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ハンガー・ゲーム@ハロプロ
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:
名無し募集中。。。
:2016/08/16(火) 15:02:20
真莉愛は距離を詰められる前に、リストブレードを出した。
右手首に湾曲したぎざぎざの刃が構えられた。
「ふん」愛理は怒気を抑え、口許を歪めて短く笑った。
緒戦は一瞬の出来事だった。恐るべき速度で突進してきた愛理は、ナイフを振りあげて真莉愛の首を狙った。
真莉愛は身を捩り、攻撃を避けた。ブレードを突きあげる前に、愛理のバックハンドに顎を叩き払われた。
目の奥に火花が散り、口の中に血の味が拡がった。
愛理の技量は、年季が入り、研鑽を積んでいる。さすがは先輩である。
まがまがしい殺意を全身にひりひりと受け止めながら、真莉愛は唾を吐いた。
地面が小さく、赤く染まった。
真莉愛は荒い息をついた。猛スピードで愛理のナイフが2度3度と突き出される。
ブレードで応戦するが、払い飛ばされる。
圧された真莉愛は、地面を這うツタに躓いた。
激しく地面に叩きつけられ、歯が鳴り肋骨が痛んだ。
愛理は、その上にのしかかって息の根を止めようとした。
転がった真莉愛の喉にナイフが食いこむ寸前、ブレードが愛理の膝の腱を切り裂いた。
「くっ!」愛理が苦痛の声を漏らした。
真莉愛は残った力のすべてをこめて愛理を押し倒した。
頭部の真下から、右の拳で顎を突く。
ブレードが喉に突き刺さり、脳天まで串刺しにした。
大きく呼吸しながら、真莉愛は愛理の頭蓋からブレードを引き抜いた。
両耳から血が流れ出た。
脅えた荒い息はいつまでも抑えられなかった。
真莉愛はこみあげる恐怖と苦悶に震えた。
生死をかけた死闘の衝撃に呑みこまれ、気が遠くなりかけていた。
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