた
    
「加賀!」 生田が声をかける
「なんですか?」 加賀が振り返った
「ちょっと聞きたいことがあって さっき探してたんだけど いなかったから」
「すみません」
「どこか行ってた?」
「たぶん 横山とちょっと..」
「あっ そう でさぁ 工藤の卒コンの時なんだけど..」
生田は話終えると 次に横山のところへ向かった
「横山ぁ」
「はい?」
「さっき探してたんだけど いなかったから どこか行ってた?」
「ああ カエディーと話してました」
「そうなんだ 実は工藤の卒コンでさぁ..」
ハッキリとしないが 二人とも互いに どこかで話してたと言っている
飯窪に話を聞くことにした
「ねぇ 横山は 何て言ってた?」
「よくわからないみたい アレは抜いて スッキリしてるようだけど カエディーと
話したはずだから 相手はカエディー みたいなことしか言わないの」
「ハルナも その間 どうしてたのか思い出せない?」
「ごめんなさい.. わからない」
相手の記憶を消す そんなことができるのか? 生田は険しい顔をして
譜久村のところへ戻って来た
「加賀 横山 飯窪 三人とも 何があったか覚えていない
おそらく 横山は加賀としてないと思う」
「そう.. 前と同じく 何者かが邪魔したようね さっき 横山と加賀がいなくなった間の
楽屋のメンバーを思い出してたの 最初からいなかった野中
途中から楽屋を出た 尾形 牧野 羽賀 森戸 
横山が帰って来た時に 既に楽屋にいたのは 尾形と野中よ」
「牧野 羽賀 森戸が怪しいか..」
「尾形と野中も 無理なタイミングかどうかは ハッキリしないけどね」
「どぅーの口を割らせればいいんじゃない?」
「私もさっき考えたけど 流石に今それをするのはかわいそうよ
黙って送ってあげるしかないわ」
「まぁ よくわからない事態ではあるけど モーニングに実害が出ているわけでもないし」
「そういうこと 今は怪しい子たちをマークして 誰が何の目的で何をしようとしているのか
情報を集めるしかない」
「こういう掴み所の無い待ち状態が 一番苦手なんだけど」 生田が呟く
「私だってそうよ しかし 昨夜も言ったけど OCNで動き始めたらしいアンジュといい
今回のことといい ここに来て ドッと何かが一斉に動き始めているけど
一体何が起ってるんだろう?」
「私の知ったこっちゃないね 案外 黒幕は一人じゃないの?」
生田が何気なく言った一言に 譜久村は押し黙った
可能性としては無くもない しかし いったい何故? 
何が起ろうと モーニングだけは守る 譜久村は決意を新たにした
工藤の卒コンまでに エリナ アユミと共に モーニングセクションの連中と
話し合わなければならないことがたくさんある
卒コンが終われば カウコンにハロコン
本当に何も起らないことを切に願うわ 体が持つかしら? 譜久村は気が重かった
こんな時 里保がいてくれたら...

79よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:17:58
卒コンを残して今回のツアーは無事終了した
横山は肩の荷が下りた気持ちだった
「飯窪さん 今回はいろいろとお世話になりました」
「待って まだ終わったかどうかわからないわ」
「なんでですか?」
「あなたがカエディーとやってないかもしれないでしょ?」
「そんなことないですって」 横山が笑って手を振った
「じゃあ どんな風にカエディーと愛し合ったのか思い出せる?」
「え? キスして...」
「ほらぁ 覚えてないし」
「それは あの 恥かしかったから 無我夢中で細かいところまで覚えてないっていうか..」
「もういいよ 卒コンにならないとわからないんだから」
「大丈夫だと思うんだけど」 横山がいじけたように言う
「卒コンの日 まだアレがあったら 私に相談して」
「はい」
二人はそれぞれ帰途に付いた

次の日 娘メンはオフの日だったが 譜久村・生田・石田が朝からUF研に集まっていた
小会議室には他に岡見と3人のモーニングセクションスタッフが揃っている
「以上が昨日の話だけど 今も言った通り 何者かの邪魔のせいで OCNは未だに
横山にあるものと思ってる 邪魔をする目的が何かわからないけど 今後は一応
私たちの敵と言うことにするわ」 譜久村が参加者を見渡して言った
「今のところ OCNの移動が上手く行っていないという障害だけだけど この後何を
仕掛けてくるかわからない まずは相手が誰か? 目的は何か? この情報収集をして!」
一同が頷いた メモを書き込む者もいる
「お陰様で OCNが発現していることもあってか 表の方は順調だわ 女性客を中心に
集客も伸びてるし 20周年に絡んだメディア露出も上手く進んでる でもハロ自体は微妙ね
私たちも油断してると いつ足を掬われるかわからない まずは工藤の卒コン カウコン
そしてハロコンよ この一ヶ月を乗り切らないと! ここからはその懸念材料と対策について
話して行きます」
まずは OCN以外の通常の年末・年始進行について話し合われた
時には岡見やスタッフから資料が提示され 粛々と進められて行く
石田は積極的に発言していたが 生田は聞いているだけだった
OCNについて話し合いが始まると 生田も意見を出し始める
「飯窪を連れて来て 記憶を消す仕組みを調べるべきじゃない?」
「そうね ここの研究者のツテで心理学系の誰かを連れて来て調べて」
譜久村が岡見に言った
「森戸や梁川はどうするの?」 石田が聞く
「基本的には様子を見るしかないわね 船木を通してOCNの因子がアンジュに渡ったわ
今和田さんがそれで何かしようとしてるんじゃないかと思ってる それに関しても
こちらに弊害が出ない限り 共存共栄でいいと思うの」
「わかった」 と石田
「ジュースは あなた 顔が効くでしょ? 時々探り入れてよ」 譜久村が石田に言う
「そこまでじゃないけど そうね ちょくちょく行ってみるわ」
その後も昼食を挟んで会議は続き 結局解散となったのは15時過ぎだった
伸びをして席を立ちながら 生田が譜久村に言う
「ハルナに言っとくよ 近いうち ここに来てもらうって」
「彼女も だいぶ踏み入れちゃったからね 今のところ協力的だし
もう少しオープンにして 手伝ってもらった方がいいかもね」
「そう思う じゃあお疲れ」 そう言って生田は部屋を出て行った
「今回のOCN騒ぎで いろんなメンバーに断片的に情報が漏れてるけど どうすんの?」 石田が尋ねた
「かなり統制するのが難しいわね 森戸だけなら ”これがモーニングのやり方”で
釘を刺しておけば良かったんだけど」
「飯窪と横山 それに加賀にもOCNについて説明しなきゃならないだろうし」
「飯窪はエリナに任せるわ 限定的に草に順ずる扱いになるかもしれない 
横山には 常識的な範疇で口外しないように言うしかないかもね」
「加賀は?」
「加賀はOCNホルダーになるわ 少なくともキャリアーとして三段ロケットの三段目に
なるはず 私たちがいなくなった後の娘の要よ」
石田は譜久村の目を見つめ 黙って頷いた

80よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:25:53
横山は森戸を後ろから犯していた
「あんっ 横やん イイッ!」
横山は森戸の白い背中に覆い被さり 手を胸に回して揉む
思ったよりも大きな胸が ババロアのように軽く手の中で震える
親指と中指で両の乳首を摘むと 森戸は仰け反った
「どう? 森戸さん」
「ちぃって呼んで!」
「ちぃ 気持ちぃー?」 横山は腰を突き入れながら 意地の悪い喜びを覚えた
「つまんねーこと言ってんじゃねーよ!」
突然かわいい声で怒声が飛ぶ
気が付くと牧野が裸で横山の上に跨っていた
形の崩れない程度にボリュームがあるプリンとした胸 ピンクの乳首
くびれた腰 白い肌 黒い髪 長い睫毛 長くて細い腕と脚 見事な造形だった
顔はかわいいまま 唇を尖らせて怒っている
「ねー もっとおっきくなんないの?」 そう言って 横山の股間の棒を握った
「痛っ!」 横山は目を覚ました
夢か! と思いつつ ずっと前から夢であることはわかっていた気もする
でも 何が痛かったの?
ハッとした 股間に手をやる 固い棒があった
飯窪さんの言った通り.. カエディーとやったわけではなかった..
身じろぎすると また何か引っ張られるような痛みがする
下着に手を入れ 痛い部分を触ってみた
毛だ 毛が棒の皮に巻き込まれていた 不意に悲しくなった
時計を見る まだ6時前だ
電話は無理 LINEで飯窪に ”やっぱりありました” と送る
既読にはならない
早く準備して家を出よう 静かに部屋を出ると トイレへ向かった

「おはようございます!」 横山は大きな声で挨拶すると 集合したメンバーの中に入って行った
一番乗りした横山だったが 余り誰かと話す気持ちにはなれず
集合場所近くのコンビニで雑誌を見るフリをしながら みんなが集まるのを見ていた
飯窪からは ”あとで相談しよ” とLINEが返って来ていた
工藤の所に何人か集まっている 横山は近づいて行った
「工藤さん 今までありがとうございました!」 
工藤は笑顔を絶やさなかったが 少しだけ瞳が潤んでいるようにも見えた
「なーに言ってんの横山! ちゃんと終わってからにしてよ」 軽く笑顔で小突かれる
「頑張ります!」 
「今日一日 よろしくね! 楽しんで!」 工藤が笑顔で横山の肩を叩いた
隣に飯窪が来た
「大丈夫?」
「..はい」
「大事な日だからね ちゃっちゃっと終わらせて くどぅーを気持ち良く送り出そう!」
「はい」
「この前は上手く行かなかったけど 二重三重に見て 邪魔が入らないようにするから
カエディーと上手くやるんだよ」
「わかりました」 横山は覚悟を決めた 少し元気が出て来た
武道館の楽屋に入ると 早速加賀を誘う
「横山ー 今日は何ー? 工藤さんのサプライズなら大丈夫だよ 覚えてるから」
「そうじゃなくて いいからちょっと来て」
既に武道館の中は ある程度わかって来ていた
例のごとく 楽屋から離れたトイレに入ると 振り返って加賀と対峙する
「この前 誕生日プレゼントとは別に プレゼントあげるって言ってたよね」
「あー なんか言ってたね」
「今あげる」 そう言って 加賀の首に両腕を回した
「何?」 加賀は くっつくなよぉと言うように後ずさる
「逃げないで! 腰落として! 目を閉じて!」 命令口調で言うと 意外と加賀は従う
横山は今までの経験上知っていた
何らかのサプライズに付き合ってあげようと 目を閉じた加賀の唇に 唇を重ねた
ビックリした加賀が目を開いて 伸び上がろうとする 
横山は必死に加賀の体を引き寄せ 唇を吸い 舌を入れた

81よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:34:32
横山と加賀が楽屋を出て行くと飯窪がすぐさま後に続いた
ドアを出る直前に 横を見て視線を送ると 生田が頷く
生田は譜久村と石田へ目配せし 飯窪の後を追った 
少し時間を置いて 石田が楽屋を出て行く
横山と加賀を監視する飯窪を 更に生田と石田が見張る作戦だ
譜久村は楽屋に残ったメンバーを把握することになっていた
今楽屋にいないのは 出て行った5人の他に 小田・野中・森戸だ
小田と野中は少し前に 二人で話しながらどこかへ行った 森戸もその後 スマホを耳に当て 楽屋を出た
譜久村は楽屋を見渡しながら 流石に今日は 横山から加賀へすんなりとOCNが移譲されるだろうと思った

石田は少し気が急いていた
どぅーの卒コンなのに.. 早くこんなの終わらせて 余裕を持って送りたい
視線の先には 壁の向こうのトイレを窺う飯窪の背中 その更に向こうには小さく生田も見える
今 所定の位置についたばかりだ
譜久村と生田からは 相手が催眠術のようなもので記憶を消すことができると聞いている
そんなバカな話が本当にあるのだろうか?
しかし 前回飯窪が見張りを失敗しているので 何らかの邪魔が入ったのは確実だ
まだ楽屋に入ったばかりの 上着を脱いだだけの格好で 石田は立っていた
ちょっと寒いな こんなことなら上着着てくれば良かった..
「アレ? 石田さん こんなところで何してんですか?」
後ろから声がかかる 甲高い声で誰かすぐわかる
「え? ちょっと準備運動」 そう言って石田は グルグルと腕を回した
「ちょうど良かった 今更なんですけど あそこのフリが気になったんで 教えてもらいたくて」
「どこ?」
「ピョコピョコの 重い腰のところ」
「そこ? 私が逆上がりやってて 周りで応援してるじゃん? 両手でこうやって」
「あっ そかそか え? 石田さんはその時どうやってましたっけ?」 そう言いながら娘は腕を前に出す
「やらせんのかい?w こうやって逆上がり」 石田は腕に掴まって仰け反って見せた
娘はそのまま後ろに回り 後ろから石田を抱きしめる
「あら? ニーブラされちゃった」 石田が笑って言う
昨年末のオーディション動画以来 モーニング内では研修生のユリヤとダンソンが話題になっていた
娘が笑っている石田の口を唇で塞いだ
「ぅぅん ぅんっ!」 石田が突然のことに目を開いて驚き 口を離そうとする
舌で口の中を掻き回されると体が下から急激に熱くなり 石田は自ら舌を絡め始めた
しばらくお互い求め合い 唇を離すと 石田がもの欲しそうな目で娘を見つめる
「はーい 石田さん いい子ね 私に付いて来て」 娘はそう言うと来た道を引き返した
石田は黙ったまま ついて行った

生田はトイレを見張る飯窪を見ていた 今日は反対側から石田も見ている
これを破って 横山たちに近づくことはさすがに無理だろう
そろそろ 横山も加賀に仕掛けている頃だ 早く終わらせて 本番前の通しの準備をしないと
ふと気が付くと 飯窪の更に向こうにいた石田が見えなくなっていた
一旦横の通路の方に身を隠しているのか?
「生田さん どうしたんですか?」 後ろから声がした 振り返る
「うん? 散歩」 
ニコニコ笑う娘がいた いつもの笑顔だ 
「あのー 生田さん ちょっと話聞いてくれませんか?」
「今 忙しい」
「ほんのちょっと ちょっとだけ」 娘は手を合わせて懇願する
こいつか? 生田は怪しみながらも この娘が敵だとしたら ここで見極めなければと思った
「他の人に聞かれるイヤだから こっちで」 娘は少し後ろのドアを示す
生田は周りを確認しながら 部屋の中へと入った
どういう手口で来るのか? でも腕力なら確実にこちらが上
部屋は道具部屋みたいになっていた 雑然と長机や椅子が立て掛けてある
生田が後ろ手でドアを閉めると 娘が振り返った
「生田さん 私 生田さんの筋肉好きなんです」 娘は生田の腕を掴んで手を這わせて来た
そっちで来んの? 私そっちも強いよ? 生田は心の中で笑みを浮かべた
娘がうっとりした目で 生田に体を寄せる 「私 生田さんが欲しい 手伝って」
娘が生田の後ろに向かって言った 生田が振り返る
「アユミ!」 後ろの布を被せた道具の山の陰から石田が出て来た

82よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:39:54
石田の目には精気がない 生田を後ろからガッチリと抱きしめた
凄い力だ 
「生田さん 少しだけ静かにしててもらえませんか? 工藤さんの大事な日に
揉め事起こしたくないでしょ? 気持ちいいことはしても 手荒なマネはしませんから」
娘が薄い笑みを浮かべて言った
「これが手荒なマネじゃないのかよ? アユミ! 目を覚まして!!」
「石田さん 生田さんを自分のかわいい人だと思って アソコを優しく愛撫してあげて」
石田の片手が生田の股間にまで下りて行った
「アユミ! やめて!」
シャカパンとショーツの中に石田の手が入り 蠢く
「ぅんっ」
相手に傷をつける訳にもいかないので 生田は敢えて強く跳ね除けようとはせず
娘が自分に絡んでくるのを待った
「ぁぁんっ ぃいっ!」 過剰に演技して見せる
「石田さん 上手いんだ?」 娘が目を淫蕩に細め 唇からチロっと舌が見えた
「時間があれば 生田さんとやってみたかったな」
娘はそう言うと 顔を近づけ 生田の首筋から頬にかけて 唇を這わせた
”キスに持ち込んで 相手の気が緩んだところが勝負だ” 生田は軽く顔を逸らし 娘を誘い込んだ
「ぅんんっ」 ヌチュッ 娘の唇が生田の唇を捕える 
来た! 生田は自由の利く右手で 娘の頭を抱き寄せ 舌を激しく絡めた
娘は思わぬ反撃に一瞬怯んだように見えたが 目を妖艶に細めて 
生田と息も出来なくなるような 深いキスをした
なに これ? 生田の下半身から ついぞ味わったことのないような 熱さが駆け上って来る
いや これは 覚えがある! OCNの疼き?
生田の抱き寄せる力が弱まり 二人は唇を離した
「なんでOCNが?」 生田が驚きを口にした
「懐かしいですか? 鞘師さんが」 娘は口許をニヤリとさせ 言った
「里保?」 生田の中で 鞘師との記憶が甦る 確かにOCNを発現させた鞘師との
交わりを思い出した 甘美でそして失ってしまった痛みを伴う思い出
「石田さん もっと生田さんを愛して!」 娘は石田に指示すると 再び生田の唇を奪った
石田の手が生田の胸や股間を動き回る
生田は再びのキスに抗うことができなかった 鞘師としているような錯覚に陥る
目を閉じて陶酔した 目尻に涙が浮かんだ 堕ちて行く..
娘は唇をゆっくりと離し 少し粗い息の生田が目を開けるのを待った
「生田さん 楽屋を出てからのことは忘れて 戻りなさい」 
瞬きもせず 娘が目を見つめてそう言うと 生田は一瞬クラっと頭を揺らした後
ボンヤリと歩き始め ドアを開けようとした
「ちょっと待って! スマホ見せて」 娘が言う
生田はシャカパンのポケットからスマホを取り出した
「録音を消して.. はい いいわ 楽屋に戻りなさい」 
娘がスマホを生田に渡すと 焦点の定まらぬ目で出て行った 
「さーて 急がなくっちゃね」
娘は無表情で立っていた石田とキスをした 
石田の前髪を優しく撫でると 同じように目を見て指示を出す 石田も部屋を出て行った

もうそろそろ 横山はできたかしら? 
「飯窪さん!」 トイレを見張っていた飯窪は 後ろからの声にビクっとした
振り返ると目を真っ赤にしたあの子がいた いつも元気なあの子が
「どうしたの?」 
「まだ 早いんですけど 工藤さんが今日で最後だと思うと なんか急に..」
顔をしかめて下を向き 抱き付いて来る娘を受け止めると 
飯窪は微笑ましく感じながら 違和感を覚えた
あれ? こんなことが前にも..? 娘の肩越しに後ろを見る
さっきはいた石田がいない 抱きつかれたまま強引に体を捩り 反対側を見た
生田も見えない 
不安が広がる
「飯窪さん どこ見てんですか! 私を見て!」
顎に手をやり 娘の方に向かされた飯窪は 悪魔のように唇を歪めて笑う娘を見た
頭を抱き寄せられ 唇を塞がれる 
あっと言う間に高揚し陶酔した飯窪は 娘の目の力に引き寄せられ 訳がわからなくなった

83よーろぴあん!:2018/02/04(日) 05:57:15
譜久村は着替えを用意しつつ 楽屋を見渡した
小田と野中が戻って来た 森戸はまだ楽屋から出たままだ
工藤は挨拶回りでもしているのか 先程から席を空けている
佐藤と尾形はじゃれ合っているが さっき尾形がちょっとだけどこかへ行っていた
牧野はフリを確認していたが 少し前に部屋を出て行った
羽賀は朝から少し涙ぐんでいる 何回かハンカチを持っては外に出て行き 戻って来た
牧野が戻って来て スマホを取り出す 森戸もようやく電話が終わったのか 席に着いた
時間的にはもうそろそろ 横山が加賀に手を出している頃だ
「譜久村 ちょっと!」 女性マネージャーが向こうから呼んでいる
生田も石田も 横山たちを監視しに出ている 今は席を離れたくなかったが仕方が無い
「なんですか?」
「ちょっと..」 廊下に呼び出された
「ねー あなたたち 今日工藤になんかサプライズ仕掛けるの?」
「え?」
「終わってからならいいけど ライブ中にやるんじゃないの?」
「それは..」
「ねー 勝手にそんなことするわけ? カメラスタッフは知ってるの?」
「すみません チーフには了承済みです」
「あー チーフには言ってて 私らには言わないんだ」
「そうじゃないんですけど やっぱりサプライズなんで」
「まーいいわ で 何すんの?」
「たいしたことじゃないんです Nature is Good! で こういう応援フリを
客席じゃなくて 工藤に向けてやるだけなんです」 譜久村はフリをして見せた
「それだけ?」
「はい」
「なーんだ それなら カメラもそのままで行けるわね 私はまた もう少し大掛かりに
何かやるのかと思って」
「黙っていてすみません」
「いいよ いいよ それなら」
「誰に聞いたんですか?」
「ほんのちょっと前に 石田からサプライズやるけど カメラや照明が気になるって
言って来たので 大慌てで確認しに来たんだよ」
「あゆみんが?」
「うん」
「すみませんでした 私もそのへんちょっと考えて みんなに言っておくべきだった」
「いいよ もう少しで通し始まるから みんなにも声かけといてね」
「はい」
石田がサプライズをマネージャーにバラした? このタイミングで?
何をしてるの?
譜久村は楽屋の中を見渡した 石田はまだ戻って来ていない
探しに行くか 待つべきか 
向こうから生田が歩いて来る もう終わったのか?
譜久村が見える距離のはずだが 何も反応がない ただゆっくりと歩いて来る
「えりぽん! どうしたの?」 近寄って声をかけた
「え? 何?」 生田が驚いたように顔を向けた
「エリナ 横山たちは?」 今度は周りに聞こえないように囁く
「え? もう終わったんじゃないの?」
「何言ってんの? それを見届けるために 飯窪の後について行ったんでしょ?」
譜久村はやられた!と思った 生田がこの状態なら 石田も同じだろう
マネージャーにサプライズをバラした理由もわかった
ハっとして 楽屋を慌てて覗く 誰がいないの? 工藤 尾形 野中 牧野 羽賀 森戸
ああ! 通しの前に水分を確保しておこうと 殆どがケータリングのドリンクコーナーに
出て行ったようだ  
生田は眉間に皺を寄せて 自分が少し前まで何をしていたか 思い出そうとしている
石田が向こうから歩いて来た 生田と同じような足取りだ 
おそらくこの後 飯窪も続くのだろう 
果たして敵は 横山と加賀に何をしたんだろうか? 
前回のように邪魔をしただけだろうか?
目的は?
工藤の卒コンの日にここまでやって来るなんて.. 譜久村は通路の奥を見つめ 唇を噛んだ

84よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:06:59
横山がキスをして程なく 加賀も積極的に舌を絡めて来た
長い長いキス それはお互いずっと恋人同士だったように続いた
キスだけで足りなくなった頃 自然と二人は唇を離す 唾液の糸が光りながら 下へ落ちて行った
「カエディー 落ち着いて聞いて」 横山が濃茶色のフレアスカートを下す
白いショーツの前が 棒状のもので膨れ上がっていた
「何.. それ..?」 驚きで 加賀がようやく声を絞り出す
「私 男じゃないの 女だけど 訳あって 今だけこれが付いてる」
「そんなこと..」
「信じられないかもしれないけど 時間が経てば消える本物だよ 前は飯窪さんに付いてたの
嘘だと思うなら 飯窪さんに聞けばわかるわ」
加賀は信じられなかったが 目が横山の股間から離せなかった
「見たことある これ?」 
加賀がゆっくりとかぶりを振る 横山はショーツを膝まで下げた アレが跳ね上がるように出て来る
「これを カエディーの大事なところに入れるの とっても気持ちいいよ」
横山が熱に浮かされたように 淫蕩な微笑みを浮かべて言った
「ほら」 右手でアレを掴み よく見なさいと言うように亀頭を上に向ける
グロテスク.. 気持ち悪い.. 加賀は赤黒く テカテカと光るアレを見て そう思った
それなのに何故か 自分に入るってどうなるんだろう? と考えてしまう
恥かしさといやらしい興奮で ドキドキが止まらなくなった
加賀の眉が下がり始め 目が潤んで 女の顔になって行く
横山はその女っぽい加賀に高まり すぐにでも攻め立てたくてしょうがなかった
「下.. 脱いで..」 濡れた眼差しで加賀に促す
加賀はあり得ないと思いながらも 従ってしまう自分に 更に興奮した
片脚ずつ 黒のジョガーパンツから抜くと 白いショーツ姿になった
脚が長く 腰の位置が高い ヒップが上にキュッと締まっていて格好いい
「そこに手を付いて」 横山はもう我慢できなかった 
個室に入る手間も惜しくなり 加賀に後ろを向かせようとする
加賀が個室のドアに両手をつくと 腰を引き寄せ 尻を突き出すようにさせた
「ヤダッ 恥かしい」 加賀が甘えた女の子の声を出す
「カエディー もう濡れてるよ」 横山が加賀のショーツを引き下げる
クチュクチュと あそこを優しく掻き混ぜると 「ぅぅんっ」 と加賀が色っぽい声を漏らした
横山のアレははちきれんばかりに反り上がり 鈴口から溢れた液体が 蛍光灯に照らされて光った
加賀の形の良い小ぶりな白い尻を 両手で掴む
「もう 脚が長すぎるのよ! 少し腰を落として」 横山が拗ねたように言う
「こう?」 加賀は恥かしくて赤くなりながら ショーツの片脚を抜き 脚を広げた
キィ トイレのドアが開いた 二人ともビックリして ショーツを上げようとする
「はーい そのまま そのまま 間に合ったみたいね」 ニコニコしながら その娘はトイレに入って来た
「ごめんね もう邪魔しないって言ったのに 考えが変わっちゃった」 
呆然と固まる二人に 屈託もなく近づく
「かわいい女の子の あの時のいろんな表情を もっと見てみたくなったの
そしたら どんな顔がかわいいとか 色っぽいとか わかるじゃん?」
娘は横山と加賀の顔を覗き込むように 首を傾げて笑った
「だから 横やんのそれ いただいちゃうね!」
そう言うと 横山が上まであげたショーツを再び膝まで下ろして アレを握る
「あんっ」 横山が小さく声を上げた
「まだ 出しちゃダメよ」 娘は一旦アレから手を離し 素早く自分のミニスカートと
ショーツを引き下して片脚を抜くと 横山を個室のドアに背中が付くまで押して行った
目を丸くして されるがままになっている横山の唇を奪うと 再びアレを握る
「カエディー よく見てて」 片脚を上げ 横山のアレを股間に埋めて行った
「ぅんっ」 ゆっくりと腰を落とし 左右に微動する
「あぁっ」 横山が気持ちよさそうに息を吐く
加賀は目の前で繰り広げられる光景に驚き 固まったままで見ているしかなかった
娘の形の良い 白い尻が美しい
「あんっ」 横山は声を上げると 肩をビクッビクッと振るわせた
「やっぱり早いのね」 娘はそう言うと 後ろに半歩下がった 内ももに白い液が垂れてくる
呆然とする加賀の方へ振り返ると 妖艶な笑みを浮かべて近づいて来た
「どう? 興奮した?」 圧倒された加賀は小刻みに頷いた 
娘は加賀の頭に腕を回しキスをした 加賀の驚きの表情が恍惚へと変わって行く
程なく 加賀と横山は何事もなく ボーっとした顔でトイレから出て行った
「さぁ 誰からにしようかな?」 娘は身繕いをしながらそう呟くと ニンマリ嬉しそうに笑った

85よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:09:25
譜久村はやきもきしていた
敵に撹乱されたことは 敵と自分しかわかっていなかった
こんなことって...
ボンヤリして戻って来た加賀と横山も すぐに準備に取り掛かり 
今は何事もなかったように本番へ臨んでいる
OCNはどうなったのか? 今日いっぱいは横山にあるのだろうが そのままなのだろうか?
いっそのこと 私の記憶も無くしてくれれば 平和だったのに
譜久村は苦笑した
譜久村の複雑な心持ちとは相反して 少し疲れが見えた横山と森戸が転んだり
よろめいたりしたくらいで 卒コンは大きな問題なく 進行して行った
あっと言う間に 工藤を送り出すセレモニーだ
泣き出すメンバーもいる中 着々と進み 譜久村の番
工藤とはエッグの頃からのいろんな思い出があった
そんな同志に労いと感謝 別れの言葉をかける
工藤は別の道へ行く 譜久村は引き続きモーニングを守る者として 訊かざるを得なかった
二人で抱擁し 別れ際に耳元で囁く
「最強の敵って誰?」
工藤はニヤリと笑って言った
「みずきちゃんで三人目 まさかあゆみんも草だとは思わなかったけど 相当焦っているようね
でも これは言えないわ モーニングが次の段階へ進む 試練でもあるんだし」
想像していた通りの応えでもあった
譜久村は 「頑張って!」 と言葉を掛け 工藤から離れた
コンサートは無事に終わった

86よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:16:30
「勝田さん! 佐々木が泣いてます!」
室田が小会議室に飛び込んで来るなり言った
「なに? そんなに慌てて」
勝田はアンジュの1期2期が根城にしているUF研の小会議室で WEARの写真を選んでいた
勝田は学校帰りだが 和田はまだ戻っていなかった
「カッサーに! カッサーにやられたって..」
「ええ!? どういうこと?」
「今日 佐々木がカッサーを連れ出して渋谷に遊びに行ったんです
私 事前に聞いてたから さっき どうだった?って電話で聞いたら 泣いてて」
「今 どこにいるの?」
「どうしていいかわかんなくて 事務所のミーティングルームにいるそうです」
「カッサーは?」
「佐々木は知らないって」
「電話した?」
「出ないんで LINEで電話するように言っときました」
「わかった 一緒に事務所に行って 佐々木の話を聞こう」
「和田さんは?」
「佐々木の話を聞いてから連絡するよ」
二人は歩いて事務所へ向かった
途中 生田と出会う
「生田ー!」
斜め下を見つめて歩いていた生田は 呼びかけに顔を上げた
「りなぷ〜! これから事務所?」
「うん ちょっと打ち合わせ 生田が下向いて歩いてるなんて珍しいね」
「え? そうだった」
「なんか暗い顔してましたよ?」 室田が言う
「そんなことないっちゃ ムロこそ 汗かいてんじゃん? どうしたと?」
「え? ちょっといい運動してて..」
「またまたー 最近色気出て来て怪しいっちゃ?」
「そぉんなことないですって!」
「それじゃ生田 また練習で」 勝田が先を急ぐ
「うん じゃね」 生田は離れて行った
事務所の玄関に入りながら室田が言う
「昨日 工藤さんの卒コンだったから オフだと思うけど 事務所来てんすね?」
「たぶん これからUF研に行くんでしょ?」
「あっ そっか」
「なんかあったのかな? こっちもそれどころじゃないけど」
エレベーターで上にあがり 佐々木のいるミーティングルームに入った
「リカコ 何があったの?」
奥の長机に両腕を乗せ その上に顔を突っ伏している佐々木に 傍に立った勝田が声をかけた
すんっ 鼻をすする音がしたが 佐々木は喋らない
「カッサーにやられたって どういうこと?」
佐々木は顔を腕に押し付けたまま 左右に振った
「セックスしたの?」 勝田が静かに言う
佐々木の動きが止まった
室田は驚きに目を見開いて 勝田を見た
「そう それは驚くよね 詳しく話して」
勝田は佐々木の隣の席の椅子を引くと 座って佐々木の頭を撫でた 室田もその隣に座る
目と鼻を真っ赤にし 涙で頬を濡らした佐々木が 顔を上げて勝田を見る
勝田は何も言わず 佐々木を見つめると頷いた
佐々木の目から また涙が溢れ 右手で拭く
「今日ぉ かっさーとぉ 渋谷に行ったんですよぉ」 軽く咽びながら話し始めた
「服見てぇ ごはん食べてぇ 楽しかったのにぃ 途中でかっさーが 急に変になってぇ..」
「変にって どんな風に?」
「なんか興奮し出して ヤバッ! ムラムラするっ! とか言ってぇ」
「それで どうしたの?」
「気分が悪くなったのかと思ってぇ 近くのぉ東急のトイレに連れてったんですっ」
佐々木の息が荒くなる
「そぉしたらぁ カッサーがぁ 突然腕を引っ張ってぇ 個室の鍵閉めてぇ..」 
佐々木がまた溢れた涙を拭う

87よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:23:20
「佐々木さん やらせて! って なんかぁ 凄く興奮してるから 怖くなっちゃってぇ」
すんっ また鼻を啜った
「そしたら カッサーがスカート下してぇ...」
「アレが 付いてた?」 勝田が補足する
「なんで!? なんで勝田さんが 知ってんですか!」 佐々木が勝田に食ってかかった
「後で説明するから まずは話して」
佐々木は勝田の目を見た 
佐々木を見据えて動かない眼差しを確認すると 黙って座り直し 再びゆっくりと話し始める
「ビックリしてたら キスされてぇ 訳わかんないうちに こっちもスカート脱がされて..」
「されたのね」
佐々木は黙って頷く 唇が尖り 山の稜線を描いている
「気持ち良かった?」
佐々木はその問いに驚き 固まっていたが やがてゆっくりと首を縦に振って認めた
「それで カッサーはどうしたの?」
「終わったら 一人でどこか行っちゃった あたしは 怖くなって..」
「ここに来たのね?」 
佐々木がまた頷く
「リカコ 落ち着いて聞いて まず カッサーにやられたかもしれないけど
あなたは何も傷ついていない ヴァージンのままよ」
佐々木は顔を上げ すがるように 勝田を見た
「実はムロもカッサーとはしてるの でも医者が調べたら 何の傷もなかったよ」
佐々木は驚いて 室田を見た 室田は気恥ずかしそうに口許を緩めながら頷く
「カッサーは ある実験に参加してるの アンジュをもっと大きくする実験
その中で 男のアレみたいなものが付いたりすることもあるんだよ 
こんなこと言っても信じられないと思うけど」
「でも なんで突然OCNが出たんですか?」 室田が聞く
勝田は無言で室田を見た 佐々木にどこまで話していいのかは まだわからない
「じゃあ あたしは何ともない?」 佐々木が勝田に聞く
「うん 何ともないよ でも念のため 調べてみよ?」
そう言うと 勝田はスマホを取り出し電話した
「もしもし? 今やってる件で ちょっと佐々木を検査して欲しいの そう うん 
それでいいよ で 今事務所3Fのミーティングルームにいるから 佐々木をそっちまで
連れてってくんない? あと 笠原の所在を確認して うん 直接どんな状態か見て
もし変だったら拘束しといて いい? それじゃ」
「鈴木が来てくれるって」 勝田が室田に言った
「じゃあ リカコ ここで待ってて 今 医者に連れてってくれる人が来るから」
「ムロ ちょっとリカコ見てて」 勝田はミーティングルームを出た
再びスマホを取り出す
「今どこですか? ああ ちょっと前に知ったんだけど 笠原にOCNが発現して
佐々木を襲ったらしい ホント 昼過ぎじゃない? 渋谷の東急のトイレだって
わからない 探すように言ったよ 今 佐々木は事務所にいるから 鈴木を呼んだ
UF研に連れてって調べてもらうよ うん じゃ また後で」 
既に興奮している和田との電話を終えると この先が思いやられて 勝田は嘆息した

「以上のように 状況を踏まえると 私は敵にOCNを掠め取られたと思ってるんだけど
どうかしら?」 譜久村がUF研の小会議室に座る面々を見渡した
昨日工藤の卒コンが終り 本来なら今日はオフのはずだったが 
未知の敵に襲われたことから 譜久村は先日の対策メンバーを緊急招集した
生田は 今朝横山にOCNが無かったことを飯窪から聞き 譜久村へ報告していた
「でも 取った敵がモーニングメンバーなら まだ安心できるんじゃない?」 石田が口を開く
生田も石田も 昨日敵に欺かれたことを深く恥じ入り 自分の記憶を掘り出すことに
必死になっていたが 何も思い出すことはできなかった
「そうね モーニングの繁栄という点では 何も変わらないかもしれない
でも 敵の使い様によっては それを覆す実害が出て 不測の事態になりかねないわ」
「岡見 催眠術の専門家を呼ぶ話はどうなってる?」 生田が口を開いた
「今 黒木主任のツテで 東大心理学研究室から
川田という講師に来てもらう話をしています」
「いつから?」
「再来週には」
「急いで!」 生田が厳しい目付きで言った

88よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:31:06
通称”お寺”にはアンジュ2期メンバーと室田が集まっていた
UF研のアンジュセクションにあるこの部屋は 元々スマイレージルームと呼ばれていたが
今は専ら和田が使用している 
隣の部屋には現在ダブルベッドが置かれ OCNの実験に使われていた
和田の出て来る時間が遅いことを見越して 勝田がこの部屋にみんなを集めた
「今日来てもらったのは 今進められているOCNの実験に関して
このままでいいのか みんなの意見を聞きたかったからなんだけど」
和田が使っている机の前にある 四人掛けの応接セットのソファに座っているので 
少し狭苦しい
「カナ 昨夜調べたリカコの検査結果を簡単に説明して」
「えー みんな知っての通り リカコがカッサーにやられちゃって まー やられちゃってって
別にどつかれたわけじゃないんだけど カッサーのOCNで折って畳んで裏返しにされた件で
体を調べたんだけど 特に異常はありませんでした 以上」
ニコニコ話す中西を 勝田は半分呆れた顔で見て 後を続ける
「と言うことで モーニングで言われていたことと同様 OCNによる肉体的な受傷は
なかったけれど カッサーのOCNの発現条件がわからないの ムロの時も突然だったんでしょ?」
「はい 特に原因となるものはなかったと..」
「ムロがエロいからだよ」 竹内が茶々を入れた
「しかも中で出したよね? 今回もそうだったけど 今のところリカコには変化がない と言うことは?」
「言うことは?」 竹内が続ける
「OCNが移らない?」 室田が言った
「その可能性が高い カッサーへの発現が突発的であることと関係があるのかないのか
わからないけど OCNが移すことができないのに 突然発情して凶暴になったりと
今のところデメリットしかない」 勝田が目を細めた
「でも もう少し待ってたら アンジュにデカい仕事が舞い込んで来るかもしれへんで?」
中西が勝田を見た
「どうかな? リカコには体に異常がなかったことを さっき電話で説明したけど
やっぱりショックは大きかったようね まだ声に元気がなかった カッサーは昨夜
家に戻ったことが確認できたので そのままだったんだけど 今日電話で話したら
リカコとは途中で別れたと言うだけで 乱暴したことは全く覚えてなさそうだった」
「カッサーを調べないの?」 竹内が聞く
「この後 事務所へ来るように言っといたよ 鈴木がここへ連れてくることになってる」
「勝田さんはこの実験 止めたそうですね」 室田が言う
「ちょっとリスクが大き過ぎない? 和田さんは まだなんかやり方があると粘りそうだけどさ
それで みんなはどうしたいか聞きたいの カナは?」
「えー 私ー? さっきも言ったけど もうちょっと待ったら 
なんかええことあらへんかなー?って思うけど」
「私はもう止めた方がいいと思うよ ほら カッサー体デカいから 暴れたら止めらんないもん」
と竹内
「私は もう少し様子見て 条件とかそういうの見つけていけば いいと思います」 室田が言った
「纏めると もう少し様子を見るってことになりそうね わかった 
でも 和田さんの暴走には気をつけて! 嫌なものは嫌ってちゃんと言って 
私もヤバいと思ったら そこで止めるから」
勝田がそう〆た時 和田が部屋に入って来た
「あれー みんな揃ってるじゃん どうしたの?」
「昨日のリカコとカッサーが心配で 集まって来たんですよ」 勝田が言う
「リカコ なんともなかったんでしょ? カッサーにまたアレが出たってことはさぁ 
いい方に向かってんだよ きっと どうすれば もっと出せるんだろ?」
勝田は顔を逸らし 目を閉じてため息をついた
「カッサー呼んだ?」 和田が聞く
「はい 事務所に来るので 鈴木がここへ連れてきます」 と勝田
「明日から またカウコンとハロコンの練習じゃん 今日の内にいろいろ調べたいのよね
ちょうどみんないるし」 
「あっ 和田さん 私 この後ちょっと用事があってー」
「じゃ かななんは帰るのね 他のみんなは大丈夫?」
「ちょっとなら」 と竹内 勝田と室田は ただ頷いた
勝田は自分がネガティブになり過ぎているのだろうか? と思った
悪い予感しかしない
はしゃぐ和田に背を向け スマホを取り出すと 
”今どうしてます?” とLINEに打ち込んで流した

89よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:38:26
「カッサー 待ってたよ」 和田が上に伸び上がるように動きながら 顔をほころばせた
「この部屋.. またエッチなことするんですか?」 笠原が不安そうに言う
「ねーねー カッサー 今はアレないの?」 
「和田さん ちょっと落ち着いて」 勝田が窘めた
「アレって?」 笠原はキョトンとした
「いいの いいの」 勝田が和田の前に出て言う
「今日は 昨日のことをちょっと聞きたかったのと フィジカルなデータも取りたかったんで 来てもらったんだ」
「昨日って 電話で言った通り 佐々木さんと渋谷で遊んで そこで別れて帰っただけですけど」
「そうなんだけど もうちょっと詳しく思い出してもらいたくて」
眉間に皺を寄せ 閉じた口をムズムズ動かしていた和田が 堪えきれずに横の竹内を小突く
「タケ! 行きなさい!」 小さく命令した
「何? 何するの?」 竹内がこそこそと聞き返す
「カッサーをベッドに連れてって 寝るのよ!」
「えー またー?」
「やりなさいっ!」
「もお しょーがないなー」 竹内が口を尖らせながら 前に出て 笠原の腕を引っ張った
「ちょっとアカリ! どーすんの?」 勝田が止めようとする
「だってぇ 和田さんがやれって言うんだもん! ほら カッサー行くよ!」 
「え? なんですか? またあれするの?」 
笠原が困惑するのにも構わず 竹内はドアを開け ダブルベッドへ連れて行く
勝田は和田に食ってかかっていた
「和田さん やり方が強引過ぎです! あれじゃカッサーもおかしくなってしまうよ!」
「いいところに来てんだってー 今やらないと OCNが出て来なくなるかもしれないじゃん!」
室田は 勝田が正しいように思えたが 和田に逆らうわけにもいかず 黙って事の成り行きを見ていた
「ねー カッサーはスタイル抜群なんだから もっと女の子を楽しもうよ」
竹内は半分自分に言い聞かせ 笠原をベッドに座らせようとした
「竹内さんだって ボン! ボン! ボン! じゃないですかっ!」
「ボン! キュッ! じゃないのかよ! ないけどさっ!」 竹内は苦笑して笠原を見る
様子が変だ 息が弾み始め 唇を舐めている
「竹内さん エロい」
笠原はそう言うと 竹内をベッドに押し倒し 首筋に唇を這わせ始めた
「ちょっとっ!」 竹内は抗おうとしたが 自分より背の高い笠原に乗りかかられると 
腕を振り回すくらいしかできない
笠原はタータンチェックの赤いシャツのボタンをもどかしげに外すと
現れた白いブラからはみ出す半球を 両手でむんずと掴み カップから桃色の乳首を
飛び出させた
「やめな!って」 竹内が甲高い声を出す
笠原が乳首を舐め 乳房ごと吸い 柔かな餅のような胸を揉み回すと 
「ヤダッ!」 と竹内が背中を叩いた
「もぉ うるさいなぁ!」 笠原はそう言うと 一旦体を起こそうとして伸び上がり 
騒ぐ竹内の顔の前に 自分の顔を持って行く
竹内が睨む 目が涙ぐんでいた
「かわぃい!」 笠原は竹内のポッテリとして赤い唇を吸った
竹内は顔を逸らそうとするが 笠原に両手で頬を押えられ 動けない
舌を絡められると 下半身から熱い滾りが駆け上ってきた
この前も こんな感じにはなったが その比ではない 
突然竹内の中で 一方的なキスが甘美な快楽となり 体が浮き上がりそうな気分になった
「んぐっ ぅんんっ」 唾液が口の周りを濡らそうと お構い無しに二人は求め合った
唇を離すと 笠原は忙しなくデニムのミニスカートとストッキングを下す
白いショーツが前に飛び出ていた それも下すと マニュアル車のシフトノブのようなものが
ビヨーンと跳ね上がった
竹内が驚いて アレを見つめる
笠原は素早く 竹内の紺のマキシスカートのホックを外すと ボリュームのある白い脚を
剥き出しにし ショーツを引きずり下した
「ええ?」 竹内が展開の速さに付いて行けず やっとのことで声を発する
笠原は既にアレを股間にあてがい 埋めようとしていた
ぬちょっとアレが入ると 笠原はすぐに前後へ動き始める
「ヤダーッ! ダメッ ぅんっ あっ ぁんッ ぁんっ」
間もなく竹内もリズムに合わせ 声を漏らし始めた
「温かくて 気持ちぃぃ」 笠原が呻く

90よーろぴあん!:2018/02/04(日) 06:49:55
笠原の動きのストロークが深くなる 竹内は頭を左右に振って悶えた
程なく竹内が一際高く短い声を漏らして固まると 笠原はベッドから離れる
股間には まだアレがイキり立っていた
声がしなくなったのに気付いた和田が そぉーっとドアを開けた
アレを立たせた笠原がドアの方を向く
「ムロ! 早く来て!」 和田が振り向いて言った
「え? はいはい」 呼ばれた室田は 訳もわからずソファを立ち上がり
和田のところへやって来た
「次はムロよ! 行って!」 和田が室田をドアの向こうへ押しやる
「えー? いきなりかよー!」 
室田はゆっくり歩いて来る笠原を見た
「もうー まる出しじゃん」 
室田の華奢な体を ルービックキューブを捻るように 自分の好みの格好にさせ
笠原は快楽を貪る
小ぶりな胸を震わせ 嬌声を上げた室田は 直にグッタリと倒れ込んだ
隣室では和田が 横目で勝田をチラチラと見ながら いつ切り出そうかと迷っていた
「声がしなくなった」 勝田が呟く
「つ 次はりなぷ〜よ」 和田がこそっと言う
「ちっ!」 勝田は立ち上がり ドアを開けて入って行った
もう これじゃモンスターじゃないの こんなの扱い切れないでしょ
勝田はそう思ったが 和田には自分でわかってもらうしかないと知っていた
笠原が近づいて来る
多分 まだ一度も射精していない 抜けば止まるのか?
「カッサー 立派なもの持ってんじゃん」 そう言うと 勝田はアレに舌を這わせた
「うっ!」 笠原が声を漏らす
効果はありそう でも ここで終わらせちゃ和田さんに回らない
勝田は立ち上がると後ろを向き 自らフレアスカートを捲くって 白く長い綺麗な脚を出した
「いいわ 来て」 ショーツを下げ 形の良い白い尻を突き出す
笠原が入って来た
熱い
これが実体のないものだとは 到底思えない
勝田は程なく 「あっ」と声を出すと 体が引き攣ったフリをして倒れ込んだ
笠原は収まらず ウロウロしている
ドアがそーっと開き 和田が顔を出した
「和田さん もうあなたしかいないわ カッサーのOCNを自分で確かめるチャンスよ!」
勝田は和田に向かって言った
「チャンス?.. そうね チャンスだわ よーし 負けない!」
何に負けないんだ? そう思ったが 勝田は上手く行ったことに笑みを浮かべた
和田がベッドへと歩いて行く
「ん 寝てた? 60トライ部行かなきゃ」
竹内はベッドから起き上がって身繕いすると 和田とすれ違って部屋を出て行った
勝田は竹内に違和感を持ったが 今は和田がどうなるのか 確認する方が先だ
気がつくと室田が服を着ながら 隣に寄って来た
「前もそうだったけど やってる最中はそれしか頭に無くても イっちゃうとさっぱり
そんな気が無くなっちゃうんですよね」 室田が言った
「私 キスしてないから 何ともないけど」
「え? 勝田さん 省エネ過ぎー!」 室田が笑った
「でも それって誰でもそうじゃない?」
「いや その度合いが違うと言うか 薬とか知らないけど こんな感じなのかなってくらい
欲しいってなっちゃって」
「なるほど」
「ところでカッサーは いつ止まるんですか?」
ベッドの上では 和田が騎上位で腰を振っている
「たぶん 射精したら止まるんじゃないかな?」
「和田さんで終わりますかね?」
「まぁ 一応対策は用意してあるよ」
「流石勝田さん!」
「でも もう そろそろ来てくれないと」 
「チャ チャクラが開くー!!」
和田が笠原の上で絶叫していた

91よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:00:45
「チャクラって何ですか?」 室田が聞く
「さぁ.. 小田ちゃくら」 と勝田
「え? そういう? じゃ 和田ちゃくら子」
「おとめ組とちゃくら組」
「あちゃくらきき」
「あっ 負けた」
その時 ドアを開けて懐かしい顔が覗いた
「来た来た」 勝田が呟く
室田は思わぬ訪問者に喜び 口許が緩んだ
「福田さぁん!」
「待ってました でも ちょうどいいくらい」 勝田が福田に微笑んだ
「もぉ りなぷ〜ってば 人使い荒いんだからぁ」
「どうせ ヒマして ツイッターばかり見てたんでしょ?」
「これでも結構 作詞に忙しいんだよ! で 何? あれ何してんの?」
ベッドの上の二人を指した
「和田さんが まだOCN諦めてなくって またOCNの種とか言って 
カッサーで培養してたんだけど 不安定で暴走中」
「まだ そんなことやってんの? あの女!」
「福田さんなら 和田さんを止められるんですか?」 室田が聞く
「和田さんは自分で止まらないと 止められないよ」 福田が言った
「じゃあ どうして?」 室田が勝田を見る
「福田さんは 不感症なの」
「しっつれいね! ちゃんと言って OCNに関しては不感症って!」
「モックンの時に 刺激が強すぎちゃって 何も感じなくなっちゃったんですよね?」
「もぉ あん時は酷かったよ! もうダメって言っても あやちょがいや まだやるって
続けるんだから」
「私もUF研に来るようになって 和田さんがそういう人だと 段々わかって来ました」
室田がニヤリとして言った
「あたし もう肉体的にも精神的にも 目一杯でおかしくなってたもん 知ってた?
あたし ”まろ”って言い出したの そのSOSを出してたんだよ?」
「へー 初めて聞いた おじゃる丸がなんとかとか 何この人言ってんだろって思ってたけど」
勝田が福田を見る
「モックンで あたし ラリった 女です の頭文字で ”まろ” って言ってたんだよ」
「え? マジで?」 室田が目を丸くする
「いや 今考えたんだけど」
「もぉー 福田さん!」
「ごめん でも OCN不感症なのは事実だよ で りなぷ〜何すればいいの?」
「カッサーを抜いて 暴走を止めて欲しい」
「あっ そういうことね わかった! でも もうちょっと待って」
「どうして?」
「あの面白いの もう少し見させてよ」
「ああ どうぞ」
ベッドの上では 後ろから攻められて和田が喘いでいた
「あっ 今 アカシックレコードに到達するわ そう 今を楽しむの! 
私とカッサーの交わりは メメント・モリを強く感じさせる! 
このシーンをトリミングしなければ! きっとそれはヴァニタスのような寓意に満ちている!」
「相変わらず 言ってることがサッパリだわ」 福田がため息をついた
「声を聞かずに見てれば 凄く美しいんだけど」 室田も言う
和田の程好い小ぶりな胸が 律動と同期して前後に震える 長い黒髪がかかった隙間から
覗く光る肩 縊れた腰 笠原が両手で掴んでいる小さめの丸い尻 そこから伸びる長い脚が美しかった
それこそ ルネサンス期の天使や王族の絵画のようにも見える
「あれじゃねー 男が寄り付かないわ」 福田が嘆く
「まー あたしが言うのもなんだけど あたし 普段でも若干不感症気味だからさぁ
マグロじゃなくて 少しは動くから アザラシなんて言われてて」
「そういう持ちネタは いいです」 勝田が遮った
「あっ そう」
しゃがみ込んでいた福田が立ち上がる
「じゃあ そろそろ仕事しますか!」
向こうでは 和田が絶頂の声を上げてシーツを握り締め 雷に打たれたように固まっていた
「りなぷ〜 今度 焼肉奢るのよ!」 福田はベッドへ歩いて行った

92よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:15:39
クリスマス前から年末にかけて モーニングはイベント・TV出演と
カウコン・ハロコンの練習で大忙しだった
「カエディー 次なんだっけ?」
「えっと TV撮りは終わったから 無いよ 無い! 今日はこれで終り」
「えっ なんかあった気が...」
「グッズの書きものあったけど 今日入荷しなくなったから 無くなったじゃん」
「あっ そっかー じゃあ 帰れるね」
「うん 横山 今日は電車?」
「うん カエディーは?」
「私も」
「じゃあ 一緒に帰ろうか?」
「そうね」
二人は他のメンバーと共に事務所に戻り スタッフを交えて明日の予定を確認すると
赤羽橋駅に向かった
早めに帰れたとは言え 時刻は19時になるところだ
寒空の下 赤のピーコートを着た加賀と 薄茶のダッフルコートの横山が並んで歩く
「今日は遠回りして 途中までカエディーと一緒に行くよ」
「いいの? 埼玉に着く頃には 夜が明けるよ?」
「おい!」
加賀も横山との時間を増やすため いつものルートとは少し変えて 
途中JRを利用することにした 
ホームに電車が入ってくる
少し混んでいる電車に乗り込むと 両側ドアのちょうど真ん中くらいに立った
こうやって他のハロメンがいない 二人だけでいると 
途端に加賀が頼もしい存在に思えてくる 
加賀の凛々しい眉に見とれた
「どしたの?」 加賀が横山を見る
「うん? なんかカエディーと二人でこんな感じ 久しぶりだなーと思って」
「そう?」
横山は不意に思い出した 飯窪から加賀とやるのよ! と言われていたことを
恥かしくなって下を見る
電車が揺れ 体が動いた
加賀が横山の背中に腕を回し 支えてくれる
「ありがと」 
横山は加賀を見上げて言った
軽く微笑む加賀
横山は忙しさの中で すっかり股間に付いていたアレのことを忘れていた
コンサートも無いので その後どうなったのかもわからない
楽天的なのか それともそれが元々夢みたいなものだったせいか いつの間にか
気にも止めなくなっていた
でも キスなんかしなくていい
こんな感じで 加賀が横にいてくれさえすれば
そんなことを考えたが それはそれでヤバイか? 横山は赤面した
「もう下りるよ」
加賀が声を掛けてくれる
電車から下りる時は 腕を引いてくれた
いつもは どちらかと言うと 私が引っ張ってるのに
こういう時は 自然とリードする加賀
研修生時代に周りから人気だったのも頷ける
人込みの中を 加賀の赤いコートの背中を見つめて歩く
尾形さんに こんなところを見られたら 何て言われるだろう?
いや 別に何も言われないか 私って自意識過剰
他愛もない話をポツリポツリとしながら 電車を乗り継ぐ
「じゃ ここまでかな」
「うん カエディーまた明日」
「うん お疲れ また明日」 
人に押し流され じきに赤いコートが見えなくなった

93よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:21:34
「ぅぅん..」
ちゅぷっ 
「あっ」
「どう?」
「ぇ?.. だめっ..」 目が恥かし気に細められた
抜けるように白い肌の上を細く長い指が滑って行く
両の手が背中から回され 銀色に光るセパレートの衣装をめくり上げた
掌で全て隠れてしまうくらいの ささやかな白い膨らみが現れる
体を後ろから密着させながら 両手で胸を撫でる 
掌の中心にクリックリッとしていた突起が固くなり始めた
「ぅん ぁっ やだぁ..」
白いうなじに唇を這わせると 首をすくめ くすぐったそうにする 
前を向かせた
綺麗だ
静脈の青が薄っすらと見えそうなくらいキメが細かく 白い肌
杏仁豆腐の真ん中にクコの実が一つ置いてあるような乳房と乳首
頬擦りをし 舌で舐める
「ぃや.. 誰か来ぇへん?」
「ぅふ 今日は先輩も他のグループもたくさんいるからね 誰か来るかも?」
「ぃやや.. やめて..」
「本当に? やめていいの?」
「...」
手が下へ動く ホックを外しファスナーを下げると 細い脚の下へ銀色のホットパンツがストンと落ちた
ショーツの中へ細い指が進入して行く
「ぁん」
「濡れてるよ」
「ぃや」
「素直じゃないんだから」 指をショーツから抜く
「ぇ?」 切ない顔で抜き取られた白い指を見つめた
今度は自分のホットパンツを下す 棒状のものが飛び出さんばかりに ショーツを押し上げている
「驚かないで ほら こんなのもあるんだよ」
ショーツを下すと 太さといい カリ首の大きさといい 形の良いペニスがにょきんと出て来る
「え? え? 何やこれ?」 驚いて目が丸くなる
「うーんとね 信じられないと思うけど アレの偽者」
「だって これ..」
「前に一緒に水着撮影した時は こんなの無かったでしょ?」
「そう言えば..」
「気にしないで 時間が経つと消えるものだから」
「え? どういうこと?」
「いいの 舐めて」 困惑するのもお構いなく 肩を押えて腰を落とさせる
アレを目の前にして 益々目を大きく見開くが いやらしい気持ちで目が離せない
「さぁ 咥えて 大きくなればなるほど 後で自分が気持ちよくなれるよ」
ネットではそういう動画も見たことある でも実際見るとグロテスクだ
しかし いやらしい気分に支配されている今は 舐めてみたい好奇心の方が勝った
おずおずと口を開け 先を入れてみる
表面がつるつるして 温かくて柔かなキャンディーを舐めているような変な感じだ
少し奥まで咥えると 大きくなった気がした 息がしづらい
なんとなくヌルヌルしているが自分の唾液なのか なんなのかわからない
一つの壁を越えたような気がして いやらしい興奮が青天井で高まって行く
「いいよ じゃあ 後ろを向いて立って」
気持ちよくなるには従順にすれば良い 直感でそうわかった
「お尻を上にあげて」
腰を掴まれ 尻を突き出す ひんやりとした冷気を感じた
片手を腰から離し アレを掴む 平たくボリュームは無いが 下半身を鍛えていたせいか
小ぶりでも幅はそこそこあり 美しい白い尻だった
中央下の濡れそぼった割れ目にアレを当てて何度か擦った
「ぁぁっ..」
「じゃ行くよ はーちん」 ゆっくりとアレを温かなそこに入れて行くと
尾形は芯を入れられたように 力が入り 背中を仰け反らせた
「ぁぁっんっ」

94よーろぴあん!:2018/02/04(日) 07:27:52
ゆっくりとエグるように突き挿す
「ぁぁ..」 尾形が唸る
「はーちんの顔を見ながらしたいなぁ」
相手は何度か動いた後 ぬるぬるになったアレを抜いた
「え?」 
尾形がお預けをされた犬みたいな顔をする
相手は 狭いトイレの個室の中で場所を変え 洋式の便座に腰を下すと 
アレを握って上に向ける
長さも立派なもので座っても充分だった
「こっち向いたまま ここに座って」
向い合って顔を見ながらするの? 尾形は恥かしさといやらしさで頭が痺れた
相手の肩に手をやり ゆっくりとアレを中に沈めて行く
ぶちゅ ちゅっ 泡の弾ける音がした
「ぅーん ぁぁ」
尾形はアレが中で大きくなりながら収まるのを感じていると 乳首をしゃぶられた
白い肌が薄いピンクに染まる 腰を両手で掴まれ前後に揺すられると
アレが短いストロークで 深く入ったり出ようとしたりするのがわかり
体が自然とアレを締めつけるように力が入った
「はーちん 腰が動いてるよ?」
気が付くと相手は腰に手を添えているだけで 尾形自身が快楽を求めて
前後に動いていた
「ぇえ? ぅん とまんなぃっ」
白く細い体が小刻みに動く
「エッチ好きなんだ はーちん?」
「ぃやっ だ だって あり得ないくらい 気持ちぃい」
「なかなか感度いいね」
「ぁっ あんっ!」
下から強く突き入れる 重なり合う柔らかく白い太もも同志が 波打った
再び両手で前後に動かされると 尾形は腹筋に力を入れ お腹が更に引き締まる
目を閉じて何かを我慢しながらも 体を動かすのを止めない
「ぁぁぁあっ...」
程なく背中をピンと伸ばし 掠れた高い声を絞り出すと 背を丸めてガックリとうな垂れた
息が荒い
相手は尾形の肩を軽く押し立たせる
自分も立ち上がると便器に向い まだビンビンになっているアレを
自ら擦って放出した
ようやく息が整ってきた尾形の顎の下に拳を当て 顔を上げさせる
再び長いキス
唇を離すと 気持ち良さで涙ぐんだ尾形の目を見つめ 指示をした
「私とのことは 忘れなさい」
尾形は衣装を直すと トイレから出て行った

カウントダウンパーティが始まろうとしていた
大晦日の慌しさをみんな笑顔で楽しんでいる
譜久村 生田 石田は諸先輩方を迎えながら OCNの保持者を探していた
飯窪を通して 横山には何も出なかったと聞いたので 娘メンバーの中に
アレを付けている者がいるはずだ
誰とも知れぬ追跡は 困難を極めた
OGや他グループの所に出かけてしまうので メンバーの居場所が把握できない
森戸はカントリーに行ったままだし 研修生上がりの娘は
両ファクトリーや現研修生に会いに行ったりしていた
フラフラと楽屋に入って来た尾形を 石田が見つける
「尾形 どーしたの?」
ボンヤリと石田に顔を向けた尾形が 突然目を見開いた
「あっ 石田さん! どうしました?」
「それはこっちのセリフだよ どこ行ってたの?」
「え? どこって.. トイレだと思う」
「だと思うんだ?」
「うーん..」
なんだ? この反応は? 石田は訝しげに思った

95よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:21:35
石田は楽屋を飛び出した
OCNの交わりは人目の付かないところが使われる
楽屋から離れたトイレを探せば 何か敵のヒントが..
早足で通路を移動していたが 逸る気持ちにいつの間にか走っていた
向こうから歩いて来る金澤が 走る石田に驚いて手を振ってくる
軽く愛想笑いし 手を振り返す
他にもあるかもしれないけど とりあえずあのトイレ..
走るのを止め 角を曲がると声が聞こえた
「I said! you must do exactly what I said」
石田は思わず立ち止まった
野中がピンクのスマホを耳に当て 強い調子で喋っている
目付きが厳しい
石田に気付く 頬を緩ませ笑いかけながら 軽く会釈した
「I'll talk to you later」 電話を切る
「石田さん どうしたんですか? こんなところで」
「こんなところって? 野中こそ わざわざここで電話しなくても」
「いえっ あの.. ちょっと友達と話さなきゃならないことがあって 
英語で話してたらウザいかなって」
「別にいいでしょ 楽屋ですれば?」
「はい..」 野中は曖昧な笑いを浮かべて頷いた
「ところで野中がここに来た時 誰か見なかった?」
「え? ちぃちゃんとすれ違いました あと まりあがリカコと一緒にいました」
どちらかと言えば ここはカントリーとアンジュの楽屋から近い
なのにモーニングのメンバーばかりとは.. 石田は首を傾げた
「ありがと」
野中の脇をすり抜け その向こうのトイレに入る
誰もいない 
個室を覗いてみる 特に目に付くものはなかったが
微かにあまり嗅いだことのない臭いがする個室があった
何の臭い?
トイレを出ると野中はいなくなっていた
アンジュの楽屋をそーっと覗いて見る 意外に静かだ リカコを含め大半がいないようだ
川村が石田に気付いて 何か言いかけたが 石田は軽く手を振ってドアを閉めた
カントリーの楽屋も覗いて見る
「あれっ? 石田さん どうしたんですか?」
いち早く 石田に気付いた小関が声をかけた
「いや カントリーの楽屋はどーなってんのかなぁって あっ 梁川ちゃんもフナッキも
こっちにいるんだ? って ちぃちゃんもこっちにいるじゃん!」
森戸が笑った
「ちゃんとモーニングの楽屋にも行きますよ!」
「そうしてー ちょっとだけでもw ちぃちゃんはモーニングの癒しなんだから 
じゃあ 久しぶりにみんなで楽しんでね!」
石田は楽屋のドアを閉めた
モーニングの楽屋に戻る
目立たないように譜久村・生田を呼ぶと フラフラと歩く尾形を見てからのことを話した
「尾形が誰かのOCNでやられたってこと?」 生田が険しい目付きで言う
「可能性は高いわね 個室の変わった臭いと言うのは 多分ザーメンよ」 と譜久村
「え? そうなの?」 石田が赤面した
「尾形にOCNが移る?」 生田が譜久村を見る 
「それはわからない アユミはその中で誰が怪しいと思った?」 譜久村が聞いた
「正直わからない 野中は怪しいけど誰と何喋ってたかもわからないし
ちぃちゃんもカントリーが嬉しそうで 変わったところ無かったし」
「まりあはリカコといつも仲いいし」 譜久村が顎に手をやる
「羽賀はどこ?」 生田が聞く
「楽屋にはいなかったよ」 と譜久村
「もぉ 監視カメラ設置してくんないかな?」 石田が口を尖らせた
「ダメよ 流出しちゃうから」 譜久村が笑う
「ダーイシ感漂う 着替えシーン とかネットで言われちゃうよ」 生田が笑いながら言った
「とりあえず 今日も12期と森戸の変化に気をつけて見てるしかないわね」 
念を押すように 譜久村が二人の目を見つめた

96よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:25:52
「心理学の先生はどうなったの?」 生田が思い出したように言った
「あー クリスマス前にUF研に来て挨拶したのは言ったじゃん あの後二回来て
状況の確認と可能性について考えてもらってたんだけど」 と譜久村
「まだハルナも私も呼ばれてないよ?」 
「先生が言うには 催眠術で何でもできるわけじゃないよと それができるんなら
僕は今頃モテモテで大金持ちだから こんなことやってないって」 譜久村が笑う
「そりゃそうだよね」 生田も相槌を打つ
「但し薬物などで深い変性意識状態が作れて 強烈な暗示がかけられれば
短時間でできる可能性がないわけでもないという話」
「薬物?」 石田が目を細める
「たぶんOCNによる興奮状態が関係してるんだわ なので OCNについて
先生に説明するかどうかの判断が上で論じられてて その先は保留なの」
「OCNについて説明すると そっちの方に興味持たれてめんどくさくなりそうだな」 生田が頭を押えた
「そうなの だからそれは言わないで エリナ達だけ見てもらって 何か催眠が
かけられたかどうかを判別してもらうって 考えてるんだけど」
「犯人探しだけなら そっちよりも現場で捕まえた方が早そうだし
催眠術のやり方も犯人に聞けばわかるよ」 石田が伸び上がって言った
「そうね そっちが先ね 敵はほぼ12期の誰かか森戸なんだし.. 
今日は無理でもハロコン中には掴まえたいわ」
生田と石田が頷いた

尾形は佐藤に歩み寄った
「佐藤さん 調子はどうですかー?」 
「尾形ー! 今日で今年は終わるんだよ? なのに なのに 
まさは 何でここにいるのさ?」
「それは今日が カウントダウンライブだからですよ」
「えー? みにしげさんも たなさたんもいないのに?」
「しょーがないっ」
「あれっ?」 佐藤が眉間に皺を寄せる
「なんかありました?」
佐藤は考え込むように下を向くと すぐさま顔を上げ尾形を上から下までまじまじと見た
「え?」 尾形が笑う
「女んなった?」 佐藤が低い声で言う
「は?」
「尾形 女になったでしょ?」 佐藤が目を細くして尾形を見つめる
「な なにがですかー?」 尾形は意表を突かれ ドキドキしていた
「私 そういうの敏感なんだよねー 相手誰ー? 言うてみ?」
「またー そんなことないですって!」
佐藤がまた首を捻ってから 尾形を見る
「んー 男じゃないなー ちょっと違う んー はがねちーん!」
羽賀を手招きした
「なんですかー?」 羽賀が笑顔で寄って来る
「尾形が怪しいの 尾形が誰と付き合ったのか はがねちんの鼻で当てて!」
「え?」 羽賀がつんのめって聞き返した
「だーかーらっ 尾形の臭いで 誰と付き合ったか当てて」
「あー はいっ」 羽賀は笑いながら 尾形の匂いを嗅ぐ
「ちょっと あかねちんやめてー」 尾形が笑って体を捩った
「うん? ちょっと待って..」
「どう?」
「別に変わった匂いしませんよ? ちぃちゃんとかまりあとか」
「えー? まさの勘 けっこう当たるのにぃ」
「ほらぁ 佐藤さんの考え過ぎですって」
「でも 尾形 確実に女っぽくなってるし そこ!」
佐藤は尾形の胸の辺りを指差した
尾形が振り返って鏡を見る
「アレ? ほんとだぁ 鎖骨のここ なんかピンクになってる なんでやろ?」
羽賀が面白そうに 尾形を覗き込んだ
「ほんとだぁ キスマークみたい!」 キャッキャッとはしゃぐ
「ええ? 知らんて! たぶん 蚊やて 蚊!」 尾形が焦り 手を振って否定した
「いねーよ! こんな寒いのに」 佐藤が言った

97よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:34:00
カウコン一部が終了した
アンジュの楽屋では一部若年メンバーが帰って行った
家族や友人と一緒に新年を祝えないのは寂しいが ハロの仲間達と慌しく進んで行く
コンサートで新年を迎えるのも 非日常感が凄くあり 室田をワクワクさせた
「ムロ ちょっといい?」 汗を拭い着替えていると 竹内から声がかかった
「何ですか?」
竹内は手招きをしながら 楽屋を出る 
室田は 「寒い!」 とスタジャンを一枚羽織り 付いて行った
少し歩くと竹内はキョロキョロ辺りを見回した
ちょっと離れたところに 誰か歩いているのが見えたが この辺りはスタッフもいない
横の部屋のドアノブが回ることを確認すると 「ムロ こっち」 と言いながら 竹内は中に入った
ドアを閉めて 灯りを点ける
「何ですか? こんなところで」 室田はそう言いながら 振り返った竹内の異常に気付いた
息が荒く 顔が少し赤い 目が潤んで 舌でチロチロと唇を舐めている
「なんか 一部の途中から.. ムラムラしちゃって..」
「え?」
「ムロ やらせて!」 竹内は突然抱きつき 室田の首筋に唇を這わせた
両手を後ろに回し 尻の肉を掴み 揉み回す
「ちょっと! 竹内さん! 何してん.. んんっ」
口を唇で塞がれる すぐに舌が入って来た
「んっ はぁーっ」 室田は顔を背けて 唇を離す
「タケッ! やめろ!」 
少し勢いは落ちたが 室田の胸に顔を埋め 手は尻の後ろから股間に進んでいる
「ダメなの おかしいの私」 高く細い声を出しながら 尚も室田を抱き寄せる
「わかった! わかりました! だから ちょっと離して」
竹内はようやく室田から離れた 両手を股間にやり モジモジしながら
もの欲しそうに 濡れた眼差しで室田を見る
「何があったんですか?」 室田はまず自分が落ち着こうとして ゆっくりと聞いた
「わかんない 急にエロい気持ちになって ヤバくって」
竹内は股間の指を上下に動かし じりじりと室田に近寄る
「しょーがねーな」 室田は腹を決めると ふっくらしたパンのような竹内の胸に手を伸ばし掴んだ

竹内が室田を引き連れて楽屋を出て行くのを見ていた中西は ふと隣で和田が
ハァハァと 少し赤い顔をしているのに気付いた
「和田さん どうしました?」
「かななん ちょっと」 和田はそう言うと 着替えブースに入る
中西は話があるのかと思い 狭い中へ入って行った
「かななん 私 ちょっと変! どうしよう?」 和田がすがるような潤んだ目で 中西を見る
「変って どんな風に? スタッフさん呼びます?」 
「そんなんじゃないの.. かななん キスして」
「ええ?」 驚いて身を引いていると 痺れを切らした和田が抱き付いて来た
「ちょ っちょっ 何を?」 中西が慌てて離れようとする
「かななん 私 ムラムラが止まんないの」 和田は中西の胸を衣装の上から
口を開けて咥えようとした
着替えブースのカーテンが開いた
「何やってんの?」 勝田だ
和田はまだ離れない
「和田さんが ムラムラしたとか言って 離れないっ!」 中西が眉を下げ 困った顔で言う
「りなぷ〜 どうにかして」
勝田はしばらく 和田の様子を見ていたが ニ・三度軽く頷くと中西に言った
「和田さんと誰もいないところへ行って イかせて」 
「は?」
「たぶんこの症状は OCNの副作用かなんかだよ この前のカッサーの暴走が原因だと思う」
中西は合点した 笠原が暴走し 福田を呼んで止めたことは 後で聞いていた
その時のことは和田も反省したらしく ここ数日はOCNについて特に動きはない
笠原が異常な行動を起こしたり アレが現れたと言う話も聞かなかった
それなのに 今になって和田が副作用とは
中西と勝田は 和田を言い聞かせ なんとか楽屋から連れ出すと 
ひと気のない場所にある部屋に入った
「じゃ 後はお願い 時間はそんなに無いよ」 勝田は中西にそう言うと 部屋を出た

98よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:41:20
勝田はスマホを取り出し指を滑らせた 「生田? ちょっと聞きたいことがあるんだけど わかった じゃ待ってる」
電話を切ると アンジュの楽屋前まで戻った 向こうから生田が歩いて来る
「珍しいね りなぷ〜が電話で呼び出すなんて」
「今日はみんな 先輩とか後輩とか いろんな人に会いに行っちゃうじゃん もし居なかったら時間の無駄だから」
「りなぷ〜らしいわ それで何?」
「昔 モーニングにはOCNってものがあるって聞いたけど?」
「OCN?」
「とぼけなくていいよ 何て言えばいいの? 感染? それが移った人と関係持った場合 副作用とかないの?」 
勝田が瞬き一つせずに 生田の目を見る
「なんで 私が知ってると思ったの?」
「さぁね 何でかしら? 生田なら知っていると思ったの」
「...ポスドと言われるものがあるよ POSD OCN後ストレス傷害のことだけど
歌を歌ったり コンサートが近づくと 性的興奮が始まるの」
「その対処法は?」
「それを聞いてどうするわけ? ONCを知っているのなら それがモーニングのメンバーにのみ
現れる現象だってことも聞いたことあるでしょ?」
「そうじゃなかったら?」
生田は一瞬目を逸らし 再び上目使いで勝田を見た 身じろぎ一つしない
「細かいことは省くけど そちらから そのおこぼれをいただいて来たの 
でも やっぱりモーニングに特化してんのかな? ウチでは扱い切れない
リーダーはまだ未練があるようだけど 私が諦めさせるよ」 
「わかった ポスドが見られたら 慢性でなければ 一回イケばいいよ」
「ああ なんとなくそんな気がしてたけど ありがと 借りができたね」
「いいよ りなぷ〜は私がハロを続ける 張り合いでもあるから」
勝田がニヤリとした 「そう言ってくれるのはありがたいけど 私のどこにそう感じてくれるのかな?」
「さぁ? お互い我が道を行くタイプだからじゃない?」
「違いない じゃ」 勝田は踵を返して 楽屋に入って行った
その日の二部のステージは 大事を取って 和田と竹内が欠席した

佳林はカウコンの前日の夜 スマホを睨み 電話をかけるかどうか逡巡していた 
やっとのことで手に入れた電話番号
ハロ時代は目立つ存在で 世間への露出が高く いろんな人との交流がありそうに思えたが 
意外なことに電話番号を知っている者は殆どいなかった
佳林は行き詰まりを感じていた
メジャーデビューした時はアイドルサイボーグと一部で呼ばれ 今で言う意識高い系の
自己啓発を心掛けてここまで来たが 何かが決定的に足りない
そんなことを感じる内に 自分で自分を壊したくなる衝動が生まれ 何度も思い留まって来たが
押し迫る年末の日々の慌しさもあってか 鬱積が耐えられない程になっていた
数日前に そういう鬱積とは無縁 あるいはおくびにも出さずに 卒業して行った
ある先輩に連絡を取って アドバイスを受けることを思いつく
他人が聞けば たいした話ではないと思うかもしれないが 佳林はそれをよすがとして
クリスマスから今日まで一日一日を なんとかクリアして来ていた
どこで間違えたのだろう? 佳林がここまで辿って来た道に 明らかな間違いは無いように思えた
しかし 年を追うごとに マイナスへと 負のサイクルに入り込んでしまったことを痛感する
あの人なら どこで間違えたか簡単に見抜いてくれるのではないか? そんな期待があった 目を瞑って電話をかける
「はい どなた?」
「ご無沙汰してます 宮本です 宮本佳林です」
「カリンちゃん? どうしたの? って 電話番号なんで知ってんの?」
「すみません どうしても相談に乗って欲しくて 電話番号を聞いて回りました」
「相談? 何? なんで私が?」
「なんとなく」
「もぉー 重いのはダメだよ じゃあいいよ 言ってみな 但し短くね!」
佳林は自分の気持ちをぶちまけた もう続けられないんじゃないか? そんな思いも含めて
「短くって言ったのに」
「すみません」
「まぁ いいわ 私からは一言 明日あの子に会いな 今日の内に私から連絡しとくから
あの子に会って 言う通りにするのよ ただ 佳林ちゃんが生まれ変わるには
その直前の変化の苦痛を乗り越えなければならないことを 覚えておいてね」
「生まれ変わる.. 変化の苦痛..」 佳林は熱に浮かされたように呟く そして覚悟した 「あの子って誰ですか?」
電話から 意外な子の名が告げられた

99よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:51:38
カウコン一部が終わってから佳林は あの子に会いに行った
南米公演で他のグループより練習時間が足らなかったのと 新しく入った2人のメンバーのため
JJは会場入りした後に 軽く打ち合わせをしていたので 今日はまだ あの子には会っていない
楽屋のモニター越しや全員登場のステージ上では あの子が自分のこれからを握る人物とは 全く思えなかった
いつも通り 明るく元気に全力パフォーマンスをしていた
モーニングの楽屋のドアの前に立つ 普段はほぼ来ないところだ 
これからのことを考えると ドキドキして来た ドアノブに手を伸ばす
「宮本さん」 後ろから声をかけられた
「うわっ! ビックリした」 佳林は驚いて伸び上がった後 振り返る
あの子が ニコニコと笑っていた
「あっ ちょうどよかった 会いに来たの」
「話は聞きました 私に付いて来てくれますか?」
佳林は黙って頷いた 歩き出す
他のグループの楽屋前を通る 室田が竹内を連れて歩いて行く
「タケちゃん!」 と呼びかけて手を振りたかったが 今はそれどころではない
竹内は下を向き 息を弾ませながら 室田に掴まっていた どうしたんだろう? 大丈夫だろうか?
あの子は楽屋が並ぶ通路を離れ 裏方関係の部屋がある通路を進む
トイレに入った
佳林が後に続くと あの子は踵を返して 対峙する
佳林は軽く驚いた いつもの 年齢に比して少し幼い感じもする あの子じゃない
自分よりずっと大人のような 余裕のある笑みを薄っすらと浮かべ 妖艶だった
「宮本さん あの方は私に 佳林を大人の女にしてあげて と言いました」
「え?」
「失礼ですけど あなたは自分のやり方に拘り過ぎて 大人の女になるタイミングを
見失ってしまったんじゃないかしら?」
「そ そんなこと!」 あなたに言われたくない と言おうとして呑み込んだ
図星かもしれない 自己啓発的なことをしながら 他のメンバーがやっている他愛もないことを
幼いと思っていたが 気付けば周りは年相応に成長したように見えるのに 自分はいつまでも
あれは違う これも違うとそのままもがいている でも..
「大人の女って何?」
「何でしょう?」 あの子はまた フッと 長い睫毛を伏せて いい女の物腰で微笑んだ
「ふざけないで」 自分でも驚いたが 口から出た言葉は 怒気を孕んでいた
「問題はその余裕の無さよ 細かいことなんかどうでもいいの 大人の女なら 愛され
そして愛することに全力を注ぎなさい」
あの子は そう言って佳林に近寄る
佳林は年下にそう言われたことが 納得できなかった
無意識に口を尖らせ 相手を睨む
あの子は 息使いが感じられる距離まで近づくと 腕を伸ばし佳林の首に回した
佳林が驚き 相手の目から感情を読み取ろうとした瞬間 体を引き寄せられキスされた
「ぅぅっ」 ビックリして口を離そうとするが 頭を手で押え付けられている
舌が入って来て あの子の唾液を感じると 下半身から急激に体が熱くなった
「ぅ..」 ワケがわからなくなる この娘が欲しい
自分から 舌を伸ばし 相手のそれと絡めた
あの子は抱きついてキスをしたまま 佳林を個室の方へ押しやる
唇を離すと 佳林はこの娘とやりたくてしょうがなかった でも何をやりたいのかわからない
とにかく この娘ともっと気持ちいいことがしたい
あの子は個室のドアを開くと 佳林を中に押し込んでから 自分も入った
腕が伸び 佳林の衣装の脇の留め金を外す 
白い綺麗な胸が露わになった それ程大きくはないが形がいい 
泡だて器の先に繋がる 掻き混ぜた後のホイップクリームのように 美しいカーブを描いてツンとしている
薄い桃色の乳首が固くなりつつあった
あの子は 佳林の胸を長い指で優しく撫で回す 時々乳首を二本の指の間に挟み 固さを確かめた
「ぅぅんっ」 キスをしてから変だ こうして胸を触られるだけで 快感が体を震わせる
あの子は顔を胸に埋め 舌で乳首を掬ったり 唇で咥えて吸ったりした
「ぃやぁんっ」 思わず声が出る
手がミニスカートの中に伸びて来た
ヌルヌルしたところを 指で軽く撫でられると 気持ち良さで体を捩る
「佳林ちゃん 下がもうトロトロだよ?」 
年下の娘から そんなことを言われ 恥かしさと快感で 頭が煮え立つような気がした

100よーろぴあん!:2018/02/04(日) 08:59:18
「じゃあ これを その可愛らしい口で 咥えてくれる?」
あの子はそう言うと 自分のミニスカートを下ろし ビンと立った大きなペニスを出した
「え?」 言葉が出なかった
「私 男じゃないよ これも明日になったら消えるし 佳林ちゃんを女にするため付いてるの」
初めてそんなものを見た ヘビの頭のような赤黒い亀頭が佳林を威嚇し
そこに繋がる茎には 血管が浮き出ている
「こ これ..」
「いいの 舐めて」 あの子は佳林の肩を押え 腰を下させる 
佳林の目の前にアレがニョキっと伸び 顔を逸らした
「ほら 新しい自分を知りたいんでしょ?」
あの子は佳林の頭に手を置き アレを顔に押し当てる 
熱い 
太い棒は熱を放っていた
いやらしい気持ちと好奇心が押え切れない
おずおずと 茎を舐めてみる
温かい
先端を口に含んでみた つるつるとした表面が大きくなり 更に上を向こうとして 上顎を押し上げた
凄い力
いやらしい気持ちで満たされながら アレの動きに面白さを感じ 積極的に咥え始める
口の奥まで入れて行くと呼吸が苦しい
脈打ち こちらの舌の動きに応じて 膨れ上がろうとするアレに 佳林は生命を感じた
「いいよ」 あの子は佳林の頭を押え 腰を引いてアレを抜く
ぬぽっ 
アレが音と共に 口から外れ 唾液で光って目の前に跳ね上がった
「立って」 
立ち上がると 後ろを向かされ ミニスカートを脱がされた
お尻が寒い
どうなるの私? 快楽でおかしくなっているせいか 不安はあまりない
もっと気持よくなりたかった
お尻を両手で掴まれ 左右に広げられると 熱いアレが押し込まれた
お腹を掻き回されるような感覚と 異物が中にある感覚で 頭が痺れる
異物が前後に動く 体がアレを押し退けようと締め付け それが疼きを伴う快感を生む
これか..
「大丈夫 不思議なことにこれで失うことはないよ 傷は付かないから 充分に楽しんで」
あの子はそう言うと ずんと突いた
「ぁんっ」
気がつくと 前後に突かれるリズムに合わせて 自分から動いている
「んっ んっ ぅんっ ぁっ あっ」
下半身を中心に快感が全身を貫き 撫でられる尻 掴まれる腰 摘まれる乳首と 
あの子の手が動く度に 自分が女であることをより感じる
感覚が自分の身体を超えて どこまでも広がって行く気がした
「まだ まだ堪えて ギリギリまでイッちゃダメ」
初めてなのに なんとなく言葉の意味がわかった
快楽に意識が攫われそうになるが まだこの気持良さを終りにしたくない
でも気持良さの頂点まで早く到達したい
相反する気持ちが渦巻く
「イッていいよ 自分を解放して」
あの子が一瞬 止まった後 そう囁いた
またずんと突き入れられると 腰を引き寄せ円を描くように腰を動かされる
「ぁっあんっ」 頭が白くなった 身体が内側から開いて何かが一斉に抜けて行く気がした
ビクッ ビクッと背を仰け反らせて固まった
しばらくそのままで繋がっている
実際は十数秒だったのかもしれないが 10分20分 そうしていたように感じた
あの子がアレを引き抜くと 内ももに何かがドロリと出て来る感触があった
「どう? 何か変わった?」
「..わからない」 少し涙が出ている
「大丈夫 変われるよ」 あの子は佳林の腕を引っ張り 前を向かせキスをした
また高揚して来る 
唇を離すと あの子はじっと目を見て言った
「あなたは変化を受け入れる 私とのセックスは忘れないで でも私は忘れて」

101よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:04:34
「朋! 佳林は?」 高木が金澤に聞いた
「知らない」
「もうすぐ時間だよ どこ行ったの?」
「他の楽屋行ってんのかな? 私探してくるよ」
「お願い! あたしは カントリーからやなちゃん連れて来る」
金澤はJJの楽屋を出た
佳林が時間が差し迫って楽屋にいないのは珍しい
久しぶりに気の合う子とでも 話し込んでいるのかな?
少し歩くと佳林がふらふらと歩いて来た
「佳林ちゃん! 探したよ」 金澤が笑いかけたが 佳林はぼーっと前を見たままだ
「どうしたの? ねぇ!」
ゆっくりと金澤の方を見た佳林が 目の焦点を合わせる
「え? 朋..」 
「良かったぁ どうしたのかと思ったよ」
大きな口の笑顔を見た佳林は 懐かしいものを見たように安堵した
「あっ」 佳林が突然息を呑んだ
「何?」 金澤が心配そうに佳林を覗き込む
佳林の中で 先ほどのセックスがフラッシュバックする
相手の顔はわからない とてつもなくいやらしい気分と快楽の疼きが身体を走る
「ぅんっ」 下を向き目を瞑って 記憶を断ち切ろうとした
「どうしたの?」 よろめいた佳林を支え 通路脇の階段下に入ってしまった金澤が また聞いた
「朋..」
佳林が金澤の首に腕を回し 顔を鎖骨の辺りに押し付けて来た
「大丈夫?」 軽く驚きながらも 体調の悪そうな佳林が心配になる
佳林が金澤の首筋に唇を這わせた
「ひゃっ!」 金澤が小さく奇声を上げる
「ちょっと ちょっと佳林ちゃん 何してんの!」 
体を離そうとして仰け反った
「朋ぉ キスして」
憂いを帯びた半目で佳林が金澤を見る
「何言ってんの! 目を覚まして!」 
佳林の頬を軽くペシペシと叩いた
「もう 準備する時間だよ!」
「時間?」
「うん」
佳林は残念そうに 一度目を瞑って下を向くと ニッコリ笑って顔を上げた
「朋 だ〜い好き!」 金澤をギュっと抱き締めると 楽屋に向かい歩き始める
金澤は眉間に皺を寄せ どうしたものかと困惑した
「本当に大丈夫かしら」
佳林はこれまでも 時々思いも寄らぬ言動をして 周囲を慌てさせることがあったが
今まさにその最中のようだ
孤高を貫いていると思いきや 突然金澤にベタベタしてくるのにも慣れている
しかし マジ顔で 「キスして」 なんて言われたことはない
金澤は さっきの欲情した佳林の顔を思い出して ドキドキした
あのままあの柔らかそうな唇にキスしたら その後どうなっていたのだろう?
いやいやいや そんなことないって! 金澤は自分の浮かべた妄想を
恥かしさの余り 顔をくしゃくしゃにして首を振り 頭から追放しようとした
楽屋に戻ると 既に他のメンバーは揃っていて 各自準備に没頭している
佳林もすぐに衣装を持ち出しているので 大丈夫そうだ 金澤はホッとした
しばらくすると 着替えブースに入った佳林が声を上げた
「ちょっと朋ぉ 来てくれないっ?」
持っていたビューラーをガチャンと鏡の前に置くと 金澤は立ち上がった
もぉ 今日はどうしたって言うの?
ほっぺを膨らませて 着替えブースのカーテンを少し開けると 
佳林がセパレート衣装の上を右手で押えながら 小さく手招きをした
「何?」 
中に入ると佳林が衣装をはだける 綺麗な白く小ぶりな乳房と薄桃の乳首が現れた
ビックリする金澤を尻目に 佳林は金澤の右手を掴み 自分の左胸に押し当てた
乳首が立っている 思わず軽く揉んでしまった 柔らかい
「ちょっとちょっと 何? どうしたの!?」 金澤は周りに気付かれないように 囁き声で言った

102よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:09:05
「朋 押えきれない さっきの続きして」
佳林が抱きつく 金澤の胸に頬擦りした
「待って待って 本当にどうしちゃったの?」
しがみつく佳林を押し退けようとするが離れない
髪のいい香りがした
「朋 佳林ちゃん どうかしたの?」 外から宮崎が声を掛けた
「ううん 何でもない!」 金澤が慌てて応える
「ほら 由加が心配してるよ 準備しなくちゃ」
「さっきはあんなに愛してくれたのに..」
「さっき? 何のこと?」
佳林が顔を上げ 金澤を見た
「覚えてないの?」
「え? 私何もしてないよ」
「うそ?」
「うそじゃない」
佳林は視線を落として考える
そう言えば さっきの相手の顔が全く思い出せない てっきり金澤だと思っていたのに
「本当に朋じゃないの?」
「何のことかわかんないけど 今日はちょっと世間話したくらいだよ」
「..ごめん ごめんなさい!」
「謝らなくてもいいけど ほら 準備して」
金澤ははだけた胸を衣装で隠し 佳林に押えさせると 着替えブースを出た
少し離れた所から宮崎が心配そうに見ている
金澤は手を振り 声を出さずに ”何でもない” と宮崎に向かって言った
鏡の前に座りなおし ビューラーを手にする
あんなに愛してくれた? どうゆうこと? この会場でなんかあったの?
鏡にしかめっつらで考え込む自分が映った
「朋 佳林大丈夫?」
隣の高木が聞いて来る
「ああ 大丈夫だと思うけど」 苦笑した
「張り切ってたバースデーイベントがネットで騒がれてから またなんか変になっちゃったね」
「まー 年末年始と忙しいのが続くからね」
「いつものことだけど ほんっと この時期は忙し!」
「さゆきも喉大事にしてよ」
「わかってまーす」
高木は傍らの荷物をゴソゴソと探し 小さめの水筒を取り出した
いつも持って来ているマヌカハニーだ 
別のタッパーを開け 中からハニーディッパーを摘むと 水筒の中身につけ
あーんとはちみつを口の中に垂らした
「くまのプーさんか! ハニーディッパーが最も似合う女だよ さゆきは!」
金澤が笑うと 高木も口を閉じてニンマリと笑った
着替えブースのカーテンが シャーっと開いた
金澤が振り返る 佳林が出て来た
顔はいつもと変わらないように思える 一番よく見かける 無表情だ
でも 何か.. 何か女らしい科が感じられた
なんだろう?
他のメンバーも無言で注目する中 隣に座った佳林は金澤を見る
「朋 ごめんね 私勘違いして.. でも 朋のことは好きよ」
頷いてはみたものの 好きとか嫌いとか どうなっちゃったんだ佳林は? と思った
「まぁまぁ 時間もないことだし 来年またその話は聞くから」 金澤はニッコリと笑いかける
佳林は考え込んでいた
あれが金澤でなかったとしたら 誰なんだろう? 相手を思い出そうとするがハッキリしない
スタイルは良かったと思う うえむー? うえむーなの?
植村は高木の隣で段原と話していたが 立ち上がって楽屋のドアへ向かった
確かめなきゃ 佳林も立ち上がり 植村の後を追って楽屋を出た
植村に続いてトイレに入る 植村が気付いて振り返った
「りんか どしたの?」 怪訝な顔をする
佳林は素早く植村に抱きつき 唇を重ねた キスの記憶でわかるはず
「んっ」 植村は目を見開いて驚き あまりのことに固まった
佳林は舌を入れながら 片手を背中に回し もう片方で大きな胸を揉んだ

103よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:14:23
植村が顔を背け 唇が離れる
「佳林! 何すんの!」 植村が佳林の肩を押し 睨みながら言った
「うえむーじゃない..」 佳林が呟く
「おかしいんじゃない? いきなりキスとか」
トイレのドアが開いた
「あれ?」 ただならぬ雰囲気に入って来た子が キョトンとして思わず呟いた
「ごめんなさい!」 佳林は植村にそう言うと 勢いよくトイレを飛び出して行った
佳林は楽屋に戻り しばらくの間 後悔していた
うえむー怒ってた なんであんなことしちゃったんだろう?
楽屋のドアが開く 植村が戻って来た
また睨まれるのを覚悟しながら 植村の表情を窺う
ボーっとしていた
「どうしたんですか?」 段原が心配そうに尋ねる
「え? あっ るーちゃん」
「大丈夫ですか?」
「なんか気分わるっ」
佳林は調子が悪そうな植村に駆け寄って言った
「ごめんね うえむー」
「りんか 何? なんで謝るの?」
眉に皺寄せ 調子悪そうな顔のまま 佳林を見る
「え?」 佳林はさっきのことを責めない植村を不思議に思った
「るーちゃん ダメだ私」
段原は宮崎を呼んで来た
その後宮崎はマネージャーを呼び 結局植村はニ部には出ず 帰宅した
「さっき聞いたんだけど うえむーだけじゃなくて アンジュの和田さんと竹内さんも
帰ったんだって インフルみたい」
段原と梁川も帰り 4人となった楽屋で宮崎が言う
「うえむー 一部は元気だったのにね」 高木が首を傾げた
「和田さんと竹内さんも 一部は全部出てたよね?」 金澤が口を開く
「うん インフルだったら怖いわね ハロコンもあるのに」 宮崎の眉が八の字になる
「佳林ちゃん大丈夫? 熱あったりしない?」 金澤が隣の佳林を見た
「うん?.. 大丈夫大丈夫」 佳林は立て続けにあった おかしなことを振り返っていたので
周りの話が聞こえてなかった 笑ってごまかす
「ほんとかなー?」 金澤が苦笑すると 他の二人も不安気に笑った
「まっいいわっ こっからはネクストユーよ 今年最後だから気合入れて!」 宮崎が言った

二部が終わった
さっきもみんなで言っていたが あちこちで「あけましておめでとー」 「今年もよろしく」 と
改めて挨拶をしている
楽し気な顔で楽屋に戻って来た譜久村だったが 着替えをしながら生田とこそこそ話す
「和田さんとあかりちゃんが帰ったのは あのせい?」
「さっきもチラっと言ったけど りなぷ〜がポスドのこと聞いて来たんだから そうだろね」
「JJのは?」
「わかんない 一部終わった後に まりあがうえむーを見たらしいんだけど 
なんかボーッとしてたって」
「つばきのりさまるも体調不良だったんでしょ? インフルかな?」
「だとすると ハロコンはまた荒れるぜ」
「手洗い うがいを励行ね 帰りに言わなきゃ」
「それよりもさ 尾形が敵にやられたとして 目的は何?」
「何だろう? 男じゃないんだから やりたいだけじゃないと思うし」
「尾形なら 私はやりたいかな」 と生田
「私も」 と譜久村
「やりたいんじゃん 結局」 二人は顔を見合わせて笑った
「じゃあ 次は誰?」 「横山」 「それ この前やった」 
「そっか じゃあ羽賀」 「なんで?」 「なんとなく」 
「まりあは?」 「まだ」
「まだ?」 
「そう 取っとく 美味しいものは」 
「あなたって..」 譜久村が苦笑した

104よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:22:48
佳林はトイレを飛び出していったが 植村はまだイラついていた
「なんなの? ったく 頭おかしいんじゃない?」
モーニングのあの子がニコニコと笑って見ている
癪に障った
「何笑ってんの?」 普段ならハロの他のグループの子には絶対見せない態度だったが
今は抑えが効かない程 頭に来ていた
「まぁまぁ いいじゃないですか」 あの子は微笑みながら近づいて来る
人の神経を逆撫でするような こんな子だっけ?
「植村さんみたいな 美人さんは怒っても美しいですね」
「ケンカ売ってんの?」
「買ってもらえます?」 あの子は植村の目の前にまで来た
次から次と不愉快なことが起こり 植村は我慢の限界だった
「自分何言ってんか わかっと..」 
あの子が抱きついて 唇を塞さがれる 舌を入れて来た
何? また? どうなってるの今日は? 驚きと怒りに体が震え すぐに反応できない
腹の下から 怒気と入れ替わりに熱い何かが駆け上って来た
何? この子エロい
自分から舌を伸ばして絡め出す 呼吸がどんどん荒くなって来るのがわかった
唇を離すと あの子が妖艶に微笑んでいる 確か年下だったはず あたしより大人っぽい..
「もぉ 邪魔するだけだったのに 植村さんたら綺麗だから やりたくなっちゃった」
長い睫毛の目を細くして植村を見つめ 濡れた唇を舌を出して舐め回した
「中に入って」 
植村は個室に入った 抗い難い昂ぶりで 言いなりになってしまう
「上 脱いで」
セパレート衣装の上を外し 便座のフタの上に置くと 真っ白で大きな胸が露わになった
「これくらいが理想だな」
あの子はそう言いながら 下から包み込むように両手で胸を軽く揉む
親指とひとさし指で 少し赤いくらいのピンクの乳首を摘む 固くなり始めていた
あの子もそれなりに色白だったが 植村は更に白い
「後ろ向いて」
植村は後ろから 胸を揉まれた
長い指に収まらない 白いパン生地のような乳房がこぼれ出る
「ぁあっ」
片手が下りて行く ショートパンツから出た ボリュームのある太ももを上下に摩り 
徐々に内側 上へと手を移動させて行く 裾から中に指を入れ 撫でた
「ぃやや」
「いや? ウソ?」
尚も指を進め 直接触り始める
「やめやぁ」
「またまたー こんなんなってんのに?」
指をショートパンツから抜くと 植村の顔の前の持って来て 粘っこく光る糸を見せる
「おめこ 好きなんやろ?」 あの子が耳元で囁いた
そんなことを言うなんて 信じられなかった
あの子が体から手を離した 後ろでもぞもぞしている 衣装を脱いでいるのか?
今度は植村のショートパンツを下し始めた ショーツも下され スースーする
「腰曲げて お尻 突き出して そう 腕は前の壁に」
これって? あそこに 何か押し付けられた
「え?」
入ってくる
「やめっ あっ!」
くびれた腰をつかまれ 白く桃のように丸みのある尻にズンズンと棒を突き入れられた
何が入ってんの? 温かい 
粘液が擦れ 湿った音がする あそこを強引にこじ開け 前後に異物が行き来する度に
快感が身体に走った
「ぅんっ ぇぇのっ」
植村が快楽に身体を起こすと 白い乳房に長い髪がかかる
「最高の体ね! エッロッ」 動きで声を震わせながら あの子が言った

105よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:31:20
植村は目を瞑って異物の感覚を味わっていた
アレが押し入ってくる度に ゾクゾクと快感が広がる
一方 あの子は 植村の水風船のようにたぷんたぷんと波打つ 白い胸を掴んだり 
掌を広げて離したりしながら 腰を前後に振っていた 
突き入れる時よりも 抜く方向に動く方が 吸い付くように纏わりついて気持ちがいい
気を許すとそのまま全部吸い取られてしまいそうな気がする
大きな胸を揉んでいた両手を離し マンドリンの胴のように綺麗な曲線を描いた
白い尻を掴んで 押したり引いたりした
植村の息遣いが激しくなるのに合わせて ピストンの動きを速くする
「ぁっ ぁっ ぁっ ぁぁっ!」
ビクンと頭と白い肩が上がり アレを搾り取るように締め付けた
あの子は硬直が弱まると アレを抜き取り 便器に放出する
ふーっと一息付くと ぐったりする植村を自分に向かせ キスをした
閉じられていた目が開く
「いい? 佳林がトイレを出て行ってからのことは忘れて
それと 佳林だけこの後 体調の変化が起こるのは目立つから 
あなたも体調不良で休みなさい 今日はもう帰っていいよ ゆっくりして」

1/2から始まったハロコンは欠席者が続出した
アンジュは 笠原と交わった者がポスドを発症したが 勝田からの情報ですぐに対処された
しかし勝田は経過観察のためと言って 室田と共に欠席した
山木とこぶしの和田は インフルエンザだった
JJは宮本と植村が休んだ
ハロコンはカウントダウンよりも 更に他グループメンバーとの交流が増えるため
楽屋の出入りが激しい
当初は 譜久村・生田・石田に加え飯窪が 野中・牧野・羽賀・森戸を見張るという
プランだったが 各自の出番や交流もあるため 担当を決めずにあくまでも可能な範囲で 
チェックすると言う 緩やかなものに落ち着いた
「なんかさ 別にもうOCN探さなくたっていいじゃん って気がして来た」 生田が言う
「確かに 尾形がやられたって言っても あの後ちょっと疲れた風だったってだけで
特に何もなかったからね でも..」 と譜久村
「あるべき人にないと 効力が発揮しないかもしれないよ」 石田が厳しい目付きで言った
「そう しかもこちらが誰にあるのかわからないような コントロールもできない状態にあるのは
やっぱりマズイわ」
「第一 敵の目的もわからないし」 石田が補足する
「わかったよ まぁ 多分あの4人の内の誰かなんだし 私は2人の内の誰かだと思ってるけど
時間の問題でしょ」 生田はそう言うと欠伸をした
「気を抜いてたら また記憶消されるわよ」 譜久村が諌める
「エリナ 2人って誰? 私は野中かまりあだと思うけど」 石田が言う
「うーん まりあか森戸」
「2人ともまりあを怪しいと思ってるのか.. 目的は?」
「それがさっぱり」 生田が掌を上に向け 両腕を広げた
「目的から言うと 森戸なら なんかわかりそうな気もする」 と石田
「アユミは 野中かまりあって言ったじゃん」 生田が石田を見た
「そうなんだけど 森戸だったら ねー カントリーがアレだし 
モーニングで早く足場を固めたいと言うか そういう..」
「そうね そういうことは考えられるけど 今までの経過を考えると 無防備過ぎると言うか
あまり森戸には 何かを隠そうとする素振りが無いのよね」 譜久村が首を傾げた
「敵の巧妙さから考えると 森戸じゃ無いか」 生田が呟く
「頭脳犯ってことで考えると野中なんだよね まりあにああいうことできるかなって思うし」
「意外とまりあは甘くないよ」 譜久村がニヤリと石田を見た
「誰も 羽賀とは思わないんだね」 生田がニヤニヤする
「ない」 と石田 
「ないない」 と譜久村 手を左右に振る
三人は吹き出し笑った

「まるねぇ 大丈夫?」 羽賀はつばきの楽屋のドアを開けるなり言った
山岸が少し呆れた笑いを浮かべて指差す
「今 出てったよ」
「えー! お騒がせしました!」 羽賀はドアを閉じ 通路を見渡した

106よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:37:46
小片は見当たらない 
羽賀は歩き始めた
「あかねちん 誰探してんの?」
「まるねぇ見なかった?」 
「え? 見たよ! こっち」
小片は大晦日のカウントダウンパーティーを 体調不良で欠席している
羽賀はLINEでは話していたものの 早く直接会いたくてウズウズしていた
「たぶん そこのトイレに入ってったと思う」
「ありがと あっ 楽屋戻るの? はーちんにスプレーちょっと借りたって言っといて」
「わかった」
羽賀はトイレのドアを押して中に入った
誰もいない 
念のため 4つ並んだ個室を覗いて見た
「あれー? もう戻ったのかな?」
後ろでトイレのドアが開く 羽賀は振り返った
「まるねぇ いないよ?」
「ほんと? じゃあ もう帰ったのかな?」
「楽屋戻るんじゃなかったの?」
「ちょっと大事なこと思い出して」
「ふーん あっ!」 羽賀は突然腕を引かれ つんのめった
そのまま背中に手を回され 相手の顔が近づく
「ちょ ちょっ 何すん..」
唇を塞がれた 
あまりの出来事に 何が起こったのかわからかったが 腕を突っ張って離れようとした
もう片方の手を頭に回され 舌を入れられる
何なの? と思った瞬間 体の下から熱い泡立ちを感じ 身震いした
「あかねちん 気分はどう?」 ゆっくり唇を離すと その子は言った
「熱い.. 何したの?」
「こっちに来て」
羽賀は何かを期待して ドキドキしながら 言われるまま個室に入った
その子はドアを閉めると 羽賀の大きな胸を撫で回す
「ぃやぁ 何すんの?」
胸をパン生地を捏ねるように 優しく掴んでは離しながら またキスをした
今度は羽賀も舌を伸ばして絡める 唾液が交わるのがいやらしくて 更に体が熱くなった
その子の手が下りて来た ショーツに手を入れられ 粘液でぬるぬるになったところを触られる
「ぃやっ 恥かしい」
「気持ちいい?」
「...んっ」
「気持ちいいんでしょ?」
「..ぅん」
「じゃあもっと気持ちよくしてあげる」
その子は 羽賀が見たことのない 女の子にはあり得ないものを出すと 前から挿入した
長い脚の片方の太ももを抱え上げられ 奥深くまで入るように開かれる
「んっ ん ん ぁっ」
「いいんでしょ?」
「ぁっ こんなの知らな ぃっ んっ」
その子はフタを閉めた便座に座ると 向き合ったまま一度抜いたアレに跨るよう羽賀に促した
おそるおそる腰を落とすと お腹を掻き回されるような快感が広がる
自然と腰が弾むように動いてしまう
いつの間にか トップスとブラトップが上にはだけられ 乳首を舐められたり 乳房を吸われている
「このエロいあかねちんを まるねぇに見せたいな」
「やだぁ だめっ 絶対ダメッ!」
その子を睨んだが 下から突き上げられると 快感の電流が背中を走った
「ぁぁん」
その子は体を密着させ 腕を羽賀の腰に回して 上下に動かす速度を上げて行く
「ぃやぁ だめぇっ」
羽賀は背中を弓反りにし 目を閉じて固まった
脱力して 顔が下を向いたところで またキスをされる
唇が離れ 快楽の余韻に ぼーっとした目を開いた時 その子は言った
「ここに来て 私としたことは忘れなさい」

107よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:41:34
「あかねちん スプレー もうええ?」
尾形は 戻って来た羽賀に聞いた
「え? ああ ゴメンゴメン 勝手に借りてた」
「どないしたん? なんか変やでボーっとして」
「うん? あれ? まるねぇ探してて その後どうしたんだろ?」
「あかねちん 正月ボケやな 佐藤さんと一緒や」 
尾形が 隣で化粧台につっぷしている佐藤を見て言った
「まさを一緒にすなっ」 佐藤は身動きせず 声だけ出す
「佐藤さん どうしたんですか?」 羽賀が聞いた
佐藤は 重そうに顔を上げると 羽賀を見た
髪が顔にかかり 何本か口に咥えている
眉間に皺を寄せ 睨むような目で言った
「朝から もおダメ! お腹の中で 地獄がお正月なの」
「大丈夫ですか?」 羽賀が心配そうに覗き込む
「あん?」
佐藤が辛そうな目を少し大きく開けた
「もお! 腹立つなぁ はがねちんまで女になってるし」
「え?」
「なんで まさを置いてゆくの? ななもはがねちんも 勝手に女になってぇ
まさだけ子供じゃん」
「ウチもこの前言われた 女になったって」 尾形が言う
「どういうこと?」 羽賀が尾形に聞いた
「さぁ? わかんない でも あかねちん ちょっと女っぽくなった?」
「えー? そんなわけないじゃん はーちんこそ クリスマス終わってから怪しいし」
「何言うてん こっちこそ なんもないわっ!」
「あーうるさい! だめっ 調子悪い 休む! ジャーマネに言って来る」
佐藤はフラリと立ち上がり 楽屋を出て行った
「あら? ハロコン欠席者 増えたやんか」
「はーちんが 女っぽいから悪いんや」
「ええ女なのは あかねちんやで」
「そうでっか そら えろーすんまへんな」
顔を見合わせてニヤリとする二人を 少し離れた席で石田が見ていた
「次はあかねちんだったか.. すると やはり」
石田は楽屋を見渡す
「まりあ 野中は?」 
「しばらく 戻って来てないです」
まりあはいる 森戸は?
いない カントリーの楽屋に行ってる?
野中と森戸の居場所を確認しなければ
石田は楽屋を出て カントリーの楽屋へ向かった
途中 つばきメンバーに掴まり 写真を撮ったりして和む
森戸は まだカントリーの楽屋に居た
野中を捜しつつ 準備を始める時間が近づいて来たので 楽屋に戻る
「野中いるじゃん」
「え? どうしました?」
「いや あの.. あれ 新年の抱負って英語でなんて言うのかな? ってふと思って
野中探してたの どこにいた?」
「ああ ちょっとトイレに行ってました ちなみに新年の抱負は New Year’s resolution
ですかね What’s your New Year’s resolution for 2018? 2018年の抱負は何ですか? みたいな」
「あーそうなんだ なるほど ニューイヤーズレゾリューションね ありがと」
「any time」
「え? なにそれ?」
「気にしなくていいですよ って言う意味です」
「へー 勉強なった」
「any time」 野中はエクボを作って繰り返す
「エニターイム!」 石田もマネして笑いかけた
トイレにしては長いんじゃない? また英語でどこかに電話してたのかしら?
もしかして誰かから指示を受けてる?
石田は準備を進めながら 横目でチラリと カバンの中を探す野中を見た
黒幕は米人なのかな? そしたら光井さん連れて来ないと話しがわかんないぞ? 石田は思った

108よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:49:46
1/3 石田は朝から野中が気になっていた
昨日帰りに譜久村と生田に 羽賀がどうやらやられたことと 野中が怪しいことを話した
「確かに あかねちんがやられた後に野中がどこにいたのかハッキリしないのは怪しいけど
少し時間が経った後だし まりあや森戸のその時のアリバイが確認できてるわけじゃないよね」
譜久村は言った
「もう 次誰がやられるか見てればいいじゃん まりあがやられれば 敵は野中だろうし 
野中がやられれば 敵はまりあだよ 考え直してみたけど 森戸だったら最初にOCN
持ってたんだし わざわざ一回手放す必要は無いと思うんだよね」 
両腕を組み 首を傾げた生田が言う
「そうね まりあか野中 明日はその2人に注目してみて」 譜久村は2人を見て頷いた
会場入りして荷物を置いた後 楽屋がバタバタしている
モーニングだけのツアーなら こんなことは余りないが 他のグループメンバーに
挨拶に行ったりで メンバーの出入りが激しい
牧野が先に楽屋を出て行った 
生田を見ると 目で追ってはいたが 特に後を付ける気はないらしい
野中が動いた
石田は僅かに時間を置き 野中を追って楽屋を出た
まだ見える範囲にいる 距離を取って後に付いて行く
「石田さん! おはようございます!」 横から声がかかった
小片がニコニコして立っている 横には腕を組んだ羽賀がいた
「おはよー 朝から仲いいね」
「なんか今日 やたらベタベタして来て キモいんですよ」
「まるねぇが元気になって良かったぁ ハロコンはまるねぇがいるから楽しいんだよ」
「私じゃダメなんだ あかねちん?」
「石田さんは石田さんで 居てもらわないと困るけど それとこれとは別なんです」
「別みたいよ もお キスでもしちゃいなよ」 石田は笑って小片に言うと 先を急いだ
しまった 野中がいない 
石田は小走りで通路を進む どこに行ったんだ? 
見当たらない 他のグループの楽屋にでも入ったのか?
そうだ トイレ!
石田は 楽屋から離れたトイレを目指した
製作関係の部屋が並んだ通路へ来る 端にあるトイレを覗いた
「あれ? 石田さん どうしてここに?」 彼女が言った
「え? なんで?」
「なんでって」 彼女は笑った
「なんで小田がいるの?」
横には 上気した顔で彼女を見つめる小田がいた
「思いもよらぬ邪魔が入っちゃった」
「小田をどうする気?」
「これから 小田さんといいことしようかなーって思ってたんだけど」
「何言ってんの! 小田! しっかりして!」 石田が小田に近づく
「いいこと思いついた 石田さんと小田さんは仲がいいから」
「冗談! 別に仲よくなんかないよ ほら 小田! 目を覚まして!」
彼女は石田の腕を取ると 自分に引き寄せた
「ちょっと 何を..」 
しっかり抱き締められ 唇を奪われる
相手の押し退けようとしたが 石田より背の高い彼女の力の方が強かった
唾液と共に舌が入り込んでくると 下半身から泡立つように熱さが駆け上って来る
「んっ」
唇を離すと 石田はいやらしい気持ちで満たされていた
「石田さん 私とここで会ったことは忘れて 大好きな小田さんと たっぷり愛し合いなさい 
ま でも時間は短めにね」 彼女は石田の目を見て そう囁いた
「ほら 小田さんも 私のことは忘れて ここに大好きな石田さんがいるから 愛し合って」 
彼女はぼんやりしている小田にも言う
石田と小田は向かい合い お互い見つめ合った
ゆっくりと顔を近づけ キスをする
チュッ ズチュッ 
軽く始めた口付けがすぐに舌を絡めるディープキスに変わった
お互い相手を強く抱き締める 石田の右腕が小田の前に回り 大きめの胸を服の上から揉んだ
彼女は少し離れて腕を組み ニヤリと笑いながら その様子を見ていた

109よーろぴあん!:2018/02/04(日) 09:59:56
石田は絶頂の余韻を引きずりながら 我に返った
小田とキスをしたばかりで 離した唇から唾液が垂れている
右手は小田のショーツの中に入れられ ぬるぬるとしていた
そして 自分のショーツの中には 小田の右手が入っていた
「んっ..」
右手を戻し 小田の腰に回していた左手も戻して 密着した体を押しやる
小田も同じような動作をした
右手で唇の唾液を拭き取りながら顔を上げると ブラトップがはだけられ 
ところどころ吸われて薄赤い 乳首の立った大きな胸が目に入った
長い睫毛を伏せ 色っぽい半目をした小田が 唇に右手のひとさし指を当てている
どうしてこんなことに? 石田は自分が信じられなかった
キスをしながら お互いのあそこを愛撫していたなんて
「石田さん..」
小田が震える声で口を開いた
恥かしさに すぐに反らした視線を戻して小田を見る 
右手で髪を掻き上げながら 驚きを隠せない顔で小田も視線を上げた
「私たち なんでこんなことに?」
「..私が聞きたいわ」 しばらくお互い沈黙した
「..石田さん 私のこと.. 好き?」 小田が口を開く
「え? ..嫌いじゃないよ..」 石田は気まずさを感じながらも 小田を傷付けたくなかった
「まだ信じられないんだけど.. こんなこと言うの恥かしいんだけど..」
「..なに?」
「すっごく気持ち良かった...」
「バっ バカなこと言ってないでっ」
小田が涙を浮かべて 石田を上目使いで見つめている 頭を撫でてあげたくなった
「..私も すごく気持ち良かったよ..」
顔を真っ赤にして下を向いた石田が 小さな声で言った
小田が再び近寄り 石田を抱き締める
温もりを感じた石田は さっきまでの狂おしい程求めた気持ちを少し思い出し
自分も両腕を小田の腰に回した
「これは一時の気の迷いだよ.. 偶然が重なってこうなっただけ..」
石田が耳元で囁く
小田が更にギュッと石田を抱き寄せ 手が背中を彷徨う
石田は腕を2人の間に入れて小田をゆっくりと押しやり 体を離して言った
「こんなことはこれ一回だけ 二人だけの秘密にしておこう」 
小田が哀しそうな目をする
石田は 小田に背を向け トイレを出た

石田が楽屋の戻ると 牧野と野中は既に戻っていた
譜久村の傍に行く
「まりあと野中 変なところはなかった?」
「あれ? アユミ 野中の後に付いていかなかった?」
「それが.. 途中で見失って」
「そうなんだ さっき 野中 まりあの順番で戻って来たわ 特におかしなところはなかったな」
石田は頷いたが 譜久村を一瞬見ると 目を背けた
「どうしたの? 浮かない顔をして」 譜久村が言う
「..なんでもない」
石田は自分の席に戻った 
譜久村に小田と関係を持ったことを 衝動的に言ってしまいたくなったが グっと堪えた
あれは気の迷い 別に言う必要はない
自分に言い聞かせる
小田が楽屋に戻って来た
石田を一瞬見ると 唇を噛み締め 下を向いて席に着く
石田の胸に切ない痛みが訪れた

1/4の朝 石田はあまり眠れず 軽い頭痛を覚えながら ベッドの上で体を起こした
やっぱり正直に言おう LINEで譜久村に ”話したいことがあるので どこかで会えない?” と送る
すぐに ”電話じゃダメ?” と返って来た 電話をかける
「直接会って言うべきなんだけど.. 私 小田とキスをして.. 関係を持ったわ」
「... 小田は私のものじゃないし 大人の関係に私がどうこう言うつもりはないよ」 譜久村は言った

110よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:08:34
「どうしてそうなったのかはわからない 気がついたらお互い求め合ってたの」
「私は前から気付いていたけどね」
「何を?」
「アユミとサクラが惹かれ合っていること」
「そんなこと絶対ないから!」
「..まぁいいわ 私は何も気にしてないよ」
「気の迷いだったの これ一回きりのことだよ」
「うん わかった 引き続き草としての仕事をお願いするね じゃ」
電話が切れた
正直に話せばスッキリするような気が 石田のどこかにあったのかもしれない
しかし実際は 殆ど何も変わらなかった 
寂しそうな顔をした小田が浮かび 石田は頭の上から布団を被って忘れようとした

1/5 譜久村は借りている横浜の部屋に向かった
小田から夕食の誘いがあったが 夜は家族との食事が決まっていたので
ランチを共にすることになったのだ
マンションのドアを開けると いい匂いがした
「待ってたよ もうお正月って感じでもないけど お餅使って 洋風お雑煮みたいなもの作ってみたの」
小田はそう言って 嬉しそうに玄関へ出て来た
「この部屋は今年初めてね あけましておめでとう」 譜久村がニッコリ笑って頭を下げる
「あけましておめでとう 今年もよろしくお願いします」 小田もマネをして 頭を下げた
「さぁ 食べよ」 
いつも以上に小田が明るく振舞っているように思えた
ビーフストロガノフにお餅を小さく賽の目切りして入れたような 小田の創作料理は
譜久村の胃袋を満足させた
「うーん 美味しかった 溶けるチーズがあっても良かったんじゃない?」
「それも考えた! でもちょっとクドくなっちゃうかなーと思って 一応お雑煮だし」
「確かに うん お正月って感じがして来た」
「そう? 嬉しい! ねー 車で来たんでしょ?」
「うん」
「じゃ ノンアルコール出すね」
二つのグラスに薄い琥珀の液体を半分ずつ注ぎ乾杯した
「ソファに行こうか」
ダイニングテーブルから ソファに移動すると小田がもたれかかる
譜久村はグラスをローテーブルに置き 小田の顔にかかった髪を撫で上げ 目を覗き込んだ 
ふふっと恥かし気に微笑んだ小田が 視線を落とす 口元から微笑みが消えた
「ミズキ... 私 石田さんと」
譜久村は右手のひとさし指で 小田の口を抑える
「知ってる あゆみんから聞いたわ」
驚いて譜久村を見上げた顔が みるみる内に悲し気に変わっていった
「ごめんなさい」
「なんで謝るの 私たちは元々お互いの所有物じゃないよ」
「でも...」
「一時の感情に流されたことを悔やんでいるのなら それも気にしなくていいよ
その時そうしたくなったのなら その気持ちに正直になれたことはいいことだから」
「優しいのね」
「だって私が好きな小田は そこまでベタベタしてないし」
譜久村は 小田の胸を優しく撫でた
「ほんと? 私 どちらかと言うと ベタベタするように見られている気がするけど」
「今は 私がベタベタしたい気持ち」
譜久村はそう言うと 小田の首筋に唇を這わせた
「あ..」
小田が目を閉じ 頭を仰け反らせる 
譜久村は温かい肌から唇を離すと 小田の顎に手を添え 自分の方へ顔を向かせた
ゆっくりと開かれた小田の目は 涙で潤んでいる
キスをした 
エアコンの音が微かに鳴る部屋に しばらく甘い吐息が響く
どれくらい経っただろうか? 二人はベッドに横たわって天井を見ていた 
お互い満たされ 束の間の安楽を味わっている
「でも不思議なの 私 石田さんとトイレに行ったことなんてないのに」 小田がポツリと呟いた

111よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:16:43
譜久村が急に体を起こして小田を見た
「トイレ? あなたたち いつどこで愛し合ったの?」
「ごめんなさい.. 3日の会場入りした後.. トイレで」
「アユミが野中を見失った時.. あの時?」 譜久村が呟く
「はずかしぃ..」 消え入りそうな声でそう言うと 小田は両手で顔を覆った
「二人で話している内にそんな気になったとか そういうんじゃないの?」
「それがわからないの 石田さんもわからないようだった.. 気がついたらキスしてて..」
小田が身悶えする
譜久村は隣に寝る小田の体を見た
仰向けで大きな乳房は少し平坦になっているが 乳首がまたツンと立って来ている
譜久村は覆い被さり 乳首を口に含むと 舌で転がしながら吸った
二人の心を弄ぶなんて 
怒りを覚えながら 小田の体から卑劣な敵の影を追い出すように 熱く激しく攻める
「ぁあっ ぃいっ!」
髪を乱して悶える小田が 嬌声を上げた

1/6 ハロコン再開の日 野中が休んだ
「野中がいないんじゃ 今日と明日は OCNについては何も起らないね」 生田が言った
会場入り間もなくで まだみんな荷物を開いたりバタバタしている
「どうかしら?」 譜久村は荷物を開け 
必要なものを化粧台に置いたり ポケットに入れながら言った
「なんで? 野中が敵だとしたらいないんだから何も起きないし まりあが敵としても
野中がいないんじゃ何もできないじゃん」
「別に野中じゃなくてもいいんじゃないの?」
「え?」
「私だったら はーちんやちぃちゃんと何回もやりたいわ」
「そっか そりゃそうだ ってミズキ! あなた..」 生田が少し目を見開いて譜久村を見た
「エリナだって 気をつけなさい」
「私は望むところよ 逆にイかせて 忘れられなくしてやるわ」
「あなたの方が忘れられなくなったりしてね」 譜久村が妖艶に微笑んだ

譜久村は楽屋を出た 集合がかかるまで まだ少し時間がある
先にスタッフに会って 世間話をしながら今日の段取りを確認することもできたが
楽し気にゆっくりと 他のグループの楽屋前を歩いた
「おはよございます」
「おはようございます 梨沙ちゃん 今日もかわいいね!」
「やだっ譜久村さん! そんなこと言っても何も出ませんよ!」
「うそっ 梨沙ちゃん褒めたら ディオールのコスメとかフェンディの小物が貰えるって聞いたよ?」
「誰にですか!w だったら譜久村さん褒めたら プラダのガレリアバッグとか
フェンディのピーカブーが貰えないとおかしいじゃないですか! 
もぉ 今日もお美しくて お上品で 嫉妬しちゃいますわ!」
「そんな見え見えの嘘じゃ 何もあげられないわね! ウソウソ 今度またお茶しようよ?」
「はい! 連絡ください 予定入れずに待ってまーす!」
山木が手を振って 楽屋に戻って行った
譜久村は尚も歩き 製作関係の部屋が並ぶ ひと気の無い通路に来た 
端のトイレに入ると 誰もいないのを確認し 鏡を見る
コームでも持ってくれば良かったか? 
全くアタリが来ない可能性も高いので 手持ち無沙汰だ
その時 トイレのドアがゆっくりと開いた
私って釣りの天才かしら? ビギナーズラックがある内に 今度おかまりと出かけなきゃ
アワセは重要よ 譜久村の口角が上がる 
ドアが開ききると 少女が立っていた
「あれ? どうしたの? こんなところで」 譜久村が少し驚いた顔をして言う
「よく言いますねw 誘い出したつもりなんでしょ?」 少女が微笑みながら言った
「バレた?w そろそろ来る頃かと思ってね」
「そうですね 若い子の新鮮なあの顔はたくさん見たから 下克上がてら 大人の淫靡な顔も見たくなりました」
「私に正体を知られても全然余裕なのね 催眠術に絶対の自信を持っているから」 譜久村が首を傾げた
「やはり知ってましたか なかなかやりますね 生田さんや石田さんも含めた草の方々は」 
少女はトイレの中に入り 譜久村の横を澄ました顔で通り過ぎると 振り返って腕を組んだ

112よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:21:00
「あなた何者? なんでそんなことまで知ってるの?」
「どうしてかなーっ?」
「教えてくれてもいいでしょ どうせあなたに記憶を消されるんだから」
「だったら 知ってても同じじゃないですか」
「いえ 今だけでも腑に落ちれば それでいいの 私が薄っすら考えていたことの
答え合せをしたいのよ」
「それなら まず答えを言ってもらいましょうか」
「いいわ ..あなたの後ろにいるのは嗣永さんでしょ?」
「あら アタリだわ でもそれじゃ30点ね」
「さっきから思ってたんだけど いつものあなたじゃないみたい いつものあなたは演じてるの?」
「どちらも本当の私よ いつもは右側から見た幼さが残る私 
今は左側から見た大人の私なの」
「何 それ?」
「信じられないでしょうね 私も気付いたのはモーニングに入って少し経ってから
あの方が教えてくれたのよ」
「あの方?」
「ただ まだほんの少し早いから いつもは隠しておきなさいって言われてるの」
「..道重さん?」
「さすがね あの方がフクちゃんには気をつけなさい って言ってたことが ようやくわかったわ
私はアンパンマン好きでのんびりした 只の優しいお姉さんだと思ってたんだけど」
「まさか 嗣永さんと道重さんが手を組むなんて.. そんなこと考えられないわ」
「いろいろ条件が揃ったんでしょ 自分たちの卒業 ハロプロ新体制 そして私」
「凄い自信ね」
「ハハっ 今のところ負け知らずなんです」
「あなたの目的は何?」
「さぁ 何でしょう? あの方は私の目的を理解して バックアップする為に
いろいろ教えてくれたの OCNのことも」
「あなたはOCNをどうするつもり?」
「ちょっと時間がないわね もう答えを忘れてもらう時間だわ」
「できるかしら? これでも私 記憶力いいのよ?」
睫毛を伏せた譜久村が 妖しい笑みを浮かべた
「暴れるとか 力でねじ伏せるとか そういう悪あがきはしないでくださいね
譜久村さんには常にエレガントであって欲しいわ」
「あらら 泥臭い私を先に封じられてしまった 
まっ いいわ 私もあなたとは綺麗に愛し合いたいから」
少女は譜久村の目の前まで歩み寄った
お互い少し首を傾げ 唇を合わせる
譜久村は押し入って来た 少女の舌を吸った
「んんっ 何これっ? ぺっ ぺっ」
少女は唇を離すと 床に唾を吐き捨てた
「あははっ」
譜久村は笑いながら歩き始める
トイレのドアを開けると振り返って言った
「小田が 口内炎の酷い時に使ってる塗り薬を 口の中にたくさん入れておいたの
もう 飲み込まないように必死だったわ ちょっとおちょぼ口で喋ってたの気付かなかった?」
少女が顔を上げ キッと譜久村を睨み付けた
「もう時間がない この続きは終わってからにしましょ 
場所はどこかちゃんとしたホテルにするわ 後で連絡する 
じゃ この後穴を開けないで いいパフォーマンスするのよ」
譜久村はトイレを後にした

公演が終わった
譜久村は少女をずっと観察していたが 少し精彩を欠いているように見えた
敵はわかったが 潰してしまうわけにはいかない
頭の中は 落とし所を考えるのにフル回転していた
「どうしたの? 今日はずっと考え込んでるような顔してたけど」 生田が聞いた
「敵がハッキリした この後解散してから 会う予定よ」
「誰?」 生田が色めき立った
「あっ でも野中じゃないなら」
「さぁ どうかしら? お楽しみは後の方がよくってよ」 譜久村が笑った

113よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:26:42
時刻は午後9時 
譜久村は 丸の内にあるシャングリ・ラホテル東京の34階 
インペリアルガーデンビューキングルームでシャワーを浴びていた
このホテルの ロクシタンのバスアメニティがなかなか良いのと チャコールグレイと朱色で
纏められた 落ち着いた雰囲気の部屋が好きだった 50平米もあるので 広々としている
皇居や東京駅が見下ろせる眺望もいい
白く柔らかそうなもち肌が弾く水滴を拭き取ると ピンクのバスローブを羽織った
ドアがノックされる
ちょっと早い? 
スリッパをつっかけて駆け寄り ドアを開いた
少女が立っている
顔は無表情だ
「早かったのね 中に入って」
「この部屋 泊まるんですか?」
「そうよ あなたも」
「え?」
「マネージャー通して ご家族には泊まりの連絡がしてあるはずだわ」
「そんなこと聞いてない」
「ゆっくりと あなたに話を聞きたいの」
「私が喋ると思ってるんですか?」
「まぁ いいじゃない 明日もハロコンだし 一晩ここでゆっくりすればいいわ」
「そんなことで懐柔されませんよ」
「難しい言葉知ってるのね 普段のキャラより いろいろできる子だとは思っていたけど」
「そうなんですか?」 
「前にやってたハロステのクイズコーナー あの時に あれ?って思ったんだよね」
「あんなの遊びですよ」
「ところで食事は?」
「間食したので 今日はもういいです」
「あら残念 ここのピャチェーレでイタリア料理でも と思っていたのに 
まっ 時間も遅いし 私も差し入れ食べて お腹減ってないから いいか」
「すみません 本題に入りませんか?」
「そうね 座って」 
「UF研の今後のOCN方針について 教えてもらえるんですよね?」
「その前にあなたはOCNについてどう思ってるの?」
「別にこんなものは無くても構わないんだけど 目的達成のためのデータ集めに
使わせてもらってます」
「データ集め?」
「そうやって聞き出すつもりなんですね」
「うーん それだと時間がかかってしょうがないなー ねー勝負しない?」
「その手には乗りませんよ」
「私が負けたら あなたの欲しいUF研の情報をあげるし OCNも自由にしてくれていいわ
私の記憶も消していい ちなみにあなたのことは まだ誰にも言ってないのよ 
信じられないと思うけど」
「信じられないですね もっとも私はUF研に正体がバレても 何でもないですが」
「でも 敵にするよりは 味方にした方が 何かとやり易いでしょ?」
「.. それで 譜久村さんが勝ったらどうするんですか?」
「そうね まずあなたの目的を聞かせてもらう もしかしたらUF研がバックアップしたくなる
ようなものかもしれないし それと こちらのOCNの管理に従ってもらうってところかな?
たいした話じゃないでしょ?」
「.. 勝負って何するんですか?」
「ベッドの上の闘いよ」
「私 まだ アレ付いてますよ 勝てます?」
「五分五分だと思ってる」
「譜久村さんも自信家なんですね さっきみたいな卑怯なのは無しですよ」
「大人のやり方を見せてあげる」
「シャワー浴びていいですか?」
「どうぞ」
少女は立ち上がると スラッとした肢体を翻してバスルームに消えた 
いつも一緒に仕事してるから気付かなかったけど いい女になったわね
譜久村は立ち上がり 窓辺に寄ると 光輝く夜景を見渡した 長い夜はこれからだ

114よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:31:49
少女がバスルームから出て来た 薄いピンクのバスローブを着ている
スリムでスタイルのバランスがいいため ホテルの広告モデルに見える
譜久村はベッドの端に脚を組んで座っていた
バスローブの裾から 白い肉感的な太ももがチラっと見える
少女はベッドの前まで来て 左の口の端を歪めて笑った
「おまたせしました どうぞ」 そう言うと 譜久村の隣にちょこんと座った
「随分慣れているのね」 譜久村は少女をベッドの上に押し倒すと 首筋に唇を這わせた
シャワージェルのいい香りがする
バスローブをはだけると 白い形の良い乳房が現れた 大きさも程好く ツンとしている
小さめの薄いピンクの乳首を口に含むと 舌でいじくって遊んだ
少女は目を瞑り 薄笑いを浮かべながら ジッとしている
お好きにしなさい と言う余裕の態度だった
譜久村の唇が臍の周りまで下りて行く
引き締まったウエストが美しかった
下腹部がシュッと股間へ 収斂して行くラインが色っぽい
エリナよりは幼さが残るけど そそるわ
譜久村は唇を離すと 頬擦りした
まだシャワーの効果があるのか 思った以上の温もりを感じる
バスローブの紐を解いて 合わせを開いた
腰のくびれから骨盤へと 弦楽器を思わせる優美なラインを描いた 白くキメの細かい肌が
照度を落とした灯りの中に浮かび上がる 
薄い毛が柔かに茂っていた
譜久村の美術品を愛でるような視線の移動が 一瞬止まった
そこには あるはずのない男性器がごろんと横たわっている
「今日はなかなか消えないのね」 譜久村は フッと笑うとアレを3本の指で摘んだ
「私じゃ 興奮しないかしら?」
「今のところは」
「ふーん 言うね」 
譜久村は竿を舌を出して舐め上げ カリ首を突付いて刺激する
アレはムクムクと大きくなり始めた
手を離しても立ち上がるようになると 亀頭を口で包み込む
舌で裏筋を撫で回すと 更に硬くなって跳ね上がる
少女はもっと深くまで咥えるようにと 譜久村の頭を押えた
太くなった竿を音を立てながら 口で扱く
譜久村は 一旦口を離し 竿を握った
「久しぶりのOCN 里保より太くて大きいわ でも反りが弱いね」
少女が動いた
体を起こすと 譜久村を隣に倒し 仰向けにする
バスローブの紐を解き 一気に合わせを左右へ開く
白く豊満な乳房が 寒天ゼリーのように ぽよんと揺れた
荒々しく乳首を舐め 餅を伸ばすように乳首を吸い上げる
なに? この子? どこでこんな舌使い覚えたの? 
譜久村は戸惑った OCNが発現しているとは言え 男性的乱雑な愛撫が却って興奮させる
「アハハ」 少女が笑った
「どう? こうやって少し乱暴にすると あの方は凄く喜んでくれるの」
道重さん? そうか この子は道重さんに教え込まれてるんだわ
譜久村は 今まで見て来た この子の幼いかわいさが 単なる一面だったことを痛感した
OCNの催淫効果を避けるため キスは拒んでいたが 徐々に譜久村は昂ぶり
快感に身を委ね始めていた
待って ダメよこのままじゃ 
譜久村は 快楽に後ろ髪を引かれる思いで抗い 体を入れ替えて上になる
少し後ろに下がると 自分の胸を両手で真ん中に寄せ アレを挟んだ
前後に動くと アレが胸の谷間から出たり入ったりする
少女はしばらくされるがままになっていた アレが更に膨れ上がる
譜久村が動きを止めると 自分で動き始めていた少女は 勢い余ってアレを
顔の前にまで持って行った
もう一度 譜久村の口の中へ押し込む 片側の頬がアレで押されて膨らんだ
位置をずらし 喉の奥の方まで入れると 譜久村はえづいた
少し咳き込み 目尻に涙が滲む 
気がつくと 少女は譜久村の脚を抱え込み あそこにアレを突き立てようとしていた

115よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:36:09
譜久村の中に熱い棒が押し入って来た
懐かしい感じが甦る
ああ これが里保だったら..
少しの間 里保との思い出と快感に浸りながら 目を閉じて温もりを感じる
少女の腰に脚を回し 自分に引き寄せた
薄っすら目を明けると 重力に引かれた形の良い白い乳房が目の前で
小刻みに踊っていた 美しい
里保のは 小ぶりだったのでこれ程ではなかったが それはそれで綺麗だった
あの子はなんで去ったのだろう? 
今まで何度も考えたことのある その問いが頭に浮かぶ
いいえ 今はこの子たちがモーニングを継いで行くことを第一に考えるべきだわ
その為には 乗り越えなくてはならない障壁となって立ち塞がるのも私たちの役目
譜久村はリズムに合わせて 腰を小刻みに動かし始めた
里保を気持ちよくするため いろいろ試したことを思い出す
「ぁっ...」
少女の動きが少し遅くなった
ゆっくりと味わうようにピストンをする
譜久村は脚や手を上手く使いながら 下からコントロールしようとしていた
リズムが立てノリから横ノリになったようだ
「ぁぁん」
攻めているはずの少女が声を漏らす
少女は体を倒し 譜久村のマシュマロのような胸に顔を埋めた 
愛おしく少女を抱き締める 
向こうでドアがノックされる音がした
少女が顔を上げる
「良かった..」 そう呟くと 体を起こして譜久村から離れ ベッドを下りた
「ちょっと待ってください」 少女は部屋の入り口の方へ歩いて行く
「待ってました 入って」 ドアを開ける音に続き そんな声が聞こえた
誰が来たの? 譜久村は少女との関係を知られていい相手なのか
心配になったが 今からでは何もできない 誰が来るのか通路を凝視した
少女は紫のパーカーを着た女の子を連れて来た
フードを被っているので顔は見えない
少女が悪そうな笑みを浮かべながら ベッドから離れて立ち止まった
「流石 大人の譜久村さんね もう少しであなたの体に溺れるところだった
でも ちょうどいいところに来てくれたの」
「誰か来るって 聞いてないけど」
「ただ言われた通りにここへ来ると思う? そんなの圧倒的に不利じゃないですか
さっきはこっちがやられたんだから こっちもやり返させてもらいます」
そう言って 隣の女のフードを外した
「小田ぁ!」
紫のパーカーの女は小田だった
「なんで?」 譜久村の目が大きく開かれる
少女は小田に軽くキスをして笑う
「ただのメンバー同志のフリはしなくていいんですよ あなたが小田さんとできているのは
知ってるんだから」
なぜ そんなことまで.. 道重の情報網は思っている以上に大きいと言うことか..
譜久村は小田の顔を見た
とろーんとした目付きで少女を見ている
OCNの催眠をかけられているんだわ..
「さぁ 小田さん! 譜久村さんに見せてあげなさい 舐めて」
小田は少女の足下にかしづき アレを握った
譜久村を見つめ 片方の手で髪が前にかからないように掻き上げながら 亀頭を舐める
そのまま見せびらかすように 三白眼で譜久村を見据えたまま
竿を舐め 頬擦りし 亀頭を咥えた
「ぅんっ 気持ちいい小田さん アハハハっ」 少女が勝ち誇ったように笑う
「立って」 少女が言うと 小田はアレから唇を離し 立ち上がった
「脱いで」 
小田がパーカーのファスナーを下す 下は裸だ 中からツンと張った2つの大きな乳房が現れた
「下も」 
ホックを外すと ストンとミニスカートが下に落ちる ノーパンだった

116よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:44:17
「サクラを巻き込まないで!」 譜久村は 淫らな顔を見せる小田から目を離せなかった
必死に押さえ込もうとする嫉妬が どこかから漏れて どんどん蓄積されて行く
「そこを動いちゃダメですよ 今は見ててください! でないと 小田さんの催眠をここで解きます」 
少女は小田の股間に手をやった
「あっ」 小田の腰が引ける
少女が手を持ち上げると 小田のアソコとの間に繋がった 粘液の糸がキラリと光った
「エッチなんですね 小田さんって」 ニヤリと譜久村を見て笑う
小田の左の乳首を 摘んで引っ張った
「ぁっ 痛っ」 一瞬しかめた小田の顔が そのまま恍惚の表情へ変わる
少女は小田の後ろに回り 背後から腕を回して 大きな胸を揉みしだいた
小田は 眉がハの字に下がり 目を閉じたまま口を開け 悩まし気に感じている
片手が股間まで下りて蠢くと 小田は声を出してよがり始めた
「ぁん ぃぃっ もっとっ」
譜久村の目付きは 更に厳しくなっていった 
怒りが込み上げてくるのと同時に 欲情が渦巻く
「欲しいんですか?」 少女はそう言うと 反り上がったアレの根本を掴み
小田の肩を押して 尻を突き出させた
尻肉を掴み 左右に押し広げると アレをズブズブと埋めて行く
「んぁぁっ ぁん ぁぁっ」
小田は右手のひとさし指を噛み 異物を中に迎い入れる快感で 声が大きくなるのを堪えようとする
少女はアレを根本まで挿入すると小田のくびれを掴み 前後に動き始めた
ゆっくりと確かめるように腰を引くと 突き上げるように押し出す
小田は 揺れる度に落ちて来る 顔にかかる髪を右手で掻き上げ 
息を弾ませながら 舌を出して唇を舐めた
少女は気持ちよさそうに 目を細め 口元を歪めて譜久村を見た
急に腰を引いたまま動きを止める
不思議に思った小田が 顔を上げて後ろを見ようとした
「どうして欲しいの?」 少女が聞く
「..っと...」 小田が恥かし気に下を向いて呟く
「何? 聞こえませんよ」
「..もっと ちょーだい...」
「ほら 譜久村さんにも聞こえるように言ってくださいよ」
「..もっと 突いて! ちょーだい!」
「よくできました」
少女は後ろから勢いよく突き入れた
「ああん いいっ もっとぉ」 
小田が前後の動きに合わせて 歓喜の声を上げる
「もういい! やめて! 小田を放して!」
譜久村が悲痛な声を上げた
「負けを認めますか?」 少女が腰を振りながら言う
「小田を放して.. 小田の記憶を消して解放してくたら言う通りにするわ」
「ふっ」 少女は鼻で笑うと 激しく動き 小田を絶頂に導いた
「ぁぁっ あっ ぃっ ぁはっ....!」 ビクっビクっと体を震わせ小田が仰け反った
グッタリした小田の顔を 顎に手を回して自分に向け 少女は言い聞かせる
「ドアの前にある紙袋に入った服を着て 家に帰りなさい 
このホテルで私たちといたことは忘れるの」
小田は焦点の定まらぬ目で頷くと 服を着て部屋を出て行った
少女は ベッドの上に体育座りで縮こまる 譜久村の横に腰を下した
「さて 言う通りにしてもらいましょうか?」
譜久村は少女をベッドの上に押し倒し 股間に手をやった
「私にもちょうだい! これ!」
少し力無く垂れ下がって来ていたアレを舐め 口に含み 育てる
「見せびらかされて ムラムラしちゃいました? ドスケベな女ね」 少女が嘲るように言う    
アレがビンビンに硬くなり始めると 譜久村は上に跨り 自分で動き始めた
「また 体で勝とうとしても無駄よ もう言う通りにするって言ったんだから
途中で止めるだけ」
少女は快楽を味わいつつ たわわな白い胸を水風船のようにたわませて腰を振る 
譜久村を見ながら言った
「ぃいっ おっきぃ.. 止まんないのっ ミズキの中 掻き回して..」
譜久村は 少女の乳房を両手で軽く揉みながら 腰をくねらせ続けた

117よーろぴあん!:2018/02/04(日) 10:49:45
「ハイ! お疲れー 撮れ高OKねー」 生田が部屋に入って来た
「え?」 少女の顔が固まる
「らぶりん 良かったよー! ミズキ先生も迫真の演技! 映画でも一本撮りますか?」
生田は軽口を叩いて笑いながら ベッドの脇まで来た
「バカ言ってないで 遅いじゃないの」 譜久村が窘める
「いやー 小田が来たもんだから 入るタイミング難しくてさぁ そんで見てたらエロくて
つい オナニーしちゃった そのあとそのまま眠ってしまったんだよね」 生田が手を叩いて笑った
「バッカじゃないっ!」 譜久村が呆れたように吐き捨てた
「何これ?」 牧野が顔を引き攣らせ ようやく言葉を出す
「まだわからない? エリナが全部 別の部屋でモニタリングしてたの」
そう言うと 譜久村は 小刻みに腰を動かし ニヤリと笑った
「ぁあん 締まる!」 思わず牧野が声を漏らす
「イっちゃいなさい」 譜久村が両手で牧野の乳首を摘みながら 尻を引き締めた
「うっ」 ビクッ ビクッと牧野が仰け反って 硬直した
譜久村は 中に熱いものを感じた
「まりあ 私を見て いつものまりあに戻りなさい」 
放出した快楽の余韻が残る牧野を見つめ 譜久村が言った
牧野の顔から 大人の色気が抜けて行き 幼くなったように見えた
「この部屋であったことは エリナが全部録画してるわ 小田がゲスト出演するとは
思わなかったけど これを世の中に流出させたくないなら 私たちの言うことを聞くのね」
「..そんなのズルい! 汚いです!」
「大人のやり方を見せてあげるって言ったでしょ?」   
「... ごめんちゃいまりあ..」
「いいわ 許してあげる だから なんでこんなことをしたのか話して」
譜久村はベッドの上に座っていた裸のまりあをゆっくりと倒し 軽く胸を撫でながら言った
生田もベッドの端に腰を下して聞いている
「私.. 大谷選手と結婚して 田中選手と結婚した里田さんのようになりたいんです」
「え?」 
「そのために どうやったら男の人に喜んでもらえるか知りたかったの」
「はぁ?」
「それで道重さんに相談したら 房中術というものがあって それを覚えなさいって
そのためにOCNを使えば 体に傷をつけずに練習できるって言われて..」
「だったら 自分でOCN付けてみんなをやって回らなくても..」 生田が口を挟んだ
「途中で みんなのエロい顔や喘ぎ方も勉強になるって気付いて..
一番かわいく エロく見える表情とか仕草が知りたかったんです」
「なんだそりゃあ?」 生田が天を仰いだ
「誰とやったの? こちらもある程度は把握してるけど」 譜久村が乳首を舐めながら聞く
「ぁんっ はーちん あかねちん 横やん あと誰がいたっけ? 宮本さんと植村さん」
「佳林とあーりー? どうやって?」 譜久村が牧野の胸から顔を上げた
「どうやってって?」
「OCNは普通 モーニング以外のメンバーには見えないはずよ」
「いいえ OCNは実体じゃないから 一種催眠術と同じようなものなんです
最初に催眠術で見えると思い込ませれば他のグループの人にも見えます 移りはしませんが」
「そんなやり方があったの..」 譜久村は改めて道重の情報量に驚いた
「ところでなんで佳林とあーりーなの?」
「宮本さんは嗣永さんから頼まれたんです その時に綺麗な植村さんともやりたくなって..」
牧野が恥かしそうに言った
「ちょっと待って 横山からOCNを取る前はどうやって催眠術かけてたの?」 生田が聞く
「OCNの陶酔状態にする薬があるんです それを飲んで 鏡を見て自分に催眠術をかけると
OCNの効果が持続します 私の場合 その時強気の左側の自分が現れるんです」
「左側の自分?」 生田が聞き返す
「右側の自分がいつものまりあで 左側が大人のまりあなんだって」 譜久村が補足した
「そうなんです どちらも私で ハッキリと人格がわかれてるわけじゃなくて どちらかの私の
影響が大きくなることで 性格が変わるんです」 牧野が言った
「あの薬が流出してたなんて UF研の誰が横流ししてるのか調べなきゃ」 譜久村が呟いた
「見よう見真似でやってみたけど OCN興奮状態での催眠術って意外と簡単なのね」
譜久村の手が牧野の下腹部へと動いて行く
「ぅんっ ぁっ バレました? さっきの言葉でいつものまりあに戻っちゃいました」
「鏡を見て自己催眠なんて 道重さんらしいや」 
生田はそう言って 譜久村とは反対側から牧野の胸を揉んだ

118よーろぴあん!:2018/02/04(日) 11:01:32
「野中はなんで入ってないの?」 生田が乳首を摘みながら聞いた
「やんっ 野中氏は途中で私のやってることに気付いたので 話をしたら
協力してくれることになったんです 私がメジャーに行った大谷選手と結婚したら
野中氏が通訳兼エージェントをしてくれるって」
「それで撹乱するようなことしてたんだ やってくれるわね ちぇる!」 
譜久村が牧野のアレを掴んでゆっくりと扱く
「あっ」
「じゃあ野中とはやってないんだ」 生田が牧野の首筋に唇を這わす
「一度だけ素でやりました ぁっ..」
「ったく とんでもない ヤリチンだよ」 生田が乳首を引っ張る
「ぃたっ」
「譜久村さん」 牧野が甘えた声を出す
「何?」
「さっきの 腰の使い方? 急に締めるやつ教えてください」 恥かしそうに言った
「そっか 道重さんは女の子のかわいがり方を教えられても アレを気持ちよくする
方法は知らないんだ 私たちは里保の時にいろいろやってるけど」 譜久村が呟く
「だから 簡単にミズキにイかされたんだよ」 生田が笑った
「え? そんなこと言うんなら エリナもやってみな」 
「いいの? 喜んで! まりあ覚悟してぇ」 生田が楽しそうに 牧野に被さった
アレを掴んで自分のあそこに当てがうと 腰を落として行く
「ぁっ 確かに 里保のより大きい」
生田は引き締まった下腹を捻り 背を弓なりにする
「ぁぁん ぃぃっ」 牧野が目を細めて声を漏らした
「しょうがない こっちで楽しむか」 譜久村は牧野の隣に体を横たえると 胸を揉みながら唇を吸った
長い接吻が終り唇を離すと 牧野は頭を反らして声を漏らす
「また出ちゃう..」 
「うん?」 生田が素っ頓狂な声を出した 
「どうしたの?」 譜久村が見る
「消えた..」 
「何が?」
生田は牧野の上から体をずらし 股間を指さした
アレが無くなっていた
「もうちょっとだったのに」 生田はそう言うと 牧野の股間に顔をやり ぴちゃぴちゃとやり始める
「ぃやん だめぇ あっ あっ」
「本当 いやらしい体だよ」 生田が顔を上げて言う
譜久村もキスを再開した
二人に翻弄され 牧野は何度もイッた
しばらくすると三人はキングサイズのダブルベッドの上で 川の字に寝ていた
「あっ」 譜久村が声を出す
「どうした?」 牧野を挟んで向こうにいる生田が聞く 牧野は寝息を立てている
「アレが生えたわ」
「そっか ミズキに移ったんだ どうすんの?」
「一人 やりたい子がいるんだ」
「誰?」
「ひ・み・つ」
「本当 秘密主義なんだから」
「でも 移さないよ 移すのは横山 元にリセットして 加賀に繋いでもらう」
「やっぱり そうなる?」
「それでいいでしょ?」
「うん いいと思う」
「加賀なら まりあも房中術? それの練習し易いじゃん」
「本気にしてんの?」
「夢があるっていいことよ」
「それにしたって..」
「見て この寝顔のかわいいこと」
「キスしていい?」
「いいけど 起こしちゃダメよ」
生田は牧野の頬に チュッとキスをした

119名無し募集中。。。:2018/03/23(金) 00:38:11
あっち落ちたまんま?楽しみにしてるのに

120名無し募集中。。。:2018/03/23(金) 00:44:58
こっちで連載すればいいのに

121よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:06:31
翌朝牧野は6時に目を覚ました
隣に譜久村が寝ている 生田は夜中に帰っていた
昨晩のことを思い出す
近いうちに自分のやったことがバレると思っていたので後悔はない
寧ろ思っていたよりも自分を愛し 夢をバックアップしてくれそうな9期に安堵した
寝返りを打って背中を見せた譜久村の脇に手を伸ばし くすぐってみる
こしょこしょ
「ぅんっ やめてっ ふっ ははっ やったなー」 譜久村がこっちを向いた
背中を向けて逃げる牧野の脇と首筋に手をやり くすぐって来る
「こしょこしょ ダメぇーんっ!」 身を捩って悶えた
「どう? 気分は?」 譜久村がくすぐりを止め 聞いた
「私の夢 応援してくれますか?」 真っ直ぐ譜久村の目を見る
「..まりあの夢 応援するわ もちろんモーニングの活動を第一に考えてもらった上での
話だけど OCNもまりあの要望にできるだけ応えてあげられるように考える」
「ありがとうございます ぺこりんこ」
「こんな話なら 最初から話してくれれば もっと協力してあげられたかもしれないのに」
「鞘師さんを失ってから OCNに対して躍起になってるって聞いてたので」
「まぁね.. でも まりあには近いうちにエースになってもらいたいとみんな考えている
これは本当よ ところで道重さん嗣永さんにはなんて言うの?」
「二人もモーニングを潰そうとは思っていません 今の澱が溜まったようなハロに
風穴を開けたくて 私を使ってモーニングを刺激しようとしたんだと思います..
適当に合わせるんで大丈夫ですよ」
「ほんとに?」
「嗣永さんはハロに対して カントリーメンバーを支えたい気持ちが残ってるだけですし
道重さんが一番興味持つのは15歳以下の子ですから あまり突っ込まれないと思います」
「わかった じゃあ 私たちとまりあはウィンウィンの関係ね」
「ハイ うぃんうぃん!」 そう言って牧野は ナイティの上から譜久村の乳首の辺りを 
両手の指で弾いた
「やめてっ 勃起しちゃう」 譜久村は笑いながら体を捩った
「そっか 今そっちに付いてんですか?」
「うん」
「どうするんですか?」
「カエディーに回そうと思ってる 一人挟んでね」
「カエディー! まりあとっても嬉しいです! でも まりあがカエディーに移したかったな」
「そこはね 横山に任せて 13期の絆を強くしたい思いがあるの」
「なるほど」
「カエディーに渡ったら フォローお願いね 房中術? それの練習してもいいけど
カエディーがおかしくならない程度にね」
「わかりました カエディーを立派な男にしてみせます!」
「って オイ!」
「ウソです ウソ! 横やんやはーちん 小田さんも意識しながら 適度にやりますよ」
「お願いね」
「あっ 昨夜は小田さんと すみませんでした」
「ちょっとムカっとしたけど まぁいいわ いい刺激になったよ サクラはかわいそうだけど」
「すみません」
「まぁ覚えてないだろうし 艶が出て 歌の肥やしにするから 気に病まないで
さっ 食事して 出かける準備しよ」
「はい」
譜久村は ベッドから立ち上がるとカーテンを開け 皇居の方を見渡した
「今日もいい天気だわ」
「いい眺めですね」 隣に来た牧野が言った
「1日3公演 サクっとこなすわよ」
「ハイ 頑張っちゃいまりあ!」
昨夜のことが嘘みたい
譜久村は いつもと変わらない牧野が微笑ましかった   

1/7のハロコンは無事終了した
譜久村は 前日の夜公演に催眠術対策でし始めた眼帯を その日もしている
OCNのコントロールは昔取った杵柄で自信があるものの 念には念を入れ
突然の欲情を防ぐためにやっていた これは以前カノンが思いついた対策だった

122よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:13:29
「疲れた?」 生田が隣に寝ている飯窪に聞いた
「ちょっと..」
木曜日 レッスンが終わってから2人はそれぞれ夕食を取り 
飯窪が生田の部屋を訪れたのは 夜の10時過ぎになってからだった
2人は会うと 話をする間も惜しんで抱き合った
飯窪の激しい求めに応えて 生田は献身的に攻める
嬌声を上げて髪を振り乱し 絶頂に至った飯窪は グッタリと生田の横に転がった
一息付いた頃合を見計らって 生田がようやく話し掛けたところだ
「また いろんな友達と出かけて 忙しいんじゃないの?」
「まぁ ちょこちょことね 今日もハロ以外の友達とカフェに行ったんだけど」
「うん」
「意外な2人がいてビックリした」
「誰?」
「ラベンダーのまりんちゃんがいたんだけど 一緒に座ってたの誰だと思う?」
「まりん?」 生田の頭にまりんの白い体が浮かんだ
「誰だろ? 男?」
「女」
「女? 田中さんじゃ意外じゃないし 誰だ? やなみん?」
「はずれー! 答えは あさひちゃん!」
「あさひ? ビタスイの?」
「うん」
「意外でもないじゃん」
「それがぁ 4人掛けのテーブルに2人で並んで座ってて あさひちゃんが
まりんちゃんの肩に寄りかかって 手を握ってたの」
「へぇ」
「しかもこうだよ? こう!」
飯窪は生田の手を取り 指を互い違いに組み合わせた
「絶対 あれはデキてるよ あさひちゃん こーんなうっとりした目でまりんちゃん見てたもん」
「考え過ぎじゃない?」
「いや 凄かったんだから ラブラブな雰囲気が」
「そっかぁ でも ウチらもこういう関係だしね」 
生田は自分がまりんをおかしな道に誘い込んだ気がして 苦笑した
「ウチらは もっと ほら 大人な関係じゃん」 飯窪が笑う
「そうね 大人な関係だね」
生田が飯窪の髪を撫でて微笑んだ
飯窪ははにかんで目を逸らし 仰向けになった
「ところで OCNが帰って来たよ」
「えっ 本当? 今誰にあるの?」 
興味津々になった飯窪が 体を生田の方へ向ける  
「ミズキに付いてるよ」
「誰が持ってたの?」
「ごめん それは言えない」
「えー 教えてくれもいいじゃん」
「言えないこともあんの わかって」 生田は飯窪の目を真っ直ぐ見た
「わかった.. じゃあこの後OCNはどうすんの?」
毛布の端から 飯窪の乳房が見えた
さっきまで 揉み回し 舐め 吸っていた乳房だ
ボリュームが無いので 横を向いていても形はあまり変わらない
生田は腕を伸ばし 優しく乳首を摘んだ
「ぁんっ」 不意を突かれた飯窪が声を漏らす
「もう一回 横山に戻して 加賀に回す」
手持ち無沙汰を紛らわすように 生田は飯窪の胸を軽く揉んでから 
乳首を摘むのを 繰り返しながら言った
「えっ また横山に戻すの? 直接カエディーじゃなくて?」
「ミズキはそれ程加賀と親密ってわけでもないじゃん 仲悪くもないけど 誘い出し難いし 
だから横山を間に挟んで ついでに13期の絆を深めたいと思ってるんだよ」
「そうなんだ」 飯窪の顔が上気し また瞳が潤んで来た
「また 手伝ってくれる」 生田が手の動きを止めた
「いいよ」 飯窪がもの欲しそうな顔で答える
「ありがと」 生田は飯窪を引き寄せキスをした

123よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:17:12
「いつも森戸さんばっかり可愛がって」 横山が不平を言った
「横山 それけっこう言うけど 最近はそうでもないでしょ?」 飯窪が言い返す
「そんなことない! この前だって..」
「この前だって何?」
「言ってもいいんですか?」
「何を?」 飯窪が微笑んだ
「森戸さんと..」
「言いなさいよ」
「会場の裏でキスしてたじゃないですか!」
「そんなこと」
「否定するんですか?」
「そんなこと 誰でもやってるよ」
「え?」
「横山は それがして欲しかったの?」
「いえ.. そんな..」
「早く言いなさいよ」
飯窪が立ち上がって 横山に近づいて来た
「ダメ..」 飯窪の顔が迫り 横山はたじろいだ
「飯窪さん ずるい!」 振り向くと森戸がいた
「横やんをかわいがるんなら 私にもやらせて」
後ろから両手で胸を鷲づかみにされる
「やーらかいw おっきいしw」
森戸が背中に自分の胸を押し付けながら 横山の首筋に唇を這わせた
「くすぐったい」
「ちぃちゃん この子 欲求不満みたいよ もっとしてあげて」
飯窪が何故かTシャツ一枚になっている
胸を顔に押し付けて来た
「ほら 舐めなさい Tシャツの上から.. 透けるまでしっかり舐めるのよ」
横山は訳もわからず 布地の上から飯窪の薄い胸を舐め始めた
すぐに突起が見つかる
突起をしゃぶり吸うと 飯窪が声を漏らした
「ぅんっ そうよ もっと..」
森戸の片手が胸から下半身へと移動し始める
「きゃっ 横やん ぬれぬれじゃんw エッチなんだ」
横山は恥かしくなって 思わず飯窪の乳首を噛んだ
「痛っ! もう悪い子ね そういう悪い子にはおしおきが必要だわ ちぃちゃん アレ出して」
「アレ やっちゃっていいの?」
「だって 横山は悪い子だもん」
「私 悪い子じゃない!」
「エッチだし悪い子だし やっぱりアレが必要か」 森戸が悪い笑みを浮かべた
カバンの中をごそごそと探し始めている
「ちぃちゃん早く! もう待ちきれない」
飯窪を見ると Tシャツを脱ぎ スカートのホックを外し ショーツ一枚になるところだった
「何するんですか?」 横山が悲鳴に近い声を出した
「何するんですよ」 飯窪がニヤリと笑う
「やめて!」 よくわからないが 恐怖を感じて 横山が叫んだ
「そこまでよ!」
その時 凛々しい低い声が室内に響いた
振り返ると コンサート衣装の赤いマントを翻した加賀が腰に手を突いて立っていた
「飯窪さん! 森戸さん! 横山をいじめるのは止めて下さい」
「あら カエディー 私たちは別にいじめてなんかいないわ かわいがっているのよ」
「そうだよ エッチな子には ちぃがやるんだよ」
「いいえ 横山は私が守る! そこをどきなさい!」
加賀が横山の傍まで来た
「カエディー」 横山が安堵の声を漏らした 加賀が頼もしかった
「横山 ここを抜け出すには 私たちのラブラブなところを見せ付けなきゃ」
「え?」
加賀が突然キスをして来た
「何? あっ」
なんだ 夢か.. 横山はベッドの上で 不快な寝汗だらけの自分に気付いた

124よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:21:24
「はーちん おはよー」
「おはよー ちぃちゃん」
週末が来た さすがに13日ともなるとお正月気分も抜けてくる
ハロコンも回数を重ね いつもの風景と言う感覚になって来た
そして いつもの風景と言えば いつもの相方と言う風に
ここのところ尾形と森戸は一緒に居ることが多い
最初は大阪が好きと公言する森戸が 尾形にいろいろ聞いて来たことから
よく話すようになり お互い気の許せる相手になって行った
冬になった頃からは 更に距離が縮まり スキンシップを取ってくる森戸に
尾形が我慢できなくなったことから その習慣が始まった
会場に入り 楽屋に荷物を置くと まず2人で手を繋いで近くのトイレへ行く
この時間帯は 荷物を開いたり 挨拶して回ったりしている子が多いので
意外とトイレは誰もいない
楽屋から歩いている間は 2人ともよく喋る
例え昨日レッスンで会っていたとしても この時間になるまでのあったことを報告し合った
トイレに入ると 2人は黙る
見つめ合って これから始まる秘め事に心を弾ませ 微笑み合いながら個室に篭った
向き合い お互いの腰に両腕を回す
顔を 息が感じるくらいに近づける
ゆっくりと抱き合うと 頬と頬をくっつけて温もりを感じ合った
「はーちん 好き」
「春水もちぃちゃん 好きやで」
尾形が森戸の頭を撫でる
顔を一度離すと また見つめ合う
森戸の潤んだ瞳に吸い込まれそうだ 尾形は気持ちが昂ぶる中 そう思った
キスをする
最初は唇が触れ合うだけで恥かしくて すぐに離していたが
年末に 尾形が舌を伸ばし 森戸がそれを受け入れてからは
ディープキスがお決まりとなっていた
ぬるっとした舌を絡ませ合う
息苦しくなるが それがまた興奮を煽る
肉体的快感と共に 二人の中に お互いを受け入れ わかり合い 
気持ちが直接繋がったような幸福感と信頼感が生まれる
尾形は この瞬間が好きだった
この関係になってからは どちらかと言うと 森戸の方が積極的だ
キスをしている間 背中で彷徨っていた手を 尾形の胸へ持って来て
愛撫し出したのも 森戸だった
尾形は乳首が張って来るのを感じながら 手を下ろして行く
森戸の柔かで ポニョっとしているお尻を撫でる
一瞬森戸がビクっとしたかと思うと 今度は私の番 と言うかのように
尾形の敏感な乳首を 摘むように指を動かす
尾形はこれを楽しむために コンサートの日の朝は ブラをするのを止めた
苦しくなって来て 唇を離すと 見つめ合ったまま お互いの愛撫に勤しむ
これはどう? と言うように 森戸が目を細め ふふんと笑って乳首を指で弾いた
そんなもの感じないわよ と平然を装いながら 尾形は斜め上を向いて首を軽く振る
今度は私の番
尾形は森戸の乳房を両手で鷲づかみにすると ひとさし指だけ動かして
乳首をクリクリといじった
ぁっ 思わず声が出そうになり 森戸が体を震わせる
口が少し開かれただけで 声は出ていなかった
やるわね とでも言う風に 森戸が上目使いで尾形を見て口を歪めた
尾形と森戸はこの攻防を2度3度と繰り返すと 最後はもう一度長いキスをする
これ以上の行為は 時間もないし この後のコンサートに響く 
更に言えば 二人の関係に歯止めが効かなくなりそうで 慎んでいた
密着していた体を離すと また微笑み合う
「頑張って行くで」 尾形が小さく言うと 森戸が「しょい!」 と応えた
「あはは」 二人は手を繋いで トイレを出る
「来週から大阪や いろんなとこ 連れてったげるで」 
「楽しみやわー」
朝の冷気が沈黙を促していた通路に 明るい二人の少女の笑い声が響いた

125よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:25:40
「野中 ちょっと来て」 譜久村はカバンの中からヘアアイロンを出している野中に言った
「あっ はい..」 野中は席に置いていたスマホを取ると譜久村の方へ駆け出す
「急がなくてもいいよ」
「はいっ」
二人は楽屋を出た
「どうしたんですか?」 野中が鼻歌でも歌いそうに ニコニコと歩く譜久村に聞く
「ちょっと 野中と話したいことがあって」
「何ですか?」
「二人だけで話したいから どこかいいところがないか探してるの」
二人だけ..
野中の頭にいろんな言葉が浮かんでは消えてゆく
卒業? それだったらみんなに言うはず 私の? さすがにまだないでしょ
なんかのサプライズ? 誕生日は終わったし まりあのこと? 機嫌良さそうだから違う
なんだろう? 
少し不安になった
角を曲がると 尾形と森戸が通路の奥にあるトイレに入るところだった
「あら 仲のいいこと」 譜久村が呟く
「そうなんですよ 最近はーちんはいつもちぃちゃんか佐藤さんにベッタリで」
「はーちぇるは解消したんだ?」
「いえ 仲は悪くないですけど」
「ちょっと待って」
トイレのドアの前まで来ると 譜久村は何故かそーっとドアを開いて中を見た
ざっと中を見たが 個室のドアが一つ閉まり あとは誰もいない
「行こっ」
再びそーっとドアを閉め 野中を見ると 譜久村は小さく言った
「ふーん」 譜久村が思案気な顔で 声を漏らす
「はーちんとちぃちゃんが どうかしたんですか?」
「ん? どうもしないよ 二人で楽しそうに喋ってた」
「へー」
その割には こちらまで何も聞こえなかったな と思いながら 野中は譜久村に従って歩く
「さっきのところは はーちぃが使ってたから ここでいいっかぁ」 譜久村はそう言うと
別のトイレのドアを押した
野中も続いて中に入る
譜久村が振り向いた 何も喋らずニコニコして野中を見ている
「あのー 二人だけの話って?」
「まりあの夢に協力してるんだって?」 譜久村の顔からニコニコが消えた
Oh, Jesus! そっちかぁ 
「あっ はい まりあが野球選手と結婚したいって言ってることですよね?」
どこまで知っているのか? まずは無難に様子を見なきゃ 野中は自分を落ち着かせようとした
「単刀直入に言うわ あなたはまりあに付いてるアレについて どこまで知ってるの?」
「えっ? アレって?..」
「とぼけないで まりあは口を割ったわ あなたと一回やったって」
「えっ?」
野中は顔を真っ赤にした まりあに後ろから突かれて 快楽に震えた記憶が甦る
「私.. 私 まりあにアレが付いてるの見て ビックリして..」
「ビックリして? でも 他のまりあにやられた子は記憶を消されているのに 
あなたは覚えてるし まりあに協力してる あなたは何者なの?」
「何者?」
「アメリカかどこかにある 何らかの組織と繋がってるんじゃないの?」
「い いえ.. 私知りません..」
「本当に? あなたがよく英語で電話をかけてたって あゆみんが言ってたけど?」
「それは..」
譜久村が目を覗き込むように 野中が何を言うのか注視している
「実は まりあがメジャーリーグに行った大谷選手と結婚したいと言ったので
私が通訳兼エージェントになってあげるって言ったんです
それで 野球のエージェントってどんなことするのかと思って 
いろいろ向こうの知り合いに聞いてみたり..」
「それだけ?」
「はい あとは女の子にアレが生えることなんてあるのか 聞いたりしました」
「待って それは誰に聞いたの?」 譜久村の目が訝しむように細くなった

126よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:28:37
「あの.. それは..」 野中が言い淀む
「誰なの?」
「..鞘師さん..です」
「里保が? なんで?」
「あの すみません 説明しますと 私 事務所所属の方の英語のチェックを
会社から言われてるんです それで時々 徳永さんや鞘師さんとも話したり..」
「そんな仕事やってたの?」
「はい」
「で 里保は何て言ったの?」
「え?」
「女の子にアレが生えるかどうか聞いたんでしょ?」
「あ なんでそんなこと聞くの? って言われました」
「そりゃそうでしょうね それで?」
「言おうかどうか迷ったんですが まりあのこと言いました」
「言ったんだ?」
「はい」
「里保の反応は?」
「少し驚いたみたいだったけど まりあなんだ って言いました」
最近も時々 lineで9期同士連絡を取り合っていた譜久村は
里保が何故このことを黙っていたのか気になった
「当然あなたは 里保が何か知ってると思うよね?」
「はい それで鞘師さんに更に聞いたんですが まりあに協力してあげて と言われたくらいで
後は教えてもらえなかったんです」
「協力してあげて..?」 譜久村は OCN絡みで掻き回した まりあの行為に
協力してあげてと言った里保の真意がわからず 困惑した 
後で直接聞かなければならない
「今までの話を聞くと あなたがまりあとやったのは 里保に聞く前みたいね いつなの?」
「ひと月前くらいです」
ひと月前くらい? どぅーの卒コンの時にまりあが横山からOCNを奪ったのなら
おそらく一番最初に手を出したのが野中と言うことか
「あまり聞くつもりはなかったんだけど 気になって来たわ どんな風にやられたの?」
「え? あの.. コンサートの準備してる時に まりあの衣装のホットパンツの前が
膨れてるのを見たんです それで裏地か何かがめくれておかしくなってんのかなって思って
まりあに そこ何か膨らんでるよ? って言ったんです」
「それで?」
「そしたら まりあが 見る? って言ったんで また何かイタズラしてんのかな
と思ったから 言われるままトイレに付いてったんです そしたら..」
「アレを出された」
「はい 私どうしたらいいかわかんなくて」
「キスはされたの?」
「..あとから」 野中の顔が恥かしさでドンドン赤くなって行く
「あとから? あなた まりあに協力してたくらいだから キスされると激しい興奮状態に
なるのは知ってるよね?」
「..はい」
「じゃあ キスもされていない内から どうしてまりあとやることになったの?」
「それは.. ぼ 勃起してるから これを普通の状態にするのを手伝ってって言われて..」
「それから?」
「これを掴んで 前後に動かしてって..」 野中が両手で顔を隠す
「やったの?」
「..はい そしたら益々アレが大きくなって来て 今度は舐めてってまりあが..」
「舐めたの?」
「....はい」
「舐めたんだ ふーん アメリカ育ちは大胆ね」
「いえ そういうわけじゃ..」 野中は消え入りそうな声を出しながら もじもじした
「それで?」
「言うんですか?」
「うん」
「..あの なんかいやらしい気持ちになっちゃって.. まりあに言われるまま..」
「やったんだ?」
「....はい」

127よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:31:42
「どうだった?」
「..あの 譜久村さん セクハラ..」 
「わかってて やってんのよ」 譜久村は野中に近づき腰に手を回す
「え?」 
譜久村はそのまま野中を強く抱き締め 耳元で囁いた
「まりあのアレはどうだったの?」
野中は思いがけない熱い抱擁で 動揺し固まった
その時下半身に何か硬いものを押し付けられているのに気付いた
何? 動いているように感じる
「ほら 野中 早く言いなさい まりあのアレはどうだったの? 思い出して」
譜久村の息遣いが荒くなっていた
野中の中でいやらしい気持ちが急激に大きくなって行く
「あの.. 硬くて.. 大きくて..」
「硬くて 大きくて? それから?」
「気持ちよかった..」
譜久村が野中の首筋に唇を這わす
顎の辺りから頬へと上がって行き ついに唇を捕えた
野中は途中から覚悟していたが 口付けされると 今まで以上の熱い興奮が
足下から駆け上がって来た
「んんっ」 激しく舌を絡めながら呻きを漏らす
唇を離すと 野中は腰を落とした
下半身に押し付けられた硬いものが アレだと いつの間にか確信していた
譜久村のスカートを下す
ショーツは前に膨らみ お腹との間に隙間ができているくらいだ
「あら よく気がつくわね さすが野中 じゃあ舐めてちょーだい」
野中は欲しくてたまらなかった
ショーツを前に引っ張りながら下すと バネで弾き返ったように 
アレがビヨーンと飛び出す
まりあのアレより 更に太くて大きい
驚きに陶酔したようにアレを見つめていた野中は 逸る心を押えきれないように
口を大きく開けて亀頭を咥えた
顎が疲れる
すぐに口から抜くと ソフトクリームのように舐め上げるやり方に変える
アレは 脈打ち 更に上に反り返ろうとしているようだった
「立って」 譜久村が促す
野中が立ち上がると 後ろを向かされ スカートとショーツを下ろされる
お尻が冷気に晒され 寒い
譜久村の熱い手が尻を撫で回し始める
割れ目に沿って あそこまで進むと 指で優しく触る
「あぁんっ」
「もうぐちょぐちょね」
譜久村は大きなアレを掴んで 野中に尻を上げさせ あそこに突き立てる
「どうする野中? このまま止めてもいいけど?」
「い 入れてください」 恥かしさより欲望が勝った
「エッチな子だなぁ」 
野中の中に大きな異物が入って来る
普通は入らないだろうと思わせるくらい大きくて 裂けそうな恐怖もあったが
何故か痛みは少なく 代わりに快楽がドッと押し寄せて来た
「ああん いいっ」
譜久村がゆっくりと動き始めると 動きに合わせて 声が出てしまう
「あっ あっ うんっ ああんっ」
譜久村の片手は野中の白い尻を掴み もう片手はシャツの下に入って 
野中の乳首を摘んでいる
「ああっいいのっ いいっ」
まりあよりも 動きにグルーヴがあった
直線的な動きだけじゃない
リズムに乗っていて ブレイクがあったり ミュートがあったり 変化に富む
野中の快感がクレッシェンドが付いて 大きくなって行き
風船が破裂するように 頭の中で何かが弾け真っ白になった
「あはっ..」

128よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:36:14
譜久村は野中からアレを抜き取ると個室に入り 便器に射精した
「ふー もう そんな気なかったのに 
野中が妙にかわいいから やりたくなっちゃったじゃない」
野中はまだ目を瞑ったまま 壁に持たれかかっている
「エリナ いいの撮れた?」 譜久村が個室から出て 端の個室に向かって言った
「エリ パパラッチなろうかな?」 
ドアが内側に開くと 中から口の端を歪めた生田が出て来た
手には掌に収まるコンデジが握られている
「生田さん... いつから..」 驚いて目を見開いた野中が絶句した
「野中はできるヤツだし 曲者だから 危なくってさぁ ごめんね 
さっき言ってたこと信じないわけじゃないけど ちょっと保険懸けさせてもらったわ」
生田のカメラを確認していた譜久村が モニター部分を野中に見せながら言う
そこには アレを寄り目勝ちにうっとりと舐め上げる野中が写っていた
「ダメぇっ 消してください!」 
野中が悲鳴に近い声を出し 譜久村の持っているカメラを奪おうとする
生田が後ろに回り 野中を羽交い絞めにした
「大丈夫 あくまで保険だから あなたが変なことをしない限り 絶対表には出さない
あなたがもし アメリカにネットワーク持ってたら 私たちもちょっと手が出せないんでね」
「私 そんなネットワークなんて持ってません!」
譜久村は 野中に顔を近づける 
「いやっ 消してください!!」
顔を背ける野中と強引にキスをした
悲しみと焦りで歪んでいた野中の顔が 再び恍惚とする
「野中 私としたことは忘れて 私たちはトイレで少し話し合っただけ
そしてOCNについても忘れるの でないと さっきの写真の出番が来るよ 
さぁ 服を整えて楽屋に戻りなさい」 譜久村が 野中の目を覗き込むように言った
野中はボーっとしたまま トイレを出て行った
「記憶消すんなら 写真撮んなくても良かったんじゃない?」 生田が聞いた
「いいえ もし ちょっと気の利いた組織が野中のバックにいたら 
弱みを握っておかないと ダブルクロスかけられる可能性があるわ」 
「慎重だね」
「それに私の見よう見真似の催眠術がどこまで有効か わかんないし」 譜久村がニヤリとする
「確かに」 生田も頷いた 
「野中にはかわいそうだったけど もうすぐあの子に大きな仕事が来るし 
埋め合わせとしては悪くないでしょ?」
「あー あれ? アメリカにも行くんだよね?」
「そうみたい」
「いいなぁ 私やりたかった」
「英語わからないじゃん」
「うん バンアサダー自体 意味わかんないし」
「何 その徹夜仕事みたいなの? アンパンマンだー じゃなかった?」
「おい!」 生田が突っ込んだ
「OCNについては 今日はここまで コンサートに集中しよ」 
「明日にでも 横山やるの?」 生田が聞く
「横山の前に 一人やりたいって言ったじゃない」
「それが野中じゃないの?」
「違うんだなぁ でも野中にも手伝ってもらおうかな?」
「誰だぁ? 野中に何を手伝わせんのよ?」
「ちょっとねー 一筋縄では行かない相手なんでね」
「あー そういうこと?」
「わかった?」
「めんどくさそうだから 私 手伝わないよ 野中いるからいいっしょ?」
「うん」
「まー お手並み拝見だね もし手が足りなかったら アユミに言いな ヒマしてそうだから」
「そうね」
「アユミ まりあの時にお呼びかからなくて ガッカリしてたよ」
「しょうがないじゃん プロカメラマン一人しかいらないんだから」
「まりあとしたら 私 もうちょっと背が伸びたかも だって」
「遅いわ!」
「と言うか だったら熊井さんに抱いてもらえって話だよ」 生田が笑った

129よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:41:44
「3回公演〜! ねー中野やり過ぎー 中野中野中野 野中ー 責任取ってー」
佐藤がブー垂れた
「私? 私のせいですかー?」 野中が笑う
「まーいいじゃないですか 先週の3回公演は佐藤さんも野中氏も休みだったんだから」
尾形が諭す
日曜日の朝の楽屋は ハードスケジュールを控え 賑わしかった
「尾形はいいさ 森戸といちゃいちゃ いーっぱいできるんだし 
でも まさはどうするのさ? まさの中の 野中様はどうしてくれるのさ?」
「え? 佐藤さんの中に私いるの?」 野中の頬がまた緩んだ
「うるさい! 黙れ野中! まさは集中しなくちゃ 集中ー 集中ー
あれ? シチュー食べたくね?」
「いや 別に」 尾形が首を振る
「ケータリングに無いかな? シチュー」 佐藤が呟いた
「そう言えば 北海道ってシチューよく食べそうですね?」 野中がカバンの中を探しながら言う
「うん 冬はシチュー おじゃがでしょ ニンジンでしょ お肉でしょ あとなんだっけ? 
コーン? コーンは入ってた?」
「入ってる時もあるんじゃないですか?」 野中が応える
「そなの? まさのウチじゃ いつもコーン入ってるよ 黄色のつぶつぶ ブツブツしてんの
ルパンレンジャー黄色のつぶつぶー ガハハハ」
「黄色のつぶつぶw」 尾形が笑った
「野中ー!」 向こうで譜久村が呼んでいる
「はーい!」 野中が席を立って行った
「はーちん 見たよ」 森戸がやって来て 尾形に声をかける
「見た? どう? 良かったやろ?」
「うん 面白かったぁ あれ続きあんの?」
「続いてるんやけどー まだやってない」
二人は話しながら楽屋を出て行った
「朝からいちゃつきやがってぇ」 佐藤が独りごちた
「佐藤さん ちょっといいですか?」 野中が席に戻って来た
「うん?」
「一緒に来てもらいたいんですが」
「どこに?」 佐藤が立ち上がる
「こっちです」 野中が先導して楽屋を出た
「イョーー!」 すれ違う室田に 佐藤が手を上げる
「おはようございます! 元気っすね今日も!」 室田が笑った
「本当は休みたいんだけど」 佐藤がしょぼーんとする
「先週休んだじゃないですか」 野中が振り返って笑った
「野中もじゃん」 
「まーまー そう言わずに 佐藤さんがいないと盛り上がらないから」 
室田は笑ってそう言うと 向こうに行った
「佐藤さん こっち」 
更に少し歩くと 野中がドアの前で手招きした
「なーに? 何だって言うの?」
面倒くさそうに佐藤が 体を揺すって ゆっくりと部屋に入る
中には譜久村が待っていた
「まさきちゃん 忙しいとこ ごめんね」 
「なんか変更ですかー?」
打ち合わせでもするような部屋だった
長机が4つ均等に置かれ 折りたたみの椅子が2脚ずつ 各机に収まっている
譜久村は 朝挨拶した時と同じ格好で 入り口から近い机の前に立っていた
「野中 ドアの鍵閉めといて」 譜久村が言う
「はい」 野中がドアノブのボタンを押し込んだ
「大事な話?」 佐藤が小首を傾げる
「うん 野中こっち」 譜久村が野中を隣に呼び寄せる
佐藤を連れて来てと言われた野中も それ以外は何も知らず 譜久村に従った
「まさきちゃん 座っていいよ」 
佐藤は椅子に腰を下し 長机に肘をついた
「突然だけど 去年の12月からここ最近 まさきちゃん モーニングのメンバー見てて
なんか気付いたこととかある?」 
譜久村は 傍らにあるホワイトボードから黒のマーカーを掴んだ

130よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:46:07
「最近? 気付いたこと? う〜ん あっ! フクヌラさん痩せた!」 佐藤が譜久村を指さした
「いや それは別にいいのw それ以外でなんかない?」
「うん?」 
「はーちんと..」 野中が横で呟く
「野中 何?」 譜久村が 隣に立つ野中を見た
「はーちんとちぃちゃんが いつも一緒」
「あっ そうそう! あの子たち ベタベタし過ぎ!」 佐藤が身を乗り出す
「確かに ちょっとベタベタし過ぎね」
「でも そのせいか はーちんは どんどん自分を出せるようになって来た気がします
上から目線ですがw」 野中が言った
「そうね それはあるね あと 何か はーちんに色気が出て来たと思わない?」
譜久村が 佐藤に聞いた
「あー 確かに あっ 思い出した この前 尾形が女になったんですよ!」
「女になった?」
「そう! なんか雰囲気が! なんて言うの 周りにある空気が おんな おんなしてると言うか
体が動くたんびに なんか 女って言う ホルモン? フェルモン? そういうのが 
ふわん ふわんって出て来るの わかる? わかんないかな? なんかエロいの」
「いつ頃?」
「え〜と 去年の終りくらい? えっ? 今年だったかなぁ? あーもうわかんない!
それだけじゃないんですよ! その後すぐ はがねちんまで女になって 
まさ もうビックリして! あの子たち いつそんなことやってんだろ?って」 
「さすが まさきちゃんね 気付いてたんだ」
「え? フクヌラさん 何か知ってるの?」
譜久村は隣を向き 野中の背中と頭に手を回して抱き寄せ キスをした
突然のことに 野中は抗うこともできず 目を見開いたまま固まっている
「何? どうしたの?」 佐藤は身を引き あり得ない状況に顔を強張らせて呟いた
野中は足下から熱い何かが上がって来るのを感じて激しく欲情し
譜久村と舌を絡ませ始める
湿った音を途切らせて唇を離すと 野中は熱い眼差しで譜久村を見上げた
「まさきちゃん 野中も最近 色っぽくなったと思わない?」 
譜久村が妖しげな目付きで佐藤を見る
「ねー野中! はーちんやあかねちんだけじゃないもんね 野中も女になったんでしょ?」
譜久村は 手に持っていたホワイトボードマーカーを野中の胸に当てると
押し回し 乳首の辺りで穿るように動かした
「あっ..」 野中が切ない声を漏らす
佐藤は驚きで口も利けずにいたが 目は食い入るように二人の行為を見ていた
譜久村はマーカーを 野中の口元へ持って行く
野中は 上目使いで佐藤を挑発するように微笑みながら マーカーを舐めるフリをした
「野中 こんなものより 本物の方がいいでしょ?」 
マーカーをホワイトボードに置き 譜久村が自分の股間を指さす
お許しが出たと言うように 野中は腰を落とし 譜久村のスカートを外すと
膨らんだショーツに顔をつけ 愛し気に頬擦りした
「..何してんですか?」 やっとのことで佐藤が声を絞り出す
「エロシーを知りたい まさきちゃんの為に 
野中が参考に エロティックでセクシーな愛の行為を見せてくれるって」
野中は既にショーツを下し アレに舌を這わせている
「フクヌラさん! 男っ!?」 佐藤の声が驚きで裏返った
「男じゃないけど 今はこれが付いてるの」 奉仕する野中の頭を撫でながら譜久村が言う
「これはね モーニングの先輩たちから受け継いで来たモノ.. 後藤さんや
里保にも付いてたことがあるのよ」
「やっさんまで?」 佐藤が呟く
「野中 立って」 譜久村がそう言うと 野中は立ち上がり 自分のスカートとショーツを下した
佐藤は初めて見る行為に 目が釘付けになっている
怒張したアレを野中の股間に当てがうと 譜久村は後ろから挿入した
ゆっくりと動き 背後から野中の胸を揉む
「あんっ」 
「野中 もっと声出していいのよ まさきちゃんも見てるんだから」
「えっ?.. ぁぁんっ ぅん ぁっ ぁっ ぁっ ぃぃっ ぃぃのっ!」
「ほら この野中 美しくて 凄くエロシーでしょ?」 譜久村が佐藤に微笑む
「ああんっ もっと!」 野中が快楽に身を捩った

131よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:50:21
野中の嬌声と ぴたん ぱちんと 交わる二人の肌のぶつかる音が部屋に響く
「ぁっ ぅう〜ん やっ あっ」
「野中 イっていいよ」 動きを止めて譜久村が耳元で囁いた
再び動き始めると 譜久村は左手を前に回し クリトリスを軽く弾く
「あんっ...」 野中は歯を食いしばって頭を反らすと ピクッピクッと体を震わせた
譜久村がアレを抜き取って体を離すと 野中は長机に両腕を乗せて突っ伏す
「どう? 女になった野中は? 美しかったでしょ?」
譜久村はアレを反り返らせたまま 佐藤に近寄った
佐藤は眉間に皺を寄せて 口を尖らせ呟いている
「ずるい ずるいよ野中..」
「どうしたの?」
「エロシーでも先越された..」
「ふっ 大丈夫 愛を知れば まさきちゃんも きっと野中以上にエロシーで美しくなれるわ」
「ほんとに?」 佐藤が譜久村を見上げる
「本当 だって今の時点でもまさきちゃんはエロシーの見せ方が上手いんだから」
「そうかなぁ?」
「試してみる?」 譜久村は顔を近づけ 佐藤の目を覗き込んだ
「ダメ!」
「なんで?」
「ダメなの! 父と母から 大人になってお嫁さんになるまでは 体に傷付けないって言われてるし」
「それなら大丈夫 これは体に傷は付けないよ これは幽霊と一緒 
本当は女の私に付いてるわけないんだから」
「ウソ! 尾形も羽賀もみんなそう言って やったの?」
「うそじゃないよ 尾形と羽賀は実は私が相手じゃないんだけど 体は何も変わってないよ
正直に言うと 私の前に誰かが暴れたせいで モーニングの殆どが経験してるの
本人は覚えてないけどね」
「うそ?.. まさだけ?.. 本当に?.. どぅーは?」
「どぅーは 知る前に卒業しちゃったね」
「はるなんは?」
「はるなんは経験してる その後病院で調べてもらったらしいけど 何ともなかったって」
「...やれば エロシーになれる?」
「そういうものでもないけど.. メロディーズ覚えてる?」
「え? 泣いてるみたいな声が出ちゃうのってやつ?」
「うん」
「まさが好きな曲だ 前にバースデーイベントで歌った」
「あの歌詞が もう少し深く理解できるかもね」
佐藤は黙ったまま まっすぐ譜久村を見た
「..本当に 傷は付かない?」
「うん」
「..じゃあ試してみる」
佐藤は視線を譜久村の顔から 下半身へ移す
「うぅーーーっ ぃやだぁーっ」 
引き気味にアレを見つめると 親指とひとさし指で輪を作り ぱちんと弾こうとした
「キスすると 気持ちが昂ぶるよ? やってみる?」
「え? フクヌラさんと? やだーっ」 佐藤は顔をしかめて横を向く
「そう言わずに.. しよ?」 譜久村は佐藤の耳元に唇を近づけ 吐息がかかるように囁いた
佐藤は譜久村に顔を向け マジマジと目を見つめる
佐藤の目は澄んだ目をしていた
譜久村が顔を傾げ 瞼を閉じながら 佐藤にキスをする
唇と唇が触れた瞬間 佐藤も目を閉じた
譜久村が舌を入れて行く
佐藤は驚いて体を後ろに引きそうになったが我慢した
足下から熱い何かが体を上ってくる
な..に..これ...
今までに味わったことのない陶酔感 
これが.. エロシー?...
佐藤は我を忘れた
ひたすら自分の気持ちいいこと 相手が気持ち良さそうなことを探して動く
譜久村の温もりが愛しかった 腕を回して抱き締め合うと キスが止まらない
佐藤は こんなことばかりする為に生まれてきたのだと その時思った

132よーろぴあん!:2018/06/03(日) 06:57:15
譜久村は佐藤の奔放さに驚いた
最初のキスから唇を離すと 佐藤はすぐに譜久村のセーターをたくし上げ
ブラをずらして乳首を吸った
大きな白い乳房を 赤ん坊が母乳を吸うようにチュウチュウと音を立てながらしゃぶる
譜久村は背筋がゾクゾクとした
左右の乳房を忙しなく移動すると 今度は自分のタートルネックのトップスとブラトップの前を
一緒に引き上げ 着たまま譜久村の頭に被せる
譜久村はビックリしたが 意外とボリュームのある中華まんのような乳房に顔を押し付けられ
温もりと柔らかさに興奮した
立っている小さめの乳首を 頬に当たる感触で見つけると 咥えて舌で転がす
「ぁんっ」 
佐藤が官能的な小さな声を漏らした
程なく佐藤がトップスを捲り上げ 譜久村が顔を出すと またお互い抱き合ってキスをする
今度は佐藤も積極的に舌を入れ ツンツンと譜久村の舌を突付いてみたり 歯茎を舐めまわす
そうかと思うと噛み付くように舌を吸い 譜久村は呼吸ができなくて苦しくなった
ようやく唇が離れると 飲み込まれそうな気がした譜久村が 仕切り直そうとする
「ちょっと待って 野中を帰すわ」
まだ先ほどの余韻が冷めずに ボーッと体を起こした野中を見つけ 咄嗟に譜久村が言った
挑戦的な眼差しで濡れた唇を僅かに開けた佐藤が 譜久村を見つめる
譜久村は野中の隣に行き キスをした
「野中 ここであったことは忘れるの 服をきちんと着て 先に楽屋に戻りなさい」
ボーっとして出て行った野中を見送ると 譜久村はドアの鍵をかけて戻って来た
「座って」 待ちきれなくてウズウズしていた佐藤が 譜久村に言う
譜久村が言われた通り 椅子に腰を掛けると 佐藤は長机の上に座り 靴を脱いだ
裸の尻に当たる椅子が冷たかったが 譜久村のアレは勢いを増して反り返っていた
佐藤が靴下の足で 譜久村のアレを軽く蹴ったり 引き倒したりして遊ぶ
「痛っ! もう」 
「アハハ 面白〜いっ ほら どう?」
靴下を履いた親指とひとさし指で 亀頭を掴もうとグリグリした
「ぅっ ぁんっ」
アレの鈴口からヌルヌルな液体が出て来て 佐藤の靴下がテラテラと光る
「わっ なんか出て来たよ きちゃないっ」
そう言いつつ 佐藤は笑い 両足で亀頭を挟んで転がした
「いいわ まさきちゃん もうビンビンよ 今度は私の番」
譜久村は立ち上がり 佐藤の前に来た
「立って」
佐藤が言われたまま立ち上がる
譜久村は跪いて 佐藤のスカートを下した
白いショーツの上から 唇を這わす
そこは既に湿っていた
「ぃやっ」 佐藤が呟く
「ふっ」
譜久村はショーツを膝まで下し 茂みの中に潜む湧き出る泉に顔を近づけると
両手を佐藤の後ろに回して尻を掴み 一気に唇をあそこに押し当てて舐め始めた
「ぃやっ ダメっ」 佐藤は譜久村の頭を押え 遠ざけようとする
譜久村がお豆を探り当て そこを中心に攻め始めると 佐藤は観念し
長机に後ろ手をついて 喘ぎながら首を反らせた
「ぁっ ぁぁっ」
譜久村は立ち上がり 左手を佐藤の腰に回し 右手でツルツルとした柔らかく
白い太ももを抱えて アレをあそこに押し当てる
顔を上げ 佐藤を見ると とろーんとした目で求めていた
譜久村はヌルヌルとしたあそこを アレで軽く突付き焦らす
「早く」 堪え切れずに佐藤が囁いた
アレを穴の中に埋めて行く
譜久村がゆっくりと動き始める
「な.. に.. これ.. いいっ...」 佐藤が目を閉じ 恍惚とした表情を浮かべる
譜久村は左手で太ももを抱えると 右手で佐藤のトップスをめくり上げた
白いおわん形の乳房の頂点に付く突起が ピンと空を向いて立っている 美しかった
たまらなくなり 佐藤を突きながら 体を引き寄せ 乳首を咥える
「あっ ......」 佐藤は声には出さない 叫びを上げた

133よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:14:45
佐藤は目を閉じて 譜久村のグラインドをカウントしていた
ゆっくりめの8ビート ああっ イイっ! フクヌラさんらしい!
突かれるリズムに合わせて 快感に疼く下半身を締めるように応えてみる
この子凄い.. 私のリズムに合わせて グルーヴを作り始めたわ
譜久村は アレを締め付ける肉壁の波のリズムに陶酔しながら そんなことを思った
Aメロは終り 次はそれを受けてのBメロよ 
譜久村は 佐藤の才能をもっと見たくなった
無言でアレを抜き取ると 近くの椅子を引き寄せて座る
佐藤は体が離れるのを感じ 濡れた睫毛を上げて 譜久村を見た
白い豊満な体が椅子に座り 誘っている
両手で自身の胸を絞るように揉みながら 濡れて光る唇を舌でチロっと舐め 譜久村に跨った
譜久村は 佐藤の女の顔にゾクゾクッと感じ アレが更に反り返った
「あっ んんっ」 佐藤が腰を落として行く
アレが肉襞を押し開けて ずにゅうっと 収まって行くと 
譜久村は目の前に来た白い乳房にかぶり付きながら 細い腰に腕を回し ゆっくりと佐藤を前後に揺らす
軽く背中を後ろに反らして 目を閉じた佐藤は 快感を放ちながら蠢くアレを味わった
髪が美しく踊った
「んっ んっ んんっ ぁっ」 泣いてるみたいな声が漏れる
佐藤は譜久村の肩に掴まり 自分から体を前後に揺すり始めた
大きな動きは 譜久村に合わせていたが 細かい横揺れやひねるような動きが含まれており
16ビートを刻んでいる
あっ ヤバっ サビどころか このままじゃ出ちゃうわっ
譜久村は アレを絞られる快楽に飲み込まれそうになり 佐藤のクリトリスに指を這わせると同時に
乳首を軽く噛んだ
「あんっ」 佐藤が高い声を出し 動きが止まった 
譜久村は乳房に顔を埋めたまま 頭を強く抱き締められた アレがギュウっと締め付けられる 
佐藤が譜久村を上から見下ろした
やったなぁ と言うように 一瞬眉間に皺を作って睨んだが 余裕さえ感じさせる笑みを浮かべると
流し目をしながら顔を上げ 白い喉を見せて 上体を弓なりにした
アレが更に締め上げられる
譜久村の両肩に手を置くと背筋を伸ばし さっきよりも激しい 絞るような回転運動を
加えながら 再び腰を上下に動かし始める
今度はBPMが速い
顔に硬く立った佐藤の乳首と 柔らかい乳房が何度か当たる
譜久村のアレは 佐藤の逆襲に放出寸前だった
「あっ 痛っ」 譜久村がビクっと固まった
佐藤が片手を下に伸ばし 譜久村の睾丸を掴んでいた
トップギアまで入っていたピストンが セカンド辺りまでシフトダウンされる
この子はまったく.. こんなとこでも何をするかわからない 譜久村は苦笑した
佐藤を先にイかさなければ..
譜久村は 再度舌で乳首を攻めながら 指でクリトリスを優しく触り
白い膝の上に乗った佐藤を 大きく揺らした
「ぁっ ダメっ あっ...」
佐藤が両手で髪を掻き上げ 上に伸び上がる
「来るっ!..」 
アレを更に絞り上げたまま固まると 佐藤は程なく肩を落とした
譜久村が 腕を掴んで軽く押す 佐藤は膝の上から下りた 
下を向いて髪が顔にかかり 表情はわからない
「..まさ 女になった?」
まだ少し荒い息遣いのまま ちょっと掠れた声で聞いた
「うん もの凄く綺麗だった 色っぽい女になったよ」 
佐藤の捲れあがったトップスの裾を 下に引っ張って戻してやりながら 譜久村は言った
「まさきちゃん 悪いけど 私とやったことは忘れてもらうよ」
佐藤は ハッとして顔を上げ 目を見開く
「忘れる? なんで? フクヌラさんと愛し合えたのに..」
「その体験だけで充分よ 覚えてない方がこの後いいと思うの」 
そう言うと譜久村は佐藤を引き寄せ 強引にキスをした 
愛し合ったことを忘れさせる
目尻に涙を浮かべた佐藤が目を開く 
ボーッとしたまま ありがと と言った

134よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:18:59
譜久村は佐藤の美しい肢体を思い浮べながら 少し切ない気持ちで楽屋に戻って来た
佐藤は既にいつもと変わらず 野中をからかって笑っている
譜久村はホッとしたような 一つ仕事をやり遂げたような満足感を覚えた
「上手く行ったみたいね」 生田が隣に来て言った
「うん やっぱりいくつか驚かされたけど 一番はランドセル背負って入って来た子が
美しい女に成長してたことね」
「ちっ 覗きに行けば良かった」
「まーちゃん どうだった?」 石田も寄って来た
「もう みんな興味津津ね」
「そりゃあね」 石田は 生田から譜久村の次の相手が佐藤らしいと聞いていた
「凄い綺麗だったって」 生田が代わりに答えた
「へー まぁあの子 出る所は出てるからね」 石田がニヤリとする
「こっちの様子見ながら 調子合わせて腰使って来たから驚いちゃった」
「はっ そりゃ凄いや」 生田が手を叩いて喜ぶ
「理屈わかんなくても 直感的な飲み込み早いからね」 石田が腰を軽く振った
「そう まるで音楽のように感じ取って 自分で表現しようとしてたわ」
「でもミズキ これからたいへんだね」 生田が言う
「なんで?」
「だって 小田もいるのに 佐藤まで相手にしなきゃならないじゃん」
「それは無いよ 記憶消したから」
「え?」 生田と石田の驚きがハモった
「いいの 佐藤の体が女になったことを覚えていてくれれば」
「相変わらずミズキは モーニングが一番なんだね」 生田が嘆息した
「どういうこと?」 石田が聞く
「ミズキはモーニングのみんなが女になることを望んだのさ」
「ケガの功名か まりあが暴れたことによって モーニングのみんなに
色気が出てきたからね 佐藤もエロシーを目指してるんなら 
ちょっと手助けしてあげようかなって」
「エロシーねぇ」 石田が振り返って佐藤を見る
「いいんじゃない? ちょっと女っぽくなって見えるよ」 石田は譜久村に微笑んで見せた
「野中ー 一緒に写真撮ろ? あっ やっぱはがねちんでいいや! ウソウソ ごめんもなか!
お腹のアンコ見せて! ギャハハハ」 向こうで佐藤が大きな声で笑っている
「..そうは見えないかな?」 生田が神妙な顔をした
「まぁまぁ ステージの上でどうなるか? だから」 譜久村が苦笑する
「横山 どうすんの? また はるなんから行く?」 
真面目な顔に戻った石田が 譜久村に聞いた
「ううん 直接OCNを渡す」
「じゃあ明日以降か」 生田が横山の様子を窺いながら言う
「そうね 横山はOCNのこと覚えているから ちょっと遊んでみようかな?」
「何 悪いこと考えてんの?」 石田が目を細めて 譜久村を訝しんだ
「今度はアユミに手伝ってもらおうか?」 譜久村がニンマリする
「そうしてちょーだい ミズキの台本じゃ 私 カメラマン役ばっかだから」 生田が鼻で笑った
「何 どっきり? 何すんの?」 石田がウキウキして体を揺する
「アユミにいじめられてるところを 横山に助けてもらおっかなぁ?」
「えー また そういうの? 私 そういう役回り多くなーい? もお また好感度下がっちゃう」
「大丈夫! ちゃんと 横山の記憶は消すから」
「でも 本能的に私のこと怖がっちゃうんじゃないの?」
「あるかも」 譜久村が応える
「いや 元々怖いから」 生田が言った
「オイ!」 石田が手の甲で隣の生田の胸を叩いた
「アユミは優しい先輩キャンペーンを絶賛展開中だから」 
「あー 私のパクったー!」
「そんな あざとくないですぅ 私のは自然の優しさ」 石田が笑う
「じゃあ その優しさを封印して 思いっきり意地の悪いキャラでお願いね」
「えー マジでやるのぉ?」 石田が首を振って イヤイヤをした
「私から 小田を寝取ったペナルティよ」
「寝取ってないし まりあのせいだし」 石田が拗ねた
「もう一回 小田と寝ていいから」 生田が面白がる
「べ 別に小田のこと好きじゃないからね」
「ツンデレだ ツンデレw 古いなー 石田師匠ー」 生田と譜久村は顔を見合わせて笑った

135よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:23:02
「横山ー 一緒にトイレ行こっか?」 飯窪が言った
今日は大阪でハロコンだ
飯窪は生田から 横山をトイレに連れて来るように頼まれていた
「久しぶりですね 飯窪さんに誘われるのは」
「最近ちぃちゃんが構ってくれなくて」
「あー 尾形さんにベッタリですからね しょうーがない 横山が相手してあげますよ」
「なにそれー? 調子こいてんじゃねーよ! ウフフ」
「ごめんなさい! 本当は嬉しいんです」
二人は楽屋を出た
「でも 久しぶりね あの時以来か?」 飯窪が隣を歩く横山を見る 
「そうですね 今でも信じられないですけど あんなのが付いてたんですよね」
「ほんと なんだったんだろアレ?」
二人は気恥ずかしくて黙り込んだ
「二人でトイレ入るの誰かに見られたくないから 遠くまで行こっか?」
「なんでですか?」
「だって 仲がいいとこ見られちゃうと ちぃちゃんに嫉妬が成立しないじゃんw」
「さすが飯窪さん! そんなことまで考えてんですね」
「そうだよぉ もぉ 私は横山がどうしたら人気が出るか 夜も寝ずに考えて..」
「そういうのウソ臭いんでいいです」
「言うわね」 飯窪は笑った
「でも 私もどうやったら飯窪さんのネタになれるか 日々考えてます」
「そういうのウソ臭いから止めてくんない?」
「本当ですって」
「ウソ臭ぇー!」
二人の笑い声が通路に響いた
「あっ ごめん電話入った 横山そこのトイレ 先に入ってて」 飯窪がスマホを耳に当て 通路の脇に入る
横山は言われた通り トイレのドアを押した
「今まで 騙してたんですか?」
中には 譜久村と石田がいた 
石田が譜久村に怒っているようだ
「あっ..」 横山は見ない方がいいと思い 踵を返そうとする
「待って横山! 一緒に譜久村さんの話を聞いて!」 石田が呼び止めた
「どうしたんですか?」 横山は二人の傍まで歩み寄る
「これ見て」 石田が譜久村の股間を指さした
フレアスカートの前が突き出すように盛り上がっている
「違うの.. ミズキそんなつもりじゃ..」
「そんなつもじゃなかったら なんなんですかこれ?」 石田はそう言って フレアスカートの裾を持ち上げた
「キャッ!」 横山がビックリして声を上げる
アレが怒張して反り返っていた
「私がトイレに入ったら 譜久村さんがすぐ後に入って来て いきなり後ろから抱きつかれたの
ビックリしたんだけど 何かお尻に当たると思って 振り返ってみたら こんなのが..」 石田がアレをまた指さす
横山は自分に付いていたアレだと すぐに気付いたが言い出せなかった
「この人 男だったんだよ! 今まで私たちを騙して 世間を騙して 
モーニングのリーダーやってたんだわ」
「..ミズキ そんなんじゃないもん..」
「そんなんじゃないもんって 気持ち悪い! 男でしょあなた?」
「石田さん 怒らないで 何か理由が」 横山が言う
「理由も何も アレが付いてんだよ? あんなの見たことある?」
「え? な ないです」 咄嗟に横山は嘘を付いてしまった
「本物だよアレ 作り物じゃないんだから ほら ちょっと触ってみて」
石田はスカートを更に持ち上げて 横山に促す
横山は恐々手を伸ばし 触れてみた
「キャッ」 
温かいアレがピクっと跳ね上がった
「ねっ 本物でしょ? これで私に抱き付いたんだよ 何しようとしたのかしら?」
石田が譜久村を睨み付ける
「横山助けて!」 譜久村が横山に抱き付いた
「えっ?」 横山は困惑して石田を見る
「横山! 動かないで! 何されるかわかんないよ! 今 誰か人を呼んでくる!」 
石田はそう言って 走ってトイレから出て行った

136よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:26:03
「なんでこんなことに..」 譜久村が涙声で言った
「譜久村さん それ 誰かに移されたんですか?」 
「移された? どういうこと?」
「前からずっと付いてたんですか?」
「違う.. 今朝起きたらあったの.. どうしようかと思ったけど 仕事休めないし..」
自分の時と一緒だ
横山は譜久村を守らなければ と思った
「とりあえず 今日は体調不良で休みってことにして帰られたらどうですか?」
「でも もうすぐ人が来ちゃう」
「じゃあまず移動しましょう」
横山は譜久村の手を引くと トイレの入り口で左右を確認した
「大丈夫です 早く」
二人はトイレを出て通路を走り 隠れる場所を探す
横山が適当にドアを開くと 少なくとも今日は使ってなさそうな ミーティングルームがあった
「しばらくここに隠れててください 楽屋から譜久村さんの荷物持って来るんで 
マネージャーにも調子が悪くて帰ったって言っときます」 
「ありがとう横山 でもちょっと待って..」
「どうしました?」
「これがビンビンになっちゃって 治まらないの」
「え?」
横山は 譜久村が指す股間を見た
ベージュのスカートが飛び出したままで 何故か頂点が少し濡れているようだ
そう言えば下着はどうしたんだろう?
「こ こすって抜けばいいですよ」
「こする? 抜く? え? 何をどうすんの?」
「それを握って こんな風に..」 横山は真っ赤になって手を上下に動かした
「え? わかんない 横山やって」
「え?」
「やって お願い!」
横山は恐る恐る 隣に立つ譜久村のアレを握った
温かい 自分の時より 太くて硬い
人によってこんなに違うのか.. 手を前後に動かしてみた
「ああっ」 譜久村が声を漏らす
「ダメっ もっと大きくなっちゃう」
アレが更に鎌首をもたげ 大きくなる
「なんかエッチなこと考えてください!」 横山がしごきながら言った
「エッチなこと? 何? なんだろ? ドキンちゃん?」
「え?」
「バタコさん?」
アレが青筋立って 横山の掴んだ指を押し広げる
この人変態だ.. 絶望感が横山を襲う しょうがない!
「バタコさんとジャムおじさんが 裸で抱き合ってるところを想像して!」
「裸で? そんなエッチなことできないよ」 譜久村が顔を伏せた
もぉ どうすれば? 横山は迷っていた
舐めてみる? いいえ そんなことできない
でも時間がない 
キスしてみようか? そしたら私もおかしくなっちゃっう
「変な気分になって来た 横山ぁ〜」
譜久村が横山の胸に顔を埋めて来た
手が忙しなく胸を揉む
「いやっ」 横山はアレから手を離して 譜久村の手を止めようとした
譜久村の唇が 服の上から胸を這いながら 首筋に上がって来る
「だめっ」 キスしようとする譜久村を 横山は顔を反らして必死に阻止した
譜久村の手が 横山の胸から下半身へと移動する
腰にあるホックを外し ジッパーを下げると ストンとミニスカートが落ちた
黒いストッキングの上から 譜久村の指が横山の股間を刺激する
「やだぁ」
横山は手をどけようと体をくねらせ 譜久村の手を掴むが 一向に止めようとしない
そこはどんどん湿って行き 横山の上げる拒絶の声がくぐもって来た
「だめっ やめてください.. ぁん ぃやぁ..」

137よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:29:20
「ああっ? どきんちゃんが中に逃げてしまったわ」
譜久村はショーツの中に手を突っ込むと 敏感な部分を直接触る
「ちょっと ダメっ 本当に!」 横山は譜久村に向き直り怒った
「ふふっ 怒った横山もカワイイ」 横山の頭に手を回し 強引にキスをする
しまった! 横山は隙を作ってしまったことを後悔したが すぐに欲情してどうでもよくなった
譜久村が耳元でそっと囁く
「私のこと 加賀楓だと思いなさい」
「え? かえでー?」
横山は トロンとした目付きで譜久村を見た
「頑張ってるね! 肩凝ってんじゃないの?」 目の前の加賀が笑顔で話し掛けて来た
「そんなでもないけど」
「ちょっと揉んであげるよ ほら 後ろ向いて」
「じゃあ やってもらいましょうか」
「うん 結構硬くなってる」
「そう?」
「きっと胸が大きいからだよ」 そう言って加賀は後ろから両手で胸を軽く持ち上げた
「バカなこと言わないで! セクハラ!」
「あれ? 胸が凝ってるよ ここも揉まなきゃ」
「胸が凝るなんて聞いたことないからっ やめてっ」
「だって ここ! こんなに硬くなってるし」 親指とひとさし指で乳首を摘み 転がした
「やんっ」
「横山 どうしてこんなになるまで言ってくれなかったの? 
言ってくれれば すぐに楽にしてあげたのに」
加賀はそう言うと 乳首と乳房を触りながら 横山のうなじに唇を這わせた
「だって かえでー いつも誰かと楽しそうに話してるし」
「バカだなぁ 横山は私にとって特別な人だよ とても大切な人」
加賀の手がお腹を撫で 太ももを這い 徐々に股間へと近づいて行く
「かわいい 玲奈好きだよ」
唇が顎のラインに触れ そのまま上がって 口付けをする
お互い舌を絡ませ 貪り合った
唾液の糸を引く唇を離し ほんの僅かな距離で見つめ合う
「かえでー 私も好きだよ」 再びキスをした
横山は陶然となりながら いつの間に私は この人をこんなに好きになってたんだろう?
と考えていた
この人の全てが欲しい
下の方で再び加賀の愛撫が始まる
横山は快感に身悶えした
「玲奈 もっと愛し合いたい」
加賀がスカートを下すと そこには大きなアレがそそり立っていた
横山は何故かそれが異常なものだとは思わなかった
「ちょうだい」 痺れたような頭で呟く
加賀と一つになりたかった
「ちょっと待って」 加賀は自分の隣にあった音響装置に掛けてある白い布を掴むと 床に敷いた
「床が固くて 冷たいかもしれない ごめんね」
促されて横山が布の上に座る
加賀は横山の目を見つめたまま 横山の脚の間に膝立ちした
「好きだ玲奈」 ストッキングと薄いピンクのショーツを下すと 
横山の柔かな内ももを手で抑え 体を倒してアレを埋めて行く
「ぁぁっ」
僅かな痛みと快感を伴いながら 異物が横山の中に入って来た
加賀が左脚の太ももを抱えて ゆっくりと前後に動き出す
大きな異物が前へ後ろへと進む度に 横山に快楽が波のように訪れる
「ぅんっ ぁっ ぁっ ぁんっ」
「玲奈 好き! これからも一緒に頑張ろ?」 加賀が熱い眼差しで横山を見つめる
「かえでー 私も 好き!」 横山は更に体を前に倒した加賀の腰に 両腕を回して抱き付いた
動きが速くなるに連れ 横山に押し寄せる快楽の波が全身を包み込み 
何かが頂点を目指して高まって行く 
呼吸が荒く 体は熱かったが 身体がこれ以上ないくらいに活性化し 喜んでいた
「ああんっ!」 
ついに 突き進んだ先の向こう側へ飛び出し 横山の頭の中が真っ白になった

138よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:36:05
横山が目を閉じて息を整えていると心地良い温もりと重みが離れた
目を開くと アレから白い雫を落とした加賀が膝立ちになり 優しい笑顔で横山を見ている
独特な香りが漂っていたが 今はそれにさえ加賀を感じ 好ましかった
「玲奈 私の一部を預けたから.. 今度は玲奈が私にちょうだい」
「わかった」 それによって私たちの絆が完全なものとなる 横山に何故かそんな思いが過ぎった
「さぁ 服を調えて楽屋に戻って これは玲奈と私だけの秘密 ここに来たことは忘れなさい」
「うん」
横山はボーっと歩いていた すれ違う人たちが不思議そうに見て行く
頭の中では 加賀と愛し合った幸福な感覚を思い出していた
凛々しくキリっとした加賀の目
形の良い唇
しっかりした肩から伸びる長い腕
細く長い指
そして 官能的な低い声
思い浮べる度 横山のどこかが疼く
ああー かえでー 私のかえでー
愛し合ったばかりなのに また愛し合いたかった
「横山 どうしたの?」
気が付くと楽屋に戻っている
加賀が不思議そうに横山の顔を覗き込んでいた
「かえでー!」 すぐ傍にいたことが嬉しくて 加賀に抱き付いた
「何! 何よ? どうしたの?」 加賀が驚く
「仲いいね れなでぃー」 隣にいた小田が冷やかした
あれ? ここは楽屋? そしたらさっきはどこで愛し合ってたの?
横山は混乱した 夢? 夢だったのかな?
そう言えば 今朝楽屋に来た後のことがハッキリしない 
寝不足気味だったから どこかで居眠りしてたのだろうか?
バカじゃないの私..
「どうかしたの?」 体を離した横山を 加賀がマジマジと見た
「ごめん ごめん かえでーが一瞬浅井長政さんに見えた」
「はあ?」 加賀が大きく口を開ける
「あー あれでしょ? 戦国武将」 小田が言った
「見たことあんの?」 加賀が呆れて聞く
「ないけど」
「訳わかんない」 
「カエディーがチョンマゲしたら似てるとか?」 小田が笑う
「はぁ?」 また加賀の眉が下がった
「そうなんです たぶん頭剃って 兜を被れば似てるんです」 横山が小田に答える
「意味わかんないよ」 加賀が伸びをしながら 自分の席に戻って行った
「カエディー行っちゃったよ?」 小田が笑う
「小田さんはお市の方ですね」
「え?」
「浅井長政の奥さんは 織田信長の妹でお市の方という人だったんです
小谷の方とも言うんで もう 小田さんにぴったり!」
「よくわかんない! れいなちゃんマニアック過ぎるよ」 小田が笑った
「豊臣秀吉の奥さん茶々も含めて 浅井さんとの間に三人の娘を持つんですよ」
「えー 私 そんなに産めない」
「いや 小田なら7・8人産めるね」 横で聞いていた石田が口を挟んだ
「なんでですか!」 
「だって小田って 大家族のお母さんそっくりだもん」
「誰ですかそれ?」
「イメージ イメージ!」
「イメージってw 確かに何年か前まで小さな妹あやしてたけど 
それだったら 石田さんの方がたくさん産みそうですよ?」
「なんで?」 石田が口を尖らせて 顎を上げる
「矢島さん家のコロンちゃんみたいだから」
「犬か 私は?」
「いいじゃないですかぁ コロンちゃんかわいいし」
「産まれた子供が みんなもらわれてっちゃうw」 通りがかった生田が 足を止めて言った
「酷い!」 周りはドッとウケたが 石田は更に口を尖らせた

139よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:39:16
あれ?
横山は ふと 自分の部屋のベッドでは無いことに気付き 目覚めた
腕を伸ばすとシーツがひんやりしている
あっ そっか ここは大阪のホテルか..
暗い灯りの中 ダブルベッドが並んでいる
何時?
頭の上の表示を見る まだ2時だ
なんでこんな時間に目覚めたんだろ? 
隣のベッドの加賀を見た
少し体を丸めて こちらに背を向けている
ん? 股間に張りがある これは...
覚えのある感覚に 手を股間へ伸ばしてみる アレだ!
なんで? なんでこんな時に戻って来たの?
横山は焦り 一瞬で寝ぼけ眼がしっかりと開いた
どうしよう? とりあえずトイレ..
そーっと立ち上がって 加賀を起こさないようにトイレに入る
部屋着を開くと アレが軽く立っていた
便座に腰を下して アレを摘み 無理矢理下に向け放尿する
はぁーっ 僅かな安堵感を得たのも束の間 この状況をどうしたらいいか 顔をしかめて考えた
どうする? どうするどうする?
どうして? どうしてこれがあるの?
今日を振り返る
そうだ 朝から変な夢を見たんだ 
かえでーと愛し合う夢
あのせい? 夢が関係するの?
何かヒントがないか 夢を思い出そうとする
あの時 夢の中のかえでーは 「私の一部を預けたから 今度は私にちょうだい」 と言った
これはかえでーからもらったものなの? 夢が現実になる?
ここで ふと思い出した 以前アレが付いていた時 加賀に移そうとしていたことを
夢の中のかえでーの言うことと一致する そうすればいいの?
横山は考えた
もし何もしなかった場合 今日のコンサート前に またトイレに行って処理をする
飯窪さんに助けを求めてもいいかも 
でもいずれは誰かに移さなければ.. このままなんてあり得ない
かえでーに移す場合 今してしまえば 会場で無理矢理連れ出す苦労もない
キスすればいいだけだ
でも.. 今度はかえでーが困るのか..
横山の良心が痛む
いいえ かえでーにはかえでーの考えがある
一度移して かえでーがまた私に返すのなら それでもいい
かえでーにキスしよう..
垂れ下がって来ていた股間のアレが また鎌首をもたげ始める
おしっこ出した これを使うの? 
悪い気がして 立ち上がると 洗面台でアレを軽く洗う
ユニットバスの扉を開ける時 初めてステージに立った時のようにドキドキした
静かに音を立てないように出て 扉を閉める
加賀はこちらを向いていたが 目は閉じられ 起きてはいないようだ
キスをしてしまえば こっちのものよ
ゆっくりと加賀の前に立つ
「ぅん?..」 加賀が身じろぎした
ヤバい..
横山は気配を消そうと固まる
「え?.. 横山?」 眠そうに加賀が言った
「どうしたの?」 しかめっ面で横山を見上げる
ぇぇいっ! やっちゃえ!
横山は体を折り曲げ 加賀の顔に唇を近づけた キスする寸前に目を閉じる
「ぅわっ! 何すんの?」 加賀が顔を背けた
もぉっ! 
横山は目を開けて また加賀の唇を狙う
「バっ バカっ! 何してんの?」 加賀がベッドから落ちそうになった

140よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:42:45
横山はベッドに乗って 加賀に抱きつこうとする
「ヤメテって! 夜中に何 ふざけてんの!」 
加賀はベッドから抜け出して立ち上がると 窓際へ逃げた
追いかけるのを止め 横山はベッドの上で仰向けになって口を尖らせている
加賀の温もりがする あったかいや
「何やってんの? そこどいてよ!」
加賀が様子を伺いながら 近寄って来た
「やだ! ここで寝る」
「バッカじゃないの? じゃ私 こっちで寝る」
加賀は隣の横山のベッドに腰を下す
「っ本当に! 何やってんだか」
ぼやきながら 加賀は横になった
「ふふっ」
程なく横山の方へ背中を見せていた加賀が 突然吹き出した
「どうしたの?」 横山が聞く
「ほらぁ 寝れなくなっちゃたじゃない 夜中にこんなバカなことしてくる
横山のこと考えたら 可笑しくなって ハハッ アハハッ」
横山は加賀のベッドを下り 隣のベッドの脇に立つ 加賀はまだ気付いていない
加賀の笑いが止まり 静かになる
横山はデュベを捲り 体を加賀の横に入れた
「ちょっ! 何やってんの!?」
加賀が横山の方へ向く
横山は加賀に抱きついた
「暑いって! おっかしいんじゃ..」
横山は加賀の頭に腕を回すと 強引にキスをした
加賀の目が驚きで大きく見開かれる
横山は激しく欲情し アレがこれ以上ないくらいに勃起していた
キスをしながら 片脚を加賀の体に乗せアレを押し付ける 
加賀の目が一瞬閉じられた
再びそれが開けられ 切なげに潤んだ瞳が現れる
横山が唇をようやく離すと 唾液が糸を引いて顎に垂れ下がった
「私.. なんか変..」 加賀が呟く
かわいい.. 眉が下がり気味になり どことなくおどおどと
濡れた眼差しを向ける加賀に 横山はキュンとした
もう一度口付けをする
ねっとりと時間をかけた口付けに加賀も応え 部屋に ちゅっ んちゅっ と言う 湿った音が響く 
横山の唇が加賀の顎を伝い 首筋を這い 部屋着の襟を割って 白く浮かぶ鎖骨へと下りて行く
加賀が頭を逸らし 白い喉が暗い光に浮かび上がる
横山は部屋着をはだけ ぽよんと形の良い二つの山を作っている乳房に唇を押し当てた
大きいと言うほどでもないが それなりにボリュームのある柔らかな胸の片方を舐め もう片方を揉む
「んっ..」
加賀は右手のひとさし指を噛み 横山の愛撫を感じ入っていた
左手は横山の頭を抱き 髪を撫でている
シャンプーのいい匂いと温もりと快感を受け 加賀は陶然として行った
横山の右手が胸から下りて行く
臍の窪みを過ぎ 更に進むとショーツの端に辿り着いた
中に手を入れ 薄い茂みを感じながら指を伸ばすと ヌルヌルしている
「ゃんっ」
加賀が女の子っぽい声を漏らした
ヤバっ.. 横山のムラムラはマックスに達し 今は加賀の膝に当たっているアレが 更に反り返る
横山はあっと言う間に出してしまった過去をチラっと思い出し 気を逸らすように
小さめの加賀の乳首を咥え 吸いながら舌でいじくった
股間のヌルヌルが更に溢れ出る
自分のソレを思い出しながら 横山は指を進める
加賀が身悶えし 横山の頭を強く抱き締めた
もう我慢できないっ 横山は加賀の腕から逃れると 半分かかっていたデュベを跳ね除け
膝立ちになった
両側に捲くられた部屋着の間から 白く美しい加賀の乳房と細いお腹が見えている
「預かっていたもの 返す..」 
横山はそう言うとアレを掴み 体を前に倒して行った

141よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:45:34
「ちょっと待って 横山 それ何?」 加賀がアレを凝視している
「何って.. アレ..」 答えに窮し 横山の動きが止まった
「え? 男? 横山 男なの!?」 加賀の目が信じられないと語っていた
「あの.. これには..」 
その時 不意に譜久村の言葉が甦った そのまま加賀に語り始める
「これは アレに見えてアレじゃない モーニングに歴代伝わって来たものなの
モーニングが栄光を掴む時には 必ずこれが現れる そしてその時のモーニングを
メインで背負って行こうとする者が受ける儀式なの」
「なにそれ.. 信じられない」
「これは あなたの体に傷は付けないし モーニングとしてステージで活動しない時は
現れない 歌をみんなに届ける日にだけ出て来るの」 
いつ 譜久村からこんな話を聞いたのだろう? 
横山は不思議に思いながらも 話の内容には疑問を感じなかった
「そんな話を信じろって言うの?」 加賀がジっと見つめながら聞く
せっかくここまで来たのに.. 横山は確認したくなった
「..私のこと好き?」 
「え? ...好きだけど こういうことじゃない」
「私もかえでーのこと好きだよ 好きだから 今はかえでーと一つになりたい!」
「...」 加賀は恥かしそうに目を逸らした
「かえでーは 私と愛し合いたくないの?」 気持ちが昂ぶり 少し涙声になる
「私はかえでーのこともっと知りたいし かえでーにもっと気持ち良くなって欲しい!」
「..横山としたぃ..」 少しの沈黙の後 加賀が横を向いたまま 小さく呟いた
「何? なんて言ったの?」
「横山としたい..」
「玲奈って呼んで」
「玲奈としたい」
「ありがとう.. 楓 好き」
左手を加賀の白く滑やかな太ももに回し 軽く持ち上げると 横山はアレをあそこに当てがった
加賀は両手で顔を覆っている
「んっ..」
亀頭が加賀のピンクの花芯に埋って行く 熱い体温と押し返そうとする圧力を感じる
気持ちぃぃ..
横山は加賀と一つになれる喜びを感じながら 更に快感を欲し アレを突き入れて行った
「あっ!」 横山が声を漏らす
束の間沈黙が降りた
加賀は熱い異物が自分に中に入って来る驚きと快感を覚えながら 更なる快楽を
待っていたが 温かい液体が体の外に出て来るのを感じ戸惑った
「..どうしたの?」 横山に囁く
「..ごめん もう出ちゃった..」
「...それで どうすればいいの?」
「ごめん..」 横山はベッドから立ち上がると 窓辺に寄る
悲しい気持ちでカーテンを少し開け 夜の街を見た 情けない顔をした自分がガラスに映る
後ろを振り返ると 加賀が体を起こして 部屋着の前を合わせて白い乳房を隠そうとしていた
アレが少し反応する
もう一度! 横山の中で加賀を欲する気持ちがまた高まり始めた
ガラスを見つめ 自分に言い聞かす
今度はちゃんと かえでーと愛し合える!
振り返ってベッドに近寄ると 少し戸惑いを見せる加賀を押し倒した
部屋着を再びめくり開け 柔らかい乳房に顔を埋める
「ゃんっ!」 加賀がかわいい声を出した
横山はたまらなくなり 加賀の長い脚を持ち上げ さっきと同じくらいまで成長したアレを挿入して行った
自然と腰が前後に動く
「んぁっ んっ ぁっ ぁっ ぁんっ」 加賀がいつもより高めの声を小さく漏らす
「楓 好き!」
「玲奈.. もっと..」 
片手で腰を掴み もう片方の手でプリンとした乳房を鷲掴みにして揉みながら
横山は体の欲するまま動いた
加賀の呼吸が粗く速くなって行く 横山の動きもそれに合わせて速くなった
「ぁっ!...」 加賀が腰を浮かして反ると同時に 横山も強い締め付けに放出した
頭が真っ白になった

142よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:48:59
加賀は横山の背中に回し ギュッと抱き締めていた両腕を緩めた
横山が加賀の上に体を預けてくる
お互いまだ少し早い鼓動が 伝わって来るような温もりを感じながら
なんとも言えない幸せを噛み締めた
横山が加賀の右の乳房に軽く頬擦りしながら 右手で左の乳房を撫でる
キメが細かくツルツルしているのに 吸い付いてくるような肌触りが心地良かった
「重い」
加賀はそう言うと 寝返りを打って横山を体の上からどけた
横山は口を尖らせ 半身を起こして加賀の顔を覗く 思わず口許が緩んだ
「泣いてんじゃん」
「...悪い?」
「なんで泣いてんのよ?」 横山がニヤニヤした
「...なんか嬉しかったの」
「え?」 横山の顔がくしゃっとなった
自分もいきなり泣いてしまいそうになるのを必死で堪える
「私も.. 私も嬉しかった..」 横山が囁いた
加賀が目を瞑り 涙を抑えようとする
「なんか本当に楓とわかり合えた気がする」
「あの.. あの.. 私.. モーニングに入ったけど いつもこれで大丈夫なのかな?
って思ってた.. でも.. 今 わかったの 横山と一緒にいれば大丈夫なんだって..」
涙声で訥々と喋る
「もぉっ 玲奈って呼んでよ!」
「ありがとう玲奈..」
加賀が横山を抱き締めた
横山も片手を加賀の背中に回し もう片方の手でそっと頭を撫でる
お互いくっつきそうな距離で見つめ合って微笑んだ
目を閉じてキスをする
抱き締めていた腕を解くと 二人はしばらく並んで横になっていた
軽い疲労感と安心感に軽くまどろむ
少し体が冷めて来たので 横山は体を横にして 加賀の体に寄り添った
加賀の左手と横山の右手は さっきから指を交互に組んで握られている
「あれ?」 加賀が声を漏らした
「どうしたの?」 横山は半身を起こした加賀の顔を見た
「なにこれ..?」 加賀が目を丸くして自分の足の方を見ている
「え?」 横山もそちらに視線を移すと そこにはアレが軽く立ち上がっていた
「あっ」 自分の股間を撫でてみる 何も無い
「私の無くなった! 楓に移ったんだ!」 
「え? これ移るの!?」
「うん 私も飯窪さんに移された」
「ええ!?」 加賀が驚きの表情で横山を見つめる
あれ? つい言ってしまったけど 飯窪さんのことは言わない方が良かったかな?
「ってことは 飯窪さんともやったの?」
「..ぅん」
加賀の目が少し険しくなった 眉がへの字になっている
「で でも 好きとかそういうんじゃないから! 飯窪さんに突然キスされてっ..
アレが付いてる時にキスされると 興奮してその気になっちゃうのっ」
「..それで私もこんなことになったんだ..」
「ごめんなさい.. でも私は楓が好きだし こんなになったら 楓とした.. したかったの!」
横山が真っ赤になって言う
加賀は横山の目を覗き込んだ
しばらく真剣な眼差しをしていたが フッと優しく微笑むと 横山の唇に軽くキスをした
「わかった 玲奈の気持ちはわかったよ」
横山は さっきまでの女の子っぽい加賀が いつの間にか男前っぽく変わっているのに気付いた 
「でも アレについて もっと教えて! なんなの?」
横山は自分の経験と 飯窪から聞いた知っている限りのことを話す
そしていつの間にかレクチャーされていた譜久村の言葉も
「そんなことがあるんだ..」 加賀は黙って聞いていたが 横山が話し終わると一言 そう言った
「儀式なのこれ? そんなつもりはなかったけど..」 横山が呟く
「譜久村さんが更に何か知ってそうね」
加賀の目付きが鋭くなった

143よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:56:48
「うん うふっ やめてちぃ」
「なんや これ好きなん?」
「ちゃうわっ」
「うそ? 好きなんちゃう?」
「しつこいなぁ やめへんなら こっちもやるで?」
「あっ やめっ はーちん」
「好っきやなぁちぃも みんなに言うてやりたいわ」
「な なにを?」
「ちぃがこんなに えっちぃなこと」
「..それ 上手いこと言うたつもりなんか?」
「ハハ 強がっとるで もう我慢できへんのやろ?」
「ぜーんぜん 平気や!」
「ふーん そうなん? じゃあやめるで? ええの?」
「..いけずやな そんなら うち本気出してええの?」
「ええよ」
「自分余裕やな ほんまにええんか?」
「かまへんて」
「後悔しても知らんで ほな」
「ああっ うんっ」
「どや?」
「あはっ あかんっ あかんて」
「なんや? 口ほどにもあらへんな さっきまでの勢い どないしたん?」
「やめっ やめや あはっ ほんまあかんて」
「びしょびしょやないか すけべぇやな」
「い 言わんといて..」
「いくらでも言うたるわ はーはすけべぇやって」
「か かんにんや.. あっ」
「わかったやろ? わかったらうちの言うこと全部聞くんやで?」
「んっ ええの それ ええのぉ」
「体にしっかり覚えさせんと はーはうちから離れられへんってことを」
「ああっ」
「そや それでええんや ほな 次はこれやで」
「ゃんっ」
「ええか? ええなら これ舐めてみ?」
「んっ んんっ こへでへえ?」
「あっ ええで はーちん もっとや はよう」
「はぁ んん うん はぁはぁ んちぃ では? へぇは?」
「あんっ 自分好っきやなぁ そんな舐めるん好きなんか?」
「はめへ はふはすぃ」
「うんっ あっ ええ眺めやで ぁんっ」
「もうええやろ?」
「せやな おおきにはーちん ご褒美や」
「ぅんっ あはぁっ あっ あっ ぃやんっ」
「アハっ はーのここ ひくひく言っとるで」
「ダメッ ちぃ ダメッ」
「ほんまモーニング来て良かったで こんな綺麗なはーの..」
「あかん! 言わんといてっ!」
「ふーん? 言うたらダメなんか? そんなら 体に聞くわ」
「ぃやんっ ああっ」
「ええ? なんやて? 聞こえへんな」
「あっ ぇえんっ ええのっ してぇ もっとぉ」
「おっ よぉ聞こえたでぇ ほなリクエスト通りや」
「あっ あっ ぅんっ あっ」
「はーと一緒におると こっちもすけべぇんなってかなわんわ」
「あっ.. あ... ひゃんっ!」
「なんや 冷たいのぉ 一人で行きよった」
「...」
「おーい はーちん! 起きぃや! 仕事に戻るで?」
「...悔しい」
「ハハっ またうちの勝ちやな」

144よーろぴあん!:2018/06/03(日) 07:59:44
大阪会場の朝 譜久村はスタッフに呼ばれて注意点を説明された後 楽屋へと戻ろうとしていた
ふと 横に繋がる通路の向こうを見ると トイレの表示のあるところから 
尾形と森戸が手を繋いで出てくるのが見えた
「ほんとに あの2人仲いいわね」 思わず呟く
楽屋に戻ると 既に準備を終わらせて待機している者もいる中 集合をかけた
「今日の変更点について話すから よく聞いて
まず 設備が壊れた関係で 今日のステージはホリゾントが1m前に来てます
セットごと動かしてるから余り気にしなくていいと思うけど 花咲くなんかは縦に詰めないといけないし
後でステージで確認するよ シャッフルについても この後の通しで..」
譜久村はメンバーの顔を見回した
程度の差はあれ みんな真剣な眼差しで聞いている
加賀の顔がいつもより 更に凛々しく見えた
隣にいる横山が まだ眠そうに目を擦っているのを 肘で小突いて窘めている
上手く行ったのかも.. 譜久村は心の中でニヤリとした
話が終わると 生田に声をかける
「ねー 加賀と横山 いい感じだと思わない?」
「そう? やったのかな?」
「わかんないけど そんな気がする」
「ちょっと探り入れてみるわ」
生田は カバンの中から何か取り出している飯窪に歩み寄った
「何 探してんの?」
「うん? シュシュ おかしいなぁ 持って来たと思ったのに」
「エリあるよ ちょっと待って」 生田は自分の席の戻って シュシュを持って来る
「ほら あげるよ」
「ええ? いいよぉ」
「いいって いくつもあるから」
「ホントに? じゃあ ありがと ふふ かなり派手なんですけど」
「似合うと思うよ」
「似合うかなぁ?」
「ほらぁ いいじゃん ..ところで 加賀と横山 いい感じだと思わない?」
「ああ 今日は朝から一緒にいるね」
「実はさぁ アレ 昨日は横山にあったんだ」
「え? アレってアレ?」
生田が頷く
「そうなんだ」 飯窪の目が好奇心で 丸く見開かれた
「で 横山と加賀が上手く行ったんじゃないかと思って」
「わかった ちょっと聞いてみる」 飯窪はニンマリ笑うと席を離れる
「横山ぁ ちょっといい?」 飯窪は 加賀と談笑している横山を呼んだ
「はい なんですか?」
「ちょっと ちょっと」 楽屋の外に連れ出す
「あなたたち仲いいじゃないの 何かあった?」
「はい あの.. 実は..」
「なに? なに?」
「昨夜 私にまたアレが現れて..」
「ええ?」
「かえでーと私 同じ部屋だったから..」 横山が顔を真っ赤にして下を向く
「うん 何? しちゃったの?」 
「はい..」
「ホントに? おめでとう!」
「ぃや ぉめでとぅ ってぃぅのも..」 横山が恥かしそうにゴニョゴニョ言った
飯窪がハッとする
「じゃあ 何? アレは今 カエディーに付いてんの?」
「はい」
「そっかぁ そうなんだぁ」 モジモジする横山が微笑ましかった
「じゃあ これから13期の絆をもっと深めなきゃね」 飯窪がイヤラシイ笑みを浮かべる
「何言ってんですかぁ そんなこと..」
「あれ? 私 何も変なこと言ってないよ? 横山が深読みし過ぎじゃないの?」
飯窪は面白そうに横山の顔を覗き込んだ
「もっとカエディーが横山の深〜いところまで 奥の奥まで わかってくれるといいね」
「もぉ やめてくださいっ!」 横山が恥かしさに目を瞑って 飯窪を軽く叩いた

145よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:02:50
さんま「今日のゲストは加賀楓ちゃん なんやおまえ横山と同期なんか?」
加賀 「はい」
さんま「年は横山と?」
加賀 「2つ上です」
さんま「横山より上なんか そうなんか 横山こいつやりおるで 年上としては
     横山より凄いとこ見せんとなぁ」
加賀 「そうなんです 横山の方がいつも積極的で」
さんま「そやろ」
飯窪 「でもでも 加賀は研修生で4年やってたんで 実力はあります」
さんま「え? 研修生?」
飯窪 「はい モーニング娘。に入る前に」
加賀 「4年間研修生やってました」
さんま「そんなに長くやってたんか」
加賀 「はい」
村上 「下積み長かったんやね」
さんま「そやなぁ それはモームスに成れて良かったなぁ」
加賀 「はい 本当に嬉しくて」
横山 「嬉しすぎて 私より泣いてました」
さんま「おまえー 横山より泣いたんか? そんな立派な眉毛やのに」
加賀 「ちょっと涙もろいですかね」
さんま「涙もろいて 最近は何で泣いたんや?」
加賀 「あのー ガンダムのプラモデルを作って 楽屋に持ってきたら
    横山に壊されて」
さんま「ファー! それで泣いたんか?」
加賀 「はい」
さんま「おまえ悪いやっちゃのぉ」
横山 「違う! 違うんです!」
さんま「何がやぁ」
横山 「加賀が そのプラモデルで私を突付いて来たんです」
さんま「うん どんな風にや?」
横山 「キック!とか パンチ!とか 男の子がよくやるじゃないですか?」
さんま「おお やるな そんで?」
横山 「私の胸 ロボットの足で突付いて ぼよよーんとか言うんですよ!
    だから ウザいって手で撥ね退けたら ロボットが飛んで行っちゃって」
さんま「ファー そんで壊れたんか?」
加賀 「はい そこまでする必要ないかと思うんですけど」
横山 「だってしつこいんだもん」
さんま「それは横山が悪いわ」
横山 「なんでですか!」
さんま「それ 飯窪だったら ぼよよーんってならんもん」
村上 「そやな」
飯窪 「ひどーい!」

とりあえずここまでは予想

146よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:08:17
飯窪が生田の傍に戻って来た
「横山から聞いて来た 上手くいったんだって」
「昨夜?」
「そうみたい 同じ部屋だったから」
「見たかったなぁ」
「何言ってんの?」 飯窪が生田を軽く叩いた
「そうすると OCNは今 加賀にあるんだ?」
「そうみたい」
二人は加賀を見た
本番前の確認に備えて 長袖Tシャツとジャージ下のレッスン着姿でノートを見ている
特に普段と変わりは無いように見えた
「なんか いつもと変わんないね」 飯窪が言う
「うん もうちょっと挙動不審でもいいのに」
「さすがカエディーね」
「いやいや 今のうちだけかもよ?」 生田は悪そうな目付きで笑うと 飯窪から離れて行った
「OCNが無事 加賀に渡ったって」 加賀の様子を見ている譜久村に 生田が話し掛ける
「良かった! いよいよ加賀にOCNが行ったかぁ」
「でも いつもと変わんないように見えるね」
「うん 私もさっきから見てたんだけど 変わったところないのよね」
「普通 あんなの付いたら 気が気でないと思うんだけど」
「そうだよね」
「ちょっと仕掛けてみよっか?」
「いいよ いずれ加賀とは話ししなくちゃならないし その前にどんな様子か知りたいわ」
「オッケー」 生田は楽しそうに離れて行った

「おはようございます! モーニング娘ワンエイトです! よろしくお願いします!」
ステージにメンバーが一列に並んで客席に向かって挨拶をする
今日のハロコンの確認が始まった
一旦舞台の袖まで戻ると 生田は飯窪に話し掛けた
「加賀はそのままステージに立って大丈夫なの? 興奮しない?」
「たぶん.. 横山の話聞いたら けっこう朝まで愛し合っていたんだって」 飯窪が赤くなる
「まだ賢者タイムなのか」
「ちょっとぉ!」 飯窪が照れながら 生田を叩く
少し離れた所で こぶしの広瀬とつばきの山岸が加賀を見て こそこそ話している
生田は近寄るとフレンドリーモードに入った
「どうしたの?」
「あっ 生田さん なんでもないです」 広瀬が笑って応える 山岸も隣で頷いた
「今 加賀の方見て なんか話してなかった? まぁ二人とも加賀ファンなのは知ってるけど」
「いえ なんか..」 
「なんかカエディーが いつもよりビシっとしてると思って..」 広瀬を遮って山岸が答えた
「そうなんだ? どこが?」
「いつもより 眉が更に 凛々しくて..」 
「うん いつもより 更にこうだよね」
山岸が言う隣で 広瀬が指で 鋭角に尖る眉を指で目の前に描いて笑った
「他にもなんかいつもと ちょっと違うような..」 山岸が更に呟く 
「腰つき! 加賀さんの腰つきがなんかぁ?」 両の拳でニヤ付く口を隠しながら広瀬が言う
山岸が照れ笑いしながら 肘で広瀬を小突いた
「凄いとこ見てんね」
「キャーッ!」 二人は恥かしそうに声を上げた
生田はヤバいと思い 加賀の腰の辺りを見たが 特に飛び出してはいなかった
もしかして 賢者タイムじゃなく 自分の欲情をコントロールできる? 生田は加賀の方へ歩き始めた
「きゃっ!」 蹴躓くフリをして 生田が加賀の左腕に掴まる
Tシャツの上から 胸の谷間で腕を挟み 両脇を閉めた
「生田さん! 大丈夫ですか?」 加賀が振り返って生田の顔を見る
「危なかった もう少しで転ぶところだったっちゃ 加賀ありがと」
両腕を反対の肩まで回し 一瞬抱き付いた
「え? あっ!」 びっくりした加賀が 次の瞬間しゃがみ込んだ
「どうしたと?」 生田が上から声を掛ける
「い いえ.. なんでも.. ないです」 加賀は寒いとでも言うように 両の太ももを摩った
「ふーん」 生田は口の端を上げて ニンマリと笑った

147よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:12:14
「この角度から見る加賀ってかわいいね」 生田がしゃがんだままの加賀に言う
「え?」
「なんか マメシバみたいw カワイイーっ!」
生田は加賀の額に胸を押し付け抱き締めた
や 柔らかいっ.. それに いい匂い.. 
加賀は生田から強烈な女を感じ 立ち上がれないくらいにアレが大きくなるのを感じた
ヤ ヤバい!
今日の未明 横山と愛し合った後にアレが自分の体に現れた時 
加賀は不思議と自然にそれを受け入れた
性的欲求が満たされ 感覚が麻痺していたのかもしれない
しかし 会場入りしてからも特に違和感は覚えず 寧ろキビキビと動く体に
やる気が漲る思いがしていた
ステージに対する集中力で ここまで余計な雑念を持たずにいたのだが
生田の肉体に触れた途端 それが脆く崩れて行くのがわかった
「どうしたっちゃ?」 生田が顔を覗き込む
麗しい睫毛 赤い唇 チラリと覗いた舌
いつもはそんなこと思ったことないのに 生田が大人の女に見えた
何もかも知り尽くした大人の女...
「調子悪いの? ちょっと向こうで休も!」 生田が背中に手を回し 加賀を立たせる
加賀はアレが痛い程大きくなっているため 中腰で歩いた
「あっ ミズキ! 加賀がちょっと調子悪そうだから あっちで休ませるよ 言っといて」
「え? 大丈夫?」 譜久村が加賀に声を掛ける
「すみません ちょっと休めば..」 
加賀は譜久村を真っ直ぐに見れなかった
白い肌 巻き髪 ぷるんとした唇 
ああ.. お姉さま.. 
腕に押し付けられる生田の胸の柔らかさと温もりで 既に興奮しているのに
更に女の空気を漂わせている譜久村を間近で見るのは 火に油を注ぐようなものだ
「わかった じゃあこっちは言っとくから えりぽんよろしくね」
「了解」 生田は譜久村に艶めかしくウインクして見せた
「大丈夫? どこか痛いの?」 生田が加賀を支えて歩く
「それ程痛くはないんですが..」 加賀の息遣いは荒くなっていた
山岸や佐々木とすれ違う
心配そうに声を掛けて来る彼女たちの顔を 加賀は見ることができなかった
見ればきっと更に欲情してしまう
それでなくとも 声を掛けて来る度に 腕にギュっと押し付けられる
生田の胸と ときどき頬に触れる髪に どきどきしっぱなしだ
「トイレ寄ろうか?」 楽屋へ向かう途中 生田が言った
「お願いします」 
冷たい水で顔でも洗えば..
中に入ると顔を洗った 冷たい刺激に少しずつ気が紛れて行く
「はい」 顔を上げると 生田がハンカチを差し出した
「あっ ありがとうございます」 恐縮しながらハンカチを借りる
「もぉ ビックリしたっちゃ 突然しゃがみ込むから エリ 何かしちゃったかな?って」
「すみません 生田さんのせいじゃないんです ちょっと急に体の調子が..」
「エリのせいじゃないの?」 いきなり生田が顔を近くまで寄せて 色っぽく囁いた
「え? あっ!」
「こうなってるのは エリのせいじゃな・い・の?」 
生田は加賀の股間の膨らみを撫でながら 上目遣いで再び囁く
収まりかけてたアレの膨張が 急激にぶり返した
「い 生田さん.. 何を..」
「エリじゃ ダメ?」 加賀の顎のラインに唇を這わせながら生田が息を吹き掛ける
加賀の中で 何かが吹き飛んだ
生田の唇を奪い 体を抱き寄せる
甘い香りを嗅ぎながら 女の丸みを帯びた柔かな体を楽しむ 
加賀は貪るように生田と舌を絡めた
生田の目に 淫猥な光が宿る
唇を離し 自らTシャツをたくし上げると 白い綺麗な形の乳房が現れた
加賀はたまらず 乳房にむしゃぶりつき 唾液でテラテラと光る程に舐め回す
「あんっ」 生田は加賀の頭を抱き 髪をくしゃくしゃにした

148よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:15:07
「そんなにがっつく程やりたいんだ? フッ かぁわいっ」
「生田さんっ.. 生田さん..」
加賀は夢中になって ツンとした白い乳房を吸い 揉んだ
「はい ちょっと待って! ご褒美あげるよ」
生田はしゃがみ込んで 加賀のジャージ下を一気に引き下した
ショーツの中から 大きなアレが頭を覗かせている
「おっきぃ!」 生田の目が丸くなった
ショーツを下げると 勢いよくアレが跳ね立つ
「見て」
生田は艶めかしく アレに細い指を絡ませ 舌で茎を舐め上げた
「ええっ? そんなこと...」 あまりのイヤラシさと気持ち良さに 加賀は絶句した
じゅぷっ じゅぷっ ぶちゅ
「どほ? きほちひい?」 生田がアレを咥えながら 上目遣いで聞く
「..はい ..つーか我慢できない!」
加賀はアレを抜き取ると 生田の腕を取って立たせ シャカパンを引き下した
引き締まっていながら 丸く女性らしい 形の良い白い尻が現れる
「もぉ せっかちだな」 
生田は体を折り曲げ 個室のドアに両腕を付いて 尻を上げてやった
「生田さん やらせて!」
「エリでいいよ」
「エリ!」
尻を両手で掴むと 割れ目を押し広げ 加賀はアレを押し込んで行く
一旦奥まで入ると 纏わり付く肉壁の快感に 自然と腰が前後に動いた
パンッ パンッ パンっ
生田の美しいくびれを掴んで 激しくピストン運動をする
「んっ ぁっ」
加賀の長く細い 美しい指が生田の肌に食い込んだ
「楓 それじゃダメ!」
「え? 何が?」 加賀は動きを止めることができず 腰を前後しながら聞いた
「荒っぽいだけで 気持ちよくないよ もっとゆっくり」
「ゆっくり?」
「そう ジェラシージェラシーのリズムで動いてみて」
「え?」 加賀の頭の中で音楽が流れる
直線的だった動きに 溜めが入った
加賀の動きに合わせて 生田も腰を微動させ始める
生田が体を少し起こし くびれを掴んでいた手が前へ回った
動きのリズムに合わせて 腹筋も動き その度にアレが締め付けられた
「エリ! ヤバい.. 気持ちいいっ!」
「ぁんっ ぅんっ いいよっ その感じっ 覚えといて」
「あぁ 出ちゃう..」
生田は体を捻り 加賀から離れた
「あっ!」 
生田の体から外に出たアレが 白い液体を宙に放出する
加賀は目を瞑って 体を震わせた
「ふーっ」 息を吐いて 程なく加賀が目を開く
「中で出したら ソレがこっちに移っちゃうんでね 楓! これからも中に出すんじゃないよ」
加賀はまだボーっとしていたが なんとなく言わんとすることがわかり 頷いた
「素質があるね楓は.. ソレはモーニングにとって大切なものだから
後でミズキから説明があるよ」
加賀はまた頷いた
生田を見つめる内に 今になって凄いことをやってしまった実感が伴って来る
「生田さん 私.. こんなことしちゃって..」 
私にアレが付いて 生田さんとセックスした!? 
信じられなかったし 生田を傷付けた罪悪感があった
「何言ってんの? 気持ちよかったよ ソレは傷も何も残らないから 気にしないで」
慰めで言っているようには見えず 軽く笑っているのを見て 加賀は楽になった
「ムラムラしたら またやろ?」 生田が髪をかき上げ 艶っぽく言った
「あのー」
「戻らなきゃ さっき言ったように 詳しいことは後でミズキが教えてくれるよ」
本当にこれでいいのか? 疑問は収まらなかったが 加賀は生田と共にステージ脇へ戻った

149よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:18:32
「カエディー どうだった?」 譜久村が戻って来た生田に聞いた
「OCN付いてた」
「良かった 見たの?」
「した」
「え? 手出したの?」 
「そりゃかわいいんだもん」
「呆れた」 譜久村が苦笑する
「やっぱさ 元々手足が長いから OCNもおっきぃし カリ高だし」
「まださかってんの? 切り替えなよ」
「とかなんとか言っちゃって 見たくなったんでしょ?」
「べ べつに見たくなんかないんだからね」
「おっ 乗って来たな 後でミズキからOCNについて説明があるって言っといたから
煮るなり焼くなりそのまま舐めるなり 好きに味わってちょうだいな」
「このドスケベ女が!」
「あら フォクシーレディって呼んで」
「はいはい」 めんどくさそうに譜久村が応える
「いつも 仲いいですね」 牧野が二人の後ろから声を掛けた
「一応これでも ぽんぽんコンビで売り出してますから」 譜久村がわざとらしく笑う
「え? まだ売ってたの? ヤバくない? ずっと売れてないよ?」 生田が嘲る
「言うな!」
「本当に仲良くって まりあ 嫉妬しちゃいます」
「心のこもってない お言葉ありがとう」 生田が笑う
牧野が譜久村の背後に回った
「どしたの?」 譜久村が牧野を見ようと首を回らす
「譜久村さーん あれ どーなってんですかぁ?」
牧野が後ろから両手を回して 譜久村の胸を鷲づかみし 揉みながら言った
「あなた また自己催眠かけてんの?」
「それはいつもやってますよ 道重さんを倣って.. 今日は左側の私が
濃く出てるんです」 牧野がフッと笑った
「あれって 何よ?」 生田が訊く
「かえでぃにOCNが回ったら 私の好きにさせてくれるって 言ったじゃないですか」
牧野の右手が譜久村の下半身へ下りて行く
「ちょっ こんなとこで何して.. んっ」
「そろそろ疼いてんの わかります?」
「その話はミズキに任せた じゃっ!」 生田は笑うと離れて行った
「あっ えりぽん! 助けてくれないんだ? って だから止めなって」
譜久村が牧野の手を振り解いた
「ようやく カエディーにOCNが渡ったよ 今ちょうど確認してたとこ」
「じゃあ 私の好きにしてもいいんですね?」 牧野が妖艶に微笑んだ
「まぁ ほどほどに 今日カエディーへOCNについて説明するつもりだから
それが終わったらいいわ」
「良かったぁ もう少し遅かったら 春のキャンプが始まっちゃうところだった」
「キャンプ?」
「今年は清宮選手も押えないといけないし」
「ああ 野球ね また見に行くの?」
「時間があれば行きたいです 沖縄名護」
「プライベートも忙しいね」
「そうなんですよ だからこそ 女を上げなきゃ」
「怖っ」
「え? 怖って何ですか? 怖って?」
「いや 獲物を狙う 凄い肉食獣だなぁって」
牧野がニヤッと笑った
「何の話してんですか?」 いつの間にか加賀が横に来ていた
「あ トムソンガゼル来た」 譜久村が呟く
「お肉! お肉!」 牧野がニコニコする
「え? 肉? なんの話?」 加賀が牧野を見た
「カエディー またこしょこしょして? 今度はもっと濃厚なの」
「濃厚?」 加賀が首を捻った
「あー なんかお腹空いて来た 大阪だからケータリング楽しみ」 譜久村が言う
「お肉にコショウを濃厚にかければいいの?」 加賀が真顔で牧野に聞いていた

150よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:23:00
「かえでぃは私のお肉 美味しい肉汁を啜ってあげる」
牧野が加賀に抱きついて 耳元で囁く
互いの胸と胸が Tシャツを隔てて押しつぶされた
温もりと柔らかさが伝わって来る
牧野が身じろぎして加賀の体を更に抱き締めると 胸に固形の突起を感じた
乳首が立ってる?
加賀はアレに血が集まって行くのがわかり 焦った
ヤバっ! さっき出したのにまた..
長い髪のいい匂い.. 下半身まで押し付けて来て..
「ねぇ 下 なんか当たってるよ?」 牧野がまた囁く
「え?」 
加賀は恥かしくなって尻を後ろに引き 体が密着しないようにした
「ねぇ これなぁに?」 牧野が右手を伸ばし アレを撫でて来る
「ダメッ! 牧野さん! 止めて!」
加賀は必死に手を払った
「まりあ まだ早いよ!」 別の方向を向いていた譜久村が振り返り 抱きつく牧野に言う
「まりあ 焦っちゃいまりあ!」 牧野は加賀に微笑むと離れて行った
「大丈夫?」
「あっ 譜久村さん 気にしないでください もう少しこの格好でいさせて..」
加賀はグラウンドに守備で立つ野球選手のように 膝に両手を付いて中腰になり
アレの血の気が引くのを待った
「最初はちょっとのことで立つかもね」 譜久村が微笑む
「え?」
「えりぽんから聞いたでしょ? 後で私から話があるって」
「あっ はい それでここに来たら 牧野さんが..」
「今日の公演が終わったら それが何か教えてあげる」
「お願いしますっ お願いします! で あの..」
「なぁに?」
「これ どうすれば.. 元に戻りますか?」 加賀が真っ赤になって訊いた
「いやらしいことを考えないこと どうしても立っちゃうなら 横やんに言いなさい」
「横山?」
「横やんはどうすればいいか知ってるわ まぁ えりぽんか私でもいいけどね」
「あっ ちょっと大丈夫になって来た」
「ステージで股間を膨らませてると 双眼鏡のお客さんに丸わかりだから
気をつけてね」 譜久村が笑った
「あと そのことは人に言っちゃダメ 横やんとえりぽんと私は知ってるからいいけど」
「家族には?」
「あー それは言わない方がいいわね 心配されるから でも普通にしてれば
日常生活には支障ないはずよ」
「そうですか..」
「あっ はるなんも言っても大丈夫かな?」
「飯窪さん?」
「うん じゃあ今日も頑張ってね」
譜久村は踵を返して離れて行った
入れ替わりに遠巻きに見ていた 山岸が近づいて来る
「カエディー! 何の話だったの?」
「え? 何の話って.. あの.. フォーメーションの話」
「ふーん」 山岸が三白眼で 疑わし気に加賀を見つめた
「あっ 佐々木が写真集買ったって言ってたよ」
「え? 恥かしい..」
「ごめん 私 まだ買ってないや」
「いいよ 見なくていいから」
「いや 見るよ 見る!」
「見なくていいよぉ!」
「見るって!」
「いやっ...」 山岸が両手で顔を覆った
「..じゃ わかった 買うけど見ない! それならいいでしょ?」
「え?..」
「見ないで大事に閉まっとく」 まだ顔を隠している山岸の両肩に手を置いて言った
「ダメだよ ちゃんと見てあげないと リコちゃん すんごい水着着てんだから」 佐々木が隣にやって来た

151よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:26:22
「やめて」 山岸が頬を膨らます
「すんごいの?」 加賀はどちらかと言うとおっとりしている山岸が
どのくらい大胆な仕事をしたのか気になった
「もう 白い水着で胸寄せて こう! とか お尻突き出して こう! とか」
佐々木が体をクネクネと捻って ポーズを再現する
「そんなのしてないよ!」
「えー やってたじゃん こう! とか」 佐々木が笑って 胸を掴んで前に引っ張り出す
変顔で江頭2:50のような手振りをした
「こう! とか」 今度は股間に手を当てて サッカーの三浦知良ポーズをする
「バカ!」 山岸が笑いながら怒ったふりをして佐々木を叩いた
「カエディー 佐々木の言ってること嘘だからね」 山岸が加賀に体を寄せて
佐々木を非難した 腕に柔かな胸が当たる
「嘘じゃないって こーんな水着も着てんだから ぜーったい買って見ないと!」 佐々木がコマネチをする
「あはは わかった わかった 今日帰りに買ってって 見るから」
「カエディー! 見なくていいからね!」 山岸が腕を引っ張り 口を尖らせて加賀を見上げた
少し怒ったような潤んだ瞳とぽってりした唇がかわいかった 腕が更に胸に引き寄せられる
結構あるな
そう思った途端 下半身が反応し 加賀は焦った
「おっと..」 身を捩ってごまかす
「どうしたの?」 山岸が不思議そうな顔をした
「いや なんでもない もう行かなくっちゃ」
「うん じゃあね」
「ちゃんと見てねー」
山岸佐々木と別れて 加賀は楽屋へ戻った
気をつけなきゃ いやらしいこと考えるとすぐに反応しちゃうんだ
加賀は何気に楽屋を見渡した 牧野と目が合う
ニンマリと微笑まれた
そう言えば さっきはまりあにアレがバレそうだった 私がお肉ってどういう意味だろ?
牧野の股間を触る手の感覚を思い出す
あっ やばっ
「かえでー 大丈夫なの?」 横山がやって来る
「え?」
「さっき 体調悪くていなかったじゃん」
「ああ 大丈夫」
いろいろあり過ぎて忘れてた 生田さんとあんなことしたんだ!
引き締まった白い体を掴み 突き入れたことを思い出す
完全に勃ってしまった
体を折り曲げ 下半身の膨らみを隠す
「どうしたの?」 横山が心配そうに聞いた
「いや なんでも..」
「アレが 勃っちゃったんじゃないの?」 横山は周りに聞こえないように耳元で囁いた
そうか 横山にも付いてたから わかるんだ
「うん ちょっと油断して..」
「治まりそう?」
生田の艶めかしい顔が頭を過ぎる
「ダメ」
「じゃあ 一緒にトイレ行こ?」 横山は加賀の手を引いた
加賀は中腰のまま こそこそする感じで 楽屋を出る
少し離れたトイレまで来ると 横山は加賀を個室に押しやり 自分も一緒に入った
「抜かないとダメ」 横山が言う
「抜く?」
「もう アレから出すんだよ」 横山が恥かしいこと言わせんな と言うように口を尖らせる
手はジャージ下を掴み 下に脱がせようとしていた
「ちょっ」
「恥かしがってる場合じゃないでしょ 時間がないんだから」
愛し合った仲ではあるが 途端にここまで強くなれることに 加賀は感心した
横山がショーツを下すと アレが勢いよく飛び出す
「おっきぃ..」 明るい光の元で改めて見るアレに 横山は驚いた
「素じゃできない.. かえでーキスして」 横山が加賀を見上げて睨み付ける
かわぃぃ.. 加賀は横山の唇を奪った

152よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:30:31
横山は髪が逆立つような昂まりを感じながら イヤラシく変身して行く自分にゾクゾクした
カツンッ
個室の外で何かが落ちる音がする
加賀と横山が固まった
誰かいる? 二人は目を見合わせて息を殺す
一分? 二分? 扉の向こうの気配を探りながら押し黙っていると 時間の感覚が麻痺して行く
誰もいないようだ 何かひっかかっていたのものが自然に落ちたのかもしれない
横山は念のため ドアの鍵を引き そーっと開いた 誰もいな..
思わずビクっとした 誰かの脚が見える
慌てて扉を閉めて鍵をかける 大きな音がした
ヤバいっ! ヤバイヤバイヤバイっ! 
焦って加賀を見ると 白い顔をして ”静かに”とひとさし指を口に当てている
「カエディー?」 個室の外から呼びかけられた
細い弱々とした声だ
「いるんでしょ?」
加賀は出て行くことにした
横山を後ろに行かせ 鍵を引いて扉をゆっくりと開ける
さっきも見た服装..
山岸だった
「..どうしたの?」 もしかしたら自分独りだと思ってるかもしれないと 平静を装う
山岸は扉の向こうに誰かいないか 奥を覗こうとした
加賀は無意識に視界を遮るように体を動かす
「見てるから.. 横やんとトイレに入るとこ..」
「...」 加賀は応えに窮し 視線を逸らして顎を撫でた
「何.. してたの?」 山岸が小さな声で訊く 気まずい空気が冷たい
「何って.. 自分がもどしそうになったから 横山が付き添ってくれて..」
「嘘!」
「え?」 加賀の目が泳ぐ
「キスしてって..」
横山が後ろから加賀を押し退けて 出ようとした
「あのー キスしてって言うのは 同期だから! 同期の絆みたいなものなんです!
ほら! 歌ってる最中にキスする先輩もいたじゃないですか!」 横山が説明する
山岸が強張った顔で 横山を見ている 信じられない生物を見つけたようだった
「いいよ横山 無理だって」 加賀が横山を制する
「それより山岸..」 加賀が歩み寄った
「な 何?..」 山岸が少し身を引き気味に応える
「もう限界」 そう言うと加賀は山岸を抱き締めた
「ちょっと 何? 何なの?」 山岸が体を縮こませて伸び上がる
臍の辺りに何か硬いものが押し付けられた 
何? いつものカエディーじゃない! どうしちゃったの? 山岸は恐ろしくなった 
加賀は顔を反らして嫌がる山岸の首筋に唇を這わせ 匂いを嗅ぎ取る
「いやっ! やめてっ!」
髪を振り乱して逃げようとする山岸をしっかりと抱き締め 唇を捕えた
「んっ んんっ」 山岸は驚いて 目を見開いたまま 舌が入って来るのを感じ取った
加賀の肩越しに 口を尖らせて眺めている横山が見える
下半身から何か熱いものが駆け上がって来た
山岸の目がいつも以上にトロ〜ンとして行く
男っぽい加賀の荒々しい動きにドキドキした
加賀は山岸の胸に顔を埋め Tシャツの上から乳房を咥えようとする
「ゃんっ」 思わず声が出る
「もぉっ!」 向こうで横山が不平を漏らし 腕組みをした
もどかしくなった加賀が山岸のTシャツをブラトップと共にたくし上げる
白くまぁるい乳房が露わになった 薄い桃色の大きめの乳輪が加賀に吸われ 赤くなって行く
「カエディーっ」 山岸は赤ん坊のように胸に吸い付く加賀の頭を抱き 愛しく思った
ずっと カエディーとこうしたかったのかも? 
山岸は今まで考えたこともないことに 気付かされた気がした
「山岸さん ずるいっ!」 横山が居ても立ってもいられなくなり
加賀の背後に近づいて ジャージ下を再び膝までおろす
横山を振り返って 加賀が胸から離れると 今まで見たこともない 
ヘビの頭のようなものが 加賀の股間から立ち上がるのを 山岸は見た

153よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:35:14
「何それっ!」 山岸が驚きで声を上げる
「ごめんっ」 
「ごめんって何よ?」 謝った加賀に横山が突っ込んだ
山岸に対抗心が起きたのか 躊躇なくアレを掴むと 脈打つ茎に頬ずりする
「あったかい」
「信じられない..」 山岸は後ずさりして壁にぶつかると そのまま二人を見つめて固まった
「あっ 横山..」 加賀が切なげな声を漏らす
横山が舌を出して先端をペロペロと舐め ときどき咥えては鈴口をチロチロと刺激する
いやらしい気持ちで満たされ それだけで頭の芯が痺れるような疼きを感じて 横山は身を捩った
どう? と言うように加賀を見上げる
「ヤバっ...」 加賀は気持ち良さに腰が引け 横山の頭に手を置いた
山岸はしっかりと目を開け 無言で視線を逸らせないまま動かない
横山は深く咥えようとしたが アレが大きくて半分くらいしか入らなかった
えずきそうになって口を離すと また舐め回しながら 茎の根本をしごく
山岸の方を見て 誇らし気にニヤリと笑った
山岸は腕組みをして身を縮込ませていたが 手で両の乳房と乳首を自分で揉み始める
口が半開きになり チロっと唇を舐めて 吐息を漏らした
目を閉じた加賀は 横山の頭に置いた両手を 前後に動かす
横山はえずかない程度に咥えて動いていたが 持ち上がって来るアレに顎が付いていかず
ひっかかって苦し気に喉を晒した
「もぉっ」
頭を押えている加賀の手を払うと 再び咥えて上下に近い方向に動き始める
ときどき口からアレが抜けて 横山の頬を唾液とカウパーで濡れたアレがぬるんと擦れる
山岸は二人を見ながら 左手で胸を揉み 右手で股間を撫でていた 
「もぉダメっ!」 加賀が高い声を上げて また横山の頭を掴む
ビクッ ビクッ ビクッと体を硬直させると 横山は口を閉じてアレから離れた
出されたものをごくんと飲み込むが 口から溢れた白い液が顎を伝って下に落ちる
「甘い..」 横山がうっとりと呟いた
荒い息の加賀は 体を折って下を見ている
いちはやく陶酔から脱した横山が ハッと顔を上げた
どうしよう? 山岸に見られてしまった
飯窪に助けを求めようとトイレを出る 
「あっ」 横山は駆け出していたが 向こうから来るモーニングメンバーを見て立ち止まった
マズイ.. 何を慌ててるのだろうと思われる
どうすれば? と思う内に向こうがすぐ前まで来てしまった
「横やん どうしたの?」 牧野が微笑んだ
「いえ..」 応えに窮す
「あれ? この臭い.. ハハッ 横やん 口から白いものが垂れてるよ エッロ!」
牧野は笑ったが すぐに真顔になり呟いた
「待って.. ということは 横やん 私のかえでぃを味見したの?」
「え?」
「かえでぃはどこ?」
「こっちです」 訳もわからず 横山は口の下を拭いながら 牧野に言われるまま
トイレへ案内した
ドアを開けると 加賀がジャージ下を穿き直したところだった 
牧野を見て あっ! という顔をする
山岸は身を縮めて背中を見せていたが 加賀の驚きに振り返ると 目を丸く広げて牧野を見た
「ちょっとちょっと 何? みんなで楽しんでたの? いきなり3P?」
「いえ かえでーがああなっちゃって 抜かなきゃいけなかったんです そしたら
山岸さんに見られてしまって..」
横山は牧野の驚きの方向に逆に驚いたが 焦っていたので釈明してしまう
「ふーん 山岸さんは余計なのか」 牧野はそう言うと 山岸に歩み寄った
山岸は自慰していたことを見透かされそうで モジモジしている
牧野は山岸に微笑むと アゴクイをして いきなりキスした
また目を丸く見開いた山岸はもちろん 加賀と横山も驚き固まる
すぐにトロ〜ンとした目付きに変わった山岸に向かって 牧野が言った
「ここで見たことは忘れなさい」
ボンヤリした山岸がトイレを出て行くのを見送ると 牧野は残された二人に向き直る
「山岸さんは ここで見たことは覚えてないから でも ついでに私も忘れてもらおっか」
牧野は 呆気に取られる横山に近づき 横目で加賀を挑発しながらキスをした

154よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:39:20
「横やん 舌出して」 牧野は一度唇を離すと横山に命じた
横山が言われた通り 口を開けたまま 舌を突き出すと 牧野は唇でそれを咥え 中で舐め回す
横山の目がトローンと牧野を見つめていた
「ほら この子 もう私の言いなりよ」 牧野が加賀に向かって言う
「アレだと思って舐めて! かえでぃに見せ付けてやりなさい」
牧野が長いひとさし指を出すと 横山は淫蕩な目付きで加賀を見ながら
舌を出して舐め始めた
ちゅぱっ ちゅぱっ という音が響く
「あっ さっきやってもらったんだっけ? でも今の方がいやらしいでしょ?」 牧野がほくそ笑む
「横山に何したの?」 やっとのことで加賀が言葉を出した
「さぁ? 何したんでしょう?」
「横山! 目を覚まして!」 加賀は横山に向かって言った
「心配しなくていいよ すぐに忘れて元に戻るから」
「まりあ! あなたいったい..!?」
「嬉しい! ようやく まりあって言ってくれた」 牧野の顔が パッと花が咲いたように明るくなる
「横やん ここにいたことは忘れて もう楽屋に戻っていいよ」
横山がトイレを出て行くと 牧野は加賀の傍に歩み寄る
「まりあ いったいどうなってんの?」 加賀が険しい顔で牧野に言った
「怒らないで.. 私はかえでぃともっと仲良くなりたいだけ」 手を加賀の胸にやり 撫でる
「やめて! あなたは私の知ってるまりあじゃない!」
「そんなこと言うの? まりあ悲しんじゃいまりあ」
左手を目にやって涙を拭うフリをしながら 右手で加賀の股間を撫でた
「ぃやっ」 加賀が腰を引いて逃げる
「まぁ いいわ 譜久村さんとの約束もあるから 今はこれくらいにしてあげる」
牧野は泣きマネを止め 妖艶な笑みを浮かべると踵を返した
「約束? 譜久村さんとなんの約束したの?」
「知りたい?」 牧野が振り返る
「うん」 加賀の眉が険しくなった
「もうちょっとしたら かえでぃを食べちゃってもいいって言われてるの」
牧野は歌でも歌うように楽しそうに言った
「え? それはどういう?」 加賀は困惑して目を丸くしている
「私の好きにしていいってことよ」
「は? 私はまりあの好きにはならないよ!」
「どうかしら? やっぱ 男っぽいかえでぃも素敵だわ 
邪魔しないで最初からOCNを回してれば良かった」
「OCN?」
「それは譜久村さんに聞いて じゃっ!」 牧野がトイレを出て行った
加賀は このトイレで繰り広げられた 今となっては俄かに信じることのできない
出来事を思い返し 呆然としていた
そして あの牧野の変わり様に対して いったい何があったのか? と心配した
楽屋に戻ると 横山も牧野も いつもと全く変わり無く 自分だけがついさっきまで
異次元に迷い込んでいたような気になる
あれは夢だったのか?
いや夢ではない 股間にまだアレの存在を感じる
私は気がおかしくなりかけているのだろうか?
「かえでぃー どないしたん?」
気が付くと心配そうな顔をして尾形が覗き込んでいた
「あっ いえ なんでもないです」
「ふーん なんや今日のかえでぃー かっこええな」
「そんなことないですって」
「写真撮ってええ?」
「え? はい いいですけど」
「やった! じゃ 撮るでぇ はい チーズと言ったら マルチーズや!」
尾形が体を寄せて来た 髪のいい匂いがした 
「なぁ かえでぃー 今度は 後ろから抱き締められる感じで 写真撮りたいわ」
「え?」
「ほら 手をこうして」 尾形が加賀の前に出て 
背後から自分の胸の下に両手を回すように導いた
尾形の柔らかいお尻が股間に当たる 
ヤバイ.. またかよ! 加賀は自分にうんざりしながらも ドキドキと興奮していた

155よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:42:08
「きゃっ!」 尾形が高い声を上げて振り返る
加賀は何事かと 尾形を見た
「かえでぃーが触ったぁ」
「え?」 半笑いで聞き返す
「かえでぃー ウチの尻触ったやろ?」 尾形が口を尖らせている
「してない そんなことしてないですよ!」
「嘘やん なんか当たったで?」
ヤバっ 自分ではそんなに勃ってないと思ってたけど..
「もぉ 触りたいんなら 言うてや」 尾形が笑顔で言った
良かったぁ 怒ってない
「はーちん どうしたの?」 森戸がやって来た
「ちょっとぉ ちぃちゃん聞いてやぁ かえでぃーがな ウチの尻 触りよったんや」
「いや そんなことは..」
「えー? はーちん 良かったなぁ」
「はぁ? 何言うとんねん?」
「だって はーちん かえでぃー好きやろ?」
「そりゃぁ 好っきやでぇ でも 尻触るんは ちゃうやろ?」
「そんだけ 魅力的な尻っちゅーことや」
「ほんまに? ほんまにそうなんか?」 尾形が加賀を見た
「は はい あのー 形とかいいと思います」
「きゃー!」
「いや きゃーって」 加賀が呆れる
「はーちん 聞ぃた? 形がええんやて!」
「かえでぃー めっちゃスケベやん むっつりや むっつり!」
「違いますよ!」
「むっつりちゃうんか? じゃあ ストレートにエロいやんか?」 
「はーちん いじめ過ぎw かえでぃー泣きそうやん」
「全然そんなことないですけど」
「そぉかぁ かえでぃーはエロいんやな 益々好っきになってまうやん」 
尾形が加賀をからかうように抱き付く
「違いますって!」 加賀は抱き付かれ 後ろによろけた弾みで逆に倒れまいと
尾形の背中に手を回した
肩幅があるのでしっかりして見えることもあるが 実際は細く薄い尾形の体を抱き締めると
シトラスのいい香りがした
かわいい..
思わず強く抱き締めてしまう
「きゃー!」 森戸がまた高い声を出した
ハっと気付いて 加賀は尾形を離す
「かえでぃー..」 真面目な顔をした尾形が 加賀を見た
「抱き締められた感想は? どやった?」 森戸が拳をマイクに見立てて尾形に向ける
「ちょっと 止めて..」 尾形は森戸から視線を逸らし 下を向いた
「おっとぉ 本気になったんか? なぁ?」
「止めや..」 尾形は 加賀の下半身をチラっと見ると 付き纏う森戸を連れて
向こうへ行ってしまった
なんかバレた? 加賀は少し不安になったが 探りようも無く それ以上意識しないことにした

いろいろとあったが無事にハロコンを終え 加賀は汗を拭きながら ホっとして楽屋に戻って来た
「かえでーお疲れ」 横山が笑い掛けて来る 
前髪が汗でくっついて 酷いことになっている
「お疲れ 楽しかったね」
「うん」 横山の笑顔が弾けた
「加賀 お疲れ!」 
いきなり背中を叩かれ ビックリして顔を向けると 生田がニヤっとして通り過ぎて行く
「かえでぃー 今日もカッコ良かったよ! 横やんもかわいかった! お疲れ様ー!」
牧野が微笑み掛けて行った
「はいー 牧野さんも すんごくかわいかったです!」 横山が返す
「ありがとー ぺこりんこ」 牧野が振り返って 笑いながらピョコッとお辞儀した
「かわいい!」 横山が同意を求めて 加賀を見上げる
「うん..」 加賀は この後譜久村の話を聞かなければならないことを思い出した
いったい私の身に何が起こっているのだろう? 加賀の眉が険しくなった

156よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:44:58
帰り支度をしていると生田が近寄って来た
「加賀 ミズキから話があるから残って」
「え? 新幹線は?」
「大丈夫 遅いの押えてあるから 周りには用事があるって適当にごまかしてね」
「あ はい..」
離れて行く生田を見送る 白く引き締まった体の温もりと髪の香りを思い出した
ムラっと来る
メンバーが次々と楽屋を出て行く中 加賀は椅子に座って待っていた
横山がなかなか出て行かない
「横山 行かないの?」 
「ちょっと用事があって..」
「そうなの? 用事って?」
「うん なんかいきなり言われて..」
「誰に?」
「..言っていいのかな?」
尾形と森戸が並んで出て行き 部屋には二人だけとなる
「生田さん?」 加賀が訊いた
「ううん 譜久村さん」
「え? じゃあ私と一緒じゃん!」
「え? かえでーも譜久村さんと話しするの?」
「うん それで残ってるんだけど」
「でも みんないなくなっちゃったよ」
「うん 実は騙されて 私たちだけおいてけぼりとか?」
「まさか」
「そうだ 横山 今日トイレに一緒に行った時のこと覚えてる?」
「トイレ? いつ?」
「私が調子悪くなって 付き添ってくれたじゃん」
「え?.. そんなことしてないよ」
本当に忘れてしまったんだ.. まりあは いったい何者なんだ?..
加賀は驚きに押し黙って 考え込んだ
「..どうしたのかえでー? なんか別の人とごっちゃになってない?」
「そうかも..」
これ以上 横山に聞いても無駄だと思い 加賀はそう答えた
しばらく沈黙が続く
「ごめん 待った?」 楽屋の入り口から 譜久村がピョコっと顔を出した
「あっ いえ それほどでも」 二人は立ち上がる
「じゃあ 荷物持って付いて来て」
会場裏で待っていたタクシーに三人が乗ると 殆ど世間話をする間もなく
少し走って大きなホテルに着いた
「荷物はこのままでいいわ じゃあ 運転手さん しばらく待っていてくださる?」
三人は車を降りると ホテルのラウンジに腰を落ち着けた
加賀は 深く座れるソファに背を預けると 隣の横山を見る
少し不安げな顔をしていたが 加賀にニコっと笑って見せた
飲み物とスイーツを頼む 
コーヒーのブラックについて三人で話し合うと 少し盛り上がった
「じゃあ そろそろ本題に入るね」 譜久村が切り出す
「二人ともここに来てもらったのは 今 加賀に付いてるアレについて 話したかったからなの」
加賀は股間を見下ろした 
ふと見ると隣の横山も加賀の股間を見ていたが 視線に気付いて慌てて前を向いた
「アレは OCNと呼んでいるもので モーニングにとって重要なものなの」
「OCN?」 横山が繰り返す
加賀は 牧野がその言葉を口にしていたことを思い出した
「見た目は男性器だけど 実は実体がないわ 信じられないだろうけど」
「でも 触ったりできるし お おっきくなったり..」 横山が言う
「うん そうなんだけどね でも 突然現れたり 消えたりするでしょ?」
「はい コンサートのある日にだけ 朝から出てて 夜 寝てる間に消えます」
そう話すのを隣で聞いて 加賀は 既にいろいろと知っている横山に軽く驚いた
「横山は 去年の年末から たいへんだったわね はるなんにも 随分お世話になったわ」
譜久村が コーヒーを一口啜る
「知ってたんですか!」 横山の声が少し裏返った

157よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:48:54
「うん 把握はしてたんだけど 私たちが入って行くよりも 
自分たちでOCNに携わって あなたたちの関係を深めて欲しかったの」 
譜久村が二人の目を見つめながら言った
「OCNって 何なんですか?」 そこまで黙っていた加賀が口を開いた
「モーニングが繁栄する時に現れる 守り神とでも言えばいいかしら?
今までモーニングが人気を集めた時には 必ずOCNが付いたメンバーがいたの」
「え? アレが付いてた先輩がいたんですか?」 横山が身を乗り出した
「うん 安倍さんや後藤さん 藤本さんなんかね 人気が落ちてくるとOCNは消えたわ
その後私たちが入った時に 久々に里保に現れて」
「え? 鞘師さんに!」 今度は加賀が前のめりになる
「そう それで私たち9期の3人は OCNが消えないように里保をいろいろと支えようとした
でも里保には重圧だったんでしょうね 結局抜けることになり それ以来OCNは出て来なかったの」
「そんなことが..」 加賀が呟きながら 股間を見下ろした
「だから久々にアレが現れた時 私たちは喜んだわ モーニングが上向いている
私たちのやってることは間違いじゃないって」
加賀と横山は無言で頷いた
「OCNはモーニングのメンバーにしか見えないし移らないの 他のグループの人に移った特殊な例も
確認されているけど 結局上手く機能せずに暴走して終わってるわ 長く安定して維持するには
相応しいメンバーにOCNを託して 周りがバックアップしていかなきゃならないの」
「あのー」 加賀が口を挟む
「何?」
「今日これ 山岸に見られたんですけど」
「嘘! 本当に?」 譜久村が驚く
「はい 横山と一緒に本番前にトイレ行った時」
「え?.. トイレ行ってないって かえでーと今日行ってないよ」 横山が割って入った
「行ったんだって 忘れてるんだよ横山は」
「忘れるわけないじゃん!」
「待って! カエディー 理子ちゃんに見られてどうなったの?」 譜久村の眼差しが鋭くなる
「牧野さんが..」
「まりあ? あの子また?」
「牧野さんが忘れるように言って その時横山にも忘れてって」
横山が加賀を食い入るように見つめている
「まりあが理子ちゃんに 忘れるように言ったのね 横やんにも同じように」
「はい」
「言われた時 二人はどんな感じだった?」
「ボーッとして ふらふらトイレ出て行きました」
「わかった それなら二人はそのことを覚えてないわね」
「はい 横山は一緒にトイレ行ってないって」
「え? でも 本当に 行った覚えないし..」 横山が困惑した顔をした
「まりあに記憶を消されたのよ」
譜久村の言葉に二人は 驚いて目を見開く
「OCNが付いている時に キスする あるいはキスされると 性的興奮状態になるんだけど
その時にある種の催眠が掛け易くなるみたい まりあはそれを利用して あったことを
忘れさせることができるの」
「まりあっていったい..」 加賀が驚いて呟く
「え? ちょっと待って ちょっと.. 私 記憶消されたんですか?」 横山が自分を指さす
譜久村が頷くと 横山は呆然とした
「まりあは 私たちとは別ルートからOCNについて知り こちらから流出した OCNの
性的興奮作用を一部再現する薬物を使って 催眠術をかけることができるのよ」
「..何者ですか?」 加賀が訊く
「何者って.. 自分の欲望に忠実な野心家ってとこかしら 最初はこちらの敵かと
思っていたけど 特にOCNの維持安定を妨げるつもりは無いみたいだから 
協力関係にあると思ってるんだけど」
「協力関係?」 加賀が呟く
「話を聞く限り 今日の件も OCNが理子ちゃんを通して流出しないように 
まりあが動いてくれたように思えるわ」
「じゃあ 横山はどうして?」
「さぁ? カエディーとエッチしてた横やんに 嫉妬したんじゃないかしら?」 
譜久村がニヤリと二人を見る
横山が驚いて隣の加賀を見つめると 加賀は顔を真っ赤にして目を逸らした

158よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:53:17
「でも気になるわ どうしてつばきの理子ちゃんにOCNが見えたんだろう? 
何かが変わって来てるのかな?」 譜久村が呟く
「牧野さんが 譜久村さんと私を好きにしていいって 約束してるって言ってました 本当なんですか?」
加賀が真剣な顔をして訊いた
譜久村は苦笑した
「あの子.. そう まりあとは約束してる あなたを勝手に好きにしていいと言ったつもりは
ないけど まりあがあなたと愛し合うことに 今のところこちらから制限するつもりはないわ」
「つまり 私も自由なんですよね?」
「うん 二人とも自由 但し あなたはOCNを少なくともしばらくは維持して欲しい」
「これを 付けてなきゃいけないってことですか? 私が誰かに移しちゃダメなんですか?」
「さっき言ったように これはモーニングの繁栄に関わっていることなの 私たちは
今回のOCNはあなたに適していると 現時点では思っている 長く安定して維持できるのは
あなただと思ってるの そのためのバックアップは惜しまずやるわ 何も常にアレをぶらさげて
男の子ようにいてくれとは言ってない コンサートの日だけモーニングの柱としていて欲しいの」
譜久村の熱を帯びた言葉を 真剣な眼差しで聞いていた加賀は 一旦目を伏せた
「そして横やんには同期として カエディーがOCNを維持するためのフォローをお願いするわ
一番近くにいるメンバーだから やっぱり誰よりもカエディーに愛があると思うの カエディーを
支えて モーニングが繁栄することは あなたのモーニングでの成功にも繋がるわ」
横山は譜久村に頷いて見せた
「かえでー 頑張ろ!」 横山が言う
「..簡単に言ってくれちゃって..」 加賀は唇を噛んで 一点を見つめていた
「里保以来のOCNホルダーになってくれない?」 譜久村が身を乗り出して加賀を凝視する
「鞘師さん... わかりました 頑張ります」 視線を上げた加賀は まず譜久村に頷き
次いで隣の横山に向かって頷いて見せた
「ありがとう 良かった.. プロデューサーとしてのつんくさんを失ってからずっと不安だったの
でもOCNが維持できるのなら その不安ももっと軽くなるわ」 譜久村が二人に微笑む
「これを維持するのに やっちゃいけないことってあるんですか?」 
しばらく微笑んで頷きあっていた三人だったが 落ち着くと加賀が切り出した
「OCNはセックスの時に中で射精すると 相手に移るの だから中出しは禁止ね コンドームはOKよ」
「え?」 加賀が恥かしそうに視線を逸らす
「まぁでも あなたがOCNホルダーに適していれば 仮に誰かに移しても すぐに
あなたに戻ってくると思うけど」
「そんなもんなんですか?」 横山が訊く
「私たちと里保の時はそうだったよ」
「鞘師さんと..」 加賀は呟いて 横山を見る 
視線が合うと 二人とも真っ赤になって顔を反対に向けた
「一番近くにいる人は そんなことも含めてフォローすることになるわね ちなみに
キスすると欲情するのは さっき言ったし経験してると思うけど 射精したり その精液を
飲み込んだりすると治まるわ OCNが付いてるとすぐにムラムラすると思うけど 無理に欲情を抑えると
もっと興奮が激しくなって 常に欲情してるように慢性化するから 適度に出してね」
二人は 譜久村の説明を下を向いてモジモジと聞いていた
「あと OCNの存在は基本的に秘密なの モーニングのメンバーにも可能な限り言わないで
このことが広がれば 人の好奇心を煽り あらぬ噂が立ったり 思わぬ敵が現れることになるわ
ふとしたことで 存在が流出する可能性があるから 知っている人たちを常に最低限にして置きたい
以前からモーニング以外の別グループでOCNを使おうとする動きはあったけど いずれも失敗してるの
でも さっきの理子ちゃんの話を聞くと 状況が変化して来ているのかもしれない 今せっかく
モーニングでOCNが復活したのに 他所の動きで不安定になるのは避けたい だからこそ
余計にモーニングからの情報の流出を抑えたいの もし 他の誰かにバレるようなことがあったら
すぐに言って えりぽんにでもいいわ」 譜久村はあらゆることを想定して 草としての石田の存在を隠した
「わかりました」 加賀がゆっくりと応える 横山も隣で頷いた
「だいたい こんなところね あと必要なことは追々話して行くわ 二人からは何かある?」
「..急に思ってもいなかった話をされて まだ整理できてません」 加賀が頭を掻きながら言う
「私も..」 横山も不安げな顔をした
「まぁ そんなに深刻に考える必要もないから 楽天的な方が上手く行くと思うよ」
譜久村は残ったコーヒーを啜った

159よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:57:05
「じゃあ 帰ろうか?」 譜久村は 二人の様子を見て言った
「はい」 二人して そう答えるとホテルを出てタクシーに乗り込む
帰りの新幹線では 加賀と横山はそれぞれ考え込んでいて 殆ど会話をしなかった

譜久村たちが新幹線で東京に着いた頃 生田は東京駅近くのホテルで 久しぶりの逢瀬を楽しんでいた
「やっぱ このもち肌最高」
「もう エリまで人を大福のように言わないでよね」
「大福に飢えてたの」 そう言うと 生田は白い胸にむしゃぶり付いて 乳首を吸った
「ぁんっ..」
「ミズキから ダークまなかんには会わないように言われててさ」
「ダークw」
「ハロコンで会う時は ホワイトだからいいんだけどw」
「実力者の譜久村さんに そう言われるのは光栄ね」
「北はどうなの?」
「やりがいあるよ」
「そうなんだ じゃあ良かった」
「北研の子が頼もしくって」
「なんか指導とかするの?」
「うん わりと会う機会も多いし アドバイスもよくするよ」
「そっか ばっちょプロデュースなんだ」
「ふふ」
生田は白いつるつるの脇を舐め 鎖骨から首筋に唇を這わせる
「エリはどう? 頑張ってるの?」
「頑張る? 私のキャラじゃないしw まぁでも ばっちょが教えてくれた通り
OCNが戻って来たりで 何かと忙しいよ」
「ちぃはどうなの?」
「どうって 最近は尾形とべったりかな 印象としてはそれが一番強いけど」
「ふ〜ん」
「何? その思わせぶりなのw」
「ふふ」
「言いなよ」 生田は股間を攻める
「ぅんっ んっ.. ゃだっ..」 白いマシュマロのような体が捩れて 胸がぷるんと震えた
「あっ 抵抗するわけ?」 生田が体を動かし 顔を股間に持って行った
ぴちゃぴちゃと音を立てながら舐める
「ゃんっ んんっ.. ぁっ ぁっ.. ぅぅんっ」 かわいいアニメ声が漏れた
「森戸のこと言いな」
「ぅんっ.. ちぃをただのかわいい子だと思っているなら 間違いよ」
「まぁ かわいいはかわいいけど 歌もダンスもそれなりじゃん」
「エリは ちぃが栃木でロコドルやってた頃の写真見たことある?」
「無い」
「ちょっと驚くわよ 目がギラギラしてて でも あれがちぃの本当の姿なの」
「そなの?」
「私が アイドルとしてのあざとさで 負けるかもしれないと思ったのは 今のところ ちぃだけ」
「えー エリも カワイさでは 負ケナイっ!」 生田がアニメ声で言う
「そんな作り物とは勝負にならないよw もしかして ちぃが ただ会社に言われた通り
モーニングに入って 言われたことをこなしてると思ってる?」
「頑張ってはいるんじゃない?」
「エリもたいしたことないわね」
「なんだよぉ」
「ちぃが OCNをモーニングに持ち込んだのは偶然じゃないってこと」
「え?」 生田の顔から 軽薄な笑みが消える
「エリも知っての通り 私が今の状況にあるのは カントリーでのことが原因だけど
その後 ちぃがモーニングに送り込まれたのは なし崩しじゃなく 満を持してだったこと ちゃんとわかってる?」
「だって どう見たって 取って付けたような新体制にしか見えないじゃん」
「チッ」
「あっ チッって言った 今チッって言った」
「エリは私と同類だと思ってるのに ガッカリさせないで」
「嘘 嘘 ごめん 梁川や船木はフェイクだって言いたいんだろ? でも本当に今のところ
森戸に目立った動きは無いぜ?」
「その調子じゃ 気付いた時には遅いわよ」 稲場はそう言うと 生田の腹筋に拳を打ち付けた

160よーろぴあん!:2018/06/03(日) 08:58:15
「じゃあ お邪魔しまーす」
「入って 入って」
「うわぁ かわいい 綺麗にしてるやんか」
「全然 全然っ 汚のーて ごめんなっ」
「ううん 私の部屋より 全然綺麗」
「今度 ちぃの部屋も見せてな?」
「ぅん わかった 掃除しとくよ」
「ははっ 大阪弁忘れとるで」
「楽しかったね 大阪」
「ほんま あっ その辺 適当に座って 今 飲み物出すわ」
「ほんま モーニングに来て良かった 大阪ではーちんと遊べたのは 今年一番の 思い出や」
「今年一番て まだ始まったばっかやんか」
「そんだけ おもろかったってことや」
「そんなんで満足してたら あかんでぇ これからも二人で いーぃっぱい 大阪行って遊ぼうや」
「嬉しい! 行こうな?」
「うん また行くで! どうぞ 飲んだってや」
「おおきに」
「テレビでも付けよか?」
「ええよ はーちんとこのまま 話していたいやんか」
「ほな そうしよか」
「..こっち座ってええ?」
「..ええよ」
「よいしょっと」
「よいしょっ?w ちぃ ばばくさっw よいしょっやてw」
「ア アホ! ちょっと 思わず出ただけや!」
「かわええの 怒ったちぃも」
「..はーちんの方が かわええで..」
「ぁ...」
ちゅっ んちゅっ 
「ぅん...」
「..お風呂入らへん?」
「ぅん」
「今 お湯張って来るわ」
「その前に」
「あっ!」
んちゅちゅっ ちゅっ 
「ん.. あ.. ちぃ 好っきゃで」
「私も...」
「..お湯.. 入れて来るわ」
「お湯入れながら 横で体洗おうや」
「ええやん そうしよか?」
「ぅん」
「じゃあ 脱ぐでぇ どっちが先に脱ぐ?」
「はーちん!」
「ひゃあっ!w ほんまに?w わかったぁ ほな やるわ」
「フーッ!」
「セクシーやろ?w どやっ?w」
「はー最高! エッロ!」
「ちぃも スケベやのぉ ウチを裸に剥いて 何する気や?」
「何するに 決まっとるやんけ!」
「決まってんか? そうなんや? やったら ちぃも脱がなな!」
「当たり前や! ほな 脱ぐでぇ?」
「フーッ! 待ってました! よっ! 社長!」
「なんでやねん!w」
「..ちぃ 綺麗..」
「..はーの方が綺麗やで..」
「ぅふふ.. ちょっと狭いけど こっちや」
「きゃあっ! ヤメテッ!w」
「狭いんやから しゃあないっ! 抱き合って入るで!」
「温っかぁ〜っ.. はーちん.. もっと強ぅ抱いて..」

161よーろぴあん!:2018/06/03(日) 09:00:44
「ねぇ はーちん」
森戸は白いシーツの上で体を横にし 頬杖を付いて左手の中指で尾形の乳首を弾きながら言った
「うん?」
「今日 カエディーがお尻触ったとか言ってたやんか?」
「うん」
「あの時 なんで急に静かになったの?」
「..あれ?」
森戸はひとさし指と中指の間に乳首を挟み 白い乳房を丸く円を描くように動かしている
「また立って来たw」
「うんもうっ」
尾形は仰向けになっていた体を森戸に被せると 乳首を口に含んで 舌で転がしたり軽く噛んだりする
「ぁんっ 噛んじゃダメッw」
「あれな カエディーに抱きついたら なんや股間に硬いものがあったんや
その前に尻触られた時も硬い何かが当たったんやけど カエディーいつの間に
男になったんやって 気持ち悪うなって..」
尾形が白いなだらかな乳房から顔を上げて言った
「なんかポケットに入ってただけやないの?」 森戸が尾形の髪を撫でながら言う
「そうやな」 尾形は森戸の左腕を押し上げ 脇に唇を這わせる
「ぃやっ くすぐったぃっ.. ふっw.. ぅん..」 森戸は体を捩じらせて 尾形から逃げ回る
「でっ でもっ カエディーにアレが付いてたら ぁっ は はーちん どーするん?」
「えー? カエディーかっこええとは思うけど 今はちぃに夢中やしw」
尾形は森戸の股間に手をやり 再びヌルヌルとし出したあそこを軽く摩る 
「ぁんっ じゃ じゃあ.. ぁっ.. 私にアレが付いてたら?」
「それやったら嬉しいな でも今は逆の方がええかも」 尾形が優しく指を出し入れする
「ぁっ ぁっ ぃっ んっ ぁぁっ」
乳首が立った胸を逸らして森戸が体を捩ると 尾形は逃げられないように 左手で細い腰を掴んだ
「んっ!...」 森戸が体を弓なりにして固まる
程なく浮かせていた腰を落として 荒い息遣いで呟いた
「..そろそろ返してもらおうかな?」
「え? 何?」
「何でもないっ」
森戸は体を起こし 膝立ちになると尾形に跨る
「ゃんっ 重い!w」
「重ないわっ!w」
前にかかった髪を 頭を振って後ろにやり 更に右手で掻き上げる
挑戦的な目付きで 尾形のささやかな白い二つの小山に両手を置くと 
ゆっくりとエステティシャンのように 揉み上げた
尾形が感じてくる 細いお腹から太ももの方へ 跨る位置をずらし 右手の親指で
ゲームコントローラーのスティックを操るように お豆を軽くクリクリする
「んっ ぁんっ あかんてっ.. ちぃ.. ぃぃんっ」
「エロいはーちんは 益々綺麗やで 白い肌がピンクになって..」
森戸は中指と薬指を中に入れ始め キツネの影絵を作るような手つきで 
指を震わせたり 動かしたりした  
「んーんっ ぁはっ ぁぁっ ...あんっ!」
顎を上げ 快感に顔を右に左に振っていた尾形が 一際高い声を漏らすと 
腰を浮かせてベッドの上をずり上がる
森戸は体を前に倒して預け 顔を寄せてキスをした
少し舌を絡ませ 唇を離すと 尾形は薄く目を開け 満ち足りた笑顔を見せる
森戸も幸せを感じ 微笑む もう一度チュッとキスをした

加賀は家に帰り着くと まずお風呂に入った
アレを家族に見られないように 細心の注意を払う
ボディソープで腕から順に体を洗うと アレに辿り着いた
「何 これ?」 ブランとしたアレを突付く
敏感なのが何となくわかり 刺激しないように泡立てて すぐにお湯で流す
あまり意識しないようにしていた 
湯船に浸かり 今日一日を思い出す 信じられない一日を
まぁ でも やるしかない..
お湯に顔を付けて上げると 両手でパシッと顔を叩いた
スッピンの幼さの残る顔が ピンク色に染まっていた

162よーろぴあん!:2018/06/03(日) 09:58:57
「あらっ いらっしゃい」 50は越えていそうな小太りの中年女性が声をかけた
「また 来ちゃいました」 
金澤は照れ臭そうに軽く頭を下げると そう言ってカウンターに向かう
目の細かいワインレッドのニットの上に 黒のスポーツウェアを引っ掛けただけの
飾らない服装だ
デニムのミニスカートから出る 黒のストッキングの脚を丸イスに掛け座ると
がちゃっという音を立てて スマホをカウンターに置いた
「いつものでいい?」 
「はい 硬め濃いめ多めで」
「うん はい塩ワンタン 硬濃いで!」 
「はいよっ!」
オーダーが終わると 金澤はスマホを取り上げ 指を滑らせる画面に目を落とした
まだ夕方の6時を過ぎたばかりのせいか 店内は満員とまではいかない
カップルは2組いたものの あとは男性客ばかりの中に 金澤は一人座っていた
地元のラーメン屋には一人で訪れる
ラーメンが食べたくて来てるのだから 話し相手はいらなかった
若い男性客は興味深めに金澤を見たが 視線を意識されないよう すぐに目を逸らした
長い睫毛とロケットランチャーの弾頭のように飛び出たニットの胸が
周りの男の金澤を見る回数を増やしていた
そんなことも意に介さず 金澤はスマホに没頭する
見ているのは 他の店のラーメンだった
「いらっしゃい! お一人? じゃあ こっちどうぞ」
金澤の横の席に客が案内された
ふわっとフローラルの香りがする
誰?
金澤は女性客が来たと思い 画面から目を離すと 隣を見る
「山木ちゃん! どうしたの こんなところで!」 金澤の目が見開かれた
大きく広げられた口から白い歯が覗く
グレイの粗い目のニットの上にゴールドのネックレスを垂らした山木がニッコリ笑った
「ラーメン食べたくなっちゃって」
「えっ? この店知ってたの?」
「うん 最近の金澤さんのお気に入りの店って聞いたから 調べたの」
「えー誰に聞いたぁ?」
「瑠々ちゃん」
「あー るるちゃんかぁ でも 一緒になるって凄い偶然だね」
「実はそれも 瑠々ちゃんから次に行きそうな日を聞いて..」
「えっ でも 何時に来るかはわかんないじゃん?」
「たぶん夕方だからって聞いたから お店開く時間から離れて見てたの」
「ええーっ? 怖い怖いっw 何やってんの梨紗ちゃん! 先に電話くれればいいじゃん」
「ビックリさせたくて」
「そりゃビックリするよぉ」
「決まった?」 中年女性が山木に声を掛けた
「え? あっ あのぉ」
「私と一緒のにしな おすすめだから」
「あっ じゃあ 金澤さんと一緒のやつで」
「塩ワンタンね 麺の硬さとかスープの味とかどうする?」
「山木ちゃん それ 私が決めたげるよ」
「お願いします」
「おばちゃん 柔らかめ薄め多めで」
「はいよ 塩ワンタン やわうすで!」
「金澤さんと一緒?」 山木が聞く
「ううん 私 硬め濃いめ多め」
「麺が硬くて スープが濃くて 最後の多めって何ですか?」
「ネギ」
「あぁ ネギ!」
「うん 山木ちゃんはたぶん 上品だから薄味がいいかなぁと思って」
「上品じゃないですって! でも 薄い方が好きかも」
「ほらぁ」
「はい 塩ワンタンね」 金澤の前に丼が置かれる
「これですよ これ」 金澤が嬉しそうに 丼を指差して山木を見た

163よーろぴあん!:2018/06/03(日) 09:59:31
「あっ 先 食べててください」 山木がどうぞというように手を前に出した
「じゃあ お言葉に甘えて いただきます」
金澤はレンゲでスープを一口呑む
うんうんと頷くと ニンマリ笑って 麺を啜った
ズゾゾっ! 
「美味しい で また このワンタンがね」
レンゲで掬ったワンタンを口に運ぶと 金澤は顔を上向き加減で 僅かに首を振った
「美味しそう」
「いや 本当に美味しいから すぐにわかると思うけど」
山木にそう言うと 金澤は海苔で麺を包むように箸で掬って食べる
「はい 塩ワンタン」 山木の前にも丼が置かれた
「あっ来た じゃあ私も いただきます」 
麺を掬い上げる山木を 金澤はジッと見ている
ちゅるちゅるっ
「どう?」
もぞもぞと麺を啜る山木を見て 金澤が言った
「美味しい!」
「でしょう? ワンタンも食べてみて 麺と一緒に食べるともっと美味しいよ」
「はい」
二人はその後 会話もせずにラーメンを啜る
山木はラーメンを楽しむ金澤を邪魔したくなかったし 金澤はラーメンを食べてる途中に
喋りたくなかった
金澤が食べ終わった時 山木はまだ半分くらいしか食べていなかった 
店のおばちゃんに もう少し居させてと 金澤は軽く頭を下げて 指でもうちょっとという
ジェスチャーをする
うんうんと頷く おばちゃんに 金澤は声を出さずに ありがとっと言った
「あー 美味しかった」 山木が食べ終わる
「海苔とか ほうれん草も 美味しかったでしょ?」
「うん 本当に」
「じゃあ 行こうか おばちゃん! ごちそうさま!」 
金澤が立ち上がってレジに向かうと 山木も慌てて後ろに付いて行く
「別べつ?」
「あっ 一緒に」
「えっ 金澤さん 私 自分の払いますよ」
「いいって いいって」
「そんな 悪いですよ」
「たまにだから はい じゃあ 2000円で」
「はい 塩ワンタン 2つで 1728円ね おつり 272円と」
「ごちそうさまでした 美味しかったぁ」
二人は店を出た
「ごちそうさまでした ほんとすみません おごってもらうなんて」 山木がペコペコと詫びる
「一応 先輩ですから!」 金澤が両手を腰にして立ち止まり ワザとらしくドヤ顔をした
「もぉ 金澤さんのお誕生日に倍にして返します!」
「いいよぉ 気を使わなくたって.. ねぇ 山木ちゃん 本当はなんか話したいことがあるんじゃないの?」
産業道路脇の歩道を二人並んで歩く 夜空の下に続く車の赤いテールランプが綺麗だった
「..実は 金澤さんにお願いがあって..」
「何?」
「やなみんのことなんですけど..」
「やなちゃん?」
「はい.. 最近あまり連絡が無いんです」
「どうして?」
「悪いとは言わないですし いいことだとは思うんですが ジュースに馴染んだって言うか
カントリーを忘れて来てると言うか..」
「うん.. でも しょうがないんじゃない?」
「実は私たち まだカントリーを諦めてないんです いつの日かきっとって思いがあって
みんなで約束したんです いつかちゃんとした形でもう一回ツアーをやろうって
夢のまた夢かもしれないけど カントリーで武道館をやろうって」
「そうなんだ」
「そのために ちぃちゃん やなみん 結には それぞれのグループで学んだこと 知ったことを
それぞれ報告し合って 共有しようって決めたんです それなのに..」

164よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:03:17
「やなちゃん 由加にベッタリだからなぁ」
「金澤さん! 毎日のやなみんのこと 連絡してもらえませんか?」
「え? 毎日って.. 見張って教えろってこと? そんなスパイみたいな」
「すみません 先輩にそんなことお願いして」
「やなちゃんに直接言えないの?」
「..実は やなみんからの報告だけじゃ足らないと言うか ジュースは去年海外行ったり
新曲がたくさんあったり 会社にいろいろやってもらってるじゃないですか 
そういうことをやってもらえるようにするノウハウも知りたいんです!」
「えー 難しいこと言うね その辺は由加が結構太いパイプ持ってるからなぁ」
「それです それ! やなみんが宮崎さんにベッタリなら その辺もわかるのかもしれないけど
逆に裏切るようなこともできないと思うんです だから金澤さんに」
「それって 私にジュースを裏切れって言うの?」
「そんな大袈裟な話でもないと思いますが」
「待って待って! やなちゃんができないことなんだから 結構な裏切りだよそれ」
「ただでとは言いません 金澤さんの条件があるなら こちらもできるだけ応えられるようにしますから」
「私の条件?」 金澤は立ち止まって黙り込んだ
「どうですか? もちろん できないこともたくさんあるとは思いますけど」
「..カントリーを復活させたい気持ちはわかった 特に変なこともしてないと思うから
ウチのノウハウを山木ちゃんに教えるのも たいしたことないのかもしれない
でも やっぱりこれはジュースに対する裏切りでもあるから 私にそこまでさせる
山木ちゃんの覚悟が知りたい」
「はい」
「抱いていい?」
「は?」
「山木ちゃんを抱きたい」
「え? それは..」
「私は覚悟を決めて言ったよ 言った私の望みを知ったからには 応えてくれないと」
金澤が険しい目をして 山木を見た
「..わかりました 私もカントリーの為に覚悟を決めます」
「契約成立ねw じゃあ 早速行こう」
「え? どこに?」
金澤はズンズンと夜の道を歩いて行く 山木は離れないよう 足早に金澤の背中を追った
いつの間にか 辺りは明るいランプやネオンで彩られた料金看板が目立つ建物群に溢れている
「ここに入るよ 今日は平日だから サービス料金のはず 変わってないと思うけど」
金澤は山木の手を引いて 建物に入った
山木は恥かしさで顔を上げられない 
こんな建物に入るなんて.. うぅん 私も大学生なんだから別におかしくないっ
でも女の子同志で入るなんて有り得ないっ 抱くってどうするの? ちぃ 助けて!
金澤は躊躇無く進み 部屋のドアを開けて 山木を引き入れると ベッドに座らせた
「どうしたの? 固くなっちゃってw」 金澤が山木を見て ニンマリと笑う
「山木ちゃん 最近色気出て来たよね」 金澤が体を寄せ 耳元で囁いた
ニットの上から 丸く飛び出た山木の胸の膨らみを掌で包み込むと 金澤は捏ねるように揉む
「ぁっ..」
首筋に吐息をかけると 山木の口から思わず声が漏れた
下から顎のラインを遡り 金澤の唇が山木の唇に重なる
すぐに舌が口腔に侵入し 歯や口蓋を舐め 山木の舌を突付く
「んんっ..」 山木が苦しげな表情で目を閉じると 金澤は舌を絡ませて唾液を吸いながら
体をベッドに押し倒す
唇を離し 濡れた目で見下ろし 金澤はブラトップごと山木のニットをめくり上げた
「いやっ」
白く形の良い中華まんのような乳房が二つ ぷるんと揺れて姿を現す
金澤は口を大きく開けると 左の胸にむしゃぶりつき 乳首を舌でねぶった
右の胸は金澤の左手の指で 乳首を摘まれている
乳首はすぐに固くなり 膨らんだ
舌や指の標的となった乳首は 引っ張られ 倒され 押し込まれては またすぐに立ち上がって来る
「やぁんっ んっ..」
山木は金澤の髪を押えると 顎を反らして 快楽に身を委ねた
ちゅばっ じゅばっ じゅるっ じゅぶっ
まるで麺をすするように ワザと音を立てて 金澤は乳房を吸う
右手は山木の引き締まったお腹の上を滑って 股間へと下りて行った

165よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:04:19
「ぁっ...」
山木が息を呑むような高い声を漏らした後 金澤は股間から中指を立てて手を持ち上げた
キラキラと指を伝って下に落ちる液体が光る
「思い出した.. この感じ..」 中指に付いた液体を赤い唇で拭いながら
金澤がうっとりと言う
「鈴木さんとの思い出..」 遠くを見る目つきの金澤は ヌルヌルの手で
山木の白い太ももを円を描くように撫でる
もう片方の手は自分のニットの胸を揉みしだいていた
「山木ちゃん あなたが悪いんだよ.. こんなこと あれ以来忘れていたのに..」
目を細めた金澤は デニムのミニスカートのホックを外すとストッキングを穿いたまま
山木の白い太ももに跨り 股間を前後に動かし始める
右手はまた山木の秘所をまさぐっていた
「ぅん.. ぁっ.. ぁん.. ぁぁっ..」
「ぅっ.. ぅん.. んー.. ぅぅん..」
2つの声音の呻きが交錯する
室内の湿度が一気に上がり ムワッと来るピンク色の淫猥な空気に満たされたようだった
金澤は 山木の華奢な体に覆い被さり 両手で顔を固定してキスをする
山木のものとも 金澤のものともわからない液体が染みたストッキングの股間を
山木のあそこに当てがい 腰を蠢かした
柔かな山木の白い胸と 金澤のニットの胸が波打って逃場を探している
山木の白い乳房の汗ばんだ谷間に掛かる 金色のネックレスが金澤が動く度に キラキラと輝いた
その時 互いの舌を貪り 脚を摺り寄せて 全身で快楽を得ることに没入していた山木の長い睫毛が
ふるふると動いた
カッと目が開かれる
何かに覚醒したような 瞳孔の開いた目が現れた
山木は相手の左肩を押し 自分の体の上から金澤を横に転がすと 体を起こして金澤を見下ろす
金澤は どうしたの? と欲望に飢えた目で山木を見た
山木の口の端が僅かに上がった
金澤のニットを捲り上げる 水風船のように震える白い2つの乳房が飛び出す
山木は両手を大きく広げて乳房を掴むと 中指で乳首を捉えながら 残りの指で
胸を握り固めるように揉んだ
「痛っ..」 金澤が訝しげな目で山木を見る
山木は薄笑いのまま その目を流し目であしらうと 両手で金澤のストッキングの股間を引き裂いた
「え?」 金澤の顔に怯えが宿る
山木は裂けた部分に指を入れショーツをずらすと びしょびしょに濡れたあそこを 舌を尖らして舐めた
「ヒャッ!」 金澤が高い声を漏らす
「ゃっ あっ ぁんっ ぅぅんっ んっ」
山木がぴちゃぴちゃと股間に顔を埋めて舐め続けると 金澤は頭を反らし体を弓なりにして喘ぐ
「ぃやんっ!!」 程なく金澤が 山木の頭を押え 股間を押し付けるように腰を浮かせたまま固まった
金澤が脱力して腰を落としても 山木は攻めを止めなかった
しばらくぴちゃぴちゃとやっていると 金澤はまた喘ぎ始める
その内金澤が逝くと 山木は更に繰り返した
「ダメっ! もう許して.. もう.. ぁぁん」
金澤が懇願しても 山木は止めない
何度絶頂を味わったのだろうか? 金澤は目尻に涙を溜め グッタリとしていた
「どう? 気持ち良かった?」
ようやく股間から顔を上げ 金澤の顔の近くまで来た山木が言う  
金澤がコクリと頷いた
「それじゃ 私のお願い聞いてくれる?」
金澤がまたコクリと頷く
「ふふっ」 山木が妖艶に笑った
「..山木ちゃん.. いったいあなた何者?」
潤んだ瞳で金澤が呟く
「私は カントリーガールズのメンバー」
「嘘.. それだけじゃない こんなこと どこで覚えたの?」
「嘘じゃないよ カントリーで育つと言うことは こうなること..」
「ゃんっ!」
山木が 金澤のクリトリスを指で弾く
その顔は自嘲しているように見えた
金澤は 疲れてクタクタのはずだったが また体の芯が疼くのを感じていた

166よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:07:05
「ねぇ.. さっき言ってたカントリーで育つとこうなるって どういうこと?」
金澤が山木の右の乳房に頬擦りしながら 谷間に光っているネックレスを摘み眺めながら言った
「..私はカントリーで特殊な教育を受けてるの」
「特殊な教育?」 金澤が驚き 山木の胸に顎を置いて顔を見上げる
「普段は忘れているんだけど 興奮して来ると思い出す.. そういう風に仕込まれたの..」
「誰に?」 金澤の声が大きくなった
「わかるでしょ?」 山木は自分の上に乗っかっている金澤の髪を撫でながら言った
「MCとか かわいいアイドルみたいなことじゃなかったの?」
「それは表向きのもの 嗣永さんにはアイドルとしてのかわいさは 女性の性的な美しさに
裏打ちされたもの という哲学があった」
「..知らなかった」
「それがあって それを隠した上で 初めて”私カワイイ”が成り立つ 私たちはそう教えられた..」
「具体的に どんな風に教わったの?」
「..言えない どん引きするでしょうね」
「そんな凄いこと..」
「厳しかった.. すぐに そうじゃない! みやなら そんな攻め方しないよ! とか
愛理なら そこで何か工夫してくるはずだよ! って」
「鈴木さん!? 嗣永さんとそんな関係だったの?」
「私 ときどきモーニングの譜久村さんと会って食事したりするんだけど 意外とボーノの
実態って知られてないのね」
「モーニングのリーダーでも知らないの?」
「うん あの三人がボーノで作り上げたメソッド.. カントリーはそれを持ち込んで
実際に試験するユニットだった.. 上手く行けばモーニングに次ぐハロの戦略ユニットに
なっていたのに」
「まさか!?」
「本当だよ いなくなったあの子.. あの子を見つけた瞬間 会社の上と嗣永さんは
その構想を具体化できると喜んだらしいよ」
「でも辞めちゃった..」
「そう ジュースも似たようなことがあったからわかると思うけど それで風向きが変わった
それでもまだ嗣永さんは諦めずにやる気だった 新しい子二人も充分戦力になると
意欲的だったの」
「ウチの場合 まだ集められてすぐだったから.. みんな訳もわからず
目の前のことを一所懸命やるだけで精一杯だったな」
「カントリーも嗣永さん抜きなら 状況は似てたけどね」
「あの子は嗣永さんの教育に付いて行けなくて辞めたの?」
「違うよ その頃はまだそういう教育はなかったから」
「じゃあ いつから?」
「新しい二人が入った頃からかな?」
「ねぇ 舞ちゃんとか ふなっきって当時中学生でしょ?」
「やなみんも.. さすがに中学生には私たちみたいな教育をしてないよw 
私の知らないところで 基本的なことはやってるかもしれないけど」
「稲場ちゃんは?」
「まなかんは私たちと一緒に教育を受けた でもそれが..」
「何があったの?」
「彼女はダンスを本格的にやってたこともあって フィジカルな部分では 乾いた砂が水を
吸うように 教えを覚えて行ったんだけど」
「でも喘息が?」
「違うの... まなかんは身に付けたテクニックで嗣永さんを逝かしてしまった..
嗣永さんはプライドもあってか それを認めることができなかった」
「マジで?」
「まなかんは破門されたの あなたのスキルは危険過ぎる 男を欲する 男を誘い込む
テクニックだと.. 王道アイドルを標榜しようとするカントリーには不要とされてしまった」
「それで休業したの?」
「嗣永さんに取っても それは断腸の思いだった.. 新しい二人が上手く馴染みそうで
ようやく再スタートできると感じていたのに.. それ以来嗣永さんは自分の引退を睨んで
私たちにスキルの伝承だけを集中してやるようになった カントリーの表向きに対する姿勢は
正に「どーだっていいの」なレベルだった」
「そうなんだ..」
「まなかんは 嗣永さんを凌駕するテクニックの持ち主と言うことで 支持するスタッフが
北海道に匿う形になったの そして嗣永さんがいなくなった今 そのスキルの発揮を期待されている」

167よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:22:28
「うん なんか精力的に動いてるよね ..嗣永さんの判断をどう思ってるの?」
「あれがなかったら と思うことはないと言ったら嘘になるけど.. 
でも まなかんと交流のあった誰かさんがいた あそこがああなると 
嗣永さんの判断はあながち間違っていないと言う気にもなる」
「そんなこと言ったら 生田さんとも仲いいでしょ?」
「そうだけど でも モーニングは特別だから」
「特別?」
「彼女たちの使命感と言うか 引き継いで行かなければと言う気持ちは やっぱり凄いものがある」
「そうね」
「だから そんな中にいながら 嗣永さんのようにピンで輝くことができた道重さんが とても気になるの」
「ああ だから道重さんが好きなんだ」
「嗣永さんの教えに 道重さんの教えも加われば 最強でしょ?w」
「確かにw」
「ちぃからモーニングのことを聞くと やっぱり凄いんだ やってることが.. 私もこのまま終わってられないって思う
だから こうやって情報を集めてるの.. 金澤さん これからお願いします」
「わかった 但し条件があるよ」
「条件?」
「..また こうやって会ってくれる?」
「え?」 
「..私 臆病になってたの まひろちゃんと上手くいって天狗になってたのね
鈴木さんにも気持ちよくなってもらいたいと迫ったのに 軽くあしらわれて自信喪失気味で..
でも今日 鈴木さんが嗣永さんたちといろいろやってたこと聞いて 敵うわけないとわかった
だってこうやって嗣永さんの教え子にさえ 圧倒されてんだもん」
「ふふっ 筋はいいですよ」
「もぉ いいって 私は楽しむだけにする だからまた会って?」
「もちろん」
「やった! じゃあやなちゃんには 私がときどき教育的指導するから!」
「一応あれでも 嗣永門下生ですからね 返り討ちに遭うかも?」
「マジで? ヤバイヤバイw」
二人はクスクス笑いながら抱き合ったが たいして時間が経たない内に 
再び喘ぎを押し殺す関係に変わって行った
  
「フフッ」
「どうしたの?」
「なんか笑える」 金澤は山木の腕を掴むと 頭をコテンと肩に乗せた
「何が?」
「だって 行く時は私が山木ちゃんの腕を引っ張って行ったのに 帰りがこれなんだから」
「ふふっ」 今度は山木が笑った
「ねぇ 山木ちゃんがテクニシャンってことは 森戸ちゃんもそうなの?」
「ちぃ?」
「うん」
「ちぃは最強だよ」
「そうなの?」
「嗣永先生も認める一番の生徒」
「そんな風に見えない」
「普段は隠しているからね」
「私 今知っちゃったよ? 大丈夫?」
「大丈夫! ローズクォーツはかなり硬い石ですからね 口も硬いでしょ?」
「うん かりんちゃんが聞いて来たら言っちゃうかもしれないけど それ以外は言わないようにする」
「宮本さんもダメ!」
「嘘 嘘 ちゃんと秘密にするよ」
「ちぃには モーニングで大成して欲しいの! 具体的には言わなかったけど
嗣永先生も きっとそのつもりでちぃをモーニングに送り出したんだわ」
「え? 森戸ちゃんがモーニングに入ったことに嗣永さん関わってんの?」
「うん どこまでかはわからないけど 自分が居なくなった後のカントリーについて
会社の上と協議してたのは確かだから」
「山木ちゃんはなんで どこにも行かなかったの?」
「それは メインディッシュを美味しく味わいながらも デザートを楽しみにしてるのが私だから」
山木が金澤の前に飛び出した 長い髪が揺れ 形の良い尻が弾む
「今日は御馳走さまでした」 山木は振り向いて 妖しく笑った

168よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:28:41
愛知での一回目の公演が終わった
楽屋はいつものように メンバーが束の間の休息を楽しんでいた
「かえでー 何ともないの?」 タオルでおでこの汗を拭きながら 隣に座った横山が聞いた
「どこ見てんのよ?」
「バッ バッカじゃないっ 私はかえでーのことを心配してっ」
横山は真っ赤になって 加賀の股間から慌てて視線を外し弁解する
「わかってるよ 大丈夫 特に何ともないよ」
「えー なんで? 私の時は結構勃ちっぱなしだったのに」
「ちょっとぉ 下品なこと言わないの」
「あっ ごめん って かえでーが私をこんなにしたんだからね!」
「なんで私のせいなの?」
「あっ ねぇ 今日も尾形さん勉強してるよ?」
「本当だ 凄いね こんな僅かな時間でも 問題集開いてるなんて」
「でも 合格したらどうするんだろ?」
「ねぇ 両立するのかな?」
「私も大学行きたいな」
「勉強すれば?」
「うん したいんだけど..」
「横山 頭いい方だっけ?」
「いい方って言うか.. 割りとマシな方」
「そうかぁ それがここまでバカになっちゃったからなぁ」
「バカじゃないってっ!」
「あんたたち今日も仲いいね」 通りかかった生田が声を掛けた
「そんなことないです」 加賀が手を振って否定する
「そうです! そんなに仲良くなんかないです!」 横山が口を尖らせて顔を逸らす
「仲いいやん」 生田は笑って向こうへ行った
加賀は何気に生田の後姿を視線で追う 
生田の引き締まった白い尻を思い出した
「一意専心 一意専心」 加賀は目を瞑って呟いた
「何? どうしたの?」
「心が乱れそうになった時 一意専心って呟くの 剣道やってる時に教わったんだけど
わき見をせずに一つのことに集中するって意味なんだけど」
「へぇ」
「今日も 会場に入ってから 蹲踞の姿勢で心を静めたし」
「そんなことしてんだ? でも それでか かえでーがムラムラしないのは」
「え?」
「かえでー どう?」
横山が突然 髪を撫で上げ 首を反らした 
首筋が露わになる
「は?」
「どう? 色っぽいでしょ?」
今度は脚を上げて 衣装のホットパンツの裾を指で少しめくり上げる
「..全然」 加賀の顔は無表情だった
「トイレ行って来る」 そのまま立ち上がって 背を向けた
「もぉ! かえでー ちゃんと見なさいよ!」 横山も立ち上がって 歩き始めた加賀の後を追う
「付いて来なくていいから」
「私もトイレ行きたかったんだよ!」
二人して楽屋を出る
「ねぇ かえでー じゃあ こういうのはどうよ?」
横山は前屈みになって両腕を体の前に回し 衣装の胸元から胸の谷間を見せる
「何にも感じないね!」
チラっと見た加賀は すました顔で ふふんと笑う
「くそっ」 横山が頬を膨らませた
前から 上國料と笠原が歩いて来て すれ違う
上國料は加賀に ニコっと笑い 流し目で見つめて通り過ぎて行った
「ヤバッ!」 立ち止まった加賀が 顔を綻ばせ 背を伸ばしながら胸に手をやって 
ドキドキというジェスチャーをした
「このっ!」 横山が加賀の後ろに回り 膝カックンを仕掛ける
「横山っ!」 体勢を崩した加賀が振り返って怒った
「キャーッ!!」 横山は笑いながら逃げて行った

169よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:31:47
無事2公演目が終わり 楽屋ではそれぞれ帰り支度をしていた
「ねぇ 聞いた?」 横山がメイク道具をカバンにしまいながら 加賀に言う
「何を?」
「今日のホテル 部屋割り変更だって」
「ホントに?」
「さっきチーフ言ってたもん」
「私聞いてないよ」
「カエデー その時楽屋にいなかったじゃん」
「え? いつ?」
「2公演目の折り返しの前」
「あっ..」
加賀はその時 ステージを捌ける上國料を見て 話し掛けたくなり 
後を追いかけてはみたものの 見失ってウロウロしていたのだった
「どう変わるの?」
「私が生田さんの部屋に替わる」
「じゃあ 私の部屋は 代わりに誰か来るの?」
「ううん 来ないみたい 言ってなかったよ」
「え? 一人部屋ってこと?」
「そうじゃない?」
「やったぁ!」
「やったーって何よ? 私と一緒じゃ嫌だったの?」
「そうじゃないけど 一人の方がノビノビするじゃん 横山のイビキも聞かなくていいし」
「イビキなんてかいてませんから!」
「でも 生田さんと一緒なんて珍しいね」
「ほんと! だけど楽しみ! 生田さんの話 面白いし」
「じゃあ お互い良かったってことで」
加賀は一人部屋が心底嬉しかった OCNが付いているので 例え横山であっても
心が休まらない気がしていた
ひょっとしたら 譜久村か会社の上の方が 配慮してくれたのかもしれない 
「これでゆっくり休めるぞ」 自然と頬を緩めながら 加賀はバッグを閉めた
移動前にチーフマネージャーから改めて 部屋割り変更の話があり
横山の話の通り 加賀は一人部屋となった
ホテルに着くと 各自部屋に荷物を置き もう一度集まって食事に出かける
牧野は地元なので 実家に戻り ホテルには来ていなかった
公演の緊張から解放され みんな楽しそうに話ながら食事をしている
明日も公演はあるので 打ち上げの時のようなバカ騒ぎにはならないが 
加賀はこの時間が好きだった
ホテルに戻ると バイバーイ! おやすみ! と各自 部屋に入って行く
加賀は部屋に戻ると 早速 バスタブにお湯を張り お風呂に浸かった
「あーっ!」 思わずため息が漏れる
今日はアレが付いていたので いつもより気を使って 疲れた気がした
結局 興奮して衣装が膨らむという事態には一度もならなかった
横山は そんな加賀に 相性がいいんじゃないの? と言った
いやいや 私 男じゃないし.. そっちの気もないし
いつの間にか 湯に浸かりながら 眠り始めている自分に気付く
イカン! ちゃんとベッドで寝なければ!
加賀は立ち上がり 長い脚でバスタブの縁を跨ぐと タオルで全身を拭いた
髪を乾かしていると ふと 上國料の流し目を思い出す
かわいいなぁ
ニマニマしながら白のナイトガウンを着て すぐベッドに横になる
心地良い肌触りの寝具に あっという間に眠りへ引きずり込まれた

「ぅん?」 
加賀は隣に誰かが来た気がして目が覚めた
眠い目をようやく開け 横を見る
「うわっ!」 ビックリして声が出た
髪の長い女がベットカバーを捲って 加賀の横に入って来る
加賀は慌てて反対側に逃げ ベッドから体が半分落ちた
「誰?」 悲鳴に近い声で 加賀が訊く
「うふふ 逃げなくたっていいじゃん」 気持ち良さそうにベッドに入った女が笑って言った

170よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:35:24
「牧野さん!! なんで?」 加賀が目を見開く
「まりあでいいよ」
「実家に帰ったんじゃ?」
「かえでぃーに会いたくて戻って来たんだよ!」
牧野はベッドカバーから肩を出して座り ニコニコしている
「どうやって入ったの?」 加賀はベッドから完全に下りると 脇に立ち上がった
ナイトガウンがはだけ 白い胸の谷間が覗いている
「普通に鍵もらって入ったよ」
加賀は ハッ とした そう言えば以前牧野が譜久村と約束しているとかなんとか..
「じゃあ 今日はここで泊まるの?」
「うん!」
「わかった 牧野さんはそっちね 私 こっちのベッドで寝る」
加賀は元々横山が使うはずだったベッドに座った
「えー? 一緒に寝ないの?」 牧野が両手を頬に当てて 科を作る
「は? 寝ない寝ない! 寝るわけない!」 加賀が苦笑した
「寝ようよ?」 牧野はベットカバーを少し下げる
こんもりと盛り上がった2つの乳房が現れる もう少しで乳首が見えそうだ
「いや 寝ないって 何も着てないの?」
「うん 下だけ」 牧野はベットカバーを前に折り 上半身を見せた
両腕に挟まれて隠れる張りのある大きな胸から 引き締まった腰へと流れるラインが美しい
加賀は目を逸らすことが難しかった
「と とにかく 明日もハロコンあるし..」 加賀は下半身の異変を感じて 
牧野に覚られないよう ベットに潜る
「かえでぃー 本当に固いんだから でも あっちも硬いのかな?」
牧野が妖しく微笑みベットから下りて 加賀を見下ろす
「ちょっとぉ 寝るんだから! 牧野さんも自分のベッドに戻って!」
「いゃーだっ 一緒に寝るの」 
牧野はまた加賀の隣に潜り込んで来た
「ダメだって! 牧野さん!」
「ま・り・あ!」 牧野は背を向けた加賀に背後から抱き付く
暑いくらいの温もりと柔かな胸の感触がする
脚にはつるつるとした長い脚が擦り付けられた
「牧野さん 止めて!」 加賀は身を捩って訴える
アレが急激に大きくなり 恥かしさと欲情に加賀の声は小さかった
「ほら 大きくなってんじゃない」 牧野が手を回して アレを撫でる
「いやっ!」
「いや? 気持ちいいんでしょ?」 すりすりとアレを擦りながら 牧野は加賀の耳に
吐息をかけながら囁いた
「おっきぃ.. かえでぃー して?」
「ダーメだってぇ」 加賀は手を払って 体を牧野の方へ向ける
「かえでぃー 好き」 牧野が加賀の頭を抱き締める
香水なのか いい匂いがする牧野に 加賀はムラムラして アレが更に大きくなった
「ほらぁ もうはちきれそうだよ? ぬるぬるだし」
牧野がまた アレを摩る
「でも 牧野さん.. 私たち女同士だし..」
「今更何言ってんのよ じれったいなぁ しょうがないっ」 牧野は加賀の顔を動かないように押え
唇を奪った
じゅぷっ ぷちゅ
熱い欲望のまま 舌を絡めてお互い貪り 唇を離す
いつの間にか加賀の目には 肉体を欲する滾りが渦巻いていた
「荒っぽいやんちゃな男のようにして..」 牧野が加賀の目の奥を覗くように呟く
「まりあ!」 加賀はそう呼ぶと 体を起こして上になり 牧野の豊満な胸にむしゃぶりついた
舌を出して 乳首を突付き ププッと音を出るほど吸い上げると ピンと薄い桜色の乳首が立って来る
指の間から 乳房がはみ出るくらいに 激しく揉むと 牧野が 痛っと仰け反った
加賀の唇は乳房から 美しいラインを辿って下に降りて行く
綺麗な臍と くびれから張リ出した骨盤の辺りまで ツルツルしたキメの細かい肌を楽しんだ
楚々としたヘアを分け入って ヌルヌルの泉が湧くあそこに到着すると 音を立てて舐める
「ぁんっ.. かえでぃー いいっ! ぅん..」
牧野は加賀のショートヘアを両手でくちゃくちゃにして身を捩った
「もっとぉ.. もっと こしょこしょしてっ!」

171よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:38:28
「でねっ その時言うのよ ”おまえら みんな行くぞ! 遅れんなよ!” って」
「本当ですか?」
「最高やん? っもう だから私 新垣さん 大好きなの!」
「へー わかるー」
生田と横山は ツインのベッドにそれぞれ寝転がって 話続けていた
時刻は0時半を回ったところだ
「そういう男前なところって 生田さんにもありますよね?」
「そうかな?」
「結構いろんな人 食事に連れてったりするじゃないですか」
「あー エリ 相手に合いそうなもの見つけたら 連れてって喜んでもらうの好きやけん」
「今度また 私も連れてってくださいよ」
「考えとく うん? そろそろかな?」
「どうしたんですか?」
「ん? ちょっとね」 生田がスマホを取り 何か操作している
ノイズのような ごそごそする音が聞こえるようになった
「音小さいかな?」
横山が興味深めに見守っている
「... ん.. ぁっ.. も もっと..」
女の喘ぐ声が流れて来た
若い女の声だ 聞き覚えがあるような..
「ぁぁんっ ぃいっ ぁっ..」
横山の顔が強張る
「なんですか これ?」 生田に聞いた
「うん? 横山が今晩泊まるはずだった部屋の音」 
生田がニヤリとする
「え? 盗聴?」
「そ!」
「え? ダメですよ! そんなの」
「でも この音 気にならない?」
生田がスマホを横山の方へ向ける
「ぁはっ.. まだ ダメっ まだ 出さないで.. 突いて」
パチンっ パンっ パツンッ と言う音に重なって 切ない声が聞こえる
横山は口を手で押えながら下を見ていたが 耳を澄まして声の主を探ろうとしていた
「横山が泊まるはずだった部屋には 誰がいるんだっけ?」
生田がわかり切ったことを 横山に言わせようとする
「..かえでー でも これかえでーの声じゃない」
その時 スマホから別の声が聞こえた
「はぁ はぁっ まりあ もう.. 出 出るっ!」
少し大きめの声を発した後 スマホからは弾む息遣いだけが続いている
「..今の かえでーの声.. まりあって..」 やっとのことで横山が呟いた
「イっちゃった」 ニヤっと生田が言う
「牧野さん 実家に帰ったんじゃ?」
「戻って来たんだよ」
「え? なんで?」
「加賀とやりたかったんでしょ?」
「えー?」
その時 スマホから ぴちゃぴちゃと何かを舐めるような音が聞こえた
「んっ ぁ.. ぁっ ぁっ」 また女の小さな喘ぎが漏れ始める
「おっ 2回戦め? もっとか?」 生田は音を切った
「どう?」
「えっ? どうって?」 横山が困惑する
「嫉妬した?」
「嫉妬って誰に?」 横山は自分が唇を噛んでいたことに気付かなかった
「ふふっ そっち行っていい?」 生田は返事を聞く前に 横山のベッドへ入って行く
「生田さん!?」 横山は驚くが 特に抵抗はしない
「あったかい」 生田は横山の背中に腕を回し 目を見つめて囁く
「加賀とまりあが愛し合っているの聞いて どう思った?」 
「ぃやっ」 横山が潤んだ瞳で 答えを拒否した
「嫉妬したんでしょ? まりあに」
生田の手が 横山のショーツの中にゆっくりと下りて行った

172よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:44:53
「ぃやっ..」 横山が生田の手を動かないように押えようとする
「今 加賀の上にまりあが跨ってるよ」
「関係ないです! ぁんっ」
「もう ぬるぬるじゃん ぴちゃぴちゃ言ってる」
生田が細かく指を動かすと 湿った音が聞こえて来た
「ぃやっ ダメっ 動かしちゃダメっ!」
「エッチな横山 カワイイ!」 
「ぁあんっ!」
生田が横山の首筋に唇を這わせ 吐息を掛けながら下を攻めると
横山は腰を浮かせて固まった

加賀は牧野に導かれ アレを入り口に突き立てた
「かえでぃー来てぇ」 牧野が色っぽい口調で指示を出す
体重をかけてアレを押し込んで行く
押し返そうとする肉壁の心地良い圧力を感じながら 加賀はもっと奥へと進む
押さえ込んでいる牧野の骨盤からのくびれが 手にジャストフィットし 征服感を盛り上げる
牧野が加賀の背後に回した脚を足首で組み 加賀の腰を引き寄せた
狭い穴をこじ開け 奥まで行ったと思うと 快感に今度は引き返したくなる
加賀は自然と腰を前後に振り始めた
「んっ ぃぃよかえでぃー んっ んっ」
牧野が蕩けそうな声で 小さく喘ぐ
加賀の腰の動きに合わせて震える 横に少し流れた柔らかそうな乳房に 加賀は頬擦りした
動きが止まらない
「かえでぃー 止めて」 牧野が加賀のお腹を押した
「下になって」
「下に?」 加賀は名残惜しそうに ぬるるとアレを抜いて 仰向けになる
「んっ...」 牧野がアレを掴み 自分のあそこに当てながら 体を落として行った
「んんっ」 
根本まで入ると 加賀のお腹に両手を置いて 軽く前後に揺さぶる
「ぁぁっ まりあ」 思わず加賀から声が漏れた
牧野は長い髪を掻き上げると 背筋を伸ばし 乗馬するように 腰をリズミカルに動かして
加賀のアレを味わい始める
「ぁっ.. んっ.. んっ..」
加賀は気持ち良さに アレが更に大きくなろうとするのを感じた
アレの反り返りを感じながら 牧野が加賀の両腿に手を置いて 負荷を掛ける
下から見上げると 細いくびれの上に突き出た吊鐘形の乳房に ツンと立った小ぶりな乳首があり
加賀は美しいと思った
「まだよ」 牧野がまた加賀から離れる
膝立ちになると美しい後姿を見せた
「来て」 チラっと加賀を振り返ると 両手を突いて四つんばいになる
大きな尻が加賀の前に突き出された
本能的なものなのだろうか? 加賀はアレを突き入れたくて体を起こし 尻を両手でペチっと軽く叩く
尻の肉を両側に押し広げると ピンクのあそこにアレを沈めて行った
穿つように突き刺し エグるように引く 
吸い付くような牧野の体に また動きが止まらなくなっていた
「ぁはっ.. まだ ダメっ まだ 出さないで.. 突いて」
牧野が苦しげで悩ましい声を出しながら 捻りを加えて締め付ける
加賀は押えようもなく 動きを速めて終着へ向かって行った
「まりあ もう.. 出 出るっ!」 思わず声が出た
ズンと一突きすると そのまま固まった
はぁはぁ言いながら 膝立ちの姿勢から尻を落とす
振り向いた牧野がニッコリ笑って アレからゴムを外した
アレを指で摘んで 上下に振ると 上目遣いで加賀を見つめ ペロンと舐める
まだ 出したばかり.. 加賀が訴える間もなく牧野がアレを咥え始めた
しばらく休ませて欲しい気持ちに反して アレは見る見る内にまた硬くなり
牧野は嬉しそうに音を立てながらしゃぶる
アレが元に戻ると ちゅぽっとアレから口を離し 手で軽くしごきながら
乳首を舐めて攻めた
「んっ ぁ.. ぁっ ぁっ」 加賀が女の声を出して喘ぐ
「ずっとこうしたかった..」 牧野が加賀の乳房を撫でながら うっとりと呟いた

173よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:48:08
「生田さん 酷い!」 横山が涙目で生田を睨んだ
「かわいいな! 本当に」 生田が喜んで横山の唇を奪う
一瞬顔を遠ざけた横山は すぐに生田の舌を受け入れ ぬちゃぬちゃと唇を吸い合った
「どう?」 唇を離した生田が 僅かな距離で横山を見つめながら訊く
「..ぃぃ」 横山が目を下に逸らし 小さな声で答える
「何? 聞こえない」
「気持ちいい」
「良かった じゃあ もっと気持ちよくしてあげる まりあが加賀を気持ちよくしてる以上に」
横山は加賀の名前に 少し頬を膨らませた
ふふっ と笑った生田は ごそごそとベットカバーの中を潜って行く
「きゃっ」 あそこを濡れた柔らかいもので突付かれ 横山は思わず声を漏らした
生田があそこを舐めている
ぴちゃぴちょ ちゅぷ といやらしい音が薄っすら聞こえる
横山は恥かしさのあまり両手で顔を覆った くすぐったさと気持ち良さに 体が右に左に逃げる
「ぁんっ ダメーっ そんなとこ ゃんっ ぁぁっ ぃぃ..」
「いいねー そのまま癒せません いけるやん!」 生田が面白そうに
ベットの中で言ったのが くぐもった声で聞こえた
クリトリスを剥き 尚も舌で攻め続ける
じゅぷっ ずぞぞっ じゅじゅっ 
舐めたり啜ったりしながら攻め立てられ 横山は自分の乳房の山を両手で握って
快楽に抗いながら 身を捩った
「ぃやんっ おかしくなっちゃうっ もぅだめっ だめっ ぁぁんっ」
腰を浮かして 体を振る内に 一際弓なりになり 肩まで浮かして横山が引き攣る
脱力して体をドスンっ と落とすと 生田が上にあがって来て寄り添い 
優しい顔で横山の前髪を撫でた
もう片方の手は 軽く円を描くように 横山の乳首を倒しながら 乳房を揉む
「気持ち良かった?」 生田がまた訊いた
横山は右手で目尻の涙を拭い 恥かしそうに少し笑いながら頷いた
「加賀は同期の横山とお互い支えて行かなくちゃいけないけど まりあにも
加賀が必要なんだ わかる?」 生田が横山の目を見つめる
横山は少し間を置いて また頷いた
「まりあに加賀を取られて寂しくなったら また私のところに来な たっぷりかわいがったげる」
横山は恥かしそうに体を少し離し 笑いながらまた無言で大きく頷いた
よしよしと生田が頭を撫でる 左手を横山の背中に回すと 抱き寄せた
顔を生田の鎖骨の辺りに乗せ ぬくもりを感じながら 横山は安堵を感じていた

「はーちん 舐めや」 森戸が上から見下ろして言った
尾形はコクリと頷くと 自分の上に被さるあそこを ぴちゃぴちゃと舐め始める
ここ2・3日で 二人の関係がガラリと変わった
仲がいいのは変わらない
それは 大学受験が始まり 尾形が合否の後 どうしたいのか 森戸に伝えた時からだった
尾形は 大学に進学することになれば モーニングを辞めると言った
森戸は驚き 寂しそうな顔をした 
「せっかく はーちんとこんなに仲良くなったのに.. でも応援する! 
はーちんが本当にやりたいことができるなら ちぃは応援するよ!」 
「おおきに」
しかし その後から 二人の秘め事において 森戸が主のような振る舞いをするようになる
尾形は驚いたが 女王のような森戸に従順になることが 意外と心地良かった
私 Mやったんかぁ.. 自分の予想外の性癖に気付き 森戸からカタルシスを与えられると
心がスッキリして より勉強に打ち込める気がした
「ぅん ぃぃっ そのまま舐めながら自分で乳首 コリコリしてみぃ」 森戸の言葉が飛ぶ
尾形は両手で ささやかな2つの小山を包み 親指と人さし指で 乳首を摘んだ
既に軽く立っている乳首は 固くなり 指で挟むとコリコリという感触がする
恥かしさと被虐に背筋がゾクゾクし 尾形は脚を摺り寄せてモジモジしながら体を軽く捩った
「自分 変態っやなw 何感じとんねん」 森戸は下にボソっと囁くと 体を倒して 尾形のあそこに顔を寄せる
少し粘度のある液体がにちょにちょと溢れた あそこをぴちゃぴちゃと舐め始めた
「ゃんっ」 尾形が喜びの声を漏らして 激しく体を捩る
しばらく二人して快感に震えながら 猫がミルクを舐めるようにぴちょぴちょと
お互いのあそこを舐めるのに没頭した
「はーちんの サラサラじゃないね」 森戸がいやらしい声で呟いた

174よーろぴあん!:2018/06/03(日) 10:51:03
「ええか? ちぃが言った通りに繰り返すんやで? ええな」
「ええよ」 上気した顔で尾形が言った
「はーのおっぱい 好きにしてください」
森戸が尾形の白い杏仁豆腐のような胸を 掌で丸く撫でながら言う
「..はーのおっぱい.. 好きにしてください」 尾形の顔が赤くなった
「好きにしてええんか? ほな そうするわ」
森戸は 舌を出してべろんと胸を舐めると 口を大きく開け 音を立てながら甘噛みして行く
んぱっ じゅぱっ んぱっ 
「ピンクになった はーの胸 えっろいのぅ」
森戸がほくそ笑みながら 下へと腕を伸ばした
「今度は これや はーのおめこに指を入れてください」
「..ぃや」
「あ? なんやて?」
「ぃやや」
「ふーん いややの?」 森戸がクリトリスを何度も指で弾く
「ゃんっ んっ.. ぁん ゃ..」 
ぴちゃぴちゃと言う音がどんどん大きくなった
「どや? 言うてみ?」
「..はーのおめこに..」
「指入れてくださいや」
「指.. 入れてください..」 尾形は両手で顔を覆った
「わかったで ほな 何本や?」 森戸が目を細める
「え?..」
「何本や っちゅーとるん 1本か? 2本か?」
「ぃや..」
「いややあらへんがな 何本や?」 止まっていた森戸の指がまた忙しなく動き始めた
「ぃやんっ ぁかん! ぁかんてっ」
「びっちゃびっちゃやな自分 もっと気持ちようなりとうないんかい?」
「ぁっ.. 2本..」
「驚いたで 2本やて あんだけ ぃややなんや言うといて 2本やて どすけべやのぉ」
「ぃやぁ ちぃー」
「ほな どすけべはーちんに プレゼントや」 
森戸は中指と薬指を尾形のあそこに埋めて行き 何かをほじくるように 優しく指を動かす 
「ぁはっ! ぁっ ぁっ ゃんっ」
尾形が頭を反らし ほんのりピンクがかった白い首筋が露わになる
森戸は合わせて更に ノートPCのトラックポイントを操るように 親指でクリトリスをいじった
「ちぃ あかん! ぁはっ ぁぁん ゃんっ」
涙声で尾形が悶える
「今なら1本 お得や言うてな! どや?」
「ゃぁん ぁっ ぁっ ぁふんっ!」
尾形が ビクっビクっとしたかと思うと グッタリと動かなくなった
紅潮した頬に髪がかかり 額に汗が浮かんでいる
よく見ると はぁはぁという息遣いと共に ささやかで白く美しい胸の膨らみが上下していた
森戸は尾形の横に寝転がると 顔にかかった髪を避けてやり 頭を撫でる
「なぁ はーちん 辞める前に かえでぃーとやらへんの?」
「..かえでぃー?」
「それやったら ウチ手伝うで?」
「何を..?」
「今みたいな ええことや」 森戸が尾形の首筋に唇を這わす
「かえでぃー..」 尾形がまた呟いた

「まりあ.. もう無理」 加賀が顔の前で手を振った
加賀は既に3度放出している
出す度に 牧野が素晴らしいスタイルの胸や尻を強調して あるいはアレをいじって加賀を挑発し 
いつの間にか また腰を振っていた
「えー?」 牧野が頬を膨らませる
「精力絶倫か!」 堅物の加賀がよく知っていたな という言葉で突っ込んだ
「じゃあ 続きはまた今度ね」 牧野は渋々そう言うと 自分のベッドに戻って行った
「ふー」 息を吐き出して体を起こし 加賀がベッドカバーを綺麗に整える
「なんで こんなことになってんだろ?」 小さく呟いた

175よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:00:56
日曜の午前中 会場入りした各グループは休憩に入っていた
「ねー ミズキ この前ちょっと聞いたんだけど..」 生田が周囲に目を走らせて言う
「何?」
「森戸がウチにOCNを持ち込んだのは偶然じゃないんだって」
「...誰の話?」
「そいつは言えねー」
「わかってるわよ 北の子ね 本当は何に巻き込まれるかわからないから
あまり近づいて欲しくないんだけど」
「それは私の自由じゃん」
「そうね それで? 偶然じゃないとしたら どんな意図があるの?」
「わからない」
「そもそも どうやってOCNを付けて来ることができたの?」
「嗣永さんが関わってんでしょ?」
「まぁ そうだろうね.. ふぅー 何を狙ってんだか..」
「注意してないと 気付いた時には遅いんだって」
「あの子がそう言ったの?」
生田は無言で頷いた
「普通のかわいい子にしか見えないけどな OCNに慌てて はるなんと協力してた時も
裏は無さそうだったし 尋問した時も普通だった ポスドの兆候は残ってそうだけど」
「気をつけるのに越したことは無さそうだね」
「そうね また何か情報があったら教えて.. ありがと」 譜久村が隣の生田を見て言う
生田は視線を下に向けると 離れて行った

「横山ごめん 今日春ツアーの予定表持って来てる?」
「...」 横山は無言でカバンの中から紙を取り出し 加賀に差し出す
「どうしたの?」
「..ふーん!だ」
「は? 何それ? 私なんかした?」
横山は加賀を睨んで口を尖らせる
「え? 待って 私 本当になんにも心当たりないんだけど なんかした?」
「牧野さんと..」 横山は小さな声でそこまで言ったが 盗聴していたとは言えないので黙り込んだ
「何? 聞こえなかった」
「何でもない! 何でもないよ!」
「何だよまったく.. 昨夜生田さんの部屋でなんかあったの?」
「え?.. 何もなぃょ..」 横山が恥かしそうに下を向く
「何 その反応? 何かあったんじゃないの?」
「もぉ 知らない! かえでーのバカッ!」 横山は立ち上がって向こうへ行ってしまった
「はぁ? 訳わかんない」 加賀は目を見開いて首を傾げた

加賀と話していた横山が立ち上がって離れて行く ボーッと向こうの状況を見ていた
尾形が呟いた
「卒業までにかえでぃーとやる? 男でもないのに?」
でも かえでぃーにアレが付いてたら どないしよ?
尾形は背後から自分を抱き締める加賀を想像した
いつの間にか 二人は裸になり 加賀はよく形のわからない 棒みたいなものを
後ろから尾形の尻を持ち上げて 入れようとして来る
きゃあー! 何考えとんねん! アホちゃうかウチ!
「はーちん どないした? ボーッとして」 森戸が不思議そうに尾形を見る
「え? なんでもないっ なんでもないでぇ」 尾形が焦って手を振った
「ハロコンもあんのに 勉強し過ぎで疲れてるんちゃう?」
「大丈夫や」 尾形はちぃとやり過ぎて疲れとんのや という言葉を呑み込んだ

横山は加賀に対する気持ちと 昨夜のことを思い出した恥かしさで 居ても立ってもいられなくなり
気分転換にブラリとしようと思った 誰か気の合うハロメンと会うかもしれない
楽屋を出ようとすると ちょうど牧野が入って来る
ご対面して 同じ方向に踏み出してしまい 互いに苦笑した
「横やん ごめんね」
「すみません!」 横山はすれ違いざまに 牧野の体を見回す
突き出た胸 細いくびれから張り出した尻 長い手足 自然な色気が溢れ出てる
一瞬 スラっとした加賀と裸で抱き合う様子を想像して 横山はまたムカっとした

176よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:05:33
「お姉さま 遅くなりました」
ドアを開けると そこはピンク色のインテリアやグッズで溢れた部屋だった
「待ってたよ ごめんね ハロコンで疲れてるのに」
「いいえ お姉さまが呼んでくださるのなら いつでも参りますわ」
「嬉しい! でも 家は大丈夫なの?」
「はい 月曜午前中に静岡でラジオの仕事があるから そのまま帰らないって連絡してあります」
「さすが! さっ ここに座って」
訪れた少女は 招き入れた女が座る ピンク色のベッドに腰を下した
隣の女は先程からずっとニコニコしている
少女がこの部屋を訪れるのは3度目だった
既にそのベッドの触り心地や暖かさも知っている
「聞いたよ 新曲でセンターになったんだって?」
「流石 お姉さま! お耳が早い!」
「偶然 偶然! こっちも新曲の録音があったから スタジオ行ったら そんな話を聞いたの
おめでとう! お祝いしなくちゃ」
「ありがとうございます でも お祝いなら いつもお姉さまによくしてもらってますし」
「ううん たっぷりお祝いしないとね」
「嬉しいです!」 少女は両手を組んで 笑顔の花を咲かせた
「どんな歌なの?」 女が少女の手に自分の手を重ねる
「つんくさんの曲なんです!」
「そうなの? 初めて?」
「はい!」 少女は体を揺らして喜び 目を潤ませた
「良かったね」
「はい! ようやく夢が叶いました タイトルでもあるんですが とてもセクシーな曲なんです」
「セクシーな曲でセンターなんだ?」
「そうなんです 振り付けもセクシーで 最初宮本さんが 私の胸を触るんです」
「え? ちょっと待って それってどんな風に?」 女の目が好奇で見開かれる
「こんな風に」 少女は女の手を取って自分の左胸に当てがった
「こんなことするの? いいなぁ.. ふ〜ん? 佳林ちゃん なんか言わなかった?」
「はい 恥かしいけど軽くするからごめんねって言われました」
「えー? 私だったらすんごく嬉しいけど あれ? ちょっと大きくなった?」
「そんなことないと思いますが」
「大きくなった気がするよ ほら」 
女は少女の胸をゆっくりと感触を楽しむように揉む 息遣いが少し荒くなっていた
「..たっぷりお祝いしてあげる」
「..ぁっ お姉さま..」
女は少女の首筋に唇を這わせると ベッドの上に押し倒した
初めては 2人でポケモンの話をしている時だった
少女が 持って来たポケモンの画面を見せようと ゲーム機をいじっていると
今と同じように押し倒された
そのままキスをされ 胸を揉まれ そして...
少女はそれまで知らなかった大人の世界に連れて行かれた
気持ち良さに何度も声を上げ 気を失いかけた
ポケモンよりも夢中になれるものがあるなんて思いもよらなかったが
今はお姉さまのことを考えただけで 毎晩一人で慰めてしまう程になっている
「ゃん お姉さま..」
「もっと声に出して」
「ぃぃの 気持ちぃぃの お願いします もっと..」
「かわぃぃ..」
「ぁぁん こんなの知らない.. ぁっ 何するんですか? ぁーん」
「ほら ここをこうすると..」
「だめですぅ.. もぉ もぉ..」
「イきそう?」
「ぃやん! ぁはっ!...」
「かわいいっ! たまんないっ」 女はゾクゾクっと体を震わせる
少女から溢れた蜜を指に絡め 赤い唇で舐めた
口許のホクロが淫猥に動く
「ぉいしぃ..」 ぐったりした少女を見つめて 女は妖しく笑う
「もっと天国に連れてってあげるね」 幼い顔に似合わぬ少女の張りのある白い胸を
女は軽く掴み ひとさし指で薄いピンクの乳首をクリクリと転がした

177よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:11:39
「ねぇ セクシー教えてあげよっか?」 道重がいたずらっ子ぽく言う
「え? セクシーですか?」 ようやく体を起こした奈々美が潤んだクリっとした目で見返す
「セクシーってどんな感じかわかる? 自分の思うセクシーやってみて」
「はい..」
奈々美は右手で 長い黒髪を耳にかけるように掻き上げ 流し目をする
「抱き締めていいよ」 低いトーンで道重に言った
「うふふ」
「どうでした?」
「う〜ん もうちょっとかな」
「私 こういうのホント ダメで 同級生でももの凄いセクシーな子とかいたりするんですけど
なんか性格的に向いてないと言うか 嗣永さんにも時々こんな課題を与えられたりしたんですけど
やっぱりサマになるのは理沙ちゃんや結だったりして いっつも」
「向いてないとかそんなことないよ まだやり方を知らないだけ」
道重は立て板に水で続く 奈々美の言葉を遮って言う
「ホントですか? 今も宮崎さんに赤ちゃんのようにかわいい かわいいってされて
やなちゃんにはセクシーはまだ早いかもね なんて言われたりして 私なんかより
植村さんの方がよっぽどセクシーなのに なんでセンターなのかな?って思ったり
でも 植村さんのスタイルは本当に凄いんですよ 胸が大きいのはもちろん あの腰からお尻に」
「大丈夫 なーちゃんは充分セクシーになれるよ 今から教えてあげる」
道重は微笑み 右手のひとさし指をそっと奈々美の唇に当て 黙らせた
「セクシーになるには まずセクシーを知らなきゃね なーちゃん そこ座って」
道重はベッドの上に膝立ち 奈々美をベッドの横のカーペットに座らせる
奈々美は両足を外側に曲げ Mの字のようにして ペタンと裸の尻を落とした
ホックを外し ストンとミニスカートを落とすと 片足ずつ脱いで 道重は黒のストッキング姿になる
白いモコモコのニットから 白い肌が薄っすら透ける細い脚のストッキング姿は
それだけでもうセクシーセクシー 奈々美はそう思った
あれ? でもなんか..
どこかに違和感があるのだが それがわからないうちに道重はベットに腰をかけて
奈々美を見下ろし 微笑む
「さっ もう少し前に近づいて」 艶のある唇を光らせて 道重が囁く
奈々美は両手を前の方に付くと 腕の力を使って ジリジリと道重の組まれた脚の傍まで来た
「もっと近づいて..」
奈々美は 道重の顔を見上げたが 妖しく笑っているだけで その他の細かな指示はない
組まれた美しい脚を前にして 奈々美は頬擦りしたくなったが 我慢した
「そのまま」
道重はそう言うと 組んでいた脚を解き 黒の細い脚を奈々美の肩の上に乗せ 回した足で
体を引き寄せる
奈々美は驚き 頬を触るストッキングの感触に興奮しながら キョロキョロする
背中を道重の踵で押され 柔かな太ももを感じるまで 体を前にやると
見てはいけないと思っていた股間が目に入った
「え?」
道重は下着を着けていなかった
さっき感じた違和感はこれだ
スットキングを通して 割れ目が見える
毛がない
奈々美は カーっとこれ以上ないくらいに体が熱くなり 
いやらしい気持ちが 業火のように立ち上るを感じた
「舐めなさい」
上から妖艶な声がした
両の頬を黒のストッキング越しの太ももに挟まれながら 奈々美は言われた通り 股間に舌を伸ばす
布に触れると そこは既に液が染み出していた
ペロっ ペロっ おそるおそる下から上に舐める
「んっ..」 頭の上で小さく声が漏れ 太ももが軽く頬を締める
「いいわ.. もっと」 道重は奈々美の頭に手を置き 腰を捩った
「さぁ 私を見て! なーちゃんに舐められて私は乱れるの 
なーちゃんのせいで私はおかしくなるんだよ」 道重が悩ましい声で囁く
奈々美はぬるぬるとしたあそこを舐めながら 道重の顔を見上げる
体を倒し気味に 左手を後ろに付き 右手でニットの胸を自分で揉みながら
道重は目を細めて 唇を舐めた  
奈々美は 自分の方がおかしくなるくらいに欲情しているのを感じた

178よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:25:27
「ストッキングのそこ 破いて..」 道重が淫らに囁く
「え?」 奈々美は顔を離して困惑した
「破いて直接舐めて」
「でも..」
「早くやりなさい」
意を決して 奈々美は両手でストッキングを引っ張った
思いもよらぬ程簡単に裂け目ができ そこから穴はどんどん大きくなっていく
光を受けてテラテラと輝く 濡れたあそこが現れた
奈々美は 道重が気持ちよくなるよう 一心不乱に舐める
「そう いい子ね 上手.. んっ..」
道重の喘ぎは静かだったが それでも徐々に声のトーンが高くなって行った
「んふっ... ふー.. 良かったよ なーちゃん」
奈々美を押えていた脚のロックを解くと 道重は立ち上がった
「今度は今のを私にやってみて」
「え? お姉さまにですか?」
「そぅ」
「できるかな? ええ?」 不安げな顔で奈々美はあたふたする
「自分に自信を持って! 自分は美しい 黙っていても男が寄って来る
しょうがないから 舐めさせてあげるわっ そういうつもりでやってみて」
道重は破れたストッキングを脱ぎ捨て カーペットに座った
「わかりました やります」 奈々美はベッドに座り 目を瞑って気持ちを切り替えようとする
「ねぇ お姉さま」 脚を伸ばすと道重の肩に乗せようとしながら囁く
ぶっ! 道重が吹いた
「お姉さまじゃダメ! 変だから さゆでいいよ」
「えー でもぉ..」
「セクシーは媚びたものより 見下した方が断然決まるし 相手が求めるのもそっちだから」
「はい じゃあもう一度」
奈々美は白い両の脚を伸ばして 道重の肩に乗せる
「ねぇ さゆ もっと前に来なさい」
道重が奈々美のあそこをまじまじと見つめる すぐにあそこに息がかかる程の位置まで動いた
「舐めなさい」
道重は無言のまま ツルツルした太ももを頬擦りしながら両手で撫で うっとりしている
奈々美は困惑したが それを出してはいけないと思い 道重の頭に手を置いた
「ほら 舐めなさい」
道重が ダメっ という顔をして 首を振る
奈々美は 焦った
道重は 顔を挟む太ももをペロンと舐めて持ち上げ 自分の股間を指差す
ああ! というように うんうん頷いた奈々美は 右足を女の子座りする道重の股間にやり
ぬるぬるのあそこを指で撫でた
道重は 奈々美にニッコリと頷くと 細く白い脚を抱き締めて 自分の脚を締めたり
緩めたりとモジモジする
「んーん.. ぃぃっ..」
「気持ちいい?」 奈々美が訊いた
「はい」 道重が潤んだ瞳を向ける
奈々美は 右足を道重の股間から引き抜いた
「ぁっ..」 もの欲しそうに道重が奈々美を見つめる
「欲しいの?」
道重が甘えた顔で 奈々美の脚を更にきつく抱き締め 頷く
「私が欲しかったら ちゃんと声に出して言いなさい」
「欲しいの」 おずおずとした声で道重が呟く
「わかった じゃあ舐めなさい」 奈々美は股間を道重の顔に押し付けるように突き出した
道重は ごはんを”待て” されていた犬のように 奈々美のあそこにむしゃぶりつく
「ん.. いいわ.. もっと.. もっとよ」
奈々美は脚を道重の背中の後ろで組み 自分に方へ引き寄せながら 身を捩った
「ぁんっ いいっ」 髪を振り乱し 女の声を出す
お椀を逆さにしたような 白い張りのある胸が 揺れながらツンと上を向き 
ピンクの乳首がピンと立っていた
ズズッと吸ったり ペチャピチャと舐める音が続き 奈々美が嬌声を上げる
「ぁっ ぁっ」 いつしか奈々美は背中からベッドに倒れ 両手で自分の胸を揉みながら
ピンクの舌で唇を舐め回し 感じ入っていた

179よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:29:44
「どう? だいぶわかって来た?」 道重が隣に寝る奈々美に訊く
「はい ちょっとだけセクシーがわかった気がします」
「良かったぁ」
「でも もうMV 撮った後なんですよね」
「そっかぁ じゃあライブで見せていけばいいよ」
「はい」
奈々美は少し大人になった自分を誇らしく感じた
「お姉さま」
「なぁに」
「最近 結はどんな感じですか?」
カントリー同期の結のことは いつも気にかけている
以前ナーバスになった時 思わず結にキスしてしまったことも気になっていた
ラジオを一緒にやっているお姉さまは 仲間且つライバルをどう見ているのだろうか?
「船木ちゃん? 元気だよ」
「そうですか」 当たり前の応えに奈々美は少し肩透かしを感じた
結.. 道重は目を瞑り 先日のことを思い出していた
あの泣き顔.. かわいかった

「道重さん あの 本当にいいんですか? 突然お邪魔して」
「え? いいよいいよ 私が誘ったんだから さっ 入って入って」
「じゃあ 失礼します」
「どうぞぉ」
「わぁ ピンクのお部屋ぁ」 緊張で強張った笑い顔の船木が 花が咲いたように明るくなる
「ここ座って」 
ピンクのカバーが掛けられたソファを勧めると 船木はうふふという顔で嬉しそうに座った
口角の上がった笑顔から 白い前歯が零れる
「今 何か飲み物出すね」
「あっ お構いなく」
「え? 船木ちゃん 結構しっかりしてんだね うふふ」
「そんなことないですよー」 船木は恐縮して体を竦めた
薄茶のニットの胸が両腕で挟まれ 更に飛び出す
「はい オレンジジュース」
「どうも すみません」
「ここ座っていい?」 道重は船木の隣を指してニッコリ笑った
「どうぞどうぞ! もちろんです」
「一度船木ちゃんと 二人で話してみたかったんだぁ」
「ホントですかぁ? 道重さんにそんなこと言ってもらえるなんて嬉しい」
「ほら 私 かわいいものだーい好きだから ちっちゃくてかわいい船木ちゃんも だーい好きなの」
「嬉しい でも 私はおっきくなりたかったんです」
「そっかぁ」 道重は船木の拭い難いコンプレックスを感じ取った
「今 ミニモニやってんだっけ?」
「はい! よく知ってますね!」
「本当はハロコン見に行きたいんだけど 船木ちゃんのミニモニ見に」
「えー またまたぁ」 
「ホントだよ」
「嬉しい! アレ?w 嬉しくて涙が..」 船木が目を右手で拭う
「かわいい! ごめんごめん! 泣かせようと思って言ったんじゃないよ!」
「すみません 涙もろくて..」
「いいのいいの 泣いた船木ちゃんもすっごくかわいいから」
道重は船木を抱き締めた
船木は軽く驚き 口を縦に開けて喜ぶ
いい子いい子をするように道重は頭を撫でた
「でも 船木ちゃん 胸は大きいんだよね」 
「そうなんですよ だからもう成長が止まっちゃったのかなって」
「男の子とか けっこう見てくるでしょう?」 道重は体を離し マジマジと船木の胸を見る 
「え? ..はい」
「だって 顔がかわいいのに 胸が大きいなんて 理想だよ?」
「そうですか?」
「うん いろんなお洋服 いーっぱい着せてあげたいっ 絶対かわいいからっ」
両手を船木の肩に乗せ 道重が微笑んだ

180よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:34:30
「じゃあ 道重さん 私の写真集をプロデュースしてください!」
「ああっ やりたいっ! それ凄くやりたいっ!」 道重が船木の肩を揺する
「私 ヤングチャンピオンの船木ちゃん出てるの買ったんだよ!」
「えっ? 本当ですか?」
道重がソファから立ち上がり ベッドの枕もとにある数冊の雑誌の中から 一冊を持って来た
「ほらっ!」
「本当だぁ 嬉しい!」
「この白いシャツの制服姿もかわいいし このデコ出しちょんまげもかわいいの」
「恥かしいー」
道重がページを捲りながら船木の横に戻って来る
「でも この見開きの白い水着の写真 ほんっといいよね! 完璧! 胸もあって 
お尻もまぁるくて 顔がまた 色気があるし」
「そんなぁ」
「もぉね この腰のクビレから 盛り上がるライン 撫でたくなるの」
道重は雑誌をソファテーブルに広げると グラビアの船木を指でなぞった
「ぃやっ くすぐったい」 船木が笑った
「ねぇっ ちょっと実際撫でてみていい?」
「えっ?」 笑い顔が一瞬強張る
「ちょっとだけっ! ねっ? この写真見てたら すんごい柔らかそうだし」
「..じゃあ ちょっとだけですよ」
「やったぁ! じゃあさ めんどくさいかもしれないけど あっちのベッドで同じポーズしてみて」
「え? ベッドですか?」
「そう」
「はい..」 船木はピンクのベッドカバーにゴロンと転がった
「わはっ 道重さんのベッド.. 信じられない..」 ベッドの心地良さに 
船木はおかしなことを頼まれて 困惑したことを忘れた
「じゃあ このポーズね」 道重がグラビアを見せる
「はい」
船木がうつ伏せになり 上半身を起こして微笑んだ
隣に腰を下した道重が雑誌を横に置いて 船木の身体を上から下まで眺める
「やっぱり かわいい!」 道重の目が嬉しそうに細くなった
「ほら このライン」 手が船木の腰に伸びる
ゆっくりと愛でるように 掌を船木の尻まで這わす
「ぶっ! あははっ! くすぐったいっ!」 船木が体を揺すって 逃れようとする
「ねっ 船木ちゃん..」
捩った体を元に戻して顔を上げると 道重の顔がすぐ目の前にあった
ねっとりとした目で船木を見つめる
「キスしていい?」
尻に辿り着いて止まっていた道重の指が 敏感な部分を撫でた
「あっ! ぇえっ?」 驚きにビクっと体を捩じらせる
意識が股間に向いたところを 道重に唇を奪われる
片手で船木の頭を抱き 逃げられないようにすると 道重は船木の口の中に 舌を入れた
「ぅぅんっ んっ んんっ」
上下の攻めに 船木は抗い難い欲望が高まり 道重と舌を絡ませ始める
しばらく ちゅぷっ ぶちゅっ と湿った音が続いた後 道重は唇を首筋に下ろし
船木のキメの細かい肌を楽しんだ
「ダメですっ こんなのっ」 船木がされるがままになりながら 小さく訴える
「ねぇ 結って呼んでいい?」 道重が唇を鎖骨から離し 耳元で囁く
返事を待たずに 白のカップ付きインナーごと薄茶のニットを捲り上げ 抹茶茶碗を
ひっくり返したような 存在感のある白い乳房を露わにすると 
ぷるんと震えた乳房の上にポッチリとある ピンクの乳首を舌でペロンと舐めた
「ひゃっ!」 思わず船木が声を上げる
下の指の動きを休めず 道重が胸をしゃぶり始める 
「ぃやっ 道重さんっ ぁはっ」 いつの間にか船木の声が 
関西のイントネーションに戻っていた
「ぁぁぁっ ぇぇっ んっ ダメやてっ ぁっ ゃんっ」 
道重の攻めは止まらず ショーツの中に手を入れ あそこを優しく掻き混ぜている
立って来た乳首を軽く噛んだ
「やんっ!」 船木が仰け反ると あそこの中を弄る指が締め付けられた
「んんっ ぁぁんっ」 少し掠れた涙声で 快楽の喜びを漏らした

181よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:39:25
この子.. 感じ易い.. 
道重は指を動かしてくちゅくちゅと音を立てながら 船木を観察していた
上に向かって飛び出た胸を 更にそびえ立たせるように身体を弓なりにして喘ぐ 
まだ幼い顔をした少女に 興奮を覚えながら 違和感を持った道重は指を止めた
「ん...」 女の声を途切らせると 船木は歓喜の涙を拭い グッタリとする
「結.. 初めてじゃないでしょ?」 道重の目が鋭くなった
「え?..」
「正直にいいなさい」
「..室田さんにキスされて 強引に..」
「むろたん? むろたんと寝たことあるの? 何回も?」
「何回もじゃないです 1回だけ」
「1回..」 
道重は訝しんだ そんなものじゃないわ もう少し開発されている いったい誰が..
ふと 快感でシーツを握り締めていた船木の手を見る 両手とも小指が立っている
まさか...
「結は ももちとどういう関係だったの?」
「え? どういう関係って カントリーでいろいろ教えてくださった..」
「いろいろの中に こんなことは?」 
道重が 二本の指をくねらせる
「ぁんっ! こんなことって? ぁっ な なぃです なぃです!」
本人は覚えてないのか? まぁいいわ とりあえずこの子を手なずけておけば
その内見極めることもできるだろうし
道重は攻めを再開する
胸から脇にかけて唇を這わせながら 囁く
「ねぇ むろたんと どっちが気持ちいい?」
「ぇぇ? んっ ぁぁん ぁん」
「どっち?」
「み 道重さん..」 涙目で自分を見つめる船木に 道重はゾクゾク感じる
「もっと気持ちよくなりたい?」
「..はぃ」
「ちゃんと言って.. 結のお○こを気持ちよくしてくださいって」
「ぇ?... ゃだぁ..」
「いやなの? やめちゃうよ?」
「ゃんっ.. 結のお○こを気持ちよくしてくださぃ..」
「よく言えました じゃあご褒美!」
「ぁん ぁん ぁっ ぁっ ぁぁんっ ぃっ.. くっ.. ぃっ!.. はぅっ!...」

道重は 船木と関係を持った 何日か前の記憶を思い出すのを止めると 時計を見た
既に日を跨ごうとしている
そろそろね 道重は奈々美への攻めを再開した
少し待つとスマホのバイブが鳴った 片手で奈々美を愛撫しながら スマホに出る
「うん 待ってたよ 今ロック解除するね 部屋の扉も開けておいたから 中まで入って来て」
そう言うと スマホをポイっと ベッドの上に投げた
再び 奈々美の股間に吸い付き 音を立てる 
奈々美は 声を上げて 腰を浮かせた
部屋には 次の公演の音楽が流されている
「お邪魔しまーす」 ドアの開く音がし 薄っすらと女の声がした
「道重さん! お久しぶりでーす」 髪の長い スラっとした女がリビングに入って来る
「こっち!」 道重は一瞬顔を上げ 呼んだ
「え?」 奈々美が 快楽に浸る状態から目を開け 何事かと首を回らす
「あっ! ごめんなさい!」 ベッドルームに入ってきた女が 二人を見て 慌てて踵を返そうとした
「待って! もう少しで終わるわ 見て待ってなさい!」 道重はそう言うと奈々美を激しく攻め立てた
「え? なんで? ぃやっ! 見ないでくださいっ! あんっ ダメっ あん あんっ ぁっ」
「最近 全然顔を出さなかったじゃないの」 道重が淫蕩な目付きで奈々美を狂わせながら言う
「すみません いろいろ忙しくて..」 女は 恥かしさと快感で身体をくねらす奈々美から 目を逸らせなかった
「まさか 裏切ってないでしょうね?」
「そんなことは..」
「本当に? まっ いいわ.. この子 美しいでしょう? 肌も白くて..」 うっとりした声で道重が呟く
「かわいい! この子 本当にかわいい!」 道重はこれ見よがしに 奈々美を快楽に溺れさせた
「ぁっ ぃっ ぃっちゃぅ... ああんっ!」

182よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:47:49
「こっちで話そう?」 
奈々美を残して 二人はソファのあるリビングに戻る
「どうなの? 上手くやってるの?」
「はい 問題ないです」
「OCNは今 誰に?」
「かえでぃーです」
「ふーん 割りと安定してるのね」
「はい」
「ちょっと安定してるから 波風起こしたくて ももちに協力したのに
結局それほど荒れてない そこはモーニングの力かしら?」
「さぁ?」
「森戸ちゃんは?」
「ちぃちゃん?」
「何か変化はないの?」
「特には.. はーちんとばかりいます」
「卒業する尾形か..」
「何か気になることが?」
「ももちの息のかかった森戸が ただモーニングの増強として入れられたと思う?」
「わかりません」
「ももちはやはり恐ろしい子よ 船木と梁川 あの2人まで 何か仕込んであるわ 
本人たちは気付いてないようだけど」
「まさか」
「普通のJKが あんなトロトロになると思う? たった3回目で」
「それは.. 道重さんが上手いから..」
「結もだけど」
「え? 道重さん 船木ちゃんまで!?」
「かわいい子には目がないの私 知ってるでしょ?」 道重が妖しく笑った
そうだ 私が初めて道重さんと関係を持ったのも 今の船木ちゃんと同じくらいの時だった..
「やけに落ち着いているのね?」 道重が首を傾げて言う
「え?」
「前までは 私にして欲しくて グイグイ来てたじゃない?」
「それは..」
「なんか心変わりがあったのかな?」 道重は意地の悪い目で見つめた
「そんなことないです」
「そう? じゃあ 体に聞いてみていい?」 道重が手を伸ばす
「ぁっ..」 アゴクイをされると 舌を出して 道重を待つ
体が道重に教えられたことを覚えている
「ふふっ」
道重は口を歪めて笑うと 出された舌を吸い取った
ジュジュっ びちゅっ じゅるっ
互いに貪るように 舌を絡め 唾液を吸う
道重が相手の股間に手を進める
ワンピースのスカートを捲くり ショーツの上から撫でると
既に皿洗いのスポンジのように ヌルっとした液体が染み出してくる
いつの間にか 身長を抜かれ 唇を離した道重が 鎖骨から胸へと
舌を這わすのが 体を曲げなくてもできるようになった
相手をソファの背もたれに倒すだけでいい
ワンピースの背中のファスナーを指の感覚で見つけ下す
形の良いバストを包むブラが露わになった
ブラのカップを上にずらすと 綺麗なピンクのぽっちが ツンと上を向いて出てくる
道重は舌で弾力を楽しみながら 乳首を突付く
「ぃやん」
「カエディーとは 時々楽しんでるの?」
「え?」
「やってるんでしょ?」 道重がショーツの中に入れた指を曲げる
「ぁぅんっ ..はい」
「やっぱりアレで 貫かれるのがイイ?」
「ぃ ぃぃぇ.. 道重さんの方が..」
「えー? ホントかな?」 道重が細かく指を動かす
「ぁぁぁぁああんっ ぃぃっ ぁぁん ぃぃのっ!」 牧野は髪を振り乱して身を捩った

183よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:53:43
「あら 前より敏感になった? ..それとも過剰に演技してるのかな?」 ニヤリと道重が笑う
「最近なんか 大人しいんじゃないの? フクちゃんに遠慮してる?」 
道重は牧野の耳元に唇を寄せ 囁いた
「ぁっ.. そんな.. そんなことありませんっ」
「ホントぉ? なーちゃん! こっちに来て手伝って!」
道重はベッドルームの入り口に体を隠し 様子を窺っていた奈々美に気付いていた
裸で黒く長い髪を揺らして タタタッと 奈々美が道重の横に走り寄る
「お姉さま 何を手伝えばいいですか?」 チラチラと牧野の素晴らしい体を眺めながら言う
「なーちゃん この子 嘘を付いているかもしれないの 思いっきり気持ち良くさせて
本当のことしか言えなくしたいから しばらく ここを優しく舐め続けて」 
道重は ヌルヌルと液体が出てくる牧野の股間から指を抜くと 奈々美に指さす
「私はなーちゃんが だーい好き! これからもなーちゃんにいろいろ教えてあげたいと
思ってるの.. だから手伝ってくれるよね?」
奈々美は道重を見て頷いた
ソファに腰を下した牧野の前にペタンと座り 膝を掴んで両脚を割る
「牧野さん 失礼します」 小声でそう言うと 奈々美は顔を股間に近づけ ペロペロと舌を動かした
「え? やなみんダメっ..」
牧野は 道重に逆らうことはできず 困惑しながらも受け入れるしかない
「ぁっ ぁぁっ ゃだっ んっ んんっ」
「さぁ 本当のこと言いなさい 何か隠してるんじゃないの? 
なーちゃん 時々クリトリスを舐めたり 穴に舌を突っ込んだりしてみて」
道重は 牧野のトップスを脱がし 長い腕を上げさせ 脇や胸に唇を這わせる
「ぃやんっ ぁっ ぃぃっ ぁっ おかしくなりそうっ ダメっ」
牧野は豊満な胸と 細い腰をくねらせながら 嬌声を上げ続けた
「フクちゃんには 私とまりあの関係がバレてるの?」 道重がピンピンに立った乳首から 唇を離して訊く
「バレ..て.. ぁっ.. ません..」
「ホントにぃ? なーちゃん そこ こうやって こう」 道重が奈々美と止め 攻め方をレクチャーする
「そう そうやって舐めてみて」
「はい お姉さま」 奈々美は頷いて またぴちゃぴちゃと音を立て始める
「ぁっ ぃやっ ぃやっ ダメぇぇえっ ぁぁんっ」 牧野は手で奈々美の頭を押えるが攻めは続く
「もう一度聞くけど 私とまりあの関係を フクちゃんは知ってるの?」
「ぁんっ ぁっぁっ 知って.. ます.. ぅんっ ぁっ」
「ふ〜ん 私を騙そうとしてたんだぁ 悪い子ね まりあ」 道重の目が細くなる
「これはいろいろと聞かなきゃいけないわね なーちゃん上手だよ 
もっとまりあを気持ち良くさせてあげて」 道重は牧野に強引なキスをし 唾液を垂らしながら
再び乳房と脇を攻め立てる
「ぃやあ〜っ ぁっ あっ ぁふっ ぅぅんっ ぃっ いぃっ」 
二人の攻めに牧野は陥落した
道重に性技を仕込まれたこと それでモーニングをかき回す使命を帯びていたことを
譜久村に言ったと白状する
また 加賀をある程度自由にしていい代わりに 譜久村に協力するのを約束したことを自白した
「わかった.. これからも私の言うことを聞くなら 今回は許してあげる どうなのまりあ?」
「ごめんなさい.. ぁんっ 道重さんの言うこと.. なんでも聞きます」
息を弾ませ グッタリした牧野が答える
ソファの下で 裸の牧野と奈々美が 松葉を互い違いにするように脚を絡ませ
ぬちゃぬちゃと股間を擦り合っていた
「ふっ いいわ なーちゃん お手伝いありがと 気持ち良かった?」
「ぁっ ぁっ はいっ.. お姉さま.. とっても.. 気持ち良くて..
牧野さんの体.. すごい..」
「良かった 喜んでもらえて」 一人だけ服を着た道重が 満足そうに二人を見下ろして笑った
「まりあ! 森戸ちゃんの情報を集めて! 生田を狙いなさい」 道重の目が鋭くなる
「はい わかりました」 牧野が立ち上がって返事をした
「ちぃちゃん?」 奈々美が 森戸の名前に首を傾げる
「そ! そのちぃちゃんが何か鍵を握っている気がするの なーちゃんも何かわかったら教えてね」
道重は まだ裸で上半身を起こしただけの奈々美に チュッとキスをした
「はい!」 奈々美の顔に笑顔が咲いた
「やなみん とっても気持ち良かった」 牧野が奈々美に笑いかける
「二人とも 私のかわいい教え子よ 仲良くしてね」
「はい!」
道重の言葉に 二人は元気に返事をした

184よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:57:23
「生田さん ちょっと待ってくださいよぉ」 衣装のボタンを留めながら 横山が後ろから声を掛ける
「行くよ」 既に準備の整った生田が楽屋を出て行く
「あっ 待って待ってぇ」 横山が慌てて小走りに後を追いかけた
ポニーテールがきちんと纏まっているか 髪に手をやって確認した牧野は
二人を目で追い 自身も楽屋を出た
「まりあ! 森戸ちゃんの情報を集めて! 生田を狙いなさい」 
牧野の頭の中に 道重の言葉が甦る
先に出て行った森戸と尾形は ここ最近の例に漏れず きゃーきゃーとじゃれ合っていた
いったい道重さんは 森戸の何を気にかけているのか?
そして生田は何を知っているのか?
生田を狙うと言うことは 譜久村を筆頭としたUF研モーニングセクションの情報を取れと言うことだ
NO.2の生田を狙えと言われたことは 不本意に思わなくもなかったが 
譜久村には一度屈服した手前 それは致し方ない
道重はもう一つ 気になることを言った
「卒業する尾形」 
牧野は 久しぶりに会う道重に 譜久村と通じたことを覚られないよう 緊張していたため
その言葉を受け流していたが 確かに そう言ったのだ
尾形は卒業するのか? それと森戸の行動は繋がっているのか?
「まりあ どうしたの? 怖い顔して」
気が付くと 石田が牧野の顔を眺めながら 横に並んで歩いている
「え? まりあ 怖い顔してました?」
「ハハッ ヤダっ 気付いてなかった? すんごい顔してたよ?」 石田が笑う
「うそ? うそうそ! そんなことないですぅ!」
「いいじゃない まりあなら 怖い顔してても キリっとサマになるんだから」
「えー でもー 怖い顔はやっぱりダメです いつも まりあんラブリンですっ! てしてないとぉ」
牧野が立ち止まってクルっと回った
「はいはい」 めんどくさそうに石田が笑って 相槌を打つ
「今日は凱旋ですね」
「うん まーハロコンだからね」
「石田さんって モーニングの前に地元のグループに入ってたんですよね?」
「うん あとチアとかもやってた」
「ちぃちゃんもそうですけど やっぱり 私がいたあのグループのためにも 私が頑張らなきゃ
とか そういう気持ちってあるんですか?」
「そうねー そりゃあ あるけど グループのためにもって言うか 地方でやってたからって
甘く見ないでね! って気持ちは結構あったね」
「ふーん」
「どうしたの いきなり?w」
「いえ ふと 石田さんの昔話はたまに聞くけど ちぃちゃんの話ってあまり聞かないなぁと思って
そういうの忘れちゃうものかなって思ったので」
「人それぞれじゃない? でも 確かにちぃちゃんの話は聞いたことがないね
って 私の凱旋なんだからね! 私の話しなさいよ!」 石田が笑って 牧野をはたくマネをした
「ごめんちゃいまりあ!」
「うそうそ! でも 実は謎が多い子だよね 普段はあんまり意識してないけど そういうのが
ミステリアスでウケてるのかも」
「そうなんです かわいいけど まりあみたいに らぶりん!って感じじゃないじゃないですか」
「いや あんたのは 特殊だわw でも そう見ると 確かにちぃちゃん面白い 
なんか もっと知りたくなって来た」
「え? まりあのこと もっと知りたくないですか?」
「全然」
「えー? 石田さぁーんんん!」 牧野が石田に抱き付いた
「アハハハ ほら まりあ もうすぐ出番だよっ!」 石田が牧野の背中を軽く叩いて送り出す
「頑張っちゃいまりあっ!」 幼く見える笑顔を石田に見せる
「うっぜぇっー! うそうそ! 頑張って!」 石田も微笑む
牧野が舞台の脇に消えると 石田は顎に手をやり 考え込む
「森戸の目的.. 森戸の過去.. OCNは偶然じゃない..」 石田は譜久村から
生田からの情報 OCNを森戸がモーニングに持ち込んだのは偶然ではない という話も聞いていた
「出不精な私が 動き回らなくちゃいけない時が来たかしら?」 フッと口許を緩めて 呟く
今日のセトリを順番に思い出す 終わったばかり.. この辺にいるはず..
石田はキョロキョロと周りを見回す 舞台からはけて来たハロメンが 息を弾ませて次々とやって来た
「梨沙ちゃん! お疲れー!」 石田が笑顔で 山木にハイタッチを求めた

185よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:58:59
「ありがとうございます!」 
石田と山木は 両手をパチンと合わせ 笑顔を交わす
「梨沙ちゃん 純黒の悪夢が 2月からまたやるの知ってる?」
「知ってます知ってます アレですよね? 4Dとか体感できる映画」
「そうそう MX4Dとか言って 体感アトラクションなんだって 面白そうなんだけど」
「行きたいー! 私 純黒でコナンにハマったんですよ! だから絶対行きます!」
「純黒いいよね! ねー 一緒に行こう?」
「はい! 絶対一緒に行きましょう!」
「じゃあ その前に一回事前デートしない?」
「え? 嬉しい! しますします いつにしますか?」
「じゃあ 後からLineでこっちの空いてる日連絡するよ」
「わかりました 待ってます!」
「去年はコナンカフェくらいだったけど 4月にはゼロの執行人もあるし 今年は忙しいよ!」
「望むところです! 石田さん 全部一緒に行きましょう! コナン活動 コナ活ですよ!」
「そうだよね 梨沙ちゃん行ったUSJの脱出も行きたいし 去年のから紅は 梨沙ちゃん試写会で観たんだっけ?」
「はい」
「いいなぁ試写会 でも今年もコナンカフェあるし 梨沙ちゃん! コナンでどこか行く時は
まず私 誘って! 行けるかどうかわからないけど とりあえず誘って!」
「わかりましたw 誘います!」
「あー 楽しみ! 須藤さんも今年は忙しいよ きっと!」
「そうですねw」
舞台裏の暗がりで 二人はキャッキャッと盛り上がった

「あっ 梨沙ちゃん,, 凄い..」
「気持ちいいですか?」
「ぁんっ ぁっ ぁっ どこで そんなこと.. ぁっ 覚えたの?..」
「カントリーで..」
石田は快楽に身を委ねながら 何故こんなことになったのか思い返していた
今日は山木と映画を観る前に コナン話をしようと街に出たはずなのに..
密かに森戸の過去を聞き出そうとしている内に 山木が何かを隠していることに気付いた石田は
もっとリラックスさせようと考えた
山木が夜もフリーなのを確認すると 譜久村に連絡を取り ホテルの部屋を押えてもらう
軽くディナーを取り ちょっと休んで行かない? と部屋に誘う
意外なことに 山木は何故ツインの部屋を押えていたか? と疑問をぶつけることなく 石田に付いて来た
石田は 素面では恥かしいので ワインで少し酔っていたが 初めに唇を重ねて来たのは 山木だった
「話変わりますけど 石田さんの唇 綺麗ですね」
「え? なにぃ? 突然w」
「いえ 形もいいし 艶があって.. ぷるんとしてるし」
「鞘師さんみたいなこと 言わないでw」
「鞘師さんも そんなこと言ったんですか?」
山木の瞼が少し下がり 長い睫毛の下の目には 淫靡な光が宿っている
「うん」
「どんな味がするんだろう?」
「え?」
石田の華奢な体に腕を回すと 山木は抱き寄せてキスをした
あまり同性への性的な思いは無い石田だったが 森戸のことを聞き出すため
手段を選ばず 山木を部屋に誘ったはずが 逆に迫られて困惑する
しかしそれも一瞬のことだった
いつもお嬢様然としている 山木が乱れ始めたことに 石田は興奮した
舌を絡める 下品な音が室内に響いている 山木にも聞こえているはずだが
それは 恥じらいで止まることなく 逆に欲情を煽ったようだ
石田はイニシアティブを握ろうと 唇を離すと山木の首筋に唇を這わせる
これでも 私は草よ ミズキやエリナには適わないかもしれないけど..
山木は 甘い吐息で されるがままになっていた
綺麗なラインが突き出たニットのトップスを捲る
ブラトップも引き上げると 白い形の良い乳房が現れた
下着による補正は少ない 
ツンとした乳房は 山木の雰囲気同様 なんとなくお嬢様の気品がある
石田は 繊細な指さばきで乳首をいじる
「ぁん..」 山木は小さく声を漏らすと 舌を出して赤い唇をヌメっと舐めた

186よーろぴあん!:2018/06/03(日) 11:59:53
「ふふっ お嬢様の体 とっても綺麗」 石田が胸から腰へと手で軽く触れながら呟く
山木は左腕の手首で目を隠し 恥かしがっているように見える
石田は右手で山木の左の乳房を楽しみながら 左手を股間へと下して行った
若草のような柔らかい質感のヘアを越えると 既にヌルヌルしている
「梨沙ちゃん エッチ..」 石田が耳元で囁いた
指の腹を軽く上下すると 山木はモゾモゾと体を動かす
目はまだ隠したままだが また唇をペロリと舐めた
時間をかけてじっくり攻めるわ 石田は左手の指をソワソワと動かすと おでこにかかる
髪を撫で上げて 山木の乳首を口に含んだ
柔かな弾力の乳首が 硬く押されても倒れない突起に変化する
山木の荒い息遣いが止まった
腕を下ろして現れた目は 見開かれ 口許には僅かに笑みが浮かんでいるようだった
石田の首に腕を回すと 体を入れ替え上になる
「何?」 石田が驚いた
少し幼い感じがする ペーズリー柄のワンピースのスカートをたくし上げ
白いショーツの隙間から 山木は中に指を入れる
「いやっ!」 石田が目を見開いて拒絶する
必死でスカートの上から股間に伸びる手を 押し返そうとするが 山木の指は止まらない
二本の指を交互に細かく動かし 石田のあそこを濡らして行った
「いゃん 梨沙ちゃん どうしたの?」 石田が脚を閉じながら山木の顔を見る
そこには ふふんと笑った 淫猥な顔があった
「石田さん 濡れ易いんじゃない?」
「そ そんなことない! 梨沙ちゃんこそ 濡れてたじゃない!」
山木は聞く耳を持たないとでも言うように スカートの中に潜り ショーツ下して 直接舐め始めた
「ちょっ ちょっと! あっ..」 石田は意外性にやられ 興奮で体が熱くなっている
「ゃっ ん んん だめっ」 プライドが崩れて行くと同時に 被虐的な切なさが 石田の女の子を呼び起こした
「だめっ ぁぁん ゃめて..」
山木が口の周りを手首で拭いながら スカートを跳ね除けて顔を出す
「石田さんと言えば お尻が素敵ね」 どこに隠していたのだろうと思わせる
淫蕩な顔を見せた山木は 石田の股間を突付いて 四つん這いにさせた
「これ! この丸いお尻..」 スカートを捲くって白い尻を露出させると 両手を尻に乗せ
掌を広げて丸く撫でる
「いやっ 恥かしい..」 石田は恥かしければ恥かしいほど いやらしい気持ちで
体を捩じらせてしまう自分を止められなかった
「あんっ!」
山木が二本の細く長い指を 穴の中に入れてきた そのまま指を広げようとしたり 前後に動かす
「ぃやん! ぁっ ぁっ ぁん ぁぁんっ!」
右手を後ろ手に引っ張られた石田が 背中を弓なりにして 髪を振り乱す
「あっ 梨沙ちゃん,, 凄い..」
「気持ちいいですか?」
「ぁんっ ぁっ ぁっ どこで そんなこと.. ぁっ 覚えたの?..」
「カントリーで..」
程なく 何故こんなことになったのか思い返していた石田の眉間に 白い光が走ったかと思うと
快感で意識が飛んだ
「あはぁっ!...」 
数十秒経ったのか それとも1秒にも満たない時間だったのか 判別は付かないが
気が付くと はぁはぁと荒い息をして 石田は膝を立てたまま頬をベッドにくっつけていた
突然両肩を掴まれ 引き起こされる
そのまま膝立ちになると 更に後ろに引っ張られ 尻から落ちると 山木の膝の上に座らされた
左胸を後ろから捏ねるように揉まれ 股間にはまた指が這い回る
山木の甘い香りと共に 髪をどけて首筋に吐息と唇を感じた
「ぅん だめっ ぁぁん ぃゃぁ..」 石田は自分でも信じられないような 甘ったるい女の声で喘いだ
気持ち良さで 意識がまたどこかに行ってしまいそうだ
「梨沙ちゃん 許して.. ぁんっ」 いつの間にか 無意識の内に許しを請うていた
「ぃっちゃう.. またぃっちゃう.. ぁっ! ひゃぅっ!..」
山木の膝の上で 体を弾ませると ビクビクッと震えて 石田が再び絶頂を迎える
...うつ伏せになって 顔だけ左に向けていた石田が目を開けると 
隣に優しい目をした山木が 微笑んでいた
「こんな私でごめんなさい..」 山木が囁く
「あなた何者なの?..」 目尻に涙を溜めた石田が 気の抜けた顔で訊いた

187よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:00:48
「だから.. カントリーガールズです」 
いつの間にか2人も全裸になっている
石田は一瞬寒気を感じて 山木に抱き付いた
普段の山木からは余り想像しない 出るところが出た 女の体だった
男はこんな体好きだろうな.. 石田は山木のぷりんとした白い胸に手を伸ばす
小さくはない乳輪と乳首が 掌に硬い感触を残す
「カントリーって こんなことも教えてたの?」 石田が猫のような目で山木を見る
「実践あるのみって.. でも私たちはアイドルだし 男性と交わるわけにはいかないから..」
「え? 本当に? そんなこと..」 石田の手の動きが止まった
「中坊のメンバーにはそんなことなかったですけど」
「..そうなの」 
山木は 石田のしたいようにさせている
「あっ..」 乳首を摘み コリっとすると さすがに山木も声を漏らした
「ねぇ ちぃちゃんもこんなことしてたの?」
山木は答えない 石田が股間へ伸ばした指の動きを楽しんでいる
「ん.. ぁ..」
「ねぇ どうなの?」
「ちぃちゃんは嗣永さんの一番の教え子ですよ..」 山木が静かに言った
「なんですって!」 石田の背中に 雷に打たれたような衝撃が走る
「ちょっと気持ちよくなっちゃった お互いやりません?」 山木はそう言うと体を起こし ベッドに膝立ちする
白い乳房に髪がかかり膨らみを滑って脇に落ちて行く 
汗なのか石田の唾液なのか 髪が少し残って乳房にくっついていた
山木は首を傾げて 髪を纏めながら 手で後ろへ回す
背筋が一瞬弓なりになり 意外と大きな丸い尻から くびれた腰を経て 
割りとしっかりした肩幅まで続く 女性らしいラインが美しかった
二の腕の辺りで 踏まないように石田の体を大きく跨ぐ
驚いて見上げている石田の前に 両手で左右を掴んで広げたくなるような
大きな形の良い尻と その間の綺麗な薄ピンクの秘所が迫って来る
「え?」 
ヌルヌルとした部分を鼻先に押し付けられた
「ひゃん!」
ぴちゃぴちゃと言う音と共に 股間に蠢く柔らかいものを感じ 石田は思わず高い声を漏らす
「ぃやん ぁっ ぁうんっ」 快感に身を捩って逃げるが 山木は太ももを掴んで離さない
石田は山木の意図をようやく理解し 顔の上にある山木の張りのある白いツルツルとした
太ももを掴むと 股間を自分へ引き寄せて花芯を舐めた
ビクっと山木が震え 一瞬舌があそこから離れる感じがした
「ぅん ん。。 んふっ..」
二人は 湿った音とくぐもった呻きを上げながら 身を捩って 快楽に身を委ねる
気が遠くなりそうな気持ち良さに 我慢に我慢を重ねて互いに奉仕する内
相手の太ももで頬を挟まれる強さが上がって行く
「あはぁっ!」 石田がもう我慢できないと 唇を離し絶頂を感じると 山木もまた唇を離し
太ももでギュッと顔を締め付けて来た  
ゴロンと 山木が横に転がる
二人の荒い息遣いが 部屋に響いた
「..こんなの初めて」 石田が小さく呟く
「私は久しぶり..」 山木がフフっと笑った
「..ちぃちゃんがこれ以上のことするの?」 石田が独り言のように言った
「どうでしょう?」 
「ねぇ ちぃちゃんは何のためにモーニングにやって来たの? 梨沙ちゃん知ってんじゃないの?」
「私も知らないんですよ 嗣永さんとちぃちゃんの間で話されたことを」
「嗣永さんとは今でも連絡取ってるの?」
「時々向こうから挨拶程度の連絡は来ますが こちらからは連絡が取れないんですよ」
「連絡来るんなら 返信できるんじゃないの?」
「それが.. こちらから返してもスルーで 毎回あっと言う間にアカウント削除するんです」
「凄い秘密主義ね」
「そうですね」
「ちぃちゃんが何をやろうとしているのか 知ってる人はいないの?」
「ちぃちゃん自身も普段は意識してないのかもしれません 私もそう仕込まれてますから
信じられないかもしれないけど 私は普段 性的なことが恥かしくて 苦手なんですよ」
山木は天井を見つめて 静かに呟いた

188よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:01:54
ハロコン最終日 広島の楽屋は賑やかだった
「なかなか尻尾を掴ませないものね」 石田が前を向いたまま 隣に並ぶ譜久村に言う
「ちぃちゃんがそんなやり手なんて 未だに信じられないんだけど エリナの稲場情報と
アユミの山木情報が一致するってことは そうなんでしょうね」
「私が梨沙ちゃんと あーなったのは偶然だからね!」
「何も言ってないじゃないw」
石田は 先日の山木との行為を言いたくは無かったが 森戸の情報を伝えるために
譜久村には話していた
「でも 梨沙ちゃんがアユミを上回るテクニックの持ち主だったなんて.. そっちも意外だったわ」
「わ 私は奥手だから...」
「別にいいのよ」
石田は軽く口を尖らせて 下を向いた
「ねー」 譜久村が石田を見て微笑んだ
「うん?」
「春になって 暖かくなったら 梨沙ちゃん含めて三人で どこか行こうよ? コナン関係でもいいよ」
「..うん いいね! 行きたい!」
「じゃあ 梨沙ちゃんに言っとくけど どこ行くかプラン考えといてね」
「わかった」 石田は幼さの残る笑みを見せた

「はーちん また見てる」
「え?」 尾形が振り返る
「カエディー見てたやろ?」 森戸が言った
「..ちぃちゃんが前言ったやん?」
「何?」
「カエディーとやらへんの?って」
「..言ったなぁ」
「卒業の公表が近づいて来たら やっぱ何か思い出欲しいなって思い始めてな..」
「そっかぁ.. 手伝うで いくらでも」
「..おおきに」
「ウチも はーちんと仲良うなって だんだん思い出して来たんや」
「何を?」
「ウチがここに来た理由..」 森戸が目を細めてニヤリと笑う
尾形は 森戸がご主人様になった時と同じ笑みを見て 体が疼いた
「..ちぃ お願い..」 他の人に見られないように 森戸の腕を引っ張る
「何や 欲しゅうなったんか?」 森戸が尾形の耳元で囁く
尾形が恥かしそうに 下を向いたまま頷いた
「ほな 行こか?」 森戸がまたニヤリとして 楽屋の出口へ向かう
尾形は見られていないか 辺りをキョロキョロ見回すと 森戸の後を追った
トイレの個室に入ると 押え切れずに 尾形が森戸にキスをする
息が苦しくなる程 長く唇を重ね 舌を絡め合うと 森戸が尾形の白く張りのある
太ももを下から撫で上げる
「エッチな娘やなぁ もう濡れ濡れやんか」 森戸はジャージ下の中に手を入れ
ショーツの隙間から指を忍び込ませた
「ナプキン付けとらんだら 染みができとるで」
「ぁんっ.. 言わんといて..」
「なぁ カエディーにアレが付いとったら ここに入れて欲しいんやろ?」
「ぃやっ!」
「ぃややあらへんがな ヒクヒク言っとるで?」
「ぁぁん ぁっ ちぃ かんにん..」
「ウチは寂しいでぇ もうちょっとで はーと こんなこともできへんようになるなんて」
森戸は尾形のいい香りのする髪を手で撥ね退け 首筋に唇を這わせる
「ぁっ 跡が残らんように.. ぁっ.. んっ」
「わかっとるがな ...なぁ?」
「え?」
「見とってやるさかい 自分でしてみ?」 森戸がジャージから腕を引き抜く
「あっ..」
「自分ですんのや カエディーのこと思て」
「ぃや..」
「ぃややないやろ してみぃ?」
一瞬躊躇った跡 尾形は右手をジャージの中に入れ 左手で自分の右胸を撫で始めた

189よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:03:55
「ほら思い浮かべてみ? はーのいやらしいオナニー見て カエディーのアレがもうビンビンやで?」
「ぇ?」
「カエディーが切ない顔して はーのあそこに入れたがっとるがな」
森戸が尾形の耳元で囁きながら 舌を出して耳を舐める
「ぁんっ」
くちゅくちゅっという音が狭い室内に響いた
「いやらしい音立てとんなぁ カエディーのアレもつるんつるん飲み込んでまうで」
「ぃやぁ」
「前からか? 後ろからか? どっちがええ?」
尾形が快感に震えながら首を振る
「どっちから突かれるのがええんちゅーとるの」
「ぃや..」
「言いなや」
「..後ろぉ」
「すっけべやなぁ自分! ほな その白いケツ 突き出さな」
「ぇ?」
「早よう!」
尾形が くの字になって尻を後ろに出す
森戸がジャージ下を下ろし ショーツを捲った
「うわぁ ぐっちょっぐっちょやん! カエディーのおっきぃアレも余裕で入るで」
そう言って 森戸は二本の指をあそこに突き立てた
「ぁんっ! ぁはんっ! ぃぃっ ぃ.. ぁっ.. もっとぉ..」
森戸が指を抜き差しすると 尾形が髪を振り乱して悶える
白い顔が紅潮してピンクになった
「クリも充血してるがな カエディーがこの白くほっそい腰掴んでな 後ろから
パンパンっちゅーて 突くわけや」
「ぃゃん だめやて.. かんにん.. ぁっ ぁはっ んん..」
「エッロいで はーちん」 
興奮した森戸が 尾形の顎に手をやると自分の方へ向け 唇を重ねた
ジャージが捲り上げられ 尾形の薄い胸のピンクの乳首が ピンピンに立っているのがわかる
森戸が細かく動かす指から 愛液が滴り落ちた
「ぁっ ぃくぅ...」 
蚊の鳴くような 声を漏らすと尾形が顔を上に反らして 絶頂を迎えた
「一人でイクなんてずるいわぁ」 
森戸は昂揚した顔で尾形を見ると おもむろに自分のジャージとショーツを引き下げる
「次はこっちの番やで」
息を整えていた尾形は 当然のように森戸の股間に顔をやり 鼻先をヘアの茂みに押し付ける
ぺちゃぴちゃと音がしたかと思うと 森戸は目を瞑って尾形の頭に両手を置き 快楽に浸った
「んっ.. ぇぇよ.. んっ はーちん上手.. ぁんっ」
しばらく湿った音が続き 森戸も絶頂を迎えた
「ぅぅん ぁっ ぃっ...」
股間に埋めていた顔を上げると 尾形は潤んだ赤い目で森戸を見上げる
「ごめんね 寂しくなるけど決めたことだから..」 尾形が呟く
「まだもう少しあるし.. はーちんを全力で応援する」 森戸がしゃがんで尾形の目を覗き込んだ
二人は身繕いして個室を出た 手を洗い トイレを出ようとすると 向こうから誰か入って来る
「舞ちゃん!」
「ちぃちゃん!」 
森戸の顔に笑みが浮かんだ
小関も微笑み返したが 隣の尾形を見ると 軽く会釈した
「はーちん ちょっと先に行ってて」 森戸が尾形をトイレの外に促す
尾形は小関にちょこっと頷くとトイレを出て行った
沈黙を破ったのは小関だった
「ちぃちゃん 尾形さんとトイレ来てるんだ」
「..うん モーニングでははーちんと一番仲いいし」
「ふ〜ん」
「ぁっ 何それ? 嫉妬してんのw」
「べ 別に?」 小関が左右に首を振り 何でもないよと言う顔をする
森戸は小関を抱き締めた
「嘘.. 妬いてんでしょ?」 耳元で囁く
「ちぃの意地悪! わかってるならなんで..」 小関は森戸の胸を顔を埋め いやいやをした

190よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:05:28
森戸は小関の両肩をに手をやり 顔を上げさせると 非難をキスで遮った
目を見開いた小関がすぐに瞼を閉じ 柔かな唇の感触に集中する
ギッ!
トイレのドアを開く音がした
森戸が目を開け 小関が振り返ると 加賀が立ち止まって固まっている
「え?」
ようやく声を出すと 時間が動き出したように 森戸と小関もあたふたし出した
「ち ちぃちゃん そろそろ戻らないと」
「う うん 舞ちゃん 行こっ」
加賀は一歩トイレに入り 道を空けると 出て行く二人を見送った
今の何? ..キスしてた? 森戸さんが小関ちゃんに?
カントリーの歌の振りで あんなのあったけど まさか本当にしてるとは..
小関ちゃんって高1だっけ? まだ幼くて..
もしかして いつもいる尾形さんともキスしてるんじゃ..
加賀の頭の中に 目を瞑って感じ入る森戸の顔が 浮かんで消えない
「あっ」
ニョキニョキとアレが伸び たちまちジャージ下を押し上げた
この後 衣装に着替えなくちゃならないのに!
焦れば焦るほど 大きくなって擦れる刺激で収まらない
個室に隠れ スマホを取り出した
「あっ 横山? ごめん すぐトイレ来てくれない? うん そこのトイレ」
電話をすると 横山は2分程でやって来た
その間も加賀の妄想は止まらず アレが鎮まる気配は全くない
「かえでー! 何よ?」 横山はトイレに入るなり 大声で呼ぶ
「こっち」
個室の鍵を開けて 横山を招き入れた
「大声出さないでよ」
「何よ こんなところでどうしたの?」
「これが どうにもならなくて..」
加賀は恥かしそうに 股間を指さした
「え? どうしたの?」 横山も顔を赤くする
「どうもしないけど こうなっちゃって..」
「どうせエッチなこと考えたんでしょ?」
「考えてないよ!」
「うそ! かみこちゃんのことでも考えてたんでしょ」
「してない してない」
「もぉ 私がセクシーポーズしても 何もならないくせに」 横山が口を尖らせる
「あっ 横山と話してたら ちょっと収まって来たかも」
「ほんと?」
横山が視線を下にやる
「見るなよ」
「バカッ 見ないよ!」 横山がまた赤くなった
「フン! そんなこと言うなら 邪魔してやる! ほら かえでー!」
横山は 自分の両胸を 下から持ち上げ 胸の谷間を加賀に見せつける
「何してんだよ? だいたいそんなんじゃ.. あっ..」
「何? どうしたの?」
加賀は恥かしそうに下を向いた 腰を折って モジモジしている
「あれ? 反応しちゃった? 私なんかじゃ なんの影響もないんじゃなかったの?」
横山が意地悪そうな目で 面白がった
「何でもないから」
「そう? ねー かえでー! かえでーのより おっきぃでしょ?」 横山が加賀の腕に胸を押し付けた
「やめてって.. ぅ..」
「かえでーのエッチ..」 横山が耳元で囁く
「もぉ 収まらないじゃん! 衣装着れないでしょ! 責任取ってよ!」
加賀が顔を上げて 横山を睨んだ
「責任?..」 横山が目を逸らして呟く
「..わかった 責任取ったげる.. だから目を瞑ってて」 横山は腰を落とすと
加賀のジャージ下に手を掛けた
「な 何を?..」
「黙って..」 横山の口はまた尖っていたが 目は潤み 息が荒くなり始めていた

191よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:10:03
加賀は目を瞑った
「ひゃっ!」 ショーツが下されたかと思うと アレに冷たいものが触れた
「何?」
「目開けないでよ! ウェットティッシュで拭いただけだから」
横山が恥かしそうに抗議する
もう一度目を閉じると 今度は生温かい感触がした
ちゅぽっ..
舐められている
横山がアレを舐めている
亀頭がチロチロと舌でくすぐられ 更にアレがビンビンになる
気持ち良さに腰が引けてしまった加賀は 声を漏らした
「ぁあっ やばい 横山ごめん」
「はまっへ!」
ちゃぷ 
加賀は気持ち良さと申し訳なさと横山のいやらしさに 身を捩り悶える
「ぁぁっ ダメッ 出ちゃう!」
何故か出してはいけないみたいに必死に堪えるが 無理だった
ドクッ! と放出する
目を開けると 横山が口の端から白いドロっとした液を垂らし 口の中のものを呑み込んだ
「ごめん... 横山」
加賀がうな垂れる
取り出したウェットティッシュで口の周りを拭き取ると 横山が立ち上がった
「..気持ち良かった?」 また口を尖らせている
「うん.. 凄く..」
「そ.. 良かった」
加賀は急に横山が愛しくなった
横山をギュッと抱き締める
「ありがと..」
「..いいよ それよか ズボン上げなよ」
ハッとなって身を離す 硬さが消えて垂れ下がって来たアレを見て 
加賀は恥かしそうに ショーツとジャージ下を上げた
「ひどいこと言ってごめん それに本当は横山のこと 凄くかわいいと思ってる」
加賀がしんみりと言う
「当たり前じゃん ほら 行くよ」 横山は照れ臭そうにそう言うと 個室のドアを開けた
年下なのに 何かこの子にはかなわないな.. 加賀は前を行く ちっちゃい背中を見て思った
かわいい...
トイレを出ると 向こうから上國料が川村と一緒に歩いて来る
加賀はドキンとし 射精したことを露ほども知らない上國料に 何故かペコペコと侘びるように
頭を下げてすれ違った
上國料は微笑んでくれたが 全てを見透かされたような気がして 
加賀は穴があったら入りたいと思った
「何 デレデレしてんのよ?」 横山が振り返る
「してないよ」
「顔がニヤついてるじゃん」
「してないって」
「もう してやんないから」
「..また 助けてよ..」 加賀は誰も見ていないことを確認して 後ろから横山を抱き締めた
「お願い..」 頬でいい香りのする横山の髪を感じながら囁く
「こんなとこで何してんのよ.. もぉ..」 横山は加賀の温もりにキュンとした
「わかったから.. 楽屋戻らなきゃ..」
加賀が腕を解くと 横山は恥かしそうに 先を急いだ
咄嗟に抱き締めてしまったが 加賀はこういう状況でやるべきことを 一つ覚えたような気がした
「横山 どこ行ってたの?」 
楽屋に入ると 生田が歩み寄って来た
「え? あの.. かえでーとトイレに」
「ふ〜ん」 生田が冷めた目で 横山の隣の加賀を見た
「仲いいね」
「はい」 加賀は横山の肩に腕を回し 引き寄せる
「フッ」 生田は呆れたように微笑むと離れて行った
「ちょっとぉ! 何してんのよ?」 横山は加賀の腕を払いのけて言った

192よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:11:37
なんだよ? 加賀の”横山は俺の女”アピール?w
生田は少し愉快な気分になっていた
君は君 我は我なり されど 仲良き 仲よき事は美しき哉 
どこかで聞いた言葉が浮かぶ 
いいじゃん13期
自分の席に戻り コームを取り上げながら 生田は独り微笑んだ
「生田さん!」
「ん?」
衣装に着替えた牧野が立っていた
「ちょっと相談に乗ってもらえませんか?」
「えー? エリ忙しいけん」
「そんなこと言わずに ちょっとだけっ」
牧野は片目を瞑り 右手の親指とひとさし指で隙間を作り ちょっと というジェスチャーをする
「なに?」
「もうすぐ春じゃないですか まりあ 今年はいろんなファッションに挑戦して行こうと思ってて
ワンピース以外も着たいんですけど 今まで自分で探したりあんまりしてないから わかんないんです」
「だから アドバイス欲しい と」
「はい」
「はるなんいるじゃん」
「もぉー 生田さん冷たーいw まりあ 生田さんがいいんです」
「そなの? じゃあ一緒に 渋谷でも行く?」
「行きます行きます!! まりあ ホント嬉しい!」
「次のオフの日 いつ?」
生田はあっと言う間に 牧野との約束を決め スマホに記録した

船木は汗だらけのTシャツの首回りを掴み 前後にパタパタした
暑いー
目の前の大きな鏡に映っているのは 船木と川村だけだった
次のツアーでは昔の曲もたくさん歌うので 二人はみんなでレッスンした後に
居残りで自主練をしていた
「かわむーも結構汗かくけど 割りと平気な顔してるよね」 顔をしかめて 船木が言う
「うん 元々高知だから 暑いの平気なのかも」
「暑いー 見て! Tシャツ貼り付いてるw」
「じゃあシャワー浴びて帰ろっか?」
「うん」
二人はシャワーを浴び タオルを体に巻くと いそいそと着替えが入っているバッグのところへ戻る
「あっ!」 
川村が声を上げた 
船木が振り返ると 川村は下に落ちたタオルを急いで拾い 体を隠そうとしていた
「そんなに慌てなくてもw」
「だって 恥かしいんだもん」
「え? かわむー 手足長いし スラっとしてるから恥かしくなんかないじゃん」
「ふなちゃんみたいに ひっかかるところがないから タオルが落ちるんだよ」
「そっか!」
「え?」
「あっ! ごめんごめんw うっかり納得しちゃった」
「アハハ 私もあんまり当たり前に納得されたから 逆にビックリしたw」
二人は 笑いのツボに嵌り しばらく笑った
「でも 私はかわむーのスタイル憧れちゃうなぁ」
「私はふなちゃんのダイナマイトボディがかっこいいと思う」
「もう少し背が高かったらね」
「でもこの前も水着グラビアやってたし 私 まだそういう話ないよw」
「来るよ 来る そのうちかわむーも 水着にならなきゃいけないから」
「えー でも 実際そうなったら できないかも」
「なんでー? かわむー細いし 手足長いし 脚細いし 色も白いし いいじゃん」
「胸がない! あートリプルAに入れてくれないかな?」
「トリプルAw アンジュ版トリプルA作ろっか? アレ? でもメンバー他にいないよ?」
「あっ ヒドイw いるよっ!」
「えっ? 誰?w」
「あっ ずるい! 私に言わせようとしているw」 川村は下着姿の船木に抗議した

193よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:13:13
「うっ...」 突然船木が頭を押えて俯いた
「どうしたの?」 川村が驚いて近寄る
..コンパクトでも 美しい..
船木の頭に そんな言葉が浮かび上がる
なんとなく覚えがある言葉.. いったいいつ聞いたのだろう?
ギュッと閉じていた目を開けると 川村の白いTシャツが見えた
美しいのだろうか?
「いたっ」
船木が川村の肩を掴み ロッカーに押し付ける
「どうしたの? ふなちゃん?」
見開いた目を 何度も瞬きして川村が訊く
船木が川村の胸に頬を擦り付ける
「いやっ やめてっ」
川村は押し返そうと船木の頭に手を乗せる
船木は川村の両腕を掴み Wの字にロッカーへ押し付け ノーブラの胸を
Tシャツの上から舐め始めた
凄い力! どうしたのこの子!
川村の中に恐怖が膨れ上がる
船木は腕を離したが 今度は両肩を掴み 下にしゃがむように力を入れる
川村は 船木を突き放すように 前へ両腕を伸ばすが 船木の柔かな胸を押しても
一向に力は緩まなかった
川村の顔の高さが自分と同じになった時 船木は唇を突き出した
目は空いているが感情がない
人形のように無表情な船木が 川村の唇に唇を重ねると 電撃が走ったように
ビクンと船木が震える
川村の頭の後ろに手を回すと 舌を入れて来た
女同士で? 驚きに固まった川村は 舌を入れられて更に驚いたが 
足下から熱い何かが湧き上がって来る感じがして 訳がわからなくなった
気付くと自分から舌を伸ばし 船木のそれと絡め合っている
ディープキスという言葉が浮かんだが そんなことより 自分のエロチックな興奮を押えられず
船木の背中に両手を回して抱き締めた
船木が唇を離し 細い顎を伝って 首筋へと下りて行く
「何しゆうが..」 川村の言葉は弱弱しく 抗議になっていなかった
船木がTシャツを捲り上げ 薄い胸を露わにする
コンパクトだけど美しい..
なだらかな曲線を描いて ツンとした薄桃の乳首まで盛り上がる胸
船木の目は欲望に滾り 胸にむしゃぶりついた
「女同志やき いかんちや」 
乳首を舌で転がされた快感で 顎が上がった川村が 細い声で抗う
船木の我を忘れる程の狂おしい欲望は徐々に収まって来たが 代わりに
道重との行為を思い出し いやらしい気持ちが膨らんで行った
道重がしたように 股間に手を伸ばして 指で軽く刺激する
「ぁっ おまんどうしゆう?..」
「おまん? ここはおめこや」 船木はヌルヌルとして来たあそこに指を入れて行く
「違う! ふなちゃん どうしちゃったの?..」
まさか年下の子にこんなことされて.. 川村はいやらしさと快感に頭がクラクラした
船木は 自分の動きに気持ちよくなっている川村を見て 優越感を味わった
私は道重さんとしてるから 年上のかわむーでも知らない 気持ちいいことを知っている
そんな気持ちが 更に川村を攻めさせた
二本の指をくねらせ 細かく動かすと くちゅくちゅぐちゅと音を立てる
川村が白く細い脚を擦り合わせて悶える
「ぁっ.. んっ.. いかんちや..」
更に乳首を口に咥え 舌でレロレロと舐めると 川村は はぅっ! とも あぅっ! とも
つかない声を漏らして 細かく身を震わせた
細く長い腕が船木の背に回り 抱き寄せる
小さな丸い尻も 船木に押し付けるように オートマチックで軽く前後に動いていた
「ぁんっ ちゃがまる! ぃっかんっ! あんっ!」 
スラっとした肢体を反らして 川村が固まる
「..気持ち良かった?」 船木は自分の中にいる悪い女を見つけたようで ゾクゾクしていた
「..東京は恐ろしいぜよ」 荒い息を吐きながら うな垂れた川村が呟いた

194よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:15:05
「おはようございまーす!」
金澤は控え室の扉を開けながら 大きな声を出した
「あれ?」
部屋はガランとしていて誰もいない
「なんで? っかしーなっ 私一番乗り?」
今日はレッスン日だった 夕方4時からスタートだったはずだが..
スマホを取り出す
みんなどこ行ったの? とlineで送った
宮崎や高木から一斉に ”まだ家”だの ”渋谷”だの送られて来る
「は?」 金澤は顔をしかめた
なんで? なんでなんで? 
文字を打ち込むのも面倒なので 宮崎に電話する
「あっ 由加? なんでまだ家にいるの? えっ? 6時? ウソ? 聞いてないよ私!
言った? ウソウソ 言ってないよ えー? マジで? 私もう来ちゃったよ? えー?
もぉー わかった いいよ 待ってる うん うん じゃあね また後で」
どうやらマネージャーが言った時間変更を聞き漏らしていたようだ
2時間早く来てしまった..
「あー しょうがないなぁ!」 頭を掻きながら スマホをガツンとテーブルに置く
上半身を折り 座ったままテーブルに突っ伏すと 深くため息を付いた
lineが入った音がする
突っ伏したまま 顔を横にして スマホを取り上げた
『朋が時間間違えて もう踊ってる!』
由加がご親切に みんなに教えてくれたようだ
『さすが!』
『頑張らなくてもええねんで』
「SEXY過ぎ!』
次々とみんなが突っ込んで来る
「チッ もおぉ! なんでぇ?」 スマホをもう一度テーブルに置き 目を瞑る
そのまま一分ほど 頭の中で 2時間あったら家でできたことなどを考えながら 脱力していた
眠い気もするが 悔しくて寝ることもできない
今日は突然陽気が良くなり ここまで来る電車の中では ウトウトしていた
あの時夢を見ていた もう少し見ていたかった夢..
金澤は立ち上がると ドアに歩み寄る
一度ドアを開け 左右を見て誰もいないことを確認すると ドアを閉めて中から鍵を掛けた
座っていた椅子に戻ってくると ドサっと腰を落とす
スマホを取り上げ 思い出の写真を見た
「まひろ..」
金澤と並んでニッコリと笑う少女
さっきの夢の中では 彼女の肌の温もりまで感じていた
もう随分と会っていなかった
彼女の女の子らしい くびれた腰から丸いお尻のラインを思い出す
そしてかわいい笑顔..
金澤は目を瞑り 頭の中の暗幕に 少女との愛を思い浮かべた
知らず知らずのうちに脚をモジモジと摺り寄せ 右手が太ももの辺りを彷徨い始める
いけないこととわかりながらも それが余計にエロティックな気持ちをそそり 
徐々に手が股間に触れて行く
「ん...」
甘美な刺激を股間に感じると スマホを離し 左手を右の脇の下に回して 体を縮こまらせた
「とぉも! おはよ!」 何かが開く音と共に 突然元気な声がした
驚きのあまり 金澤は声も出ず 慌てて振り向く
佳林が 備え付けのロッカーから扉を開けて 半身を出していた
「佳林ちゃん! いつから..」
「やっぱり朋は私の仲間だー 時間間違えたの2人だけだよ?」
佳林が嬉しそうに 手に持っていたスマホをヒラヒラさせた
「でも聞いてないよね? 時間の変更なんて」 佳林が口を尖らせる
「..見た?」 金澤が小さく聞いた
「え?」 佳林が笑ったまま首を傾げる
「見たの?」 金澤がもう一度聞く 顔面蒼白だった
「何? 朋がオナニーしてたこと?」
「わぁぁあああああ! 言うな!」 慌てて金澤が佳林の口を手で押えた

195よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:20:23
「大丈夫! 大丈夫だってば 朋ぉ 誰にも言わないから」
佳林が金澤の手を掴んで離しながら言う
金澤はすがるような目で佳林を見た
「その代わり」 佳林が金澤のスマホ画面に触れる
「そっちの気があるんなら.. 私にちぇくちーを教えて」 
「..ちぇく?」 金澤は眉をひそめながら首を傾げる
「ちぇくちーちぇくちー」 頬を赤らめた佳林が恥かしげに俯いた
「もぉ 本当はこんなこと言うの恥かしいんだよ! オ オナにィーも初めて言ったし!」
「言わないで..」 金澤が赤くなって目を逸らす
「あっ ごめんっ ..私 ちぇくちーがわからないの 歌って踊って 表現するためには
それを知らなきゃダメでしょ?」
「私だってわからないよ」
「ううん 朋はわかってる ..ちぇくちーが溢れ出てるもん」
「そ そんなことないよ」
「..ね 教えて..」 佳林は目を細め 両腕を金澤の背中に回した
弱みを握られている以上 逆らうことはできない
金澤は腹を決め 佳林の髪を撫でると 顔を近づけて唇を重ねた
おずおずと佳林が舌を伸ばしてくる
金澤はそれを吸い込み 迎い入れると 自分の舌と絡め始める
佳林は自分の体温がどんどん上がって行くような気がした
ずっとこうしたかったのかも..
今この瞬間 金澤に愛され 孤独が癒されて行くのを感じると 涙が出そうになる
朋! 朋! 
目を瞑ったまま 口腔の上をくすぐる金澤の舌に快感を覚えながら 佳林は必死に求めた
身体を微動する度に擦れる 金澤の胸の温もりと弾力も心地良い
唇を離すと 目を開けた
濡れた大きな赤い唇の金澤が まっすぐ佳林の目を覗き込む
「ぃくょ..」 小さく口が動いた
佳林をテーブルの上に座らせ 淡いピンクの薄手のセーターを引き上げる
期待に濡れた目で佳林も両腕を上げ 金澤がセーターを脱がすのを手伝った
カップ付きインナーのお腹の捲れたところから 金澤が手を入れ なだらかな丘陵の上に鎮座する
敏感な突起を探し出す
既に弾力が上がり 指で弾いて楽しむには ちょうど良くなっている
「ぁんっ 朋っ..」 佳林が切ない吐息を漏らす
柔かな乳房を 優しく乳首をいじりながら愛撫する
「ぁ.. 私 sexysexyの時 いつも やなちゃんの胸触ってるけど あの子の方が大きいんだよ..」
「大きさだけが大事じゃないよ 佳林のは綺麗だから」
金澤はインナーも引き上げて脱がせる
白い華奢な体が露わになった 全体的に慎ましいボリューム感だが 程好い筋肉の付き方が
女の子の柔かな曲線を一層引き立てていた
「感度もいいね」 金澤が乳首を咥える
「ぁっ.. きもちぃぃ..」
「寒くない?」
「大丈夫 暖房が効いて来たから ぁっ んっ ロッカーの中で待ってる時は 結構寒かったんだよ」
「いつからいたの?」 ミニスカートから出る 佳林の白い太ももに手を這わせながら金澤が言った
「ぁっ 朋の来るちょっと前に来て 誰もいなかったから ドアを開けて廊下見たら ぁっ 
ちょうど朋がこっちに来るの見えたの」
「ほんっとにっ 悪い子ね!」 金澤がぐりんと股間を指で押す
「あんっ!」 
「佳林ちゃん もう濡れてるよ? エッチ過ぎない?」 金澤は口角を上げ ニヤッと笑った
「朋だって 濡れてんでしょ? ォナニーしてたんだから!」
「だから! それは言わないで! もぉ 悪い子には何もしないよ!」
金澤は 乳房から顔を離し ヌルヌルの粘液で光った指を佳林に見せてアピールする
「ごめんなさいっ もう言わない もう言わないから」
「わかればいいの ちょっと待って やりにくいから..」 金澤は自分のカバンの中から
大判のタオル2本を出すと 床に並べる
「硬くて痛いかもしれないけど ここに寝て」
上半身裸の佳林が 両腕を組んで胸を隠しながら横たわった
「もう充分セクシーだけどな」 金澤は白い裸体を眺めると 嬉しそうに言う
「朋ぉ ちょっと寒い.. 早く来て..」 潤んだ瞳で佳林が小さな声で訴えた

196よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:21:05
ガチャッ ガチャガチャ
「ぁれ? なんで?」
その時 鍵のかかったドアノブが回され くぐもった声が小さく聞こえた
「ャバっ!」 金澤が驚いた顔でドアを見る
「どうしよ!」 佳林も身を起こし慌てている
ドンドンドン!
「金澤さーん! どうしましたー?」
梁川だ
「佳林ちゃん 早く服を着て!」 小さな声で金澤が急かす
「はーい! やなちゃん ちょっと待ってー!」 大きな声で梁川に叫ぶと
佳林の腕を引っ張り 立ち上がらせた
「えー? なんですかー? 大丈夫ですかー?」
「ごめん ごめん もうちょっと待って!」 金澤がドア近くまで行って叫ぶと
振り返って佳林の様子を確認する
なんとか身繕いをした佳林は ロッカーに入ろうとしていた
「ちょっ なんでまた!」 金澤が眉間に皺を作って愚痴る
ガチャッ またドアノブが回された
「あーはいはい やなちゃん 今開けるから!」 金澤は焦り 佳林は放って置くことにした
ガッチャ 鍵を回し ドアを開けると グレーのベレー帽をちょこんと頭に乗せた梁川が居る
「おはようございます! すみません 慌てさせましたか?」
「ううん 大丈夫! それよりやなちゃん 来るの早くない?」
「さっき lineで金澤さんが早く来られてるの知って 急いで来ました」
「えぇ? 別に時間通りでいいのに」
「お邪魔でしたか?」
「そんなんじゃない そんなんじゃないよ! ほら 入って入って!」
金澤は梁川を招き入れながら テーブルの上や床に佳林がいた痕跡が無いか 確認していた
「それにしても早かったね」
「実はもう近くまで来てて 本屋さんを覗いたりしてたんです」
「そうなんだ」
梁川が金澤が椅子を引いた隣にリュックを置く
「金澤さん その格好で踊ってたんですか?」 梁川が着替えていない金澤を見て言った
「え? あー あれは由加が勝手に言っただけで 時間間違えて早く来ちゃったから
ちょっと座って寝てたの」
「そうなんですね アレ? なんか付いた」 梁川が薄手のジャケットの袖を見ている
「あー なんだろこれ?」 ポケットティッシュを取り出し 掌と袖の先を拭いた
「どうしたの?」
「なんか ちょっとねばってするものが テーブルに付いてて 触っちゃいました
染みになっちゃうかな?」
金澤は梁川が触った辺りを見る
佳林を押し倒していた辺りだ
もしや..
「ジュ ジュースでも こぼれてたのかな? 私は飲んでないけど」 金澤の顔が固まる
「そうなんですかね? ジュース=ジュースだけに」 梁川がニッコリと笑った
「袖のところ 染みになっちゃうかもしれないから 洗ってくれば?」
「大丈夫です ウェットティッシュで拭きますから」 梁川はリュックを開けると 
ウェットティッシュを取り出し 袖口をポンポンと叩く
金澤は生きた心地がしなかった
早く佳林がロッカーから飛び出して 「ビックリした?」 とでも言えばいいのにとも思ったが
自分からロッカーを開けるのは 何か疚しいことをしていたと余計に勘繰られるようで気が進まない
佳林が自分で出てくるタイミングも尊重してあげたかった
「金澤さん?」
「はい」
「え?」
不意に梁川から呼ばれ 金澤は思わず 「はい」と応えてしまったのでバツが悪い
梁川も何か不審に感じたようだ
「何?」
「あ いえ みなさんをここで待ちますか?」
「あっ えっと..」 
まだ着替えてレッスン室に行くつもりは無かったが 佳林がこの状態のまま部屋にいるのもつらい
でも 佳林ちゃん やなちゃんを驚かせようとワクワクしてるかもしれないし..

197よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:21:49
「とりあえず ここで準備だけしておこっか?」
「準備ですか?」
「着替えて..」
「あっ そういう..」 梁川は微笑みながら うんうんと頷いた
梁川はジャケットを脱ぎ リュックの中から ジャージ下とタオルを取り出しテーブルに並べる
金澤も 気もそぞろにカバンの中を覗いた
さっき慌てて詰め込んだタオルが ぐしゃぐしゃに入っている
佳林ちゃん 何してるの? 早く出て来て!
ロッカーをチラリと見るが 変化がない
「どうしました?」 梁川が 金澤のロッカーを見る視線に気付いた
「いや なんでもないっ でも やなちゃんも大人の体になって来たね」
金澤は焦り過ぎて 余計なことを言ってしまったと後悔した
「そうですかぁ? 胸は確かに大きくなりましたけどぉ 手足が余り伸びてないような..」
「コンパクトなんだ」
「そう! コンパクトなんです! なにせカントリーガールズ出身ですから!」 梁川が微笑む
「でも 美しければいいじゃん」
「えー 美しくなんかないですよぉ」 梁川は顔の前で手をヒラヒラ振って否定する
「あっ」 突然梁川が頭を押えた
「どうしたの?」 
「頭が.. 痛い..」
「大丈夫?」
「コンパクト.. 美しい..」
「え? 何?」
「コンパクトでも 美しい..」
梁川は 呪文のように呟くと 頭に手をやったまま金澤を見た
「どうしたの?」 金澤が再び訊く
「金澤さん..」 呟くように名前を呼ぶ 無表情で目はガラス玉のようだ
「何?」 おかしな様子に金澤は 倒れてしまわないかと 梁川を支えるために腕を伸ばす
梁川は ガバっと金澤に抱き付くと 頬に唇を押し付ける
「え?」 
金澤は驚いて身を引くが 強い力で動きが取れない
梁川は金澤の髪に手をやり 顔が動かないように固定すると 唇を重ねて来た
何 この子!
舌が唇を割って入って来る
信じられない行為に金澤は目を見開きながら 抵抗するのを止めた
舌を突付かれると 先程の佳林への欲情が 炭火が熾るように再び高まって 梁川に向かった
梁川の唾液を啜り 舌を絡める 
下半身から湧き上がってきた熱いものは 幼く見える梁川の肉体を欲する興奮へと変わっていた
唇を離すと Tシャツ姿の梁川の胸にかぶり付く
ブラトップが邪魔だ
Tシャツを下着ごとたくし上げると 白くツンとした なかなかのボリュームの乳房が現れた
肌のキメが細かく つるんつるんしている
ぐちょ ぐちゅっという音をさせて 乳房を舐め ピンクの小ぶりの乳首を咥えて引っ張り 甘噛みする
「んっ..」 梁川は頭を反らせて感じ入っている
白い喉が美しかった
サラサラの髪が金澤の頬にかかり いい香りが欲情を更に煽る
「ぁっ.. ぃ..」
この子 初めてじゃない?
意外な驚きに 金澤の興奮はマックスに近づく
ロッカーの佳林のことは すっかり頭から抜けてしまっていた
指が相手の股間の周りを彷徨い始める
「はぁはぁ.. 金澤さん.. 素敵..」 梁川が耳元で艶っぽく囁いた
ちっくしょうー! 何に対する激情なのか 金澤自体もわからなかったが
箍が外れる音が聞こえたような気がした
梁川をテーブルに押し倒し 絶対領域を崩して ミニスカートを捲ると
ショーツを一気に脱がして 唇を股間に押し付ける
「いやん!」 梁川が高い女の声を上げた
この子の もっと乱れるところを見たい!
金澤は一心不乱に ちゅぷ ぐちゅと 舌を動かし続ける
少女は快楽に 右に左にと体を捩りながら 嬌声を上げて悶え 狂っていった

198よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:22:33
まったくあの子は そそっかしいと言うか..
宮崎は事務所のロビーを通り過ぎた
今日は陽気が良かったので 馴染みのブランドのワンピースがジャストで 
なんとなく颯爽と歩けて 気分がいい
金澤が集合時間より早く来てしまったと言うので 宮崎も少し早めに来ることにした
と言っても 途中見かけた桜をゆっくりと見ながら歩いていたので 
結局普段とそれほど変わらず 30分ほど前に着いただけだった
エレベーターで上の階に上がる
朋以外に やなちゃんはもう来てるんじゃないかな?
普段から宮崎と同じように 時間に余裕を持ってやって来る梁川が 既に着いている気がした
やなちゃんも どこかで綺麗な桜を見たかしら?
控え室の前まで来た
ガチャッ!
宮崎がドアノブを握る前に ドアが開けられた
「あっ ビックリ!」
「由加! おはよ!」 素っ気無く言うと 背を向けて歩いて行く
「おはよー 佳林ちゃん! どうしたの?」
咄嗟のことで よく見えなかったが 佳林は泣いているようにも見えた
僅かな間 ぽかーんと佳林を見送っていたが とりあえず控え室に入る
「おはよー! 佳林ちゃん どうしたの?」
テーブルの向こうに 金澤と梁川が並んで座っていた
「おはよう! うーん ..よくわかんない」 金澤が手ぐしで髪を直しながら言った
「おはようございます! 宮崎さん 少し早かったですね」 梁川が微笑んだ
既にレッスン用のTシャツ姿だ
「そう? 朋が早く来たって言うから もっと早く来るつもりだったけど 
途中で桜見てたら いつもと変わらないくらいになっちゃった やなちゃん 桜見た?」
梁川の隣に荷物を下しながら 宮崎は言った
「見ました ウチの傍の公園に何本か植えてあって とっても綺麗なんです」
「綺麗だよね あー時間があったら みんなでお花見したいね 朋? どうしたの?」
宮崎は 話しに入って来ず 妙に落ち着かなくしている金澤が気になった
「え? どうしたって? 何が?」
「いや なんかソワソワしてるように見えたから」
「え? そんなことないよ フツーだけど フツー」
「そうだった? ごめんね ところで朋も桜見た?」
「桜? あー 見たかも」 金澤の脳裏に 先程まで舐めていた桜色の
梁川の秘所が一瞬浮かんだ
「もぉ 朋までなんか変じゃない! 春のせいかな?」 宮崎は少し呆れたように言うと 梁川に目をやった
ニコニコと笑う梁川だが 少し汗ばんでいる
首に 汗で貼り付いた後れ毛がいくつか
鎖骨の近くに肌が薄ピンクになっている箇所がある
え? キスマーク? まさか..
「やなちゃん 少し汗かいてるようだけど もう踊って来たの?」
「いえ まだレッスン室には行ってないです 暖かいせいですかね?」
「おはよー! ♪桜の花びら散るたびーにーっと!」
「おはよー! あらあらご機嫌ね」 歌を唄いながら部屋に入ってきた高木に 宮崎は笑い掛けた
「おはよう!」
「おはようございます!」
「朋 あなた2時間どうしてたの?」 高木が訊く
「やなちゃんが割りと早く来てくれたから ヒマはしなかったよ 楽しかった」
金澤は振り向いた梁川と目配せして 微笑んだ
「ふーん そうなんだ アレ? 佳林来てる?」 高木が金澤の横に置いてある荷物に気付いた
「私来た時 入れ違いに出てったけど なんか変だった」 宮崎が言う
「変って?」
「泣いてるようにも見えたんだけど 朋に聞いてもわかんないって言うし」
「泣いてたの?」 高木が金澤に聞く
「さあ?」
「宮本さんは 後から来て ちょっとくしゃみとかされてました」 梁川が口を挟んだ
「花粉症じゃないの?」 高木が言う
「あっ 花粉症か! そうかも」 宮崎がうんうん頷く
「由加ぁ もぉー ビックリするじゃない」 高木が笑った

199よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:24:18
時間間違えて来ちゃうなんて! 朋 どんな顔してんだろ?
植村は手でパタパタと顔を扇ぎながら 事務所玄関に入って行く
建物の中は流石にひんやりしている
いつの間にか暑さにブスっとしていた顔が ニンマリと緩んでいった
エレベーターを出るとトイレに向かう ちょっと汗ばんだ手を洗いたい
トイレの洗面台の前には先客がいた
「りんか! おはよ!」
「えっ? ぁあ おはよぉ..」
あちゃあ 調子の悪い時のりんかだ
植村は少しやれやれと思いながら 話を聞くことにした
「手 洗いたいんだけど」
「あっ ごめん」 佳林が場所を空ける
「なんかあったの?」
「えっ? ..別に」
佳林は植村が来るまで さっきまでのことをボーッと振り返っていたことを思い出した

「ぁっ.. ダメっ.. 良すぎますぅ..」 
梁川が細い声を絶え絶えに漏らすと 金澤は舌の動きを止め ニンマリと笑った
今度は二本の細い指をあそこにあてがい 細かく振動させる
「ん にゃ ぃゃっ.. ぁっ ぁっ..」 梁川の顔が赤くなり 必死に何かを堪えていた
ぬるぬるの中に指を押し込み 掻き回す
「あっ はんっ! もぅ だめっ だめぇ.. ぃ..」 
梁川の腰がテーブルから浮くと 指をグイっと締め付けた
はぁ はぁと息を弾ませる梁川を 金澤は満足そうに見下ろす
梁川は目を拭うと体を起こし 照れ臭そうな笑い顔を見せた
「..金澤さん 今度は私の番です」
「え?」 驚いて思わず体を引く
梁川は立ち上がり 金澤に抱き付いた
自分から金澤の唇に唇を重ねると 立ち位置を入れ替え 金澤を椅子に座らせる
この子 慣れてる?
金澤は驚かされながらも されるがままに従った
スキニーのジーンズの上から 股間を軽く撫でられる
ゾクゾクっとして 金澤は頭を反らせた
「脱がせますね」 梁川はそう言うと ファスナーを下げ 腰に手を入れてジーンズを下そうとする
金澤は尻を浮かせて手伝った
「わっ セクシー!」 梁川が驚きの声を上げた
「たまたまよ たまたま」 恥かしさに金澤は赤くなって横を向く
黒のショーツの上を梁川の指が這い回る
「もう 濡れてますね」
「余計なこと言わないで」 調子が狂う梁川の言葉に面白さを感じながら
金澤はこそばゆい快感に身を任せた
ショーツの中に手を入れた梁川は 挑戦的な目付きをしたかと思うと 金澤の首筋に唇を這わす
くちゅ くちょと下から湿った音がした
「ローズクォーツのいい音がします」 梁川が耳に息を吹きかけながら囁く
「ぁんっ」
いつの間にか Tシャツの中をまさぐっていた指が乳首を見つけ
それを摘むと同時に下の指を弾かれると 金澤は思わず声を漏らした
この子なんなの? ヤバっ どこでこんなことを..
「行きますよ」 
「ひゃっ!」
梁川が囁いて耳を舐めると 金澤は身を竦めて声を上げた
下の動きが激しくなる 忙しなく動かす指は乱暴ではなく 繊細だ
金澤は自分の腰が自然と動いてしまうのを感じ 少し悔しかった
「ぁっ..」
「イっていいですよ」
目を開けると 梁川が見たこともない妖しい目をして 金澤の様子を見ている
イってやるもんか! 金澤はそう思ったが その気持ちが逆に抗い難い快感を増幅し 
快楽の波に浚われることに繋がるのもわかっていた 
「ぁっ ぁはっ...」 最後は声にならない息を漏らして 金澤は果てた
「セクシーセクシーですね」 荒い息が続く中 そんな梁川の言葉が薄っすらと聞こえた

200よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:25:09
金澤は気だるい余韻の中 テーブルに体を預け 身繕いする梁川を見ている
こんな真っ直ぐに見える子が どこで性の経験を積んだのだろうか?
山木の言った カントリーにおける嗣永のレッスンが気にかかる
中坊にはそんなことをしないはず という話だったが..
梁川はコンパクトを取り出すと 前髪を整えた
「よし 今日もかわいいぞ! 金澤さん ちょっとトイレ行って来ます」
涼やかな目で微笑むと 梁川はタタタッと部屋を出て行った
道重...? 金澤は一点を見つめ 固まった
頭の中では いろんな可能性と梁川を抱く道重のイメージが交じり合い 浮かんでは消えて行く
ガタン 背後で音がした
そうだった!
マズイというしかめっ面で振り返ると 果たして佳林が睨んで立っている
「朋! どういうことよ!」
「ごめん 佳林ちゃん! いつの間にかこんなことになってしまって」
「なんで やなちゃんと乳繰りあってんの?」
梁川との行為にのめり込んで すっかり佳林のことを忘れていた金澤は
失敗したと思いながらも 佳林の古い言葉のチョイスにもう少しで吹き出しそうになった
「私もよくわかんないよ あの子が突然キスして来て.. そこから自分でも訳わかんなくて..」
「ありえない! 私にセクシーを教えてくれるんじゃなかったの? どうしてあの子に教えるの?」
「別に教えてたわけじゃないけど..」
気まずい沈黙が降りた
「あの子.. 教えるどころか いろいろ知ってるよ」 金澤がポツリと呟く
「え?」
「それこそ 誰かに教えてもらってる」
「うそ?」
「私 前に聞いたことがあるの カントリーではアイドルの才能を伸ばすためにそういう勉強もするってこと」
「そんなバカな..」 俄かには信じ難い話に 佳林は思わず苦笑した
「嗣永さんが教えてたってこと?」
「そうらしい.. ボーノでいろいろ見つけたことをカントリーで実験してたって言ってた」
「誰が?」
金澤は口を噤んで横を向いた
「誰が言ってたの? そんな話 ウソに決まってるじゃん! 朋 まさか信じるの?」
「だって実際..」
「純情そうに見えて 遊んでる子なんていっぱいいるよ? あの子だって そうかもしれないじゃん?」
「やなちゃんは そんな子じゃないよ」
「私もそう思うけど けど.. あの子のことはもういい! 朋は私にセクシーを教えてくれるんじゃなかったの?」
「もう時間が..」
「ひどい! その気にさせといて! 朋のバカ!」
「ごめん またいつか時間作って..」
「いつかっていつ? 本当は私に興味ないんでしょ?」
「そんなことないって」
「もういい! 朋がオナニーしてたことみんなに言ってやる」
「ちょっ! それはないよ!」
「だって と..」
ガチャ 梁川が部屋に戻って来た
「朋.. ハックシュン!」 佳林が言いかけた言葉を遮って くしゃみをした
「佳林ちゃん 今度ちゃんと時間作るから」 金澤がお願いっと頭を下げる
佳林は口を尖らせ 金澤をジッと見た
スン と鼻をすする 目は赤く潤んでいた
ごまかす為に もう一度くしゃみのフリをする
「あー 涙が..」 周りに聞こえる声で呟く
梁川は鼻歌まじりに辺りを見渡し 金澤と目が合うとはにかんだ
金澤も微笑み返す
イラっと来た佳林はトイレへ行くことにした
部屋の出口で宮崎と出くわす
「由加! おはよ!」 
「おはよー 佳林ちゃん! どうしたの?」
口を開くと 「あなたのやなちゃんが 朋と 人には言えない程エッチなことしてましたよ!」と
言いそうで 黙って歩を進めた
あー むしゃくしゃする!

201よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:26:13
「ホント りんかって秘密主義だよね」 植村が手を洗いながら言う
「そんなことないよっ」
「じゃあ なんでそんなボーッとしてんの?」
「ねー 私もうえむーのようにセクシーになりたぃ..」
「は?」
「うえむーってセクシーじゃん セクシーセクシーって歌うたってんのに
今年ハタチになるのに 私全然子供のまんまじゃない?」
「そんなことないよ だいたい私セクシーじゃないし」
「ウソ! うえむーは凄いセクシーだよ 私が男だったら絶対口説く」
「うーん りんかが男だったら 多分私の好みじゃない」 植村が笑った
「ほら それはセクシーじゃないからだよ」
「そうじゃないけど」
「ねぇ 教えて!」
「何を?」
「セクシーを!」
植村は困惑した
いつも佳林はこうだ
突然訳のわからないことを言い出し それを貫こうとする
だが その真っ直ぐさが ウザい時もあれば リスペクトしたい時もある
もう少し若い頃は いちいちウザさを感じ 距離と取っていたこともあったが
最近は その全て自分を向上させたいところから言動を始める佳林を 見習いたいと思うことも多くなった
植村は それを自分の成長だと思った
歌のレッスンにより 歌割が少し増えた 何よりもステージで堂々と自信が持てるようになった
向上することは大事だ いつかその向上が 経済的にも人脈的にも そして克己という意味でも
トリマーになりたいという夢を適えるだろう そんな気持ちになったのは 佳林の影響だと思っている
大人の友達からアドバイスされたことも良かったのだろう
「そんなにウザいんなら ポメラニアンだと思えばいいじゃん」
今では 必死な佳林も困った佳林もポメラニアンだと思えば かわいく思える
少し前にいきなりキスされた時は流石にぶち切れたが 今日はなんとかしてあげたいと思っていた
でも セクシーを教えるってどうすれば..?
「わかった とりあえず二人で遊ぼ? まずモヤモヤを吹き飛ばそうよ?」
欲求不満のポメラニアンには まず散歩をさせる
「二人で? うん 遊ぼ! いつにする?」 佳林の目が輝いた
「早い方がいいね! 次のオフでどう?」
「わかった! 約束だよ!」
「うん」
二人が控え室のドアを開けると 段原もいてメンバーが全員揃った
「うえむー 遅いよ!」 高木が言う
「ごめん でも りんかが悪いんだよ りんかに足止めされたんだから」
「ごめんごめん 私がうえむー遅らせたの」
「いいよ そんなに時間過ぎてないから じゃあレッスンに行くよ」 宮崎がみんなを促した
金澤がジっと佳林を見つめている
佳林は気まずくて目を逸らした

「横やん〜! 会いたかったぁ〜!」
「うわぁ何ですか?」
いきなり吉川にハグされた横山が驚きの声を上げる
SATOYAMAの黄色のパーカーが引っ張られ 横山の胸の膨らみが際立った
「私ぃ 横やん推しなんだよ くぁわいいー」
頬擦りする勢いで来られ 横山は嬉しく思いながらも笑顔が引き攣る
こんな距離感の人いるんだ? でも大人の女性のいい香り..
吉川の髪の匂いがフワッと香り 横山はうっとりとした
「ねー 私 横やんのこと もっと知りたいな」 吉川が更に後ろからギュッと抱き締める
背中に弾力のあるクッションのような2つの胸を感じ 横山は大っきい!と思った
「私も もっと吉川さんのこと知りたいです!」
よくわからないが ついそんな応えを返してしまう
「え? ホントっ! じゃあちょっとあっち行こうよ!」
「でも ここにいないと..」
「大丈夫大丈夫! このイベント いつも自由だから ちょっとくらいいなくても問題ないよ!」
吉川はグイグイと横山の腕を引っ張り ブース裏へと連れて行った

202よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:27:25
空のダンボールやビニール袋が山積したブース裏を通って 会場に通じる廊下に出ると
吉川は左右に点在するドアを開けようとして 一つ一つドアノブを回す
「あのー 吉川さん どうするんですか?」
「うん? 私ぃ 美味しいものはすぐに食べたい方なんだよね」
「へ?」
「あった!」 施錠のしていない部屋を見つけた吉川は ドアを開け 灯りを点けた
6畳くらいの小さな部屋だ ここもダンボールが積み上がり 什器が押し込まれている
「ここでいいや」
吉川は横山の背中を押して部屋に入れると 後ろ手にドアを閉めた
「え? どうすんですか?」 横山がキョドって吉川を見る
「ちょっと一服しよ? 私たち居なくても すこしぐらいは全然問題ないから」
「はぁ」 横山は不安げに頷いた
「横やん かわいい!」 吉川が両手で横山の顔を挟み 手を互い違いに上下する
横山は 吉川を綺麗な先輩だと思っていたが 少し天然と言う話を聞いたことがあるくらいで
今まで殆ど接触が無かったので困惑した
でも 綺麗な先輩から かわいがられるのは全く悪い気がしない
「ねぇねぇ キスしていい?」
「はぁ?」
「さっきも言ったけど 私ぃ美味しいものはすぐに食べちゃいたいの」
吉川は目を大きく見開き 驚きで声も出ない横山に 有無を言わさずキスをした
すぐに舌が滑り込んでくる
「んっ.. んんっ」
パワハラ? 横山の頭にそんな言葉が浮かんだが 先輩に抗うことは失礼な気がして拒めない
それよりも 吉川の大人のキスに翻弄された
モーニングに入ってから おかしなことが続き 同期ともキスをしたりしたが
そこはあまり年齢的に変わらない子供同士
吉川のキスは 攻め 誘い 快楽に誘う 経験を積んだ大人のものに思えた
いつの間にか 吉川の手が横山の左胸を 円を描くように 優しく揉んでいる
恥かしさで体が熱くなりながら 横山は舌を差し出して 好きにしてもらうしかなくなった
「横やんもけっこう大きいのよね」 吉川は充分に横山と舌を絡め その気になったのを察すると
キスを止め 大きな口で微笑みながら左手も胸に伸ばし 両手でゆっくりと鷲掴みを繰り返す
「あーもう! 下着の上からじゃイマイチっ! 直接やんなきゃ!」
吉川はパーカーをブラごとたくし上げ つるんと照明を受けて光る 横山の砲弾型の胸を露わにした
「あっ なかなか形もいいね」 
うんうんと頷くと 吉川はペコちゃんのように舌を出して ペロンと横山の乳首を舐め上げた
「ぃやっ」
「うわっ ほらほら ピクンってしたよ今! ほらっ 乳首ピクンってしてる!」
吉川が嬉しそうに横山を見る
真っ赤になって恥かしがる横山は顔を横に向けて モジモジと体を左右に揺すった
「うふふっ くぁいいー」 吉川は 横山をダンボールの山に押し付け 胸にしゃぶりつく
「ぃやっ ダメっ..」
「ダメ? どうして? カエディーに悪い? それとも 生田ちゃんかな?」
ぴちゃぺちゃと唾液の音と 乳首を吸う チュウーっ という音をさせながら 吉川が訊く
「でも もうここ コリコリして来たよ?」
右の乳首を舐めながら 左の乳首を親指と中指で摘んでいじる
「あー柔らかい!」 今度は右胸に頬擦りし始めた
バンッ! 音を立てて背後のドアが開かれた
恍惚と目を閉じていた横山が 驚きで目を見開いて入り口を見る
「きっか! 何やってんの!」
「みーこ! どうしてここに?」
「ずーっと離れて見てたんだよ! 中に入ってなかなか出て来ないと思ったら やっぱり」
「だってしょーがないじゃない! みーこ なんか今日冷たいしさっ! 
横やんがこんなにかわいんだもん!」 吉川が横山の胸を またペロンと舐める
険しい顔をしていた薄グレーのパーカーの仙石がニッコリと笑った
部屋の中に歩を進めると ドアノブを引っ張って閉める
「お疲れ様ー! 元アプガの仙石です! 知ってるかな?」 仙石が横山に言った
「え? あっ はいっ お疲れ様です!」 横山はこの状況で挨拶されるとは思わず 焦ってペコリとする
「私はアプガ辞めたのに 前と一緒じゃダメだと思って真面目にやってたんだよ」 仙石が吉川を見て言った
「なのに 何一人で楽しんでんのよ! 横山さん よろしくね! 私もかわいい子 大好きなの!」
仙石は こっち空けなさいよ とばかりに吉川の体を押し退け 右の乳首をペロンと舐めると妖しく微笑んだ

203よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:28:05
横山は信じられなかった
先輩二人がニヤニヤしながら自分の胸を舐め回している
異常な世界におかしくなりながら興奮し 乳房が張っているのがわかる
嫌悪感もないと言ったら嘘になるが 綺麗なお姉さんが二人も自分をかわいいと
言ってくれるのが嬉しく そんな人たちが何をやろうとしているのか知りたい好奇心があった
「ねぇきっか こういうのいつ以来だっけ?」 乳首から離した唇を左手に替え 仙石が吉川を見る
「アプガ激動で なかなか会えなかったしぃ まぁな以来?」
「そうそう 最後はまぁなだ」
「あの子感じ易いから良かったね」
「自分が感じると ごまかそうとして怒るんだよねー」
「アハハっ! 思い出した! ”何すんのよ! そんなとこ舐めんな!”って」
「さんざん怒って ”おまえら変態だろ!” ”訴えてやる! 覚えてろよ!”って言ってたのが
”もっとぉ”って変わったの最高だったね!」
「私あの時ゾクゾク来ちゃったぁ」
「私も」
「さぁ 横やんはどうかなぁ?」 吉川がワクワクした目で横山を見上げる
「たまにこういうの刺激的でいいよね」 仙石が空いている手で吉川の髪を梳かす
「みーこ 目が潤んでるよ?」
「近眼だから」
「ウソ もう濡れてんでしょ?」
吉川は横山の乳首をいじる手を止めずに 仙石にキスをする
仙石も手を止めずに 激しく応じた
横山は自分の今までの経験も忘れ 本物の見てはならないものを見せられた気がして
更なる当惑と嫌悪を覚えながら 興奮していた
唇を離した二人は イヤラシイ目で合図し合う
「イッツァ ショウタイム!」 吉川の口が嬉しそうに大きく開いた
仙石が屈み込み 唇を横山の生脚に這わす
カタツムリのはみあとのように 唾液が灯りで光った
横山はくすぐったさと ゾワゾワする快楽に脚を閉じて 身をくねらせる
吉川は胸からヘソの周りへと唇を這わせて 上から降りて来る
「みーこ スカート脱がすから邪魔!」
仙石は一旦横山の生脚から離れ 抗議するように吉川の大きな胸を鷲掴みした
吉川の手がホックを見つけると ストンと横山の紺のキュロットが落ちる
薄ピンクのショーツが露わになると 二人は顔を見合わせてキャッキャッと喜んだ
「ヤダッ くぁいい!」
「ね! なんかシンプルだけど センスいいよ!」
「ダメッ!」 横山は文字通り真っ赤になり 両手で顔を覆った
「アレッ? この色の違うところ何かなぁ?」 ワザとらしく吉川が言う
「うん 色が違うよね ここ」 仙石も指さす
「吉川隊員 今から この色の違うところを調査します! みーこ隊員はバックアップに回ってください!」
「えー? 私バックアップ?」
「そうです! 吉川隊員の集中力が途切れないよう お願いします!」 吉川の両手がショーツにかかる 
仙石は吉川の後ろに回り 両手で大きな乳房を揉み回しながら首筋に唇を這わせ始めた
「あっ なんか光るものが.. ちょっと触って.. あっ 糸引きますねぇー」
吉川がチラチラと横山の顔を見上げながら 唇を歪めて笑う
横山は涙目になっていた
「あんっ みーこ隊員 いい仕事ですよ! これより本格的調査に入ります! 上の涙も
下の涙も溢れるので注意してください!」
吉川が横山の生脚の間に手を入れ こじ開けようとする
力が入り 脚は開こうとしなかったが 吉川が茂みの下に唇を寄せると
横山は 「あっ」と声を出し 易々と開くことができるようになった
「ぁっ ゃだっ ぁっ ぃゃんっ」
吉川が じゅぶ じゅぷ と濁音と半濁音で表されそうな音を立てて攻めると
横山は腰まであるダンボールの上に 背中を反らせて悶えた
ピンとなった乳首が天井に向かって そそり立つ 
口を離した吉川は振り向くと 仙石と微笑み合う
「次は触診だよ フィンガーテクなら みーこ隊員!」
「待ってました!」 
「バックアップはいいでしょ? 私はまた 上を攻める!」 
吉川は両手で仙石の大きな胸を 一回鷲掴みすると 立ち上がって横山の胸に指を滑らせた

204よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:28:46
今日は satoyama + satoumiへ行こう2018 のイベントの日だ
加賀も例年の如く借り出され オープニングを始め あちらへこちらへと忙しく動き回っていた
しかし モーニングに入ってからは それまでと充実感が違う
研修生時代もこのイベントは楽しかったが 今はいつも見に来てくれるファンに
近くでコミニュケーションを取れる楽しさがあった
ひなフェスのハロ20周年プレミアムが終わった後に 遅いランチを済ませて会場へ出て来た
少し後には自分を観光大使に選んでくれた 加賀温泉郷のPRイベントもある
光栄に思う気持ちと 重責を感じる
でも何より嬉しかった
後輩の研修生と旧交を温め 楽しんでいると 飯窪が声を掛けて来た
「横やん 知らない?」
「いいえ 見てないです」
「おっかしいなぁ さっきまでいたのに」
「どうしたんですか?」
「うん? たいしたことじゃないの 埼玉関連のイベントブースがいっぱいあるのに
横山は何か食い込めないの? って聞きたかっただけw」
「あー 横山はさいたま市だから 都会過ぎてダメなんじゃないですか?」
「カエディー それってホメ殺しだよ?w」
「え?」
「さいたま さいたまー!」 飯窪は面白そうに そう言いながら去って行った
ああ そうか! 都会過ぎてって言ったから.. 
都会だからダメなんじゃないですか! って言えば良かった
加賀はそんなことを思いながら周囲を見回した
横山はいない
特に一緒に行動しているわけではないので 普段は気にも止めなかったが
見なかった? と言われると 同期である手前 すぐに答えられるか 見つけておきたくなる
横山を探して歩き始めた
意外とこういうのは研修生の子が よく見てるんだよね 
「ひかるん ウチの横山見なかった?」
「さっき見たけど ちょっと待って」 井上は辺りを見回すと 小さな研修生を見つけて話しに行った
戻って来る井上はニコニコしていた 何か情報があったようだ
「鈴ちゃんがさっき ここの後ろの方に入ってくの見たって なんか たぶん吉川さんだと
思うんだけど 一緒だったらしいよ」
「吉川さん?」
「うん 鈴ちゃん 名前がわからなくて 髪が長くて 色白で 
一人で歌ってる綺麗なお姉さんって言ってたから.. さっきまでこの辺にいたし」
「わかった ありがとう! ちょっと後ろ探してみる」
横山と吉川さん? 意外な組み合わせに加賀は頭を捻った
ブース裏のダンボール山の陰には 二人の姿は見えない
みんな会場に出ていて ひと気の無い暗い通路に入ってみる
ちょっと探して いなければそのままトイレにでも行って来ようか
そんなことを思いながら 奥へ進んで行く
隙間から漏れた灯りで 白い線が伸びているドアがある
加賀は何気に近づいてみた
何か声が聞こえた気がした
ドアに耳を近づける
何か話している
2人くらい? 女性だ
ん? それ以外に 途切れ途切れの言葉にならない呻き声がする
なんだろう?
なんとなく この中に横山がいるような気がした
全然関係ない人たちが会議してたら どうする?
ノックするのが躊躇らわれる
「ぁーん」 女性の声が少し大きく聞こえた
横山?
えぇい! 当たって砕けろだ!
トントン! ノックした
一瞬ボソボソと漏れ聞こえる声が消える
程なくノブが回り ゆっくりとドアが室内に開き始めた
加賀は どんな人が出てくるのか 息を呑んでドアの動きを見守った

205よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:29:58
ドアが僅かに開き 女性が半分顔を出す
背の低い 肩に髪がかかるくらいの睫毛の長い女性だ
「あっ.. 仙石さん?」
「カエディー? きっか カエディーだよ どうする?」
女性が振り返って言う
「いいよ開けて」
「入って 入って!」 仙石がドアを開け 加賀に入るよう促す
「かえでー? 見ないで!」 奥から横山の声がした
加賀は声の方を見る
開いたダンボールを床に敷いた上に 横山が寝かされていた
黄色のパーカーは首まで捲り上げられ 砲弾型の胸が綺麗に上を向いて盛り上がっている
下半身は剥き出しで 薄ピンクのショーツはかろうじて 右足の脛に引っ掛かっていた
「これは...」 目を見開いた加賀は 驚きに声が出ない
「見ないでぇ..」 涙声で横山が訴える 顔は両手で覆っていた
「おっ 新しいゲストの登場だね!」 横山の隣に寝転がっていた吉川が
嬉しそうに振り返った
「吉川さん.. これはいったい..」
「綺麗でしょう 横やん!」
「いや そういうことじゃなくてっ 何やってんですか!」 怒鳴り声に近い声だ
「怒っちゃダメ! みんなで楽しんでんだから! 横やんも気持ちいいんだよ? ね?」
吉川が 股間に手を伸ばし 指を動かした
「ぁんっ ぃやっ」 横山が声を漏らす
「カエディーも 一緒に楽しもう?」 仙石が加賀の後ろから囁く
「いや でも 今 イベント中..」
「大丈夫! わかってるよ カエディーがMCのPRイベントの時間も ちゃんと把握してるから!
ちょっとここで一息ついて 後で一緒に行こ?」 仙石が加賀の肩に手を置いて体を密着させた
「無理矢理横山を お 襲ったりしてないですよね?」 
「そんなかわいそうなことしないってっ! ねー 横山ちゃん!」
吉川がまた 股間の指をピロピロと動かす
「ぁっ ぅぅんっ」
「ね? 楽しも?」 仙石がねっとりした目付きで 加賀を見上げた
背中にボリュームのある胸を感じた加賀のアレが 急激に大きくなっていく
今日はひなフェスのライブもあるので アレが活性化している
紺のホットパンツの前が突き出て痛い程になり 加賀は体を折った
「どうしたの?」 仙石が加賀を覗き込む
「いえ なんでもなぃんで..」
「アハハッ! みーこのボインで あそこ大きくなっちゃった?」 吉川が楽しそうに笑う
手は横山の股間と胸で動いたままだ
「バカっ カエディーは女の子だよ ねー?」 仙石はそう言って 加賀の背後から両腕を回し
胸を掴む
「ほら 胸だってあるんだよ!」
「あっ ヤバッ」 加賀が更に体を折った
「どうしたの? そんなところ押えて..」 仙石が股間に手を伸ばし 加賀の手をどけようとする
「やめてくださいっ!」 
「なんで そんな必死に? あれ?」 仙石が固まった
「どうしたの みーこ?」 笑顔が消えた仙石に 吉川が声を掛ける
「なんか 硬い棒みたいなものが..」 両手の指を体の前で うねうねと動かしながら
信じられないという風に 仙石が呟いた
「気のせいです! 気のせい!」 加賀が体を縮めたまま必死に言う
「何 何? なんか隠してんじゃないのぉ?」 吉川が面白そうにニンマリ笑って立ち上がった
「何も! 何もないです! じゃ この辺で!」 加賀は慌てて部屋を出ようと振り返った
「みーこ 掴まえて!」
「待って! カエディー!」 仙石が加賀の体に両腕を回し 離すまいと踏ん張る
「ちょっと待ってよ! カエディー!」 吉川も加勢して 加賀の腕を取った
「やめてっ! やめろっ!」 加賀が大声を出す
「みーこ! そのまま掴まえてて!」 吉川が股間に手を伸ばす
背後では横山が 捲くり上がったパーカーを下げ 必死にショーツを穿き直している
「あっ 凄いっ! なんかあるよ!」 吉川が驚きの声を上げた
「やめてくださいっ! 違うんです!」
「カエディー 男? 男なの?」 吉川が加賀の顔を見て問い質した

206よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:30:46
「男じゃないです!」
「じゃあ それは何?」 吉川が指さす
「これは...」
「みーこ もうちょっと押えてて 脱がそ!」
「いや! ダメっ! やめてっ!」
その時横山が 暴れる加賀と格闘している二人の横を通り過ぎて逃げた
「きっか! 横山ちゃんが!」
「いい! いい! それよりカエディーの確かめるよ!」
「わかった! カエディー 大人しくして!」
「やめてー!」
「もう少し.. ヨシ! ホック外れた! チャックチャック!」
「アハハ! きっか チャックって!w」 仙石が笑う
ホットパンツが膝まで落ちた
「うわっ! 本物だ!」 吉川が大声を上げる
ショーツを破らんばかりに伸ばして アレが屹立していた
「え? ホント? どれ?」 仙石が加賀を後ろから抱えたまま 首を回らす
「カエディー もう逃げちゃダメよ! 逃げたらこのことみんなに言うから!」
恥かしくて 目を瞑って下を向いていた加賀が観念した
コクリと頷くと 脱力して腕を下す
目には涙が溢れているようだ
「ごめんごめん! カエディー 泣かすつもりはなかったんだけど.. でも 男だったの?」
「わー 本当だ!」 チラっと見た仙石が 恥かしさで目を逸らした
「..男じゃないっ ですっ でも 訳が ぅっ あって..」 涙声で加賀が訥々と話す
「訳があっちゃしょうがないね ごめんね 泣かせて!」 吉川が加賀の頭を撫でて うんうんと頷く
「みーこ! 何 恥かしがってんの? 見たことないの?」 
横目でチラチラ見ている仙石に 吉川が気付いた
「あるっ あるわよ!」 
「本当にぃ?」 吉川がニヤニヤする
「ちゃんと見たことないんじゃないのぉ? カエディー そのご立派なもの ちょっと見せてあげてよ」
「え?」
返事も聞かない内に 吉川はショーツを引き下そうと手をかける
「ダメッ! ダメですっ!」 加賀は股間を押えて抵抗した
「いいじゃん! おっきいんだから 自信持って!」
「いや そういう問題じゃ」
「あっ じゃあ みんなに言ってもいいのかな?」 吉川が悪い顔をする
加賀は困った顔をして固まった
「言うこと聞いてくれたら 誰にも言わないよ 保障する!」
「誰が?」 仙石が突っ込む
「私が!」 
「アハハ! 保障になってないよ!」
「いいの! とにかく信じて! カエディー! 悪いようにはしないから!」
加賀が両手を下に降ろした
吉川がパッと笑顔になる
アレに引っ掛かるショーツを上に引き上げて 伸ばしながら脱がす
「ほらぁ ビンビン!」 仙石に向かって言った
「見たことないんでしょ? 見なよ!」
「あ あるわよ!」 仙石がマジマジとアレを見る 表情が固まっていた
「無理しなくたっていいって! こんなことできないでしょ?」 吉川が亀頭を包むように触った
「あっ」 加賀はまた体を折り 腰を後ろに引く 
「あっ またおっきくなった!」 吉川が嬉しそうに言う
「で できるわよ そのくらい!」 仙石がしゃがみこんで吉川を押し退けた
「ホントにぃ?w」 吉川がニヤニヤと また疑いの目を向ける
仙石は手を伸ばして 加賀の竿を握った
「あったかい..」
「知らなかった?」 と吉川
「知ってるよ! じゃあ こんなことできる?」 仙石が亀頭をカプっと咥える
「うっ!」 加賀が声を漏らした
吉川はニヤニヤしていた顔が固まり 仙石を見守った
「ふぁっ! ほっひふはる!」 顎を上に持っていかれながら 仙石が驚く
慌てて口を離すと ビックリしたのを隠して ニヤっと吉川を見た

207よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:31:23
「そ それくらい あたしもできるよ!」
「いや 遊んでもらったら困ります」 加賀が小さな声で言う
「大丈夫! カエディー すっげー気持ちよくしてあげるから!」
「なにが大丈夫なんですかぁ..」 途方に暮れた声で加賀が言った
吉川は竿を握り 亀頭をペロンと舐め上げた
「あっ!」
そのまま仙石を挑発的に見ながら亀頭を咥え 舌でレロレロと舐め回す
「ああっ あっ ダメっ あーっ!」
加賀は 小便を我慢する小さな男の子のように 体をクネクネと捩った
吉川は一旦亀頭を口から出すと そのまま竿を舐め降ろして行く
「きっか..」 仙石が呟く
「うん?」 もう一度亀頭を咥えた吉川が そのまま仙石に顔を向ける
「負けました.. あんたには敵いません」
「フンw わかればいいのよ! わかれば!」 仙石をニヤっと見つめると アレに視線を戻す
「ねー これ すんごく大きくなっちゃったんだけど このままだともったいなくない?」
吉川が上気した顔で言う
「も もったいないって じゃあ どうするの?」 仙石も興奮した面持ちで訊く
「いただいちゃおっか?」
「え?」 仙石と加賀が ハモった
「ねー カエディー ちょーだいぃっ!」 吉川が立ち上がり アレを掴んで科を作る
「な 何をするんですか?」 加賀は動揺して直立不動になった
「ここに ちょーだいっ!」 吉川は腰を曲げ 尻を加賀に突き出すと
ミニスカートを自分で捲くってみせる
「え?」 加賀はどうしていいかわからず 両手で口を覆って 目をパチパチさせた
「おっそろしぃ女.. あんたにゃ負けるわ」 仙石が呟く
「うっさい! チーム負けん気魂だよっ!」 仙石にぴしゃりと言うと 吉川は加賀を振り返り
髪を掻き上げながら 舌で唇を舐め回した
「ほらぁ 早くぅん」 吉川はまた尻を突き出すと ショーツのクロッチ部分を指で持ち上げずらした
「みんなにそれのこと言っちゃっていいのかなぁ?」
「もぉ! 知らないですよ!」 加賀はだんだん腹ただしくなり 吉川を懲らしめたくなった
吉川の大きな尻に両手を置き 割れ目を左右に広げると 位置を探り 一気にアレを埋めて行く
「あっ あはぁーっ んんっ ん..」 吉川は背中を弓なりにして耐えている
締め付ける気持ち良さに加賀は 自然と腰が前後に動き始めた
信じられない顔をして 仙石が無言のまま 口を片手で覆って見つめている
尻の肉を掴んでゆっくり動いている内に 奥まで突きたくなった加賀は 細い腰に掴み替え
ストロークを大きくした
「ぁぁんっ ぁっ ぃぃっ カエディー も もっとぉ 動いてぇ..」
吉川が髪を振り乱して 艶っぽい声を上げた
「なんでぇ? ぁっ カエディーが上手いのぉ? ぅんっ おかしくなっちゃうくらい気持ちぃぃっ!」
吉川が女の声を上げると 仙石がゴクリと唾を呑んだ
吉川が気持ち良さに腰を捻ると 加賀は更に奥へ奥へとアレを突き入れたくなり 
両手で腰を固定して上に突き上げるように動く
肌の当たる パン パチン パン という音が狭い部屋に響いた
「カエディー最高! ぁんっ おっぱぃ おっぱぃも揉んでぇ! めちゃくちゃにしてっ!」
吉川が上体を起こして 自分の黄色のパーカーを引き上げる
ピンと立ったピンクの乳首が美しい 大きな白い乳房が現れ ゆさゆさと上下に揺れた
加賀の中に 吉川をいじめたい気持ちが更に大きくなる
後ろから突きながら 両の乳房を腕を回して鷲掴みすると 親指と人さし指で強めに乳首を摘んだ
「あはんっ! ぃい! いっ.. きてっ! ぁ.. ぁっ.. もぅ もぅ..」
加賀の動きと吉川の腰の動きがシンクロし スピードを上げて行く
「あんっ! カエディー ぃぃんっ!...」 吉川が加賀に髪が掛かるくらいに 
頭を反らし ビクンビクンと引き攣った
加賀もあそこから ビュッビュッと精液が解き放たれるのを感じて 絶頂を味わう
二人とも肩ではぁはぁと息をしていたが 息苦しさとは別に充実感があった
「カエディー 凄い.. 最高..」 吉川がトロンとした目で加賀を見る
気がつくと 加賀の隣に立っていた仙石が パーカーを脱ぎ 裸の胸を
腕を組んで隠しながら 潤んだ目で見つめていた
「カエディー お願い.. 抱いて..」
「みーこ..」 吉川がパーカーを下しながら呟く 
「絶対やってもらいな! カエディー! みーこもお願い!」 吉川が加賀の肩を叩いた

208よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:32:06
横山は通路を抜け ブース裏まで逃げて来た
かえでーゴメン! でも私だけじゃどうにもならない..
譜久村さんを探さなければ..
反対側のブース裏に回り 通路を行く
控え室に入ると 数人いるハロメンの中に 譜久村の顔を探した
いない.. どこへ? もう一度会場に戻る
人で溢れているし 同じ色のパーカーを着ているハロメンが多くて なかなか見つからない
かえでー大丈夫かな? アレが二人にばれちゃう どうなるんだろ?
あっ 森戸さんっ!
「森戸さん!」
「うん? どうしたの?」
「譜久村さん見ませんでした?」
「さっき そこにいたけど.. ねー カエディーどこに行ったか知らない?」
「え? いや.. 知りません」
「そう はーちんが卒業するから カエディーと思い出作ってあげたいんだけど」
横山は先日娘メンに卒業を伝えた時の 尾形を思い出した
チラチラと加賀を見ていた尾形
だったら森戸さんとベタベタしなきゃいいのに.. そんなことを思ったが..
森戸さんも尾形さんとかえでーに何かしてあげたいんだ?
じゃあ 本命はやっぱかえでーなの?
てか 本命ってなんだ?w 横山は可笑しくなって吹き出しそうになった
「横やん どうしたの?」 森戸が不思議そうに見ている
「あっ! 譜久村さん探さなきゃ!」 
目的を思い出した横山は会場をあちこち歩き回った
そう言えば キーホルダー!
譜久村が木製のキーホルダーを娘メンに見せていたのを思い出す
ブースマップを見て 行ってみる 
居た! 小田さんと一緒に居る!
「譜久村さん!」 横山は後ろから声を掛けた
「ビックリしたぁ どうしたの横やん?」
「ちょっといいですか?」 
「横やん 手伝ってく?」 小田が笑顔で訊く
「いえ 今はいいです! 譜久村さんちょっとこっちへ」 後ろへ袖を引いて引っ張って行った
「何 何? どうしたの?」
「かえでーのアレが バレそうなんです!」
「アレ? ..アレ! OCN! 誰に?」 譜久村が横山の腕を掴んだ
「吉川さんと仙石さんに!」
「きっかとみーこ? なんで?」
「向こうで捕まって 脱がされそうになってます!」
「待って 彼女たちは アレが見えるの?」
「見えるかどうかは知りませんけど 触って騒いでました!」
「わかるんだ! マズいわ 今から行って間に合う?」
「すみません 譜久村さん探してウロウロしてたので もうバレてるかも」
「わかった! まりあ探して! まりあに言うの きっかとみーこの記憶を消してって!」
「え?」
「いいから 探して! 私も探す!」 
譜久村は 横山の背中をポンと叩くと ブースの前に戻り小田に声を掛ける
「小田ぁ! ちょっとの間任せるね!」
「え? 譜久村さんどこへ?」
「内緒ー!」
横山は 先程熊本ブースの裏の方で牧野が何か準備しているのを見かけていた
「あっ 牧野さん!」
「横やん どうしたの?」
「すみません かえでーのことで」
「かえでぃー?」
「今 かえでーが吉川さんと仙石さんに捕まってて たいへんなんです
譜久村さんに言ったら 牧野さんに吉川さんと仙石さんの記憶を消してもらえって!」
近くにいるスタッフに背を向け 横山は小声で牧野に説明した
牧野はOCN関連の話だと すぐに気付いた OCNがバレる?
「わかった でも 今薬がないの 控え室に行かないと!」 牧野は走った

209よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:32:51
「お願いって 何言ってんですか!」 加賀が吉川に抗う
「え? 今更そんなこと言うの?」 吉川が細く長い指で アレを掴んで扱く
「ちょっ!」 加賀は慌てて体を離そうとするが 後ろから仙石が裸の胸を押し付けて抱き締めた
「こんなになってて 説得力ないよ! 楓ちゃん!」 吉川はニンマリ笑って
再び起き上がってきたアレを 指で弾いた
「あー もうっ! したら離してくれますかっ?」
「あっ そんな義務的なの みーこかわいそうでしょ! もっと雰囲気出してくれないと」
「..わかりました わかりましたよ!」 加賀は仙石の腕を振り解き 後ろを向いて対峙した
また胸を隠した仙石の腕に手をやり そっとどける
真っ白で丸く大きな ムチっとした胸が露わになった
赤みの強い乳首が楚々と立っている
「..綺麗です」 加賀が呟く
仙石の潤んだ黒目がちな目と塗れた赤い唇に 欲情した加賀は
顎の下に軽く手を添え 恥かしがって下を向こうとする顔を上げさせた
唇を重ねる
ねっとりと舌を絡める
抱き締めた仙石の体は熱く アレが益々大きくなって二人の間に挟まったが
そんなことは構わず お互い舌を貪り合った
唇を離すと見つめ合う
ふと加賀は気付いた
気を使ってダンボールの山に隠れていたはずの吉川が こちらを覗いていることを
「吉川さん 覗かないでくださいよ!」
「え? バレてた? 大丈夫! もう見ないから」
「ほんっとに もう!」
「..カエディー」 仙石が前から加賀を抱き締めて言う
「あの.. あの.. 中では出さないで..」
「ああ! 思い出した!」 吉川がダンボールの陰から飛び出す
「カエディー! 私に中田氏したでしょ!」
「大丈夫ですって!」
「大丈夫? ホントに?」
「はい」
「大丈夫なんだ! そっか そうだよね これドッキリかなんかだもんね」 吉川はホっとした顔で言った
「いえ 違いますけど」 加賀は 今更何言ってんだこの人 と思いながら応える
「え? じゃ大丈夫じゃないじゃん え? 待って! 待って待って待って! 
それはどう見ても本物だし... あー あれだ! あれでしょ? 何とか細胞!」
「細胞?」 加賀が怪訝な顔をする
「ほら ノーベル賞の! ID じゃなかった IP..?」
「JPG?」 仙石が助け舟を出す
「そう それ! JPG細胞! それでおちんちんだけ作って くっつけたんでしょ?」
吉川は もうわかった! 全部お見通し! とでも言うように胸を張った
「違いますよ」
「え? そうなの.. じゃあ赤ちゃんできちゃう?」
「できません!って」
「どうしよう.. あっ でも 赤ちゃんできたら JPG細胞で作ったおちんちんから
生まれた最初の子供のお母さんってことで 取材いっぱい来ない?」
「話聞いてますか? なんとか細胞でもないし 赤ちゃんもできません!」
「きっか! もう隠れてて! 雰囲気台無しじゃん!」
「あっ みーこ ゴメンゴメン! あっち行くから」
吉川が姿を消すと 二人は呆れた顔で微笑み合った
なんかそんな気が無くなった という感じになった加賀を察知した仙石が しゃがみ込む
「どうしました?」 具合が悪くでもなったかと 加賀は声を掛けた
仙石は意を決して 垂れ下がって来ていたアレを掴むとかぶりつき 先程の吉川の行為を
思い出しながら 舌を這わせた
「あっ..」 加賀が声を漏らす
見る見るうちにアレは 元の状態に戻って行った
「カエディー来て..」 仙石は下に敷いてあったダンボールに仰向けになって 濡れた声で誘う
据え膳食わぬは男の恥 どこかで聞いたそんな言葉を思い出した加賀は
私 男じゃないじゃん! と否定したが アレのせいか ムラムラした気持ちが収まらない
仙石の白くツルツルした太ももを掴んで浮かせると アレを薄いピンクのヴァギナにあてがった
「行きますよ」 凛々しい眉を更に男前にして 加賀が囁いた

210よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:33:30
牧野は控え室に戻ると 自分のバッグの中からピルケースを取り出し すぐに部屋を出た
後を追いかけていた横山がトイレに入った時 牧野は鏡に向かって何か呟いていた
暗示をかけている?
ふーっ! 深い一呼吸をすると牧野は 横山を見た
「横やん かえでぃーはどこにいるの?」 
どこがどうとはハッキリ言えないが 妙に大人びた牧野が 
妖しい笑みを浮かべて横山に訊いた
「こっちです!」
通路を戻って 会場を目指す
「ねー 横やん?」 
早足で歩く横山に ゆっくりとした歩みで離れず付いて来る牧野が 後ろから話し掛ける
「はい」
「最近は かえでぃーとしてるの?」
「え? してるって?」
「セックスに決まってるでしょ?」
横山は真っ赤になって 答えに窮した
「横やんがしないんなら もう完全にまりあのものにしちゃうけど」
横山はかえでーと交わった快楽を思い出し 体の奥が疼くのを感じた
「..とらないで」
「何? 聞こえないよ」
「取らないでください!」
「フッ そう思うんなら自分の力でかえでぃーを繋ぎ止めるのね」
「はい..」
「間単に言うけど ライバルは多いよ」 牧野は横山の腕を引いて歩くの止める
そのまま横山を自分に引き寄せると 胸を揉みながら耳元で囁いた
「私に勝てるのかしら?」 
「ぃやっ」 横山はゾクっとして肩を竦めた
「まぁ頑張ってね!」 牧野は横山を離し 妖艶に微笑んだ
横山は 負けない! と心の中で誓いながら 会場に出た
ブースを横切り 反対側の通路へと入って行く
牧野が付いて来ている気配はするが 横山は振り返って見る気がしなかった
加賀がいるはずの部屋の前まで来る
ドアを開けるのを一瞬躊躇うと 横から牧野が手を伸ばしてドアを押した
「あっ あんっ! いいっ! 気持ちいいのっ!あっ あっ」 
女の快楽に溺れる声がする
牧野はニヤッと笑い 横山を振り返った
「遅かったようね かえでぃーはお楽しみ中だよ」
牧野が体を横にずらすと 寝転がる加賀の上で 裸で腰を小幅に前後させる仙石が目に入った
二人は両手を握り合い 目を閉じて感じ入っている
仙石の大きな白い胸が体の動きから僅かに遅れて 上下する
吉川が隣のダンボールの山の隙間から それを覗いているのが見えた
「かえでー..」 横山から思わず声が漏れる
吉川が横山たちに気付いた
「まりあちゃん みーこたちの邪魔しないで!」 吉川が近くまで来て囁く
「邪魔しないで ヒアウィゴー」 牧野がメロディーを口ずさみ ニヤリと笑った
「な 何?」 いつもと感じが違う牧野に 吉川は戸惑う
「吉川さんも 20代半ばを越えて そのダイナマイトボディを持て余してるのかしら?」
「え?」 吉川は牧野の言葉に驚き 二の句が継げない
「いい体してんのに もったいないね」 牧野は吉川を引き寄せ 大きな胸を揉みしだきながら
うなじから唇を這わせる
「何するの!」 吉川は抗うが 相手に呑み込まれ 弱々しく見える
牧野が唇を奪うと 吉川の目付きがトローンとし 従順になった
「ここで見たこと したことを忘れて会場に戻りなさい」
牧野が言い聞かせると 吉川はゆっくりと頷き フラフラと部屋を出て行った
気がつくと 異変に気付いた加賀と仙石が 体を離して牧野たちを呆然と見ている
牧野は次に 仙石に近づくと また妖艶に微笑みかける
「仙石さん かえでぃーは良かった?」
牧野の変貌ぶりに仙石は呆気に取られたままだ
「ごめんなさいね イク前に邪魔して! まぁ どうせ忘れちゃうからいいよね?」
牧野はしゃがみ込み 仙石の頭を抱きかかえて キスをした

211よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:34:02
固まっていた仙石はキスの直前 我に返って抵抗したが 唇を重ねられると
吉川と同じように 陶然とした面持ちで牧野を見つめる
牧野が指示を出すと 仙石もまた 身繕いをして部屋をフラフラと出て行った
加賀は事の成り行きを見ながら 無言のまま立ち上がり 服装を直していた
アレが勃起した状態では ショーツがきちんと穿けない
「かえでぃー ごめんね お楽しみ中邪魔しちゃって」 牧野が言った
「..別に」 恥かしくて ようやくそれだけ言う
「横やんがショック受けてるよ 私たち以外にも手を出してたってw」
加賀は横山を見た
横山は目を逸らす 口先が尖がっていた 
「ねー それじゃ会場に戻れないでしょ?」 牧野が加賀の勃起した股間を指さす
「まりあが抜いてあげるよ」 艶っぽく言うと 加賀の前に跪いた
「え?」 加賀は驚いて体を引く
「私がやる!」 その時横山が牧野と加賀の間に割り込んだ
「あら? 早速頑張っちゃうの?」 牧野が面白そうに言った
「かえでー 今楽にしてあげる」 加賀に抱き付いた横山が囁く
「いや 別に辛くはないけど」
「そうなの? こんなになってるから 辛いのかと」
「辛くはないけど 離してくれないと 元に戻らない」 加賀が恥かしそうに言う
「まぁいいや 横やん ここはお願いね! 舐めてあげるのが一番早いよ」
牧野はそう言って部屋を出て行った
横山は顔を真っ赤にして俯く
「無理しなくていいよ 時間さえ経てば何とかなるから」 加賀も恥かしそうに小声で言う
「ううん 私 牧野さんに負けたくない!」 横山は加賀の目を見つめて言うと
しゃがみ込んで テントを張ったショーツに手をかけた
「やっぱ 素じゃ無理! キスして!」 横山は立ち上がり 加賀に抱き付く
加賀は優しく唇を重ねた
横山の足下から 馴染みになった熱い何かが 湧き上がって来る
イヤラシく 積極的になった横山は もう一度しゃがみ込み 
硬く屹立する加賀のアレに唇を這わせた
加賀も気持ち良さに 横山の頭に手をやり アレに押し付ける
横山は亀頭を咥え込むと カリの周りを舌で擽った
「あっ」 思わず加賀が声を漏らす
口の中で更に大きくなったアレを舐めながら 横山は根本を手で扱く
「ヤバッ」 
耐え切れず加賀が二度三度と身を震わせた
横山の口の端から 白い液がタラリと垂れる
口の中のものをゴクリ飲む込むと 横山は急激に気分がスッキリして行くのを感じた
「ぁりがとぅ 横山」 加賀がショーツを上げながら言った
「ねー それってモーニングの現役メンバー以外には見えないんじゃなかったっけ?」
「そんな風に聞いたよね」
「なんで吉川さんたちに..」
「わかんない.. そう言えば これ 吉川さんに移っちゃうのかな?」
「え?」
「いや なんでもない」 恥かしそうに加賀がかぶりを振った
「ねー! なんで吉川さんたちとやってたの!」 
横山はさっきまでのことを思い出し 急にムカムカし始めた
「横山が巻き込んだんじゃない! 横山こそ ここで何してたんだよ?」
「え? 何って.. 別に」 思わぬ逆襲に 横山はシドロモドロになった
「横山って女の人好きなの?」
「いやいや! それはかえでーじゃないの?」
「違うよ! 自分のはコレのせいじゃない? 横山にはコレないじゃん!」
「それは! ..かえでーとしてからだよ なんかこんなことになるようになったのは」
「その前からあったんじゃないの?」
「い 飯窪さんとは成り行きで..」
「ほら あるじゃん」
「違う! 大事にしたいのは かえでーだけ!!」
「... どさくさに紛れて 何言ってんだよ..」
横山は また赤くなり下を向いた
「そんなこと言ってると またキスしてやっちゃうぞ!」 加賀も赤くなりながら小声で言った

212よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:34:41
「あっ..」
トイレに入った飯窪は先客に少し驚き 声を漏らした
洗面台の前に森戸がいた
「飯窪さん..」
「ちぃちゃん この後のPRイベント一緒だね」
「はい」
今日は夕方から satoyama + satoumi のイベントに出ることになっていた
何も気まずいことはないのだが このごろは 森戸がモーニングに加入した頃より
なんとなく微妙な距離ができていた
いつも はーちんとベッタリだもん! 飯窪は思った
忙しいせいか 森戸は少し疲れているようにも見えたが 相変わらずかわいい
こんなところだけど 久しぶりに二人きり
ちぃちゃんの笑顔に癒されたい.. 話をしたい気分だった
「はーちんのこと ショックだったね」
「はい.. でも 実は少し前に 本人から聞いてたので..」
「あ そーなんだ やっぱり」
「せっかく仲良くなったのに寂しいですけど はーちんにははーちんのやりたいことがあるし
それは本当に応援したいと思うから..」
「そうだよね ..大丈夫! ちぃちゃんには このお姉さんがいるよ!」
飯窪は自分の胸に手を当て笑い掛けた
微かに森戸が笑う
「え? 滑った? 寒かった?」
「いえいえ 嬉しいです」 森戸が手を振ってフォローする
沈黙ができた
やはり あのOCN騒動がいけなかったのだろうか? 
以前のように無邪気に かわいい! かわいい! と言ってはしゃぐ時期は
過ぎてしまったように思える
寧ろ OCNで振り回された頃の二人の共感を思い出してみようか?
「ちぃちゃんと二人で トイレにいると あの時のことを思い出すなぁ」
「えー ..アレがあった時のことですか?」
「うん もう半年くらい経つ?」
「それくらいですかね」
「アレ なんだったんだろうね」 飯窪は全く知らないフリをした
「そうですね」
飯窪は森戸を見つめる
以前なら ここでモジモジと恥かしそうに赤くなっていた気がするが
今は微笑みを浮かべ 飯窪をジっと見ている
この半年で変わってしまったのだろうか?
「なんか ちぃちゃん変わったね」
「え? そうですか?」
「堂々として来たって言うか」
「そんなことないですっ 少し慣れただけじゃないですか?」
「そうなのかな?」
「そんなこと言ったら 飯窪さんも変わりましたよ」
「え? 私変わった?」
「はい」
「どんな風に?」
「なんか 大人っぽくなったって言うか.. 大人の女性の余裕と言うか 貫禄と言うか..」
「え? ホント? 嬉しいんだけど」
「普段もそうなんですけど ブログとかも なんか前よりゆったりしてるし」
「あっ 更新減ったこと?」
「いえ そういうんじゃ..」
「あれね! 前はくどぅーがいろいろ細かく教えてくれてたの! 誰それが誕生日ですよ
とか あの子なんかしたらしいですよ とか ブログのネタをいつも言ってくれてたんだよねぇ」
「そうだったんですか?」
「私元々 興味のある方は積極的にするけど それ以外はあまり首を突っ込まないと言うか..
好きな人が興味持ってることとかは別なんだけど」
「そうなんですね ..でもWEARはいつも見てます」
「ホントに? ありがとう!」
「昨日のも なんか セクシーでした」 森戸が上目遣いで言った

213よーろぴあん!:2018/06/03(日) 12:37:10
「セクシー?」 飯窪が笑って首を傾げる
「あっ 一昨日か? 道重さんと一緒の写真! 道重さんが年下に見えるくらいで」
「それって 私が老けてんじゃないの?」
「いえ 道重さんが幼く見えるのもあるんですが 飯窪さんが大人に見えるんです
その前の白の上下もセクシーだったし」
「あー あのダボってしたやつ?」
「はい」
「セクシーかな?」
「はい 特にこの辺り」 森戸が首に手をやった
「え? どこ?」
「ここの 顎のライン..」
森戸は飯窪に触れるか触れないかのところまで接近し 首筋に まだ洗ったばかりで
ひんやりしている手を這わせる
飯窪は急激な高まりを覚えた
森戸の顔を覗き込むと ふふんと誘うような目をしている
我慢できなかった
小さな体を抱き締め 唇を重ねる
意外なことに拒否はされなかった 
飯窪が舌を入れて行くと 森戸も舌で出迎える
この子 どうしたの? 飯窪は森戸の積極性に驚きながら
生田と何度も愛を交わした自分も 半年前の私とは違うわよ と舌で森戸の上顎を撫でた
唇を離すと 二人は熱い目で見つめ合う
無言のまま 飯窪が森戸の肩を押すと
わかっているとでも言うように 森戸はチラリと飯窪を見て 一緒に個室へ入った
鍵を閉めると 押えが効かなくなったように もう一度激しいキスをする
素の二人がこんなことになるとは さっきまでは露程も考えたことがなかった
尾形とこんなことしているのかしら? 飯窪の中にジェラシーが生ずると共に
欲情の火に油が注がれる
森戸のパーカーに下から手を差し込むと 柔かな盛り上がりを捏ね回して楽しむ
長いキスを終えると 森戸は唾液の糸を引いた唇を飯窪の顎に這わせる
逆襲に飯窪が胸を揉む手を止めると ダークグリーンのフレアミニスカートの裾から
森戸の手が進入して来た
何? ちぃちゃんなんでこんな積極的なの?
ショーツの上から 指で一撫で 二撫ですると 森戸は手を持ち上げ
飯窪に粘液で濡れた指を見せて ニヤっと笑った
恥かしさで飯窪は目を逸らす
再び森戸の股間の攻めが始まると 飯窪はもう防戦一方だった
先程の濡れているアピールで 完全に森戸にイニシアティブを握られてしまった
「飯窪さん どう?」 森戸が囁く
「どう って..?」 
「今の気持ち」
「え?」
「言いなさい」
森戸に命令形で囁かれ 飯窪はゾクゾクと下半身の快感が全身に増幅されて行くのを感じた
「気持ちいい」
「それだけ?」
「..もっとして」 飯窪の声が上ずる
振り乱した髪が薄っすら起伏しているように見える黄色のパーカーの胸にかかる
「色っぽい声を出すようになったね もっと出して」
「ぇ? ぁんっ ぅぅんっ ちぃ ちゃん.. すごっ..」
「飯窪さん 男知った?」
「ゃだっ ん..」
「すんごぃ 締め付けてくるよ?」
「ぁっ ちぃちゃんが.. そんなこと ぁっ 言っちゃ んっ ダメっ..」
「やっぱ大人だなぁ はーちんより ここが吸い付くように動くよ」
「ぁぁんっ そんなこと ぁっ 言わないでぇ」
「本当はエッチな飯窪さん 大好き ほらイっちゃっていいよ」
森戸の手の動きが細かく速くなる
「ゃだっ.. ぁぁん.. ダダダメっ ダメッ ぁ イっちゃう ぁぁん ぃぃっ イッ!」
飯窪は個室の壁に頭を押し付け 反り返って固まった

214よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:03:27
「..ち ちぃちゃん..」
飯窪は息を止めた余韻から脱すると 薄っすら目を開けて森戸を見た
今まで見たことのない鋭い目付きをした森戸がいた
これが.. エリナから聞いたロコドル時代の目付き?
生田とピロートーク中 カントリーに入る前の森戸は
もっとギラギラした野心のある目付きをしていた と聞いたことがある
「飯窪さん.. 飯窪さんは いつもちぃの味方ですよね?」
森戸が飯窪の目の奥を覗くように言う
「も もちろんよ!」 飯窪はコクリと頷いた
「その言葉を信じます じゃあご褒美!」
「え?」
ブーンという音がした
ヌルヌルのあそこに細かく振動するものが当てられる
「いやっ あっ.. ぅぅんっ!」
森戸は空いた手で 飯窪の黄色のパーカーとカップ付き下着を一緒に捲り上げると
薄い胸板にポチっと立った乳首を軽く噛んだ
「いっ!」
「裏切りは許さない」
飯窪は森戸の攻めに狂わされ 堕ちて行った

「どんどん美しくなるわね まりあ」
「そんな.. でも嬉しいです そう言っていただいて」
牧野は白く細いふくらはぎに唇を這わせる
道重は長い睫毛の瞼を半分閉じ アンニュイな顔で 全裸で奉仕する牧野を見下ろす
ピンクのガウンを着た道重は フカフカなソファに脚を組んで座り 寛いでいる
「私が 小さな子をかわいいと思うのは バランスが取れているから
大きくなっても まりあのようにバランスが取れていれば美しいし かわいいも維持できるわ」
「ありがとうございます」
牧野は脚の奥に向かって 柔かな白い太ももを舐めて行った
「はるなんも言っていたわ まりあは頑張っているって」
牧野の動きが止まった 道重の顔を見上げる
「以前から聞いてみたいと思ってたんですが?」
「なぁに?」
「飯窪さんは お姉さまとこういうことをする関係ですか?」
「うふっ 嫉妬してるの?」
「いえっ..」
「まりあ あなたはこの後のモーニングを背負って行く存在なのだから 覚えておきなさい」
「はい」
「情報源をいくつも持つことは この世界で上手くやっていくための基本よ
そしてそのルートは 一つ潰れても同じ理由で他のルートが潰れることのないようにしておくのも鉄則
はるなんは表のルートなの ブログや写真に出ること前提で パブリシティの意味もある」
「はい」
「まりあは 裏のルート! 表の戦略を支えたり 逆に裏の戦略こそが本丸で その陽動のために
表を使ったりもするの これが務まるのは まりあのように私が信用し 私を信頼してくれている者だけ」
「はい」
「はるなんとは 体の関係はないわ」
「申し訳ありません 下品な勘繰りをして」
「いいのよ 本当はまりあとも 一緒にいろいろ遊びに行きたいんだけど まだ先の話ね」
道重は 両の太ももで 牧野の顔を軽く挟み 頭を撫でた
「もっと大きくなりなさい」
「はい!」
「ところで羽賀ちゃんはどうしてる?」
「元気です」
「元気なのはわかってるよw どう? モーニングとしての存在感は?」
「そうですね 歌割も増えて来たりしてます」
「そう ..ちょっとものたりないのよね」
「..はぃ」
「もう16歳? いい歳じゃない! そろそろもっと弾けないとダメよ! 
まりあ! フクちゃんのやり方では遅いわ! あなたが動きなさい!」
「私が?」 牧野は ようやく濡れて来た道重のあそこから 口を離して言った

215よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:04:56
「金澤さん!」
「何?」
「ちょっとフリで確認したいところがあるんですが」
「どこ?」
「SEXY SEXYのイントロで ちょっと宮本さんのところやってもらえます?」
練習室には金澤と梁川しかいなかった
他のメンバーは休憩中で トイレやコンビニに出かけている
「佳林ちゃんのところって ..胸触るとこじゃん 
いいよ 佳林ちゃん帰って来てから 聞きなよ」
「私は金澤さんに聞きたいんです!」
梁川が熱い目をして訴えた
「..わかった じゃあ やろっか」
金澤はそこまで拒む程のことでもないと考え直し スタートの場位置に付く
「手をここに」
梁川が金澤の手を取り 自分の胸に誘導する
ノーブラ?
金澤は掌に突起を感じて驚いた
「もっと強く掴んでください」
「え? ..佳林ちゃんはそんなことしてないんじゃ?」
「早く!」
急かされた金澤は 強く乳房を掴んだ
掌からはみ出るボリュームに再び驚かされる
「そのまま優しく揉んでください」
「は? ちょっとちょっと やなちゃん どうしちゃったの?」
「早く!」
「いやっ それは..」
「..金澤さん 私.. この前から 金澤さんのこと考えると 体が熱くなって..」
潤んだ瞳で金澤に抱き付いた梁川が 切実に訴える
「..こ この前は ちょっと気の迷いと言うか ね? 二人ともおかしかったんだよ きっと..」
体を遠ざけるが 梁川は腰に回した腕を離さず 顔を金澤の胸に埋めた
「そんな.. 私 ようやく ジュースに心の中で通じ合える先輩を見つけたと思ったのに..」
「..もちろん やなちゃんのことは好きだよ でも まだレッスンあるし それに由加だって
やなちゃんと通じ合ってるんじゃないの?」
金澤は 梁川の愛撫でおかしくなりかけていたが なんとか平常心を保とうと努めていた
「金澤さんがいいんです」
梁川が顔を上げ 金澤の目を見つめる
目を瞑り 軽く唇を突き出した
え? 
金澤は驚いたが 理性より欲望が勝った
唇を重ねると 早速梁川が舌を伸ばしてくる
金澤も目を瞑って舌を絡めると 下半身から熱いものが駆け上がって来るのを覚えた
話し声が聞こえたかと思うと 練習室のドアが開いた
「私 最近 ハマってて」
「美味しいの?」
「うん」
宮崎と高木が コンビニの袋をぶら下げて部屋に入って来た
金澤と梁川は体を離し それぞれ前の鏡を見ながら 動きを確認しているフリをしている
「やなちゃん 休憩してなかったの? 朋も?」
「いえ 今まで休んでて ちょっと気になったところがあったんで 
金澤さんに教えてもらってたんです」
「そうそう!」 金澤が相槌を打つ
「お菓子買って来た 一緒に食べよ?」
「はい」
四人は円になって床に座り込み 袋から様々なお菓子を取り出す
キャッキャッと盛り上がりながらも 時々自分に視線を送る梁川に 金澤は気付いていた
佳林と植村・段原も戻ってくると ダンスレッスンが再開する
金澤は練習に没頭し いつしか梁川を特別に意識しなくなって行った
レッスンが終り シャワーを浴びる
金澤は顔に当たる温かな水流を心地良く感じながら 一日を振り返っていた
梁川はどういうつもりなんだろう? この先の二人の関係を考えると 意外にもウキウキしている自分がいた

216よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:05:41
「はーい やなちゃん こっちいらっしゃい!」
宮崎が椅子に座る自分の膝を示して 梁川を呼んだ
「はい」
「いい子ですねー」 梁川を膝に乗せると 宮崎は笑顔で梁川の髪を撫で始めた
小さなテーブルに向かって椅子を回し 対面に座る金澤を見ると 
宮崎は ねっ! かわいいでしょ! というように 梁川の両肩に手を置いてニッコリする
金澤は少し呆れ気味に 頬杖に乗せた顎を傾けて 苦笑した
レッスン後シャワーを浴びると 高木佳林植村は早々に帰って行ったが 
残りの四人は一緒に帰ることにしていた
段原が生活面のことで事務室に呼ばれたため 三人は狭い控え室で戻ってくるのを待っている
部屋には簡素なテーブルと回転する事務用の椅子がニ脚あった
先輩に遠慮する梁川を 宮崎は先に座ると 我が子をおもりするように自分を椅子にしたのだ
金澤は 梁川の知られざる一面を最近知っただけに もう高2なのになっ と宮崎の
過保護ぶりに唖然とせざるを得なかった
「やなちゃんは ストレートが似合うねー かわいっ!」 宮崎の目尻が下がる
シャワーの後 梁川は特に何もせずに髪を乾かしていた 日本人形のようにおかっぱ頭になっている
「由加ママ! やなちゃんはいくちゅでちゅか?」 金澤がニンマリ笑って訊いた 少し意地の悪い目つきだ
「やなちゃん 今 いくちゅ?」 宮崎は金澤の揶揄を気にも止めず 
後ろから梁川の顔を覗き込むように言った
「ジュウ.. ロクちゃい」 笑顔の梁川が幼女の声を真似る
「ロクちゃいでちゅか! きゃわいいー」 宮崎が梁川の両手を持ち上げて上下に振った
「ふっ..」 疲れた顔で金澤が作り笑いを浮かべる
「ぅっ..」 突然 金澤の眉間に皺を寄せた
「どうしたの?」 宮崎が訊く
「ううん 何でもないっ 由加にとっては やなちゃんは目の中に入れても痛くない存在だね」
「だって かわいいんだもん!」
その かわいい子が 今何やってるのか教えてあげたいよ! 
金澤は下半身の身じろぎが 上に出て来ないように必死に耐えていた
テーブルの下では 梁川が靴を脱いで脚を伸ばし 金澤の股間を突付いている
後ろの宮崎からは見えないのをいいことに 梁川は舌で唇を舐めながら 熱い眼差しで金澤を見つめた
「ぅん..」 金澤の口から 堪えきれない疼きが漏れる
手で口を覆って それ以上声が漏れないように唇を噛んだ
宮崎は 金澤の苦労も知らずに 梁川が如何にかわいいかを 滔々と語っている
梁川の足の親指が金澤のあそこをグリグリと攻めたかと思えば そーっと縦に撫でる
金澤の目は耐える辛さと快楽に潤んでいた
「やなちゃんに手を出す人は ジュースファミリーだろうと許しません! ファミリーどころか
この前 きーはキスしようとしたんだよ? このやなちゃんに! あり得ない!」 宮崎の言葉に熱が篭る
「高木さんは悪くないですよ! 私がテンション上がっちゃって 近寄ってったから..」 
梁川が宮崎を振り返る
「今度また そんなことしたら きーを キーーーーッ!って引っ掻いてやる!」
「はは..」 金澤は精気なく笑った
顔を前に戻した梁川が またニヤリと笑い 股間の攻めを再開したのだ 
金澤は感じているのを勘付かれないように必死だった 両腕をテーブルに置いて突っ伏す
絶対バレてはいけない状況で仕掛けて来る梁川に 金澤の興奮は最高潮に達していた
「朋 どうしたの? 大丈夫?」
「ちょっと 調子が.. 外の空気吸ってくる」 金澤は立ち上がると 顔を見られないように部屋の外へ出た
「どうしたんだろうね?」 宮崎が首を傾げて梁川に言った
「私 様子見てきます」
「え?」 
宮崎の膝から降りると 梁川は部屋のドアを開けた
「宮崎さんは るるちゃんが戻ってくるかもしれないから ここに居てください」
あっ そっか! というように 自分も立ち上がって一緒に行こうとしていた宮崎は うんうん と頷いた
梁川はすぐ近くの トイレを目指す なんとなく金澤がいるような気がした
ドアを開けると 待ち受けていたように金澤が睨んでいる
金澤は強い力で梁川の腕を引き 貪るように無言で唇を奪った
お互い激しく舌を絡め 抱きしめ合いながら縺れて 金澤は個室のドアに梁川を押し付けた
掌に余る 大きな梁川の乳房を鷲掴みに揉みながら 仕返しをしようと もう片方の手を股間へと下して行く
「調子に乗ってると 許さないよ!」 唇を離して囁くと 金澤は再び食らい付くように
梁川の唇を塞ぎ ショーツの中に手を忍ばせる 既にビチョビチョだった
「ぁぁんっ 許してくださいっ」 梁川が濡れたそそる声で呟き 金澤の耳に息を吹きかけた

217よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:06:25
「ぁっ.. ぁっ.. んっ..」
ロッカールームに小さな喘ぎと何かを舐める ピチャペチャという音が響いている
部屋の照明は半分消え 音のする辺りはちょうど暗くなっていた
「どう? ええやろ?」 しゃがんでいる女の子が見上げて言う
「んっ.. ..ぃぃっ」
ロッカーに背中を付け 寄りかかっている細身の女が 恥かしげに答えた
「もうすっかりトロトロやで もうちょっと股開きぃ?」
細身の女が身じろぎした
脚を更に開いたせいか 少し頭の位置が低くなる
「そや いい子になりよったな もっと気持ちよーしてやるで」
居残りのダンスレッスン後に 二人の秘密が出来てから三回目だった
船木は川村の細い肢体を求めた
川村も船木の愛の行為が忘れられなくなり 応じてしまう
今日の居残りのダンスレッスンも 必要性はアンジュとしてよりも その後の欲望の方にあった
シャワーを浴びた後 川村がロッカーの前で着替えていると船木がやって来る
まだ乾いていない髪の船木は 少し男前なところもあって 心が浮き立つ程の美少女だった
Tシャツの胸を大きく膨らませた船木が川村に近づくと 片腕を取って自分に引き寄せる
川村は抱き寄せられると 少し腰を下げ 目を閉じて待った
ここまで無言の二人は 唇を重ねて互いと自分を気持ちよくすることに没頭して行く
最初に沈黙を破るのは 決まって川村だった
一旦キスを終え 船木の唇が徐々に下へ降りて行くと 川村は声を漏らさずにはいられなかった
ツルツルの脇を舐められると 長い手で船木の頭を抱えて くすぐったい悲鳴を小さく上げる
川村にとってはこの船木との行為が ストレスを発散するための重要な時間になっていた
常に危機感を持っていたロコドル時代からすると アンジュは恵まれてはいるが
その分そこで止まってしまって 成功を掴むためにできることがまだあるのに
もったいないと思うことが多い
それを改革しようと意見を出して頑張ってはいるが 他のメンバーの既成概念を崩すのは
なかなか骨が折れる作業だった
この一時がそれを忘れさせてくれる
船木はここで川村と関係を持って以来 手足が長くて 細く美しい身体が忘れられなくなった
私にないもの...
そして その中でも あの時コンパクトでも美しいと感じた 薄い胸が愛しかった
それは共感だったのだろうか?
川村がどう思っているかはわからないが 
自分の身長の伸びないコンプレックスを重ね合わせたのかもしれない
羨望と共感 船木はその二つに突き動かされ 欲望を押えきれなかった
居残りレッスンも 伸びやかな川村の身体の動きを見つめている内に申し出ていた
初めての時は 頑張ろ! とガッツポーズで川村が了承したが
特別な意味を持ったレッスンも 三回目になると 目と目で合図で充分だった
薄い胸を口と指先で存分に楽しんだ後 船木の唇は股間へと降りて行く
船木は敢えて関西弁で おっさんのように川村を言葉で攻めた
なんとなく それがしっくり来るのだ
舌で舐め転がすと 今度は指を使って攻める
自分でも不思議なほどに 次にやることがわかっていた
室田に襲われたことはあったが 一体どこでこんなことを覚えたのだろうか?
本能なのか?
そんな疑念もあるにはあったが 今は目の前の川村を快楽へ誘うことで 頭の中はいっぱいだ
「ぁっ ァんっ.. ぃぃっ」
「ぃぃの? ぁやの?」 船木がニヤっと笑う
船木は自分が川村の快楽を操る ファンタジスタになったように思えた
指の動き 舌の動き一つで この感度の良い娘は 身体を捩り 声を上げた
感じる程に出てくる 地元の言葉がかわいかった
川村は細い身体を震わせて 絶頂に達すると しばらく肩を落として呼吸を整える
「今度は私の番!」
立ち上がってロッカーに手を付き 満足感を覚えながら見ていた船木を
川村が腕を取って ロッカーに押し付ける
「あっ」 初めての逆襲に 船木は驚いた
「すっごぃ...」
川村はTシャツを捲ると 砲弾のように突き出た胸に 感嘆の声を上げながら 
細く美しい指を小指から順に折って掴みかかり ボリューミーな感触を楽しんだ

218よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:07:01
「お久しぶりです」
「はいはい 久しぶりね」
電話の向こうの声は 以前と変わらないような気がした
「経過報告のため お電話しました」
「待ってたわよ それで? どんな感じ?」
「船木はアンジュで3月半ばに覚醒しました」
「はいはい」
「現在同期の川村を落としています ほぼ完了です」
「いいじゃなぁーい」
「梁川はもう少し早い時期から覚醒の気配がありましたが
結局こちらも3月半ばに覚醒しました」
「うん」
「現在ジュースの金澤をほぼ掌中にしています」
「あら? リーダーの方が簡単かと思ったけどカナトモ行ったんだ?」
「はい 宮崎だと想定の対象外になるかと」
「わかってるじゃん 正解! 流石やなみんね」
「恐れ入ります」
「最後はちぃちゃんね! どうかなー? あの子は?」
「森戸は2月終りには覚醒したようです 尾形との接触が濃厚だったため
少し早くなった形です」
「うんうん」
「しかし尾形が卒業することになったため 現在巻き返しに勤しんでいます」
「ちょっと!」 電話の声が鋭くなった
「あっ でも 現在先の計画を円滑に進める上でも 役立つと思われる
飯窪を落としましたので ご安心ください」
「本当にぃ? もぉ ちぃちゃんにちゃんと言っといてよ」
「はい モニターコードを唱えて コマンドモードで伝えておきます」
「あとは何か モニター状態からわかったことないの?」
「船木梁川ともエストロゲン受容体ERの増加が顕著です」
「結もやなみんも今おっぱい凄いもんね」
「森戸はOCNが絡んでいるので そこまでは上がりませんが」
「いい いい バランスが悪くなるから」
「そんなところですか」
「うん まぁ 予定通りってところかな?」
「はい」
「引き続き経過観察お願いね」
「はい」
「あとは.. どう? 最近北の方がまた少し活発になっているようだけど?」
「稲場.. ですか?」
「まぁねー もう遅いと思うから それほど気にしてるわけでもないけど」
「はい..」
「まっ でも 向こうでオルグしまくって 一大勢力になるかも? いやっ そりゃ無理かぁ
まっ いいわ 監視だけしといて」
「はい」
「それとぉ 梨沙ちゃん」
「はい」
「どうなの?」
「はい ハロ内外を問わず UF全体を意識して根回し中です」
「情報が漏れることはないわよね?」
「山木ですから そこは大丈夫かと」
「わかった 次の報告を楽しみにしてるわ」
「はい」
「いい報告だったよ あなたも頑張ってね」
「はい ありがとうございます」
「今度また 万里行くから よろしく言っといて」
「はい 祖父も喜びます」
「美味しいから行くのよ」
「ありがとうございます」
「じゃ」
「はい ではまた」

219よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:07:50
Teaser


「..なにしてんですか...」 目を大きく開けて立ち止まる笠原

「こんなに体の相性がいいなんて..」 豊満な白い体が華奢な白い体を包み込んだ

「何が目的? いいよ その代わり催眠術は無しね」

「ゃだっ 何でもする..」 飯窪は懇願した

「はーちん! 卒業プレゼントだよ?」

「違う.. こんなんじゃないの もっと エロくて 音が聞こえそうな.. リズムも」

「待って! 何が起こってるの? 横やん! カエディーを守って!」

「もう少し子供でいたかった..」

「そろそろ引退した人には 完全にご退場願わないとね!」

「かえでぃーは結局私のものなの..」

「やめろ! 離せ!」


交錯する思惑! 少女から女へ! 果たして娘。はどこに向かうのか!?

220よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:08:39
「もうこのくらいにしませんか?」
「う〜ん ダメっ こんなんじゃないのっ」
「だって もう結構経ちますよ」 ベッドに半身を起こして言う
「ダーメっ! まだ見つけてないんだから!」
腕を引っ張って 再び隣に寝かすと 裸のウエストに手を置く
「タララーンっ タララーン トゥルルーン!」
ピアノを弾くように 左手の指でヘソの周りを叩く 
音階を下げながら徐々に股間へと運指すると アンダヘアーを過ぎ 
ヌルヌルとする秘所で小指が止まった
「タン! タン! タン! ここが重い!」 小指で二度三度とヴァギナを叩く
「ぅんっ」 
「野中もピアノやってるからわかるでしょ? って ギャハハ 糸引いてるじゃん!」
「いえ わかるでしょ? って何が..?」
「まさが思うのは 音楽とこういうの バインバインっ って同じだと思う」
野中のこんもりと盛り上がる 白い胸を 佐藤が上から叩く
「同じですか?」
「うん 一緒! だから これが気持ちいいと 気持ちよくさすると? あれ? 気持ちよくさせるるる..」
「気持ちよくさせられると?」
「気持ちよくさせられると 歌もダンスも気持ちいいはず..」

レッスンの帰り 野中は佐藤から誘われた
スタバで飲み物を手に 椅子に腰をかけると佐藤が暗い面持ちで言った
「しょーじき 壁に当たってる」
「え? 何がですか?」
「まさ 最近何か思うの! コンサートで歌いながら踊って フッ フッ って体動かすじゃん」
「はい」
「ハマると もの凄く気持ちよくて なんか 何? なにかが掴めそうって思わない?」
「はぁ」
「もう少しなんだけど.. 野中 この後空いてる?」
「ええ 別に何もないです」
「ねー 試したいことがあるから 付き合って?」
「いいですけど」 野中は佐藤に頼られたことが嬉しかった
普段何かと佐藤にはいじられるが かまってもらえることが喜びだった
小さな頃から 何事も努力を重ねて習得して来た野中には 学びで作れるものではない
佐藤の発想と言動が 羨ましいと思うことがある
この人に付いていけば モーニングでの自分の努力が 更に実りあるものになる
野中は密かにそう思っていた
佐藤は夜の街を歩いて 駅近くにあるホテルへと野中を誘った
「佐藤さん 予約とか大丈夫なんですか?」
「フクヌラさんに 頼んどいたから たぶん」
「え? 譜久村さん 佐藤さんと私が一緒のこと知ってんですか?」
「大丈夫! ちょっと考え事したいから どこかで泊まりたいって ゆっただけだから」
「そんなので よく通りましたね」
「前にもしてもらったし まさきちゃんのしたいことあったら いつでも言って って言われてるし」
野中は 佐藤が意外と自由にさせてもらっていることを再認識した
チェックインして部屋に入ると 先にシャワーを浴びるように野中は言われる
ここで一晩中 パフォーマンスについて 熱く語るのかしら?
野中は 佐藤とモーニングについて議論できることが とにかく嬉しかった
体を拭き ナイトガウンを着ると 入れ替わりに佐藤がシャワーを浴びる
この間に 飲み物を用意してっと..
いつもの仕事の宿泊より 良い部屋だったことに 野中は驚いていた
いったいこのお金 どこから出るんだろ? まさか佐藤さんのポケットマネー?
「あっ 佐藤さん 冷たいお茶ありますよ」
大判のバスタオルを肩から胸にかけ まだ完全に乾いていないクシャクシャな頭で佐藤がやって来た
「ありがと」
「佐藤さん この部屋 いつもよりいいんですけど お金大丈夫なんですか?」
野中は割り勘も考えつつ 訊いた
「うん フクヌラさんが出してくれるって」
「えー? 凄いですね!」 
驚く野中をよそに 佐藤は胸の前で腕を組み 何事か考え込んでいるようだった

221よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:09:19
「野中 そこに横になって」
佐藤がベッドを指さす
「ええ? 横になるんですか? もう?」
「いいから!」
「はい」 野中が慌ててベッドカバーの上に転がる
ベッドの端に座った佐藤が野中のナイトガウンの胸を開く
「キャッ!」
「寒い?」
「寒くはないですけど.. 何するんですか?」 野中が手ブラ状態で言う
「手どけて! そのまんま Are You Happy? 歌ってみて!」
裸で寝たまま歌えという指示に 野中は困惑しながらもレッスン的なものかと思い 従うことにした
「どこから歌えばいいですか? 自分の歌割?」
「全部! 始めっから!」
「はい」
野中が歌い始めると 佐藤は野中の胸に手を置く
「♪もっと私だけ もっと私だっけ〜」 
佐藤が胸をひと揉みした
「ひゃはっ!」 野中がくすぐったさに笑う
「ダーメっ 笑っちゃ! そこからもう一回!」
「♪もっと私だけ もっと私だっけ ァっ もっと私〜」
「今のイイ! もう一回やってみて」
「♪もっと私だけ もっと私だっけ ァァっ とわたし..」
今度は佐藤が始めから胸を揉み続け 途中で乳首をクリクリした
「佐藤さん 邪魔してんですかっ!」
「違うの! もぉっと私だけぇん って感じが見たいの! 野中のセクシーな 
もっとエロい顔で歌ってみて!」
「えー? やるんですか?」
「やるの!」
「..はい」
「ぁっ はは と私だけ もぉっと」
「ダぁメっ! 笑っちゃ もっと感じて!」
「はぃ」
「♪もっと私だけ んっ..  もっと ぁっ 私だっけ ぅぅん」
佐藤が立って来た乳首摘んで 転がしていた
「イイ! イイ! その顔! それっ! 続けて!」
「♪愛の証拠 ぁぁ 見せてっ んっ 愛の ぅん の証拠 見せ ぁっ..」
「もっともっと! ああーじれったぃ!」
佐藤は 野中の体に覆い被さると 乳首を咥えて舐め始めた
「ほら 歌って!」 胸から唇を離して 佐藤が促す
野中は喘ぎながら 訥々と歌う
「その声! イイ! ゾクゾクする! 野中いいよ!」
佐藤はいつの間にか 掌に収まらない両方の乳房を捏ねながら 舌を出して乳首を舐めていた
「ぁぁん佐藤さん やめてくださいっ」 
歌にならなくなった野中が 息を弾ませて言った
「ちょっと待って! まさ だんだんなんか変な気分になって来た! 野中 かわいい! エロいよ!」
「んっ..」 
「気持ちいい? ね? 気持ちいいの?」 佐藤の片手がだんだん下に降りて行く
「はぃ..」 野中が恥かしそうに小さく答えた
「あっ.. 野中のここ もうヌルヌル..」
「ぃゃっ.. 恥かしぃ.. ぁんっ..」
「ぁったかぃ.. いのちが集まってる感じ.. ほらぁ..」
佐藤が指を二本 あそこにゆっくりと捻じ込んだ
「ぁはっ.. んっ ぃっ..」
佐藤は小刻みに頷きながら 指を入れたり出したりする
野中はどんどん気持ちよくなり 最初のクライマックスを迎えた
「あー リズム! リズムが悪いんだ? 16ビート? もう一回!」 
佐藤は呟くと再び野中の胸や股間をいじり始める
「..ぁっ ぁっ ぁっ..」 程なく野中が喘ぎ始めた
おもちゃにされた野中が二度目の絶頂を味わう
「違う.. こんなんじゃないの もっと エロくて 音が聞こえそうな.. リズムも」 佐藤が囁いた

222よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:09:55
「気持ちよくさせられると 歌もダンスも気持ちいいはず..」
野中の身体でリズムを取りながら愛撫する佐藤が言った
「だったら佐藤さんも気持ちよくならないと」
「え?」
顔を上げた佐藤に 野中が身体を起こしてキスをする
野中が舌を入れると 佐藤もおずおずと舌を絡めて来た
佐藤は体が熱くなって来た
これ! この感じ! 前にもどこかで? いつ? 
欲しい! という欲望がどんどん昂ぶって行く
この感じをコンサートでも表現できれば..
頭の中で音楽が鳴っていた
自分の鼓動なのか 野中の鼓動なのかわからないビートも絶え間なく感じている
野中の手が 佐藤の髪を巻き込みながら 乳房を愛撫する
ピアノの鍵盤をトゥリルするように 乳首を指で弾いた
野中 こんなことも上手いの?
佐藤の心にジェラシーが浮かぶ
「力を抜いてください」 野中が佐藤の股間に手を伸ばしながら言った
野中の指が秘所で動くと 佐藤は体をうねらせる
横のリズム?
快楽に浸りながら そんなことが頭に浮かぶ
「ん..」
野中の指の動きを感じながら リズムを読み取る
リズムが流されている ボトムも弱い
更に気持ちよくなれるはずなのに もの足らなさに佐藤はジリジリした
そうだ!
身を起こすと 野中を横に倒れるように肩を押す
「え?」 野中は一瞬呆気に取られた
野中を横向きに寝させると 佐藤は野中の上になった右足を掴んで持ち上げる
「ゃんっ..」 野中が恥かしさで 脚を閉じようとした
佐藤は膝立ちのまま 野中の脚の間に入り込み 右の脚を抱えて股間同士を擦り合わせた
腰を前後に微動させたり 回すように動かす
「ぁっ! ぁんっ んっ ィイっ..」
野中が頭を後ろに反らせて 喘いだ
佐藤は目を閉じ 髪を裸の胸の前に垂らして 感じ入っている
このリズム! この快感! これだ! この感覚!
気持ちよくなりたい! その本能のまま動いた
「ぁ.. ぁぁん.. ぃぃ.. ィッく またィっちゃぅ.. ぁーーっ!」
野中が細い絶頂の声を漏らすと 佐藤も遅れて腰の動きが速くなり その後ビクンと止まった
「ぁんっ!」
..イ ..クっ
頭が白くなった
間もなく ポッカリとどこかに穴が開いたように呆然とする自分に気付く
快感の余韻はあるが 絶頂を目指して昂ぶっていた焦燥感みたいなものは 綺麗サッパリ消えた
「スッキリした..」
「私は疲れました」 仰向けになった野中が 両腕を広げて脱力して見せた
「ねー 野中 この なんて言うの? 盛り上がって あーーー!って なって スッキリするの」
「カタースィス?」
「何?」
「カタルシスですかね?」
「かたるしす?」
「はい モヤモヤが浄化されると言うか スッキリすることです」
「それそれ!」 佐藤が嬉しそうに野中を指さした
「つまり佐藤さんは セクシーでカタルシスのある音楽をやりたいってことですか?」
「たぶんそう!」
「そしたら やっぱり愛なんですかね?」
「愛?」
「愛を投げて 受け取ってもらうみたいな..」
「セクシー.. エロ.. 愛..」 佐藤が一点を見つめて呟く
「わかった! けどぉ.. 必要なことはわかったけど.. やり方がまだわかんないっ!」
佐藤は苦笑して 首を振って見せた

223よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:10:35
「まりあ!」
春色のワンピース姿でキョロキョロしている牧野を見つけて 生田が呼んだ
「あっ! お疲れ様です!」
「晴れて良かったね」
「はい! 今日はお願いします!」
牧野は ”この春こそは!” と脱ワンピースファッションの指南を 生田に頼んでいた
先に行くところがあった生田は 渋谷で牧野と待ち合わせをしていた
黒の長袖トップスにスキニーのデニムを穿く生田は いつもより大人に見える
牧野は ”普段の私も少し大人っぽくなってみるのもいいな” と思いながらも
”生田を狙いなさい” という道重の言葉が頭から離れなかった
生田に導かれて 服を見て回る
「私 ワンピースじゃないと どういうコーディネートしていいか わかんないんです
トップスがこれなら下はどんなのがいい とか 靴をどう合わせるか とか難しくないですか?」
「そんなに考えなくていいよ! 直感! 直感が大事! このトップスがイイと思ったら
パンツのところに持ってて 並べてみる! 良さそうなら できれば試着!」
「えー そんなにパッ パッ パッと決められないんです」 牧野は首を振った
生田のアドバイスは適切且つ優しかった
トンチンカンなことしちゃった? と思っても 決して否定はしない
常に先回りして気を配っているのに それを感じさせない
いつしか牧野は 生田の後ろに寄り添うように歩きながら 素敵な先輩に嫌われないように
情報を引き出すには どうすればいいのだろう? と考えていた
「まりあ お昼は焼肉でいいよね?」
「はい」
「もう お店押えてあるから そろそろ行こっか?」
「はい!」
これが美味しいよ! と生田が勧めてくれる皿は どれも本当に美味しかった
あっという間に お腹がいっぱいになる
「昔はね 焼肉を一緒に食べるカップルは もうデキてるって言われたらしいよ」 生田がニヤっとした
「へー そうなんですか? じゃあ まりあと生田さんも もうデキちゃってますね!」
生田は目を伏せて微笑んだ
食事が終わると また街を歩く
「ねー まりあ 本当にワンピースしか持ってないの?」 
「実は 前に飯窪さんからもらった服があるんですけど なかなか着る勇気が無くて..」
「へー はるなんからもらったんだ じゃあ着てあげないと」
「はい」
「まりあ そろそろ歩き疲れたでしょ? ウチ来て休まない?」
「まだ大丈夫ですけど 生田さんのウチにも行ってみたいです!」
「じゃ そうしよっか! 服はやっぱりはるなんに教えてもらうといいよ」
「えー それじゃ 付き合ってくださった生田さんに悪いです」
「いいよ まりあとこうして歩いてるだけで楽しかったから」
生田が牧野の目を見て笑った 優しい目をしていた
「もう 生田さんったら イケメン過ぎ! まりあ 困っちゃいまりあ!」
陽がまだ傾かない内に 生田の部屋に着く
「今日のブログは 生田さんと焼肉食べて 次の仕事に行きました って書くんだよ」
生田がニヤっと振り返って言った
「え? 次 仕事って書かないとダメですか?」
「うん だって 生田の部屋で二人きりで遊びましたって書けないでしょ?」
「ダメですか? あっ お邪魔します」 生田の後に付いて 部屋に入った
「ダメ まりあとイケナイ遊びしたいし」
生田は振り向くと 牧野の顔にかかる髪を手の甲で持ち上げて 目の奥を覗き込むように言った
「..イケナイ遊び?」
「うん かわいい子見ると したくなるんだ」 生田の目が細くなり 顔を牧野に近づける
牧野は目を瞑り 生田の唇が自分のそれに重なるのを待った
何も来ない..
牧野は目を開けた
「誰に言われて 私に近づいて来たの?」 無表情の生田が囁いた
「え? 私 生田さんがカッコイイなって..」 心を見透かされたようで焦る
ええぃ! このままキスして いいなりにしてしまおうか? 牧野は持って来た薬を意識した
「何が目的? いいよ その代わり催眠術は無しね」
生田は フフンと笑うと牧野を抱き寄せ キスをした

224よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:11:40
生田の舌が まりあの舌を突付く
問い詰められるかと思った緊張からのキスに 牧野は一気に昂ぶった
牧野が舌を伸ばすと 生田は一旦舌を引き下げ 自分の口に吸い込んで迎い入れる
やって来た舌をレロレロとかわいがりながら 再び相手の口まで舌を伸ばすと
顔を更に傾け より深く牧野に侵入し 口腔を隈なく舐め回す
生田の左手は ワンピースの上からブラをずり上げて ボリュームのある柔かな乳房を
軽く撫でたかと思うと 小指の先でカリカリと乳首を擦った
「んんっ..」
思わず牧野の塞がれた口から 喘ぎが漏れる
服の上からでも触っただけでわかる芸術的な牧野の乳房を 生田は優しく揉み上げ 
乳首を育てていった
「ぁぁんっ」
生田が唇を顎のラインに移動させると ようやく気が遠くなって行くような
淫靡さと快感を催す息苦しさから解放され 牧野は女の声を上げる
生田は首筋を 触れるか触れないかで唇を這わせたかと思えば ねっとりと舌で舐める
胸にやった手は 片方は下から重みのある乳房を掬い上げるように優しく揉み
片方はピンと立った乳首の弾力を楽しむように掌で円を描くように軽く触れる
生田の余裕を感じる攻めに 牧野は濡れて来るのがわかった
玄関からリビングへと続く廊下の壁に背中から寄りかかっていたが 今はその支えが
無いとくず折れてしまいそうだった
少し息が荒くなった牧野を感じると 生田は動きを止めた
「もぅー まりあがエロいから 部屋まで行かないうちに 全部やっちゃいそうじゃん」
上目遣いで妖しく笑う
「こっち来な」 牧野の腕を引くと 普段の原色が混ざる服装とは逆に モノトーンで
ミニマリストなリビングを通って ベッドルームに入った
牧野に後ろを向かせ ワンピースの背中のファスナーを下して行く
「まりあ 綺麗になったね」 
生田は服を脱がせて肩が露わになると くびれた腰へと続く美しいラインに見とれながら
しみじみと言った
「ありがとうございます」
腰に引っ掛かっていたワンピースが足元にストンと落ちると 牧野はカップが鎖骨の辺りまで
来ていたブラを取って落とし 手で両の乳房を隠して生田の方へ向き直った
「..綺麗」 生田が微笑みを浮かべながら 牧野の腕を取って下す
アンダーは風船のように丸く トップは美しい曲線の先にツンと立つ ギリシャ彫刻のような
乳房が現れる
薄ピンクの乳首が 彫刻ではなく 生身のエロスを表すミューズだと言うことを示していた
「ヤッバッ..」 生田が感嘆の言葉を漏らした
「ちょっと寒い..」 牧野が恥かしそうにモジモジとする
「あっ ごめん 見とれちゃったわ」
そう言うと 生田はトップスを引き上げて首を抜き デニムのボトムから白い脚を
片方ずつ持ち上げて抜いた
グレイのブラとショーツ姿で 程好く筋肉の付いた格好の良い肉体が現れる
ゆっくりと牧野に近づき 抱き締めると共に再びキスをした
お互いの温かさを感じながら抱き付いたままベッドに倒れ込む
生田は先程とはまた少し違ったアプローチで牧野を恍惚とさせた
手が牧野の伸びやかな下半身へと下りて行く
生田の唇は 長く細い腕を上に伸ばさせて脇をくすぐり 乳首と乳房をたっぷりと楽しんだ後
ヘソの辺りまで来ていた
柔らかくツルツルとした触感がたまらない 内ももを撫でると牧野は体を捩る
「四つん這いになって」
軽く股間を突付き 体が横になったところで 生田が囁いた
快楽といやらしい気分に浸りながら 牧野が従う
生田はペタンとベッドに座り 様子を見ている
「凄いなぁ 完璧! 腰のライン しっかり張った骨盤 丸いお尻 素晴らしいわ」
生田は後ろに倒れそうになりながら距離を取り 目を細めて牧野の身体を見渡す
「ぃやん」 牧野が恥かしそうに顔を背ける
肩にかかった長い髪がサラサラと落ちて行った
生田は膝立ちになって近づくと 牧野の腰から尻にかけて 高級な調度品やベルベッド素材を
触れるように うっとりと撫でる
「エリ 本気出しちゃるけん」 ニンマリと呟いた

225よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:15:24
ほんとに ご飯ばっか食べてる人誰? 
誰・・・誰・・・誰・・・
アー!
ききは声にならない叫びを上げて目覚めた
寝汗でびっしょりだ
悪夢が甦る
口の中が辛くて痛い気がして来た
あの時のことは こうやって度々夢に見る
ご飯ばかり食べてたわけじゃないのに..
カレーだって食べてたよ
ねっ チャーリー
あっ そうだ今日は琥珀にカリカリあげよう 大好物だから
時計を見る
まだ夜中の2時半..
あーっ もうっ こんな変な時間に目が覚めちゃったじゃないっ!
ご飯ばっか食べてないのに!
あの時のカレー なんであんなに辛かったんだろう?
トウガラシかな?
なんか赤い感じがした
りこのいつも眠そうな目もばっちり開いてたっけ?
ふふっ
おかしぃっ
..ほんとにを2回も言うかな?
ほんとに ご飯ばっか食べてる人誰? 本当に!
ダメ押しじゃん
きき食べてないよ!そんなに!!!
あー 今あのカレーがあれば..
あっ それじゃ自分も辛いか..
ダメだ
ききは大きな口を広げて笑顔になると体を横にした
笑った時にできる えくぼが自分でも好きだった
傍らに温もりを感じて腕を伸ばす
琥珀喜んでくれるかな?
「ううん・・・ ん・・・」
寝返りを打って こちらを向いた
細い目を より細くしてききを見つめる
ご飯より 白くキメの細かい肌
ご飯ばっか食べてる人誰? 
また記憶が甦る
あー もぅっ 食べてやる!
ききは体を寄せると 白い頬に唇を這わす
洗い髪のいい匂いがした
なによぉ! と言いかけた唇を唇で塞ぐ
リサ・・・ 好き!
あの時は本気で腹が立ったけど 
唾液が溢れ 頬を濡らした
ききの舌を受け入れたリサは 力強く抱き返し
二人はまだ長い夜を楽しんだ

226よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:16:27
生田は牧野の張り出した骨盤を両手で掴み あそこを舌でねぶった
いやらしい音が響く
牧野は快感といやらしさに体温が一気に上がった気がした
腰を浮かせ 仰向けで扁平してもツンとした感じが変わらない乳房を震わせて 悶絶する
「ゃっ... んっ.. ぁはんっ...」
顎を反らして左右に首を振った
手はブランケットを握り締めていた
「もうトロトロね」 生田が顔を上げた
両方の小高い山になっている乳房の稜線の向こうに 口を開けて荒い呼吸をしている
牧野の顔が見える
時々乾く唇を舐める舌がエロティックだ
「起きて 今度は私が下になる」 
薄っすら目を開けた牧野がよくわからないまま体を起こすと 生田は横で仰向けに転がった
細い両脚を一度伸ばすと 右脚を軽く曲げその下に左足を入れる
「この上に跨って」 生田が自分の右の太ももをペチペチと叩いた
「え?」 困惑しながらも 牧野は指示に従う
膝立ちになると 細いながらも肉感的な太ももを片方持ち上げて 生田の脚に跨った
「座って」
生田の太ももに腰を下すと 温かい体温とつるつるした肌の感触が伝わって来る
「動いて」 
生田が牧野の膝を押して促す
ヌルヌルが潤滑剤となり 前後の微動が快感で止まらなくなった
生田は時々脚を振動させ 上下にたわむ美しい乳房を見ながら 快楽に浸る牧野を見つめている
「髪 ほどいて」 生田がまた注文を出した
ポニテールに手をやり 生田を見る
生田が頷くと 牧野は髪を留めていたゴムを外した
「そのまま手を離して」
手を離すと 長い髪がサラサラと落ちる
生田は牧野の両手に手を伸ばし 指を組んだ
「ほら もっと動いて」
両腕を前後に押したり引いたりする
牧野は目を瞑り 生田のリードに合わせて 気持ちの良くなる動きに集中した
髪が前に流れ 乳房を隠す ピンと立ったピンクの乳首が髪の隙間から顔を出した
頭を振って髪を後ろにやろうとする動きがいやらしい
「ぁっ ぁっ ぁっ」 
こみ上げて来る快感に 牧野は動きを速くして行く
生田は上半身を起こし 細い腰に左腕を回すと脚を上下に微動させて 牧野の悦楽をアシストした
「あっ あんっ ぃっ ぃっ んっ ぅぅんっ」
腰を引き寄せられた牧野は 背を反らし 右手を後ろ手について体を支える
上向きにツンとなった乳首を 生田は咥えたり舐めたり頬擦りしたりして楽しんだ
牧野の荒い息遣いと快楽に漏らす喘ぎに満足すると 右手を股間にやり 指の攻めを追加する
「ぃやっ もぅ.. もぅ.. ぁぁんっ ぁっ イクっ イっちゃうぅん!」
牧野が陥落した
脱力して体を預けて来る
生田は抱き締めると 髪を撫でた
軽くキスをする
遅れてなんとか応じようとする牧野がかわいかった
薄っすらと目を開けた牧野に 生田は優しく微笑んだ
「私に何が聞きたかったの?」 静かに囁く
「ちぃちゃん.. ちぃちゃんのこと..」
「森戸? 森戸がどうしたの?」
「ちぃちゃんがカントリーで何を教わったのか知りたいんです」
「ふーん 道重さんが知りたいの?」
牧野はかぶりを振った
生田はニヤリと笑うと 牧野の胸に顔をやり 乳首を軽く噛んだ
「痛っ」 それほど痛くなかったが思わず声が出る
「道重さんが知りたいの?」 生田は顔を上げると もう一度訊いた  
牧野はゆっくりと頷いた
「ま いっか.. そっちとは協力体制でいたいし その代わりそっちの知ってることも教えてね」
「ぁんっ」 乳首を強めに摘まれて 牧野は声を漏らした

227よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:17:45
「森戸は嗣永さんからOCNをモーニングに持ち込むように仕組まれてたんだよ」
生田はグレイのスポーツブラを脱いだ
大胸筋に支えられた程好い白い乳房が 牧野とはまた違った感じでツンと存在している
腕を上に伸ばした時も揺れはするが 重力に翻弄されるようにではなく ピラミッドが立つ
大陸プレートごと移動するような揺れ方だった
牧野の頭を自分の胸に押し付ける
牧野は舌を出して 奉仕し始めた
「ほれは じゅるっ ひってました」
「知ってたの?」
「道重さんも協力してましたから」 牧野が乳房から唇を離して生田を見上げる
「そうかぁ そうだったんだ なんでそんなことしたの?」
「みちひげさんは じゅるっ モーヒングひ波風おほひて 変化を見たはったとひってまひた」
「舐めながら喋んなくていいよw 嗣永さんは?」
「嗣永さんの意図はわかりません 嗣永さんには催眠術を教えてもらいましたが
その時も道重さんに 教えてもらいなさいと言われて会っただけなので」
「催眠術は道重さんじゃなくて 嗣永さんに教わったんだ?」
「はい」
「じゃあ カントリーの子たちもみんな知ってる可能性があんの?」
「どうでしょう? あれはOCNの興奮状態が無いと無理ですから」
「森戸がモーニングに来た時 OCN付けてたじゃん 
薬も流出してるから OCNが無くてもまりあができるんだし」
「ちぃちゃんは恐らく モーニングに来た時は 疑われない為に 
何も覚えてない状態だったんだと思います 今はわかんないけど..
薬は道重さんが握ってて 嗣永さんには渡っていないはずです」
「そうなんだ..」
「道重さんが言うには ふなっきとやなみんには潜在的に何か仕込んだ痕跡があるそうです」
「何か仕込んだ?」
「性行為に対して あまり抵抗が無い上に覚えが早く 体もすぐに順応するとか」
「若い子はだいたい覚えが早いけど」
「それだけじゃ腑に落ちないものがあったらしいんです」
「あっ? 道重さん あの子達にも手出したの? とんでもねー!」
生田は以前調べた梁川の体を思い出した
顔に似合わず ボリュームのある白いマシュマロ胸 意外とスラっとした脚
ちぇっ 船木の体も調べたいなぁ..
そう言えばあの時 梁川は睡眠薬で眠らされながら ”汝の敵を愛せよ”と呟いたっけ
やはり何か仕込まれていたのか..
梁川にイかされたことのばつが悪くて 牧野は無言で生田の乳首をしゃぶっていた
「森戸は嗣永さんの 一番の教え子だそうだよ」 生田が囁く
牧野の動きが止まった 唇を乳首から離し 生田の顔を再び見上げる
「こういうことが最高に上手いんだってさ」 生田は牧野のあそこを二本の指で撫で上げた
「うそ?...」 ビクっと体を震わせた牧野が呟く
「一番の教え子を 周りを欺いてまでモーニングに入れたのなら 
なんで道重さんとまりあに協力したのかな?」 
生田の問いに牧野は何も答えられなかった
「UF研と私たちは まりあがこの先モーニングを背負って立つ と少なからず思ってるわけ
まぁ道重さんの息がかかってたり まりあ自身の野心ややり方など 
目に余るところはあるけどさ でも華があるし たぶんそうなる」
「..ありがとうございます」
「その支えになるのが13期の2人だと思ってたんだけど なんか怪しくなって来たよね」
ジッと生田を見つめる牧野の髪を 優しく撫でながら生田が言う
「図らずもまりあが森戸の動きを探って来たように 何を狙って動いてるのかがわかんない」
「UF研でも まだわかりませんか?」
「わかんない... でもはるなんがまた森戸に接近している」
「飯窪さんが?」
「私 ハルナといい関係だったんだけど 最近求めても乗って来ないんだよね」
「ええっ!?」 牧野が驚いた
「おかしいと思ってちょっと跡をつけたら 森戸が待ってた」
「ただ一緒に遊んだだけじゃ?」
「会った瞬間 物陰に隠れて ハルナが目を閉じてキスを待つんだよ? おかしいでしょ?」
生田の顔が 一瞬嫉妬で強張った気がした

228よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:18:47
まだレッスン開始までは2時間程時間があった
飯窪は事務所の控え室で一人椅子に腰掛けて待っていた
ドアが開いた 森戸だ
「ちぃちゃん 待ってたよ」
「もう こんなに早く来る意味ある?」
「あるよぉ みんなが来てからじゃ できないし」
「飯窪さん エッチ好き過ぎ!」
「..だ 誰がこんな体にしたのよ」
飯窪は口を尖らせて 森戸を見た
目が潤んでいる
森戸が荷物を置いている間に 飯窪は部屋のドアまで行って施錠をした
「ね ちぃちゃん 早く!」
椅子に座って頬杖を付いた森戸に 飯窪は声を掛ける
森戸は一瞥すると スマホを取り出した
「ねぇ! ちぃちゃん!」 飯窪が森戸の肩に手を置いた
森戸は手を跳ね除けて スマホをスワイプし続ける
「お願い ちぃちゃん! 今日会えるの楽しみにしてたんだよ?」
森戸が顔を上げ 飯窪を振り返った 顔には悪そうな笑みが浮かんでいる
「そんなにして欲しいの?」
「お願い!」
「しょうがないなぁ」 
森戸が首を傾げて髪を撫でると 飯窪の顔にパっと喜びが広がる
飯窪は隣の椅子に腰を下し 目を瞑って森戸を待った
程なく唇が重ねられた
飯窪は体温が一気に上がって行く錯覚を覚える
年下の後輩に キスで翻弄される私.. 
求め合いながら そんなことを考えると 飯窪は下半身に疼きを感じ体を捩った
いきなり股間に指が来た
スキニーな赤いパンツの上から 二本の指でいじられる
「パンツ汚しちゃ マズいんじゃない?」 森戸が唇を離し 耳元で囁く
「ぁぁん」
飯窪は自分でパンツのホックを外し ファスナーを下げる
森戸の手はショーツの中へ侵入して来た
「どうなってんの? もうヌルヌルなんだけど」
「ぃやっ..」
「ぃやなの?」
「ぃやじゃないっ..」
「どっち?」
「して...」
下からぴちゃくちゅという 液体の音がした
飯窪は自分にこれほどまでMっ気があることを 森戸に教えられて初めて知った
指を1本 2本 3本と使い分けながら 森戸が攻めて来る
飯窪は押し寄せてくる快感に 幸せを感じた
「指が吸い付いてくる どんだけエッチなの?」
「ゃだっ そんなことなぃ..」
「昨夜も一人でしたんでしょ?」
「してないっ してないよぉ!」
「嘘? 私のこと考えてしたんでしょ?」
「してないっ.. ぁ...」
指の動きが止まった
「ゃだっ 何でもする..」 飯窪は懇願した
「じゃあ 本当のこと言って」
「..昨夜一人でしました」
指の動きが再開した
「あぁんっ ぃいっ ぃいのっ! ぁっ」
「私に嘘をつかないで! いつでも正直にいるの」
「わかりました ぁっ ごめんなさい ぁっ」
森戸はニヤリと笑った
「これから いろいろと協力してもらわないといけないし」
「ちぃちゃんのためなら ぁっ 私 頑張る ぁぁん.. イっ くぅ...」

229よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:20:10
「なんかわかった?」
薄い桜色のカットソーの上に白衣を一枚羽織った譜久村が訊いた
「やっぱ道重さんが動いてるみたい」 
生田はテーブルの上に片脚を上げ ストレッチをしながら言った
「あなた 土足で止めなさい」 譜久村が注意する
「まりあ すンごい体してたでしょ?」 石田が身を乗り出す
「いや いい女だね! ミズキと一緒だった時は部屋が暗かったけど 
今回はしっかり見たからさぁ すンごぃよ!」
「えー 見たい!」 譜久村に促され 椅子に腰をかけながら石田が言う
「資料室行けば 今までの写真集揃えてあるわよ」 譜久村が騒ぐ二人を窘めた
UF研の小会議室に3人は集まっている
生田が牧野から得た情報を共有するためだった
「アンジュの船木とJJの梁川には 何か仕込んであるんだってさ」
生田が背中を反らせ 伸びをしながら言った
白いTシャツの胸の文字が軽く踊る
ノーブラのようで 両方にツンと突起が布地を浮かせていた
「誰が何仕込んだの?」 石田が生田を見る
「嗣永さんだろ? 本人たちは気付いてないようだけど 
性行為への抵抗が少なく 順応が早過ぎることから 何か潜在的にされてんじゃないの?
って話だった」
「前に森戸が梁川にキスして 岡見がOCNの外部感染が疑われるって騒いだことあったじゃない」
譜久村が両手をテーブルの腕で組んで言った
「あん時は森戸にポスド状態が出て そこから梁川の感染を疑ったのよね」 
石田は長過ぎる白衣の袖が気になるようで捲くり始めた
「結局たいしたものが出なくてリセットして帰したけど まりあの情報が確かなら あれは偶然ではなく
何か狙ったものだったってことが考えられるわ」 譜久村が組んだ手を口元に持って行く
「カントリーから出た3人が それぞれ入った場所で行動を起こし始める..
いったい何が起こるんだ?」 生田の目付きが鋭くなった
「山木ちゃんなら 何か知ってんじゃないの? アユミ もう一度山木ちゃんとコンタクト取れない?」
「わかった! コナンの映画に託けて連絡取ってみる 今度はミズキも来なよ」
「そうね 予定が決まったら教えて」
「うん 山木ちゃんにはミズキも誘うこと言っとく 
ねー ところで梁川船木に何か仕込んであるって どうしてわかったの?」
「道重さんが調べたんだろ? 体中隅々まで」 生田がニヤリと笑った
「と言うことは 道重さんはその2人を手なずけてるってことになるわね 
嗣永さんの.. 嗣永さんって言うのは推測だけど 狙っていることは
既に頓挫してんじゃないの?」 石田は生田と譜久村を交互に見た
「どうだろ? 牧野を使って情報を集めさせてるくらいだから 道重さんの
コントロールの効かない状況なんじゃない?」 生田は一瞬震えたスマホを確認しながら言った
「そうか.. 道重さんと嗣永さんは協力し合ってるものとばかり考えていたけど
お互いそれぞれ策略があるようね」
「牧野は 嗣永さんに催眠術を教わったんだってさ」
「ええ!?」 譜久村と石田が生田を見た
「牧野が言うには教わっただけで 他に何もないらしいんだけど 
まぁ今も道重さんに繋がってんだから そうなんだろうね 
潜在的に何か仕込まれてるかもしれないけどさ」 生田は苦笑した
「待って! ってことはよ? 嗣永さんはカントリーの子たちにも催眠術教えてるかもしれないじゃん」
石田の眉が吊り上がる
「牧野が言うには OCNの興奮状態が無いとできないし 薬も道重さんががっちり握ってるから
やれないはずだってさ」
「楽観的ね」 譜久村が言う
「そう願うしかないだろ? これ以上あちこちで悪戯されるのは 御免蒙りたいね」
生田はスマホをテーブルに放り投げた
譜久村がスマホを取り上げる 石田に画面を見せた
勝田からLINEが入っていた ”話しがしたい”
「会うの?」 譜久村が訊く
「まぁね こっちだっていろいろ情報集めなきゃ! 牧野のように体使ってでも」 生田が笑った
「森戸の動きは?」 譜久村は生田の笑いに釣られず 鋭い視線を投げた
「ハルナを骨抜きにされちゃったよ..」 生田が目を伏せる
「えー? そんなことあんの?」 石田は驚きに目と口を大きく開いた

230よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:21:13
石田は生田から 飯窪が森戸と密会しているようだと既に聞いていたが
いつものラブコールの延長くらいだと高をくくっていた
「山木ちゃんの情報が本当だったってことね..」 
前にも出ていた譜久村と二人で山木に会う話は 映画コナンの上映日が近づいてから
連絡しようと先延ばししてる内に忘れていたが すぐに動かなければと石田は改めて思った
「..私も似たようなものね」 黙っていた譜久村がポツリと呟く
生田と石田が譜久村を見た
「サクラと一緒に借りていた部屋を手放したの..」
「どうして!? それも森戸が?」 生田が身を乗り出した
「違う 違う! 森戸は関係ないわ サクラが骨抜きにされたのは...」

あれは先々週の木曜だった いつものように小田と一緒に夜を過ごす譜久村は 充実を感じていた
行為が終り ベッドの上で二人並んで寝転んでいる
「ミズキ..」 小田が呟いた
「なぁに?」
「ミズキ ごめん... 私 自分に正直でいたいの...」
「何? いきなり... いいよ サクラの正直な気持ちを言って..」
「ミズキには感謝してる.. 私 研修生で同じ志を持っていたと思っていた子たちが
あんなことになって 本当に落ち込んで... なんで? なんでやっとデビューできたのに!
それでいいの? って怒りもあって..」 小田は上を向いたまま話している
譜久村は体を横にして小田を見ていたが 既に寂しい気持ちが湧き始めていた
「でも それは私の傲慢だったのね 彼女たちには彼女たちの人生があるんだもん
ミズキにここで優しくされて ようやくそれに気付けたの..」
「私は何もしてないわ サクラにいつも美味しいもの食べさせてもらったし 癒されてた」
「本当に? 押し付けじゃなかった?」
「ううん 全然」
「ありがとう.. でも 自分に正直にならなきゃ...」
小田が体を横にして 譜久村を見つめる 目は真剣だったが潤んでいた
「私.. 私 好きな人ができたの」
譜久村は覚悟通りの言葉に 心が波立つことはなかったが 考えることが面倒で
ただ無表情な人形のようにサクラを見つめていた
「そんなの言わなくてもいいじゃんって思うでしょ? でもダメなの!
ミズキに優しくしてもらったからこそ 余計に正直でいたい..」
「いいのよ 気にしないで.. 人を好きになる気持ちに邪魔なんてできないわ」
「気付くと目が あの子を追ってるの.. いつの間にか隣に近寄って 
腕を組みたいって思っちゃうの..」
「..ハロの子なの?」 譜久村の目が大きく開かれた
黙った小田が頷く
「いいわ.. それ以上聞かない..」
「聞いて 私..」
「いいって!」 譜久村の声が大きくなった
「ごめん.. 大きな声出して.. もうダメね..」 
「私が悪いの..」 
「違うよ 誰も悪くない... この部屋はもう借りるのやめる..」
「ごめんなさい...」 小田は泣いていた
「謝らなくていいよ.. 来週にはこの部屋を手放すから 何か荷物があるなら持ってって」
譜久村はベッドから出ると 服を着て部屋を出た
星の見えない夜空を見上げると 小田の「ごめんなさい」と言う声が 頭の中で何度も繰り返された

「サクラが骨抜きにされたのは.. たぶん..」 譜久村がうな垂れる
「いいよ 言わなくても」 石田が言った
「ちっ 悲劇のヒロインは一人でいいんだけどなぁ」 生田が呟く
「ふっ」 譜久村の肩が微かに揺れた
「ふられてかわいそってな歳でも ないだろうに」 生田が半目で煙たそうに譜久村を見た
「ふん! そういうエリナだって一つしか違わないんだから 全然かわいそうとは思わないわ!」
「私がかわいそうなわけないじゃん! あんなヲタク女一人くらいいなくたって 全然関係ないし!」
「だよねっ あんなヲタク女! エロマンガばっか読んでるくせに 調子良すぎ!」 譜久村が生田を指さす
「ちょっと! サブリーダー仲間の悪口言わないでくれる?」 生田が口を尖らせた
「あー もうっ メンドクサイから 二人ともヤメテ!」 
石田は立ち上がると 華麗なターンをして両手を広げた

231よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:22:22
「で ふられて憐れなリーダー様 どうすんのよ?」 生田が悪態を付いて言った
「..ハルナは UF研や私たちのことを森戸に話すでしょうね 森戸はここに来たことあるけど
薬が投与されてたし 余りよくわかってなかったと思うけど これで完全にバレるわ」
「嗣永さんから聞いて もう知ってたんじゃないの?」 生田がようやく椅子を前に向ける
「でも自分の正体隠してんだから ここのこともおおっぴらにすることはないんじゃない?」 石田が譜久村を見た
「そうね ハルナもたいした情報を持ってるわけじゃないから そこまで心配する必要はないのかも
でもOCNがカエ..」 譜久村がハッとして 言葉が止まった
「どうした?」 生田が訊く
「いえ 何でも.. カエディーがOCNを持ち続けていることや まりやのこともある程度知られちゃうわね」
「いつものこっちゃない? 相手の出方次第だよ! 心配したってそれしかできないんだから」
生田はまだイライラしているようだった
「まっ そういうことよ.. とにかく エリナはハルナと森戸を注意深く見といて! あと りなぷ〜からも何か聞けたら」
「はいはい」
「私は?」 石田が片手を挙げてアピールする
「アユミは 山木ちゃんとのアポ取るのと ふなっきのいるジュース当たって!
ここんとこジュース担当みたくなって その割にはあんまり情報ないんですけど どうなの?」
「だってぇ 私 いじ抱きでちょこっと踊ったってだけで みんなと特別親密って訳でもないしぃ」
「アユミは意外と人見知りだからね」 生田が立ち上がった
「私も そういう歳でもないから頑張るわよ!」 石田が頬を膨らませて生田を睨んだ
「私は横やんにOCNが狙われるかもしれないから 注意するように言うわ」 譜久村が言う
「加賀に直接言えばいいのに」 生田はドアに向かって歩き出そうとしていたが 振り返って譜久村を見た
「..そうね」 
「ちょっとぉ」 石田が生田を肘で小突く
「あっ そだ! 横山には私が言っとくよ! 横山は生田グループだから!」
「グループって あと誰よ?」 石田が訊いた
「まりや」
「利用されて ポイってことにならないようにね!」 譜久村が生田の背中に声を掛ける
「誰かさんとは違いますよ!」 片手を バーイ! と振ると 生田は部屋を出て行った
「っとに 憎ったらしぃ..」 譜久村が苦笑した

「どう? むしゃくしゃした気持ちスッキリした?」 植村が訊いた
「うん すんごく楽しかった! ありがと! 誘ってくれて」 佳林が笑った
朝のTV番組に出演した後 二人はVRや謎解き脱出ゲームで遊んだ
途中軽い昼食を取ったり お茶したりで 気付いてみれば 辺りは日が暮れかかっていた
「ねぇ もうちょっと遊びたいけど 人込みはもう疲れちゃったから ウチ来ない?」 植村が誘った
「え? うえむーんとこ行っていいの?」
「いいよ」
「行く!行く! ぅわー久しぶり!」
「あれ? 来たことあったっけ?」
「あるよぉ! ほら前に 由加も紗友希もいたじゃん」
「あー そっかぁ ちょっとだけだったけど来たね」
「ぅん 意外と綺麗にしてた」
「何? もっと散らかってると思った?」
「ぅん」
「かわいくねー! あたしだって掃除くらいするんだからね!」
「ごめんごめんw あの時なんで朋いなかったんだっけ?」
「あれ何だっけ? 病気してた? いやもっと前だったような..」
「あっ あれだ! 爆ナイの収録で」
「あっ そっか! 夏焼さんから変わったばっかで まだ緊張するからって 早く行ったんだっけ?」
「そうそう」
「懐かしいなぁ」
「ホント あれ何年前?」
「3年前くらい?」
「3年前かぁ まだ17の時じゃん.. あの頃 まだこんな遊んだりしたことなかったね」
「だってぇ りんかはあの時 もうアイドルしてたけど あたしまだ何やってんのか よくわかんなかったし」
「いやいや うえむーもちゃんとアイドルだったよ! すんごいかわいかった!」
「過去形かい!」
「いえいえ 今はもっとかわいいです いや 美しいです!」 
「調子ええ奴やな りんか!」 
二人は笑い合った

232よーろぴあん! 231訂正:2018/06/03(日) 13:23:54
「で ふられて憐れなリーダー様 どうすんのよ?」 生田が悪態を付いて言った
「..ハルナは UF研や私たちのことを森戸に話すでしょうね 森戸はここに来たことあるけど
薬が投与されてたし 余りよくわかってなかったと思うけど これで完全にバレるわ」
「嗣永さんから聞いて もう知ってたんじゃないの?」 生田がようやく椅子を前に向ける
「でも自分の正体隠してんだから ここのこともおおっぴらにすることはないんじゃない?」 石田が譜久村を見た
「そうね ハルナもたいした情報を持ってるわけじゃないから そこまで心配する必要はないのかも
でもOCNがカエ..」 譜久村がハッとして 言葉が止まった
「どうした?」 生田が訊く
「いえ 何でも.. カエディーがOCNを持ち続けていることや まりやのこともある程度知られちゃうわね」
「いつものこっちゃない? 相手の出方次第だよ! 心配したってそれしかできないんだから」
生田はまだイライラしているようだった
「まっ そういうことよ.. とにかく エリナはハルナと森戸を注意深く見といて! あと りなぷ〜からも何か聞けたら」
「はいはい」
「私は?」 石田が片手を挙げてアピールする
「アユミは 山木ちゃんとのアポ取るのと やなみんのいるジュース当たって!
ここんとこジュース担当みたくなって その割にはあんまり情報ないんですけど どうなの?」
「だってぇ 私 いじ抱きでちょこっと踊ったってだけで みんなと特別親密って訳でもないしぃ」
「アユミは意外と人見知りだからね」 生田が立ち上がった
「私も そういう歳でもないから頑張るわよ!」 石田が頬を膨らませて生田を睨んだ
「私は横やんにOCNが狙われるかもしれないから 注意するように言うわ」 譜久村が言う
「加賀に直接言えばいいのに」 生田はドアに向かって歩き出そうとしていたが 振り返って譜久村を見た
「..そうね」 
「ちょっとぉ」 石田が生田を肘で小突く
「あっ そだ! 横山には私が言っとくよ! 横山は生田グループだから!」
「グループって あと誰よ?」 石田が訊いた
「まりや」
「利用されて ポイってことにならないようにね!」 譜久村が生田の背中に声を掛ける
「誰かさんとは違いますよ!」 片手を バーイ! と振ると 生田は部屋を出て行った
「っとに 憎ったらしぃ..」 譜久村が苦笑した
「どう? むしゃくしゃした気持ちスッキリした?」 植村が訊いた
「うん すんごく楽しかった! ありがと! 誘ってくれて」 佳林が笑った
朝のTV番組に出演した後 二人はVRや謎解き脱出ゲームで遊んだ
途中軽い昼食を取ったり お茶したりで 気付いてみれば 辺りは日が暮れかかっていた
「ねぇ もうちょっと遊びたいけど 人込みはもう疲れちゃったから ウチ来ない?」 植村が誘った
「え? うえむーんとこ行っていいの?」
「いいよ」
「行く!行く! ぅわー久しぶり!」
「あれ? 来たことあったっけ?」
「あるよぉ! ほら前に 由加も紗友希もいたじゃん」
「あー そっかぁ ちょっとだけだったけど来たね」
「ぅん 意外と綺麗にしてた」
「何? もっと散らかってると思った?」
「ぅん」
「かわいくねー! あたしだって掃除くらいするんだからね!」
「ごめんごめんw あの時なんで朋いなかったんだっけ?」
「あれ何だっけ? 病気してた? いやもっと前だったような..」
「あっ あれだ! 爆ナイの収録で」
「あっ そっか! 夏焼さんから変わったばっかで まだ緊張するからって 早く行ったんだっけ?」
「そうそう」
「懐かしいなぁ」
「ホント あれ何年前?」
「3年前くらい?」
「3年前かぁ まだ17の時じゃん.. あの頃 まだこんな遊んだりしたことなかったね」
「だってぇ りんかはあの時 もうアイドルしてたけど あたしまだ何やってんのか よくわかんなかったし」
「いやいや うえむーもちゃんとアイドルだったよ! すんごいかわいかった!」
「過去形かい!」
「いえいえ 今はもっとかわいいです いや 美しいです!」 
「調子ええ奴やな りんか!」 
二人は笑い合った

233よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:24:39
「でな めっちゃウケたんやけど 朋がこーんな顔してこっち見るわけっ」
「ウケる〜w 朋 なんでそれ食べちゃったの?」
「赤かったから カリカリ梅やと思たんちゃう?」
二人は植村の部屋でくつろいでいた
リビングにあるL字型のカウチソファに座っていたが
脚を伸ばせる方にいた植村は そのうち体を横にしてリラックスしていた
「朋は変わんないなぁ」
「ある意味 ホッとすんねん 朋見とると」
「でも由加も変わんないけど さゆきは変わったよね」
「そう! さゆき 綺麗んなった!」
「いつの間に?って感じで 大人になったし 綺麗になったよね! あれ何で?」
「恋したからに決まっとるやんか」
「え? そなの?」
「もぉ りんかったら鈍感! ホントそういうの疎いなぁ」
「恋をすると綺麗になるって本当なんだ?」
「当たり前やん そりゃあやっぱ自分に気ぃ使うようなるしな だって相手によう見られたいやん」
「そっかぁ じゃあセクシーも一緒かな?」
「ありゃ? まだそれ言うてんの?」
「だって うえむーはいいじゃん! ハタチの色気が溢れてるんだから!
私は下手すれば小学生みたいだよ?」
「そんなことないって! りんかも大人の色気が出とるよ」
「うそ!」
「うそやない!」
「うそよ! だってこんなだよ?」
佳林は立ち上がると デニムのジャケットを脱ぎ 白のTシャツも脱いで行く
「りんか! 何 脱いでん? 何しとん!」
植村が体を起こして制止するのも構わず 佳林は上半身裸で腕を胸の前で組んだ
「ねぇ? これがセクシーに見える?」
佳林は植村の目の前まで歩を進めた
「セクシーやん」 少し怒ったような目で植村が言った
「うそ 絶対そんなこと思ってない」
「あー メンドクサっ! そんなんやから セクシーやないんやで? 
セクシーな女はそんなくだらんことに拘らんわ!」 
植村は佳林を睨み 吐き捨てるように言った
「ごめん..なさい」 
佳林は力が抜けたように植村の座るソファの前で膝を付くと 下を向いて両手で顔を覆った
「泣きなや..」 
佳林は滅多に泣かない
植村は今まで見たことのない佳林に戸惑った
「はよ 服着ぃ..」 佳林の肩に手をやる 
普段は体温が無いように見えることもある佳林だが 剥き出しの肩から
熱いくらいの温かさが伝わって来た
「セクシーなんか そのうち黙とっても 出て来るわ 女やもん」
植村は佳林の耳元に優しく囁いた
「うえむー!」 
佳林が顔を上げ 植村に抱き付く 
涙が頬を伝っていた
「どないしたん? りんか.. 大丈夫なん?」 植村は佳林の頭を撫でる
「私っ おかしいのっ なんで 私.. こんなに変なんだろっ」 
しゃくりあげる佳林を可哀想に思い 植村は裸の背中に腕を回して抱き締めた
「泣かんといて! ウチまで泣きそうになるやん」
「んっ ご..めん..」 佳林は顔を上げた
目を潤ました植村が綺麗だった 赤く艶やかな唇に目が行く
佳林は吸い付けられるように 植村にキスをした
植村は驚いたが ここで拒絶すれば佳林がもっとショックを受けるかもしれないと思うと
突き放すことはできなかった
いや 寧ろ 思いっきり開放してあげるべきか?
ナルシシズムが強そうな佳林は きっと恋などしたこともないんじゃないか?
普段昔のハリウッドスターをカッコイイと言ってはしゃぐ佳林に 肉体で感じる幸せを教えてあげたくなった
植村は舌を佳林の口腔に伸ばすと同時に 掌にちょうど収まるくらいの乳房を優しく撫でた

234よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:25:17
「わかった ウチがセクシーを教えたるわ」
植村は唇を離すと 佳林を見つめて言った
「まずは りんか.. いろんなことから楽にならなな」 立ち上がって佳林の腕を引く
薄い華奢な身体の佳林は 植村の手を握り 寝室に付いて行った
涙に濡れた目は期待に見開かれ 軽く微笑んでいる
ベッドの前まで来ると 植村は佳林を突き放した
少し乱れて皺になっている 深緑のブランケットの上に横になった佳林は 植村の顔を見た
口角が少し上がり 挑戦的な目で佳林を見下ろす
黒の長袖トップスの裾に手をかけると 手を伸ばして伸び上がり脱いで行く
ブラトップのカップがカッコ良く突き出た TVCMを見るような身体が現れた
植村は首周りに人差し指を引っ掛け インナーを引っ張る
どうしよっかなー? そんな風に首を少し傾けて微笑んでいる
部屋の灯りに白く照らし出された白い鎖骨が美しかった
いいやっ 殆ど聞こえないくらいにそう呟くと 植村はインナーも脱いだ
息を飲んで見つめてしまう 裸体が露わになる
しっかりした肩から 重さを感じる豊なバスト くびれた腰...
スキニーのデニムを穿いた裸の上半身は 白く輝いて見えた
肩にかかった髪を首を振って落とすと 前に垂れた髪が
薄赤い乳首を頂きに抱いた真っ白な乳房の稜線を覆う
植村は細い首の左右に手を差し込むと 軽く頭を反らしながら 髪を持ち上げて背中に回す
チラリを見えたうなじが更に欲情を促す
なんで? 佳林は植村の仕草を見ながら 色っぽさの理由を考えていたが まだわからなかった
スタイルが良いのは当然だが それ以上にそそると思わせるものが何なのか?
植村にはそれが 確かにある
真剣な眼差しの佳林に気付いた植村は ベッドに腰を下すと 佳林の前髪を撫で上げて微笑んだ
「楽しも?」 赤い唇を僅かに動かして呟くと 佳林に体を重ね ゆっくりと倒して行く
2人は再び唇を合わせ 舌を絡ませた
キスが終わると 植村は唇を佳林の身体のいろんなところへ旅をさせる
瑞々しい肌をした身体は熱を放っていて 唇が這った薄ピンクの痕跡をどんどん広げて行く
始めは恥かしかったのか あまり反応せずに固まっていた佳林も 徐々に喘ぎ 体を捩る
「ぁっ.. んっ..」
「もっと感じや.. いらんことは忘れて 気持ちようなることだけに集中するんや」
「ぁふっ.. ぅぅん..」
植村が下半身を攻め始めると 佳林からどんどん声が漏れるようになった
「ゃんっ だめっ だめっ.. ぁっ.. んっ」
「溢れて来た.. もう少しや..」
「ぁは.. ぃっ ぃぃ.. ぁん ぁっ... んぅんっ!」
佳林はシーツを握り締めて固まった
程なく脱力すると荒い息をする
「..スッキリした?」
しばらく佳林の様子を見ていた植村が声を掛けた
「..ぅん」 恥かしそうに佳林が頷いた
「ほな 今度は自分の番や」 植村は体を起こし膝立ちになると佳林の体に跨る
そのまま顔の近くまで動き 佳林を見下ろした
「舐めて」
佳林は大胆な植村に驚いた
この子 どこでこんなこと覚えたの?
植村が大人の女に思えた 激しく欲情と自分に無いものへの嫉妬が湧き上がる
同時にこの子を感じさせて 気持ちいいと言わせたい そう言わせれば 自分も負けてはいない
そんな思いが生まれ あそこに舌を伸ばした
初めて間近で見る薄ピンクの女性器に エロティックな気分になりながら 佳林は行為に没頭する
耳に触れる温かな柔らかい太ももの動きで 植村が感じているのがわかり 佳林に喜びが浮かぶ
「んっ.. ぁっ.. んんっ ぁっ ぁぁん」
上から喘ぎが聞こえると 更に嬉しくなった
息を吐く音が混じる声が色っぽい
堪えても どうしても出てしまう そんな声をもっと聞きたいと思った
隠そうとしても出てしまうもの... それだ!
そっかぁ チラっと見えたり 漏れ出てしまうもの 私がセクシーに感じるものはそれだ!
佳林は植村の太ももを両腕で抱えて動けないように引き寄せると 舌を捻じ込んで行った

235よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:25:58
なんやこの子 全然知らんかと思たらやるやん
植村は快感に腰をくねらせながら 佳林に少し驚いた
どんな顔をしているのかと思い 目を開けて下を覗き込む
佳林は顔を股間から離すと目を細め 唇をゆっくりと舐め回して見せた
挑発するようにチロチロと舌を動かして微笑む
やれるもんならやってみぃ
植村は後ろ手を付いて体を捻り四つん這いになると 再び佳林に跨って
熱を放つ草むらの奥に鼻先を入れる
佳林は生温かい柔らかな舌先を股間に感じて 腰を引きながら
負けるものかと つるつるした肌触りの尻を両手掴んで引き寄せた
自分の舐める音と下から聞こえてくる舐められる音
腰を左右に振って 逃げても逃げても追いかけて来る快感
今まで考えたことのないくらいの淫靡な状況に 佳林はおかしくなりそうだった
「ぁっ もうダメっ! ィっ...」
佳林が先に口を離して硬直すると 植村も間髪入れずに我慢を止めた
ゾクゾクと背中が震え 頭が真っ白になる
体の向きを変えると 植村は佳林の横に倒れ込むように寝転がった
荒い息を整えようとしながら 温もりを求めて隣に腕を伸ばす
こんなに体の相性がいいなんて.. 豊満な白い体が華奢な白い体を包み込んだ
佳林が愛しかった
言葉では説明できないが 初めて理解できたような気がした
佳林の髪をゆっくりと撫で 目を見つめる
軽く微笑むように半目で満ち足りた顔をしている佳林は 既に大人のセクシーを手に入れていた

「なんかお弁当買って来ようか?」
「いや いいです お腹いっぱいじゃない方がスっとした写真が撮れそうで」
「そっか わかった でもお腹空いたらいつでも言ってね」
東京駅のホームで 加賀はマネージャーと北陸新幹線を待っていた
スーツ姿の会社員や家族連れが隣のホームに止まる車両のドアに吸い込まれて行く
先に仙台行きの東北新幹線が出て行くと マネージャーが 次よ と言って微笑んだ
朝からずっと緊張している 今日は石川県で撮影だ
未だに信じられない気もするのだが 加賀温泉郷観光大使としての仕事だった
私なんかで本当にいいんだろうか? 光栄に思い 嬉しさで溢れる反面 
ずっとそんな気持ちがどこかにある
新幹線が滑り込んで来た
スーツケースを持ち上げて マネージャーに続いて乗り込む
座席に付くと なんとなく落ち着いた
いつもならここで ヘッドホンをしてアニソンを聴くのだが 窓の外を見つめていた
この初めての大切な仕事をしっかりと記憶しておきたい 
加賀の緊張を察してか そっとしておいてくれるマネージャーの心配りが嬉しかった
途中トンネルが多くなると 羽賀さんの長野県だーっと思いながらウトウトし始める
余り熟睡できなかったし...
昨日のことを思い出していた
「カエデー 明日仕事なの?」 ダンスレッスン後に帰る準備をしながら横山が聞いた
「うん」
「オフの人多いけど どこ行くの?」
「ちょっと..」
「何? なんで隠すの?」
「まだ言えない」
「え? 何 何? まさか写真集?」 横山の目が大きく見開かれた 今にも噛み付いて来そうだ
「違うよ」
「じゃ 何? 一人仕事でしょ? テレビ?」
「違う違う」
「ラジオ?」
「違う」
「じゃあ何よ? やっぱ写真集かグラビアじゃないの?」
「ん〜 じゃ そういうことで」
「えー! 隠さないでー!」
「いや こーんな水着着るから 恥かしくてさ」 加賀は両手で胸を寄せ上げて見せた
「ないないw」 横山は呆れた顔で首を振った

236よーろぴあん!:2018/06/03(日) 13:26:33
「どうして言い切れんのよ!」 
「だってぇ こーんな水着 カエデー着ても似合わないじゃん」
横山も両手で乳房を挟み 持ち上げて見せる
黄色のTシャツが 中にメロンが2つ入っているのかと思うくらい 前に突き出た
「く くゃしぃ〜」 加賀がわざとらしく無念の声を漏らす
「さすがソロ写真集を既に撮った方は 言うことが違いますね!」
エヘン! と胸を張った横山が八重歯を見せて笑った
「ねー どこ行くのー?」
「今ので精神的ダメージくらいました 教えられません!」
「えーっ! もぉっ! カエデーのケチ!」
「ケチって..」
「いいよ いいよ 私はオフを満喫しますから! 明日は渋谷で楽し〜く遊ぶので
カエデーは仕事頑張ってね!」
「はい! 美味しいものたーくさん食べて来るけど お腹いっぱいで
横山の土産買うの忘れちゃうかも?」
「大丈夫です! 私はスイパラ行って 焼肉食べて 大満足の予定だから!」
「土産はガンプラでいい? 頭だけ作ってまだ組んでないのあるから それで」
「いらないわ!」 横山は口を尖らせた
加賀は昨日の横山の拗ねた顔を思い出し かわいさと面白さにニヤける
今日の仕事については メンバーへの口止めはされていなかったが
上手く終わるまで あまり周りに言う気になれなかった
そもそもSATOYAMAイベントで この関連の仕事をしているから 察しが付きそうなものだが..
横山は頭が良くていろいろ気付く子だと思っているが ときどき嘘か本当かわからないくらいに
抜けてる時がある
みんなへのお土産の他に 横山になんか買ってってあげなきゃ
加賀名物って何があるんだろ?
加賀は前に仕事で一度行った時に 食べたものを思い出そうとした
ノドグロ? お刺身? 
いや 土産物屋で見ないとわかんないな
どの辺りだろうか? 車窓の向こうにはくすんだ瓦屋根が続く先に灰色がかった海が見える
晴れてはいるが 薄っすらとモヤがかかったようにぼんやりとした天気だった
もうちょっと青い空になればいいな
そんなことを思いながら マネージャーが買ってくれた加賀棒茶のペッドボトルに口を付けた
香ばしい香りが何故か懐かしい気がした
金沢駅に着くと 今回の企画を立てたスタッフと落ち合う
加賀は深々とお辞儀をし笑顔を見せたが 緊張の余り 顔が固かったかもしれないと思った
今回の企画はきっと上手く行きます! そう言ってくれた地元スタッフを
本当にありがたく思い この人たちに喜んでもらえるように頑張ろう と加賀は心の中で誓った
ワンボックスカーに乗って移動する
四つの温泉街を回って撮影をすると言う説明だったが
まずは金沢から一番近いあわづ温泉に向かう
加賀と一緒に撮影をするモデルの女性も同乗していた
20代前半の綺麗な人だ
加賀には落ち着いた大人の女性に思えた
少し話してみて安心する
小さい頃モーニング娘。が好きだった そんな一言を言ってくれるだけで
相手が自分の味方になってくれたように安堵できる
加賀はモーニングにいる自分 と言う幸せを改めて噛み締めた
国道8号線を走る 小松市に入ると山の合間を通って横道へ下りる
片側一車線の鈍色の痛んだ狭い道を進むと 至る所に粟津温泉の文字が
見られるようになった
空は薄い雲を透かして 青空も出ている
いよいよだ はやる胸を抑えようと加賀は両手で太ももを摩った
車を降りると 老舗旅館だと言われた風情のある建物に入る
紺の加賀友禅の浴衣に着替えた
桜や桔梗だろうか? たくさんの花があしらわれていてかわいい
マネージャーに よく似合っていると言われ 加賀ははにかんで頬を赤らめた
恋人の聖地と言われる所で写真を撮る
小径の脇に絵馬が掛けられている カメラマンの指示に従い 絵馬を手に取りながら
私もこんなの書いたりする時が来るのかなぁ そんなことを漠然と考えた

237名無し募集中。。。:2018/06/07(木) 01:26:19
さんま 「さぁ えー 今日はね 初めてヤングタウンに来ると言うことでね
     佐藤ゆうきと書いてまさきちゃん 飯窪と同期なんか?」
佐藤  「はい モーニング娘。10期です」
さんま 「なー 飯窪と同期なのに 今まで会長が頑なに隠してたと言うね」
飯窪  「まだ 未成熟で出しちゃダメだったんです」
さんま 「未成熟て えー歳はー 19やろ? おまえ」
佐藤  「はい 19になりました」
さんま 「ほな 横山より上やないか 立派な大人や なに思て会長が」
飯窪  「子供みたいに言っていいこととダメなことがまだわかってなかったから」
さんま 「ファー おまえ19やのに 子供扱いされとるで」
佐藤  「でも マネージャーさんにいつも怒られてたし」
さんま 「なんでや?」
佐藤  「まさが」
飯窪  「ラジオで喋ってってもいっつも台本に落書きしたり 机の上のもので遊んだり
     集中力がないんですよ」
さんま 「あー 学級崩壊ちゅーやっちゃな やっぱ最近の子やな おまえ学校でも
     授業ぜんぜん聞いとらんだろ?」
佐藤  「授業は出てました」
さんま 「いや 出てても先生の話は全然聞いてなかったんちゃうか?ってことや」
佐藤  「先生は.. 先生は喋ってんですけど 何言ってるか訳わかんなくて」
さんま 「ほらな だから ある意味正解やな モームスに入って なんで会長は隠しとったんやろうな」
横山  「佐藤さんは凄いんです」
さんま 「おー 何がや?」
横山  「突然 好きな木は何?って聞くんです」
さんま 「好きな木? なんやおまえ 植物好きなんか?」
佐藤  「好きと言うか.. ちなみにさんまさんの好きな木は何ですか?」
さんま 「ファー 木? 木かぁ 木っちゅうてもいろいろあるからなぁ 杉本の杉とか おまえは何が好きなんや?」
佐藤  「スズラン」
さんま 「木ちゃうやないかぁ」
飯窪  「前も言ったんですけどw 人に聞いておいて自分はわかんないって言って 最後にスズランってw」
さんま 「ファー おまえ 自分の好きな木もわからんのに 人に聞くんか?」
村上  「あかん さんま兄さんの大好物や」
さんま 「アホか 大好物ちゃうわ」

238よーろぴあん!:2018/06/07(木) 01:26:53
あわづ温泉の撮影が終わると次は片山津温泉に向かう
最初の撮影は緊張していて何がなにやら よくわからない内に終わっていた
大丈夫だったのかなぁ
時刻は午後3時を過ぎ 陽は濃い日差しを投げている
昨日までは寒かったと地元の人に聞いたが 今日は少し蒸し暑いくらいだ
移動の車窓からは 青い体操服を来た小学生がランドセルを背負って歩いているのが見えた
スタッフから次の撮影場所について説明される
あわづでの撮影を褒められ また次もあの調子で と言われた
加賀はスタッフの言葉に お世辞や励ましが多分に含まれているものと思っていた
今度はもう少し自然な表情になるようにしたい 
スマホの振るえる音がした 
いつもなら ゲームや音楽で移動中は大活躍のスマホも 今日はカバンにしまいっぱなしになっている
画面を見る 横山からだ
『渋谷満喫中〜!』 
グラスから零れ落ちそうなクリームとフルーツを乗せたカラフルなパフェを背景に 
八重歯を見せて笑う横山の写真が添付されている
いつもはこんな報告しないくせに 何だよ?
加賀は頬を膨らませると 口を尖らせてぷっぷっと息を吹き出す
マネージャーが 何? と隣の加賀を見た 画面を見せる
美味しそうね でもこっちも後で美味しいものたくさん食べられるわよ きっと
マネージャーは言った 後で御馳走を写真に撮って 横山に送り付けてやろう と思った
顔がニヤける
片山津に着くと 旅館の間の道を歩く 目の前に広々とした湖が広がった
柴山潟と言うそうだ 岸から桟橋が一本 湖の中ほどまで伸びている
「うわぁ」 思わず感嘆の声が出た
向こうの岸には 鬱蒼と茂った森や 旅館ホテルのたくさん並んだ窓が小さく見える
じゃあ この先のお堂まで行って そこで撮りますね
スタッフの言葉に 彼らの後ろに付いて桟橋を進む
履き慣れない下駄で 蹴躓いたりしながら マネージャーと並んで歩く
下駄のカラコロと鳴る音が新鮮で楽しい
前を行く モデルさんの白い浴衣の後姿が女っぽく たおやかな感じが美しかった
桟橋の先端には 小さなお堂があった
何が入ってるんだろう? 格子戸を見つめるが 中はよくわからなかった
スタッフが撮影準備を進める間 加賀は桟橋の手すりを握って 辺りを見渡す
徐々に陽が赤くなって来ており キラキラと光る水面が金色の絨毯に見えた
さっきまでの蒸し暑さが嘘のように ヒンヤリとした風が頬を撫でる
加賀はこの素敵な時間を噛み締めた 
撮影は短時間で終わった
綺麗な夕焼けを写真に収めることができ スタッフも加賀も大満足だった
空が紺色の領域を広げて行く中 桟橋を戻る
加賀はやり遂げた安堵感と 充実を感じていた
残りの2ヶ所は明日の撮影だ 今晩はこの片山津で宿泊する
柴山潟の傍にある旅館に導かれ マネージャーと二人で部屋へ案内される
落ち着いた和室だった 窓には広々とした眺望が開けていた
さっきまでいた柴山潟が暗く沈んで見える 撮影場所の浮御堂には灯りが燈っていた
夕ご飯まで少し時間があるし お風呂行かない?
マネージャーの誘いに 部屋着の浴衣に着替えて部屋を出る
「あー なんか もう完全に旅行気分! いいんですかね?」
いいよ その気持ちが明日の撮影に出ればいいんだから
マネージャーはそう言って笑った
平日のせいか 大浴場にはそれ程人はいない
長湯する年輩客を後にして 二人は熱気で赤くなった顔を冷ましながら大浴場を出た
向こうから浴衣姿の小柄な女性がタオルを手にやって来る
視線を上にすると あっ と浴衣の袖で顔を隠し 背中を向ける 踵を返して戻り始めた
「んっ? うんんっ?」 顔は見えなかったが 髪型と背格好に見覚えがあった 
「あれ!」 マネージャーに指をさして示したが 気付かなかったようだ きょとんとした顔をしている
加賀はスリッパをペタペタ言わせながら 先を歩く女性を早足で追った
別人だったら恥かしいが それだったら向こうも逃げるはずがない
「待って!」 加賀が声を掛ける
女性はビクっと伸び上がると 走り出す勢いで小股になって歩く速度を上げた

239よーろぴあん!:2018/06/07(木) 01:28:32
譜久村は先日のUF研での会議を思い出していた
「今が大事な時よ 尾形が抜けてファンは18がどう変わって行くのか注目してる
幸いOCNは加賀に発現後安定してるけど 前にも言ったようにどうやら今までとは違うみたい
モーニング以外の人間にも可視化され 流出の危険もあるわ」
SATOYAMAイベントでOCNが吉川と仙石に見えたことは問題視され 直後にUF研では
対策会議が開かれていた
しかし 加賀を連れて来て実験するわけにもいかず 結局のところ そのメカニズムは
解明不能なまま バックアップと監視の強化と言う対症療法的な結論しか出て来なかった
「加賀の出自である研修生時代の仲間を中心に 上國料など 外的接触に注意すること
でも 寧ろモーニングの内的な要因による OCNの不安定化を憂慮すべきなのかもしれない
牧野の情報により OGである道重さん 元ベリの嗣永さんが モーニングへ揺さぶりを
掛けていることが明らかになった 
現在詳細は調査中だけど 情報元である牧野自身のダブルクロスが疑わしいことや 
今回のOCNの発現元である森戸が 嗣永さんから何らかの使命を帯びているらしいこともわかっている
UF研としては 加賀のOCN顕在化が今現在 第一の優先事項であり 
これを阻もうとするものに対して情報を積極的に集めて欲しい」 
譜久村の指示に対して 生田石田 モーニングセクションスタッフは 重い表情で頷いた
下手すれば三つ巴の戦いになるわ それだけは避けたい...
蛇口から出る水を両手で受け 顔に叩き付ける
洗面台の上の鏡を見ると 涙が零れるように 雫が頬を伝って落ちて行った
ハンカチで顔を拭く
これからが正念場ね..
両手も拭くと ハンカチを畳みながら 表参道ヒルズのパウダルームを出た
他のメンバーはダンスレッスンが終わった頃だ
今日は譜久村一人だけ別行動をしている UF上層部の有力者夫人の買い物に付き添っていた
もう小一時間はかかりそうね..
お気に入りの売り場に張り付いている夫人を確認すると 譜久村はスマホで明日以降の
スケジュールを見ておこうと店外へ出た
電話が入る 珍しい..
「はい どうしたの?」
「え? カエディー? ああ 明日から石川の方に行くけど 知らなかった?
ほら SATOYAMAイベントの時もカエディーはMCやってたじゃない 観光大使だから」
譜久村は店内に目を配りながら スマホを左手に持ち替える
「恥かしかったんじゃないの? そうね 別に隠す程のことでもないわね
え? 話ってそれだけ? そうなの? はいはい じゃ」
なんだかなぁ 
譜久村は苦笑した 仲いいんだか悪いんだか あっ..
譜久村は店内を確認すると もう一度スマホを耳に当てる
「ごめんごめん ちょっと思いついて ねー 明日石川に行ってみない? うん
いいよ 新幹線と宿泊の手配はこっちでするわ うん大丈夫 わかった 
明日朝また連絡するから 詳しいことはその時に はい じゃまた」

「待って! 横山でしょ!」 加賀が名前を呼ぶと女性は歩を止めた
ゆっくりと振り返る
「デュェヘヘ」 バツの悪そうな笑顔を見せた
「しくじったぁ 早いよ見つけるのぉ」 横山が愚痴る
「なんでここにいるのよ! 何してんの!?」
横山! なんでいるの?
追いついたマネージャーも目を丸くした
「ん〜 サプライズ」
「サプライズって.. 誕生日でもないし え? なんかの企画なの?」 加賀の眉が険しくなる
「うううん」 横山は首を横に振った
横山! 加賀の仕事なんだから 勝手にそんなことしちゃ..
「チーフに電話してください」
注意しようとしたマネージャーを制して 横山が言った
何か仕事なの? 
チーフと聞いたマネージャーが 横山に問い掛ける
「まずはチーフと話を」
わかった 部屋に戻ろう 
マネージャーは 二人にそう言うと 足早に歩き始めた

240よーろぴあん!:2018/06/07(木) 01:29:21
「いつ来たの?」 並んで歩きながら加賀が訊く
「一時間程前」
「え? 来たばっかじゃん じゃあさっきの写真はいつ撮ったの?」
「渋谷で撮ってから来た」
「はぁ? 何やってんの?」
「新幹線って速いんだよ?」
「いや 知ってるってそんなの それより何で来たのさ?」
「ひ・み・つ」
「アー むかつく!」
マネージャーが部屋に入って スマホを手にする
チーフマネージャーに電話をするようだ
「あー失敗したー カエデーたち部屋にいると思ったのに」
「あっ 横山 ここにいるってことは ここに泊まるの?」
「うん」
「は? 部屋取ってるの?」
「当たり前じゃん でなきゃ浴衣なんて着てないし」
「はぁー? 何なの? そんなにここの美味しいもの食べたかったの?」
「ばれたかぁ」 横山は笑った
「はぁー?」 加賀は下がった眉を更に下げて呆れた
はい はい そういうことですか はい わかりました そうします それじゃ
マネージャーが電話を切った
「何でした?」 加賀が訊く
横山は明日朝帰るけど ここで一泊するってさ
「へ? 何しに来てるんですか?」
まー 今後の参考? みたいな? マネージャーの答えは歯切れが悪かった
「はぁ? よくわかんないですけど」
「いいんだよ 細かいことは! 私は美味しいもの食べて温泉入って
明日ゆっくり帰ればいいの!」 横山が腰に手を当てて 加賀を説得するように言った
「よく そんなお金持ってたね?」
「でへへ」 横山は笑ってごまかした
私 横山と部屋替わるから 横山 荷物持って来て 
マネージャーが言った
「え? 横山と一緒に寝るの?」 加賀が目を丸くする
「なんだよ? 嫌なのかよ?」 横山が肘で加賀を小突いた
「別に嫌じゃないけど..」
横山が荷物を取りに部屋を出て行くと 
マネージャーは吊るしていた服とカバンを持って加賀に言った
同期二人で仲良くね この後食事したら後は好きにしていいよ 明日も仕事だから
ハメは外さないように早く休んでね 
明日は8時半出発だけど 7時半に呼びに来るから一緒に朝ごはん食べよ?
「はい.. マネージャーはどうするんですか?」
私は一杯飲んで ウォーキングデットの続き見るよ 横山の面倒は加賀が見てくれるから安心だし 
「はぁ?」
あっ 逆か! いや逆でもないなw じゃ
マネージャーが部屋を出て行く
「え? じゃ って..」 残された加賀は呆然としていた
「はいはい じゃあ お邪魔しますよ!」 横山が荷物を持って部屋に入って来た
釈然としないがしょうがない
加賀は窓際の椅子に腰を下し スマホの画面を見た
「お風呂入ってくれば?」 顔を上げずに横山に言う
「うん そうする」 横山が出て行った
マネージャーが部屋を替わったってことは チーフからそういう指示があったってことだな
いったい何が起こったんだろう?
納得の行くような理由は一つも思い浮かばず 加賀は見てもいないスマホを
前の小テーブルに置いた
まっ いいや 考えてもしょうがない 明日の撮影を無事にやり終えなきゃ
気持ちを切り替えることにした
二人はその後 部屋に運ばれて来た御膳に舌鼓を打った
「来てよかったぁ カエデー この仕事続けてね こっちに来る時はまた付いて来るから」
「意味わかんないよ!」 今日はボケと突っ込みが いつもと逆が多かった

241よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:13:35
食事が終わると加賀は再び窓際の椅子に戻った
横山も向かいの席に腰を下す
「喰った 喰ったー」 お腹を叩いて満足げだ
「ちょっとぉ アイドルなんだから」 加賀が窘めた
「あっ あそこ電気付いてる」 横山が窓の外を指差す
「ああ 今日あそこで撮影したんだよ 浮御堂って言うんだって」
「ええー 行ってみたい 歩いて行けるの?」
「うん あの桟橋歩いてけば行けるよ」
「行こうよ!」
「えっ 大丈夫かな?」
「大丈夫って?」
「だって 勝手に行っていいのか..」
「夕ご飯の後の散歩ぐらいいいよ」
「じゃあ マネージャーに一言言っとこ?」
「うん」
二人は部屋を出た
本当にマネージャー 全然来ないな..
先ほどから加賀は 好きにしていいよ と出て行ってから顔を出さないマネージャーに
驚きを感じていた こんなに自由でいいのだろうか?
部屋を訪れるとマネージャーは酔っていた
あら 来たの? 楽しんでる?
ご機嫌でニヤニヤしている
夕ご飯美味しかったでしょ? カエディー 明日も撮影あるから もう早く寝るのよ
「あのー ちょっと散歩行ってもいいですか?」
散歩?.. じゃあ一緒に行こっか
マネージャーはテーブルに手を付いて立ち上がろうとしたが 体がふらついて
横の柱に寄りかかった
「大丈夫ですか?」
う〜ん 大丈夫じゃないっ
三十路のマネージャーが座った目で笑う
いいわ 二人で行って来て..
ちょっとだけよ 必ずスマホ持って 帰ってきたらもう一度 ここに顔出して
柱に身を預けてやっと立っていたマネージャーは 腰くだけになってズリズリと座り込んでしまった
「じゃあ 行って来まーす」 二人はユニゾンで答えると背を向けた
「あんな姿 初めて見たね」 横山が笑って加賀を見た
「お酒 弱いのかもね」
二人はロビーに部屋の鍵を預けると 旅館の玄関を出る
風はそれほどなかったが 少し寒いくらいだ
「こっち」 加賀が先導して柴山潟に向かった
加賀も横山も浴衣の上に 茶の上っ張りを着ている
こういう格好させると 横山は女っぽくってかわいい..
加賀はニコニコしている横山を見て優しい気持ちになった
「うわぁ 広々として凄いね」 横山が湖に感嘆の声を上げる
桟橋を二人で歩いて行く
「昼間は ここを下駄で歩いたんだよ カランコロン音がして 凄い風情があった」
「へー いいなぁ」
「あそこ 何入ってんの?」 横山が近づいて来たお堂を指す
「見たけど わかんなかった やっぱこの時間 誰もいないね」
お堂の下の明るい照明の下に来る 横山は格子を覗き込んだが
何も見えない と言ってすぐに視線を周りに移した
真っ暗な水を湛えた湖の周りには いくつものホテルの灯りが漏れる窓と
漆黒の森が見える
空は薄っすら雲があったが 明るい星は見ることができた
「ちょっと怖いけど 見晴らしいいね」 横山が呟く
「うん」 加賀は不思議な気持ちになっていた
モーニングに入って 名前繋がりで仕事に呼んでくださった方が居て
今 こうして石川の温泉で同期と雄大な自然を見つめている
この少し前までは 考えたこともなかった巡り合わせに驚き 感謝した
「やっぱりこの空は続いてる 結局この夢とつーながってるんだよ」 横山が突然歌い出す
「ねー 歌お? 譜久村さんがもっと二人で歌って欲しいって言ってたよ」 加賀の目をジっと見つめた

242よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:14:09
「え? いつ言ったの?」
「ここに来る時.. 実は譜久村さんから石川に行って来る? って言われたの」
「は?」
「新幹線も宿泊も用意するから ひとり仕事で心細いかもしれないカエデーを
励ましてあげてって」
「..本当に?」
「13期は普段はそれぞれ違う方向見てても いつでもすぐに力を合わせられる
二人でいて欲しいって言われたの これからは歌割も少しずつ増えて来るから
ときどき二人で歌ってみてって そうすれば一緒の方向を見られるからって..」
「へぇー そんなことを..」 
「なんかさぁ ここ 武道館のセンターステージみたくない?」
「え? ああ そう言えば..」
「じゃあ いつか13期二人だけで 武道館のセンタステージに立ったつもりで..」
照れ臭そうに笑った横山が また歌い始める
加賀もすぐに声を合わせた
見つめ合って笑ったり ファンのように掛け声を出したりしながら
星空の下 時にはお堂の周りを駆け回って 二人は歌った
「さむっ」 一瞬そよっと吹いた風に 加賀は腕を組んで身を竦める
歌い踊って少し汗ばんだ体が 寒さを感じるようになっていた
「もう帰ろっか?」 横山が浴衣の襟を合わせ直して言う
二人は桟橋を戻り始めた
「急に寒くなったね」 横山が加賀を見る
「うん ちょっと汗かいたからね」
横山が加賀に 背中から抱き付いた
「温っかい..」
「もぉ離してよ 早く戻らないと余計寒いじゃん」
この子 女子力高いなぁ 男の子だったらきっとイチコロだよ
そんなことを思いながら 加賀は先を急いだ
二人とも寒い 寒いと唱え 両腕を摩りながら旅館の玄関に辿り着く
「もう一回 温泉入ろう!」 加賀の意見に 横山も大きく頷いた
散歩から帰ってきた報告をしに行くと マネージャーはスマホを膝の上に落として
壁にもたれかかって寝ていた
二人で声を掛け なんとか布団に寝かせると 部屋に戻って 
まだ濡れているタオルを取り 大浴場へ向かう
お風呂から出ると 体の芯からポカポカしているのがわかった
「温まったぁ」 横山が嬉しそうにタオルで髪を拭く
「ホント 生き返るね!」 加賀は備え付けのドライヤーの風を髪に送った
横山はドライヤーで髪を乾かすと ゆるいお団子ヘアーに纏めた
浴衣の襟から 女性らしい細いうなじが見えている
「ねー マネージャーさん あのままちゃんと寝たかな?」 
大浴場の暖簾をくぐりながら横山が言った
「もう一回様子見てみようか? 鍵持ってる?」
「うん」
マネージャーの部屋の鍵は 渡しそびれて横山が持ったままだった
二人でそーっと部屋に入ると 襖の音を立てないように開ける
マネージャーは布団の上にいた
掛け布団を跳ね除け 片脚を投げ出している
マネージャーは既婚の三十代だったが スリムな体型を維持していた
浴衣がはだけ 細い足首と太ももが露わになっているが 口を開けた赤い寝顔は
気付いていないようだった
「あらあら 人妻がはしたない格好で」 呆れた声を出しながら 横山が掛け布団の端を持つ
加賀は横山の言葉を聞いて 苦笑しながらマネージャーの足を持って布団に戻した
白い太ももの肌が震える
浴衣の裾を被せ その上に横山が布団を掛けた
「はい これでいいね」 やれやれと言った感じで横山が呟く
加賀も そうね と同意しようとした瞬間 足元がフラついた
今見たマネージャーの脚が 頭に浮かぶ 
人妻の白い太もも..
「あっ..」 股間に張りを覚えて声を漏らす 加賀は体を折った
「どうしたの?」 横山が不審な顔を向けて尋ねた

243よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:14:55
加賀は腰を曲げたまま部屋を出た
横山は部屋に鍵を掛けて 後を追う
「ねー 急にどうしたの?」
横山の問い掛けにも応えず 自分たちの部屋に着くと 鍵を取り出し 中へ入った
「なんで...」 加賀が呟く
「大丈夫? どうかしたの?」 横山が心配そうに覗き込む
「アレが.. 明日はコンサートでもないのに..」 加賀はトイレに入り 洗面台の上の鏡を見た
険しい顔をした自分が写る
手で押えていた股間は 鎮まるどころか浴衣を押し上げる程になっていた
「歌をうたったからじゃない?」 加賀の異変に気付いた横山が後ろで言う
「歌? それくらいで?」 加賀は横山を振り返った
「もしかしたらあるかも」 チラっと加賀の股間を見た横山が 見ていないかのように視線を逸らす
「えー? 明日大丈夫かなー? 撮影なんだけど!」 加賀はイラつきを抑えられなかった
「...抜けばいいんじゃない?」 横山が小さな声で恥かしそうに言う
「..抜けば?」 加賀が言葉を繰り返す 視線は横山の体のラインを確かめていた
「ダメ! そんなことするために ここに来たんじゃない!」 加賀は激しくかぶりを振った
「私がいけないの! 歌おうって言ったから..」 横山が加賀をなだめようと腕を掴む
「触るな!」 加賀は腕を振って 手を払いのけた
自分でも何がそんなに腹ただしいのかわからなかった
ハっと横山を見る
悲しい顔で見つめていた
謝罪の言葉が浮かんだ 申し訳ない気持ちでいっぱいになる
「ごめん 大きな声出して ごめんなさい」 加賀は目を伏せて呟いた
得体の知れない怒りが見る見る内に退いて行き 悲しみが残る
「カエデーごめんね 私が勝手にここへ来たから..」
横山が加賀に近づき 背中に両腕を回す
加賀も腕を回して横山を抱き締めた
温もりと髪のいい香り 抱き締めた柔かな体が 加賀の欲望を刺激した
欲しい..
頬と頬を寄せ合った捨て難い感触を断ち切り 顔を離して横山の目を見つめる
いいよ.. そう言っている気がした
顔を傾げて 横山の唇を奪う
舌を伸ばすとすぐに横山が応えた
後ろに回した手で背中を撫でながら 唇を貪り 襖を開けて中へ入って行く
片方の布団の上に来たことを足で知ると 唇を離し 二人してしゃがみ込む
横山のお尻が布団に着くと 加賀は膝立ちで上っ張りを脱ぎ 隣に放り投げた
目を見つめながら 腕で横山の体を支え ゆっくりと後ろに倒して寝かせる
横山はキスの後 体が熱くなり 加賀を求めて疼いていた
もう一度キスをする
口の端から唾液が溢れるのも気にせず 二人は舌を絡め合った
加賀の唇は 唇から離れると顎のラインをなぞって 首筋へと下りて行く
横山が声にならない熱い吐息を漏らした
浴衣の襟を両手で掴んで開く
ボリュームのある胸が体の両脇へと流れるが それでもお椀型の形の良い乳房が残っていた
加賀は堪えきれず 顔を胸に埋めると 左手で右の乳房の柔らかさを楽しみながら
左の乳房に吸い付く
ポヨンとしたクセになる感触に 濁音を立てながら口で吸い 舌で舐め回す
「んっ.. ぁ..」 横山の口の中に チロチロと舌が蠢くのが見えた
浴衣の帯を解く
臍の脇に唇を再着地させると 両方の手で乳房を掴んで硬くなって行く乳首をひとさし指でいじくった
ピンと立った乳首が 横山の悦びを表していた
長い腕を上から下に伸ばし替えると 薄い茂みを過ぎて 溢れる泉へと辿り着く
唇は上に戻り 鎖骨の辺りを彷徨っている
「ぁん.. んん...」 横山は抑え切れない声を漏らしながら シーツを掴んでいた手を離し
上になって跨る加賀の股間へと伸ばした
太く逞しいアレを手探りで見つけると 浴衣の隙間から手を入れ 竿を握る
「んっ..」 今度は加賀が声を漏らした
ゆっくりと竿をしごいたり 亀頭を手で包む
手がぬるぬるしたが 何故か汚いとは全く思わなかった
「横山.. いい?...」 加賀が耳元で囁いた

244よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:15:27
目を潤ました横山がおずおずと頷く
加賀は横山の膝の裏を掴み 脚を持ち上げると 体を前に倒してあそこにアレを当てがった
興奮の余り アレが上へ上へと跳ね上がるので なかなか狙いが定まらない
ぬるぬると外れて行きそうになる中 ようやく先端がとっかかりを見つける
体重を掛け 横山の温かい体の中に埋めて行く
横山は目をギュっと瞑り 顎を反らした
加賀は腰を前後に動かし始めた 本能的に動いてしまうのだ
横山の奥の奥まで貫きたい そうすれば横山も気持ちよくなり 一つになれる
すべすべした脚掴んで広げたり 押しやったりしながら 少しでも奥まで届くようにする
「ぁっ あっ あっ ぁんっ ぁっ..」 横山は動きに合わせて 苦しげな声を漏らす
お腹に力が入ったり抜けたりするのがわかった
プリンを乗せた皿を動かしたように 胸が震える
加賀は前に倒れ込み 手を付いて突き挿した
乱暴にならないように 大きなストロークでゆっくりと動くことを心掛けた
その方が甘美な快感に声を漏らす横山が見れたし アレを迎い入れた体が
締め付けてくる塩梅もちょうど良かった
繰り返しの動きに 横山の息遣いがどんどん荒くなって来る
加賀の背中に腕を回し 体が密着するように抱きしめた
浴衣の前が肌蹴て 小ぶりな加賀の白い乳房が 横山の乳房と押し合う
お互いの硬くなった乳首同士が触れ合うと 下半身に更に力が入った
横山はずっぽりと入ったアレを感じ 両脚で加賀の腰を挟むと 後ろで足を組んで
もっと体が溶け合うくらいにくっつこうとする
熱い体と 柔かで吸い付くような肌 肌の当たる音 体液が交わる音
互いにそれを感じて イヤラシイ気持ちは最高潮に達し 動きが徐々に速くなって行った
より気持ちよくなりたい! 気持ちよくしたい! その一心で動きに没頭する
加賀が限界に近づき 込み上げて来るものを抑えようとしていると 
横山の抱き締める力が更に強くなり 背中に爪を立てるのがわかった
「ぁっ ぁぁっ かえでーっ 外に出してぇっ!」
横山は何とか声を絞り出すと 背中を反らしてビクッビクッと振るえた
アレがギュウっと締め付けられる
加賀は反射的に腰を大きく引いた アレが外に出ると同時に射精した
横山の臍の周りに白い体液が べちゃっべちゃっとかかる
加賀ははぁはぁと荒い呼吸で 体を起こして座った
口を半開きにして目を閉じていた横山が身じろぎする
目を少し開けて自分のお腹を見ると 手で体液を触ってボーっと見つめた 
手を下すと加賀の顔を見る
気恥ずかしくなって お互い視線を外した
「...また こんなことになって..」 加賀が小さな声で言う
「いいの.. スッキリした?..」 横山は何故だかとても優しい気持ちになっていた 
「..ぅん」
「..前より もっと気持ち良かったよ..」 視線を逸らしたまま横山が言った
「ありがと」
「何が?」 横山がフッと笑う 
「わかんないけど なんかそう言いたい」
「ありがと」 横山は体を起こすと 加賀を抱き締める
密着した乳房から 鼓動が伝わって来たような気がした
しばらく互いの温もりを感じていた
温泉に来るカップルの幸せって こういうことなのかな? 加賀はふと思った
頭が働き始める
”ときどき二人で歌ってみてって そうすれば一緒の方向を見られるからって..”
横山が言った譜久村の言葉が浮かんだ
あれ? 
やられた! 譜久村さんは最初から 私と横山がこうなるのを狙ってたんだ!
一緒の方向を見られるって.. 
確かに一つになって わかりあえた気がするけど..
加賀は腕を解くと 少し体を離して 横山の顔を見た
風呂上りでゆるく纏めていた髪が下がり 頬にかかっている
かわいかった
まっ いいっか! 加賀は再び横山を抱き寄せると 髪を耳にかけてやり 頬に口付けして言った
「ありがとう よく眠れそう」

245よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:16:01
翌朝マネージャーが部屋にやって来た
ごめんなさい 昨夜私 先に寝ちゃったでしょ? 何もなかった?
加賀は眠い目を擦り 布団から半分体を起こしてマネージャーを見た
隣を見ると 横山はうつ伏せになって寝たままだ
「大丈夫です..」 加賀は小さな声で応えると スマホを見る 6時だ もう起きなきゃ!
頭が少しずつ動き出す そうだった 今日も大事な仕事だ
ねー 私の部屋の鍵見なかった? マネージャーが困った顔をしている
「あっ それっ 横山が持ってますよ 渡しそびれちゃって 酔っ払ってたし 
このままこっちで預かっておこうってなったんです」
ホント? ありがとう! もう無くしちゃって ヤバーって思ってた ..昨日 私かなり酔ってた?
「ええ それはもう」
ごめんなさい ..帰ったら内緒でね?
「大丈夫です こちらもそれで ぁっ...」
どうしたの?
「いえ なんでもないです.. 二人で仲良くしてました」 加賀は恥かしくなって下を向いた
そう 良かった 横山起こして! 7時過ぎには朝食にしよ?
「わかりました」
マネージャーが部屋を出て行った
加賀は布団から脚と腕を片方ずつ投げ出して寝る横山を見ながら 昨夜のことを思い出した
抱き締めた熱い体の感触が甦る 恥かしくなって首を振った
「横山! 起きて! 横山!」 布団の上にペタンと座って 声を掛ける
横山は僅かに身じろぎしたが 起きようとしない
「もぉーっ ほらっ 起きて! 朝だよ!」 背中を押してみた
「ぅぅーん... もう少し寝る..」
「だめだって! 準備して朝ごはんも食べなきゃならないし!」
「... 何時?」
「6時 マネージャーが7時過ぎに朝ごはんにしようって」
横山は寝返りを打って 加賀の方へ顔を向けた
眠そうな目をして 頬に髪がかかっている
「..おはよ」 髪を後ろにやりながら横山が言った
「おはよ」
目が合うと横山は歯を見せて笑って見せたが 何かを思い出したように
急に顔が固まると 恥かしそうにまた寝返りを打ってあちらを向いた
かわいい.. 
加賀にいたずら心が湧く
「起きなよ」 耳にフッと息を掛けながら囁いた
「きゃっ! 何すんの!」 横山が振り返って体を起こす
「やっと起きた」
しばらく無言で見つめ合った
「今日も大事な撮影だから もう準備しなくちゃ 横山も帰って仕事あるんじゃないの?」
「うん 午後から少し」
「新幹線の時間は?」
「何時だっけ? 9時過ぎ?」
「だったら一緒にここ出よ?」
「うん..」
横山がまた何かを思い出したように はにかんで下を向いた
浴衣の襟の隙間から 鎖骨と胸の谷間が少しだけ見えている
加賀は右手を伸ばして 横山の手を撫でた
横山は更に下を向き 加賀の手と指を絡める
愛しくなって 横山を抱き締めた
加賀はその時気付いたが アレは既に消えていた
「..寝汗もかいたし 朝風呂に行かない?」 恥かしそうに加賀が言う
「うん」
二人はタオルを持って大浴場へ出かけた
お年寄りの先客が二人いたが 入れ違いに出て行くと 加賀達二人の貸切状態になった
広い温泉に浸かり手足を伸ばす 少し熱めのお湯が頭をハッキリとさせて行く
加賀は横山を見た
お湯に浸かるまでは 遠慮して余り見ないようにしていた
水面のすぐ下に 形の良い乳房が突き出しているのがわかる 昨夜の感触がまた甦った
「何見てんのよ? ムラムラすると またアレが生えちゃうでしょ?」 横山が手で乳房を隠した

246よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:18:22
予定より早く朝食を取ると 横山は慌てて出発した
朝風呂から帰り 着替えた後に切符を確認して 余り時間が無いことに気付く
加賀温泉駅から金沢まではサンダーバードで25分程度だが 発車時刻を見落としていた 
「じゃあね カエデー撮影頑張って! 綺麗だよ!」
玄関先で見送る加賀とマネージャーを振り返って 横山が早口でまくし立てた
タクシーが出て行くと マネージャーが呆れたような笑顔を見せて加賀に言う
突然現れて 嵐のように行っちゃった
加賀も頷いた
さぁ 私たちももう時間が無いよ 荷物纏めたらロビーに来て! 8時半出発だからね!
マネージャーの言葉に仕事モードに入った
加賀は普段のツアー中でも 寝起きは悪いが 出発の準備は速い
8時過ぎにロビーに出て来て ボーっとテレビを見ていると 撮影スタッフがやって来た
「おはようございます!」 元気に挨拶する
「おはようございます 温泉どうでした? いい湯だったでしょ?」
「はい 昨夜入って 今朝も朝風呂入っちゃいました」
「それは良かった どおりでお顔もツヤツヤだ!w いい写真が撮れるよ」
「今日もよろしくお願いします!」
片山津を出発すると山代温泉に向かう
空は晴れ渡り 絶好の撮影日和となった
昨日も着た明るい紺の浴衣姿になる 加賀はこの浴衣が大好きだった
「これ ほんっとカワイイですよね?」 
両袖の端を引っ張ってマネージャーに見せると 微笑んで頷いてくれた
昨日よりも堅さが取れて素敵! 加賀に合わせて作ったみたいよ
マネージャーの言葉に加賀の顔は大きく綻んだ
山代温泉は江戸時代の温泉場の風情を残しているそうだ
雰囲気のある街並み ”湯の曲輪”の中心となる 総湯の前と中で撮影をする
「加賀さん カワイイ! 昨日とは違うかわいさ! 今日は女の子っぽいね」
一緒に撮影しているモデルさんが言う
「え? そうですかー?」 恥かしさと嬉しさで顔がニマニマしてしまう
「温泉の力かなー? 女っぷりが上がってる! 怪しいなーw 昨日なんかあったんじゃないのー?w」
「そ そんなことあるわけないじゃないですかぁー」 加賀は少しおどおどしながら 笑い返した
鋭い.. そんな見え見えなのか私..
撮影は順調に進んだ 山代温泉を終えると 最後は山中温泉だ
山の中を更に進むと 緑が濃くなって来た
きっと夏には もっと吸い込まれそうになるくらい 濃緑の景色になるに違いない
鶴仙渓という名の自然豊な山あいの川にかかる 総ヒノキ造りのこおろぎ橋を渡る
「凄ぉい! こんなのテレビでしか見たことない!」 
加賀ははしゃぎながら ダメだ 四つとも家族と一緒に来たい! 何日あればいいんだ? と思った
赤い野点傘が立っている 川沿いの張り出しの座席で撮影する
流れる川の水面が日の光を反射して 笑って見えた
サーっと言う心地良い渓流の音と 周りに溢れる自然の開放感に 心が癒されて行く
撮影の一環で川のせせらぎを聞きながらスイーツをいただくと これ以上ないくらいの幸福感を味わった
「いいですね 今日の表情! じゃあ室内のカット撮りますか!」
旅館に入り 夜 布団の中で一日の楽しい思い出を振り返る というシチュエーションの写真を撮る
「OK! いい写真が撮れました! これで終了でーす!」 
カメラマンの声に加賀は安堵の息を吐いた
充実感があった この撮影は一生忘れないだろう
良かったよ! きっといい仕上りになるよ! 
マネージャーの言葉に頬を緩ませる
スマホを取り出すと 「撮影終了! 楽しかった! ありがとう!」 と横山に送った

その女はスツールに腰掛けていた
生田は背後から近づくと 2つ席を空けて座る
「マスター ドライマティーニ」 すぐにオーダーを告げると カウンターの上で手を組み
目の前に並ぶ様々な色形のボトルを眺める
「待ってた」 隣の女がチラっとこちらを一瞥して言った
「おぅ 最近調子はどうーだい?」 
「何 そのオヤジみたいな挨拶」 女が苦笑した
「すまんね ゴルフ仕事でオヤジ連中と絡むことが多くてね」 
生田は目の前に現れたマティーニを早速啜った

247よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:29:33
「なんで席を空けてるの? ここに来なよ」 女が隣の席を指差す
「近くじゃWEARフォロワー3万人のお召し物を全体的に見れないじゃない」
「フッ.. やめてw いいからここに座って」
マティーニーを飲み干し グラスの中のオリーブを口に咥えると生田が女の隣に席を移す
「和田さんは 最近どうしてる?」 
白のワイシャツネクタイにスラックス姿の生田はチェイサーを頼んだ
「憑き物が落ちた感じね パリにも行けるし 今はアンジュを目一杯楽しもうとしてるかな?」
「ふーん 平和なんだw」
「..そうだとしたらアンジュには先のことを全く考えない連中しかいないってことね」
「大丈夫だよ あんたが次のリーダーなんだろ?」
「私は表に立つのまっぴら」
「おいおい カナやタケに務まると思うのか?」
「私のモットーは Que Sera, Sera なの」
「嘘つけ それは私の台詞だよ リナはそんなテキトーな奴じゃない」
「面倒臭いことは人任せなのは知ってるでしょ?」
「いや でも.. カナだって先頭に立って引っ張るタイプには見えないし 
タケだと下の奴らに遊ばれちゃうだけじゃん」
「ウチは遊んでるのが魅力だからw」
「ハハッ! なんだかねーw その調子だったら 私に話しがあるなんて言って来なくていいじゃん」
勝田はマンハッタンをおかわりした
「私さ 飲んでもよくなったばかりだから 飲み方よくわかんないんだよね」
「あっ そっか おめでとう 4月だっけ?」
「意外と弱くはないみたいだけど」
「意外とどころか 超ー強く見えるんですけど で 飲まなきゃ話せない話って何よ?」
「いや 生田の口が軽くなると思ってここに来ただけだから」
「そりゃ残念 そうなるときゃ一晩かけないと無理だね」
「嘘? ちゃっちゃっと終わらせるつもりだよ?」
「マスター ウォッカマティーニをステアせずにシェイクで」
「今日はバイクじゃないでしょうね?」
「電車で来てるよw 事務所寄った後だから」
「..船木について 何か知らない?」
「おっと 本題ですか 船木? 何かって? 例えばどんな?」
「カントリーで何を教えられたか? とか..」
「... アンジュでもそれ把握してんの?」 生田の目が鋭くなった
「それって? まだ何にも言ってないんだけど.. 生田 知ってること教えて?」
「まずはそっちが 何で船木について知りたいのか話すのが筋じゃないの?」
「フーッ.. いいわ 最近船木が川村をたぶらかしてるみたいなの」
「たぶらかす?」
「川村は骨抜きにされてる 気付いてるのは多分私だけだけど」
「それで? それが何か困るの?」
「とぼけないで! 船木と頻繁に肉体関係を持つようになった川村はタケに近寄り
今度は免疫の余りないタケが川村に骨抜きにされそうよ」
「船木のテクを覚えたんだろ?」
「だからそのテクニックをどこで覚えたの? って話 
船木は前にアンジュでOCN騒ぎがあった時 ムロが一度関係を持ってるの
その時は全然そんなそぶりはなくて 初めてな感じで泣いてたって聞いてる
そんな子がどうしてこの短期間で変貌するわけ?」
「なるほど.. アンジュでも動きが活発化してるわけだ」
「何?」
「実はウチの森戸もね すんごぃテクの持ち主らしいんだこれが」 生田は苦笑した
「ウチは尾形に続いて はるなんがメロメロ.. しかも森戸も加入当時は
ウブそのものだったのをこちらは確認してる」
「何が起こってんの?」
「私 北の情報で あの人の一番の教え子が森戸だって聞いたんだけど
アユミが別の筋からも同じこと聞いて来てさ 眉唾だと思ってたことが本当だったって確認取れたんだよね」
「つまり カントリーでは森戸を始め メンバーにそういうことを教えてたってことね」
「まぁ リナも気付いてたようだけど」
「確認できただけでも一歩前進だよ あとは狙いが何か?」
「..カントリー一派によるグループの乗っ取り?」 
生田は突拍子も無くて 譜久村にもまだ言ったことのないことを思わず口にした

248よーろぴあん!:2018/06/17(日) 06:35:14
「まさかw」 勝田がマジマジと生田を見つめる 口の端の笑みが徐々に消えて行った
「無理だよ」 視線を前に戻すと マンハッタンを飲み干した
「そうね そんなことできるわけない でも..」
「でも?」
「いや なんでもない」 生田は髪を掻き上げた手を首の後ろで止め 一点を見つめている
「ジュースはどうなの?」
「梁川?」
「うん」
「今アユミが情報集めてる ただ 私自身はあの子にも何か施してあると思う」
「何か? ウチと同じようなことが起っているとか?」
「うん」
二人の間にしばらく無言が続いた
「帰る」 勝田が立ち上がる
「もういいの?」
「そうね 和田さんがいなくなった後のウチらの形を考える方が先だわ
船木に掻き回されて許してニャン体操をみんなでやるようになったとしても
ウチはカミコくらいしか辞めないだろうし」
「バカw」
「そっちはどうなの?」
「ウチはアユミさんとまりあんラブリンの問題になってくんのかな?
現場では小田と野中もいるし 守護神13期がしっかり支えてくれるようになれば
何があってもなんとかなるでしょ」
「ふーん OCNは13期にあるんだ? 加賀?」
「..ノーコメント」
「カミコに取りに行かせようかなー?」
「やめてw モーニング以外に扱えないと思うけど 痴話喧嘩始まっちゃうから」
「じゃあね ありがと この後もっと飲んでくんなら その分は自分で出して」
「はいはい 御馳走さん パリ公演頑張って」
「頑張って美術館巡りから抜け出すよ」 
勝田は精算をすると 細いシルエットのロングスカートを揺らして去って行った
生田はグラスを干すとバーテンダーを呼んだ
「マスター! 酒はもういいや 何でもいいからフレッスジュースを2種類混ぜて何か作って」

飯窪は満ち足りていた
先ほどまで森戸に攻められ 涙声で許しを請うていた自分が信じられない
今いるホテルは飯窪が宿泊費を払う
アメニティも充実した外資系の決して安くないホテルだったが 森戸とお泊りできるなら
全然高くないと思った
時刻は夜の11時になるところだ
まだ眠ってしまいたくない
森戸の機嫌を窺いながら 飯窪はもう一度愛し合いたいと思っていた
「ペディキュアしてあげる」 飯窪はバックから道具を取り出すと 
ベッドに座ってスマホをいじる森戸の傍にやって来た
「いいよぉ」
「しようよ きっとちぃに似合うよ? 足出しの仕事はまだ無さそうだし いつでも落とせるから」
「ぅん? じゃあお願い」 森戸が素足を持ち上げる
飯窪は床に座ると 森戸の足を持ち 立てた膝の上に乗せる
かわいい足.. 
指の間にトゥーセパレーターを嵌め 爪をエタノールで拭いた後 ベースコートを塗る
「ねぇ 飯窪さん」
「はい」
「私とこうなる前 生田さんと付き合ってたって言ったよね」
「うん」
「今はどうしてんの?」
「会ってないし あまり近づいてもいない..」
「取りあえず前みたいに戻ってくれないかな? プライベートで会えとまでは言わないから」
「どうして?」 飯窪は爪にキュアブラシでピンクを塗っていた手を止め 顔を上げた
「横やんとか また飯窪さんは森戸とばっかベタベタしてるってなるじゃん」
「ネタとしていいんじゃないの?」
「はーちんがいなくなるから仲間を増やさないと」 森戸がニヤリと笑った

249よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:28:58
牧野は待っていた
ようやくここまでこぎつけた
生田から森戸の情報を聞いた後 道重に言われた次の仕事として 
羽賀を弾けさせる方策に当たった
「やり方はまりあに任せる」
道重にそう言われたことは 信頼してくれているようで嬉しかったが 
実際やるとなるとかなりの難問で 牧野は頭を悩ませた
羽賀にキスをして 催眠術をかけるのは簡単だ
しかし道重の言う ”アイドルとして弾ける” と言う状態にするには
本人自体が一皮向けないと無理だと思った
仕事とプライベート ライブコンサートとレッスン それぞれのテンションを
催眠術でカバーするのは不可能に近い
細かく牧野が指示を出すわけにもいかず 羽賀が自分で変わるしかなかった
どうやったら あかねちんが自分から大人になろうとするか?
牧野は羽賀が大人になれば”弾ける”と 感覚的に予想していた 
結局 羽賀が”まるねぇ”と慕う小片を利用することを思いつくが
ハロコンも終わってしまった時期にそれを実行するのは 骨が折れる作業だった
モーニングとつばきがレッスン等で 同時刻に事務所にいる日を見つける
僅かなチャンスを牧野はものにし 事務所にやって来た小片をトイレに誘い込んで
キスをして催眠術をかけた
同じように浅倉の艶やかな大きな唇も奪い やはり催眠術をかける
二人には 互いに好意を持ち 一押しすれば激しく燃え上がる状態になってもらった
そして 後からレッスンのため事務所へ来た羽賀を誘い出し 偶然を装って
情熱的にキスして求め合う 小片と浅倉を物陰から見せた
「まるねぇ.. 何して...」
羽賀は激しく動揺し 顔を背ける
涙を流してその場を離れる羽賀を 牧野は慰め 諭した
「まるねぇも19だから 人を好きになることは自然なの 人はああやって大人になって行くんだよ」
「でも.. でも.. あんな女同士で..」 
「たまたま相手が女だっただけ! 近くにいるから余計にお互いの良さに気付いたんじゃない?」
「でも..」
「あかねちん 大人になりなさい! そしたらまるねぇの気持ちも樹々ちゃんの気持ちもきっとわかるよ」
「...私はまだ子供でぃぃ」
「ぅぅん あかねちんももう16でしょ? いつまでもそんなこと言ってちゃダメ! 大人にならなきゃ!
はーちんが卒業したら 次にもっと下の子が入って来るかもしれないんだよ?」
「はーちん?.. いつも二人でダンスも歌もできないって.. 頑張ったけど上手くできないって...」
羽賀が涙を流しながらしゃくり上げる
「大丈夫! あかねちんはできてるよ! だって歌割も増えて来たじゃん! 
自信を持って! あとは大人になって精神的に強くなるだけ!」
「..ホントに?」
「ホントだよ!」
「..でも 大人になるって.. どうすれば..」
「愛を知るの!」
「愛?」
「まりあに任せて!」
「まりあに?... 私 怖い...」
「大丈夫だって! みんな通る道だよ? まるねぇも樹々ちゃんも愛を知って
一足先に大人になったの! 最近二人とも綺麗になったと思わない?」
「ぅん 綺麗になった」
「そういうこと! あかねちんもそうなろうよ!」
「..どうすればいいの?」
「そうねー 今度の二人ともオフの日 まりあの部屋に来て!」
「何をするの?.. 少し考えさせて..」 羽賀は目を伏せて涙を拭った
あれから数日
牧野は事あるごとに 小片と浅倉は愛を知って大人になったと 羽賀に言い聞かせ
牧野の部屋に来ることを約束させる
周りのみんなには内緒にするように言っていたが 羽賀自身が恥かしさから
小片と浅倉のことや牧野との約束を 誰かに話しているそぶりは無かった
先日 羽賀が小片に連絡を取ったところ 浅倉の部屋に遊びに来ていると返信があったらしい
嘘から出たまことになったようだと牧野は思った そして羽賀を後押しするにはちょうど良かった

250よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:33:38
来客を伝えるブザーが鳴った
モニターを見ると 顔をカメラに近づけてアップになり過ぎた女の子が映っている
「はーい」
鍵を外してドアを開けた
「お疲れさまー 来たよー」
「あかねちん待ってたよ さぁ 入って入って」
羽賀の手には紙袋が握られていた
「これ 食べよ?」
「なーに?」
「551蓬莱の豚まん! 池袋行ったら売ってたから買って来た」
「わー 美味しそう! ありがとう!」
「部屋ん中 豚まん臭くなっちゃうけどゴメンね!」
「いい いい! そこ座って! 今お皿持って来るね」
羽賀は3人掛けのソファに座ると 部屋の壁を見回した
野球選手のポスターがいくつも貼ってある
「はい お皿とー 冷たいお茶」 牧野は羽賀の対面のシングルソファに座った
「前に来た時より ポスター増えたー?」
「わかった? そうなのー これ インディアンスの大谷選手!」
「へー 最近野球は観に行ってるの?」
「うん そんなに行けないけど 4/6のファイターズ関東開幕の東京ドームは行って来たよ!
ほら これ その時の..」 牧野がスマホをいじる
「ポリーちゃん かわいいでしょう! ポりーちゃんとLOVEりんポーズしたの!」
「へー」
「美味しいねこれ あっ ちょっと待って.. これっ 清宮選手のもらったの!」
「何?」
「お面?」
「きもーいw」
「えー? かわいい!」
「マジでー?w」
たわい無い話をしながら豚まんを頬張った二人は いつしか並んでソファに腰掛けている
「ねー まるねぇのことは落ち着いた?」
「うん 別に樹々ちゃんとあーだからって 私と今まで通り 関係が変わるわけでもないし」
「そっかー でも それとは別に あかねちんはもっと大人になった方がいいと思うの」
「..ぅん そう思ったらから来た..」
「良かった! じゃあ ちょっと待ってて!」
牧野がリビングを出て行った
何が始まるのだろうと不安な面持ちで羽賀は部屋に置いてあるものを見ている
「おまたせ」
牧野が現れた
さっきまで時々見かけるワンピースだったのに 黒のTシャツに黒のスキニーパンツを穿いている
腰のクビレからの骨盤の張りがセクシーだった
「着替えたの?」
「雰囲気を変えないとね」
牧野の目付きが先ほどと変わっていた ねっとりと妖しい
下した髪を掻き上げ 細いうなじを見せると羽賀の隣に腰を降ろす
「な なんか感じが変わった?」
牧野の変化に羽賀は戸惑っていた
「あかね 道重さんも心配してるよ?」
「道重さん? 何を?」 羽賀の目が丸くなる
「もうそろそろ弾ける時なんじゃない? って!」 牧野が羽賀の頬を撫でた
「弾ける?」
「そう そのためには大人にならなきゃ..」
牧野の目が細くなり ゆっくりと顔が近づく
羽賀は牧野の妖しい美しさに魅入られ 動けなくなった
唇が重ねられる
羽賀はその時になって初めて体の硬直が取れ 目を大きく開けて抗おうとしたが
体の下から湧き上がって来る熱い何かに翻弄され すぐに牧野の舌を受け入れた
この感じ.. どこかで?..
舌を絡めると脳が麻痺したように恍惚として来て 牧野が導く知らない世界を
早く味わいたくて体が疼いた

251よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:37:27
唇を離すと牧野はジっと羽賀を見た
羽賀は恥かしくなり 胸の前に両腕を回して俯く
「脱いで」 牧野が囁いた
「え?.. ゃだっ..」
「じゃあ 私から脱ぐよ」
ソファから立ち上がると 上に伸び上がってTシャツを脱いだ
ノーブラだった 薄いピンクの乳首がツンと立った 綺麗なフォルムの胸が露わになる
引き締まったウエストへと流れて行く体のラインが美しかった
羽賀は惚れ惚れと見入ってしまった
「綺麗..」
いいなぁ こんな体になりたい..
「さっ あかねも」 牧野は体を折ると 妖艶な目付きで羽賀の顔を覗き込むように促した
つやつやした髪の間から見える 柔らかそうな胸がフルンと小さく揺れる
「でも..」
牧野は羽賀の横に左膝を付いて 首筋に唇を這わせ 服の上から右手で胸を揉む
「ぃゃっ」
羽賀は小さく声を漏らすと 縮こまって身悶えした
牧野は再び唇を重ねると 噛み付くように何度もキスを繰り返し 唾液を啜る
右手は体を這って下りて行き デニムのホットパンツの上から敏感な部分を
ソフトタッチで焦らす
羽賀は上下の快楽と恥かしさで 体がこれ以上ないくらいに熱くなり おかしくなりそうだった
突然牧野が体を離して立ち上がる
羽賀は瞑っていた目を開け 牧野を見上げた
「脱いで」 牧野がまた囁く
羽賀は物欲しげな顔でコクンと頷くと 黒の長袖のトップスの裾に手を掛け 上に捲り上げる
白く飛び出したブラと白い肌が現れた
「ブラも取って」
羽賀が後ろに腕を回すと サラサラとした髪が肩先で踊った 
ホックが外れ ブラのカップが胸の弾力に押されて前に飛び出す 
片方ずつ腕を抜くと 丸く豊満な白い胸がタプンと震えた
ピンクの乳首は既にピンと起き上がっている
「綺麗..」 牧野が呟く
羽賀は両手を交差させてで乳首を隠すと恥かしそうに下を向いた
「まりあの方が綺麗だよ」
「自信持って! 猫背になっちゃダメ!」
牧野は羽賀の腕を掴んで胸からどける
「胸を張って! そう! とても綺麗だよ」
羽賀のしっかりとした肩と 大きいのにアンダーにたわみが無い丸い胸のバランスが良く
均整の取れた上半身に 牧野は嬉しくなった
「その美しさなら 男はみんな あかねに跪くよ!」
「ゃだ..」
「ダメ! 弱気になっちゃ! ちゃんと胸を張って どう?って 顔してみて!」
羽賀はまた下に向きかけていた体を起こして 顔を上げる
「あかね! 綺麗だよ! ほらっ 私見て! って顔しないさいっ!」
羽賀は目を細め 僅かに口角を上げて微笑む
「そう! その顔! 忘れないで!」 
牧野はそう言うと もう我慢できないとでも言うように 羽賀を押し倒し
柔かな搗き立ての餅のような胸にむしゃぶりついた
唇で乳首を咥え 吸い付くような白い肌を唾液で濡らして行く
下で蠢く指はホットパンツから突き出た つるつるとしたボリュームのある太ももを撫で回す
隙間から指を入れ ショーツに触れると 熱く湿ってヌルヌルとしていた
「ぁぁんっ.. ぃっ...」 羽賀が牧野の肩を抱き締め 白い喉を見せて仰け反る
「もう大人になるの! 遠慮なく気持ちよくなりなさい!」
牧野はホットパンツのホックを外しファスナーを下すと ショーツの中に手を入れ 指で掻き混ぜた
「ゃんっ! ぁっ.. だめっ.. んっ」
段々と牧野の手の動きが速くなる
「女になりなさい!」
「ぁはぁっ ぃーっ ぃぃのぉっ.. ぁっ.. ぃっくぅっ.. っぁ...」
羽賀は弓なりになり ドクンと身体を震わせた 乳首がピンピンに立っていた
「今の感覚忘れないで! ステージで踊る時はその快感を意識するの」 牧野が静かに囁いた

252よーろぴあん!:2018/10/29(月) 20:43:47
羽賀は牧野の攻めに 快楽で自然と身体が動いてしまうのを抑え切れなかった
指の動きに甘美な刺激を受けたかと思えば 唇と舌でぞわぞわとする快感を与えられる
恥かしくてイケなくていやらしい気分が はちきれそうなくらいに膨らみ 様々な思いが去来した
これが大人になるってこと?..
女になったって佐藤さんも言った.. でもあの時はまだこんなの知らなかったし..
まりあ どうしてこんなこと知ってんの?.. 大人はみんな知ってんの?..
私 今 女を楽しんでる.. 女って気持ちいい..
シャボン玉の”結局女 女だね”が 何度も頭の中でリピートされた
快感に震えるリズムが 必死にやった16ビートを刻む練習を思い出させる
気持ちいい! もっと! 
何かがクライマックスに近づいてカウントダウンを始め 
我慢できなくなったところで頭の中が真っ白になった
荒い息が多少収まって来ると 目を開けた
まりあが横で微笑んでいた
美しい体に触れたかった
手を伸ばし 胸を触る 温かく柔かな弾力のある胸
スクイーズのように触り心地がいい 
揉むと 芯のように少し硬い感触の乳首が面白かった
乳首だけ摘んでみる コリコリとした感じを楽しむと まりあが声を漏らした
たまらなくなった
まりあが欲しい
スレンダーで綺麗で色っぽい体に覆い被さる
つるつるなのにしっとりと吸い付いてくるような肌に頬擦りする
乳房や乳首を舐めたり 咥えたり チョコミントアイスよりも夢中になって楽しむ
まりあがまたぬるぬるの股間に手を伸ばして来た
同じ気持ち良さをまりあにも! 手をあそこに伸ばすと まりあもぬるぬるだった
嬉しい! 感じてくれてるんだ!
自分にくれる快感と同じ分だけ返そうとして 指を動かす
「ぁっ あっはっ... んっ んん.. あっ.. んっんん んん ぁっ ぁはっ!」
「ゃんっ あっ ぁっぁっ んんっ... ぃぃん ぁ.. ぁっ ぁっぃぃの ゃっ ぅっうんっ!」
二人は悶え 抱き合い 上になったり下になったりしながら絶頂に達した
しばらく仰向けになって息を整える
脱力していた体を起こすと 意外に軽々と動いた
牧野と目が合う 気恥ずかしくて目を逸らす 照れ笑いが浮かんだ
もう一度牧野を見る
両手で前に来ていた髪を 掬い上げて後ろにやる
胸が砲弾のように突き出し 乳首がツンと上を向いた
どう? と言う顔で口角を上げる
フフンと男を挑発するような顔になった
「あかねちん それだよそれ! 大人になったね!」 
牧野は破顔一笑すると 自らも羽賀と同じ仕草をして 妖艶に微笑んで見せる
二人はベッドの上で 心の底から笑った

コンサートツアーも終盤に入る
加賀は温泉郷でリフレッシュできたのか ここ数回 特にOCNに煩わされることなく
パフォーマンスできていた
会場入りして 練習着に着替える
「カエディー 昨日ポスター見たよ」 小田が話し掛けて来た
「ポスター?」
「加賀温泉郷の! 事務所に行ったら置いてあったの」
「あー! 出来上がってました?」
「うん 浴衣姿 すんごぃかわいかった!」 
「何? 加賀 浴衣着たの?」 近くにいた生田が訊いた
「はい」
「紺色のね! 花の模様がとってもかわいいの!」 笑顔の小田が説明する
「左前に着てなかった?」 生田が笑う
「着るか!」 小田が突っ込んだ
「ノーパンで着たの?」 生田がニヤニヤして加賀を見る
「いえ 下着は付けてました」
「もぉっ 何聞いてんですか!」 小田は生田を咎めながら 加賀の腕に抱き付いた

253よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:15:32
肘の辺りに柔らかな感触が広がる
以前少しだけ使っていた抱き枕のようだ
加賀は視線を落として小田を見た
上目遣いでニコニコと加賀を見つめている
「あのポスター カエディー本当にかわいかった サリオキスとのギャップが凄くて」
小田は加賀の腕を挟むように更に胸を押し付ける
「ねー ナイルキアがサリオキスに抱きついちゃダメじゃん 近親相姦だよ?」
生田が無表情になって言った
「生田さん! なんてイヤラシイこと言うんですか! これは兄と妹の兄弟愛ですよ!」
小田は生田を窘めた顔を加賀に向け ニコっとすると正面から加賀を抱き締める
「ねー カエディー!」
「え?」
腰に腕を回された加賀は戸惑った お尻を撫でられた気もする
ヤバッ! 何ともなかった股間がいきなり反応し出す
「小田さん! くっつき過ぎ!」 加賀は小田の肩を掴んで体を引き剥がした
「えー サリオキス冷たーい」 小田が科を作って言う
「お兄ちゃんが正常なんだよ そんなにお兄ちゃん好きなら リアルお兄ちゃんに
抱きついてみれば?」 生田のニヤニヤが戻った
「え? ぜーったいしませんから! ん? カエディーどうしたの?」
内股で中腰になった加賀を見て 小田が声を掛ける
「なんでも.. なんでもないです」 
「うそ? なんか隠してる? 何?」
股間を押える加賀を見て 小田は何かを手に隠していると思ったようだ
小田が加賀の手を取ろうと腕を伸ばすので 加賀は中腰のまま小田に背を向けようとクルクル回った
「もぉ! カエディーったら!」 小田が加賀の背中に覆い被さって腕を前にやる
背中に2つの温かいクッションがグニョンと押し当てられた
ヤバいって! 加賀は更に勃起し 体を折る
「小田! 聖が呼んでる!」 生田が小田の腕を引っ張って言った
「譜久村さん?」 小田は加賀から離れると 首を傾げながら向こうへ行ってしまった
「小田の巨乳に勃起したんだろ?」 生田は膝に両腕を付いて一息付いている加賀に囁く
「..違いますよ」 顔も上げずに呟いた
「無理しないで お姉さんが抜いてあげようか?」 今度は生田が加賀の背中に覆い被さり
耳元に息を吹きかける
顔の横に下がって来た生田の髪の香りが 加賀の欲望を刺激する
前に生田と寝た時の白い裸体と中の温かさがまざまざと甦り 加賀は欲望を封じ込めるために
しゃがみ込んだ
「生田さん! かえでぃーいじめちゃダメじゃないですかぁ!」
薄ピンクのTシャツに白のシャカパン姿の牧野が ニコニコしてやって来た
「やべっ 肉食獣が来た 食べられるーっ」 生田は大袈裟におどけて見せると離れて行った
「かえでぃー もう大丈夫だよ」
「ありがとう 牧野さん」 加賀はゆっくりと立ち上がったが まだ中腰のままだった
「行こ?」 牧野が腕を引っ張る
「え? どこに?」
「もぉっ そのままじゃいられないでしょ!」 
牧野に腕を引かれるまま 加賀は楽屋を出て 通路を歩いた
いけないと思いつつも 牧野の細い腰とプリっとしたお尻が左右に揺れ動く様子を凝視してしまう
くの字に体を曲げたまま 牧野に連れて行かれる加賀の姿は 警察に逮捕された犯人のようだった
「あれ? どこ行くの?」 向こうから歩いて来た森戸が声を掛けた
「ちょっとかえでぃーをいじめるの!」 牧野が微笑む
「いじめる?」 森戸は笑い返して通り過ぎて行った
「あのー これ以上いじめて欲しくないんですけど..」 加賀が下を向いたまま呟く
「大丈夫! 気持ちいいだけだから!」 牧野は鼻歌でも歌うかのように 
笑顔で加賀の腕を引っ張って大きく腕を振り 先を急いだ
後ろで森戸が振り返り 笑みの消えた顔で様子を窺っていることも知らずに..
森戸は楽屋に帰ると飯窪を掴まえた
「飯窪さん 今OCNはカエディーにあるんでしょ?」
「そうだと思うけど 何で?」
「まりあちゃんはそれ知ってるの?」
「どうだろ? 横山は知ってると思うけど 12期は.. わかんないっ」
「そう ..はーちんの卒業も近づいて来たし そろそろ..」 森戸は親指の爪を噛んだ

254よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:19:22
「バットージュチュ?」
「ばっとうじゅつですよ」
加賀は舌ったらずな森戸をカワイイと思った
ハロステの企画で抜刀術を教えてもらうことになった二人は
道場に向かう車の中でソワソワしていた
「えー でもー カエディーは剣道やってたからわかるけどぉ なんで私なんだろぉ?」
「たぶん刀を持つとかっこよく見えるんですよ」
「えー そーかなぁー でもー 刀って怖そう! 切れるんでしょ?」
「そりゃ切れますよ でも最初から持たないと思うし.. 切れたら血がドバーっと出るんじゃないですか?」
「えー! カエディー怖いっ!」
森戸が怯えた笑い顔を見せて 加賀のカーディガンの袖を掴んだ
「大丈夫ですって! 多分殆ど模擬刀を使いますから」
加賀は事前に抜刀術に関して少しだけ調べていた
「森戸ー 使う?」 森戸が首を傾げた
「模擬刀です! 本当の刀 真剣じゃなくて ニセモノの切れないやつ」
森戸はわかったようなわからないような顔で頷く
加賀はそんな森戸を間近で見て やっぱりかわいいと思った
薄紺の控えめなフリル付きのブラウスに褐色のスカートを穿いた森戸は
ポニーテールを揺らして加賀に微笑む
この企画を通してもっと森戸さんと仲良くなりたい.. 加賀も森戸に微笑み返した
道場に着くと道着に着替える
事前に着方を見せてもらっていたので 剣道経験者の加賀はなんとなくわかった
久しぶりの袴に 自然と背筋がピンとなった
「えっ カエディーわかんなぃっ! これ どうすんの?」
隣で森戸が助けを求める
横目でチラチラと加賀を見ながら 黒のTシャツの上に おろし立ての白いバリッとした上衣を着て
帯を締めるところまではできたが 袴に足を通して腰の辺りまで引き上げたところでわからなくなったようだ
「あっ ちょっと待ってください」 袴の紐をしっかり留めると 加賀は森戸に近寄る
「これっ こっち? どっち?」
袴の正面が横に来ている
「それっ もう少し回して」
「えっ こう? あっ!」
手が外れ 袴が下に落ちた
「あれ? 森戸さん 上が逆!」
上衣の合わせの右が上になっていた
はだけないように縛る紐が付いているので間違え難いはずだが 緊張していたのかもしれない
「え? ホントっ! ぅわっ めっちゃ恥かしぃ!」 森戸は真っ赤になって 帯を解き 上衣を開いた
黒のTシャツに少し隠れて 白いショーツが見えた
股上が浅く フリルが付いている 
加賀は思わず目を逸らした
同性なのに何故かドキドキした なんか森戸に似合わずエロい
カワイイのにイヤラしく感じた
アレのせいで 私おかしくなったのかな? 加賀は必死にドキドキを打ち消そうと首を振る
「どうしたのカエディー? これでいい?」 森戸が怪訝な顔で訊いた
「え? ぁ はぃっ 大丈夫! それで袴を上げて..」
加賀は袴を森戸の腰まで引き上げると 少し回して正面を合わせる
柔らかいお尻に手が当たった またドキドキが始まる
「あっ あとは 紐を回して縛るだけ」
「えぇ? わかんなぃ カエディーやって!」 
森戸が言い聞かせるように 加賀の目を見て懇願する
「ちょっと持っててください」 加賀は袴を持つ森戸の腰に手を回し 紐を手繰り寄せて結んだ
「ぅふっ カエディーかわいぃ」 森戸がしゃがみ込んでいる加賀を抱き締める
加賀の顔は森戸の下腹部に押し付けられた
新品の袴の清浄な香りを嗅ぎながら 森戸の柔かな肉体にムラッと来て
加賀は我を忘れそうになった
ダメだっ! これから神聖な道場に入るのに!
体を引き剥がして見上げると 一瞬妖艶な眼差しで唇を舐める森戸を見た気がした
蛍光灯の光が眩しくて 目をしばたいてから もう一度見上げる
「カエディー ありがと」 ニッコリ笑う森戸はいつもの森戸だった

255よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:22:15
「あーっ 緊張したっ!」
稽古を終えた森戸が 加賀と二人きりになった途端に声を上げた
「畳冷たいし 刀重いし 間違ったら怒られそうだし ビビったぁ」 
加賀を見上げて舌ったらずな口調でまくし立てる
「たぶん真剣なら もっと重いはず」
「そうなの? えー怖いっ! あれより重くて切れるんだよね? えっどうしよっ? 私できるの?」
「大丈夫ですよ! しっかり握って振ればできますって」
脱いだ袴を折りたたみながら加賀が言った
森戸は袴を脱ぎ 上衣の帯を解いている
「ホントに? ホントにできる? もうカエディーが頼りなんだからね!」
「大丈夫!」
上衣を脱ごうと 加賀は立ち上がった
不意に背中から抱き付かれ 熱いくらいの体温を感じる
森戸が加賀のお腹に腕を回して抱き締めた
肩甲骨の下に2つの柔かな胸の感触がする
「ちょ..」
「カエディーかっこぃぃ.. なんか.. みんなカエディーがかっこいいって言うのわかった」
「..そんなことないですって」
森戸が体を離す
振り返ると黒のTシャツに白のショーツ姿の森戸が 潤んだ目で加賀を見つめていた
「私 頑張る バットウジュチュ頑張るね」
「はい 一緒に頑張りましょう!」 加賀は頷いた
森戸の抱擁にまだ少しドキドキしている
「カエディー?」
「はい」
「これから ちょくちょく連絡していい?」
もちろんお互い 既に連絡が取れるようになっていたが 今まで2人の間で
連絡を取ったことは殆ど無かった いつもグループの中の一人でしかない
「はい どんどん連絡ください」 加賀は微笑んだが 照れて表情が上手く作れない
「嬉しい! カエディーもなんでも言って来て!」
「はい あのー アニメの話でもいいですか?」
「え? ぁっ ぅん ぃぃよっ いいよ! その辺あんまわかんないけど 何でもいいから!」
「ぃゃっ やっぱりアニメは自重しときます」
「いいよー」
「ぃえっ 横山で懲りてますから」
「なんで?」 森戸が微笑んで訊く
「自分 アニメになると一所懸命なっちゃって 一方的になっちゃうんで」
「わかる」
「え?」
「え?」
二人は顔を見合わせた
「ウケる! もぉわかってるよぉ カエディーがアニメにうるさいの! 前にも熱く語ったじゃん!」
森戸がお腹を抱えて笑う
「そうでしたっけ.. ぁ そうだった」 加賀は苦笑した
「じゃあ アニメ以外! それだったら恋ばなでも何でも聞くよ!」
「えー それだとなんもないです」
「ウケる!www」
恥かしそうに下を向く加賀を 森戸はバシバシ叩いて笑った

「ねー 信じられない話聞いたんだけど」
「何?」
演劇の稽古の休憩中 壁にもたれて座っていた譜久村は 前を向いたまま生田に訊いた
「ばっちょ ジュースに入るって..」
「..あー それね」
「え? なんでっ! 知ってんの!」 生田は勢いよく譜久村の方へ体を向ける
「この前 私だけダンスレッスン出ないで 奥様のショッピングに付いてったじゃん あの時聞いたー」
「えー じゃーなんで教えてくんないの!」
「すぐにわかることじゃん それにウチじゃなくてジュースのことだし」
「もー ミズキの秘密主義にはほとほと参るわ じゃあ何でそうなったのかも知ってんの?」
生田は口を尖らせて 譜久村を見つめた

256よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:27:07
「やなちゃんのおっぱい 独り占めしたかったな」
「ぁんっ 何言ってんですかぁ 金澤さんの独り占めですよ」
金澤はニンマリ笑って 両手で掴んで突き出すように変形した
大きな乳房を 音を立ててまた吸った
「でも 写真集でみんなに知られちゃうじゃない ねぇ その敬語止めて 朋って呼んで」
「努力します.. こっちの方が言い易いので.. ぅんっ」
「あっ.. とか言いながら この子は.. んっ だめっ 指っ.. ぁっ」
乳房をしゃぶっていた金澤が 名前を呼んでと耳元で囁くために 
伸び上がった瞬間 梁川は金澤の背中に回した両手で突き出した尻を掴み
その奥のぬるぬるとしている敏感な部分へと指を進めた
二人は金澤が知っていたラブホテルで愛し合っている
この関係になってから何度目だろうか?
金澤は若い弾ける肉体に溺れていた
品行方正に見える梁川が 顔に似合わないはちきれそうな胸を震わせて
感度良く女の鳴き声を上げるギャップがたまらなかった
金澤に女の悦びをもたらす手練も魅力だ
どこでそんなことを覚えたのか? 何度も梁川に尋ねたが
返答はいつも ”わからない 身体が自然に動くんです” だった
ただ ちょくちょく見かける 小指だけを立てる手が気になった
攻めに入ると その小指で金澤の中を掻き混ぜながら 他の指の関節で充血した突起をいじくる
金澤は長い睫毛の目をギュッと閉じて か細い声を漏らすことしかできなくなった
またある時は 舌っ足らずな口調で 金澤のあそこの状態を実況しながら ペロペロと舐め続けた
”そのおしゃべりな口を黙らせてやりたい“ 何度も攻め方を変えて梁川に挑んだが 
最後はいつも金澤の気が飛んで グッタリして終わる
年下にいいようにされる悔しい思いと 翻弄される被虐的な悦びが 金澤を虜にさせた
今日もその例外ではなかった
「金澤さんのここ ヒクヒク言ってますよ 乳首ももうピンピンじゃないですか
困っちゃうな 私.. こんなにイヤラシイ先輩に付いていけないです」
「ゃだっ だめぇっ..」
「もう早く我慢しないでイッちゃったらどうですか? と・も・こさん!」
「腹立っ〜っ んっ ぁっ ゃんっ ゃっ ぁっ」
「ほらほらぁ 早くしないとイッちゃうよぉ〜!」
「ぁはっ! ぃっ....」 金澤のピンと立った乳首を乗せた胸が 仰け反る動きで波を打った
目尻に滴を乗せたまま 乾く唇を内側に畳んで湿らす
金澤は余韻に浸りながら 身体を仰向けから横にすると 梁川の胸を玩具で遊ぶように撫で摩った
「まだ 秘密ですけど 金澤さんだけに教えてあげます」
「なぁに?」
「ジュースに新しい人が来ます」
「ええっ!」 金澤の目がパッチリと開いた 
指は昔のラジオの受信を調整するように 乳首を右に左に転がしている
「誰っ?」
「カントリーから情報が入ったんです」
「だから誰?」 指に力が入った
「痛っ! 稲場さん..」
「うそっ! なんでっ?」
「そこまでは知らないです..」
金澤は胸から手を放し 呆然と天井を見つめた
「..まなかちゃん?」
「..私 どうしていいのかわからない..」 
心細い声を出す梁川を見た
捨てられた子犬のような濡れた目をしている
金澤は思わず抱き締めると 新たに燃え上がった欲望のまま梁川を愛した
「大丈夫! きっと大丈夫! 私がいるから」 何の根拠もなかったが梁川を安心させたかった
「ぁぁんっ 気持ちぃぃっ いいのっ.. もっと もっとください 何も考えられないように!」
縋り付くように金澤に体を預けた梁川は あられもない声を上げて乱れる
「ぃやっ もぉだめっ もぉっ.. ぁっ ぁぁんっ...」
いつも以上に濡らした梁川は 下を掻き混ぜる金澤の指と 乳首を軽く噛んだ歯で絶頂を迎えた
「朋っ イッちゃう! ぁふっ....」
白い少女の体が 若鮎のように跳ねる
金澤は横になってグッタリする熱い体を抱き寄せると 自分の胸に押し付けられた梁川を愛おしみ 髪を撫でた

257よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:31:22
今日こそは..
佳林は決意を胸にエレベーターに乗り込んだ ハロドラの収録スタジオに向かう
「ねー ふと思ったんだけど いつも一緒にラジオやってるあの方に教わるのが早いんじゃない?」
金澤の言葉を思い出す
裏切られたと思った金澤との関係は すぐにいつもの状態に戻った
植村が慰めてくれたおかげで佳林は金澤を許し こちらから声を掛けた
「良かったー 佳林ちゃんまだ怒ってるかと思った」
「私じゃない子にセクシーを教えたのは腹が立つけど 朋が私にも教えてくれるんならいいよ」
「だから教えてたんじゃないって」
「やってたじゃん」
金澤は真っ赤になった
「もういい それはいいの! じゃあ朋 いつ教えてくれるの?」
佳林がそう訊いたところで 金澤は別の先生の存在を示した
その後に何度かラジオ収録をしたものの ことがことだけに 佳林はどう切り出していいのかわからず
今日を迎えていた
「おはよう!」
「おはようございます!」
鈴木は白のカットソーにデニムのスカート姿だった 佳林も白のブラウスだ 被った..
「おっ 佳林ちゃん 今日はおそろだね!」 鈴木が自分のシャツの胸の辺りを摘み上げる
「はい よく晴れてて 暖かかったし」
「いいよー 姉妹みたい! 私たち 真っ白な天使みたいな姉妹ってことで!w」
「はい!」
鈴木はいつもと変わらず無邪気な笑顔を見せた
「帽子かわいい!」 佳林の頭の上を指す
「あっ これ かわいくて一目惚れしたんです」
「なんか羊さんみたい」
佳林は照れて 黒のフェルトのベレーを両手で押えた
収録は和気藹々とする内に あっと言う間に終わった
二人並んで写真を撮ってもらうと スタッフに挨拶をしてスタジオを出る
「鈴木さん 今忙しいんですか?」
「うん 歌はもうだいたい録ったんだけど プロモーションで撮影が多くて」
「うゎー いいなぁ ソロデビューかぁ」
「佳林ちゃんもしたい?」
「え? 私はもっとジュースで頑張らないと.. あの 鈴木さん!」
「何?」
「私にセクシーを教えてください!」
「はぁ? どうしたの? 急にw」
「私 鈴木さんみたいにセクシーになりたいんです!」
「えー 私セクシーかなぁ?w」
「セクシーじゃないですか! だからソロデビューもできるんだし!」
「でもぉ 教えるってぇ..」
「..聞いたんです ボーノでいろいろセクシーなことを研究したって」
鈴木の顔から笑いが消えた 佳林を一瞥すると前を向いて無言で歩く
「教えて欲しいんです! そうしないと私 一皮剥けない!」
「..佳林ちゃんはそのままでいいよ そのままでかわいいから」
「私 わかんないんです! このままだと大人になれないっ! 成長するにはどうすればいいのっ?」
鈴木が足を止めた 振り返って佳林の顔を見つめる
「ねぇ 本気でそう思ってる?」
「はい」
「じゃあ 佳林ちゃんを私の好きにしていい?」
「セクシーを教えてもらえるなら..」
「わかった.. 今は忙しい時期だから あまり時間は取れないけど
ちょっと味見させてもらおうかな? 付いて来て」
鈴木はスタスタと通路を進むと エレベーターを通り越し 階段を下りた
佳林は期待で頬を緩ませながら 鈴木に遅れまいと歩みを速める
「ここでいいかな?」 2フロア下がったところで 鈴木は通路を見渡して誰もいないことを確認すると
佳林に来るように手で合図した 二人でトイレに入る
「一人で仕事するようになるとパートナーがいないから こういうスキルが落ちちゃうんだよね 
ちょうど良かった」
振り返ってそう言った鈴木は これまで見たこともないような妖しい笑みを浮かべていた

258よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:35:19
「ねぇ佳林ちゃん セクシーってなんだろ? どういう意味?」
洗面台の脇に荷物を置くと 鈴木がおもむろに訊いた
「え? 魅力があるとかぁ なんかそういう..」
「うん じゃあ 英単語のsexyからyを外すと?」
「セッ..クス?」
「自信持って言いなよw」
「セックス」 佳林は真っ赤になって下を向いた
「恥かしがるってことは その意味を当然知ってるよね?」
黙って小さく頷いた
「そう 魅力は魅力でもセックスに関わる魅力なわけ じゃあ..」
鈴木はバッグの中を探ると 20cmくらいの細めのスプレー缶を取り出した
「この商品がいかに魅力的かってことを言葉に出さずに マイムっぽくやってみて?」
小首を傾げた佳林はおずおずとスプレー缶を受け取ると 
少し考えてからフタを取って頭に吹き掛け 缶を眺めながら驚いたようにニッコリ笑った
「いいじゃん じゃあ今度はそれをセクシーにアピールしてみて」
「えー? セクシー? 難しぃ..」
佳林は缶を見つめたまま固まった
「貸して」
鈴木は缶を受け取ると 妖しく笑って缶に頬擦りする 
舌を出して缶を舐めるフリをすると 佳林を挑発するように見つめたまま
胸に押し付け谷間を這わせ 吐息を漏らすように頭を仰け反らせた
「凄い!」 佳林が感嘆の声を上げる
「ね? セクシーに見せるって言うのはこういうこと そのためには
セックスの気持ち良さを理解しないとダメ」
佳林はまた下を向いた
「したことある?」
「..ないです 男の人とは..」
「良かった! あるって言われたらどうしようかと思った」 鈴木は歯を見せて笑った
「私たちアイドルだからね 男の人とはやっちゃいけないんだ それ正解! じゃあ誰としたの?」
「..うえむー 朋とも途中まで..」
「ふーん 気持ち良かった?」
佳林はまた小さく頷いた
「そっか うえむーは見た感じいい女だけど かなとももなかなかいい体してるよね?
でもあの子は直線的だから もう少したぶらかしてくれる存在がいたら もっといい女になるのに」
佳林は金澤に妙に詳しい鈴木がちょっと気になった
「佳林ちゃんも真面目だからなぁ」
鈴木が近づく 佳林の頬に手をやると優しく撫でた
「流石美容マニア! 肌のキメが細かいね」
細く美しい人差し指で佳林の唇に触れる
「唇の形は私と少し似てるかな?」
指を横にして口に沿って ゆっくりと左右に動かす
「舌出して舐めてみて」
佳林は少し躊躇ったが 舌をチロっと出して指を濡らした イヤラしい気分が急速に体を熱くする
「ふふっ 佳林 エロっ..」
鈴木は佳林の顎に手をやり 少し顔を上げさせると 艶めかしい目をしてゆっくりと唇を重ねた
鈴木の舌は 佳林の口腔の気持ちのいい部分を隈なく刺激する
佳林はいつしか自分から舌を伸ばし 絡め始めていた
唇を離すと 唾液がキラキラと糸を引いて落ちて行った
鈴木が顔を個室の方へ向け 入るように促す
ドアを閉め 鍵を掛けると 鈴木の手は佳林の白いブラウスの上を彷徨った
高まりを感じて佳林の呼吸が荒くなって行く
首筋に唇を這わせる鈴木は 手を下へと移動させ 黒のパンツのホックを外して中へ忍ばせた
「ぁっ..」 佳林が思わず声を上げる
「ちょっとぉ もう結構濡れてるじゃん」 
鈴木は耳元で囁くと ショーツの上から縦に指をスーッと上下に往復させた
「あっ」 体をすくめた佳林は はぁはぁと僅かに口を開けたまま呼吸している
「残念だけどあんまり時間がないのよねぇ この気持ち良さをしっかり覚えるんだよ」
ショーツの中で鈴木の細い指が踊った
「ゃぁんっ ぁっ ぁぁっ.. ぃっ.. ぁっ ぁっ」
顎を上げて体をくねらす佳林の口から 女の悦びが漏れた

259よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:39:00
「じゃーね また」
「はい また明日」
かわいいなぁ 梁川を見送る金澤の目が細くなる
たくさんの人の背中に紛れて見えなくなって行く 今日も楽しかった..
「金澤さん!」 後ろから名前を呼ばれてビクッとした
誰? サッと振り返る 小柄な女性がいる
「石田さん?」 驚きで目が丸くなった
「こんなところで会うなんて 珍しい..」
渋谷駅の雑踏の中で 金澤は石田との邂逅を喜んだ
ダンスなんかの実力でモーニングの中に存在感を発揮する石田が
叩き上げやいぶし銀のイメージがあって 金澤は好きだった
「ちょっと話がしたいんだけど..」
「いいですよ! お茶します?」
「うん スタバでも行く?」
「はい」
二人は歩き始めた
金澤は石田の愛想笑いが口の端で留まっているのが気になった 目が笑っていない
「石田さん どこ行ってたんですか?」
「うん ちょっと..」
金澤は不穏なものを感じ 黙って石田の後を付いて行く
時折当り障りのない 天候や周囲の状況についての言葉を交わす
店に入り オーダー後飲み物を持って席に付くと 石田は金澤の目を覗き込むように見た
「ごめん 私 さっきからずっとカナトモ見てたんだ」
「え?」 金澤の脳裏に梁川が浮かんだ 
でも二人して遊んだ後に家へ帰るため 駅で別れたくらいしか見られてないなら問題はない..
「いつから? もう少し早く声掛けてくれれば やなちゃんもいたのに」
自分から梁川の存在を示した 後ろめたいことはないと言うアピールなのかも?
話しながら自分でそんなことを思った
「..二人でラブホに入る前から」 石田が金澤の挙動を観察するように言った
関係がバレた衝撃で 金澤の目が泳ぐ 
何も言うことができず ただどうしよう? と気持ちばかりが焦る
「別にあなたたちの関係を咎めるつもりはないけど なんでそうなったのか聞きたくて」
「..なんで?」 やっとのことで金澤は呟いた
「正直に言うと 今 モーニングやハロの中でおかしなことがいくつも起こってるんだけど
私はその情報を集めるジュース担当なの」
「ジュース担当? 石田さんって いったいどういう..?」
金澤は混乱した 石田は何者なのか? まるで秘密組織の一員のような話しぶりに面食らっていた
「モーニングはハロのフラッグシップだから いろんな情報を集めて
リスクヘッジに努めなければならない ただ それだけ」
石田には似合わない言葉に 金澤はまだ理解できなかったが 無言でゆっくりと頷く
「で やなみんとどうして そういう関係になったの?」
そういう関係という言葉に 金澤は梁川の裸体と嬌声を思い出し 下を向いた
「..わかんないです 以前やなちゃんから突然キスされ そういう関係になって..」
石田はハッとした
「キスされると突然興奮して来て 自分でもよくわからなくなる?」
「あっ はい.. なんでそれを?」
「やっぱり..」 石田は顎に手をやり 考え込む
無言の時間が続き 耐え切れなくなった金澤が切り出した
「あの.. 関係ないかもしれないですけど カントリーではなんかそういう
テクニックみたいなものを教えていたとか聞いたことあるんですけど」  
「誰からそれを!?」 石田が身を乗り出して訊いた
「えっ? それは..」
「山木ちゃん?」
「え?」 金澤は石田からすぐに正解が出たことに動揺し 言葉に詰る
この子 梨沙ちゃんとも関係持ったのかしら? 石田の中に複雑な思いが交錯していた
「梨沙ちゃんもテクニシャンだったでしょ?」 カマを掛けてみる
「確かに.. なんでそれを!?」 金澤は驚いた顔を見せて また同じ言葉を繰り返した
今度は石田が恥かしそうに下を向いた
「え? 石田さんも山木ちゃんとやって?..」 
モゾモゾと居心地悪そうにする石田を見て金澤は確信した

260よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:43:48
「ねー ばっちょがジュースに入ることになった理由も知ってんでしょ?」
生田が譜久村の二の腕を指でつついた
「痛いって」
「喋らないなら もっとやってやる」
「もぉっ アユミがカナトモから話聞いて来たじゃん」
「梁川とできてる話?」
「そう! あなたもりなぷ〜からアンジュの話聞いて来たでしょ?」
「船木が川村落として その川村が今度はタケに粉かけてる話?」
「粉かけてるってw お婆ちゃんか!」
「え? 粉かけるって言わない? 砂じゃないよ?」
「あっ あれは砂か」
「え?.. ま いいや それで?」
「ウチは森戸 アンジュは船木 ジュースは梁川 共通項は?」
「カントリー」
「そうね そして稲場は元カントリー つまり破門された人.. それをジュースに入れれば?」
「..梁川を牽制できる? だったらウチとアンジュはどうすんの?」
「その必要はないと上は考えたんでしょ?」
「なんで?」
「ウチはウチらが優秀だからじゃん? って言うのは嘘だけど
大所帯だし OGの目も厳しいし 目立つから まだ必要ないと思ったんじゃない?」
「じゃあ アンジュは?」
「さあ? 和田さんがいなくなるから 案外刷新させるつもりなのかもよ?」
「まさか!」 生田の頭に 自嘲する勝田の顔が浮かぶ
「だけど それじゃまるで カントリーメンバーでハロを牛耳ろうとする人と
逆にそれを阻もうとする人が上にいるってことにならない?」 生田が譜久村の目を見つめる
「そういうことになるかもね でも本当にハロを牛耳ろうとしているのなら 私たちもそれを阻もうとする方よ」
「ばっちょは仲間?」
「どうかしら? 敵の敵は味方ってことはあるかもしれないけど」
「牧野の後ろにいる道重さんも 私たちの味方かどうかハッキリしないし」
「そう 事はそう簡単じゃないのよね こっちにはOCNも関わって来るし」
「あー 頭痛ぇー」
「まっ 難しく考えてもしょーがない 臨機応変にやってくしかないわ
こちらの優先順位は今まで通り OCNの顕在化が一番だよ」
「そっちは最近少し大丈夫かなって思ってんだよね」 生田が優しい目になった
「確かに.. 加賀と横山の付かず離れず ちゃんとお互いを見てて
フォローできるところはちょっと安心できる まりあも思った程干渉して来ないし
でも楽観はできないよ いつ状況が変わるかわからないんだから」 
「ときどきさ 加賀が僕の横山ですから! みたいな態度取るんだよね 
それが頼もしいんだけど面白くてw」
「横山も ほらぁあんたシャンとしなさいっ! みたいなとこ見せるよね?」
「そうかもw いいコンビだな あいつら」
「でも楓くんモテるからなぁ」
譜久村は向こうで小田にくっつかれている加賀を見ながら言った
「肉体関係は今のところ 本妻と愛人まりあだけか」
「あなたもやってるじゃん きっかとみーこともしてるし」
「とんでもないヤリチンだなぁ」
「今回のOCNが変容してて どうやらモーニングメンバーだけにしか見えないってわけじゃなさそうだから
もっと増えるかもよ?」
「でも 都合がいいことに モーニング以外には移らないみたいじゃん」
「それも今のところは という話だから」
「森戸は狙ってんのかな?」
「どうだろう? 前の森戸だったら もう懲り懲りと思ってるはずだけど」
「その辺がハッキリすれば まだやり易いのにね」
「全く.. 明確な敵対行動が無ければ 私たちは仲間だし 仕事も続けて行かなければならないから
必要以上に波風を立てることは避けたいしね」
「とりあえずジュースはたいへんだ カナトモは梁川と別れるの?」
「アユミの話だと 私がついてなきゃダメってことらしいよ」
「宮崎よりも骨抜きにされてんじゃん」
「いや 影で調整役に回って ジュースが崩壊しかねないのを身を挺して守る覚悟なんでしょ?」
「どこもサブリーダーは苦労するねぇ」 生田がニヤニヤして言った

261よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:47:43
「横やん 終わった? 一緒に帰ろ?」
振り向くと白のブラウスに黒のジャンパースカートを合わせた森戸が立っている
「はい」 最後にスマホの画面を確認すると カバンに押し込んだ
一昨日もダンスレッスン後 途中まで一緒に帰った
ここのところ コンサートツアーに演劇と新曲披露が重なったため とにかくレッスンが多い
同じレッスンを受けて解散となれば 必然的に森戸と一緒に帰る回数も増える
カントリーガールズで先にデビューして 今も兼任でモーニングにいる森戸ではあるが
横山は親近感を持っていた
今年の石田のバースデイイベントでミニモニをやった時に それは決定的となった
背が小さくて童顔.. コンプレックスと言う程ではないものの 横山にとって
よく似た背格好の森戸がかわいいことは 自分にとっての安心感にも繋がり 心強い
他のメンバーに別れを告げて控え室を出る
今日は早く終わった日だったが 事務所の玄関を出ると辺りは既に暗くなりかけていた 
「横やん 今日マネージャーに呼ばれて少しいなかったよね?」
「あっ はい」
「この前もそんなことあったし 何の話か当ててみよっか?」
「え? わかります?」
「写真集!」 
「凄い! よくわかりますね!」
「私もあんな感じだったから」
「あっ そっか 森戸さん もう出してますもんね」
「どこで撮るの?」
「千葉とか.. グアム?」
「ええ? 海外行くの? いいなぁ 横やんズルい!w」
「すみません」
「私は沖縄だった」
「沖縄もいいじゃないですか」
「うん 海がねー とーっても綺麗なの! あっ 横やんも海の無い県出身じゃんw」
「はい 海 殆ど行ったこと無かったから 夏と言えば長瀞w」
「ウチも那須塩原とか矢板とか鬼怒川w」
「でも 川に行っても水着にならないじゃないですか」
「学校のプールでしか着ないよね」
「はい だから 写真集とか 嬉しいけど恥かしくて」
「すんごくわかる」
「水着とか あれって選べるんですか?」
「他の人はどうかわからないけど 用意されたもの着たよ 大体そうなんじゃない?」
「そうですよね あー 凄いの来たらどうしよう?」
「そうそう 凄いの来たらヤだよね 私 スクール水着みたいなのちょっとヤだった」
「あー なんか紺の」
「うん あれって 意外と体の線が出るじゃん? なんかビキニより嫌かも」
「わかります でも ビキニはビキニで 殆ど隠れてないし」
「布が少ないw」
「そもそも着たことないw」
「そうだよね 学校以外のプールもそれほど行くことないのにw」
「ポーズとかどうするんですか?」
「いつもと一緒 カメラマンさんの指示に合わせていろいろやるだけ」
「でも 水着用に何か考えたりしました?」
「考えないw 恥かしいしw」
「そうですよね」
「でも 横やん いいよね」
「何がですか?」
「実は結構スタイルいいもん」
「そーんなことないですよ!」
「コンサート衣装もクビレあるから ヘソ出しとか割りとイケてるし」
「森戸さんだって かわいいじゃないですか」
「そんなことないよぉ あー カエディーみたいにスラっとしてればなー」
「かえでー いいですよね 手足長くて」
「うん めっちゃ長い! ねぇ カエディーの裸見たことある?」
「えっ?.. ぁるかな?」
「ふ〜ん」 森戸がニヤニヤと横山を眺めた

262よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:53:08
横山は片山津温泉での加賀との情事を思い出した
加賀が好きだという気持ちを乗せて 突き入れて来る
あの時の快感と 互いの気持ちが通じ合えた気がした幸福感は まだハッキリと記憶していた
熱を放ちながら求めて来る加賀を 包み込んで受け入れる
加賀の愛を絞り出し 全て享受しようと言うように 誰にも教えられたわけでもないのに
横山は体を動かした
白い肌 細くて長い指 凛々しい眉 そして濡れた目
あの時の加賀は あの時の横山にとって 間違いなくただ一人の一番愛している人だった
「横やん?」
「えっ?」
森戸が物思いに耽った横山に声をかけた
電車の中で森戸がいるにも関わらず 加賀との夜を思い出していた横山は
恥ずかしくなって 取り出したスマホの画面を見てごまかす
「どうしたの? 横やん? 顔が赤いよ?」 森戸はまたニヤニヤしていた
「カエディーの裸 思い出した?」 耳元に顔を寄せ 小さな声で囁く
横山は照れ笑いしながら目をギュッと瞑って 顔を横に振った

「はーちん?」
頭の中を真っ白にした恍惚の霧を晴らして 尾形が目を開ける
森戸が妖艶な笑みを浮かべていた
「今日はぁ ちょっとサプライズがあるんやで」
舌ったらずで いたずらっ子のように森戸は言った
「何や?」
レッスン日の今日 二人はみんなよりかなり早くに出て来ると
使われていない部屋に鍵を掛けて 逢瀬を楽しんでいた
森戸はスマホを少し触ると 立ち上がってドアの鍵を外しに行った
「え? ちょっと待ちぃや!」 尾形が慌てて服の乱れを直そうとする
森戸はお構いなしに ドアを開けた
「入って.. サプラーイズ!」
「飯窪さん..」 尾形は驚きで動きが止まる
「はーちん こんにちは」 飯窪は尾形を見た後 申し訳なさそうに視線を逸らした
森戸は再びドアを閉め鍵を掛けると 飯窪の腕を引いて尾形の元へ戻って来た
「終わってないんやから 服脱ぎぃや」 
「え? 飯窪さんおるやん?」
「その飯窪さんが はーちんとするんやから」 森戸は悪い笑みを浮かべて言った
「ちぃちゃん 私 聞いてないっ!」 目を大きく開いて 飯窪は抗議する
「何言っとん? はーちんはもう卒業するんやで? 想い出作ってあげな」
「でも..」
「ウチの言うこと聞けへんの?」 森戸は飯窪の左胸に手をやり 乳房を摘んだ
「ぃたっ ごめんなさいっ」
「はーちん 恥ずかしいとこ見せてかんにんなぁ 本当は飯窪さんもはーちんとしとうて しょーがないんや」
「え? でも..」
「でももハモもあるかいや この子ちょっとMっ気あるさかい ちょっといじめるくらいが
よぉけい燃えるんや ほら 見とき!」 
森戸は飯窪に一言指示すると 後ずさる尾形の唇を塞ぐ
尾形はあっという間に 自分から抱き付く方へ転じ 森戸と激しく舌を絡め始めた
唾液のぴちゃ くちゅと鳴る淫猥な音を聞きながら 飯窪の目は羨望の眼差しになって行く
唇が渇き 舌で舐め回した
「どや? はーちん美しいやろ? こんなに白いんやで?」
森戸は唇を離すと 飯窪に顔を向けて言った
尾形が掛け戻してしまった白のブラウスのボタンをもう一度上から外し 
ブラが現れると ズリ上げて白人のような薄ピンクの乳首を摘んだ
「ぃやっ」 尾形が恥ずかしさで顔を背ける
「同じトリプルAでも 飯窪さんよりあるわな」 森戸は笑って 両手で乳房を下から掬うように
持ち上げると 少し盛り上がった丘の頂点の突起をペロンと舌を出して舐めた
飯窪は悔しそうな顔をしながら もじもじと両脚を閉じ 腕を組んだ
「なんや その気になって来たんか? こっち来ぃや」 
森戸が手招きすると 飯窪は潤んだ瞳でおずおずとやって来る
「はーちん! 大人の女 飯窪さんが 美少女はーちんと愛し合いたいんやて」 
森戸は立ち上がって 飯窪の腕を引き 切なげな目でつばを呑み込む尾形の前に突き出した

263よーろぴあん!:2018/10/29(月) 21:58:20
左耳に呼び出し中の音が響く
ちょっと夜遅くなり過ぎたか...
ふと昼間の話を思い出し 竹内のことが気になると 
話さなきゃと言う思いが強くなった
耳からスマホを離し 画面を見る
呼び出しが30秒になろうとしていた
ま いいかぁ..
譜久村が電話を切ろうとしたその時 繋がった
「あかりちゃん?」
呼び掛けに反応がない?
「あかりちゃん ごめん こんな時間に電話して」
「み..ずきちゃん どうしたの?」 声の調子が変だ
「ううん 別に用事はなかったんだけど たまに声を聞きたいなぁと思って」
「うん..」 
息が荒い 薄っすらハァハァと聞こえて来る
「あかりちゃん? どうしたの?」
「..え? な なんでもないよっ ぁっ..」
「..なんか邪魔した? 電話切った方がいい?」
「ぁん..」 スマホの向こうで竹内が でんわ切った方がいい?って 
と誰かに確認している声が小さく聞こえた
「誰かいるの?」
「ん? ぃなぃよ? ..ぁっ ..だめっ ぃやっ 声出ちゃう..」
「..かわむー? かわむーなの?」
「え? なんで かむちゃんだと?..」 竹内が驚きの声を出した
向こうで水を掻き回すような音がする
竹内はスマホから顔を離したようで ハァハァと言う息遣いが聞こえなくなった
「ぃっ...」 切羽詰った竹内の高い声が一瞬聞こえたかと思うと 電話は切れた
譜久村はソファの前にあるローテーブルにスマホを置くと 両脚を折り曲げて膝を抱える
寂しい気持ちが去来していた

「ちぃちゃん 胸すんごぃ」 
羽賀が森戸のライトグリーンのカットソーを見て言った
新曲えーがなのプロモーション撮影中だった
スタッフが次の段取りをしている間 メンバーはそれぞれ少人数で固まって談笑している
「ふふっ 私セクシーキャラじゃないのに いっぱい詰めてんのw」
羽賀がいきなり胸について触れて来たことを少し意外に思いながら森戸は答える
「ふ〜ん 色っぽい」 
まじまじと森戸の突き出た胸や白のタイトなミニスカートから出た太ももを見て 羽賀は言った
なんか変わった.. 森戸は今まで容姿についてや性的な意味を持つ言葉を
口にしたがらなかった羽賀に変化を感じ取る
「あかねちんだって 片方肩出てるし 色っぽいよ」
「そう? ありがと!」 
ニッコリ笑って見せる羽賀に 森戸は確信した
この子 女になった! ならば..
「あかねちんの肌 きれい..」 森戸は羽賀の背後に廻り つるつるとした肩をそっと撫でる
「ふっ くすぐったぃ」
「私と違って 本当におっきぃし」 森戸の手が肩から肩甲骨を這い 
こそばゆくて開いた脇の下を通って 右胸を掬い上げるように持ち上げた
「ちぃちゃん ヤバぃっ!」 驚きで振り返った羽賀が 目を見開いて森戸を見つめる
すぐに唇の端が上がり 笑みを浮かべた
「もぉ えっちぃw」
「あかねちんこそ 私のどこ見てたの?」 森戸が羽賀の目の奥を覗き込むように囁く
二人は互いに見つめ合いながら リップグロスで濡れた唇を舐めた
「ねぇ 今度ゆっくり遊ばない?」 森戸は正面から羽賀の腰に腕を回して言った
スタジオの隅の暗がりにいる二人に 周りは誰も注意を払っていない
「いいよ」 妖しい笑みを浮かべた羽賀が頷く
森戸は誰が羽賀を成長させたのか気になった
ついこの間まで 末っ子キャラで幼く 気楽なそぶりだったのに..
今年の夏は勝負時になりそうね 
森戸は目を細めると 羽賀の腰を押してみんなのところへ戻った

264よーろぴあん!:2018/10/29(月) 22:02:51
「はーちん.. 私 はーちんのこと好き ずっとこうしてみたかったのかも..」
飯窪は両手で 椅子に腰掛けた尾形のブラウスをゆっくりと開いた
「綺麗.. 本当に羨ましい 白くて..」 
尾形はそんなことない と言うように軽く顔を横に振る
飯窪は躊躇った
今までは生田や森戸がリードしてくれていたが 尾形を前にして 
どうしたら良いのかわからなかった
「ハハッ 飯窪さん 根っからのMっ娘やから戸惑っとるわ 困ったのぉ はーもMやしw」
少し離れたところに座った森戸が ニヤニヤしながら声を掛けた
飯窪は恨みがましい目で唇を尖らせて 森戸を振り返る
睨みつけているようで 助けを求めていた
「はーのおめこ クンニしたげたら どや?」
尾形が真っ赤になって また小さく顔を横に振った
飯窪は下品な関西弁が 森戸の口から発せられたことに驚きながらも
従順に受け入れてしまう自分に悔しさと欲情を感じつつ しゃがみ込む
尾形は驚き 少し開いて楽にしていた両脚を閉じた
既に森戸にフレアスカートとショーツを脱がされ フィギュアスケートで鍛えた筋肉が
僅かに残る 細すぎない真っ白な太ももが眩しかった
飯窪は尾形の膝を両手で掴み 左右に開く
それほど抵抗も無く広げられた両脚の間には 白い肌に少し赤みが差した薄ピンクの生殖器が
粘液を纏いテラテラと光っていた
飯窪はおもむろに顔を埋めると舌を伸ばす
「ぁっ ぃゃっ..」 尾形が小さく呟き 両脚をまた閉じようとする
両耳をツルツルとした心地の良い柔らかさの太ももで圧迫されながら
飯窪は目を閉じて ムワっと温かな器官を舐め 啜った
イヤラシイ匂いがするかと思ったが ボディソープの残り香が先に来て
逆にそれが飯窪を興奮させた
鼻に充血して大きくなった突起や薄い毛が当たったりするが おかまいなく 
ミルクを舐める子犬のように一心不乱に舐める
乱れる尾形の声が殆ど聞こえないのは残念だが 
気持ち良さが太ももを押し付けて来る強さでわかった
飯窪の頭を押えて遠ざけようとする手に力が入り
一際強く顔を太ももで挟まれた後 尾形は急に脱力した
達成感に頬を緩ませて飯窪が立ち上がると 尾形は椅子の背もたれに
体を預けて軽く反り返り 目を閉じて余韻に浸っていた
「気持ち良かった?」 
手で口を拭い飯窪が囁くと 尾形は薄っすらと目を開け 恥かしそうに微笑んで小さく頷いた
「気持ちよぅイったんなら はーもお礼せんとなぁ」
背後から森戸が声を掛ける
いつの間にか存在を意識しなくなっていた飯窪は ドキっとして振り返った
森戸はテーブルに頬杖を付いてスマホを覗いている
「飯窪さん..」 尾形が腕を軽く引っ張った
「座って..」 隣の椅子に腰を下すと 今度は尾形が立ち上がる
「まだちょっとだけあるけど 今までいろいろありがとう」 尾形は潤んだ目をしていた
目を伏せてかぶりを振る飯窪の頬を 尾形の白い手が包む
唇が重なった
飯窪は一瞬 今キスしていいの?と思ったが すぐにそんなことはどうでもよくなった
長い長いキス
舌を絡め お互いを求め合う
熱い高まりが頭を痺れさせて行く
尾形の細い指が飯窪の鎖骨をなぞりながら下へ降りて行く
左胸の上に辿り着くと 円を描くように優しく撫でた
突然尾形が唇を離し ブーっと吹き出す
「お好み焼き一枚の厚みも無いでw」
「せやろー 目玉焼きくらいやで」 森戸が応じる
「失礼ね! 今日は盛らないコーデだから しょうがないでしょ!」
「見るの めっちゃ楽しみやわぁ」 尾形が楽しそうに飯窪のカットソーを捲り上げる
「あっ ホンマや カップ入ってないやん」 アンダーウェアも上にたくし上げた
「あらー.. ぅん 綺麗.. 綺麗やで.. これもアリっちゃぁアリかも?」
「アリっちゃぁアリって.. なんだそれ?」 飯窪はまた唇を尖らせて 険しい目をした

265ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:21:20
「ゆめの! 久しぶり!」
「久しぶりって 先週会ったばかりじゃないですか」
「もう 冷たいんだから」
「冷たいわけないじゃないですか」
岸本は清水の肩を抱いて 目を覗き込んだ
「大好きだよ」
清水の顔から悦びが溢れた
今年になって二人の関係は天と地がひっくり返るくらいに変化した
元々岸本の憧れのレジェンド的存在だった清水が
つばきにアドバイスをくれるようになったのも夢のようだったが
それは正月のハロコン後に起こった
「ゆめの ちょっと話があるの」
清水から呼び出され 事務所の小さな会議室に岸本は入った 清水の他には誰もいない 
「今日来てもらったのは これからのつばきについて重大な話をするためなの」
「え? リコちゃんやリサは?」
「今回は言ってみれば裏の話だから」
「裏?」
「そう だけどとっても重要なの」
清水は岸本に椅子に座るように勧めると 自分もテーブルを挟んだ対面に腰を下した
「ゆめのには男の子になってもらう」
「えっ? はぁ? えっ なんですか?」
「男の子になってもらう」
「男の子って? かつらでも被って? コスプレ?」 
岸本は突然の話に混乱し 前にやった劇や新喜劇を思い出していた
「ずっとじゃないの 必要な時だけ男の子になって欲しいの」
清水の瞬きもせず見つめてくる目に呑まれ 岸本は固まった
「男の子になった時は あそこにアレが出て来るよ」
「は?」 目が丸くなった
「イヤだと思うけど これが上手く行けば つばきは今以上もっと浮上できる」
清水は顔の前で両手の指を組んで ニヤリと笑った
「あの.. あそこにアレって.. アレ?」
清水が不敵な笑みを浮かべたまま頷く
「えっ そんなことあるん? あっ すみません」
思わずタメ語になってしまって岸本は焦った パタパタと手で顔を扇ぐ
「アレが出るだけじゃダメなの そうなってからやってもらうことがあるから」
清水は椅子から立ち上がった
テーブルの隣にあるホワイトボードの前に立ってマーカーを握る
「まず りこちゃん リーダーが写真集撮ったり 最近頑張っているのは知ってるよね」
清水はホワイトボードに ”りこ”と書いた
「..はい」 話の飛躍に岸本は眉間に皺を作る
”りこりこのことそういう目で見るのやめてもらえませんか”
清水は大きく そう書きなぐった
”りこ”に向けて 矢印を添える
岸本は益々訳がわからず 身を乗り出して清水とホワイトボードを交互に見た
「仮にりこちゃんがそういう目で見られると どんどん見られた回数が加算される
メーターがあるとします」
「メーター?」
「実はこの間 りこちゃんがそういう目で見られれば見られる程 つばきの世間的な
注目が上がるおまじないをかけたの」
「..おまじない?」
「まぁおまじないって言うのはちょっと違うけど そういうもんだと思ってて」
「はぁ」
「別にりこちゃんがそういう目で見られれば りこちゃんの注目が上がるってことでは
ないのがミソね」
清水は 別の矢印を付けて ”つばき 注目 UP!” と書き足す
「でも りこちゃんはそういう目で見られ過ぎると限界が来ちゃうの
限界を超えてしまったら せっかくつばきの注目が上がってもそれで終りよ」
岸本は口を開けて呆然と聞いている
「そこで ゆめの あなたの出番よ」 清水は岸本を指さした
岸本は自分を指さし 「私?」 と言うように清水に頷いて見せた

266ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:28:28
「男の子になって りこちゃんの限界が来る前に メーターをリセットして欲しいの」
清水は腕を組んで岸本を見る
「リセット..」
「リセットして りこちゃんがそういう目で見られれば またつばきの注目がアップする」
岸本は完全に意味がわからないながらも 首を軽く縦に何度も振った
「ここまで大丈夫? と言ってもわけわかんないと思うけど 流れくらいはわかったよね?」
清水が笑う
「りこちゃんがそういう目で見られると つばきの注目も上がる だけどやり過ぎる前に
止めないと台無しになってしまう.. そういうことですか?」
「うん さすがゆめの! 付いて来てるじゃない」
「いえ よくわかんないですけど.. あの そういう目って何ですか?」
「ふふっ 男の子は写真集とかDVDとかよく見るじゃん いや よく見るかどうかは知らないけど
そういう時にどんな風に見てると思う?」
「え.. き 綺麗だなぁとか..」
「それで終りかな?」 
清水が意地の悪そうな笑みを浮かべる
「..一緒にデートしたいなぁとか?」
「まー ゆめのじゃそれが限界かぁ」 清水は組んでいた腕を解くと右手で口を覆った
「そういう目って言うのは 性欲を伴う視線ってことだよ」
岸本は恥かしくて目を伏せる
「エッチしたいなぁとか.. りこちゃんが見てる男の人にそう思わせると つばきの注目が上がるの」
「それっていったいどういう仕組みで?」
「そこがね 話せば長いんだけど ウチの事務所にはそういう芸能と人気についての
因果をずっと研究して来た歴史があるの モーニングなんかはそれで今まで人気を
保って来たし ウチらのベリもモーニングを受けて そういうことをもっと研究する
材料だったんだよ」
「えっ?」
「ベリのみんなは被験者だけど そのうち研究者として活動するメンバーもいたの
桃子は天才だった 因果関係の発見もだけど 何よりそのマネージメントで
才能を発揮したね」
岸本は手を握り 前のめりになって話を聞いている
「でも その桃子と並び立つ天才がもう一人いたの」
「誰ですか?」
「千奈美よ」
岸本は割りと自分によく似た性格だと勝手に思っていた徳永の 名が出たことに驚いた
「今回のこのプロジェクトのアーキテクチャーを組んだのも千奈美よ
でも彼女は気まぐれだから ちょこっとやったらまたアメリカに戻っちゃった」
「アーキ?」
「さっきはおまじないみたいなものって言ったけど これは広範で言えば 心理学や
催眠術の活用なの 桃子が見つけた因果を元にそれを人為的に発動させる
段取り お約束を決めたのが千奈美」
「よくわかんないけど徳永さん凄い..」
「凄いんだけどね 本当に気まぐれで.. わけわかんないキーを入れたりするんだよね
それで運用間違うと 熊井ちゃんみたいにおっきくなっちゃたり まあさのように太っちゃたり
私がちっちゃいのもそうだし」
「ええ!?」
「まぁそれだって 結果論だから 遺伝の影響の方が強いんだろうけど」 清水は苦笑した
「心配しないで あの頃よりは千奈美も大人になったから」
「はぁ」
「でも わけわかんないキーは相変わらずね そのせいでゆめのに男の子になって
もらわなくちゃいけないんだから」
「えっ そうなんですか? でも 男の子になるってどうやって?」
「希空とキスするの」
「はぁ!?」
「しょうがないじゃん そういう段取りなんだから」
「キスするって...」
「ちなみにりこちゃんメーターリセットは リコちゃんに”ちんぽ!”って言わせることでできる」
清水は性的な恥かしさよりも 幼稚な恥かしさで顔を真っ赤にして目を伏せる
クソっ.. 千奈美め! 清水が独りごちた
岸本はあまりのことに テーブルに突っ伏して脱力した

267ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:34:04
「ゆめの! つばきはまだまだ上に行けるんだよ? 武道館だって
うぅん ウチらもやったSSAの景色を見てみたいと思わないの?」
岸本は体を起こした 頬にかかった髪を後ろにやる
「キソちゃんとキス.. りこちゃんに.. なんでそうなったんですか?..」
「だから千奈美が.. 前にりこちゃんがMCで ピンポーン!をちんぽーん!
と言ったって聞いて 最高!って喜んでたから..」
「マジですか?.. じゃあキスしたり 男の子になったりって言うのは? そもそも
本当に男の子になるんですか?」
「例えば腕を事故で無くした人が無い腕の部分に痛みを感じるって話 聞いたことない?
幻肢痛 ファントムペインと言ってね 多くの症例があるわ それから私たちは
両眼視差による立体視という脳の処理を経てモノを見てるわけだけど それに依存しない
錯視というものも存在するの」
岸本はまた険しい目をして聞いている
「そういうものを暗示を使って強制的に引き起こす 簡単に言ってしまえばそういうことね
日常の中にさり気なく埋め込んでしまえば ゆめの自身とゆめのに応対する人にとっては
本当に男の子になるよ」
岸本は少し下を向いて考え込んでいたが 顔を上げると清水に手を挙げた
「なに?」
「りこちゃんに最初から ちん.. って言ってって お願いすればいいんじゃないですか?」
「だから それでは全体的な暗示を作動させる手続きにはならないの」
「キソちゃんとキスも?」
「そう! あくまでもゆめのが男の子になって りこちゃんにちんぽと言わせることが
キーであって ゆめのが女の子のままでも りこちゃんにただ言わせても
それは意味がないわ そしてゆめのが男の子になるには キソちゃんとキスすることが必要なの」
「キソちゃんに説明して 協力してもらうのもダメですか?」
「まだ言ってなかったけど ゆめのが男の子の間 キソちゃんは意識を失うわ
りこちゃんにちんぽと言わせたら ゆめのは女の子に戻れるけど キソちゃんも
その時意識が戻るの つまりキソちゃんの負担も大きい このプロジェクトは一回こければ終わりだから
キソちゃんに協力を得られるかどうかで頓挫するのは避けたい.. ヒドイ話だとは思うけどね」
「不意をついて キスをするしかないと?」
「うん あるいはそういう雰囲気を作り出すか」
「難しいなぁ..」
「ここまで来たらやるしかないでしょ?」
「そりゃあ私も つばきがもっと大きくなればいいと思うけど..」
「時間はないわ 今もりこちゃんメーターが限界に近づいてる」
「え? どうやってわかるんですか?」
「りこちゃんが妙にセクシーな行動をとり始めたら それが兆候よ」
「セクシー?」
「最近ブログの自撮りで恍惚とした表情が多いでしょ?」
「え? そうですか?」
「頻度が上がってる もう すぐにでも取り掛からなければならないよ」
「え?」
「ゆめのはキソちゃんの動向を見て 周りに見てる人がいない状況を作らなければならない
意識を失ったキソちゃんがしばらくの間 人目につかないことも重要だし」
「..それはけっこうハードルが高いですね」
「それに比べれば りこちゃんにちんぽと言わせるのは楽かもしれないわ」
「ホントですか?」
「男の子になったゆめのは フェロモンマックス状態になると予想されてるの
相手に暗示を掛け易い状態にもなっているから」
「じゃあ楽勝? りこちゃん言って! みたいな..」
「そこまではどうかな? りこちゃんにゆめのの男の子の魅力を存分に教え込まないと」
「男の子の魅力?」
「まっ いいわ それは明日実際やる時に説明する」 
清水は急に話を打ち切るように ホワイドボードの書き込みを消し始める
「明日? 明日やるんですか?」
「そうだよ 明日は新曲のレッスン日でしょ? 私もダンスのアドバイザーとして参加するから」
「明日...」
岸本はここに来るまで考えたこともなかった状況に呆然としながら 希空と山岸の唇を
漠然と思い浮べた
岸本はまだ 男の子になることの意味を本当に理解していなかった

268ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:40:49
翌日岸本は少し遅く目を覚ました
昨夜は清水の話をモンモンと考えていて なかなか寝付けなかったのだ
私が男の子..
容姿や性格から元々男の子っぽいと言われることはあるけど まさか本当に男になるなんて..
アレが付くってどんなん? トイレはどうすん?
昨夜も答えが出なかった疑問がまた頭の中に浮かび上がる
時計を見た まだ少し早..
あっ 今日はレッスンの時間より早く呼ばれてんだ
昨日清水から実際のレッスン開始より2時間早く来るように言われていた
山岸と希空にも同じ時間に来るようにしておくという話だった
ヤバっ もう準備せんと
着ていく服は もう昨夜の内に考えてあった
ええやん! つばきのためなら男になってやりまっせ! 
岸本は覚悟を決めていた
虎が牙を剥いている黒のトレーナーに腕を通す
やっぱこういう時はこれやん!
いつか着ることもあると思って買っておいたものだ パンツも黒のデニムを穿き 気合は充分だった
事務所に付くと既に山岸と希空が控え室の椅子に座って待っていた
「おはよー」
「おはよー ゆめちゃんも?」 希空が笑い掛ける
「おはよー」 山岸は眠そうだった 
いつもか.. 岸本はニヤっとした
「二人とも 早く来るように言われたん?」
「うん 昨日清水さんから電話があって」 希空の言葉に山岸も頷く
扉が開いた
「おぱよっ! みんな集まったね!」 薄い黄色のTシャツとピンクのシャカパン姿の清水が顔を出す
「早速だけど レッスン着に着替えてから いつものとこ来て」
急いでいるようには見えなかったが それだけ言うと清水は部屋を出て行った
「なんだろ? ダンスの特訓とか?」 希空が不安そうな顔をする
「でもー この3人なら そんなにできてないとかなくない?」 山岸が二人の顔を見る
「なんかすっごいワザとか教えてくれるんやないっ? 清水さんやもんっ」 岸本が言う
3人は着替えるとレッスン室に入った 大きな鏡に映るのは清水を含めた4人だけだ
「はい 今日は早く来てもらってごめんねー 実はもうすぐ公表されるんだけど
つばきでライブツアーやります」
「ええ?」 三人は驚いた
「やったぁ」 口々に喜びの声を上げ 手を合わせ飛び跳ねてはしゃいだ
「ききちゃんとかリサちゃんや他のみんなは?」 ひとしきり喜ぶと希空が疑問を口にした
「みんなにも近々伝えるけど そのツアーの中でゲリラ的にこの3人で踊るサプライズを
考えてて それを練習するために来てもらいました」 清水が3人に微笑む
「と言っても まだこれ 私が勝手に進めようとしてるだけで もう少し形になって来たら
上に言おうと思ってるの それまでは内緒ね」
三人は無言で頷く
「そのままお蔵入りの可能性もあるけど もしそうなったらゴメンなさい 
でも ここでやることはこれからの無駄にはならないはずだから 勉強だと思って」
「はい」 三人は清水の提案を受け入れた
清水が持ってきたプレイヤーをアンプに繋ぐ レッスン室にファンキーなEDMが響く
キレのある動きで踊ってみせる清水のフリをマネして 三人は一所懸命に踊った
「ちょっと休憩しよっか じゃあ15分休憩」 清水が時計を見ながら言った
三人はタオルで汗を拭く 
「ちょっとトイレ行って来る」 山岸はそう言って背を向けた
「じゃあ 私も」 希空も山岸の後を追う
「あっ キソちゃん」 清水が声を掛けた
「はい」 
山岸が部屋を出て行く中 清水はダンスについての注意点を希空に説明している
岸本は少し離れてその様子を窺っていたが 清水が一瞬こちらを見た
よく見ると 目で合図を送っているようだ
キス! 
岸本はようやく清水の意図することを理解した 
背後から希空に静かに近づく 心臓が飛び出しそうなくらいドキドキした
キスってどうすればええの? 今更唇の重ね方を頭の中で何度も試した

269ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:47:23
なで肩の華奢な背中が目の前に来た
気配は感じているのだろうが 清水の話を聞かなくてはという思いが強いせいか 希空は振り向かない
肩を叩こうか?..
岸本が逡巡していると 清水が話を止め 視線を希空の背後に止めた
希空が何かしら? と振り返る
ここだ!
岸本は ”キソちゃん” と呟くと 両肩を掴み顔を近づけた
「何? ちょっ っちょちょちょちょちょちょ」 希空が激しく顔を仰け反らせて逃げようとする
「逃げないで..」 岸本は必死に唇を突き出し 希空の唇を追うが体を反転させて
背中を向けられてしまう
「ギャー ゆめちゃんどーしたのぉ!?」 希空が悲鳴を上げる 
清水が立ち上がった
「キソちゃん ほら あっち向いて!」 希空を逃がすまいと 前から体を押え付ける
「ええっ! 何ですかっ! いやぁ!!」
二人がかりで希空の顔を押える
希空の目は三角になり 首をすくめて絶叫した
「いやぁ! 何? 何何何何? 何すんの? ええっ?」
突き出した唇で タコのマネをする子供のような変顔で岸本が迫る
テンパり 希空の唇を奪うことしか眼中になくなっていた
清水は体の位置を変え 希空の背後から手を回し 腕を押えていた 
顔で ”ほら行け!” と岸本に合図を送っている 
ようやく唇が唇を捕えた 柔かな唇..
希空は驚きで目を これ以上ないくらいに大きく開けた
吸う? 岸本は始め 吸ってみた
希空が口を閉めているため 何も変わらない 違う! こうじゃない!
舌? そうだ ディープキス! 
舌を伸ばして 希空の唇の中にこじ入れようとする
唇を舐めた途端に 凄くいやらしい気分になった
希空は驚き抵抗していたが 舌が自分の唇をまさぐると あまりのことに考えが纏まらなくなり 
抵抗を緩めた 岸本の舌が入って来る
女同志で?.. 異常な状況にパニックになりそうだったが 何故かイヤラシイ気持ちが
湧き上がって来た
私 変.. エロっ.. 自分も舌を伸ばして絡める 
希空は清水が緩めた押えから 腕を抜き出し 岸本の首に腕を回す
自分でも 何でそんなことをするのかわからなかった 
ただ ただイヤラシイ気持ちが もっと気持ちよくなりたいと体を衝き動かす
岸本は 希空が舌を絡めて来たことに驚いたが それ以上に止まらない自分の
欲情を押えるのに苦心した
しかしそれは殆ど用をなさず 腕は自然と希空の背中に回り 強く抱き寄せようとしていたし
柔かな舌を突付いたり 舐め合ったりして 希空の唾液を味わうことに没頭していた
岸本に抱き付いた希空を認めた清水は 二人から少し離れ 様子を窺っている
長いキスは不意に終わった
唇を離した希空が 白い喉を見せて上を向く 脱力して行くのがわかった
「ゆめの! キソちゃん支えてっ!! 倒れないように!」
清水は振り返ってドアの傍へダッシュする
キャスター付きの椅子が置いてあった 椅子の背もたれを掴んで二人の元へ駆け戻る
「座らせて!」
「はい」
希空の力が抜け 支える重さに限界を感じ始めていた岸本は 
なんとか椅子に座らせると 安堵の息を吐いた
「ここまでは予定通りよ!」 清水が笑顔で岸本を見る
希空は背もたれに体を預け 腕をブランと下に垂らして 寝息を立てている
ホっとした岸本は 次にハッ! とした
男! 私 男? 
振り返って壁一面の大きな鏡を見る いつもと変わりないように思える 
胸も.. ある!
失敗した?
清水の顔を見る
清水は笑みを浮かべたまま 岸本に近づいた
「ゆめの..」 清水が優しい声で名前を呼びながら 岸本の腕を取った

270ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 22:48:53
『赤く咲くカメリアの香り』  ジュペン・シャーウィック

(あらすじ)
ある日 元ベリキャプテン清水に呼び出されたきしもんは男の子になれと言われる
つばきがさらに世間で浮上するためにはそれが必要だと説得されたきしもんは
覚悟を決めるが男の子になるにはキソランにキスしなくてはダメだと言われ...

271ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 23:00:12
そのまま岸本の手を自分の胸に持って行く
「えっ?」
清水の胸に触れた岸本は動揺した
黄色のTシャツの下に ブラのカップとそれを持ち上げる 柔かな乳房の押し返す感触がした
清水は目を細め イロっぽい笑顔で岸本の様子を見ている
股間に違和感があった
何かが伸びて行くような.. 
それはジャージ下を押し上げ 更に大きくなろうとする
「なんやっ?」
猫背になりながら 岸本は異常を確かめようと股間を見た
グレイのジャージ下が 一点を頂点として三角のテントを張るように飛び出している
「立派なもの付いたじゃない」 清水が舌なめずりしながら言った
小さな手でテントを撫で上げるように触って来る
「あっ...」
岸本は思いっきり腰を引いた
清水の指がテントに触れた瞬間 快感が股間を中心に迸り 反射的にそう動いてしまった
「おおきい!」 清水が囁き声で感嘆する
岸本はパニックになっていた
私 本当に男になったん? なんやこれ? アレ? でもなんやおかしない?
これ大丈夫なん?
触ってみることもできず アワアワと股間の前で 両手の指をぐねぐね動かしている
「勃起してるんだよ」
「ぼっき?」 
岸本は妖艶に微笑む清水に 思わず聞き返した後で言葉の意味がわかり カーっと赤くなった
「こ これっ これどうすればいいんですか?」
「慌てない 慌てない まずキソちゃんをあそこに隠そ!」
清水は そう言うと希空の座った椅子の背を掴んで カーテンで仕切られている部屋の隅へ押して行く
岸本は付いて行こうとしたが 更に大きくなろうとするアレの刺激に 前のめりになってしまい
歩を進めることができない
「さっ これでいいわ.. ゆめの! 次にすること覚えてる?」
清水は希空を隠して戻って来ると 中腰で守備についている野球選手のような岸本に訊ねた
「次?..」
異常な状況に頭が働かず 二の句が継げない
「もうっ! 男の子になったんだから 次はりこちゃんでしょ?」
「あっ そうや!」
岸本の頭に”ちんぽ”という言葉が浮かんだ
そうか これがちんぽなんや.. 股間を見下ろした
「でも ゆめの.. かっこぃぃ..」
顔を上げると 清水がうっとりとした目で見ている
手を岸本の頬にやり すりすりと撫でた
「どうしたんですか?」
「ゆめの 今 フェロモンマックス状態なんだよ?」
岸本は横の鏡を見た
いつもとそんなに変わらない気もするが 言われてみれば
眉が更に凛々しくなり 目つきも男性的になっているかもしれない
腕を引かれ 振り向かされる
清水が中腰の岸本の頭に手を回し 唇を重ねて来た
岸本は驚いて振り解こうとしたが すぐに侵入して来た清水の舌に 考えを改めた
エロティックな気分がもの凄い速さでどんどん大きくなる
清水の髪に手を回すと くしゃくしゃにしながら激しく貪る
今までキスなどしたことなかったからわからなかったが 清水の舌の動きに陶酔した岸本は
きっとキスが上手いってこういうことなんや と思った
股間のアレが大きくなり 上を向いて反り返る感覚がする
自然と右手が清水の胸に伸びる 
掴んだり放したり ボリュームを楽しむように動かすと清水の体がビクンと一瞬止まるのが
なんか嬉しかった
ガタン!
背後で音がした 
二人は没頭していた二人だけの世界から抜け出して振り返る
ドアを開けたまま 山岸が呆然とこちらを見て固まっていた

272ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 23:05:51
「り りこちゃん これは違うの!!」
岸本がやっとのことで声を出す
山岸はどうしていいかわからず 強張った顔でボーっとしたままだ
「それじゃダメ」 岸本の背後で清水が小さく言った
「え?」 山岸に言い訳しようとしていた岸本の足が止まる
「りこちゃん見てた?」 清水が山岸の方へ歩きながら訊いた
一瞬考えた後 見てないフリもできないと思ったか 山岸はゆっくりと頷く
「今ね ゆめのとキスの練習をしてたの りこちゃんもしてみる?」
あまりの突拍子もない話に 山岸は更に目を大きく開き 一拍置いて首を細かく横に振った
「ゆめのがね キスが上手くなるにはどうしたらいいんですか? って聞いてくるからさ
じゃあ練習してみる? ってしてたの だってこういうことって大事なのに なかなか
試してみることもできないじゃん」
清水の説明に山岸は軽く頷いた ようやく顔に薄っすらと愛想笑いが浮かんで来る
「あの子 キス上手くなって どうすんだろね?」
体を山岸の方に向けたまま清水は小さく囁き 後ろから見えないように岸本を指さして笑う
山岸も釣られて笑った
「さっ りこちゃん入って 時間超えちゃうかもしれないけど もう少し一服しようか」
清水が招き入れると ようやく山岸はゆっくりと部屋の中央へ歩き始めた
様子を見ていた岸本は なんとか騒ぎにならずに済んでホッとしたが
さて どうして山岸にあの言葉を言わせればいいのか? と頭を悩ましていた
「きそらんは?」 
「あっ 今日寝不足で体が重いって言ったから だったら少し寝て来なさいって言ったの」
山岸の疑問に清水が答える
あり得ない話のはずだが そうなんだという顔をして頷く山岸を見て
岸本は清水の説得力のある喋りに感心した
「ゆめの!」 小さく清水が囁く
岸本は清水が また目で合図しているのに気付いた
どうしたらええんやろ?..
「りこちゃん!」
「なに?」
山岸が振り返る 岸本を見る目は まだどことなく余所余所しく 険があった
「ちんぽって言ってみて!」
ええーいっ ままよ!
ミッションのあまりの難しさに これは直球勝負と勝手に思い込むことにした岸本は
手で大人しくなって来た股間を隠しながら できるだけ澄ました顔をして言った
「え?」 山岸の顔が曇る
「えっと.. チンポーンって言って?」 ストレート過ぎたかと思った岸本が言い直す
隣で清水が 下を向いて首を振っていた
山岸は無言で岸本に軽蔑した視線を送った
ヤバっ これ どしたらいいん? 岸本は冷たい目にいたたまれなくなり背を向けた
「ねっ おかしいでしょゆめの さっきからねゆめのが りこちゃんかわいい りこちゃんかわいいって
言ってて なんか急にりこちゃんのかわいさに気付いて 動揺してるみたい」 清水が山岸に囁く
「え?..」
山岸はわけがわからないと言う顔をした
「恥かしいこと言わせて 赤くなったりこちゃんが見たいんだよ きっと」
「はぁ」 山岸は苦笑した
「それより 今日のゆめの ちょっとかっこよくない? ほら 背中とか
引き締まったお尻とか..」
清水が妖しい笑みを浮かべる
再びの驚きの発言に 今日は何なの? と山岸は困惑したが 目は岸本の
体のラインを追っていた
男っぽい.. ゆめちゃんこんな体してたっけ?
岸本が振り返った
あれ? なんか顔がいつもと.. 
「りこちゃん ゴメン 変なこと言ってごめんね」
必死な顔で岸本が謝る
山岸は謝罪の言葉もあまり耳に入らず 岸本の凛々しい眉と 鋭い目付きに見とれてしまった
山岸の背後では清水が 盛んにジェスチャーで岸本に指示を出している
「悪かった」 岸本は山岸に歩み寄り 腕を背中に回して強く抱き締めた
山岸は何故か魅入られたように動けず 岸本の暖かい体を感じ 自分もカーっと熱くなるのがわかった

273ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 23:10:26
岸本が体を離す ジッと山岸の目を見つめた
山岸は愛玩犬のようにうるうると目を潤ませ 岸本を見返した
「..私のこと」
ぽってりした唇が僅かに動く
「私のこと そういう目で見るのやめてもらえませんか..」
山岸は両脚をハの字にして その場でへたり込んだ
太ももの間に両手を入れ 両脇で胸を挟むように モジモジと下を向いて身じろぎしている
岸本はどうしていいかわからず清水を見た
チャンスチャンス! キスキス! 
声には出さず 口をパクパクしたり尖らせて 岸本を煽っている
「りこちゃん..」
腰を下げ 山岸の両肩を掴んだ
ゆっくりと山岸が顔を上げる 目は泣いていたかのように少し赤くなっていた
右手で軽く拳を作り 折り曲げたひとさし指で山岸の顎を持ち上げる
岸本のアゴクイに何故か抵抗せず 山岸は目を閉じた
既に岸本と二人だけの世界に入ってしまったようだ
ゆっくりと唇を重ねる
舌を伸ばすと山岸は 引っ込めていた舌で2度3度と岸本のそれを突付き 
しまいには味わうように絡ませて来た
お互いの唾液と舌を通して 求め合う気持ちの信号が行き交う濃密な時間が現れる
気付かれないようにそーっと二人から離れ 清水は部屋を出て行った
岸本は自分にこんな気持ちがあったことに驚いていた
私 りこちゃんのこと こんなに好きやったんかぁ..
華奢で柔かな体が愛おしい
山岸をもっと知りたかった 全身の隅々まで確かめ 通じ合い 自分のものにしてしまいたい
狂おしいほどに欲情した岸本は 唇を離し 山岸の首筋に這わす
「ぃやっ...」
言葉とは裏腹に山岸は殆ど抵抗をしない
岸本も二人だけの世界に没入し 周囲の状況は全く関係なくなっていた
膝立ちの状態で 山岸の両肩を押して ゆっくりと床に寝かせる
左手は白いTシャツの上から 胸をまさぐった
ブラのカップが邪魔だ
腕をTシャツの下に入れると ブラをどかし ふわふわと柔かなスクイーズの上に
存在感を示す コリっとした乳首を摘んだ
「ゃんっ..」
岸本の腰に腕を回した山岸が 思わずグっと力を込め 体を引き寄せる
「ちょっと.. ちょっと待って..」 山岸が囁いた
岸本の手が止まる 体を少し起こし 山岸の顔を見ようとした
「なんか硬いものが下に..」
おそるおそる山岸が下腹部に当たる硬いものへ手を伸ばす
「きゃっ! なんかある!」
岸本は股間のそそり立つ マグボトルのような器官に触れられ ビクっとした
それは既に膨らみ切っているのに 更に更に大きくなろうともがいていた
また膝立ちに戻り 股間を見下ろす
ヘソの下にジャージ下を持ち上げる棒状の膨らみがあった
清水に撫でられた さっきよりも大きく思える
「なに?... それ?...」
やっとのことで山岸が呟く
目は岸本の下半身の膨らみに ロックオンしたかのように動かない
岸本はどう説明していいものか困惑したが 何故かどうどうとそれを見せつけたい気分になっていた
ジャージ下に手を掛け 下におろす
小さな子供の腕ぐらいはありそうな赤くなったコケシが 白いショーツから完全に飛び出していた
山岸は口に手を当て これ以上ないくらいに驚いている
目は電気ショックでも与えられ 覚醒したかのように大きく見開かれていた
「チン..」
「そう それ!! ちゃんと言って!」 岸本はいきなりミッションクリアの芽が出て来たことに歓喜し 心が逸る
「これは何!」 思わずそれを掴んで 上を向こうとする力が強いことに驚きながら 山岸に向ける
「チン... コ..」
顔を強張らせた山岸が呟いた

274ジュペン・シャーウィック:2018/10/29(月) 23:14:35
「チンポーン! って ちゃうがなっ! チンコやないっ!」
思わずノリツッコミで返す岸本
手を放したアレが ビーンと上を向いた
「ひゃっ!..」
山岸が胸の前で両手を握って体を引く
その時部屋の扉が勢いよく開けられた
「ゆめの! ききちゃんたちが来た! 思ってたより全然早い! 急いで!!」
「ええっ!」
岸本はテンパった 
アレをもう一度掴んで 山岸に向ける
「りこちゃん これは何? 言って!」
山岸はアタフタと辺りを見回し こんなところを浅倉たちに見られてはたいへんと
立ち上がろうとしている
「りこちゃん早く! これは何!!」
岸本から距離を取ろうと 山岸は後ろを向いて走り出した
「待ちーや! 今言わんと!」
岸本もアレを握ったまま立ち上がり 山岸を追いかける
「きゃーーー!」
「逃げんといて! お願いやから言うて! チンポって言えや!!」
山岸は部屋の隅まで走って行き 仕切りのカーテンを引いた
椅子に座ってグッタリした希空がいた
「キャーーーーー!!!」 山岸は絶叫した
「違う! それ 寝てるだけや!」
「きそらんっ! きそらんっ! 起きてっ!!」
山岸は希空の両肩を掴んで揺するが 一向に目を開けない
「お願い! りこちゃん! チンポって言って!」
追いついた岸本が 萎えて来たアレを掴んだまま言う
「きそらんにどうしたのっ?!」
「大丈夫だって! 眠ってるだけなんだから! お願い チンポって言って!
そうすればきそちゃんも起きるから」
「わけわかんないっ! だいたい それなんなの?」
山岸が股間を指さした
「だから これの名前を言ってくれれば全部解決するんだから とにかく言って!」
「変態!」
「ちゃう! そうやないっ! チンポって言えやっ!」
岸本が一歩踏み出す
山岸は希空の椅子の背もたれを掴み 後ろへ回った
「ホンマお願いっ たった三文字やん チンポって言ってぇーや..」
泣きそうな顔で岸本が懇願する
部屋の扉が再び開いた
「ゆめの! ききちゃんたちエレベータ降りた! もう来るよ!!」
清水が大声で言った
「ねっ ききちゃんたちが来る前に言わないと たいへんなことになるから 早く!」
「言ったって ゆめちゃんが変態なのは変わんないでしょ!」
「わかったわかった! 変態でいいから とにかく言って! もう時間がないっ!」
三白眼で下から見上げるように睨んでいた山岸が 口を動かそうと唇をムグムグしている
「お願い! 騙されたと思って! 言って!!」
岸本は何度も頭を下げた 完全に萎えたアレがブランと垂れ下がっている
「..ペニス」
「ああーーーー! 違う! そうやないって!!!」 岸本が頭を抱えた
部屋の出入り口では 清水が ゴメン! ちょっとだけ待って! と誰かに頼んでいた
「ペニスじゃダメやんっ! チンポって言ってくれんと! だいたいなんやペニスてっ..」
岸本が吐き捨てるように言う
「一緒じゃん..」 山岸が呟く
「一緒やけど ここはチンポやねんっ! はいっ も一回! チンポって言えや!!」
「..チンポ」
途端に山岸が床にくず折れた
岸本の顔が パッと花が咲いたように明るくなる
「うぅ〜んっ.. アレ? ゆめちゃん どうしたの? ハハッ ズボン脱いでるwww ウケるwww」  
目を覚ました希空が顔をクシャクシャにして笑い転げた

275よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:19:13
尾形卒業も迫った北陸公演でのことだった
「飯窪さん ステージ確認の後 カエディーを連れ出して欲しいんだけど」
移動の車の隣の席に座る森戸が囁いた
「連れ出す? どこに?」 飯窪は前を見たままの森戸に訊いた
「会場見てから後で言う 多分トイレ」
「え それって?」
「静かに! はーちんに思い出作ってあげなきゃ」
飯窪は森戸の意図することがなんとなく予想できた
「9期さんには気をつけて」
「わかった」
前を向いたまま 森戸の手を握る
森戸も握り返すと 不敵な笑みを浮かべた

狭い個室にイヤラシい音が響く
「ゃんっ ダメっ.. ちぃ もうっ..」
「ホンマ寂しいわぁ はーのエロい顔も見れんようになるんやから」
「ぁ.. イってまうっ! ぁはっ...」
「..時間がのうて まいるわ 武道館じゃ 流石にこんなことやれんし」
グッタリとドアに寄り掛かる尾形の白い首筋に唇を這わせて 森戸が呟く
右手は尾形の愛液でしとどに濡れていた
「ちぃ.. 好っきや..」
トロンとした目で尾形が森戸を抱き締める
トイレのドアが開く音がした
尾形が驚いた目をして息を止める
「ふふっ 大丈夫やて こっからがサプライズや」 森戸がニヤリと笑った
「連れて来た!」 甲高い声がした
「飯窪さん?」 尾形が小さく囁く
「黙って誰もおらんフリして ちぃと待っててや」 森戸は尾形にチュッと軽くキスすると 
体をなんとか入れ替えて 個室のドアを開けた
「森戸さん!?」 飯窪の後ろにいる加賀が驚きの声を上げる
「カエディー ようこそ!」
「えっ どうしたんですか? ようこそって?w」 加賀の笑みはぎこちなかった
「ちょっと待って」 森戸はそう言うと 傍らに置いてあった清掃中の黄色の注意書きを持って
トイレのドアの前に立てに行った
戻ってくると 悪そうな笑みを浮かべて飯窪に頷く
「えっ なんですかこれ?」 加賀は森戸と飯窪を 交互に忙しなく見ながら訊いた
「飯窪さん カエディーをその気にさせてくんない?」 森戸が澄ました顔で言う
「えっ 私?」 飯窪は自分を指差し 目を大きく開けた
「飯窪さんの大人の女の魅力なら簡単でしょ?」
「いやいやいやっ 私ダメっ」 飯窪は照れながら手を激しく顔の前で振る
「は? 森戸さん なんですかこれ?」 加賀は眉間に皺を寄せ 同じ問いを投げ掛ける
森戸は飯窪の腕を引いた
「つべこべ言わない.. 私の言うことが聞けないの?」 
鋭い目付きで森戸が飯窪の目を覗き込んだ
「いや.. だって..」 
シュンとした飯窪が下を向くところで 森戸は首に手を回し 体を引き寄せて唇を重ねる
飯窪は抗い 唇を離した
「ダメっ! こんなとこで! カエディーが見てる」
森戸は構わず もう一度 唇を奪い 舌を絡めて行く
加賀は驚きで呆然と二人を見ていた
森戸が唇を離す
「ぁっ..」
物足りないとでも言うように 飯窪は潤んだ目で森戸を見つめた
「さっ やる気になった? 今度は飯窪さんがカエディーのやる気を出させる番だよ
早く! 時間がないから!」
飯窪は加賀を見て目を逸らし 躊躇っていたが 森戸の鋭い目付きを見て
覚悟を決めたように一歩踏み出す
「なんなんですかこれ? 飯窪さん何するんですか?」 加賀は動揺して後ずさった
「カエディー 逃げたらダメだよ アレのことみんなに言っちゃうから」 
森戸は妖艶な笑みを浮かべて 加賀の股間を指さした

276よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:23:42
加賀は目を大きく開けた
森戸がアレを知っていたことに驚き 口が開いたまま言葉が出ない
「じゃあ 飯窪さん お願いね! 恥かしいかもしれないから ちょっと引っ込んでるよ」
森戸はそう言うと個室に戻って行った
「ちぃ! カエディーどうすん?」 個室の中で待っていた尾形が囁く
「もう少しや はーちん 静かに準備して待ちぃや..」
森戸はそう言うと 尾形の唇を唇で塞いだ
飯窪は下から見上げるように加賀を見据える
「飯窪さん な 何を?」 加賀が上ずった声で訊く
森戸の入った個室では何か囁くような声や気配がし 他にも誰か隠れているようだったが
加賀にはそちらを気にしている余裕は既に無かった
「カエディー 逃げちゃダメよ」 飯窪が一歩近づく
ポニーテールにしているゴムを 加賀を見つめたまま外すと 頭を振って髪を下ろす
加賀はヘビに睨まれたカエルのように身動きが取れず ただ飯窪が放ち始めた
女の気に圧倒されていた
「ふふっ カワイイ」 目の前まで来た飯窪は 加賀の頬を細い指で撫でる
「止めてください!」 ようやく加賀は言葉を出すことができた
手を払い 飯窪を睨む
「いいのかなぁ? ここのこと.. みんなに言っちゃうよ?」
飯窪の右手が加賀の股間に触れる
「ダメっ!」 加賀は腰を引いて 女の子っぽい声を出す すぐに顔が真っ赤になって行った
「カエディーのここ どうなってんのかなぁ? お姉さんに見せてくんない?」
加賀の背後に回り 飯窪は右手を後ろからお腹に伸ばす
そのままジワジワと下へ降ろして行った
「ダメっ ヤメテっ!」 加賀が悲痛な声を漏らす
股間はみるみる内に膨らんで行く
飯窪は悪い女を演じるのが楽しくなっていた
加賀をいじめる淫猥な状況にゾクゾクしている
「ヤメテ? もうこんなになってるじゃない?」 
股間の膨らみ出た棒を 上下に摩った
大きい..
平気でそんなことを考えるようになった自分に 恥かしさと後悔と開き直りがない混ぜになった
暗い気持ちが渦巻くが それすら淫靡な期待に吸収されて行く
「やめてください飯窪さん!」 加賀は泣きそうになっていた
「しめっぽ過ぎるのも嫌だわ 楽しも?」 飯窪は背後から両手で加賀の胸を揉みしだく
意外なボリュームに 誰よ? トリプルAの新メンバーだなんて言ったのは? と思ったが
ボーイッシュでアレを生やした加賀が女っぽいという エロマンガでしか見た事のない倒錯に
かなりの興奮を覚えていた
Tシャツの上からブラのカップをずらし 直接乳首を指でいじる
「立って来たじゃない? 気持ちいいの?」 加賀の耳元で囁いた
「ぃやっ..」
「またまた.. そんな女の子っぽい声だしても ここはもう凄いことになってんだから」
飯窪は右手を下に動かし ジャージ下を少し降ろす
そそり立つ棒の頭を掌で軽く触れた
「ぃゃんっ!」 
ギィッ
個室のドアが開いた 
飯窪は動きを止め 顔を上げる
おどおどした顔の尾形が出て来た 後ろにはニヤリと笑う森戸がいる
「はーちん 最後のプレゼントや! 飯窪さん ご苦労さま! 
カエディーとやりたくなったかもしれないけど 後はショーツ降ろしてアレを剥き出しにしてくれればいいよ」
「やっぱ カエディーは男やったの?」 尾形が森戸を振り返る
「うん? 女やけどな! アレの幽霊みたいなもんが今憑いてんや
でも凄いでぇ ちゃんと触れるし セックスもやれる なのに気持ちええだけで 妊娠もせぇへん
ごっつぅ便利なもんや」
「なんやそれ?」 尾形はしかめた顔で 再び加賀に視線を戻す
「飯窪さん はよぅ!」 森戸が顎で指示した
「カエディー あんま騒ぐと誰か来て その立派なもん見られてまうで」
ジャージ下を降ろそうと 飯窪が背後からしっかりと腰周りを掴む
「やめてぇ! 許してっ!」 加賀は飯窪の腕が動かないように押えると 小さく叫んだ

277よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:30:03
加賀は尾形の出現に更に驚き アレを見られたことにショックを受けていたが
今はそれどころではなかった
必死に飯窪の動きに抵抗する
「諦めが悪いわねっ!」 飯窪がショーツごとジャージ下を太ももまで降ろす
ビーンと反り返ったアレが飛び出した
「キャッ!」 尾形が驚き 両手を口に持って行く
「見ないで!」 加賀は手でアレを隠そうと 腰を折って後ろを向く
「おっきぃ!..」 森戸が今にも口笛を吹きそうな調子で言った
「飯窪さん カエディーを後ろから動かないように掴まえてて!
はーちん ほらっ カエディーとキスしぃや!」
飯窪は加賀を押えようとするが 力が強い
「カエディー 大人しくしてないと かみこちゃんに言っちゃうぞ!」
「えっ...」 加賀は観念した
「ほらっ!」 森戸が尾形を促す
「いやや こんなんっ カエディーがかわいそうや!」 尾形が振り返って森戸に訴える
「大丈夫やて キスさえすれば カエディーもはーちんもその気になる
お互い欲しゅうてたまらなくなるんや 嘘やないでぇ」
「でも..」
「カエディーにとっても思い出になるんや 時間がのうて無理矢理になりよったけど
悪いこと言わへん はよぅキスしぃ!」
尾形は加賀に向き直る 
加賀は悲しい目をしていた
「カエディーだって知っとるんや キスしたら 嫌な気持ちがふっとんでまうこと そやろ?」
森戸が尾形の背中を押す
加賀はそんなことまで知っている森戸を見て思い出した
そうか! 私に来るまで森戸さんや飯窪さんも経験してんだ..
でもなんだろう? このいつもの森戸さんと全然違う雰囲気は? 加賀の頭が好奇心で働き出す 
カントリーの頃もこんなのだったのだろうか?..
ハッと気付くと 目の前に尾形がいた
「カエディー..」 小さく呟いて目を瞑り 顔を近づける
思い出作り.. 加賀は森戸の言葉を思い出した
これ以上 事を荒立てたくない そんな気持ちに傾く
尾形と唇を重ねた
柔らかい尾形の唇に誘われて 溜まっていた欲望が爆発したかのように 
加賀の中で何かのスイッチが入った 力を緩めた飯窪から腕を抜き 尾形の肩を抱き締める
舌を伸ばすと お馴染みの湧き立つ熱さが体を駆け上がって来た
「もう ほっといていいよ 飯窪さん お疲れさま! 時間ないけど
私たちもちょっとだけ いいことしよっか?」 森戸が笑い掛ける
「うん!」 飯窪の顔にパッと花が咲いた
森戸は飯窪の腕を引いて 尾形と篭っていた個室に戻って行った
長いキスの後 加賀と尾形は唇を離す
潤んだ瞳で尾形がはにかんだ
「カエディー 好っきや..」
加賀は滅茶苦茶かわいいと思った
抑えきれない欲情が体を衝き動かす
もう一度尾形の唇を奪うと お互いのしたい気持ちを確かめた
唇から離れ 首筋を通り 鎖骨へと舌を這わせる
Tシャツをたくし上げると 真っ白な美しいなだらかな盛り上がりと 
薄いピンクの小さな突起が現れた
舐めずにはいられなかった
舐めて乳首を唇で挟んで 舌で突付いたり 吸ったりする
「ぁはっ ぇぇのっ..」
尾形の大阪弁の喘ぎが愛おしかった
手を下に伸ばすと 既にヌルヌルの状態だった
「ぁかんっ..」
加賀は興奮の余り そこから殆ど覚えがない程 尾形の肉体に狂って行った
壁に尾形を押し付けると 片脚を持ち上げ 下から貫いた
尾形は加賀にしがみ付き 加賀の動きに合わせて上下動した
鎖骨の辺りに顔を埋めて快楽の声を押し殺す 尾形の髪のいい香りが鼻腔をつき
加賀を更に興奮させる 接合はより深まり 二人の快感を高めて行った

278よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:34:35
「ぁぁ〜ん かえでぃ ぁっ.. 気持ちぃぃ 止まらへんっ」
加賀が突き入れると 尾形は自ら腰を捻るように反応する
激しい動きにアレが抜け 尾形の白い肌と薄い毛の上を走った
加賀は柔かな腰に添えた手で 尾形に後ろを向かせようとする
「ぇっ?..」
尾形は恍惚とした淫猥な光を宿す目で 疑問の声を上げた
構わずに 加賀は透けるような白い尻を両手で掴み 突き出させる
「ぁん」 ようやく理解した尾形は 壁に両手を突いて それほどボリュームは無いが
美しい緩やかなラインを描く尻を差し出した
さっきまでと違う加賀の荒っぽさに 背筋がぞわぞわするような疼きを感じる
あの凛々しい眉を猛らして 長い腕で尻を掴み 自分のアソコに狙いを定めていると考えるだけで
おかしくなりそうなくらい イヤラシイ気持ちになった
アレがコンタクトして来た
位置が定まらないのか 焦らしているのかわからないが アレでアソコをヌルヌル撫でられると
尻が自然に動いて逃げてしまう
「尾形さん..」
「はるなって呼んでや..」
「はるな.. いい?」
アソコにピッタリとアレがあてがわれている
返事をする代わりに後ろ手で 加賀の手をギュっと握った
「ぁっ ぁはっ.. はっ んっ..」
ヌルりズブズブっと 体の中に再びアレが侵入して来る
強烈な快感が背中を駆け抜け さぶいぼが立つのと同時に 体が弓なりになる
頭にあるはずの意識が アソコに移動したように 加賀を包み込む感触だけを味わっていた
「んんっ ぃぃんっ ぁっ ぁっ.. ぁっ ぁんっ」
尾形のつるつるとした白い尻の肌を震わせて 加賀が突き入れ ぶつかる度に
ペチっ パツっ パンっ という音がする
「アンっ! ちぃ もっとぉ..」 
加賀は尾形とは別の声がしていることに気付いた もっと前からしていたのかもしれない
それは個室から漏れ出て来る 湿り気を帯びた甲高い飯窪の声だった
加賀は考えたこともない状況に 頭が破裂するんじゃないかと思うくらい興奮した
「ゃだっ ぁっ もぅ もぅ ぁっ ぁっ..」
「ぁんっ ぇぇの.. ぁっ ぁかん.. ぁっ んっ..」
尾形と飯窪の嬌声が混じって聞こえる エロっ! ヤバ過ぎっ! 加賀は限界が近いのを感じていた
「はーちんも悦んでるね どっちが気持ちいいかなぁ? どう思う飯窪さん?」
森戸がアソコに入れた小指を動かしながら 少し上の突起を震わせる
「ゃはんっ ぁっ ちぃっ 気持ちぃぃんっ」
「負けてはいないなかなぁ」 森戸がニンマリと笑った
「でも こんな賑やかなのも久しぶりね カントリーの頃を思い出すよ」 
そう呟くと 飯窪のポッチリとした乳首を軽く噛み 下の指をくねらせる
一層高い声を上げたかと思うと 飯窪はフィニッシュを迎えた
間髪置かず 尾形も アカンっ! と裏返った声を絞り出して固まる
加賀はその締め付けで限界に達し アレを抜いた
尾形が肩で寄り掛かる壁の横に 精液をぶちまける
電池切れだ.. 軽い疲労感で ぼんやり立っていると 個室のドアが開く
髪が前に垂れ 表情がわからない飯窪が出て来た
よろめきながら髪を掻き上げ 加賀を見つけると 満足そうに気だるく微笑む
後から出て来た森戸は片手にトイレットペーパーを持ち グルグル手に取って はいっ と加賀へ渡した
振り返って またトイレットペーパーをグルグル巻き取ると 今度は尾形に渡す
「どやった カエディー?」 
「ちぃ おおきに ええ思い出できたわっ 最高やった..」
満足そうな笑顔を見せて 尾形が体を伸ばす アレを拭く加賀と目が合い 照れて真っ赤になった
森戸は壁の精液を拭き取ってトイレに流し 洗面台で手を洗う
「先 行ってるわ 飯窪さん行こ」 尾形達にそう言うと 二人は出て行った
程なく個室に隠れて身繕いしていた尾形が出て来る
「カエディー ありがとう」 また真っ赤になって下を向いた 
「なんやようわからんけど.. すっごい気持ち良かったw ちぃも好きやけど 
カエディーも大好きや! ホンマやで」
「あのー 私 すみません こんなことしちゃって.. どうしても止められなくて..」
加賀は申し訳なさそうに頭を下げた

279よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:38:18
あれ以来加賀は思い悩んでいた
いい思い出になったと笑ってくれたが 辞めて行く尾形と関係を持ってしまったことを悔やんでいた
それをサプライズと称してやらせた 森戸と飯窪にも不信感を持っている
あの時の それまで見たことのない森戸は いったい何だったのだろうか?
気がつくと姿を目で追っているが いつもと変わりは無く 謎は深まるばかりだ
時々尾形の白い肌がフラッシュバックする
蕩けそうな顔で悶えまくるかわいい尾形.. 
とても信じられないくらいイヤラシイ.. 頭を振って打ち消す
名前で呼ぶくらい通じ合えた気がしたが 今では後ろめたさや罪悪感が浮かんで来て
却って尾形に近づけなくなってしまった
今日は武道館初日だ 明日でようやく今年の春ツアーも終り 尾形が卒業して行く
気持ちを切り替えなければならなかった なのに..
ゲネプロの最中 尾形の姿が視界に入った途端 不意にあの時の美しい裸体とよがり声が甦った
急激にアレが勃起しそうになり 加賀はしゃがみ込んで踊れなくなってしまう
周囲は体調不良と思い 心配してくれたが それが逆に加賀を居た堪れないものにした
休憩時間 メンバーがみんな楽しそうに ケータリングをピックアップして戻って来る
加賀は少し離れて座っていた 食欲があまり湧かない
時々声を掛けてくれる子もいたが 上の空で生返事をしては 自己嫌悪に陥っていた
もっとたいへんな横山でさえ あんなに頑張っているのに情けない
「かえでぃー? まだ調子悪いの?」
牧野が顔を覗き込んだ
「..ごめんなさぃ」
「なんで謝るの? もぉ元気出しなよぉ どこか痛いわけじゃないんでしょ?」
牧野にはさっきも声を掛けられた
体の不調ではないことを告げ くだらないことでモヤモヤしてるから気にしないでと言ってあった
「まりあんLOVEりんですっ!」
突然牧野が目の前で クルリと回ってポーズを取る
思わず苦笑した この子は..
「あっ 笑った! かえでぃー今笑ったぁ!」 
牧野は両手を合わせて嬉しそうに飛び跳ねると 突然体を屈めて耳元に囁く
「ねぇ お姉さんが相談に乗るよ 言ってみな」 加賀の肩をポンと叩いた
加賀は何故か泣きそうになり 必死に涙を堪えた
「ふっ お姉さんって 年下じゃん..」 平静を装い 言い返す
「じゃあ先輩! 先輩なんだからぁ 何でも言って!」
込み上げて来るものを抑え込むように 加賀は牧野の体に抱き付いた
「よしよし どうしたの?」 牧野は胸に顔を埋める加賀の頭を撫でる
「じゃあ あっち行こうか?」 
加賀を立たせると 牧野は肩に腕を回して 目立たないように部屋を出た
人目につかないところまで来ると 優しく背中を撫でて訊く
「さぁ 言ってみて! 何悩んでたの?」
加賀は堰を切ったように 先日の出来事を話した
聞いている牧野の顔が 大人の顔になって行く
「あんなことしちゃって! あれが卒業の思い出でいいの?」
加賀の言葉に力が入る
牧野は困った子ね というように目を伏せた
「いいんじゃない? はーちんが気持ち良かったって言うんなら」
再び顔を上げた牧野の目は強い力を帯び 加賀の目をしっかりと見つめた
「え?」 たじろいだ加賀が固まる
「まりあの知らないところで かえでぃーと楽しんでたなんて許せないなぁ
まぁ はーちんは思い出だからいいや」
牧野はポケットを探り 何かを取り出して 口の中へ放り込む
ビクっと体を震わすと 目を瞑って顎を上げ 何かを感じ入るように首を巡らした
ガクンを頭を落とし ゆっくりと顔を上げながら 上目遣いで加賀を見据える
「くだらないことで感傷的にならないで! まりあが忘れさせてあげる」
強烈な女の気を放ち 牧野が長い睫毛の妖艶な目をして言った
あっと言う間に加賀の唇を奪う
抵抗することもできず 荒々しく侵入して来た牧野の舌に翻弄されながら 
加賀は湧き立つ熱さに我を忘れ始める
牧野の手が加賀の股間に伸び 上下に摩ると アレを急激に成長させた
「これはぁ まりあのもの」 唇を離した牧野は 腰を引く加賀に構わず アレを掴んで媚態を見せた

280よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:42:35
稲場がJJに合流してから2週間経った
元々知らない仲ではない
ダンスの実力者で 歌もかわいい声で聴かせる
社交性もあるので あっという間にみんなに溶け込んでいる
金澤も抵抗はあまりなかった
5人のジュースが変わった時点で 拘りを捨てたのかもしれない
やぶれかぶれと言う訳でもないが 元からのメンバーと話す度に
今は変化を楽しんで行こう という流れになる
興行の幅も広がり 新しい展開も始まるので
寧ろ今まで培ったものを出して 新しい人たちには
絶対負けないところを見せたいという気持ちもあった
ただ一つ 稲場がやって来て 気になることがある
梁川の表情が優れないのだ
笑顔を見せてはいるが どことなく寂しげで
みんなから離れない程度に 話の輪に参加しているような場面も多々あった
金澤との関係もめっきりと減った
いや 稲場が来てからは 一度唇を重ねたきりだった
あの時は金澤が強引に梁川を トイレへ引っ張って行った
個室のドアが全て開いていることを確認すると
待ち遠しかったとばかりに 梁川の唇を齧るように吸う
梁川もすぐに舌を絡めて来た
ひとしきり濃密な唾液の交換を行い 見つめ合いながら唇を離す
「ななみ 最近冷たいじゃん」 金澤が舌を鳴らした
「冷たいわけじゃないです 朋のことは大好きだし 逆に朋が私のこと飽きてないかと
いつも心配してるし いつでも朋とこんなことしたい気持ちで一杯なのは間違いないです」
金澤は笑った 梁川は変わっていない
「じゃあ 何故最近暗い顔してることが多いの?」
「それは..」 梁川の顔が曇る
「..まなかちゃん?」
梁川は目を伏せたまま動かない
「何か恐れてるの? 秘密を握られているとか?」
「いいえ! そんなことないです! そんなことないんですが..」
「何?」
「どうしてジュースにやって来たのか..」
「それは私もわかんないなぁ でもダンスも歌も即戦力じゃん 
客観的に見て ジュースとしては悪い加入とも思えないけど..」
「稲場さんのスキルは凄いです それは認めます ただカントリーが
ああなったことを考えると.. 割り切れない自分がどこかにいるんです..」
「カントリーで何があったの?」
「実は私も詳しくは知りません でも 理沙ちゃんやちぃちゃんから
稲場さんには気をつけなさいと言われたことがあるんです」
梁川は下を向いて押し黙った
「何があったんだろ? それだけじゃ まなかちゃんが嗣永さんから破門されたことと
関係あるのかどうかわからないな」
「どうしてそれを?..」 梁川が驚いた表情で顔を上げた
「え? いゃぁ それはぁ ねー なんとなく ね? わかるじゃん?」
金澤は山木と寝た時に聞いたとは言えず 笑いながらごまかした
梁川が探るように金澤を見ている
「わかった! 私がそれとなく まなかちゃんに
ジュースに来ることになった時の状況なんかを聞いてみるよ
それで何かわかれば ななみも安心できるじゃん」
「朋 ありがと 好きっ」 
梁川は金澤に抱き付くと チュっとキスをした

「まなかちゃん この後どうすんの? 帰るだけ?」
レッスン着からいち早く着替えた金澤が ロッカー室の端でバッグの中を見ている稲場に声を掛ける
「はい そのつもりですが 何か?..」
「時間あるなら ちょっと話でもしてかない?」 金澤がニコっと笑う
「嬉しい! いいですよ! 金澤さんについて行きます!」 稲場はとびっきりの笑顔を見せた
ん〜 大抵の子はこの笑顔で落ちるなっ! 金澤は心の中でそう思った

281よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:46:37
外は雨が降っていた
金澤が真っ赤な傘を開く
派手だし 女の子女の子しててどうかと思ったが
今は殆ど接触がなくなった つんくさんがデビューの時に
選んでくれた自分の色だし ジュースの赤を自覚するつもりで
この傘を買った
「わぁー おそろぉ!」 
稲場がバッグの中から 赤い折り畳み傘を取り出す
そっか この子も赤だった
「まなかちゃんも カントリーではイタリアンレッドだったもんね」
金澤が微笑んだ
「よく知ってますね! そうなんです だから私 前から金澤さんに勝手に親近感持ってました」
「私もー だから覚えてたんだよ! でも じゃあこの後 メンバーカラー変更あんのかな?」 
「いいえいいえ 金澤さんはそのままで! 私は何色でも構わないので」
「チョコレート色だったらどうする?」
「飯窪さん?w あーっ それはぁ ちょっとぉ」
二人は爆笑した
「だったら最初からハニー色がいいですぅw」
「ハニー色かぁ さゆきのバナナ色に近いからなぁ るーちゃんのオレンジにも近いし」
「あれ? 高木さんの黄色って レモン色じゃなかったでしたっけ?」
「え? そうだっけ?w」
「私 ジュースに入るってなった時 インターネットでJJを調べたんですよ」
「へー そうなんだぁ じゃあ今の話 さゆきには内緒ねw」
二人はまた微笑み合った
「どこで お話しますか?」 稲場がコロコロ転がるようなカワイイ声で訊く
「スタバでも入ろうか?」
「もし良かったら ウチに来ません?」
「え? いいの?」
「まだ引っ越して来たばかりで 開けてない荷物もありますが 部屋は新しくて綺麗ですよ?」
「じゃあ そうしよ?」
「はい じゃあ電車に乗って..」 稲場はすぐ目の前にあった地下鉄の階段を指差す
二人は他愛もない話をしながら 稲場の部屋へと向かった

「へー そうなんだ じゃあ喘息は今も?」
「はい すっかり治るってことは無くって ただ あの頃よりは全然いいし
北海道でも ”あっ 大丈夫!” って思えるところまで来た時に ジュース加入の話があったので」
「ふーん」
「あっ ここです!」 
マンション入り口でキーを照合し 中に入る
「へー いいじゃん いいとこ住んでんね」 金澤はエントランスの高い天井を見上げた
「なんかぁ 嬉しかったです 前より良くなって」 稲場が微笑む
2LDKの部屋に入ると 稲場が言った通り まだ新しさが残る内装で
金澤は待遇の良さを感じた
部屋の片隅にいくつかダンボールが置いてあったが ローテーブルとソファは
既にリビングの中央にセットされている
「どうぞ! 金澤さん座ってください」
勧められるままピンクのソファに腰を降ろすと フカフカな座り心地に
金澤の頬が自然と緩む
「今 飲み物出しますね」 
稲場はそう言うと カウンターキッチンの向こうに回り 冷蔵庫を開ける
「すっごぉい! 結婚して住めるじゃん ここ!」 金澤は目を丸くした
「相手がいませんよぉw 北海道からちょくちょくお母さんが来るから 配慮してくれたんだと思います」
「羨ましいなぁ」
「はい どうぞぉ」 
稲場がローテーブルに 真っ赤なジュースを置いた 金澤の隣に腰を下す
「トマトジュースをベースに リンゴとか炭酸水を混ぜました」
「ミックスジュースかぁ ごめんね! 私 嫌いなもの多くてさぁ 飲めるかなぁ?」
「あっ そうなんですか? すみません」
「ううん こっちが悪いんだから.. ん? 大丈夫! 美味しいよ!」
「うゎぁ 良かったぁ」 稲場は胸に右の掌を置くと 息を吐いてニコニコと金澤を見つめた

282よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:54:27
「前にね バースデーイベントで嫌いなものミックスジュースを 罰ゲームとして飲まされたんだぁ」
「嫌いなものってなんだったんですか?」
「ドラゴンフルーツといちごとブルーベリー」
「ええ? いちごとブルーベリー ダメなんですか?」
「うん でもドラゴンフルーツが一番ダメ!」
「あー 食べたこと無いけど 変な色と形してますもんね」
「それ! あんなのどうして食べる気になったんだろ?」
「美容と健康にはいいらしいですけどね」
「よく知ってるじゃん やっぱ美味しくなかったよw 味があんまりしなくて」 金澤はしかめっ面をした
「でも これ美味しい」 再び赤い液体をストローで吸った
「いずれはこの部屋も なんかトータルコーディネートできたらいいなぁ なんて考えてるんですけど
まだ どういう風にするか決まってないんです」 稲場が部屋を見渡して言った
「いい部屋だよね ちょっと見せてもらっていい?」
稲場が頷くのを見て 金澤はグラスを置いて立ち上がった
「私も最近 どういう部屋がいいんだろ? とかよく考えててさぁ」
ウロウロと歩き バスユニットを覗く
「こっちは寝室? 見ていいの?」
「はい 見られて困るものはありませんよw」 稲場も後ろに付いて来た
「まだ ベッドしか置いてないです」
「大きいベッド..」
「はい 流石にたまに来るお母さんのためにもう一つベッドって訳には行きませんし
かと言って その時だけお布団と言うのも何なので そういう時は久しぶりに
お母さんと一緒に寝よっかなぁ なんてw」 稲場は照れて下を向いた
「あっ マットレス 割りと硬い?」
「低反発なんです 普段ダンスとかけっこう体使うじゃないですか だから
休む時は負担の掛からない低反発がいいんです」
「へー そうなんだぁ」 金澤は ほぉほぉと言うように 突き出した口を開けたまま頷く
「あれっ?」 グラっとした
地震かと思った
恐怖は感じなかったが 金澤は何だろ? と不思議を感じたままベッドに倒れ込む

「ァーンッ」
気がつくと 金澤は体を捻って 甘い声を上げていた
何? どうなってんの?
目を開けたつもりだが 塞がっている気もする
熱いくらいの人の温もりが体の上にのしかかり 甘美な快感を作り出していた
いつの間にか抱き締めていた人を 確かめようと手を動かす
サラサラな髪に触れた
ななみ? 
見たことのない天井に 梁川の顔が浮かぶ 
違う.. 何故か絶対違う気がした
強烈な快感が 股間を中心に広がる
金澤は脚を閉じようと 体をくねらせながら 腰を浮かせて反り返る
「はぁんっ ぁっ ぃっ!」 自分でも恥かしくなる声が出た
もっと欲しくて 相手を更に抱き締める
相手? 私 生脚? 裸?
相手の動きに翻弄されながら 次々と現状を認識しようと 頭が働き始めた
視線を下に落とす 髪の長い女が 自分の乳房と乳首をペロペロと舐めている
指はアソコを攻め ピチャピチャと音を立てていた
まなかちゃん!
ようやく相手の正体に気付いた
「ま まなかちゃん なにして.. ぁっ」
「気付きました? 金澤さん」 
稲場はニヤリと笑うと 指を中に伸ばして折り曲げた
「やんっ ぁはっ ぁっ ぁっ」 
カリカリと指先で中の壁と外の突起を軽く擦られ 金澤は体を震わせた 
「もっと仲良くなるには これが一番かなぁと思いまして」
「ぃゃんっ ダメぇっ」 
「意外と感じる時は女の子っぽいんですね」
梁川より上手いフィンガーテクニックとカワイイ声のギャップにやられ 金澤はまた意識を失いそうだった

283よーろぴあん!:2018/10/29(月) 23:59:19
「さっきのジュースに何か入れたの?」
「さぁ? ジュースに入った私からのご挨拶ですよ」 
稲場はニッコリ笑って指を動かした
「ぁっ ぁっ ぁっ 変になっちゃう..」
「やなみんと遊んでたんですね 通りで感じ易いはずだ」
「え?」
「さっき ”ななみ”って言ってましたよ」
バレた.. 金澤は唇を噛んだ
「いいんです別に.. 私にとってもカワイイ後輩に違いないし あっ 今は先輩かw」
「ななみがいるとやりにくい?」 快楽を堪えて訊く
「全然! あの子はどう思ってるか知らないけど 私は小さなことを気にしないんです」
「カントリーで何があったの?」
「たいしたことではないですよ」
「..嗣永さんから破門されたって?」
「破門? 破門って言うのかな? 私は今でもももち先輩に教えていただいたことは
大事にしてますよ 私に名前を出されるのは嫌かと思って 言いませんけど」
「そうなんだ? 私は何か争っているのかと..」
「おしゃべりですね金澤さん! 今はこっちの方にもっとおしゃべりになってもらいたいの」
稲場は道具を取り出し装着すると 金澤にのしかかった
「ぃやぁっ!」
最初はゆっくりと 次第にリズミカルに腰を振る
「あっ ぁんっ ぁっ ぁっ ぃやっ んっ」
涙声の金澤が徐々に稲場の動きに合わせて律動し始める
「ぁぁんっ ぁんっ ぁんっ んっ んっ」
「四つん這いになって」 稲場から指示が飛ぶ
金澤は はぁはぁと息を弾ませながら従う
既に快楽に溺れ 気持ちよくなることしか頭になかった
飲み物に意識が朦朧とする以外の効果があったのかもしれない
稲場が後ろから突き立てる
右手を体の前に回して 金澤の重力に引かれるたぷたぷと柔らかな乳房を鷲掴みにしながら
ツンと立つ乳首を指で倒す 
左手は金澤の腕を後ろ手に引き 体を起こさせた
「目を開けてみてください」
快楽に耽溺していた金澤は 目の前に鏡があることに気付いた
色欲に狂った髪を振り乱す女が 胸を揉まれ 突き上げられている
肩越しに揺れる稲場が 妖艶な笑みを浮かべていた
自分が女としていじめられている姿を見て 金澤はもっとエロティックな気分になって行った
股間から粘度のある液体を垂らして 人工的なピンクのものが出入りしている
膝立ちの稲場はコンテンポラリーなブラックミュージックで踊っているかのように
後ろから金澤の尻を打ち付け 肌を震わせた
止まらない 動きが止まらない
金澤は自分がおかしくなったのだと思った
もっと深く咥え込むように 自分からリズムを合わせて腰を落とそうとする
ひねった方が気持ちいいのか? 突然リズムを変えたら気持ちいいのか?
貪欲に気持ちがよくなることしか考えていない
鏡の中の女が 大きな赤い唇を舌を出して舐め回している
「ぁぁ〜ん ぁっ ぁんっ もっとぉ もっと突いて!」
請わずにいられなかった
「ダメっ! ダメっ!」 自ら要求したくせに 間もなくそれは制止に変わった
「っちゃう! ィっ!...」 声を掠らせて絶頂を迎える
掴まれた尻を浮かせたまま 上半身が脱力してベッドに突っ伏した
稲場が締まった白い尻を撫で回す
「仲良くなれたかなぁ?」 甘えたような声だった
金澤は稲場の手が離れ 自由になった体を横たえると 頭の中が真っ白になった余韻を味わっていた
頭の霧が晴れてくると 恥かしくなって来たが もう一度したくなった
真っ白な稲場の胸に飛び付いて押し倒し 乳首をしゃぶる
稲場はニコニコと聖母のような澄ました顔で 金澤を抱き締めた
「これからよろしくお願いしますね」 コロコロとカワイイ声でそう言うと
金澤の顔を引き上げ 唇を重ねる
梁川の寂しげな顔が一瞬過ぎったが 今の金澤に自分の欲望を止めることはできなかった

284よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:03:33
「お姉さま どうかされました?」
牧野はもの思いに耽る道重に声を掛けた
「うん? ごめんねまりあ なんでもないの 続けて」
牧野は仰向けになった道重の裸体を撫で回して行く
花の香りのするモイスチャーミルクを マッサージしながら肌に馴染ませる
リンパに沿って手を動かし エステティシャンの真似事をしていた
白くキメの細かい肌.. お姉さま美しい..
「さっきの 森戸ちゃんとはるなんが尾形の思い出のために
かえでぃーを連れて来てやらせた って話だけど 首謀者は森戸ちゃんで
間違いないのね?」
「はい かえでぃーはそう言ってました」
「ついに目覚めたか..」
「はい?」 牧野は睫毛を振るわせて目を閉じる道重を見た
「アンジュの船木 JJの梁川が活発化したなら モーニングの森戸も何かして来る」
「お姉さま わかっていらっしゃったのですか?」
「可能性は高いと思ってたよ」
「ちぃちゃんはモーニングで何をするつもりなんですか?」
「うふっ 心配?」
「..まりあの邪魔にならないかと」
「大丈夫! 私が付いてるよ!」 道重は白衣姿の牧野に手を伸ばし 尻を撫でた
「ありがとうございます あの.. 飯窪さんから何か聞き出せないでしょうか?」
「前にも言ったでしょ? はるなんは表のルートなの 
裏の話に引きずり込むようなことはしたくない」 道重は厳しい目で牧野を見る
「失礼しました」
はるなんには まだまだ人脈作りで働いてもらわなきゃならないし..
道重はしょこたんの顔を思い浮べていた
「とにかく まだ焦るような段階ではないよ 
まりあはかえでぃーをガッチリキープしておくだけでいいの」
「はい」
「もし OCNが流れた時は取りに行きなさい 
フクちゃんも異論はないはずよ かえでぃーに戻せばいい」
「はい」
「さて ももちはどんなブービートラップを残していったのかしら? 楽しませてくれるわね
見てなさい! これからいろんなところで 自分の味方に引き入れようと
オセロのような陣取りが始まるよ 今 最も激しい攻防が起こっているのはJJね」
「..稲場さん?」
「そう! UFとしては喉元をえぐる いい奇襲だったわ あそこは意外とすぐに
全て黒にひっくり返るかもね」 道重は愉快そうに裸身を起こすと
ベッドの縁に座り 牧野の腰に手を回して引き寄せる
「ぁっ お姉さま」
白衣の中に手を入れると 何も付けていない股間に指を滑らせる
「ぁぁんっ」 牧野は体をくねらせた
「やなみんは どう..するんですか? ぁっ」
「最近ここに来てくれないし 自分で何とかするんじゃない?」
道重は自分の横たわっていたベッドに牧野を押し倒し 首筋に唇を這わす
「それで潰れるようなら その程度の子ってことだし 残るようなら
もっとエロくなってここに戻って来るはずよ」
道重はボタンを外し 剥き出しにした大きな牧野の胸を両手で搾り出すように掴み
頂点のピンクの蕾を口に含んだ

「飯窪さん お願いがあるんだけど」 鏡の前で帰り支度の軽いメイクをしながら森戸が言う
「なぁに?」 隣に座る飯窪が森戸の肩に寄り掛かる
二人でレッスン後に楽しんでいたため 他のメンバーは既に帰ってしまっていた
「真野さんに会って欲しいの」
「えっ? 真野さんって あの真野さん?」
「うん」
「どうして?」 飯窪は森戸の太ももの上に頭を乗せると 頬を擦り付けて
柔らかい感触を楽しみながら訊いた

285よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:07:32
結局飯窪は好奇心もあって 森戸の願いを引き受けた
少し暑いくらいになった昼下がり 代官山のカフェで真野を待つ
”向こうからの指定だから特に連絡はいらない そこで座ってお茶してて” それが
森戸から聞いた全てだった
約束の時間が近づいて来た
フルーツと緑黄野菜のスムージーを飲んでいた飯窪は
サングラスにストローハットを被った 小柄な女性が入って来たのに気付く
周囲の注目を集めることはできず ただ顔を上げてニコニコと真野を見る
飯窪に気付いた真野が 一瞬止まり近寄って来た
「お疲れ様です」 
軽く会釈した飯窪を前に 真野は立ったままで見下ろす
えっ? どうしたんだろ? 返事もしない真野に飯窪は焦った
「..なんで飯窪ちゃんなの?」
「えっ?」
「私は森戸ちゃんに来るように言ったんだよ?」
「あっ そうだったんですか! すみません! ちぃちゃんから代わりに行ってって言われたから
てっきり話は通っているものかと..」 飯窪は勢いよく何度も頭を下げる
「まっ いいわ」 ハァ とため息を吐いて 真野が飯窪の対面の椅子に腰を下す
「ほんっとうにすみません!」 もう一度深々と頭を下げる
「目立つから やめて」
飯窪は泣きそうになった顔を上げる
「私の誘いをこんな風にブッチするなんて あの子たいしたタマね」
「まさか ちぃちゃんがそんなことするなんて思いもしませんでした」
「勘がいいな」
「え?」
「私が知りたがっていることに気付いたのね」
真野はストローハットを脱ぎ サングラスも取った
美しい笑顔が現れる
凄い! 女優だ.. 
飯窪は真野の凄みを増した存在感に圧倒された
「で 飯窪ちゃんは知ってるの? フッ 知らないか!」 真野は苦笑した
「何を ですか?」
「ももちのテクニック..」 突き通すような視線で 飯窪の目を見る
「え?」
「はぁー」 何も知らなさそうな飯窪を見て 真野はまた深いため息をついた
「今日はどうしよっかなぁ? せっかくのオフだし.. ここまで来ちゃったし..」
飯窪は気が気ではなかった 真野とはハロコンなどで何度か話したことはあり
親密ではないものの 普通に親交を深められるOGだと思っていたのだが..
「飯窪ちゃんと遊んじゃおっか? 決めた! じゃあ飯窪ちゃん
すっぽかされた責任取って 今日は楽しませてね! 付いて行くから!」
「はい!」
飯窪は少しホッとした 
森戸にハメられた形だが 真野を失望させたまま帰すのは 飯窪としても避けたかった
「良かったぁ 真野さんが一緒に遊んでくださる気になって」
「飯窪さんは詳しいんでしょ? 遊ぶ所に」 
テーブルに来た無糖のアイスオレンジティーを一口飲むと 真野は微笑んだ
「そんなぁ 詳しいなんて」
「アレ? 今日は私を楽しませてくれるんでしょ? デートだよ? 大丈夫なの?w」
「あっ それは多分.. 頑張りますので気に入っていただければ」
「おっ? 自信あるんだ? 凄ぉい!」 真野は冷やかすような目で飯窪を見る
「いえいえ! もう私は 知っている限りのお店を見ていただいて..」
「森戸ちゃんに話聞くより 楽しめそうじゃん 期待してるよ!」
二人は笑い合った
「ね ところで 今日は飯窪ちゃんから誘ったように ブログに書いてよ!
私もそういう風に書くから」
「え?」
「だってそうじゃないっ まさか騙されて飯窪ちゃんと会いました なんて書けないんだから」
「あっ そうですね! わかりました」
「じゃあとりあえずぅ! アリバイ作っとこうか! 写真撮って!」
「あっ はい!」 飯窪は慌ててスマホを取り出した

286よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:12:22
「予想以上に楽しかった! 飯窪ちゃんありがと」
真野と二人でセレクトショップやアンティークの店を見て回る
途中 真野のリクエストで家電も見に行った
「新しい生活の参考になったよ アレは絶対買う!」
「新しい生活?」
「ふふっ まだ内緒! ダレニモイワナイデ!」 真野が歌うように言う
嬉しそうだった
「じゃあ そろそろ夕食の時間だし どこかで食べよっか?」
「そうですね 真野さん 何がお好きですか?」
「いいの! 今日は飯窪ちゃんが楽しませてくれたから 私が御馳走する! 付いて来て!」
「ええ? そんなぁ 悪いですよー」 飯窪は遠慮したが 
真野に思い出させないよう ”ちぃちゃんの代わりだったのに” という言葉は呑み込んだ
「いいから付いて来なさい!」
「はい! 美しくて優しい先輩から たくさん御馳走になります! 
痩せの大食いなので 覚悟しておいてください!」
「え? そうなの?」
「あっ 嘘です 嘘です! 私そんなに食べれません!」
二人はまた笑い合った
海外資本のホテルで食事した
「あー 美味しかった! 本当にいいんですか? 御馳走になっちゃって?」
「先輩に任せなさーい! それより この後もうちょっと付き合える?」
「あ はいっ」 飯窪はアルコールでも飲むのかと思い 
”さすが大人の女優は違うな 勉強させてもらわなきゃ” と昂った
エレベーターで上のラウンジに行くのかと思いきや 下に降りた
別の場所かな?.. 真野の華奢な背中を見つめながら 後ろを歩く
オーラが出てる.. 一緒にハロコンやってたことが嘘みたい..
真野はフロントカウンターに行くと部屋を取った
「さっ 行くよ」
再びエレベーターに乗る
いつの間にか二人とも無言になっていた
これって もしかして? まさか?..w 飯窪は自分の突拍子もない妄想に苦笑した
「入って」 
真野がドアを開ける
フロントで真野が希望した部屋は なかなか高級な部屋だったので
飯窪は 少なくとも自分は少し部屋で休憩するくらいだと思っていた
「うわぁー」 思わず声が出る
以前譜久村と入った部屋も凄かったが それを上回る高級さだ
「今日はいろいろ楽しませてもらったけど 元々森戸ちゃんに話を聞くはずだったから
それに比べると まだ楽しみ足りないんだよねー」 真野が妖しい笑みを見せた
「え?」 飯窪はさっき自分が妄想した マンガのような展開を感じて押し黙る
まさか..
「ねー 飯窪ちゃん あなた本当に ももちのテクを知らないの? 森戸ちゃんから
聞いたことない?」
真野は振り返って飯窪に近づくと 軽く肩に触れた
「いいえ 聞いたことないです」
「ふうん じゃあ 森戸ちゃんから直接されたこととか..? 
私が聞いたところだと あの子はももちの一番の教え子みたいだから..」
真野は飯窪の白のブラウスの一番上のボタンに手を掛けた
飯窪は目を大きく見開いて驚く
「森戸ちゃんがあなたを差し出したってことは そういう関係にあるんでしょ? 違うの?」
自分より小柄なのに存在感に気圧され 飯窪はよく意味も理解せず頷いた
既に黒のブラが剥き出しになっている
「じゃあ いつも森戸ちゃんにされてることの中に ももちのテクが入ってるかもね..
確かめさせてもらうよ.. だって 楽しみ足らないんだからw」 真野は再び妖艶に笑った
気が付くと ベッドの脇に連れて行かれている
真野は飯窪の黒のタイトなミニスカートのホックを外し ストンと足元に落とすと
上下黒の下着姿の飯窪の肩を軽く押した
ベッドに腰を落とした飯窪は 信じられない状況に逃げ出そうかと思ったが
先輩の真野を騙した形になった手前 そんなことはできなかった
真野は背中に手を回し 白地に熱帯植物が描かれた 夏らしい麻素材ワンピースのボタンを外した

287よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:17:40
「えっ? 真野さん..」 白い下着姿になった真野に飯窪は戸惑う
「ねぇ? 飯窪ちゃんは モーニング卒業後どうするの?」
脱いだワンピースを離れた椅子に掛け 戻って来た真野が訊く
「卒業後?」 あり得ない状況下での質問に更に面食らい 飯窪は咄嗟に答えが出なかった
「女優でもする?」 肩に掛かった髪を手で撥ね退けた真野の仕草が艶やかだ
「まさか! 私なんてとても..」 ようやく普通に話せたが こんな時でも先輩を立てる自分が滑稽に思えた
「でも芸能界は引退しないんでしょ?」
「それは..」
「同期も女優をしてるんだし」
「いえ 私なんか..」
「そうね それがいい判断! 女優で生きることがどれだけたいへんだと思う?」
真野が飯窪の顎を撫でる
笑ってはいるが 恐ろしいくらいの狂気を孕んだ目をしていた
「きっと 凄くたいへん..」 
「ふふっ 先輩に連れてこられて 女同志二人で下着姿になっている 今の状態を
狂ってると思ってるでしょ?」
飯窪は躊躇ったが 首を横に振った
「あはは こんなものじゃないのよ? 女優でやって行くってことは!」
真野はまたベッドを離れ 籐で編まれた自分のバッグを持って来た
「有力な仕事関係の人やスポンサーはもちろん いろんな人に気を使わなきゃいけないの
だって 次の仕事が約束されてないんだから! 私の演技 ううん 私を気に入ってもらわなきゃ
次はないわけ! わかる?」
飯窪は圧倒され ただ頷く
「それだって 私より気に入った子がいれば 仕事はすぐ吹っ飛ぶ!
カワイイ仕事仲間と仲良くなったって それで心を許しちゃダメ!
潰すくらいに相手を飲み込んでしまわないと 自分が飲まれてしまう!」
真野はバッグの中から 赤い何かを取り出した
「だから私は 仲良くなった子とよくこれで遊ぶの」
真野が摘んで見せたのは この季節に相応しくない手袋だった
真っ赤な手袋 
それには黄色のカタカナで 片方に"マ” もう片方には "ノ"と書かれている
「真野手袋..? あっ すみません」 飯窪は呟いてから 呼び捨てにしたことに気付いて侘びた
「知ってるのね まぁ 少し話題になったから ハロにいれば知ってるか」
「凄く面白いと思いました 私もそういうの作りたいと思ってたんです!」
飯窪は真野のご機嫌を取ろうと必死だった
「ちょっと合掌してみて!」 真野が手袋を持ったまま 顔の前で手を合わせる
意味がわからなかったが 飯窪はすぐにマネて 手を合わせた
「いいよ そのまま!」 真野が ”マ”の手袋を 合わせた両手の上から被せる
「えっ?..」 飯窪は何これ? と思いながら 腕を軽く上下させた
「意外と優れものでしょ? 口でも使わない限り 自分で簡単に外せないんだよ」
園児が劇でワカメの踊りをするように 飯窪は手を合わせたままクネクネと動くが 手が抜けない
真野は飯窪の腕を掴むと バッグから取り出した結束バンドを回し チチチッと締めた
「あまり激しく動かしちゃダメよ 手首に傷ができるから」
飯窪は呆然と自由を奪われた両腕を見る
「暴れなければ楽しめるよ 楽にしてね」 真野は飯窪の腕を持ち上げ ベッドに押し倒した
「私ね 飯窪ちゃんみたいなスタイルに憧れてんだぁ」 ツルツルとした脇に唇を這わす
「あっ」 飯窪は恐怖を感じながらも 一日の暑さで汗をかいた脇が恥かしくて 腕を下そうとする
「背もまぁまぁあるし 肩が細くて スラっとしてる.. ズルいよね?」
「で でも 私 胸小さいし 真野さんは顔が綺麗じゃないですかっ!」
「確かに胸は小さいけど 大きくてバランスを崩すよりも全然いいじゃない?
いくらでも服でカバーできるんだから」 
黒いブラを外して 胸を確認した後 真野は猫が水を舐めるように 乳首をかわいがる
「ぁっ ぁっ」
「楽しくなって来た? 別に危ないことはしないよ 私だって将来があるもん
あっ これが既に危ないか?w」 
真野の手が下へ降りて来た
「そうそう 飯窪ちゃん.. 言い難いから はるなんって呼んでいい? 
私 はるなんみたいな体型じゃないから 違う武器を身に付けなきゃいけないわけ」
真野の指が円を描くように動き 割れ目に埋って行く 
もう充分に自然に溢れた潤滑剤が行き渡っていた

288よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:21:25
「ねぇ? 森戸ちゃんはどうやってはるなんをかわいがってくれるわけ?」
真野が指をいろんな方向へくねらす
「こう? こう?」
「ァっ ャっ!」
「ももちはね こういうことずっと研究してたらしいの その技がカントリーの子達に
伝わってるらしいんだよねー 相手を虜にしてしまうような技なんだって
森戸ちゃん何か変わったことしてない?」
「し 知らないですっ ァっ」
「ホントに?」
「は はいっ」
「困ったなぁ なんか思い出さない? 私もこういうスキルアップしてる時間が
あまり無くなるから 今のうちに知っておきたいんだけど」
「ャっ ぁぁ.. んっ」
「もうちょっと様子見ようか? もっと気持ちよくなったら思い出すかもしれないし」
真野は体を起こし 傍らの赤い手袋の片方を取る
「これ グッズに見えるけど 実は特製なのよね 滑り止め付き!」 
真野は右手にはめた ”ノ”の手袋を飯窪に見せる
掌に黄色の突起が密集して付いていた
飯窪は真野の挙動を固唾を飲んで見ている
赤い手が飯窪の股間を覆う
滑り止めのはずが 愛液でそれは軽く動いた
「ィっ!」
薄い陰毛を引っ張った
「あっ ごめんなさい 痛かった?」
「ぃやーんっ っぁ ぁっ ぁぁんっ」
飯窪は快感で 腰を右へ左へと逃がす
無数の突起が 次々と性器を刺激する
「これよりもっと凄いんだろうなぁ ももちのテク」 
真野はもう片方の手で乳首を引っ張った
「ぃやぁっ ぁっ ぁはぁんっ!」 飯窪は頭が真っ白になった
肩で息をしていると 真野がまた乳房を舐めて回して来る
「ゃっ..」
飯窪がまた快楽の声を上げ始めるまで それほど時間はかからなかった
「はーい この優れものの手袋! 他にも使い方があるんです!」
愉快そうに真野は湿って赤黒くなった手袋を見せる
滑り止めに付いた愛液が 照明を受けてテラテラと光った
「この指に付いたイボ! これが効くんですね! 
ちょっと! 私 テレビショッピングの仕事なんて考えたこともないのに上手いんじゃない?」
真野は指を2本 割れ目の中に埋めて行った
「ぁぁぁぁっ!」
飯窪の腰が浮く
腕の自由が利かない状態で 体を捩り 嬌声を上げる
気持ち良さに目の端から涙が出た
突然怒涛のような刺激が去った
ようやく息を整えようと 飯窪が力の入っていた肩を緩める
「何か思い出した?」 真野が囁いた
目を開けると 真野が威力を確認するように ウットリと赤い手袋を見ている
「森戸ちゃんのやり方で思い出したことはない?」
飯窪は何か言わなければと 必死に記憶を辿る
「手袋だけじゃ寂しいね ペンライトでも出そうか?」
「いいです! いいです! 出さないでください!」 
「あれ? やることわかっちゃった? もしかして.. 飯窪さん まだ?」
真野が悪い笑顔を見せた
飯窪は恐怖で何度も頷く
「そうなの? それじゃあ かわいい後輩だし ペンライトは仕舞っておこうか?
本当に出さなくていい? 盛り上がらないかもよ?」
飯窪は再び何度も小刻みに頷き 出さなくていいです と繰り返した
「思い出しました! ちぃちゃんは 小指をよく使います!」 ハっとした顔になって飯窪が早口で言う
「どんな風に?」 真野が興味津々で身を乗り出した

289よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:28:33
真野は飯窪の話を元に 小指をいろんな角度で いろんな指と組み合わせて試してみた
その度に飯窪は乱れ よがり声を上げたが いずれも真野手袋の威力には届かなかった
「ねぇ なんかまだ思い出してないことあるんじゃない?」
「な ないです.. もう許してくださいっ 手袋が一番です..」
「おかしいなぁ 買い被り過ぎたのかなぁ」
真野はまだ小指を見つめて 使い方を考えていたが 室内の時計に目をやると
飯窪から離れ バッグを開いた
「今日はこれで終りにしよ? また何か思い出したら連絡してね あと森戸ちゃんには
連絡寄越すように言っといて」 
真野は爪切りで 飯窪の腕の結束バンドを切ってやる
「ごめんね 痛くなかった?」
飯窪は 涙を流した後の赤い目で 鼻をすすりながら ウンウンと頷いた
とにかくすぐに解放されたい その思いしかなかった
「今日は楽しかったわ ありがとはるなん」
着替えの終わった飯窪を部屋の入り口で見送ると 真野はドアを閉めた
飯窪は駆けるように通路を戻り エレベーターのスイッチを押したが
なかなか来ないことに痺れを切らし 非常階段を使って下に降りる
”話したい” Lineを森戸に送ると タクシーを捕まえ帰路に就いた
座席に体を埋める
心も体も疲れ切っていた

「チェルちゃんに叱られる〜〜っ!!」 羽賀が楽しそうに叫ぶ
「ねぇねぇ 横やん 今日も雨が降って ムシムシしてるよねー」
エクボを作った野中が嬉しそうに 横山を掴まえる
「そうですねぇ」 
「It's a rainy day. So muggy! ところでこの中で一番 ムシムシと暑苦しい人はだ〜れ?」
「え? 暑苦しい? 誰だろ〜?」
横山は周りを見渡した
12期13期がレッスン着で集まっている ダンスレッスン中の休憩時間だった
「かえでー!」 横山が加賀を指差した
「私? 私 暑苦しくなんかないじゃん!」 加賀が横山を睨む
「えー? だって 私がこういう格好でいると よく後ろから抱き付いてくるじゃん」
横山が突き出ているTシャツの胸の部分を引っ張った
「問題発言〜w カエディーエロいぃ!」 羽賀が喜ぶ
「あー よくやってるの見るぅ」 牧野も笑った
「そんなことないって! やってないから!」
「嘘! 今日もここに来た時 やったじゃん!」 横山が口を尖らす
「え? あれは.. あれはぁ 13期同志 今日も仲良くやろうねって言う..」
「やってるじゃん」
「何何? なんで カエディーは横やんを背後から抱き締めんの?」 
興味津々に羽賀が訊いた
「いや 別に.. あのー」
「カエディー 私がいるのに 横やんがいいの?」 牧野が悲しい顔をする
「なんでそうなるの!」 加賀が笑う牧野を小突いた
「ね? なんで?」 羽賀がしつこく迫る 野中が横でニヤニヤと見ている
「ちっちゃいから ほらっ なんかこう 腕を置き易いと言うかぁ..」
「腕が置き易いw」 野中が笑う
「嘘! 私の体に触りたいくせに!」 
「横山の体に触ったって 別に何もないし!」
「何もない? かえでーよりあるじゃん! ほらっ!」
横山が両手で胸を下から持ち上げて見せる
「べっ 別に.. 羨ましくなんかないもん」 加賀は視線を逸らした
「あー カエディー 横やんの胸 狙ってたんだぁ」 羽賀がまた嬉しそうに言った
「違いますって!」
「はいはい それじゃあ その横やんの魅力的な胸に夢中なカエディーに聞きます
胸を別の言葉で言うと?」 野中も自分の胸を両脇から寄せて強調した
「胸?.. ぉ ぉっぱぃ?」 恥かしそうに加賀が言う
「そう そのおっぱい! じゃあ おっぱいの ”おっ” ってなぁに?」 野中が上目遣いで訊いた
「おっ? おっ?.. パイってパイだし おっ?」 自分の胸を見下ろしながら 加賀は両手で何度も空を掴む
「ボーッと生きてんじゃねぇよ!!」 野中は激高して たたらを踏んだ

290よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:34:04
森戸は飯窪との約束で 早い時間に事務所へ出て来た
昨夜 話がしたいと言われたので 明日のレッスン前に ということになったのだ
十中八九 真野と会わせたことについての文句だと思った
控え室の扉を開ける
「おはようございます」
「おはよう」
既に飯窪がいた
挨拶はいつも通りだったが 案の定目付きが険しい
「ちぃちゃん 知ってたんでしょ!」
「何が?」
「真野さんに何されるか?」
「何されたの?」
「..怖かった」
飯窪は思い出して僅かに出た涙を拭った
「凄い怖かったんだよ?」 小さな声で繰り返す
「ありもしない ももち先輩から教わった秘技を教えろって言われた?」
「..ないの?」 飯窪が目を大きくする
「そんなマンガみたいな話.. 真野さんにもそう言ったんだけど 信じてくれなくて」
「じゃあやっぱり 私が問い詰められることわかってて代わりに..」
「ごめんね そこは大人の人の方がかわせるかな? と思ったの」
森戸は座った飯窪の背後から首に腕を回す
「ヒドイ.. ちぃがそんな人だと思わなかった..」
「だって しょうがないじゃない しつこいんだもん」
頬に唇を這わせながら 森戸が囁く
「まだ諦めてなさそうだったよ 連絡寄越せって言ってた..」
「知らないよ」
「もう この件には私関わらないからね!」
「それでいいんじゃない?」
「それでいいって.. また連絡があったらどうするの?」
「出なければいい.. うっかり出てしまったら忙しいから後でって切ればいい..」
「そんなことして大丈夫?」 飯窪はOGに対して強気な森戸に驚いた
「真野さんの結婚の噂知ってる?」
「うん この前なんかで出てたね」
「近いうちに本当になるから」
「なんでそんなこと知ってんの!?」
「ウチの情報網は凄いの!」
「ウチの?.. ウチって? カントリー?..」
森戸は返事をしなかったが フッと微笑んだ
「有名サッカー選手と結婚してしまえば 今までより忙しいし 世間体もあるからね
逆に 私がされたこと言っちゃってもいいんですか? って言えば 逃げてくよ」
飯窪は森戸の冷徹な言葉に カントリー時代から私がラブコールしていた
ちぃちゃんはいったいどこに行ってしまったんだろう? と思った
「向こうの真意と出方を知りたかったからね 飯窪さん ありがと」
森戸は飯窪の唇を奪った
「んっ..」
しばらくは釈然とせずに耐えたが 欲望には勝てず飯窪も舌を伸ばして絡めた
ひとしきりキスを楽しむと 森戸はフイと離れ 荷物を置いた席に腰を下す
飯窪は物足りなかったが 今自分から求めるのは 余りにも隷属的過ぎると思い 
席を立たなかった
バッグを開け 今日の準備を進めながら 森戸は考えていた
早くはーちんの代わりが必要ね.. 飯窪さんだけじゃ心許ない..

「ねぇ あかねちん! あかねちんはルパパト大好きなんだよね?」 
野中が含みのある顔で訊く
「うん 欠かさず見てる」 羽賀は警戒して強張った笑顔を見せた
「工藤さんが出てるから 録画して何度も何度も見ているあかねちんに質問です!
ルパンレンジャー パトレンジャーのレンジャーってなぁに?」 野中が上目遣いで羽賀を見る
「レンジャー? えっ レンジャー? キョウリュウジャー トッキュウジャーは違うし
えっ 待って待って! レンジャーって? レンジ ジャー 電子レンジ 炊飯ジャー..」
「ボーっと生きてんじゃねぇよ!!」 野中は激高して たたらを踏んだ

291よーろぴあん!:2018/10/30(火) 00:39:45
今年は記念イヤーということもあってか 夏のテレビ出演が多い
横山は事前打ち合わせとレッスンで事務所に来ていた
レッスン着に着替えるためロッカー室に入る 
最近横山は森戸と並んで着替えることが多い
いつも使うところはみんな大体決まっているが ロッカーの数が多いので
ときどき場所を変えるメンバーもいる
森戸は以前 尾形と隣同士でいることが多かった
尾形がいなくなってから 森戸がモーニングに入った当初の形に戻った
バッグを開けてレッスン着を取り出す
「あれ?」 森戸が横山の方を見て声を上げた
「横やん カエディーのTシャツ持ってんの?」
「え? カエデー?」
「今 赤いTシャツがチラっと見えたよ?」
「あー? 違う違う! カエデーのTシャツじゃないですよ!」
バッグの中から赤Tを取り出す
「レッズTシャツなんです!」
「あっ サッカーの!」
「うん 今日 グランパスと試合なんですよ もちろん試合は観に行けないけど
気分だけ応援するつもりで 帰りに着ようかなぁ と思って」
「へー 好きなんだね」
「元々応援してたんですけど 最近は忙しくて遠ざかっていたのが
ワールドカップ見てたら また復活して来てw」
「あるあるー」
「森戸さんは サッカー見ないんですか?」
「んー たま〜に」
「私は地元のチームがレッドダイヤモンズだけど 森戸さんだと..」
「栃木SC」
「栃木SC! J2でしたっけ?」
「みたいね 去年まではJ3落ちしてたらしいけど」
「今年はどうですか?」
「J3落ちはないと思うけど いまひとつ」
「けっこう詳しいじゃないですかぁ」
「家に帰るとニュースやってるもんw 監督は横山さんなんだよ」
「え? じゃあ勝ってもらわないとw」
「でも ビックリしたぁ 横やん 赤いTシャツ持ってて 
そんなにカエディーのこと愛してんのかなぁ って思っちゃった」
「全然 全然! 冗談やめてください! あんなアニメヲタク!」
「あ? 何か言った?」 反対側の加賀が文句を言う
「なんでもないよ!」 横山はこっち見ないで! とでも言うように 振り返った加賀の肩を押した
口を少し尖らせた加賀は首を軽く左右に振りながら バッグに視線を戻す
「仲いいね」
「そんなことないですよぉ でも 今こういう赤いTシャツとか メンバーカラーのTシャツって
ファンの人は着てるけど 公式だとないんじゃないですか?」
「あっ そっかぁ あれはみんな自分で用意したものなんだぁ」
「はい カエデーのは加賀温泉で作ってるけど」
「私のTシャツはすぐ作れそう」
「白だからw でも私のは 研修生Tシャツみたいw」
「イエローのTシャツじゃなくて ゴールドの方を強調したTシャツにしないとダメかもね?」
「金ピカTシャツw それもヤダっw」
「キンキラ光って ”横山”! って書いてあるのw」
「やだぁっー!」
二人は爆笑した
「でも 白地に ”ちぃ” って書いてあったらどうします?」
「えー それはイヤかもぉ」
「ちぃちぃちぃちぃ っていっぱい書いてあったりしてw」
「うわっ それイヤっw」
加賀が振り返った
「森戸さんのは 胸に ”もりっと” ってひらがなで」 
「はいはい..」
「ヲタクは黙ってて」 横山はまた加賀を前に向かせた

292よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:01:36
ダンスレッスンが始まった
USAの振り付けはほぼサビの部分だけなので 覚えることは少ないが
片脚立ちのイイネダンスが思ったよりもキツイ
横山は前の鏡を見ながら もう少し脚を高く上げたいと思ったが
体が重く 軸足がふらついた
頭も少し痛い..
「あっ!」 軸足を軽く捻り バランスを崩す
「大丈夫?」 加賀が後ろに回り 肩を掴んで支えてくれた
「かえでー ありがと」 
「先生! 横山が調子悪そうです!」
「かえでー 言わなくていいよぉ」
「横山 休んでて!」 他のメンバーを見ながら 先生が声を掛ける
「大丈夫です!」 横山は加賀の腕を払うと 音楽を聞いて踊るタイミングを計る
「横山 休んで! 無理して本当に体壊したら みんなに迷惑かけるよ! 
加賀 横山をトレーナーのところへ連れてって!」
「はい!」
横山は唇を噛んで下を向いた
「さっ 行こ?」 加賀が再び肩に腕を回す
レッスン室を出ると 少し蒸し暑い
Tシャツを濡らす 冷房に当たった冷たい汗が 急激にベットリと纏わり付く感じがして来る
気持ち悪さで悪寒がした
「顔色悪いよ」 加賀が心配そうに 横山の顔を覗き込む
「ちょっと寝不足かも..」
加賀は横山の寝不足の理由を想像し ギュッと抱き締めたくなった
「かえでー さっきはゴメンね..」
「何が?」
「ヲタクとか言ってゴメン」
「いいよ別に.. 本当のことだし」
「控え室でいいよ たぶん少し寝れば大丈夫」
「ホントに? 診てもらわなくていいの?」
「大丈夫」
加賀はそれ以上横山には言えず 腰に腕を回して控え室に連れて行った
リラックスできそうなソファに横山を座らせる
「かえでー 変なこと言っていい?」 
「何?」
「眠ってしまうまで 傍にいてくれる?」
「..いいよ」 
加賀は樹脂製の椅子の背を引っ張って 横山の隣に腰を下した
「ありがと」 背もたれに体を預けた横山が囁く
目を瞑ると 静かに深く呼吸を始める
それ程時間が経たない内に寝息を立て始めた横山を見て 加賀は少し安心した
少しの間 横山の寝顔を見つめた後 レッスン室に戻る
「横山 大丈夫?」
「たぶん寝不足だって言ってました」 先生の問いに 加賀は本人の言葉を返した 
「そう わかった ありがと」  
「カエディー 男前」 森戸が加賀の背後で呟く
「いや別に..」 加賀は森戸を見て照れ笑いする
「いいなぁ 頼れる同期がいて」
「森戸さんもほぼほぼ同期じゃないですか」
「ほんと? 嬉しい! じゃあ何かあったら カエディー頼るね!」
「いいですよ」
尾形の卒業サプライズに利用されたことを覚えてないのかしら?
森戸は 加賀の自分に対する態度に 変化があるはずと思っていたが
予想に反して一向に変わらず 違和感を覚えていた
あの時のことを抗議して来る加賀に対して 仕掛けるつもりだったプランも宙ぶらり状態で
方針転換せざるを得なかった 
牧野の催眠術で尾形との交わりを忘れさせられた加賀は 屈託のない笑みを見せる
そんな少年のような加賀と森戸のやり取りを 少し離れた位置から見つめる牧野..
余裕の笑みを浮かべる牧野の視線に 森戸はまだ気付いていなかった
「かえでぃーはまりあのもの」 牧野が人知れず そっと呟いた

293よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:08:05
「横やん 体大丈夫?」
「はい 大丈夫です たぶん寝不足に少し熱中症が加わったような感じになって..」
「ねーぶーそくは ねーるーしーかーない」 森戸がチキブンのフリをした
「あれ ホントですねw! 昨日は家に帰って お風呂だけ入ってすぐ寝たんですよ
そしたら今日は全然調子良くって」
今日も昨日に引き続きレッスン日だ
テレビ出演が続くので いつもより更に短期で 集中的にフリを体に叩き込む形になる
控え室に着いたばかりの横山は 昨日と同じく森戸の隣に腰を下した
加賀にもお礼を言おうと思ったが まだ来ていない
「今日も暑いね」
「ホント! 日焼け止め塗ってるから 汗かくとベタベタになっちゃって..」
「ねー 私 横やんよりも電車にいる時間が長いじゃん? 冷房は入ってるけど
ドアが開くたんびにムァ〜って来るし どうしても汗が出るからUVパウダーにしてるよ」
「えっ それいいですか?」
「うん クリームとかジェルよりはいいかなぁ?」
「へー どんなやつ?」
「これ! 一応SPFは50+だし PAも4だよ?」
「じゃあ私のと一緒だぁ」
「ちょっと付けてみれば? ところでSPFとかPAって何? 
いっつも調べるの忘れちゃって 高ければいいっ くらいにしか思ってないけど」
「あっ ホントだぁ なんかベタつかない感じ SPFとPAって 紫外線B波とA波を
それぞれ防ぐみたいですよ B波は短時間で A波は長時間で日焼けの影響が出るみたいな..」
「へー さすが横やん! ねー またレッスンで汗かくし 今のうちに一回ベタつき取りに
トイレ行かない?」
「あー そうですね! 行きます!」
二人はタオルを持ってトイレに入った
タオルを水に浸し 腕や首の周りを拭き取る
「あー気持ちいいっ! ねー 昨日のカエディーかっこよかったね!」 森戸が横山に微笑む
「えっ?」
「だって横やんの肩抱いて ボクが面倒見ます! って感じだったじゃん」
「ああゆう時は なんか頼もしいですね」 横山が恥かしそうに下を向く
「いいなぁ 仲いい同期がいて」
「それほどでもないですよ ヲタクだし」
「ねっ? そんなに仲良かったら キスぐらいした?」
「えっ?」 横山は驚いて森戸の顔を見た
ニヤニヤと笑った森戸が ジーッと横山の反応を見ている
横山の頭の中に 加賀温泉での一夜が過ぎった
真っ赤になって下を向く
「あれ? キスだけじゃないのかな?」 森戸が近寄り 横山の首に腕を回して耳元で囁く
ビクっと体を強張らせ 横山は体を離そうとしたが 森戸の唇が首筋を這った
「ぁっ..」 ゾクゾクとした感覚が背筋を走り 横山は思わず声を漏らす
「横やん かわいくて好き..」 そう囁くと 森戸は唇を重ねて来た
驚きに目を見開いたまま横山は 舌を絡められ イヤラシイ気分になって行く
唾液を交わす音がトイレに小さく響く長いキスに いつしか横山は目を閉じて応えていた
森戸の手が薄手の紺のシャツの上から 胸を撫でる
「写真集で見た通り やっぱボリュームあるw」 
「ぃやっ..」
固くなって来た乳首を中心に掌で円を描くように左手で愛撫しながら
森戸は鎖骨の辺りに唇を這わす
横山は洗面台の縁に尻を押し付けて 半分腰を掛けるような格好になっていた
「くぁわぃぃ..」 舌で首筋を舐めながら 森戸が囁く
右手の指がプリント柄のミニスカートの上から 股間を触る
布地を通して熱気が伝わり 森戸はまたニヤリとした
「今日は早く来て良かった 楽しむ時間がまだあるよ」
耳元で囁き 息を拭き掛けると 森戸は潤んだ目になった横山の腕を引っ張って個室に入った
狭い個室に横山を押し付けると シャツのボタンを外し Tシャツとブラを押し上げ
形の良いお椀形の乳房を舐め 乳首をチュッチュッとしゃぶる
股間の敏感な部分をソフトタッチで何度も攻められ 横山は既に抵抗できなくなっていた
「ゃっ.. ぁっ...」 
かわいい森戸のイヤラシイ変貌に 横山は異常な高まりを覚えた

294よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:12:49
「カエディーのアレ 気持ち良かった?」
森戸が妖しい目で見つめる
「思い出して アレで思いっきり突かれて どうだったの?」
「ゃっ...」
横山は森戸が何故そんなことを知っているのか疑問に思ったが
アレが自分に来る前に飯窪や森戸に付いていたことを思い出した
「..森戸さんもアレでやられたこと」
「ん? あるよ.. 飯窪さんに付いてた時..
何度も何度もアレで突かれたの.. 気持ちよくって..」
森戸がまた唇を重ねて来た
長いキスが始まる
「んんっ.. んっ..」
ようやく離れると 紅潮した顔で睫毛を振るわせて 再び横山を見つめる
「思い出したら キスしたくなっちゃった
ねぇ 聞きたいな カエディーに突っ込まれてどうだったの?」
「..ぇー? か 体が自然に動いて.. 気持ちよくって.. 頭が真っ白に..」
「あっちぃー! あっつぅ!」 トイレに誰かやって来た
「うわぁ 汗びたびたぁ〜」
かえでー? 横山は声の主が加賀だとわかり 焦った
水を出す音が聞こえる
森戸の顔を見ると 慌てているようには見えず ニヤリと笑って見せた
声を出さずに口を動かして 加賀がそこにいることを必死に森戸へ伝えようとする
森戸は自分のTシャツをたくし上げ 胸を出す
何をしてるのとかと呆然と見ていると 真っ白なブラも上にずらして
乳房の白さで よりピンクに見える乳首を曝け出した
「あーー!」 個室の扉の向こうで加賀が 汗を拭き取っているのか 声を漏らす
森戸が両手で横山の肩を軽く掴み 体を寄せた
乳首と乳首が触れ合う
お互いの乳首が固くなり 森戸がくっ付けようとする度に 弾力で反発し合って擦れる
「ぁ..」 横山は恥かしさと快感に小さく声が出そうになり 慌てて口を押えた
森戸は尚も 乳房を擦り合わせ 右手の指を自分と横山の股間を行ったり来たりさせる
横山は口を押えてるだけでは間に合わず ひとさし指を噛んで 声を漏らさないようにした
一瞬目を開けると 森戸も唇を噛んで 快感が押し寄せるのを外に出さないように
しているのがわかった
「さっぱりしたぁ」 足音が遠ざかり 人の気配が消えて行く
二人は固まって 時が経つのを待った
長い..
実際は一分も経っていなかったかもしれないが それは十分くらいに感じた
加賀がいなくなった そう確信した瞬間 森戸の指がフィニッシュのために動き始める
「あっ! イっ!...」 噛んでいた指が外れ 横山が絶頂にわななく
すぐさま自分の股間を指で探った森戸も ギュッと目を瞑り 頭を仰け反らせてひくついた
それぞれ余韻に浸った後 森戸が横山を抱き締める
裸の胸を通して 温かさと鼓動が伝わって来た
荒い呼吸を抑えようとしていたが お互いの胸が膨らみ萎むサイクルは まだ速いままだった
「んふふっ..」 森戸が笑い声を漏らす
横山は とんでもないことをした と思いながらも スッキリした心持ちで
口の端が緩むのを感じていた
「ドキドキした.. けど すっごぃ気持ち良かった..」 森戸が囁く
横山は思わず頷いた 森戸にはわからなかっただろうが すぐに恥かしくなり目を瞑った
森戸の温もりと呼吸をする僅かな動きが いとおしくて 横山も背中をギュッと抱き締める
何かが通じ合えた気がした
「ふふっ..」 横山の口からも笑いが漏れる
森戸は横山の肩に両手を置いて 体を離すと横山の目を見つめた
「ふふふっ」
「ははっ」
二人して微笑み合う
チュッと軽く 森戸がキスをする
「ふふふふっ」
「あははっ」
二人ともリラックスして 気恥ずかしいような 照れ隠しのような 笑いが止まらなかった

295よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:16:33
なんか二人の視線が気になる..
加賀は振り返ってみた
森戸と横山が肩を寄せ合って キャッキャッ言っている
テレビ収録の衣装でスタンバイ中だったが 二人が加賀の腰の辺りを指さした気がして
加賀は気もそぞろだった
「どうしたの かえでぃー?」 牧野が隣に立つ
「なんでもない」
「ほんとにぃ? ぼっきしてない?」
牧野の口から出た言葉が 逆に加賀の下半身を僅かに反応させる
「やめてよ そういうこと言わないで」
コンサートやテレビ収録があっても ここのところ数回は殆どアレが反応しないまでに
コントロールできていた
今日の衣装はミニスカートがふんわりしているので 多少のことでは問題ないが
今まで通り 事前に精神統一を行って臨んでいる
「ふ〜ん つまんないな」 牧野が含み笑いをして離れて行った
振り返って再び森戸たちを見る
横山の耳元に森戸が何か囁いていた
「やだーっ!」 横山が笑って 森戸を叩くフリをする
森戸は右手で何かを掴むように筒状にすると 軽く上下に動かした
「やめてっ 森戸さん!」 横山がまた爆笑した
加賀はなんだかわからないが 森戸と横山に不快感を覚えると同時に
ムラっと欲望が湧き上がりそうな予感がして 目を逸らした

体を重ねて心を通わせるとでも言うように
あれ以来 横山は森戸の傍によく来るようになった
隙を見て イケナイことももう一度している
横山は 加賀と交わったことを言われながら 快楽に浸ると
更に欲情するらしく 森戸はほくそ笑んだ
テレビ収録のスタンバイ中だ
横山と並んで立っていると 少し離れた所に 長い四肢を持て余すように佇んでいる
加賀を見つけた
「横やん カエディー 今ついてんのかな?」 囁き声で言う
「ちょっとぉw 何言ってんですかぁw」
「だって気になるじゃん? カエディーのおっきぃんでしょ?」
「えー? 他の人の見たことないから わかんないっ 
って 何を言わせるんですか!」
「自分から言っといてw エロいんだから!」
「エロくなんかないですよ!」
「ウソ! カエディーのあそこばっか見てんでしょ?」
「やめてっ! そんなことないから」
「あっ まりあちゃん ほら まりあちゃんと話してるよ?」
「別に.. 別に いいじゃないですか」
「カエディー 興奮しちゃうんじゃない?」
「その程度で興奮なんかしないですよ」
「わかんないよ? スカートの中 こーんなのになってたりして?」
「前まで全然わかんなかったけど 森戸さんってほーんとエッチ!」
「こーんなの突っ込まれた 誰かさんの方がエロいと思うけど」
「やだぁ..」 
横山がモジモジとした
「後でする?」 森戸がまた耳に息を拭きかけながら囁く
間を置いて 恥かしそうに横山が小さく頷いた

牧野は加賀を見てはしゃいでいる森戸と横山を眺めている
「なかなかのやり手ね もうはーちんの代わり見つけちゃった」 そっと呟いた
「まりあ あの子たちどうなの?」
気が付くと隣に譜久村が立っている
「さぁ? 仲良さそうですね」
「カエディーのOCNに影響しない?」
「大丈夫じゃないですか? ちょっかい出すんなら まりあが受けて立つし」
「そ.. それなら大丈夫ね」 譜久村は離れて行った

296よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:22:32
「あれ? ちん どしたの?」
レッスンが終り 各々が着替えて帰る中 着替え終わった羽賀が
ロッカールームのドアの傍で 壁にもたれてそわそわしていた
「佐藤さん..」
「何?」
声を掛けられビクッと視線を落とした羽賀が 意を決したように顔を上げた
「ちょっと相談に乗ってくれませんか?」
「えー? まさ 帰らなきゃいけないからぁ じゃね バーイ!」
「あっ..」
「ギャハハハ ウソ ウソ! なんだよ ちん! 言ってみ?」
「ありがとうございます!」
「あっ どれぐらいかかる?」
「..ちょっと わかんないです..」
「ん? 長いの? まっ いいっか 自分で帰るって電話するから待って」
「すみません」
「お疲れー!」 羽賀と電話をする佐藤を 横目で不思議そうに見ながら 石田が帰って行った
「いいよ どうする?」 スマホをバッグに戻し 佐藤が訊く
「ここじゃ まだ誰かいるから とりあえず誰もいないところで..」
佐藤が頷くと 羽賀は少し早足で先を歩き始めた 
「何? 相談って? 仕事?」
「いえ..」
「まさか恋愛! あーっ ダメダメダメダメっ! まさ そーいうのダメだからっ!」
「ちょっと違う..」
「うん? じゃ 何よ?」
羽賀は人があまり来なさそうな通路に入ると 小さな会議室のような部屋のドアを開け 中を窺う
「佐藤さん ここで」 佐藤を招き入れると ドアノブのボタンを押して鍵を掛けた
「電気」 佐藤が照明のスイッチを探す
「そのままで」 
「なぁに?」 佐藤は怪訝な顔をした
「佐藤さん やらせて!」
「はあ?」
羽賀は佐藤に抱き付いた 
「ちょっ ちょっ ちん 何? 何なの!?」
佐藤がバッグを床に落として抵抗する
「自分でもわかんないけど なんかめちゃくちゃしたいんです!」
羽賀は自分を止められなかった
牧野の部屋に呼ばれ 関係を持って以来 性的なことを強く意識するようになった
しかしそれは何故か異性ではなく 同性に向けられる
まだ異性との関係を知らないからかもしれないと思ったが 
実際のところは羽賀にもわからず また 試してみる気にもなれなかった
牧野とはあの後も一度関係を持ったが 研修生時代の上下関係をあまり意識しなくなるまで
時間が掛かった分 再び主従のような関係性になるのは避けたいと思った
同期とはライバルでいたい
そんな理由で牧野に頼るのは止めた羽賀だったが 月の周期によるものか
昨日辺りから 無性に誰かの温もりが欲しいと思い始めた
どうせなら自分にない才能を持つ人と愛し合ってみたい
佐藤に目を付けたのは そんな理由からだ
佐藤なら きっと自分を受け入れてくれる 何故か根拠のない思い込みもあった
首筋に唾液の跡を残しながら唇を這わす
「ひゃぁっ くすぐったい! ちん やめっ」
うるさい唇を塞いだ
積極的に舌を伸ばす ここまで来たら後戻りはできない 佐藤を味わい尽くすまでだ
「ん.. んんっ..」 佐藤も舌を絡めて来た
少し意外に感じる でも凄く嬉しかった
「エロいじゃん」
唇を離すと 佐藤が拗ねたように言った
佐藤の白いプリントTシャツを上にはだけ ブラのカップをずらす
砲弾型の乳房が露わになった 羽賀は薄い桃色の乳首にむしゃぶりつく
「ぁっ.. 何 ビート刻んでだよぉ」 
佐藤は羽賀の頭を抱え チュッチュッと吸われる乳首の快感に身を捩った

297よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:27:04
「待って! 待って待って待って!」 佐藤が羽賀の両肩を押して体を離す
唇を舐める羽賀が佐藤を見上げた
長い睫毛の向こうに見える瞳は 既に少女のものではなく 艶やかなエロスを纏っている
「なんか腹立って来た」 佐藤が口を尖らせる
「え?」
「なんで ねちんが先にやるんだよ!」
「あっ..」
佐藤は羽賀の黒のカットソーを捲り上げる
真っ白な肌と薄いオレンジのブラジャーが露わになった
「ほらぁ! デカいの隠してんじゃないよ! やっわらかぁー!」
感嘆の声を上げながら 佐藤がブラごと胸を鷲掴む
すぐにカップがズレた 赤味がかった少し大きめの乳輪と乳首が飛び出すと
佐藤は親指と人差し指で両方の突起を摘んで引っ張る
「ぃたっ!」
「バインバインバイン!!」 
掌に乗っけるように下乳を包むと 佐藤は水風船を叩くように手を動かした
「ぎゃはっ! すっげーな ぉい! おっぱい おっぱい!」
みるみる内に羽賀の乳首は立ち上がり ツンと上を向いた
「まさ この感触好き..」
佐藤はウットリした顔で乳首に何度も頬擦りする
時々舌を出して舐めたりしながら 羽賀のツルツルした肌触りを楽しんだ
「ねー? ちん.. やりたかったんじゃないの?」
「ぁっ.. ぃぇ.. 佐藤さんがしたいんなら..」
「わっ ぬるぬる.. ほらぁ ヌルヌル..」
佐藤は羽賀のショーツの中に入れた右手を顔の前に持って来ると 
不思議なものを見るように 指に付いた粘液を眺めた
「えっろっ..」 
羽賀を見てからかうように言うと 右手を自分のショートパンツの隙間に入れて行く
「んっ..」 目を瞑って顎を上げると 股間を触りながら感じ入った
「ちんのとまさのが いっしょになって ぬるんぬるん..」
羽賀は居ても経ってもいられなくなり ショートパンツのホックとファスナーを外すと
佐藤の手を押しのけて 自分の指で秘所を攻める
「んっ.. ぃぃっ..」
ピチャピチャと液体をかき混ぜる音がした
「ねちんも..」 佐藤は羽賀の剥き出しの太ももを撫で 
デニムのホットパンツの隙間に指を潜らす
「そだ! 二人でいっしょに気持ちよくなろ?」
佐藤が声を上げた
「脱いで!」
「え?」
「下 全部!」
「えー?」
「何 今更 恥かしがってんだょお ほらぁ!」
佐藤は自分のショーツを下げ 股間を手で隠す
「やっぱ上も脱いで!」
手で押えていないとホットパンツがちょうど隠れるくらいに下がってくるカットソーを
羽賀は渋々脱ぐと 肩紐でぶら下がっていたブラも外す
顔を赤くしながら 羽賀は腕を組んで胸を隠した
「下ぁ!」 佐藤がホットパンツを指さす
「えーっ」 
「やりたいって言ったの ちんじゃん!」
羽賀は目を伏せて 言われた通り ホットパンツとショーツから脚を抜いた
「そしたらぁ こことここ くっつければ..」
佐藤は羽賀を壁に寄り掛からせると 尻に手を回し 下からあそこを突付いて腰を浮かさせる
「ゃんっ!」
「あれっ.. 難しいなぁ..」 自分の股間を突き出すと 羽賀のそれと接触させようとしたが
いまいち密着しない
断続的に走る快感に体をびくつかせながら 下半身を更に押し付けた
「ぁっ..」 羽賀が快楽の疼きを漏らす
「ちん 毛剃って! ハゲてたら もっと気持ちいいかも」 佐藤が呟いた

298ジュペン・シャーウィック:2018/10/30(火) 21:32:02
来客を告げるチャイムが鳴る
安美はソファから立ち上がると小走りで玄関へ向かった
あまり慌てていたように見えなくするため ゆっくりと鍵を回し ドアを開ける
「元気にしとった?」
「なまら元気べや 入って入って!」
「いやー たまに内地に来ると 汽車の乗り換えたいぎで ゆるくないわ」
「疲れたっしょ?」
リビングに入ると父親は手荷物を床に置く 歳はまだ40前後 
痩身でスポーツマンに見えた
「なんもなんも ところで電話で言った通り 久しぶりにちょべっとあの話がしたくて」
安美の口が閉じられ 表情が引き締まる
「したっけ こっちの部屋で..」 安美はベッドルームに父親を案内した
「ほぉ 準備はしてたんだ?」
ベッドの横のソファが入るくらいのスペースには 場違いな畳が一畳だけ置いてあり
隣の壁には掛け軸が垂れ下がっている
「達筆だね」
「先輩のアンジュルムの竹内さんに頼んで書いてもらった」
軸には毛筆で一文字 「尻」 とある
「したっけ ちょっこしやっちゃうか!」 
「はい」
父と娘は軸の前の畳に 並んで正座した
うやうやしく手を付いて 二度礼をすると 無言のまま手を合わせて 更に一礼する
両手を腿の外側に付いて向きを変えると 二人は背筋を伸ばして向き合った
「父上..」
「安美 先に一つ言っておく これからケツ道の話の時は ”ケツ上” と言いなさい
父上では 乳が上のようでいかん」
「ケツ上.. わかりました では改めて」
安美は一度力を抜き 再び背筋を伸ばして座り直す
「ケツ道とは ちょすことと見つけたり」 甲高い声で朗朗と唱えた
「そもさん!」
「せっぱ! ちょすことでケツを愛でるのであります」
安美は強い眼差しで父の目を見つめる
「して安美 日々の精進に励んでいるか?」
「はい!」
「内地に来て出会った導師とは 連絡を取っているか?」
「はい 須藤導師とは時々電話で連絡を取っています」
「よし それではケツ道を進むに当たっての心得を述べよ」
「はい!」 安美は一旦腰を浮かすと 再び掛け軸に向き直る
「疾きこと風の如く 徐かなること林の如く 浸掠すること火の如く 動かざること山の如し」
「うむ よろしい 世に言う ケツ道風林火山もちゃんと覚えているな」
安美は父の満足に 自分も満足して軽く頷いた
「では もう一度礼をして 堅い話は終りにしよう」
父も掛け軸に向き直ると 再び手を付き 頭を下げて礼をする
一連の作法が終わると 父娘は相好を崩した
リラックスして 胡座と両足を横に流した女座りにそれぞれなる
「したっけ 最近の収穫はどうだべさ?」
「つばきのみんなにはいつも通り でも最近きそちゃんのガードが堅くなって」
「そったらどうすっぺ?」
「大丈夫! フェイントかませばイケるから!」
「本当かー?w」
「こうやって ききちゃんのをちょすと見せかけて きそちゃん! って」
「おー いっぱしにスキル上げてんでないかい?」
「もうすぐハロコンだから楽しみ! いっぱいちょすよ!」
「安美も言うようになったべさ 谷本流ケツ道7代目家元を継ぐ日も近いな」
「やめてって まだ継ぐかどうかわかんないし」
「期待してっぺー ところでまだNO1は変わんないかい?」
「うん 山木梨沙ちゃんのままだけど 最近他にいい人がいたぁ」
「めんこい?」
「うん ちぃちゃんって言うの! 形はそれ程でもないけど柔らかさが.. たまんないっしょ!」
安美は前歯を剥き出しにして笑った

299よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:36:30
「おやつだよー」 安美の言葉につばきメンが集まって来る
リハーサル前の軽食の時間だ
いつの間にか食事リーダーと呼ばれるようになった安美は
ポーチの中から干しイモのお菓子を取り出した
「ききちゃんの差し入れー」
「何ぃー? 干しイモ?」 最初に来た希空にあげると 次々と手が伸び
あっと言う間に袋が空になった
「美味しいね」
「あんまり売ってないよね」
きゃっきゃっと言いながら リハで集中する前の緩和した時間が流れる
安美はこの時間が好きだった
ウェットティッシュで手を拭き取ると まだイモを齧っているみんなを見渡す
安美が動いた
山岸のプリっとしたお尻を軽く撫でる
疾きこと風の如く..
安美は頭の中で 心得を復唱する
山岸は何も反応しない
食欲に集中していれば 尻の神経が疎かになる
安美はほくそえんだ
おみずの背後に立つ
両手で軽く持ち上げるように尻に触れた
徐かなること林の如く..
「おおおっ」 おみずがゾクゾクっと体を震わせて声を漏らす
振り返ると安美と目が合った
互いにニッコリ笑う
最早慣れっこのおみずは もぐもぐとイモを味わっていた
まだまだだ
安美は首を振った
相手に声を上げさせてしまうようでは 林の如くとは言えない
気持ちを切り替える
ここで人選に迷いが生まれた
ききちゃんか? さおりんか?
形はききちゃんがいい 腰のくびれが活きて来る尻だ
しかし腰の高さではさおりん..
こういう時は経験に裏づけされた直感しかない
さおりん!
「さおりん 今日もかわいいね!」
浅倉と話をしている小野田に声を掛け 肩に手を回す
「え? やっぱそう思う?」
「うん」
自分の方へ小野田を引き寄せながら 右手をピンクのジャージの割れ目に這わせ 下に進める
「ぃやっ..」 
二本の指を奥へと進ませると クネクネと動かし 温かい股間をまさぐった
浸掠すること火の如く..
さすがにここでは 小野田の体に火を付けるわけにはいかない
「さおりん とってもかわいいよ」
快感に思わず軽く唇が開いた小野田を 熱っぽく見つめると
安美は意外と筋肉質な腕を押して 体を離した
したっけ 次が難しい..
ずっと課題にしている 最後の心得だ
武田勝頼が天目山の戦いで敗れた後 武田二十四将の一人が 
蝦夷に渡って伝えたと言う ケツ道風林火山
まだまだ鍛錬が足らないものの 3つ目まではなんとかできる
しかし 4つ目の”山”の心得は 安美にとって鬼門だった
動かざること山の如し..
お尻を触ったまま 形・柔らかさ・重みとそれからなるエロスを味わい尽くす
常人であれば 相手の協力無しには絶対になりたたない
あるいは情愛を交わす相手なら成立するのかもしれないが それはケツ道の目指すところではない
安美は難問に行き当たり 両手を握り締めた 師である父の顔が浮かぶ
「ケツ上..」 唇を噛み締め 覚悟を決めた

300ジュペン・シャーウィック:2018/10/30(火) 21:40:41
"山"の心得で臨む相手はリサちゃん!
敢えて普段それほど触っていない相手を選んだ
これは試練だ
上手く行けばケツ道を生きる者として成長できる!
安美は山岸と話し合う小片の後ろへ そーっと近づいた
綺麗なカーブを描いた それ程大きくはないが形の良い尻を両手でそっと掴もうとする
肩越しに山岸と目が合った
こちらの意図に気付いたのか 困った顔をしながら笑っている
後ろをとられたことにもお構いなしで 小片は話し続けていた
今だ!
気の焦りを抑えて ゆっくりと左右の尻臀に掌をフィットさせる
柔かな感触に 安美は喜び震えた
そのまま山のように動かずたっぷりと味わ..
「何してんの!」
小片が振り返った
目が吊り上がっている
駄目だったか..
「かわいいお尻してるから ちょっと触ってみたいなぁって..」
「もぉ 何回触れば気が済むのよ!」
「みぃの修行だから..」
「はぁ? 何の修行? バカじゃないの!」 小片が呆れた顔をした
呆れた顔に人一倍攻撃力のある人だ
安美は身を縮めると共に何故かゾクゾクと感じ 小片に甘えたくなった
「いつものことだから..」 山岸が後ろでやんわり言う
「ねー ちょっと顔貸しな」 小片が顎で部屋の外へ出るよう示す
「怖っ」 山岸が笑った
小片と一緒に部屋を出る
「ついて来な」 
いつもと少し違う ヤンキーみたいな小片の背中を 安美は追った
ロッカールームに入った 誰もいない
小片は振り返ると 安美に近づく
眉が吊り上がった小片の迫力に負け 後ずさりした安美は ロッカーに背中をくっつけた
バンッ!
小片がロッカーの扉を叩いて 安美の右肩の上に手を付く
一瞬 壁ドンじゃん と思ったが そんな雰囲気でもなかった
「ねぇ 安美 修行っていったい何の修行なの?」 ドスの効いた低い声で小片が囁く
「ケ ケツ道..」 安美は迫力に屈してしまう
「ケツ道? ケツ道って何よ?」
「ケツ道とはちょすこと..」
「ちょす?」
「触るって意味 お尻を触って相手を知り 自分を知るの」
「はぁ? 痴漢じゃん」
「違う! 痴漢とは違う! ケツ道にはちゃんとした作法があって
異性には触れちゃダメだし 性的に楽しむものでもない!」
「楽しむものではない! って力説したって 楽しんでんじゃない?」
「そ それは.. まだ みぃが未熟だから..」
「フンっ まぁいいわっ ケツ道だかなんだか知らないけど じゃあ私も技を試させてもらうよ?」
「え?」
小片が安美の紫のジャージに手を伸ばす
「ちょっ!」
両手でショーツごとズボンを脱がそうとする小片に抗った
「人の尻触っといて 自分は何もさせないの?」 小片が睨み付ける
安美は再びゾクゾクと感じ 抗う力を緩めた 下半身がスースーと涼しい
小片はしゃがむと顔を股間に近づける
「いやっ..」 安美は恥かしくて小片の左肩を軽く押した
小片は肩を動かして手を振り解くと 白目のハッキリした切れ長な目で安美を見上げる
「私が編み出したオリジナルな技 名付けてジークンニドー! たっぷり味わいなさい!」
ホヮーッと奇鳥のような甲高い声を出したかと思うと 
安美の快感にびくつく顔をジーっと見つめながら 小片は舌を尖らせてあそこを断続的に突付いた
安美はいつしか快楽に身を委ね 墜ちて行った

301よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:47:20
あー この時を待っていた
石田は先を歩く山木の後姿を見ながら トキメキが止まらなかった
何度目の逢瀬だろうか?
コナンにかこつけて 昼間一緒に遊んだ後 その晩泊まるホテルに
早めのチェックインをし 汗を流してから食事をするという流れができつつあった
自分の遊びのために宿泊するなんて それまでの人生では 
もったいなくて考えたこともなかったが 慣れとは恐ろしい 
いつの間にか 山木となら平気でカードを使える自分になっていた
もっとも山木が支払いをしてくれることもあるし UF研の調査費として請求すれば 
後で費用として戻って来るお金ではあったが..
「ミイラ取りがミイラにならないでね」
譜久村からそう釘を刺されるのが嫌で いくつかは自腹のままになっていた
私は梨沙に溺れているのだろうか?
遊ぶ前日や遊んだ後は そんな自問が度々浮かんだ
ううん そんなことはない 普通にオフの日を一緒に楽しんでいるだけだし
ちゃんとカントリーメンの情報を得る時もある
自分に甘い答えとどこかで思いながらも 私はもう大人 仕事もきちんと
やっているのだから 好きなこともやらなきゃ と山木との遊びの予定を
大事にスケジュール帳に付けていた
カウンターで受付を済ませ エレベーターに乗った時から 二人は無言になる
昼間の遊びも山木が先導するが 夜もそれは変わらなかった
部屋に入り 手荷物を一旦ベッドの上に置くと 二人は向き合う
お互いの目の奥を見通すように見詰め合うと 気分が更に盛り上がり 自然と唇を重ねた
室内に響くくらいの 唾液を交わす音も気に止めず 舌を絡めて互いの髪を撫でる
石田は下半身が熱く変調を来たし モゾモゾと脚を摺り寄せて 疼きに耐えた
山木が唇を離す
「シャワー..」 艶やかなリップの唇が少し動いた
二人して脱いだ服を ベッドに重ねて行く
裸になると お互い両手を伸ばし 尻に回して体を引き寄せた
山木の少し下に重みで引かれた乳房が 石田のなだらかな盛り上りに侵食される
温かい体温を感じた瞬間身じろぎすると 互いの少し固くなった乳首の感触が興奮を増幅させた
両手で軽く掴んだ山木の柔らかな尻臀を更に引き寄せると ツルツルとした熱い脚が擦れる
山木が石田の尻を揉んだ
「んっ..」 じんわりと股間から温かい何かが染み出す感触.. 
山木は唇の端を少し上げて薄っすら微笑むと 目でシャワールームを示す
腕を解いて二人は シャワーを浴びた
広いとまでは言わないが まぁまぁのホテルだ 二人で入って楽しむのにも充分対応できる
お互いの体にボディソープを塗りたくると 笑い声を上げながら いろんなところを撫で回す
「梨沙の胸.. 好き」 石田が照明に光る丸い乳房を下から掬い上げるように掴む
「ふふっ 私もあゆみの胸 好きだよ」 掌でご飯のお茶碗をひっくり返したような
乳房を包むと 親指とひとさし指で乳首をクリクリと摘む
ホテルのエレベーターに乗った瞬間から 名前で呼び合うのが暗黙の了解になっていた
体を抱き寄せ 泡を利用してヌルヌルと肌を滑らせる
シャワーを出し 体のあちこちに強い飛沫を当て合った
笑い声の合間に 無言で軽く互いの敏感な部分に触れて 気分をより高めて行く
髪はまた後でシャワーを浴びるから 念入りに洗いはしない
体を拭くのももどかしく 二人はベッドの傍まで来ると 石田が押し倒すように崩れ折れた
山木の乾ききっていない髪がベッドカバーの上に広がる
石田は山木の胸をホイップクリームをしぼり袋から絞り出すように掴み 
ツンと立ったピンクの乳首を口に含んだ
山木は長い睫毛を振るわせて妖艶に微笑むと 石田の背中や首筋を愛撫する
「あゆみ.. キスしたい」
山木の呟きに石田は顔を上げた
白い体の上を胸を擦らせて移動すると 髪を撫でながら唇を重ねた
チュッ じゅぷっ 
「んんっ.. ん..」
甘い吐息が漏れ出る中 石田の肩に回していた山木の腕は下に降りて行き
ポンと飛び出した尻の割れ目に指を進めて ヌルヌルな部分をなぞった
唇を塞がれたまま 石田の体が快感でのたうつ 
山木は更に指をクネクネと動かし 石田の体が暴れる重みと感触を楽しんだ

302よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:50:59
唇を離すと 石田はようやく息苦しさから解放される
思いっきり呼吸したいが 恥かしいのでフーっと一つ大きく息をした
思わず照れ笑いで顔が緩む
「あゆみ かわぃぃ」 山木が呟いた
体を入れ替えて石田を下にすると ちゅぱちゅぱと乳房を吸う
そのまま引き締まったお腹を舐め 唇を下へ移動させて行った
「ぁぁっ.. 梨沙..」 石田は身を捩って快感を味わう
学年が一つ下の後輩の女に狂わされている
悔しい気分が無いと言えば嘘になるが...
でも今はそれが欲しかった
コンプレックスが燃料となり 情欲を更に燃え上がらせる
「もっとぉ...」 無意識に出た恥かしい呟きが 石田の快楽を増幅させた
「石田さん エッチ過ぎません?」 山木がワザと普段の呼び方に戻し 恥辱を与える
「ぃやぁん..」 自分とは思えない女の声に石田は両手で顔を覆った
「もぉ 可愛過ぎか!」 山木は両手で石田の腰を掴んだ
「あゆみのコナンくんは どこかなぁ?」
アヒル口でニヤリと笑うと 唇をあそこに移動させ ズズッっと軽く吸う
「あっ いやっ!」 石田は山木の頭を押えて遠ざけようとした
今度はちゅばちゅばと舐め上げる 山木の鼻が突起に当たり 刺激する
「ぁっ.. ぃぃっ..」
「あゆみのコナンくん 大きくなったよ!」
「だめぇんっ.. ゃっ.. ぁ..」
程好く筋肉の付いた白い腿を両手で抱え 石田が逃げないように攻める
熱気と汗で腿が頬に貼り付くと 横を向いて柔らかな部分を舐めた
腰が浮くくらいに仰け反っている石田は限界に近づいている
「もぉっ もぉっ..」
「なぁに? まだダメよ?」
「だってぇ.. ぁっ..」
「まだまだぁ」
ずちゅぶちゅるくちゅくちゃずちゅちゅ
「ぃやっ! もぉっ! ん!....」
石田は更に仰け反り 頭でブリッジするかと思うくらいに腰を浮かすと固まった
急に重力を思い出したかのように ドサっと体をベッドに沈める 石田は息を弾ませた
「..梨沙」 囁きながら 温かい体を抱き寄せる
山木の髪が肩にかかり シャンプーとボディソープの匂いがした
柔かな胸の感触や体の重みが 石田に幸福感をもたらす
「あゆみのコナンくん かわいかったよ」 
「コナンくん 言うな!」 石田が口を尖らせる
「フフフっ かわぃぃ」
石田は顔が赤くなった
「余裕でいられるのも今のうちよ! 今度は梨沙の番!」
「あっ!..」
石田は抱き付いたまま体を転がすと 山木の上になった
意外にたっぷりとした乳房を パンを捏ねるようにゆっくりと揉む
「あれっ? なーんか硬いものありますけどぉ?」
意地の悪い笑みを浮かべながら 乳首を指でクリクリといじる
「ぁんっ..」 山木は顔を横に向けた
「やらしぃー 梨沙の肌 ピンクになって来たよ お嬢様も感じるんだ?」
「やめて お嬢様って言うの」
「ふふっ 綺麗..」 石田は白いお腹のヘソの周りを舐めた
「じゃあ 私も梨沙のコナンくん 探そっかなぁ?」
「コナンくん 言うな!w」 山木は口を尖らせた後 吹いた
「あ- いたいたw」
ちゅっちゅっじゅちゅっちゅーっぶちゅっ
「ぁっ はぁん ぁっ ぁっ..」
「かわいいコナンくん かわぃぃ..」
「ぃゃっ ぁんっ んん..」
石田はあの手この手を試み 手強い山木を絶頂に導いた
二人はその後 ルームサービスで遅めのディナーを摂り
補給した分を使い切るように長い夜を楽しんだ

303よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:54:59
夏のハロコンが始まった
加賀は少し憂鬱だった OCNの付いている体には慣れて来たものの
ハロコンともなると他のグループメンがたくさんいるので油断できない
今回はあまりモーニングの楽屋から出歩かないでおこうと思っていた
「カーエディ!」 小田が化粧台の前の椅子に座る加賀の顔を覗き込んだ
右手に大きめの本を持って ヒラヒラさせている
「なんですかそれ?」
「ジャーン!」 小田が本の表紙を見せた
「94? 何?」
「アレ? カエディーこういうの見たことない?」
「コミックマー.. あーコミケ! コミケの本なんですか?」
「そう カタログ本! えっ 意外! 見たことないの?」
「はい」
「えっ 行ったことは?」
「ないです」
「えー意外! だってくっころ好きなんでしょう?」
「いやだからぁ それウソですって! ネットで勝手に言われてるだけですよ」
「そうなの?」
「もぉ困りましたよ 握手会でくっころ好きなんですよね?って言われて
そんなの知らないですもん」
「えー? そーだったのぉ?」
「そう言われたんで調べましたよ後で そしたら..」 加賀は真っ赤になった
「エロマンガのことらしいじゃないですか」
「そうだよ くっ殺せのことだもん」
「小田さん詳しいですね」
「まぁ まぁーマンガ好きなら知ってて当然と言うかぁ」
「そうなんですか?」
「なーんだ カエディーも興味あるかなぁっと思って これ持って来たのに」
「ちょっと見てもいいですか?」 加賀は小田から本を受け取る
「へー こんなんだぁ でもコミケなんて絶対行けないじゃないですか」
「だから 先にこの本見て 買って来て欲しいものをチェックしとくの」
「あー 友達とか代わりに買って来てくれるんですか?」
「お兄ちゃん」
「え?」
「お兄ちゃんに買って来てもらう」
「へー 優しいんですね」
「違うよw こういう時のためにお兄ちゃんの弱みを握ってんだよ」
「あっ ヒドーイw 弱みって何ですか?」
「え? それは.. ここではちょっと.. 言えない..」 小田は口を手で覆って下を向いた
加賀は聞かなきゃよかったと後悔した
「なーんてウソウソ!w 何? カエディー 何想像したの?w」 小田が吹き出して顔を上げる
「え? いっ いえ あのー..」
「エッチなこと想像したんでしょう?」
「そんなことないですよ!」
「怪しい..w」 
「違います!」
「そういう話の本もくっころもネトラレもなーんでもそろってるから 欲しかったら言ってね
一緒に買って来てもらう」
「いや別に..」
「遠慮しなくていいよ 飯窪さんの分も買って来てもらうし」
「え? 飯窪さん?」
「そりゃぁ マンガと言ったら飯窪さんだもん エッロいの大好きだから」
「おーだ! おーだっ!! 何? 今なんか言った?」 飯窪が近づいて来た
「え? 飯窪さんがすっごぃエッロい本欲しがるから カエディーもどう?って訊いてたの」
「それはあんたじゃないっ!」 飯窪が小田の腕をはたく
「あっ? いいんですか? お兄ちゃんに欲しい本 伝えませんよ?」
「え? ごめん小田! いや小田ちゃん! 小田様! 欲しいリスト作るから 必ずお兄様に渡して?」
「どうしよっかなぁ? なーんて ちゃーんと飯窪さんの好きなネトラレも買って来てもらいますよ」
「小田も好きじゃん ネトラレ」
「ネトラレ? ネット..? 何ですか?」 加賀が訊いた

304よーろぴあん!:2018/10/30(火) 21:58:54
「ネトラレをご存知ない?」 小田が好奇の目で加賀を見る
「小田っ テンション高過ぎw」 飯窪が笑った
「例えばカエディーが飯窪さんと付き合ってる彼氏だとするね」
「え?」 加賀が口をぽかんと開けた
「飯窪さん ほらっ! 演技演技! よーい はいっ!」
小田の言葉に飯窪が合わせる
「楓ぇ ディズニー行こうよぉ」
加賀の肩に手を置き しなだれ掛かった
加賀は苦笑している
「ねー 連れてってぇ」
「で こういうラブラブなカップルから 相手を取っちゃう 寝取っちゃうのがネトラレ!」
小田が加賀の隣に来て体を寄せた 手の甲を上に シッシッと飯窪を追い払う
「ほら離れて! 楓はもう私のものなの 私の体が忘れられないんだから..
いいわ 見せてあげる そっちで指を咥えて見てなさい」
小田は飯窪にそう言うと 加賀の胸に手を伸ばす
「うわっ!」
加賀は立ち上がって逃げようとした
「ダメっ! カエディーはネトる相手役なんだから!」 
小田に腕を引っ張られて 加賀はしょうがなく椅子に座り直す
「楓! どうしたの? 私のこと好きじゃなかったの?」
飯窪が涙を拭くフリをした
「楓はもう私から離れられない..」
小田は妖しく笑うと 引っ張った加賀の腕を自分の胸に持って行く
デカっ! 加賀は大きな乳房に驚いた
柔らかい
思った瞬間にアレが反応し始めた
ヤバっ!
小田の胸から手を離し 体を少し折る
「あの子に見せつけてやるのよ」
小田の右手が 加賀の太ももを伝い 股間に近づいた
「悔しぃぃ! けど なぜか目を逸らせない!」 飯窪が唇を噛み 腕を組んでモジモジする
「ダメっ!」 加賀が小田の手を払った
小田は一瞬 股間に固くて動くものを触った気がして 
更に体を折って股間を隠そうとする加賀を凝視している
「どした?」 固まった小田を不自然に思った飯窪が訊いた
「あっ あー 今みたいのがネトラレ! わかったカエディー?」
「え? はい.. ちょっとトイレ行って来ます」
「あっ..」 小田は呆然と加賀を見送った
飯窪は加賀のおかしな理由がわかり 「あぁ」 とウンウン頷く
「カエディーのあそこ なんか動いた..」 小田が呟いた
「様子見てくれば? 調子悪いのかもしれないし?」
飯窪が小田に加賀の後を追うように促す
「うん」 
小田が立ち上がって楽屋を出て行くと 飯窪は悪い目つきでほくそえんだ
「たまに波風立たないと面白くないよね」 ボソっと呟いた

通路の先に加賀の背中が見える 小田は見失わないように足を速めた
何人か他のグループの子達とすれ違う 少し話しをしたかったが今は加賀が優先だ
加賀は猫背でトイレを通り過ぎる
ん? トイレに行きたかったんじゃ?..
更に歩き ハロメンが全くいない通路を進む
トイレに入った
何か人に知られたくないことが.. 小田はそうも考えたが好奇心が勝った
ゆっくりとトイレの扉を開ける
「参ったなぁ」 加賀は鏡の前で衣装のミニスカートの裾を持ち上げた
アンダースコートが膨れ上がっている
トイレの扉が開く音がした 慌ててスカートを離す
顔を横に向けると小田がいた 血の気が引いて行く
「小田さん..」
「カエディー なにそれ?..」 小田は目を大きく開いて スカートを押し上げる膨らみを指差した

305よーろぴあん!:2018/10/30(火) 22:05:41
森戸はドアの前で一息付き 意を決したように控室に入った
「おはよ!」
「おはようございまーす」 
既に集まっているメンバーが笑いながら挨拶をする
「お帰り!」
小関が歩み寄った
「まいちゃん..」
お互い抱き締め合う
小関が耳元に息を吹き掛けた
「ふふっw」
「どう? ちぃちゃん上手く行ってる?」
「うん Lineで連絡してる通り まぁまぁかな?」
「今日じゃないけど 後でモニターチェックするね」
「うん」
「久しぶりに二人の熱い抱擁を見ると 帰って来たって気がしますね」 梁川が言った
「ほんとほんと」 船木が前歯を剥き出しにして微笑む
小関が名残惜しそうに森戸の体から腕を離すと 山木がやって来た
今度は山木が森戸を抱き締める
尻に右手を回し 撫で回した
「梨沙ちゃんw」 森戸が山木の背中を軽く叩いて抗議する
「ちぃちゃん ますます女の体になって.. いろんな経験積んだようね」
「まだまだ梨沙ちゃんには追い付けないよ」
「なに言ってんの? ちぃちゃんが一番できるのに」
「..まなかんが戻って来たね」
「..複雑だけど あまり意識し過ぎない方がいいかも」
「うん」
「やなみんが一番悩んでるよ」
「そうだよね」
二人は抱擁を解くと 梁川を見た
船木と楽しそうに喋っている梁川を見て 山木は少し微笑んだ
「ジュースとアンジュはどう?」
森戸が会話に入って行く
ハロコンを控えたグループ単位のレッスンが始まり こうしてカントリーの仲間が集まったことに
山木は一先ず安心した
夏と冬のハロコンはカントリーの状況の確認と その後の予定を立てるためのチェックにちょうどいい
オペレーターの小関は少し忙しいが これによって あの方の残されて行った目指すべきハロに
近づいているのかどうかがわかる
山木はスマホを触り あの方の写真を出した
「みんなまた揃いましたよ 見ててください..」
そっと呟くと 山木は眩しそうにカントリーのみんなを見回した

306よーろぴあん!:2018/10/30(火) 22:10:47
小田がトイレに入ると 加賀は急いでスカートから手を放した
股間の前がつっかえ棒になって スカートのプリーツを不自然に曲げ 持ち上げている
「カエディー なにそれ?」 小田は思わずあってはならないものを指さした
「な なんでもないです」 加賀が慌てて背を向ける
「え? 待って ちょっと それ何?」 
小田は背後から抱え込むようにして 逃げようとする加賀の股間へ両手を伸ばす
「ダメっ 何でもないんです! ダメっ!」 加賀は中腰になって小田の手を跳ね除けながら
グルグルと回った
こんな時でも 背中に押し付けられた小田のクッションのような柔かな胸に
意識が行ってしまい 益々アレが大きく硬くなる
ついに小田の手がアレに触れた
「うわっ..」 驚いた小田が加賀から離れる
「..違うんです」 加賀は涙目で呟いた
「カエディー 男? え? でもっ でも 私 今までもカエディーの下着姿見たことあるし
その時はなんでもなかった..」
「私.. 女です..」
「じゃあ それは?..」
「..実は これは.. モーニングの守り神と言うか..」
「はぁ?」
「なんかこれがある内は モーニングが調子いいらしいんです」
「ある内? 無くなるの?」
「はい 出たり消えたりします」
「そんなことって..」
「本当です コンサートになると出るんです」
「本当に? コンサートになると? どうして?」
「わかんないです..」
沈黙が生まれた
小田は背を向けている加賀をジっと見つめている
「..ねぇ? それ どんなものなの?」
「..どんなものって アレです」
「アレって 男の人の?」
「..はい」
「おっきくなったりするの?」 小田の声が小さくなった
「..はい」
小田が一歩近づく
「ねぇ 見せて」
「ダメですよ!」
「お願い! 見たい!」
「いや 見せるようなものじゃないし」
「だって モーニングの守り神なんでしょ? だったら私も見てみたい!」
「いや..」
「いつもはカエディーに付いてないんでしょ? だったらカエディーのものってわけでもないじゃん
ねぇ見せて? 誰にも言わないから」
見せるまでは引き下がってくれなさそうな小田に 加賀は気持ちが揺らいだ
早く見せた方が納得して すぐに解放してくれるんじゃないか?
「ねぇ!」
「わかりました ちょっとだけですよ」 加賀は小田の方へ体を向ける
手で隠そうとしていたが 手の大きさには収まり切らないアレが 恥かしさで逆に猛り狂っていた
「..凄い」 無意識にそう呟いた小田は 視線がそこから逸らせなくなっている
「..ちょっとだけ」 加賀はスカートを捲くり アンダースコートとショーツを一緒に下そうとする
大きくなったアレがショーツを前に引っ張るので なかなか下せない
小田は前に近づくと 両手を伸ばして手伝おうとした
「いいですよっ」 スカートの端を掴もうとする小田を 加賀は拒む
膝を少し折ってショーツを下げると バネで弾かれたようにアレが飛び出した
「ひゃぁっ!」 小田が思わず悲鳴を上げて体を引いた
目はアレを捉えたままだ
「..本当にそんな形してるんだ」 呆気に取られたように小田が囁く
「おっきくなったの初めて見た...」 小さな頃 兄と一緒に入浴した時に見たものとは
違う迫力に驚き 同時にマンガで見たことのある造形が間違いでないことも確認した
小田はいつの間にか唇を内に折り曲げ 唾液で濡らしていた

307よーろぴあん!:2018/10/30(火) 22:15:43
「はい ちょっとだけです」 加賀がショーツを上げようとする
「ちょっと待って!」
「え?」
「つらくないの?」 小田が上目遣いで訊いた
「は?」
「いや そのー そんなになってるからつらいとか痛いとか ないのかなー?って」
「痛くはないです」
「え? じゃあそんなになってても いつもと何にも変わんないの?」
「んー 収まんないのが..」 恥かしそうに加賀はショーツを上げた
「そんまんまなの?」
「しばらく大人しくしてれば たぶん治ると..」
「たぶんってそれじゃ楽屋に戻れないじゃん なんかできないの?」
「なんかって.. 抜けば..」
「抜く? あぁ そういうこと..」 小田は上気していた
まさか自分が妄想していた 加賀が男の子だったら.. ということが現実になり
マンガのような事態が起こりそうになるなんて..
「私がしてあげよっか?」
「え?」
小田が手を伸ばしてしゃがみ込む
「いいです いいです!」 加賀は拒みながら後ろを向こうとした
「ダメっ! それじゃいつまで経っても戻れないよ!」
「だって小田さんにそんなことしてもらうわけには..」
「いいの! 恋人だと思って」
「いや 女だし」
「だったらまずキスから」 小田は立ち上がって抱きつき 強引に唇を重ねる
ヤバっ! 加賀は押し返そうとしたが既に遅かった
泡立つ熱い感覚が足元から昇って来る
小田も感じたことのない感覚に体をビクンと震わせると 驚きで目を大きく開けた
今までの淫靡な気持ちを軽々と超えて行く いやらしさが自分を支配する
わけもわからない程 加賀が欲しかった 
加賀にアレで貫ぬかれて 壊れるくらいに突かれて 自分が自分でなくなっちゃいたいと思った
お互いの口腔に相手の舌を迎い入れ 上に下にと動かしながら唾液を溢れさせる
加賀も積極的になっているのが嬉しかった
こんな世界があるなんて..
小田は夢のような状況に 宙に浮いているような感覚で 陶然と加賀の柔らかな体を抱き締める
頭が痺れ 何の音楽かはわからないが ずーっと甘美な音が流れているような気がした
自分の鼓動と加賀の呼吸がポリリズムを形成し 渦を巻いて体に染み込んで行く
やることはわかっている
したことないけど たくさん読んで知っている
息苦しくて気を失ってしまいそうなキスに未練を残して唇を離すと
小田は再びしゃがみ込んで ショーツから亀頭を出したアレを手で摩る
「あぁっ..」 加賀が悩ましげな声を漏らした
両手でショーツを摘んで下に降ろし 振り子のように跳ねるアレを間近で見る
まじまじと見る本物は グロテスクなはずなのに とてつもなく魅力的だった
小田はアレを握り 寄り目になるくらい見つめると ゴクリと唾を飲み込む
親指と向こうの指がくっつかないくらいに 太い茎は熱くドクドクと脈打ってるようで 生命を感じた
額にかかって来る髪を掻き上げ まずはペロンと舐める
「あっ」 加賀が体を震わせた
すぐに口の奥に入るだけ 入れて行く
熱く上に跳ね上がろうとするアレは 口の中に隙間が無くなるくらいに満ち 息苦しい
とんでもないいやらしさが 鼻で呼吸する苦しさと相まって 頭をクラクラさせる
興奮で乳房が張る
アレの分泌物と唾液でヌルヌルとした肉の棒を 口の隅に追いやられた舌で舐めようとしながら
顔を前後に動かす
すごい.. まだおっきくなろうとしている..
顎が上に持っていかれそうだ
想像以上のアレの猛々しさに 小田は空いた手で自分の胸を揉んで快楽を付け足す
ダメだ.. 我慢できないっ
小田はクポっとアレを口から抜くと 立ち上がって反り上がる棒の根本を掴む
「カエディー.. ちょーだい」 三白眼で淫猥なおねだりをした

308よーろぴあん!:2018/10/30(火) 22:20:15
加賀は今更ながら 何とか欲情に抗ってみようとしていた
グループの歌の中心人物を引き込んではダメだ と言う意識が働いたのかもしれない
「小田さん 私 ゴム持ってない」
「え?.. 待って ..できちゃう?」 小田の顔に不安の色が挿す
「でも..」 アレを掴んだ右手を軽く握り直して 切ない顔で呟いた
加賀は嘘を付いてしまいたかった
お互いがそこで留まるなら 嘘をついてしまえばいい..
「..精液は出るけど 幽霊みたいなものなので 子供はできないそうです」
結局嘘は付けなかった
正直でいたいという気持ちもあったが 何よりOCNのもたらす欲情が
正気で打ち破れるようなものではなかった
銀のキラキラした衣装を大きく持ち上げる胸 ウエストが切れたところから見えるヘソ
ミニスカートから伸びる生脚.. 小田の体から余すところなく女が発散され 加賀を誘う
加賀の正直な言葉を聞いて 小田は思わず顔がニヤけてしまった
「本当に? なんて都合がいいの! 素敵!」
そうとなったら もう躊躇する意味などない
小田は妖艶に微笑むと 舌を出して唇を舐め 髪を掻き上げて 加賀を挑発する
「して.. 後ろから思いっきり突いて!」
気持ちの切り替えはハッキリと 歌でも演技でもやる時はなり切る
小田は自分のポリシーに従い ニンフォマニアの気持ちになった
洗面台に両手を付いて体を折り 尻を突き出す
加賀ももう抑制が効かず 早く小田の体を抱き締め 女の声を絞り出してやりたかった
最後の理性で脇に置いてあったモップを取り 扉の持ち手に引っ掛けて 
外からドアが開かないようにする
キラキラと光る素材のミニスカートを持ち上げると 小田の丸く張りのある尻を
アンダスコートの上から撫でる
ツルツルとした内ももを撫でると 小田は吐息を漏らして体を捩った
「早く!」 
加賀は両手でアンダースコートを引き下げ 小田をショーツ姿にする
薄く白いショーツのみになると 尻の形がはっきりすると共に
ステッチ部分が濡れて既に他の部分と色が違うのがわかった
指を伸ばし ヌルヌルな場所をかき混ぜてみる
「ぁぁん!」
鏡に映る小田が目を閉じて顔を振った 前髪が一筋ハラリと頬にかかる
「入れて! もう我慢できないっ 欲しいのっ!」 
小田は目を開けると 熱い眼差しで鏡の中の加賀に訴えた
ショーツを摘もうとすると 汗と愛液で湿って肌にくっついていたせいか
指が滑って戻ってしまう
もどかしさを感じた加賀は ステッチ部分を横にずらし アレをあそこに当てがった
赤みを帯びてツヤツヤと光る亀頭を 肉襞を押しのけて少しずつ埋めて行く
肉壁の押し返すような圧迫を感じながら 根本を手で支えてグリグリと入れていった
「ぁっぁ.. ん...」
少し痛いような 異物が侵入して代わりに内臓が口から出て来そうな疼きを感じながら
小田は息を細く長く吐いて耐える
加賀の骨盤が尻臀に当たったと思った瞬間 アレは動く方向を転じ 一気に退き始めた
「ゃんっ!」 小田の背筋にゾゾゾと快感が走る
すぐにまた アレが突き進んで来る
加賀は張りのある尻で アレが埋る度合いが浅くならないように尻臀を両手で押し広げ 
ヌルヌルと光る穴を貫く
二度三度と前後に動き リズムが生まれて来ると 衣装の切れ間に見える腰のくびれを掴んで
小田を動かないよう固定して突いた
「ぁはっ んっ んっ っぁ ぁんっ ぁっ ぁんっ」 
苦しげな それでいて女の悦びが滲む声を漏らしながら 小田は髪を振り乱した
衣装の胸が下に大きくたわみ 踊っている
加賀は小田の上半身を起こし気味にして 下からアレを突き上げると
衣装の隙間に入れた右手を伸ばし 大きな乳房とその先にあるピンピンの乳首を握り摘んだ
肩を上下させながら 小田は快楽に右へ左へと体を軽く捩る
何度も突かれながら 自身もリズムに合わせて 迎えるように腰を振る
「カエディー おっきぃ ぁっ 凄い! ぃぃっ ぁんっ ぁっ」 
声と一緒に溢れた唾液が 口の端から糸を引いて落ちて行った

309よーろぴあん!:2018/10/30(火) 22:25:31
肌のぶつかり合う ペチン パチンという音が トイレ内に響く
加賀はもう前後の動きを止められなくなっていた
小田の熱い孔はアレを絞るように包み 動きに併せて加賀にめくるめく快感をもたらす
左手で骨盤を掴み 上下にたっぷたっぷと揺れる 右手に余る柔かな乳房を揉みながら
突かれる度にかわいい声を小さく漏らす 小田の甘い髪の香りを嗅いで腰を振った
「ぁっ.. ぉかしくなっちゃうん ぁぁん んっ ぁっ ぁっ」
加賀とシンクロしていた小田の腰の動きが少し速くなり始める
釣られて加賀の動きも速くなる
両手で小田の乳房を握りしめ 体を固定して斜め上に突き入れた
「ダメっ! 来るっ あっ!...」
寸でのところで加賀はアレを孔から抜いて体をずらす
白い液体が断続的に飛び 鏡にかかった
小田は洗面台の縁を握りしめて 仰け反ったまま余韻に浸っている
荒い息遣いだけが響く中 小田がゆっくりと振り向いた
「小田さんごめんなさい..」 加賀が囁く
「なんで? なんで謝るの? すっごく良かったのに..」
「すみません」
「バッカねw 私 カエディーと一緒に気持ちよくなれて 凄く嬉しかった」
ふと視線を下に向けると 加賀のアレがぶらりと垂れ下がっている
こんなのにさっきまで貫かれて.. 小田は自分を失い おかしくなりそうな程の快感を
思い出し また体の奥が疼いて来るのを感じた
腕時計を見る まだ大丈夫そうだ
「私 ずっとカエディーともっと仲良くなりたかったの」
加賀はようやくアレをしまおうとしていたが 小田の話しに顔を上げる
「だから本当に嬉しい..」
小田は加賀に近づき 首に腕を回した
「ちょ..」 精液の付いた手で小田に触れるわけにもいかず 加賀は棒立ちだった
「カエディー好き」 
小田が再び唇を重ねて来る
マズい.. 加賀は小田の肩を掴んで体を離そうとしたが もう遅かった
二度目のディープキスは更に長い
お互い舌でどれだけ高められるか競うように動かし絡め合って 歯茎や口腔を隈なく舐めた
小田が淫猥な目付きで加賀を見つめながら 唾液の糸を引いた唇を離す
そのまましゃがんで 少し硬くなり始めたアレを握った
「あっ..」 加賀は下を見た
いたずらっ子の笑いを浮かべて加賀を見上げると 小田は目線で鏡を示す
横を見ると 加賀のアレを握る小田がしっかりと映っていた
鏡の中の加賀の目を見つめながら 小田がアレを咥え始める
最初はカプっと
亀頭をチロチロと舐め 大きくなって来たアレを口から抜くと
竿を立てるようにして 唇を這わせた
小田の目が どう? と訴えている
加賀は快感に少し腰を引いたが いやらしさで急速にアレを膨張させて行った
アイスキャンディーを舐めるように 小田が舌を出してアレを舐め上げる
「気持ちいい?」 からかうようにニヤリと笑って鏡の中の加賀に訊きながら
小田は睾丸を軽く握った
「ぅっ..」
「あっ ごめん」 小田が笑う
「すっごい また元気になっちゃったね..」
うっとりとそそり立つアレを見つめると 小田は立ち上がった
鏡を背にして いつの間にか穿き直していたアンスコとショーツを降ろして行く
左足の靴を一旦脱いで ショーツから脚を抜いた
加賀は昂ぶりを覚えながら 小田が何をするのかと見つめている
「よいしょっと..」 
小田はアニメ声で嬉しそうに言いながら 洗面台に座る
スカートを押え 脚を開いて 愛液でテラテラと光るあそこを見せた
半目で睫毛を震わせ 舌を出して唇を舐めながら 加賀を挑発する
「カエディーのおっきぃの ここにちょーだい」
右手で髪を掻き上げた後 唇の端にひとさし指を当て 左手でヌルヌルとする
あそこを軽く開いておねだりをした

310よーろぴあん!:2018/10/30(火) 22:32:50
加賀は小田の淫らな変貌に面食らっていた
それでも欲望は止められない
寧ろ激しく攻めて懲らしめてやろうと言う気になった
「早くぅ」 小田が科を作って催促する
何故か嘲られたような気分になった
目付きを鋭くすると お腹寄りに立ち上がったアレを握り 小田の花弁に当てがう
ヌルヌルと滑り 孔の上から外れてしまう
「焦らないで」 小田の囁きに ちょっとムカっとした
スベスベした内ももを両手で押し広げると アレが外れないように注意しながら
孔の中に押し入れて行く
小田が我慢の顔に変わり うめきを漏らした
「んっ ぃっ.. ぅんん.. ぁ はぃってく..」
肉襞が自分のアレを奥まで咥え込んで捲れあがってるのを確認すると
加賀はゆっくりと腰のグラインドを始める
ちゅっぷ じゅっぷ ぷっ ぶっちゅ 
溢れた愛液でできた泡がアレの動きで潰れ 淫らな音を出す
小田は耐える顔をしながら 口の端に悦びの笑みを浮かべた
「ぃぃっ もっとっ..」 自分の両方の太ももを 掴んで引き寄せる加賀の 
衣装に手を伸ばして ファスナーを開けて行く
露わになった白いブラを押し上げると それほど大きくはないが
綺麗なカーブを描き 上にツンと乳首を尖らせた白い乳房が現れた
「ぁっ カエディー綺麗..」 小田が乳首を摘む
「んっ」 アレを前後に動かし 包み込まれる快感に没頭していた加賀は 
胸の刺激も加わり 声を漏らした
やったなぁと言う思いに 小田を貫く勢いに力が入る
突き当たりまでアレを埋めると グリグリとダメ押しで捻りを入れる
「あっ ダメッ ダメッ..」 小田の声が少し裏返った
加賀はここぞとばかりに小田を引き寄せ 洗面台から下して立たせると
尻に手を回してより密着し 短いストロークで突き上げるリズムを速める
「カ カ カエディー ぃぃん ゃっ ぁっ んんっ んっ」
小田のよがり声に少し満足した加賀はスピードを緩め 衣装をお返しとばかりに開けた
既にブラが鎖骨の辺りまで押し上げられている 重量感のある上下にたわむ胸が現れた
胸の谷間に顔を押し付け 少し汗ばんでしっとりと吸い付く肌触りとクッションのような柔らかさを堪能する
腰を動かしながら 舌を出して乳房と乳首を舐め回し カタツムリの這った後のような唾液の筋を残した
小田は顎を上げ 恍惚とした表情で突かれるままに体を揺らす
「ぁん ぁん ぁっ ぁんっ」 
小田の熱い体温に アレが溶けて行きそうだと加賀は思った
「カエディー」 小田が耳元で囁いた
「え?」 息を弾ませながら応える
「疲れたでしょ? あそこに座って」
小田の視線の先には 個室の中の便座があった
「今度はこっちの番 座って」
小田に促され 一旦アレを抜き取り 個室に入って腰を下す
後に付いて来た小田は ニッコリ笑ってアレを掴むと 
対面したまま加賀に跨り 自分の孔に埋めて行った
「んっ 入ったぁ..」 
具合を確かめるように尻をモゾモゾと動かすと 小田は加賀の両肩を掴んで
腰を上下し始める
「あぁん 気持ち.. ぃぃっ ん〜っ」
小田は右手を自分の股間にやり 突起に触れながら腰を振る
加賀はもう限界に近かった
「小田さんっ 抜いて!」 
小田は ぅふんと笑って加賀の頬を撫でると 腰を下して動きを止める
ゆっくりと上にアレを抜いて行った
カリ首がもう少しで出て来ると思った瞬間 小田はギュッと絞り上げるように
肉壁を締め 捻りを加えながら腰を素早く上下させる
「あっ 出る!」 
小田は体の中に熱い迸りとビクンビクンとアレが蠢くのを感じ 自らも我慢していたものを解放した
「ぁはっ!...」
頭が真っ白になり 体が意に反して引き攣る 快感が衝撃波のように全身を走った

311よーろぴあん!:2019/09/24(火) 21:19:50



ずっとログ更新してませんw

312よーろぴあん!:2019/09/24(火) 21:20:51
以下
横山よこやんのおちんちんが加賀かえでーのおまんまんに届かない!41本目
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1568145138/

の続きです

313よーろぴあん!:2019/09/24(火) 21:23:06
真正面から見つめて来る稲場に 植村は気後れして視線を外す
「..るーちゃん それでええんか? ホンマにそうなりたかったん?」
植村の囁きに 段原は机から尻を落としてゆっくりと立ち上がり 
ショーツとジャージを穿き直すと顔を上げた
視線を段原に向ける植村にニッコリ微笑んで頷くと 次に稲場にも笑顔で頷く
「るるちゃんありがとう.. じゃあ植村さん 始めますね」
「え?」
植村の前に音も無く移動し 稲場がさっと腰を落とす
意表を突かれた植村が見下ろす間に 股間を隠す腕を取り 力を失って時計の4時くらいを指す
肉棒をもう片方の手で掬い上げた
「ちょっと何す.. ん」
躊躇無くカリの下に皮が緩んだ先をパクっと咥え 稲場は肉棒から離した手で
防御の手を抑える
くすぐる舌の気持ち良さに 植村は腰を捩り 顎を上げた
稲場は植村の動きにも咥えるのを止めず 力が戻って来る肉棒に併せて腰を浮かせながら
カリと裏筋を舌でほじくった
「やんっ まなかちゃん!」 
抵抗を防ぐ必要が無くなった稲場は 今や勢いの戻った肉棒の根本を摘み
カポッ カポッ と唇を開け閉めして出入りする亀頭を刺激した
快楽をもたらす稲場の髪に手を置き 植村は恍惚の表情で上を向いた
チュップッ! 稲場が口から肉棒を離す
ようやく止まった攻めに 植村は稲場を見下ろした
「ほら!w」
笑った稲場が上を向き 口を開けて舌を出す
舌の上には 肉棒から吸い取った白い液の残りが乗っていた
ゴクンと飲み込む
「美味し..」 目を細めて妖艶な笑みを浮かべ 植村を見つめた
呆気に取られる植村は 目を大きく開け 口は半開きのまま固まっていたが
肉棒だけはどんどん上を向いて角度を上げていた
「るるちゃん これから私 おしおきされるから 二人だけにして欲しいんだけど..
でも いろいろ勉強したいんなら見ててもいいよ?」 髪を掻き上げながら立ち上がり 稲場が言った
段原は少し考えていたが 植村と稲場を交互に見て フッと口の端に笑みを浮かべる
二人から少し離れて椅子を引くと 腰を下して脚を組んだ
「勉強熱心だw じゃあ るるちゃんのためにも激しいおしおきお願いしますねw」
ふふっと 稲場が植村に笑い掛ける
「..どうかしてるで」 僅かに唇を動かして植村が呟いた
「私 一度植村さんの綺麗な胸 直接見てみたかったんだぁ! もう写真集とか見てると
美し過ぎて! 女神を見てる気になるもん」
嬉しそうに語りながら 稲場は植村のジャージのファスナーを下す
「ダーメ!」 胸を隠そうとする腕を取ると かわいくそう言って植村に頷く
すぐに頭の後ろに手を回して 何か言おうとした植村の唇を奪うと 顔を傾けて舌を絡めて行った
長机に寄り掛かって体を支える植村の股間の肉棒は 既に臍に付くくらいに反り返っていた
唇を離すと うっとりとした目付きで植村は為すがままになった
ジャージを脱がされ 黒いTシャツを捲り上げられ グレイのタンクトップブラを上にずらされると
ぷるん ドドンと白く豊かな乳房が震えて 重量感のある姿を現す
「うわぁぁあ やっぱめっちゃ綺麗! 感動!」 稲場が小さく きゃあっと悶えた
薄いピンクのツンとした乳首とその周りを囲む乳輪は バランスが良く 絵画を見ているようだ
カプっと乳首を含めて乳房の先を咥え 柔らかさを楽しむ
もう片方の手が降りて行き ネチョっとした肉棒を握った
「ぁっ ぁっ..」 気持ち良さそうに植村が目を瞑り 顎を上げて頭を反らす
「おしおきは?」 段原がニヤニヤ笑って小さく言った
「これがマックスにならないと始まらないでしょ?w」 一瞬乳房から顔を上げた稲場が
肉棒の先端を段原に向け ニヤっと笑った
「やり過ぎたら出ちゃうよ?w」
腕を組んで見ている段原の茶々に 稲場はワザとチッと舌を鳴らして一瞥し 笑って再び
乳房に顔を埋めた
「んっ んっ..」 植村が小さく唸る 
胸から上の白い肌を段々ピンクにして喘ぐ植村を見て 段原は唾を飲み込んだ
ウズウズとして来る下半身を抑えようと 脚を組み替えたが 乾く唇を舌で湿らせたことに
自分で気付いていなかった

314名無し募集中。。。:2019/09/25(水) 08:03:02
このままこっちで続けてください

315名無し募集中。。。:2020/01/01(水) 16:46:43
現行スレどこですか?

316名無し募集中。。。:2020/01/03(金) 10:28:52
復活してるよ

317よーろぴあん!:2020/06/04(木) 06:51:38



















間借り

318よーろぴあん!:2020/06/04(木) 06:52:33
「さーすがききちゃん!w ん? ききちゃんどうしたの?」
閉じた口を微笑みの形にしてはいるものの 俯き加減でデニムの太腿の上を両手で擦って
心ここにあらずのききを見て みずほは訊いた
「え?.. 何でもないw ちょっと暑いなぁって..」
「そう? て言うか 私まだ ダウン着てるんだけどw」
「ごめんみずほちゃん ダウン こっちに掛けて」 立ち上がって黒のジャケットを脱ぎ始めたみずほに
あみがスチールラックを示す
追加で持って来た紅茶のカップをテーブルに置くと タートルネックの黒のアンゴラニット姿になったみずほの
胸を突き上げる双丘の曲線を あみはジーっと目でなぞるように見る
「何? あみちゃんw 見ないでよ!w」 みずほが胸を隠しながら背中を見せて笑った
「あっ クローゼット見せてよ? この前話してたじゃない? いつか見せてくれるって」
「いいよ こっち!」 あみは手招きして リビングを横切り 寝室の扉に向かう
「ききちゃん見ないの?」 まだ立ち上がらないききを振り向き みずほが訊く
「あっ なんか連絡来たみたい 後で行く..」 スマホを取り出し 指で突付きながらききは言った
今立ち上がると おみずを後ろから抱き締めてしまう.. ききはどうかしてしまった自分との
闘いをまだ続けていた
あみが照明を点けると 寝室の全貌が明らかになる
「わっ..」 扉の傍に立ったみずほが 思わず小さな驚きを漏らす
ベッドが向こうの壁に押しやられ スチールラックが二列になって 部屋の半分近くを占めていた
「元々クローゼットがそっちにあったんだけど 入りきらないから こうなっちゃったw」
ベットとは反対側の壁に焦げ茶の引き戸がある
今はおそらく 冬物以外が入っているのかもしれない
「うわぁ〜 すごぉいw」 みずほが感嘆の声を上げて ラックに掛かる服を見て回る
ベッドに腰を下したあみは さっきまでニット帽に隠れていた みずほのお団子頭とそこから
耳に流れる女のコらしい後れ毛を眺めていた
「あっ これいいなぁ.. これもかわぃぃ..」 みずほがベッドの前の列の服を見てやって来る
茶のコーデュロイパンツに包まれた キュっと締まった小尻があみの目の前 すぐそこにまで来た
「どうだった?」 立ち上がったあみが 背後からみずほに訊く
「凄いかわぃい」
振り向いたみずほを抱き締め あみが唇を奪う
目を大きく開けてみずほは驚いたが 引いた体が服を吊るしたハンガーに当たり それ以上
逃げることができない
初めての女同士の深いキスに 体が熱くなり ドキドキと心臓が高鳴る
あみはみずほの舌を突付く程度で すぐに唇を離した
「ぁ...」 茫然とするみずほは言葉が出て来ない
あみがみずほの細い腕を取って 寝室の入り口へ連れて行く
ニヤニヤとしているが 下唇に歯を立てて何かを我慢していた
扉の前には ちょうどやって来たききが やっと立つように壁に寄り掛かっていた
「みずほちゃんどうだった?」
「ききちゃんも入りなよ」 みずほの手を引く反対側の手で あみはききの腕も取る
あみはさっと身を退き 部屋の中の入り口の傍で みずほとききは向い合った
「ききちゃん..」 みずほの目は 潤んだ瞳で佇む ききの白い肌と艶めかしい赤い唇に釘付けになる
「おみず..」 ききも みずほの睫毛の長いクリっとした瞳と口角の上がった愛らしいピンクの唇に魅入られる
あみはききの背後に回り トンと体を押した
「あっ」 つんのめったききが みずほに身体を預ける
抱き止めたみずほは その華奢な柔らかい体に 欲情を抑えられなかった
ギュッと抱き締め 次にはききの唇を求めて 一旦顔を離す
ききの子犬のような目が 「いいよ」 と言っているように見えた
唇が触れ合うと 二人はドミノ倒しが始まったように もう欲望を閉じ込めておくことができなくなった
舌を伸ばし絡め合う
唾液が交じり合うことが こんなにいやらしく また悦びをもたらすことに二人は驚き もっともっと
互いの体を味わいたくなる
「ん.. んん..」 「ん..」 くちゅっ じゅぷっ 淫らな音が響く
「ベッドあるよ..」
一歩退いて 様子を見ていたあみが 二人の尻に手を回して 部屋の奥へと押す
唇を離した二人は困惑した表情であみを振り返りながらも 互いの背中に回していた手を
くびれた腰に下して 導かれて行く
「大丈夫.. これはおかしなことなんかじゃない お互い今欲しいんなら その気持ちに正直になって」
「ぁっ」 「ぃやっ」 あみが尻の割れ目から前の方を突付くと 二人は身悶えした
バランスの崩れた二人を ドンとベッドに押し倒した

319よーろぴあん!:2020/06/09(火) 07:10:14















間借り

320よーろぴあん!:2020/06/09(火) 07:10:55
感じ入っていたみずほが目を開いた
いつの間にか白のプリントTシャツ姿のあみが 滑り台のような格好をしたききの向こうに見えた
ききに隠れて見えないが ビッグサイズのロングTの裾を引っ張って あみがごそごそしている
「みずほちゃん もっとこっち来て! ききちゃんそのまま!」
「え?」 意味がわからず みずほが訊き返す
「仰向けのまま ききちゃんのところまでこっち! ききちゃん 脚開いて!」
「ぁんっ」
今度は二本の指で持ち上げるように股間を刺激され ききはあみに従った
「そう そう そのまま後ろに? こっちに!」
みずほはシーツに掴んだ跡を残しながら 腰をちょっと浮かせては少しずつ後ろに下がる
ききはみずほの体の両側に腕を着いて 頭を上げたまま 困惑した顔をしている
お腹にききの乳房が当たり その後みずほのバストアンダーにききのバストトップが触れ
やがて胸が重なり合った
ききとみずほは恥かしがり お互い顔を背けた
「したっけ 今度は二人で一緒にもう少し後ろへ! 脚がベッドから出るまで来てくれる?」
あみがここまでのことを見ていたことを改めて意識した二人は 恥かしさのあまり
どうすることもできず ただ 言いなりになっていた
ベッドの後ろに降りたあみの誘導が続く
「はい もう少し! うん もうちょっとだけっ ぁっ みずほちゃん 足下しといていいよ 
ききちゃんも」
二人はベッドの縁ギリギリまで後ろに下がった状態で抱き合い みずほの床に降ろした脚の腿の上に
ききが脚を乗せ ぷらんぷらんさせている
少し背の低いききがみずほの首筋にしがみ付いている形だ
みずほの香りと温かさ つるつるした脚がききをムラムラさせている
下のみずほもそれは同じで 更にききの重さが手放し難い負荷となって ギュッと抱き締めていた
「したっけ..」 あみが黙り込む
太腿に手を回され 軽く持ち上げられる感覚に ききはみずほにしがみ付く力を強くする
何をしようと..
「あっ!」 「えっ?」
ききとみずほは二人の重なる股間に 何か割って入って来るのを感じて声を上げた
硬い棒状の...
それは臍の下まで来たかと思うと また後ろに下がって行く
棒の先端が段状になっており それが通り過ぎる時 ききの敏感な部分を刺激した
その動きがゆっくりと繰り返される
みずほのそこも 先端が入って来る時に 抉る感じで引っ掛かりそうになったり
棒状のものが押し当てられたまま進む摩擦で刺激された
二人は快楽を生む いやらしい行為に 声を押し殺して悶えた
「あっ ききちゃんとみずほちゃんのが.. ヤバっw...」
あみは亀頭と裏筋を刺激する柔らかな感触と布地の摩擦に 前後に送る腰の動きが止まらない
あっという間にその動きは速くなり ききとみずほの喘ぎも細かくなり 抱き合う力が強くなって行った
「ダメ イっちゃう! ぅっ!」 あみがビクンビクンと震えた
二人の臍の下辺りが 温かい液体で濡れ 身じろぎするとヌルヌルする
あみが棒状のものを抜いた
「何? 何したの?」 「何か出た?..」 ききとみずほが呟く
あみが体を放したので ききはみずほの体の隣に肘を着き ゴロンと体を返した
二人は上体を起こし あみの様子とお臍の下のヌルヌルするものの正体を見る
あみは口許を手で隠し 赤くなって目を逸らした
ビッグサイズのTシャツの裾から 生脚が出ている
ききとみずほの下腹部には 白いヨーグルトのようなものが付いており ショーツの上の方まで
濡らしていた
「これ何? あみちゃん!」 ききが鋭い目であみを睨んだ
あみはOCNを説明する
二人はあまりのことに茫然としたが あみがチラっとTシャツの裾を捲ると 悲鳴を上げた後
やっと信じるに至った
「ホントに? ホントに傷とか付かない?」 ききが訊く
「大丈夫! 今までないし 突然消えたりするものにそんな力無いから」
「絶対?」 みずほも続く
「絶対! 前にモーニングの飯窪さんが医者で診てもらったら 全く問題なかったって」
ききとみずほはお互い顔を見合わせた
「今までないって言ったけど 誰と.. その そう言う..」 途中まで言ったききが真っ赤になった

321名無し募集中。。。:2020/08/28(金) 11:55:06
待ってる

322名無し募集中。。。:2020/08/28(金) 16:16:25
517     福田監督は結果を出したが 門沢は何の結果も出してない そんなCSの小物Pに注目して...
└565     >>517 TIF発案は大功績だな
サンジャポ朝日大丈夫か?
若いし馬鹿は風邪引かないもあり得る
https://pbs.twimg.com/media/EgbPKvCVAAAYfS6.jpg
菊地亜美は何やっても下品にならない
サンジャポでクラスター発生wwwwww
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1598532788/
朝日大丈夫かよ
ttp://livetest.net/load/20200828-072701-278.jpg
ttp://livetest.net/load/20200828-072705-517.jpg
ttp://livetest.net/load/20200828-072711-659.jpg
朝日奈央は何やっても下品にならない
644     『水ダウ』朝日奈央の“ガマン顔”に視聴者興奮!「めちゃエロい」
└647     >>644 飛っ子入れられているときの女の反応をしていた
朝日奈央は何やっても下品にならない
FNSアイドリング座ってた?
新星きたあああああああああああああああああああああああああああああ

323名無し募集中。。。:2020/08/28(金) 16:17:15
971 名無しでいいとも!@放送中は実況板で[] 2020/08/27(木) 23:09:04.76 ID:S3X5PYwvH
これ全滅すんじゃね?w
8/23日 サンジャポ スタジオ爆笑、山本アナ、デーブ、奥仲、武井壮、ニコル、みちょぱ、佐々木(日向坂)、山田美保子
リモート:テリー、細野敦、太蔵、
アイドリング!!! 11440号  https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1598205486/611
611 名前:新星[] 投稿日:2020/08/28(金) 03:28:01.88 0
今週の勝負レースはもちろんキーンランド ダイアトニックには飛んでもらいたいが多分3着以内は堅いだろう
├613     先週は見事だったぞ
├614     ダイアトニックの安定感は半端ないからなw
├619     何度目の的中か
│└625     ワロタw  うめえw
├620     FNS見た?
│└626     もちろん見たよ AKB可愛かったね
│ └628     AKBなんで可愛い子多いんだろうな
└627     今週は買い目発表してくれる?
ttp://livetest.net/load/20200828-072714-859.jpg
http://livetest.net/load/20200828-075834-289.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=yiJIEyfa90Q

324名無し募集中。。。:2020/08/28(金) 16:18:57
俺も期待している

325名無し募集中。。。:2020/08/28(金) 17:50:32
俺も俺も

326名無し募集中。。。:2020/09/14(月) 17:42:02
間借り

327M.ケツマノビッチ:2020/09/14(月) 17:42:55
       お久しぶりです お元気ですか

久しぶり佳林! こっちは元気だよ どしたー?

       真野さんアレに詳しいですよね?

アレ?アレって何?汗

       前にドラマに出られてた時 壺みたいなものあったじゃないですか?

壺? なんだろ?

        いっぱい出てたやつ

ちょ笑 ドラマってそもそもどれ?

        えっと 超能力のやつ

・・・  わかった それで何?

         あれどんな種類があるんですか?

は? どーすんの?

          それはプライベートな・・・汗

彼氏?
          違いますよ! 私 一応アイドルアイドル←笑

ま いいや まず 私 あれに詳しくないから

           そうなんですか?

当たり前だろー!!!

           どうしよ?

・・・もう何も聞かない 欲しいの?

            欲しいです

じゃあ送ったげる

            やったー!!!

でも佳林さま宛てで事務所に送るからね!

            了解!

ぜってー 他の人に開けられないでね!

             了解! サッカー頑張ってください

私がやってんじゃねーよ笑  

             ありがとうございます!! 待ってまーす!

328名無し募集中。。。:2020/11/08(日) 01:51:20
こんにちは。
今日勝つために生まれてきた。今日勝つために負け続けた。今日勝つために立ち上がった。
あたしはカウガール、それがわかるか!!


  (ヽ     _      ノ)
(三 )  ,イi/ ̄ヽ ( 三)
  \\i/-ー-、///
    \|| ‘‐‘||./   ♪〜_
     |      |       _(_)_ ♪〜
    _(⌒___⌒)_     [◎[二]◎]
   (__)    (__)      ̄

329名無し募集中。。。:2020/11/19(木) 19:13:24
個人的にゴキブリの長い触角が無理✋( ˙-˙ )

330名無し募集中。。。:2020/12/07(月) 08:03:15
待ってるよ

331名無し募集中。。。:2020/12/07(月) 09:43:14
俺も

332名無し募集中。。。:2020/12/07(月) 10:21:19
俺も

333名無し募集中。。。:2020/12/08(火) 11:10:18
333

334名無し募集中。。。:2020/12/20(日) 10:25:36
人生が辛い
仕事と寝るの繰り返し
楽しみが何もない

335名無し募集中。。。:2021/01/02(土) 17:43:23
身内が夢グループ主催のコンサート行ったけど社長と保科さんと往年の歌手が沢山出てけっこう楽しかったと言ってた
写真OKの場面見せてもらったらステージで話してる社長達ほんとテレビまんま
物販ではマスクも格安で売ってたらしい

336名無し募集中。。。:2021/05/27(木) 21:48:45
作者さんどうした!?
2021/04/18(日)に2週間で落ちてからずっと次スレ待ってるのに!
俺の生きがいだぞ!

337名無し募集中。。。:2021/06/04(金) 07:22:33
待ってる

338名無し募集中。。。:2021/06/10(木) 07:55:37
  ∧∧,..,、、.,、,、、..,_  ∧∧,..,、、.,、,、、..,_  ∧∧,..,、、.,、,、、..,_       /i,.
 ;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i.
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  `"∪∪''`゙ ∪∪´´`"∪∪''`゙ ∪∪´´`"∪∪''`゙ ∪∪´´
 ♪エッビマヨマヨエビマヨー エッビマヨマヨエビマヨー エッビマヨマヨエビマヨー

339名無し募集中。。。:2021/06/28(月) 14:17:25
大きな音鳴らしてタンを切ったり
必要以上に大きなくしゃみ
人前でゲップも当たり前
こんなジジイが職場にいるんだが
気持ち悪くて仕方ありません
ただでさえコロナで皆神経尖らせてるのに
ちなみにそいつは定年真近なので皆諦めてます

340名無し募集中。。。:2021/08/22(日) 16:06:06
昔、味いちもんめってドラマで
中居正広演じる板場に勤める若い調理師が
親戚の法事に休みを取らせてくれないことに怒ってたら
布施博演じる料理長が実はその日母親の葬儀だったというエピソードを美談のように当時は扱っていたが
今考えたら碌でもない職場だな

341名無し募集中。。。:2021/09/26(日) 05:20:35
「パックご飯」が値上がり コメ離れなのにどうして?
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO75367290S1A900C2000000/

342名無し募集中。。。:2021/10/16(土) 08:25:35
Q.先生が今までに手術室でイラッとした出来事をおしえてください

A.手術室って、患者さんのリクエストの曲とか持ち込みのCDを流すことができるんですけど、
4時間とっとこハム太郎をリピートされた時です。途中の方からひまわりの種がトラウマになりそうでした。

343名無し募集中。。。:2021/10/25(月) 15:21:03
ドーピングやり放題の時代の格闘技は
面白かったよな

344名無し募集中。。。:2021/10/25(月) 15:51:03
ステロイドは筋肉増量戦意高揚痛覚の鈍化と
格闘技にもってこいの薬物だからな
ステロイドキメた選手にナチュラルの選手じゃ絶対に勝てないんだよね

345名無し募集中。。。:2021/10/29(金) 13:47:42
俺たちみたいな何の役にも立たないクズが生きてるのに
なんで生きなきゃいけない人たちが死ぬんだろうな

346名無し募集中。。。:2021/11/03(水) 05:07:59
YouTubeで懐かしの歌謡曲の映像などをよく見ているのですが
コメント欄で
「いま中1ですがこの曲好きです!」
「15歳ですがファンになりました!」
など、誰も聞いてもいないのに
年齢をアピールしてくる若者が異様に多いような気がします
一体なんなのでしょうか?

347名無し募集中。。。:2021/11/18(木) 08:30:21
まえにイオンに行ったときに
入口の前まで車で行きたいんだって言って
警備員の人と揉めてるお爺さんいたわ
そこは通れない場所なんですって警備員が言っても
「鎖を外せば通れるだろ」って言い張ってた
自分の都合が第一になるのかね年取ると

348名無し募集中。。。:2021/11/22(月) 13:58:49
進研ゼミやっとけば運命変わった

349名無し募集中。。。:2021/12/14(火) 11:51:28
落下事故もそうだし、その後の登山者の事故もそうだけど、登山では自分の身は自分で守らねばならない。
この原則が理解できない者は山に入るべきではないし、その資格もない。
ということですね。

350名無し募集中。。。:2022/01/08(土) 01:15:02
星の寿命に比べたら、人類の歴史なんてまばたきよりも短い一瞬の出来事。
人の一生にいたっては無いに等しいレベル。
その刹那的なタイミングで星の最後を見れるとか、マジで凄いこと。
とは言え、星までの距離がとんでもなく遠く、その星の最後は実はリアルタイムではなく何万年も昔の出来事なんだよね。

351名無し募集中。。。:2022/01/21(金) 07:18:07
一泊入院したら、$40,895(466万円)かかり、保険会社が$34,045(388万円)を負担してくれたので、
僕の支払いは$6,850(78万円)になりました。これが愉快なアメリカ生活です!😂😜
https://twitter.com/Matsuhiro/status/1483973942222077952

352名無し募集中。。。:2022/01/22(土) 00:54:44
ダークナイトは2時間半だったが
尿意なんか気にする間もなくエンドロールまで見入ってしまった
本当にいい映画は小便なんかどうでもよくなるって本当だったわ

353名無し募集中。。。:2022/01/29(土) 20:38:49
元モー娘。石川梨華、韓国風の夕食披露 味噌は夫・野上亮磨氏の実家から
https://news.yahoo.co.jp/articles/070d51521fab23a21939bef58358043cd5169bce

元モーニング娘。のタレント・石川梨華が24日、自身のインスタグラムで夕食のメニューを紹介した。
「今夜のごはん」と題して画像を掲載した。

この日のメニューは

チョレギサラダ

オサムプルコギ

豚汁

と韓国風。「豚汁のお味噌は主人の実家の手作り麦味噌と市販の合わせ味噌を混ぜて作りました!」と
“夫婦合作”であることをも伝えた。石川の夫は、昨年プロ野球を引退し、現在は球団職員となっている元巨人の野上亮磨氏。

石川は23日にインスタを開設したばかり。SNSでは、モー娘。で同期の辻希美がカリスマとなっているが、
石川も遅ればせながら参戦した形となった。19日に37歳の誕生日を迎え、23日には都内でファンクラブ会員向けにバースデーイベントを開催。
インスタでバースデーケーキを前に“アイドルショット”も公開している。

354名無し募集中。。。:2022/01/29(土) 22:05:10
小川範子の「涙をたばねて」は泣ける
https://www.youtube.com/watch?v=Owq6OOFK1BA

355名無し募集中。。。:2022/02/20(日) 16:22:26
加護亜依 辻希美の誕生日会は行くけど「私の誕生日には来てくれない」杉浦太陽が大慌て

356名無し募集中。。。:2022/03/01(火) 15:31:53
以前、無印良品で働いてた時にバイトの女の子に「二人で寝た時のベッドの寝心地を確かめたいから
一緒にベットに入ってほしい」って執拗に迫るオジサンがいて、「僕が一緒に入りますよ」って声かけたら舌打ちしていなくなったことあったな。
マジで接客業は変態との戦いだよ。
https://twitter.com/densetsunoshika/status/1498498558567202822

357名無し募集中。。。:2022/06/08(水) 11:39:14
朝ドラのちむどんどんにペットボトル入りの醤油がでてくるけどあの頃まだなかったよな
https://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1654654984/

20名無し募集中。。。2022/06/08(水) 11:34:42.850
>>1
ペットボトル入り醤油の流通時期について聞くと、キッコーマン広報は次のように説明した。

「1977年にしょうゆの容器としてペットボトルを採用いたしました。ペットボトルの食品での採用は日本で初めてです」

NHKの広報担当者にも聞いた。

まず、話題となっているシーンで登場する小道具について聞くと、「番組内で使用したのは、ペットボトルの容器に入った醤油です」と認めた。
続けて、1972年という時代設定に矛盾するのでは、といった指摘が出ている点を尋ねると、

「ご指摘いただいたご意見については、今後の番組づくりの参考にさせていただきます」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfc2323fcdb8bf70120affcc9a246db836532684

358名無し募集中。。。:2022/09/18(日) 22:55:50
実は、他人にイラッとする時は「自分が普段から我慢していることを、他人が我慢せず平気でやっている時」なんです。
過去に「こうしなさい」と言われて、"やらないように我慢してきたこと"を他人が平気でしてる時に腹が立ちます。
なので、人を嫌う理由って案外"相手"じゃなく、"自分"の中にあります。
https://twitter.com/producer_840/status/1571242600061087744

359名無し募集中。。。:2023/01/15(日) 05:55:55
【警告に反発】ロシア前大統領・メドベージェフ氏が岸田首相に「切腹」要求

360名無し募集中。。。:2023/01/25(水) 03:30:29
マンゾーニの缶詰

361名無し募集中。。。:2023/01/28(土) 09:07:53
鈴木宗男氏 森喜朗元首相に同調「私も国力から見てロシアが負けることはないと考える」

362名無し募集中。。。:2023/02/05(日) 17:29:27
羽生善治の嫁「夫の賞金を公開するのはやめて」将棋記者「なにか問題あるの?今後は弁護士を通してね」
https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1675581051/

363名無し募集中。。。:2023/03/12(日) 19:05:42
結婚か未婚かの間で葛藤するから悩む
出家して仏門に入り未婚1択にしてしまえば悩まなくなる

364名無し募集中。。。:2023/03/12(日) 19:08:41
店のおじさん「孕め!たいやきくん!」パンパン
https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1678615222/

365名無し募集中。。。:2023/04/11(火) 09:12:33
📛

この絵文字、日本では『名札』って全員わかるかもしれませんが、
実はこの絵文字は全世界中のスマホに初期から入っている絵文字のため、
名札を知らない外国人は『えっ⁉️豆腐燃えてるぅぅぅ⁉️Tofu On Fire‼️
ところでこの絵文字いつ使うんだ??』ってザワザワしがち。
https://twitter.com/ArturGalata/status/1645033694783221760

366名無し募集中。。。:2023/05/29(月) 05:16:07
l''!,彡⌒ ミ
 | |(´・ω・`)  やあ また会ったね 
 \    ヽ
   | ・  ・.| |
   | .,,;,. | |
   | i.uj |リ

367名無し募集中。。。:2023/06/23(金) 12:40:14
話し方うまい!😊
https://www.youtube.com/shorts/llOZRIbgcQk

368名無し募集中。。。:2023/08/18(金) 01:01:19
行きつけのカレー屋いくといつも月光かかっててさあ

食いもん屋で『腐敗した〜』はアウトだろって毎回思いながら食ってた

369名無し募集中。。。:2024/03/30(土) 10:29:18
電動ガンよりも実銃の方が安い
AK47ってやっぱすごいんだな!

370名無し募集中。。。:2024/04/13(土) 12:00:26
言葉が通じるのと話が通じるが違うのがよくわかる。
会話成り立たないやつには拳がよく効く。


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