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もしもだーさくこと石田亜佑美と小田さくらが賞金稼ぎコンビだったら

24名無し募集中。。。:2017/10/29(日) 17:21:43
牧野真莉愛と加賀楓はターボクルーザーの座席から、ある家を監視しているところだった。
その家の前に、けばけばしい黄色に塗られた高級車が乗り付け、ふたりの男が降りてきた。
どちらも、膨らんだバックパックを肩にぶら下げている。

真莉愛が腕時計に目をやって、驚いたように首を振る。
「きっかり2時。犯罪者なのに几帳面なのね」

「忘れないで」楓が言う。「相手は幼児虐待の逮捕歴があるクズだから。抵抗したら撃つ」
ボディアーマーを装着しながら真莉愛が答える。「抵抗しなくても撃つ、でしょ?」

真莉愛と楓は、さっきの男たちが車に戻ってきて走り去るのを待ってからターボクルーザーを降りた。
ほぼ同じ戦闘装備のふたりは、家の横手の暗がりへ素早く駆け込んでいく。
防弾ヘルメットには暗視単眼鏡が装着されていた。

裏口の強化スチールドアの蝶番に導火線をダクトテープで貼り付け、先端を雷管に繋ぐ。
身を屈めて逆戻りし、革製の戦闘手袋をはめた両手で耳を覆った。

激しい爆発を生じさせたところで、真莉愛は屋内に突入すべくドアを蹴り開ける。
ドアが大きな音を立てて、キッチンに倒れ込んだ。
楓は思いきり大声で「警察だ!」と叫び、真莉愛と共に家の中に入り込んだ。

「警察だ!」と真莉愛も叫ぶ。
ふたりが居間に移動すると、テレビの前に男が唖然とした様子で座っていた。
「警察だ!床に這いつくばれ――すぐに!」楓が怒鳴る。
男が床に身を投じて、頭の後ろに両手を持っていく。

「仲間はどこ?」楓は詰問した。
「2階だ」男が言う。「上にいる」
真莉愛が男を押さえておき、楓が居間の向こう側にある階段に移動する。
銃声が鳴り響き、楓はボディアーマーの背中に銃弾が食い込むのを感じた。

くるっと振り向いてアサルトライフルをぶっぱなし、廊下の突き当たりにある閉じられた直後のドアに弾丸を撃ち込む。
ドアを蹴破ると、血まみれの男がバスタブに倒れ込んでいるのが見えた。
居間へ取って返す。

「あっちは終わった」と楓は言った。「そいつに嘘をついた罰を与えてやって」
真莉愛が嬉しそうな顔で男の頭に銃弾を撃ち込み、脳漿と骨片が床に飛び散る。

2階の寝室に行くと、ベッドの上に2個の黒いバックパックが置かれているのが見えた。
中身をチェックする。情報屋に教えられたとおり、カネがぎっしり詰まっていた。

真莉愛と楓は顔を見合わせて笑った。
肩にバックパックを担いで、ドアに足を向けたとき、誰かが咳をする音が聞こえた。


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