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もしもだーさくこと石田亜佑美と小田さくらが賞金稼ぎコンビだったら

13名無し募集中。。。:2016/03/21(月) 20:20:15
長かった1日が終わり、さくらはデスクのコンピューターで、オフショア銀行口座にアクセスした。
思っていたより高額の報酬が入金されていて、さくらは驚いた。

別のウェブページから“リスト”のデータベースにアクセスする。
今日、地獄へと旅立たせてやった類人猿どもは「大物」とまではいかなくとも、それほど雑魚というわけでもなかった。
そこそこ名を売っていた盗賊団だ。

さくらは“リスト”を眺めながら、売店で買ったバニラ・アイスクリームをひとくち食べた。
アイスクリームが半分こぼれ落ちそうになっていたので、さくらは急いで食べるはめになった。

ハンター稼業はフルタイムの仕事だが、1日24時間働くのは必要に迫られた場合に限られる。
今日の働きは、9時5時で働いている人ならきつい日だったと断言するだろう。
風呂とベッドの力を借りて心を落ち着けたかった。

まぶたが重くなってきたところで、さくらはコンピューターに目を向けた。
ソフトウェアが処理を終えていた。

さくらが頭の後ろで手を組み、椅子に座り直した。
亜佑美が声をかけてきた。
「あんた…“寮”に越してきたんでしょ?」
「ええ、そうです」
「帰るんなら一緒においでよ」

亜佑美が“寮”の前に駐車しながら、すぐには降りなかったので、
さくらは亜佑美が何を言いだすか察しがついていた。
「あのさ、小田…ちゃん」
「はい?」さくらは笑みを隠した。

口の中でもたついている言葉を言わずにすむ何かが転がっていないか捜しでもするように、亜佑美は視線を落とした。
「あんたには命を救われた。どうもありがとう」

さくらは無表情のまま、黙っていた。

「さ、さてと、部屋へ入ろう」
さくらは亜佑美が車から身体を半分出してから、口を開いた。
「そういうことって言いにくいものですよね」

「あんたも一度言ってみるこった」
亜佑美は背を向けたまま、答えた。


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