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もしもだーさくこと石田亜佑美と小田さくらが賞金稼ぎコンビだったら
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:
名無し募集中。。。
:2016/03/06(日) 15:43:13
全員がおそろいの飛行服を着たように見える囚人を引率する係員たちが、記帳室を出たり入ったりしている。
てんやわんやの署内を取り仕切っている譜久村聖をようやく見つけられた。
さくらの姿を見るなり聖は、高い壇上にあるデスクから立ちあがった。
こちらに向かって歩きだしたが、3歩と進まないうちに、スーツ姿の女に阻まれた。
狡猾そうな顔つきの女だった。
「わたしの依頼人の件ですけどね。計画犯罪なんてとんでもありません。
これ以上の拘留は明らかにわたしの依頼人の人権侵害です」
聖はにこやかに微笑んでいる。
しかし紅潮した顔が内心の怒りを示していた。
「何回でも言ってあげますけどね。福田さん、あなたの依頼人はクズです。
あなたもクズです。ここにはここの規則があるんです。
クズが判事に話をするまでにはまだまだ日数があるんですよ。
さあ、とっとと出てってください。あなたは帰り、あなたの依頼人はここに残る」
弁護士の福田花音は不快感をあらわにしながら、聖をにらみつけた。
しかし、わざとらしくため息をつくと歩き去った。
さくらは思わず笑った。
聖は壇上から身振りしてさくらを呼び寄せた。
バッグに手をつっこんださくらは、なんの役にもたたない書類の束を取り出して、聖に手渡した。
「小田さくらです。オールド・ザマからの異動です」
聖はうなずいて、その書類をほかの役にたたない書類の山の上に置いた。
「いきなり仕事するなんて、熱心すぎるわね」
さくらが返事をする前に、聖がつづけた。
「ここの仕事にはちょうどいいくらいかな。さ、防具とスーツに着替えてきて」
「はい、感謝します」と、さくらはきびすを返しかけた。
聖はさくらの肘をつかんだ。「おっと、“ハンター”さん」
「はい?」
「楽しくやってね」
さくらは奥に向かい、大きな金属ドアをふたつ通り抜けた。
防具をつけているハンターたちを横目で見ながら、通路をぶらぶらと歩み進んだ。
さきほど見かけた女の子がいた。ハンターだったのか。
さくらは声をかけた。
「小田さくらといいます」
「あたし、石田亜佑美。いま手が放せないから」女の子はぶっきらぼうに答えた。
さくらは動じることなく亜佑美に尋ねた。
「わたしのロッカーはどこでしょう?」
亜佑美は不機嫌な表情でさくらを一瞥した。
そして手を伸ばし、左のロッカーから“鞘師”という名札をもぎとった。
「ここを使いな。いまのところ誰も使ってない」
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