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復刻版・もぎたて桃子のキャンパスライフ

4031:2015/09/16(水) 00:54:49
「実は…」
真野ちゃん(仮名)が、カメラのいきさつや、中から出てきた文書のことを説明し始めると、
「まあ…、カメラの中に?」と、えりか先生(仮名)も興味津々といった感じで、
身を乗り出して話を聞き始めた。

「それで、その文書はどうも暗号みたいなんです」と、オレが口を挟むと、
「あーた今、暗号って言わなかった?言わなかった!? すごいじゃない?テンション上がるじゃない!?」
と、何故かすごくうれしそうなえりか先生(仮名) 。

「どうもドイツ語みたいなんですが、私には全然わからなくて…」との、真野ちゃん(仮名)の言葉に、
「いいわよ! この私に見せてごらんなさい」と、えりか先生(仮名)は頼もしげに胸を叩いた。

404名無し募集中。。。:2015/09/16(水) 01:01:40
テンション上げ子懐かしいw

4051:2015/09/17(木) 03:52:32
「いいわよ!」と、頼もしく引き受けてくれたえりか先生(仮名)だったけど…。

いざ真野ちゃん(仮名)から例の紙を受け取って読み始めると、
「うーん…」と、唸ったっきり動かなくなってしまった。

無言のまま五分くらいが過ぎた。
オレと真野ちゃん(仮名)は目を見合わせた。

「あの…、先生…」と、オレが痺れを切らして話しかけた時、
えりか先生(仮名)が意を決したように顔を上げた。

「この文章…、散文みたいで全然文章になっていないのよ…。
思い切って私なりに意訳してもいいかしら?」

オレが思わず真野ちゃん(仮名)の顔を見ると、
「は…、はい。先生の思うとおりに訳してください」
と、真野ちゃん(仮名)がきっぱりとした口調で返事をした。

「それじゃ行くわよ…」と、えりか先生(仮名)。
五クりと唾をのみこむ真野ちゃん(仮名)とオレ。

『ベルリンから帰ってきました! 金色のくまさんがあなたをくまくまにしてあげる。
見つけてくれないと、くまったくまった。ドレスデンより愛を込めて』

と、あくまで真剣な顔をして読み上げるえりか先生だった。

4061:2015/09/17(木) 03:56:33
オレが呆気にとられていると、
「地図は? 地図には何と書いてあるんですか?」と、真野ちゃん(仮名)が言った。

「『ライプチヒのいつもの公園』って…。 三本並んだ木の真ん中に印がついてるみたい」
と、えりか先生(仮名) 。

またオレたちは無言になった。

「『くまくま』とか、『くまったくまった』とか、やたらとクマが出てきますけど…、
何の意味でしょうか?」と、オレは気になったことを聞いてみた。

「さあ…。それは私にも分からない…、けど…」
「けど?」
「ヨーロッパやアメリカでは、昔はソ連の悪口を言うときは、よくクマに例えたみたいよ…」
「ソ連…、ですか…」

そういえば、昔買った戦争のゲームでも、ソ連が攻めてくるシナリオの名前は「赤いクマ」だったな…。
じゃあ「金色のクマ」ってのは何だろう…。

なんてことをオレが考えていると、真野ちゃん(仮名)が、
「やっぱり、スパイとかの暗号でしょうか?」と、生真面目な顔で先生に聞いた。

「うーん…、どうだろうな…。ただこの字…、まるで女子高生が書いたような、
かわいらしい文字に見えるわよ」

4071:2015/09/17(木) 03:59:43
えりか先生(仮名)に丁重にお礼を言ってから、オレと真野ちゃん(仮名)は部室に戻った。
椅子に座ったきり、言葉も出ないまま、オレたちは考え込んだ。

「ちょっと情報を整理してみようか」と、オレが言うと、
真野ちゃん(仮名)がコクンと一つうなずいてから、
「はい」と、素直な声で返事をした。

「まず街の名前が三つ出てきたね…、ベルリン、ドレスデン、ライプチヒ…」とオレ。
無言のまま頷く真野ちゃん(仮名)。

「ベルリンは言うまでもなくドイツの首都だけど…、恐らくこの文書が書かれた当時は、
東西に分かれた、東ドイツの首都だった」
「でも西ベルリン、って言うのもありましたよね」
「うん。ベルリンの半分は西側に属していて、東ドイツの中で西側の飛び地みたいになっていたんだ。
有名な『ベルリンの壁』って言うのは、冷戦の時にその西ベルリンを囲んだもので…」

そこまで説明すると、「そのくらいは私も知ってます」と、ちょっと怒ったように、
真野ちゃん(仮名)が口を挟んだ。

「そ…、そうか」と、オレは少し真野ちゃん(仮名)に気圧されながら話を続けた。

「さて…。ドレスデンだけど、ドレスデンと言えば、連合軍の無差別爆撃で有名だ」
「無差別爆撃…、ですか」
「うん…。ドレスデンには昔からドイツの精密機械工場がたくさんあったから、爆撃目標にされて…、あっ!」
「どうしたんですか?」
「ひょっとしてそのカメラ…、EXAを作ったイハゲー社も、ドレスデンにあったんじゃないのかな?」

「調べてみます!」
そう言うと、真野ちゃん(仮名)は部室のパソコンに向かって、カチャカチャとキーを叩き始めた。

「ありました! そうです! やっぱり私のカメラが作られたのは、ドレスデンの工場みたいです!」
明るい声で真野ちゃん(仮名)が叫んだ。

4081:2015/09/17(木) 04:04:50

「んで…、残りはライプチヒだけど…。旧東ドイツでは、ベルリンに次ぐ大都市のはずだな」と、オレが言うと、
真野ちゃん(仮名)が、パソコンのキーボードをたたきながら、
「文化や音楽の街ですよね…。えーと、『ゆかりの著名人、バッハ、ワーグナー、ゲーテ、森鴎外…』」
と、教科書に出てくるような人物の名前を次々と読み上げた。

「でも、『ライプチヒのいつもの公園』じゃ、いくらなんでも漠然としすぎだ…。これじゃ調べようがない」
とオレが言うと、真野ちゃん(仮名)も「うーん…」とため息をついて黙り込んだ。

「探偵ごっこもここまでかな…」と、オレが言いかけた時、
「私…、ドイツに行って調べてみたい…」と、真野ちゃん(仮名)がポツリとつぶやいた。

「えっ!? 『調べる』って言ったって…。これ以上は何の手がかりも…」
「そうかもしれないけど…。昔のカメラ工場で働いていた人に聞けば、何かわかるかも…」

「いや…、聞いたところで…。さすがにそれは、雲をつかむような話じゃないかな…」
オレがそう断定すると、真野ちゃん(仮名)はぷーっと、ほっぺたを膨らませた。

真野ちゃん(仮名)はしばらく黙り込んでいたけど、やっぱり収まりがつかないのか、
椅子から立ち上がって言った。

「私…、このカメラに呼ばれているような気がするんです! 調べてみて分からなかったらそれはそれでいい!
今、できる限りのことをしてみたい!」

オレが呆気にとられていると、真野ちゃん(仮名)はつかつかとオレの方に進み出てきて、
いきなりオレの手を握り締めて言った。

「だからセンパイも手伝ったください! ねっ!? 私と一緒にドイツに行きましょう!」

その時、突然部室のドアが開いた。

慌てて振り向くと、鬼の形相をした桃子(仮名)が、オレたちを睨んでいた。

4091:2015/09/17(木) 04:08:20
慌てて手を離す、オレと真野ちゃん(仮名)。

桃子(仮名)はつかつかと一直線にオレの前まで歩いてくると、「パンッ!」と、いきなりオレの頬に平手打ちをした。

勢いに押されて、黙り込むオレと真野ちゃん(仮名)。

「ひどい…」
そうつぶやく桃子(仮名)の両目から、一筋の涙がこぼれた。

「センパイ…、連絡してって言ったのに…。『忙しい』って…、
真野ちゃん(仮名)と会うのに忙しかったってこと?」

「いや…、それは…」
弁解しようとするオレにも取り合わず、
「今日センパイに相談したいことあったのに…。センパイはもぉ(仮名)より、真野ちゃん(仮名)の方が大事なの!?」
と、金切声を上げながらオレに詰め寄ってくる桃子(仮名)。

「違うの!桃ちゃん(仮名)!これは…!」
そう叫ぼうとした真野ちゃん(仮名)に向き直った桃子(仮名)は、憎悪に燃える目つきのまま、返す刀で言い放った。

「泥棒猫!」
「えっ!?」
「センパイのこと諦めたとか言ってたくせに! 本当はもぉ(仮名)から奪う気マンマンだったんでしょ!?
この泥棒猫!!」
「そんな…」

「おい…、やめろ!」
真野ちゃん(仮名)に掴み掛りそうな勢いの桃子(仮名)を見て、驚いてオレが止めに入ると、
「何よセンパイ! センパイはもぉ(仮名)より、真野ちゃん(仮名)の肩持つの!? もうホントに許せない!!」
と、ますます半狂乱になって、オレに掴み掛ってくる桃子(仮名)であった。

4101:2015/09/17(木) 04:11:15
「ちょっ…、落ち着け、もぉ(仮名)」
「何が『落ち着け』よ! もーっ!悔しいっ!!」
バシバシと、オレを叩いてくる桃子(仮名) 。

そんな桃子(仮名)を、放心したように見つめる真野ちゃん(仮名)。

その時、部室のドアが開いて、誰かが入ってきた。

「何やってんの…、あんたたち…?」
クールな声がして振り向くと、スーツ姿の吉澤さん(仮名)が呆れ顔で立っていた。

「あっ…、いや…、その…」と、オレが言葉に詰まると、
吉澤さん(仮名)の背後から、もう一人のスーツ姿の小柄な女性が顔をのぞかせて、
何故かすごくうれしそうな口調で言った。

「何?何? ひょっとして修羅場? わあ!キタコレ…!」

うちのサークルの伝説のOGにして、騒動の発端となった呪いのカメラの初代所有者…、安倍さん(仮名)だった。

4111:2015/09/17(木) 04:15:44
「よーしーざーわーさーん(仮名)!」と、
桃子(仮名)は助けを求める子供のような泣き声を上げた。

「まあ…、あんたたち…、3人ともそこに座んなさい」と、吉澤さん(仮名)は言ってから、
「一体何があったの?」と、呆れ顔でオレを見つめてきた。
『だから言わんこっちゃない』と、吉澤さん(仮名)の顔に書いてあるようで、
オレは穴があったら入りたい気分になってきた。

その間も、安倍さん(仮名)は何故かすごくニコニコしながら、オレたちを見回していた。

オレは昨夜からのいきさつや、今日の顛末をこと細かに説明し始めた。
吉澤さん(仮名)に話している格好だけれど、もちろん聞かせたいのは桃子(仮名)にだった。

黙って聞いていた吉澤さん(仮名)は、オレの説明が終わると、
「○○クン(オレ)が悪い!」と、一言の下に切り捨てた。
「…はい」と、オレ。

「んでどうすんの? 二人は別れたいの?」と、突き放したような吉澤さん(仮名)の質問に、
慌てて、「いえ!」と、同時に答えるオレと桃子(仮名)。

「じゃあまず、○○クン(仮名)が桃(仮名)に謝んなさい」と、吉澤さん(仮名)。
「もぉ(仮名)…、すまんかった…。オレが悪かった」と、平謝りのオレ。
「…わかったよ」と、小さな声でつぶやいたものの、
まだ完全には納得していない様子の桃子(仮名)。

そんな桃子(仮名)の様子を見てとったのか、吉澤さん(仮名)が、
「まあ…、桃(仮名)に黙っているつもりはなかったんだけどさあ…、こういう訳で話が急展開してんのよ」
と、「不幸のカメラ」の謎の文書について、説明を補ってくれた。

一通り説明を終えた吉澤さん(仮名)は、「一応納得してくれた?」と、桃子(仮名)に問いかけた。
「はい…。一応…」と、桃子(仮名)が答えると、「そう…。それじゃ次に…、桃(仮名)も真野ちゃん(仮名)に、
酷いこと言ったんでしょ? 謝んなさい」と、これもまた有無を言わさぬ口調で言った。

「真野ちゃん…、ごめん…」と、まだ口を尖らせたまま謝る桃子(仮名)。
「ううん! 私こそ興奮してセンパイの手を握ったりして…。桃ちゃん(仮名)が怒るのも当たり前よね…。 
ごめんなさい」と、真野ちゃん(仮名)は言った。

「よし! 3人の喧嘩は解決したわね。それじゃここからが、本題のカメラの話よ」
と、吉澤さん(仮名)が切り出した。

412名無し募集中。。。:2015/09/17(木) 14:08:46
更新乙ですー

4131:2015/09/17(木) 23:31:04

「昨日までのことを安倍さん(仮名)に話したら、『なっち(仮名)もその文書見たい!』って強く言うから、
今日は一緒に来てもらったのよ…。○○クン(オレ)は安倍さん(仮名)知ってるでしょ?
桃(仮名)と真野ちゃん(仮名)は初めてかしら?」と、吉澤さん(仮名)が言うと、

「よろしくー!」と、異常にフレンドリーな笑顔でほほ笑みながら、二人の手をつかむ安倍さん(仮名)。
「こちらこそ…」と、恐縮した様子で桃子(仮名)と真野ちゃん(仮名)が慌てて返事をした。

「じゃあまず、安倍さん(仮名)から、あのカメラ買った時の話をしてください」と、吉澤さん(仮名)は言った。

「話って言っても、正直なっち(仮名)、そんなに覚えてないんだけどさ…」
と、安倍さん(仮名)は前置きしてから話し出した。

「確か、室蘭のお祭りのフリーマーケットで見つけたのね。売ってたのは外国人のおじさんだったけど、
今思えば、ドイツ人だったかも知れない」と、あまり当てにならなそうな話ぶりの安倍さん(仮名)だった。

「そのおじさんの名前とか、特徴とかはわかりませんか?」と、真野ちゃん(仮名)が勢い込んで尋ねた。
「特徴って言ってもねー。ずいぶん前のことだし、なっち(仮名)もよく覚えて…」と、
安倍さん(仮名)が答えるのを遮るように、
「どんな話したとかも、覚えてませんか?」と、吉澤さん(仮名)が重ねて聞いた。

しばらく小首を傾げて考え込んでいた安倍さん(仮名)は、「そうだ!」と、思い出したように声を上げた。
「確か、仕事は船員さんで、世界中仕事で旅してるって言ってた。カメラは生まれ故郷で買ったって言ってて…、
えーと、確か音楽で有名な街で、すごい作曲家も暮らしていたいたとか…」

「バッハですか!?」と、オレと真野ちゃん(仮名)がほとんど同時に声を出した。
「そう!その人!」と、満面の笑みの安倍さん(仮名)。

桃子(仮名)と吉澤さん(仮名)が不思議そうな顔でオレたちを見た

4141:2015/09/17(木) 23:34:22
不思議そうな顔をする桃子(仮名)と吉澤さん(仮名)に、オレと真野ちゃん(仮名)は、
えりか先生(仮名)の訳してくれた言葉を説明した。

『ベルリンから帰ってきました! 金色のくまさんがあなたをくまくまにしてあげる。
見つけてくれないとくまったくまった。ドレスデンより愛を込めて』

そして地図にあった、『ライプチヒのいつもの公園』…。

「うーん…」
全員が頭を抱えて考え込んだ。

「あのさ…、口出しして悪いけど…、そもそもその訳してくれた先生、大丈夫なの? 信用できるの?」
と、オレの耳元で小声でささやく桃子(仮名)。

「えっ? もぉ(仮名)は真野ちゃん(仮名)と同じクラスだろ? 知ってんだろ?えりか先生(仮名)」
と、オレが言いかけると、
「知らないよそんな人! センパイ、もぉ(仮名)の第2外国語がフランス語ってことも覚えてないの?」
と、また桃子(仮名)が目を吊り上げて怒り出した。

「えっ…、同じクラスなら、2外って一緒じゃないのか…?」と、オレが慌てて聞くと、
「うちの学科は人数少ないから、混合なんです…」と、申し訳なさそうに真野ちゃん(仮名)が口を挟んだ。

「もー! センパイひどいー!」と、また愚図り出す桃子(仮名)。

再び喧嘩が始まるか…、と覚悟した瞬間、「ゴホン!」と、吉澤さん(仮名)が咳払いをした。

「それで…、今のライブチヒを入れて、一応3つの街は何となく話に登場したのね…。
でもそれぞれが何を意味するかは、全然手がかりなしか…」と、吉澤さん(仮名)は言った。

「はい…。オレもここまでが限界だと思うんです…」
そう言いながら、オレはチラリと真野ちゃん(仮名)を見た。

4151:2015/09/17(木) 23:37:15
吉澤さん(仮名)がノートを広げて、これまでにわかったことを整理し始めた。

・ドレスデン(カメラの製造場所)
・ベルリン(東ドイツ首都・ここから何かが来た?)
・ライプチヒ(3本並木の公園・何かが埋められてる? カメラが売られた場所)
・金色のクマとは?

「ちょっとこれ以上は無理かもね…」
少し考えてから吉澤さん(仮名)が言った。

「私は…、ドイツに行ってもう少し調べてみたいんです」
と、真野ちゃん(仮名)がまた言った。

「調べる…って、何を?」と、吉澤さん(仮名)が聞くと、
「ドレスデンの工場で勤めていた人に聞いてみるとか…、
ライプチヒに行って、3本並木の公園を探すとか…」
と、さっきと同じようなことを真野ちゃん(仮名)は言った。

「正直言って…、ずいぶん見込みが薄い話のような気がするな、私も…」と、吉澤さん(仮名)。

「そうかもしれません…。でも、今できる限りのことをしておかないと、
後ですごく後悔するような気がするんです。私一人でもドイツに行って、納得するまで調べてみたいんです」
と、真野ちゃん(仮名)。

吉澤さん(仮名)は、また考え込んでから言った。
「そこまで思ってんなら、もう止めないけどさ…。それにしても真野ちゃん(仮名)一人で行くってのは、
やっぱりどうかなって思う。そんなに危ないことがあるとは思わないけど、何が起きるか分からないし…、
やっぱり、男手があった方がいいんじゃないかな」

みんなが一斉にオレを見た。

4161:2015/09/17(木) 23:39:29
「だからって…、別にセンパイが行かなくても…」
桃子(仮名)が口を尖らせて、ブツブツと呟いてからオレの方を見て聞いてきた。
「センパイもドイツ行きたいの?」

オレは慎重に言葉を探りながら答えた。
「行きたくない、といえばウソになるかな…。乗りかかった船だし、
このカメラの顛末には、確かにオレもちょっと興味ある」

浮かない表情の桃子(仮名)を気遣ってか、吉澤さん(仮名)が口を挟んだ。
「いっそ桃子(仮名)も一緒について行ったら? カメラに興味なくても観光なら興味あるでしょ?」

「あっ! それいいじゃん!」とオレは思わず叫んだ。
「最近オレたち一緒に旅行とかしてないし、ドイツはビール旨いぞきっと。行こうぜ桃子(仮名)!」

桃子(仮名)は数秒真顔でオレを見つめてから、
「もぉ(仮名)だって、行ければ行きたいけどさ…。実は今日センパイ(オレ)に相談したかった話ってのはさ…、
お母さんがちょっと体調崩しちゃって、今晩から実家帰ることになったんだ、もぉ(仮名)…。
大学も当分、自宅から通わなきゃならないし、旅行とかはちょっとムリ…」

4171:2015/09/17(木) 23:43:35
「お母さん…、そんなに悪いのか…?」と、オレ。
「電話では大したことなさそうに言ってたけど…、 帰ってみないと正直分かんない…」
と、心配そうな桃子(仮名)。

沈黙が流れた。

「そうか…。そんなこととは知らず、悪かったな…」
と、オレは桃子(仮名)に囁いてから、真野ちゃん(仮名)や吉澤さん(仮名)たちに向き直って言った。
「すみません。オレはドイツには行けません。今は桃子(仮名)のそばにいてやりたいんです」

再び沈黙が訪れた後に、「当然です!」と、真野ちゃん(仮名)が言うと、
吉澤さん(仮名)と安倍さん(仮名)も、『仕方ないわね…』という表情をした。

「さて…。それじゃどうしようか…」と、吉澤さん(仮名)が言いかけた時、
「センパイ、行っておいでよ!」と、突然桃子(仮名)が声を上げた。
「えっ?」と驚くオレ。

「だってさ…、このカメラのいきさつ知ってる男の子なんて、
うちのサークルにもセンパイのほかにいないしさ…。それに、真野ちゃん(仮名)にも吉澤さん(仮名)にも、
頼りにされてる訳じゃん、センパイ…。行っておいでよ」
桃子(仮名)はさっきまでとは打って変わった、優しい表情で言った。

「でも…」と、オレが躊躇してると、
「センパイが心配してくれただけで、もぉ(仮名)は嬉しいよ。だから行ってきて…、ねっ?
あっ! でも真野ちゃん(仮名)と二人っきりっていうのはダメー!」
と、冗談めかしていう桃子(仮名)の、作り笑顔が痛々しくて、
オレはみんながいなければ、この場で桃子(仮名)を抱きしめたい衝動に駆られた。

「そっか…。二人っきりじゃそりゃ心配だよね。分かった。それじゃ私も一緒に…」
と、吉澤さん(仮名)が言いかけた時、

「心配しないで! なっち(仮名)が一緒について行って見張ってるから! 
真野ちゃん(仮名)となっち(仮名)と、○○クン(オレ)の三人だったら心配ないでしょ?」
と、安倍さん(仮名)が身を乗り出しながら満面の笑顔で言った。

呆気にとられる吉澤さん(仮名)
「は…、はあ」と言って、顔を見合わせる桃子(仮名)と真野ちゃん(仮名)。

「なっち(仮名)も前から行きたかったんだ、ドイツとか! それになっち(仮名)、旅行会社に勤めてるから、
飛行機のきっぷとか安いの探してあげる! 全部任せといて!」

4181:2015/09/17(木) 23:45:52
詳細は後日詰めるということになって、その日はそこで解散した。

安倍さん(仮名)はウキウキとした表情で、
「よっちゃん(仮名)! 久しぶりに晩ご飯一緒に食べようよー」と、言って、
半ば無理やりに吉澤さん(仮名)の腕をつかんで、さっさと部室を出て行ってしまった。

真野ちゃん(仮名)はオレたちに向き直ると、
「桃ちゃん(仮名)、あらためていろいろゴメンね。お母さんお大事にね」
と、何度も念を押してから帰って行った。

ようやく桃子(仮名)と二人っきりになれた。

「もぉ(仮名)、今日は何時までに実家に帰らなきゃならないんだ?」と、オレ。

「夜中まででいいよ…。ねえセンパイ…。部屋の冷蔵庫の食べ物とか片づけてから実家に帰らなきゃならないから…、
今日の夕ごはんは、もぉ(仮名)の部屋で一緒に食べよ…」
そういうと桃子(仮名)はオレの腕をとって、思い切り自分の体をオレに寄せて歩き出した。

419名無し募集中。。。:2015/09/18(金) 08:58:26
更新乙です
wktk
もぎたて召し上がれるか

4201:2015/09/19(土) 03:40:01
桃子(仮名)の家に着いて、桃子(仮名)の手料理…、といっても、
ありあわせのおかずを並べたものだったが、を、二人一緒に食べた。

あらかた食べ終わった後、「はあ…」と桃子(仮名)がため息をついた。

「どうした? お母さんのこと心配なのか?」と、オレ。
「それもあるけどさ…。今日はなんかいろいろと考えちゃって…」と、桃子(仮名)。

「『いろいろ』って?」
「もぉ(仮名)もさ…、気が付いたら19…、いや20歳なわけじゃん(注・この章連載開始当時)」
「…うん?」
「いわゆる『青春』とかさ…、うざいと思ってたけど、あっという間に大学生活も半ばになってさ…、
正直言って、最近焦ってたんだ…、私」

「そういうもんか?」
「うん。だけどさ、真野ちゃん(仮名)なんか、ものすごく青春してるな…、と思って」
「そうか?」
「真野ちゃん(仮名)はセンパイには失恋した形だけどさ…、新しい趣味みつけて、すごくイキイキしてるじゃん」
「…」
「何か最近、真野ちゃん(仮名)のそんなところに、正直嫉妬してた部分もあったんだ…。
だから今日は、カッとなってあんなこと言っちゃったのかな。あーあ!
真野ちゃん(仮名)との友情もこじれちゃった」
「…大丈夫だよ」

沈黙が流れた。

4211:2015/09/19(土) 03:40:50

「今日からは実家に帰るわけだけど…。『寂しい夜にも慣れちゃった…』って、なるのはヤダな…」
と、桃子(仮名)がボソリと言った。

オレは黙って桃子(仮名)の髪の毛を撫でた。

「だけどさ…、真野ちゃん(仮名)にとってみればさ…、この数か月の出来事って、
マンガに出てくるような、ウソみたいなマジの連続だよね」と、桃子(仮名)。
「そうかな…」とオレ。

「そうだよ」と、断定するように答えてから、桃子(仮名)はマジマジとオレの顔を見つめてきた。
「どうした?」
「だいたい真野ちゃん(仮名)みたいな真面目な子が…、何でセンパイみたいなチャラそうな奴に、
恋愛モード全開になっちゃったのか考えたら、不思議で…」
そう言うと、桃子(仮名)は思い出したように笑った。

「お前はどうなんだよ?」
オレが苦笑して聞くと、桃子(仮名)はいきなり真顔になって、
「ねえ、センパイ? もぉ(仮名)のこと好き?」と、聞いてきた。

「なんだよいきなり?」
「ねーえー! ちゃんと答えて!」
「もちろん好きだよ」
「ちゃんと目を見て!」

4221:2015/09/19(土) 03:41:12
オレは桃子(仮名)の目を見つめながら言った。
「Loving you too much so much very much right now」

「何で英語なの〜?」と、笑う桃子(仮名)。
「君に本気で夢中じゃん」
オレがそう言うと、桃子(仮名)はオレの胸の中に飛び込んできた。

「ね…、ドイツに行っても絶対浮気しちゃダメよ! ふったりしたら許さないから!」
と、桃子(仮名)は笑いながら、オレの口をふさぐようにキスしてきた。

絡まり合う舌と舌。

オレはゆっくりと桃子(仮名)をソファーに押し倒した。

「なあ…、ももち(仮名)…、いいだろ…。オレもう我慢できん」
オレはそう言って、桃子(仮名)の首筋にむしゃぶりついた。

考えてみれば、これまでずっと寸止めの憂き目に逢ってきて…、
今日こそは桃子(仮名)を自分のものにしたい、という思いが、オレの中にふつふつと湧きあがっていた。

「もぉ(仮名)も…、もぉ(仮名)も…! もう全部をささげたい!」と、途切れ途切れに言う桃子(仮名)。
「だったら!」
「でもダメ…。もうそろそろ行かないと、電車間に合わない」

久しぶりに会った金曜の夜だと言うのに…、もう離れ離れにならなくてはならないとは!
「大変ツライ。会えないぜ Friday night」

http://www.youtube.com/watch?v=IF9AgZevL2g
ちょっと無理やりだったけど。

423名無し募集中。。。:2015/09/19(土) 08:26:06
先輩チャラい系だったのかw

4241:2015/09/20(日) 03:05:35
一応ここまでが第2部

<ここまでのあらすじ>

オレや桃子(仮名)の所属する写真サークルに2年から入ってきた真野ちゃん(仮名) は、
部内ではあっという間にモテモテの人気者になった。

そんな真野ちゃん(仮名)が保田さん(仮名)の写真店で、巡り合った一台の変わったカメラ。
真野ちゃん(仮名)はすっかりそれを気に入ったけど、実は男運が悪くなる、
「不幸のカメラ」なのだと、OGの吉澤さんは言う。

そんなある日、カメラに隠されていた謎の暗号?が見つかった。
暗号の秘密を探るため、カメラが作られたドイツへ、オレたちは謎解きの旅へ出ることになった。

4251:2015/09/20(日) 03:08:21
<第3部>

桃子(仮名)の実家は千葉の奥地だ。
確かにそろそろ出発しないと、今夜中に辿り着けないかもしれない。

オレは桃子(仮名)から離れるのが名残惜しくて、抱きしめたままでいたかったけど、
「ね…、センパイ…、またすぐに会えるから…。ね?」と、桃子(仮名)に諭されて、
のろのろと身を起した。

中野の駅まで見送ることになり、オレが桃子(仮名)の大きなボストンバッグを持って、二人で駅に向かった。

金曜の夜とあって、中央線のホームにはいつもより多くの人がいた。
二人無言のままホームに佇んでいると、すぐに東京行きの快速電車が滑り込んできた。

「じゃあ…」と、オレが言いかけた時、
「センパイ…、チュウして」と、突然桃子(仮名)が言った。

「ここでか?」と、オレは面食らった。
どちらかというと、桃子(仮名)は人前でイチャついたりするのが苦手なタイプで、
むしろ普段はオレが求めても、顔を真っ赤にして拒む側なのに…。

そんな桃子(仮名)が人前でキスを求めるなんて…。
『やっぱりお母さんのこととか不安なのかな』と、オレは思った。

多少恥ずかしくはあったけど、オレは思い切って桃子(仮名)の両肩を抱いて、静かに口づけをした。

ホームに流れ出す発車メロディー。

慌てたように、桃子(仮名)がオレを振りほどいて電車に飛び乗ったのと同時に、ゆっくりとドアが閉まった。

「桃子(仮名)!」
思わず叫ぶと、ドアの向こうから桃子(仮名)が笑いながら手を振ってきた。

電車が動き出した。

4261:2015/09/20(日) 03:10:13
桃子(仮名)と別れたオレは、ホームから改札口へ向かう連絡通路へと、のろのろと歩き出した。

階段を降りたところで、「○○クン(オレ)!」と声をかけられ、
驚いて振り向くと、目の前に吉澤さん(仮名)と安倍さん(仮名)が立っていた。

「○○クン(オレ)たち、さっきホームでキスしてたでしょ! 隣のホームから見てたよ、ヒューヒュー!」
と、なぜかすごくうれしそうな安倍さん(仮名)と、少々呆れ顔の吉澤さん(仮名)。

「あっ…、いや…、あの…、お二人は?」と、オレが慌てながら聞くと、
「今まで新宿でご飯食べてたけど、中野で飲みなおそうって話になって」と、吉澤さん(仮名)。

「あっ、そうですか…。でも吉澤さん(仮名)の家って、高円寺でしたよね?」と、オレが聞くと、
「なっち(仮名)は中野に住んでるんだよ! ○○クン(オレ)も中野なの? じゃあ一緒においでよ!」
と、安倍さん(仮名)は言うなり、オレの腕をつかんで歩き出した。

4271:2015/09/20(日) 03:13:08
連れて行かれたのは、中野の南口からちょっと歩いたところの、
ダイニングというのか、バーというのか…。
いかにも女性陣が好みそうな、こまっしゃくれた感じの店で、
オレにとっては正直言って、少々居心地が悪かった。

同じ中野に住んでいても、北口方面のオレには、南口のことは全然わからないといってよかった。
そう告げると安倍さん(仮名)は、「なっち(仮名)は逆に北口が分からないの」と言って笑った。

安倍さん(仮名)がカンパリソーダ、吉澤さん(仮名)が黒霧島のロック、オレがバランタインの水割り、
という、三人バラバラなオーダーで乾杯して飲み始めた。

「いやあ、でもいきなりドイツ行くことになるとは、思ってなかったなっち(仮名)。
でも最近休みなかったから、楽しみだなあ!」と、とにかく愉快そうな安倍さん(仮名)とは対照的に、
あまり浮かない表情で黙々と焼酎を飲む吉澤さん(仮名)のことが、オレは少し気になった。

4281:2015/09/20(日) 03:17:52
陽気にはしゃいでた安倍さん(仮名)がトイレに立った時に、
オレは吉澤さん(仮名)に聞いてみた。

「吉澤さん(仮名)…、あまり浮かないようですけど、本当は吉澤さん(仮名)も、
ドイツに行きたかったんじゃないですか? もしそうなら一緒に行きましょうよ」

吉澤さん(仮名)は一瞬憐れむような目でオレを見てから言った。
「○○クン(オレ)、きっと大変よ…。相当覚悟決めてかからないと…」

「…えーと、どういうことでしょうか…?」と、オレ。
「私もさー…、ドイツには行ってもいいかなとは思ってたけど、
なっち(仮名)に振り回されるのはカンベン…」
吉澤さん(仮名)はそう言うと、焼酎のグラスをぐっと煽って続けた。

「○○クン(オレ)さあ…、よほどしっかりしてないと、桃子(仮名)と別れるハメになるわ。
いやあ…、さっきからそのことが、桃子(仮名)に申し訳なくて、浮かない気分なのよ」

「えっ?」
何の話かわからずに、オレはとまどった。
吉澤さん(仮名)は、そんなオレの反応がもどかしいような素振りで言った。
「○○クン(オレ)…、ドイツに行ってる間に、絶対なっち(仮名)に誘惑されて落とされちゃうから…」

4291:2015/09/20(日) 03:18:13
オレはしばし呆気にとられた後、
「いやあ、オレそんなにモテませんよ」と、笑って答えたけど、
「いや…。あんたがモテるとかモテないとか、イケメンだとかブサメンだとかは全然関係ないの。
なっち(仮名)は人のものを見ると、何でも欲しくなる性格なの」
と、吉澤さん(仮名)は全く笑みも見せずに言った。

オレが無言でいると、「なっち(仮名)の学生の時のあだ名知ってる?」と、吉澤さん(仮名)が聞いてきた。
「いえ…」と、オレ。
「『ぬっち』って言うのよ」と、吉澤さん(仮名)。

「えっ…?」と、オレが返答に困っていると、
「なっち(仮名)は、中のいいカップルを見ると、それが先輩だろうが後輩だろうが、
必ず男の方を誘惑しては関係をぶち壊すの。で、そのあとで男の方がなっち(仮名)に夢中になっても知らんぷり。
なっち(仮名)にとっては、しょせんただの遊びだから」

そう言ってグラスを開けた吉澤さん(仮名)は、「同じやつもう一杯」と店員に告げた。

4301:2015/09/20(日) 03:18:30
オレが黙り込んでいると、
「○○クン(仮名)…、なっち(仮名)のことを、私との時と同じみたいに、
後腐れなく遊べるような便利な女と思ったら大間違いよ。なっちはたとえ桃子(仮名)の前でも、
自分が何をしたか、はっきりしゃべっちゃうタイプだからね」
と、吉澤さん(仮名)は少し自虐的な口調で言った。

「吉澤さん(仮名)のことを…、そんな風に思ったことはないですけど…」
オレはそう答えるのが精いっぱいだった。

4311:2015/09/20(日) 03:22:07
吉澤さん(仮名)は少し酔ってるのか、幾分据わった目でオレを見つめてから、
「…まあいいわ」と言って、店員が運んできた新しいグラスに口をつけた。

「どっちにしろ…、なっち(仮名)は○○クン(オレ)を誘惑してくるのは確実。
それでもしも○○クン(オレ)が誘惑に負けたら、桃子(仮名)に関係をばらされて破滅するのも確実…。
それだけは肝に銘じて置くことね…」

その時、安倍さん(仮名)が化粧室の方から帰ってきた。
入れ替わりに吉澤さん(仮名)が化粧室へと立って、オレと安倍さん(仮名)は二人っきりになった。

4321:2015/09/20(日) 03:22:33
オレの顔を見ると、安倍さん(仮名)は「うふふ」と笑ってから、
「よっちゃん(仮名)と何話してたの?」と、かわいらしい声で囁きながら、
上目遣いにオレの目を覗き込んできた。

「いえ…、別に」と、オレは慌てて答えた。

よく見ると…、
この安倍さん(仮名)という人は、やはり強烈な美人と言ってよかった。

もう30歳は超えているだろうに、年齢をまるで感じさせない童顔。
うちのサークルで歴代最も人気が高かった女子…、という噂は伊達ではないとオレは思った。

『もしかしたら、真野ちゃん(仮名)よりも、道重さん(仮名)よりも美人かもしれない…』

そんなことを考えていると、安倍さん(仮名)がいきなりオレの耳元に口を寄せて、
「ねえ…、○○クン(オレ)、この店出たら、よっちゃん(仮名)撒いて、
二人でどっか行っちゃおうよ」
と、甘い声でささやいてきた。

4331:2015/09/20(日) 03:25:44
『据え膳食わぬは男の恥』
とは言うものの…。

吉澤さん(仮名)の脅しは強烈過ぎた。

「『どっか』って…? どこ行くんですか?」と、オレがかろうじて聞き返すと、
安倍さん(仮名)は、「じゃあ、なっち(仮名)の家行こうか?」と、何の屈託もなく笑った。

「安倍さん(仮名)の…、家、ですか…?」と、オレが驚いて聞き直すと、
「うん。一緒にプレステでもやろうよ」と、どこまでも悪びれない様子の安倍さん(仮名)だった。

そんな話をしているうちに、吉澤さん(仮名)が戻ってきた。

「よっちゃん(仮名)、じゃあそろそろ帰ろうか。すみませーん、お会計お願いしまーす」
と、安倍さん(仮名)が店員に向かって手を振った。

434名無し募集中。。。:2015/09/20(日) 03:33:14
ぬっちwww

4351:2015/09/21(月) 03:57:50
店を出て、三人でぞろぞろと中野の駅まで戻った。

吉澤さん(仮名)が中央線で帰ると言うと、
「じゃあ、よっちゃん(仮名)、またねー」と、安倍さん(仮名)が笑顔で手を振った。

駅の改札口へと吉澤さん(仮名)が消えると…。

「じゃあ○○クン(オレ)、行こうか」と、安倍さん(仮名)がオレの腕をとって歩き出した。

オレの肘が、ムニュッと安倍さん(仮名)のオッパイに当たった。

桃子(仮名)や真野ちゃん(仮名)のような、堅い芯のあるオッパイとは違い…、
ただただ、もの凄く柔らかい安倍さん(仮名)のオッパイの感触に、オレは陶然となった。

オレは左肘に全神経を集中する一方で、
「いかん! このままついて行ったら、蟻地獄に落ちる蟻そのものだ」
と、自分に言い聞かせた。

普段滅多にひとの悪口を言ったりしない吉澤さん(仮名)の忠告は、
素直に受け取るべきだと、理性ではよく解っていた。
しかし、安倍さん(仮名)のオッパイの素晴らしい感触が、オレの思考を麻痺させていた。

4361:2015/09/21(月) 04:01:00
その時、オレの携帯電話がいきなり鳴りだした。

『救いの神か!』
オレは「すみません」と言って、安倍さん(仮名)の腕をふりほどき、
ポケットから電話を取り出した。画面を見ると、「公衆電話」と表示されていた。

『誰だろう…?』
そう思いながら電話に出ると、いきなり、
「もしもし! お兄ちゃん!」と、女の子のでかい声が聞こえてきた。

オレをお兄ちゃんと呼ぶこの子は一体誰だろうか?

オレには妹はいないし、間違い電話か…と、一瞬思ったけど、
「○○兄ちゃんでしょ?」と、その子が聞いてきた名前は、まさしくオレの名前だった。

「そうだけど…、誰?」
戸惑いながら聞き返すと、
「ひどーい! えりなの声忘れちゃったの!?」と、おかんむりの様子。

えりな…?

真野ちゃん(仮名)か?
いや…、真野ちゃん(仮名)はこんなに甲高い声ではないし…、
そもそもこんなに馴れ馴れしくはない。

「もう! 衣梨奈だよ、衣梨奈(仮名)!」
「あっ! 福岡の衣梨奈(仮名)か! 久しぶりだから全然分からなかったよ!」

ようやく思い出した。
福岡に住むオレの従姉妹の衣梨奈(仮名)であった。

「それで…、どうした? 何かオレに用事か?」
「衣梨奈(仮名)、家出してきたけん…。今東京駅におると…」
「何!?」

437名無し募集中。。。:2015/09/21(月) 16:07:52
謎解きとかのテーマを盛り込むと自己満足でつまらなくなりがちだから気をつけて

438名無し募集中。。。:2015/09/21(月) 17:41:23
金色のくまさんには期待してる
くまくまにされたい

4391:2015/09/22(火) 01:29:07
本スレにも書きましたが、
当分の間更新できないかもしれません。
よろしくご容赦ください。

4401:2015/09/22(火) 01:49:37
>>437
ここのスレの話は、基本的には4年前に一度掲載した話をそのまま載せています。
明らかにつまらなくなっても大幅な改変はしませんのでご容赦ください

441名無し募集中。。。:2015/09/22(火) 07:56:16
改変とかしなくていいよ

442名無し募集中。。。:2015/09/24(木) 09:18:32
本スレ落ちちゃったんですね
一騒動あったから保全が間に合わなかったか残念です

443名無し募集中。。。:2015/09/24(木) 16:08:42
野中スレの勢いヤバかったもんね

444名無し募集中。。。:2015/09/26(土) 09:32:11
待つわ

445名無し募集中。。。:2015/09/26(土) 12:32:07
いつまでも待つわ

446名無し募集中。。。:2015/09/27(日) 21:00:34
私待つわ

447名無し募集中。。。:2015/09/29(火) 01:18:46
まだかなー

448名無し募集中。。。:2015/10/01(木) 01:43:07
待ってるよ

4491:2015/10/02(金) 20:49:40
「さっき新幹線で着いたばってん、駅の広すぎて、どこ行けばよかか、いっちょんわからんけん…」
と、今度はいきなり心細そうな声に変わった衣梨奈(仮名)。
やはりまだ子供だ。

「しょうがないやつだな…。お前みたいな中学生がこんな時間にうろうろしてると、補導されるぞ。
迎えに行ってやるから、じっとしてろ」
「どがしこかかると?」
「そうだな…、30〜40分」
「そげんかかるん!?」
「最高に急いでそのくらいなんだよ」

電話を切ると、安倍さん(仮名)に向き直って、オレは言った。
「すみません。九州に住んでる従姉妹が、いきなり『家出してきた』って…。
オレ迎えに行きますんで、今日はここで失礼します」

「あらあら! それは大変ね! 早く行ってあげて!」
と、安倍さん(仮名)は思いのほかの笑顔で送り出してくれて、オレは少しホッとした。

4501:2015/10/02(金) 20:51:29
こちらもちょっとずつ更新再開します
怪しげな博多弁を補正するのに結構時間がかかるので
ペースは下がりますがご容赦ください

451名無し募集中。。。:2015/10/02(金) 23:17:25
仮名とかいるのか

452名無し募集中。。。:2015/10/03(土) 17:36:09
わーい待ってたよ

453名無し募集中。。。:2015/10/03(土) 23:36:34
>>451
今と違ってこの連載やってた当時は
桃子のエロ小説とか狼でやるとアンチ扱いされたからな
あくまで桃子に似た他人という体裁にする必要があったんだろ

454名無し募集中。。。:2015/10/04(日) 01:34:03
>>453
それは今も変わらんだろ

455名無し募集中。。。:2015/10/04(日) 16:33:41
今はオーケー

456名無し募集中。。。:2015/10/08(木) 02:44:05
お待ちしてまーす

457名無し募集中。。。:2015/10/13(火) 19:02:30
とりまお待ちしまーす

4581:2015/10/17(土) 02:10:46
安倍さん(仮名)と別れたオレは、大急ぎで中野駅へとダッシュし、
ホームへ駆け上がると、ちょうどやってきた東京行きの快速電車に飛び乗った。

しかし…、突然家出とは…。
一体何があったのだろう?

衣梨奈(仮名)と最後に会ったのは、オレがまだ高校生で彼女が小学生の時。
北海道のオレの実家に、衣梨奈(仮名)の一家が家族で遊びに来て以来のことだった。

とにかく元気で、ちょっとませた子供、
というイメージしかなかったのだか、果たして今会って、すぐに顔がわかるだろうか?

そんなことを考えていると、電車が東京駅に到着した。

急いで改札口を出たところに、黒のニットに黒のプリーツスカート、黒のタイツといった、
全身黒ずくめの大人びた格好をした女の子が、所在無げに立っていた。

4591:2015/10/17(土) 02:24:24
「もしかして…、衣梨奈(仮名)か?」

息を切らしながらオレが尋ねると、
「うわーん! お兄ちゃん! 心細かったよー!」と、
その子(生田似)がポロポロと涙をこぼしながら、いきなりオレの胸に飛び込んできた。

「おいおい…、まあちょっと落ち着け。一体何があったんだ?」
オレがそう聞くと、衣梨奈(仮名)は鼻をすすりながら、いきさつを説明し始めた。

「衣梨奈(仮名)、子供のころからアイドル目指しよったけん…」
「ああ…、そういや『世界一のアイドル目指す』とか、よく言ってたな(笑)」

「そいで…、オーディションがあったから受けたんよ。そしたら1次、2次と、トントン拍子に進んで…」
「へえ…。すごいじゃん」
「そいで、3次審査があさっての日曜日なのに、パパやママが『芸能界やら許しゃん』って言いよって…」
「まあ…、大抵の親はそう言うだろうな…」
「ばってん、1次受けるときは、そげなこつ言うてなかったちゃ。『どうせ受かりっこない』ってバカにしよって」
「ははあ…」
「そいで言い合いになって、埒あかないから家飛び出してきた…」

4601:2015/10/17(土) 02:28:06
オレは少し考えてから言った。
「でも、芸能界ってきっと大変だぞ。悪いプロデューサーのおもちゃにされて、
キモいおっさんと握手ばかりさせられて、売れなくなったらAVとかに売り飛ばされちゃうぞ」

「そげん話も聞きよるけど…。くんつさん(仮名)のところは大丈夫ってネットに書いとった…」

「それで…、今晩どうするつもりでいたんだ? どっか泊まるお金とか持ってんの?」
「そげんお金があったんよら、兄ちゃんに電話したりせん!」

「オレの部屋に泊まるつもりだったの?」
「うん」
「泊めてやってもいいけど…、条件があるぞ」
「何?」
「今すぐお母さんに電話すること」
「ヤダ!」

4611:2015/10/17(土) 02:35:06

「『ヤダ!』じゃないでしょ…」
オレは呆れた気持ちをなるべく顔に出さないように、努力しながら言った。

「たとえオーディションに合格したって、親の承諾がなければ契約してもらえないぞ。
アイドルになりたかったら、頑張って父さんや母さん説得するしかないぞ…」
オレがそういうと、衣梨奈(仮名)は頬を膨らませながら、
「それはそうだけど…」と、つぶやいた。

「それにな、衣梨奈(仮名)…」
「それに?」
「もう夜遅いし、連絡しないときっと、父さんや母さんは警察に届け出るぞ。
同級生の全員の家にも電話して回るだろうよ。そしたら、週明けには学校中の噂になって…」
「いやあっ!」

「だったら…、早く電話しなよ…」
オレはそう言って、自分の携帯電話を衣梨奈(仮名)に差し出した。

衣梨奈(仮名)は少し逡巡する様子を見せた後で、
「ねえ…、兄ちゃんからもママに頼んでくれる?」
と、泣きそうな声で言った。

「まあ…、口添えくらいはしてやらんこともないけど…。あまり期待するな」と、オレが答えると、
「じゃあ、兄ちゃん電話して…」と、衣梨奈(仮名)はオレを上目遣いに見ながら、甘えるように言った。

4621:2015/10/17(土) 02:40:45
「まず、ちゃんとお母さんに謝るんだぞ。それから頼むんだぞ」
オレがそう念を押すと、衣梨奈(仮名)は口を尖らせたまま「わかったよ…」と呟いた。

そんな様子を確認してから、オレはケータイのアドレス帳から、衣梨奈(仮名)の家の番号を探しだした。

福岡の衣梨奈(仮名)の家に電話をすると、呼び出し音が2回も鳴らないうちに、
「はい! 生田(仮名)です!」と、緊張したような声で、衣梨奈(仮名)の母さんが出た。

「あっ、北海道の…、いや、東京の○○(オレ)です…」と、オレが名前を告げると、
「ああ、○○ちゃん(オレ)…、ごめん、今ちょっと取り込んでて…」と、落胆したようなおばさんの声。

「いや…、衣梨奈(仮名)ちゃんのことなんですけど」
「えっ! 衣梨奈(仮名)!?」
「来てるんですよ…。こっちに」
「あら! まあー!」
驚いたおばさんの声には、はっきりと安堵の様子も含まれていたので、オレも少しホッとした。

「うちのバカ娘と替わって下さい!」と、お母さん。
「あっ、はい、いま。あの…、差し出がましいようですけど、衣梨奈(仮名)ちゃんも思いつめてるみたいですから、
あまり怒らないで、話を聞いてあげてください…」

そう言ってオレは、衣梨奈(仮名)に携帯を差し出した。

4631:2015/10/17(土) 02:57:02
衣梨奈(仮名)は一瞬ためらう素振りを見せたけれど、意を決したように携帯をつかむと、
「もしもし…、衣梨奈(仮名)やけど…」と、話し出した。

「うん…、うん…、ごめん…。それは…! うん、確かに衣梨奈(仮名)が悪かったけど…」
と、衣梨奈(仮名)は何やら仏頂面で弁解している様子だった。

しかし、話しているうち、突然満面の笑みを浮かべて、
「えっ?本当? うん!うん! やったー! ママ大好き!」と、嬉しそうに大声で叫ぶと、オレに携帯を手渡してきた。

オレは慌てて携帯を握り、「あっ、電話替わりました」と言うと、衣梨奈(仮名)の母さんは、
「まあ全く困ったもんだけど…。もうそっちに行っちゃったものは仕方ないから、
とりあえずオーディション受けるのだけは許すことにしたから…。まだ全部認めたわけじゃないんだけどね…」
と、渋々といった感じで俺に話した。

「それでね…、迷惑かけて悪いんだけどね、○○ちゃん(オレ)のところで、衣梨奈(仮名)の面倒見てもらえないだろうか?」
と、衣梨奈(仮名)の母さんは言った。

「はあ…。それはまあ、構わないんですが…。でも、いいんでしょうか、オレのところなんかに泊めても?」
「何が?」
「いや…、衣梨奈(仮名)ちゃんも年頃の女の子だし、いくら従兄妹とはいえ、オレみたいな若い男の部屋に…」
そこまでいうと、衣梨奈(仮名)の母さんは「あははははは」と、いきなり笑いだし、
「○○ちゃん(オレ)のところ以上に、安全なところないわー」と、太鼓判を押した。

まったく…。
何とも信用されてしまったものだ。

オレが呆気にとられていると、衣梨奈(仮名)の母さんは、
「日曜日のオーディションやらには、何だか親族の付き添いも要るみたいなんだけど…、悪いけどそれも頼めるかしら?」
と済まなそうに聞いてきた。

4641:2015/10/17(土) 03:04:25
電話が終わり…、

オレと衣梨奈(仮名)は中央線の電車に乗って、中野のオレのアパートへと向かった。

電車の中でも衣梨奈(仮名)は、さっきまでの不安そうな顔とは打って変わった明るい表情で、
アイドルへの夢を語り続けた。 

中野駅で快速電車を降りた後、『お腹がすいた』という衣梨奈(仮名)に、
ブロードウェイの近くのハンバーグ屋でメシを食わせて、
アパートに着いた頃には、もう12時近くになっていた。

部屋に入るなり、衣梨奈(仮名)は「何、この部屋、狭い〜!」と、文句を言った。

「仕方ないだろ。東京の学生の一人暮らしなんて、普通こんなもんだ」と、オレが呆れて答えると、
「ふーん、そうなん…」と、分かったようなわからないような返事をしてから、
「お兄ちゃん、衣梨奈(仮名)汗かいたから、シャワー浴びていい?」と言うと、
オレの返事もろくに聞かぬうちに、衣梨奈(仮名)は鞄からバスタオルを取り出して、
勝手にバスルームへと入って行った。

「はあ…」
一人になって、オレは思わずため息をついた。
この週末、オレはコイツにずっと、振り回されつづけるのだろうか…。

4651:2015/10/17(土) 03:11:00
とはいえ…。

アイドルになるために家出なんて、わが従兄妹とは言え、なかなか思い切った、根性のあるヤツだ。

オレは芸能界のこととかはあまりよく知らなったけど、
それでも自分の従兄妹がアイドルになるかも知れないと思うと、
やはり何となく浮き浮きするような、愉快な気分になってきた。

そんなことを考えていると、意外にも早く衣梨奈(仮名)がシャワーから上がったのか、
ガタゴトという音がバスルームの方からしてきて、オレは思わず振り返った。

「あー、気持ちよかった!」といいつつ、バスルームから出てきた衣梨奈(仮名)は、
こともあろうに、素っ裸に短いバスタオルを一枚巻いただけ、という呆れた格好。

「こ…、こら! お前、なんちゅう格好しとるんじゃ!」

慌てて目を逸らしながらオレが叫ぶと、
「だって…、着替え持って入るの忘れたんだもん!」と、
まるで意に介してないような口調で、衣梨奈(仮名)が答えた。

衣梨奈(仮名)はそのままオレに背を向けると、福岡から持ってきた旅行鞄をがさごそと探り出した。

「おっかしいな…。確かにパジャマ入れたと思ったのに…」と、呟きながら衣梨奈(仮名)が身をかがめた時、
いきなりバスタオルがパラリとほどけ落ちて、オレの目の前に衣梨奈(仮名)の白い背中と丸いお尻が丸見えになった。

「きゃあっ!」と、悲鳴を上げる衣梨奈(仮名)。
思わず目が点になるオレ。

慌ててバスタオルをつかみ上げながら、
「見たでしょ!? 見たでしょ!? お兄ちゃんのエッチ!」と、衣梨奈(仮名)が叫んだ。

「人の部屋で、自分で勝手にそんな恰好しといて、何言ってやがる…」
オレはそう言い返すのがやっとだった。

4661:2015/10/17(土) 03:19:05
バスタオルを巻きなおした衣梨奈(仮名)は、その後もしばらく鞄の中を探していたけど、
やがて、「お兄ちゃん、パジャマ忘れてきちゃったよー」と、泣きそうな声で言った。

「そんなこと言われても…。まあ、オレのTシャツで良けりゃ貸してやるけど…」
「いいよそれで! 貸して貸して!」

オレが収納ボックスの中からTシャツを取り出して渡すと、
「ちょっとあっち向いてて!」と、衣梨奈(仮名)は言いながらバスタオルを外そうとしたので、
オレは慌てて後ろを向いた。

「もういいよ…」
衣梨奈(仮名)の声に振り向くと…。

裸の上に、俺の薄手の白いTシャツを、まるでワンピースのように着てる衣梨奈(仮名)。

ブラジャーもしてないのか、ガキのくせに生意気に、ツンと尖ったオッパイ…。
そして、さすがにパンツは履いてるんだろうけど、
Tシャツの裾から飛び出した、意外にもむっちりとした太もも。

『コイツ…、乳首透けてやがる…。いかん! 息子が、息子が元気者に!』

オレはその場から逃げるようにして、「オレもシャワー浴びてくるわ」と、バスルームへ飛び込んだ。

467名無し募集中。。。:2015/10/19(月) 05:30:56
大量更新あざす

468名無し募集中。。。:2015/10/19(月) 05:39:17
素晴らしい

469名無し募集中。。。:2015/10/19(月) 09:35:49
待ってた

4701:2015/10/20(火) 02:40:53
『落ち着け! とにかく落ち着くんだ! 相手はまだ中学生のガキ。しかも自分の従兄妹だ』
オレはわが愚息に言い聞かせながら、熱いシャワーを浴びた。

しばらくしてシャワーを止めて上がろうとしたら、
部屋の方からオレの携帯電話が鳴っている音に気が付いた。

着信音が二回、三回…。
慌てて体を拭いていると着信音が聞こえなくなったので、
『途切れたか』と思っていると、
「はい。もしもし」と、衣梨奈(仮名)の声。

『あいつ! 勝手にオレの電話出てやがる!』

急いでパンツを穿いてから、バスルームを飛び出すと、
「『あんた誰?』って、あんたこそ誰ね?」
と、喧嘩腰で電話に怒鳴っている衣梨奈(仮名)。

「こら! 何してやがる!」
慌てて電話を奪い取り、「もしもし!」と叫ぶと、
沈黙のまま、ブチッと電話が切れた。

着信履歴を見ると…、
案の定、電話の相手は桃子(仮名)…。

「衣梨奈(仮名)! お前、何で勝手に人の電話なんか出てるんだ!?」
「だって、こんな時間にいつまでも鳴りやまないから、急用なのかと思って…」
「あー、もう! 空気読めよ!」

オレはそう言いながら、慌てて桃子(仮名)に電話をかけた。

「もしもし! もぉ(仮名)?」
「……」
「違うんだ! これには訳が…!」

471名無し募集中。。。:2015/10/20(火) 14:22:35
>>539
あああ…!

472名無し募集中。。。:2015/10/21(水) 08:34:01
なにを予知したんだよw

473名無し募集中。。。:2015/10/21(水) 10:30:46
普通に間違えました恥ずかしいな…

4741:2015/10/22(木) 02:31:25
俺の言い訳をさえぎるように、
電話の向こうで、桃子(仮名)はさっそく大声で喚き散らしはじめた。

「センパイ、(オレ)最低! さっき駅でもぉ(仮名)としたキスは何だったの!?」
「違うんだ、もぉ(仮名)、誤解だよ誤解…」
「何が誤解なのよっ!?」

それから10分近くかけて、オレはひたすら桃子(仮名)に事情を説明し続けて、許しを乞うた。
その間、衣梨奈(仮名)はオレの横で、不服そうに口を尖らせていた。

ようやく状況を理解してくれた桃子(仮名)が、
「もう…、分かったわよ。じゃあもう一回さっきの子電話に出して!」
と、有無を言わさぬ口調で言ってきたので、オレは電話を衣梨奈(仮名)に差し出した。

女二人で何を話そうというのか…?
最初のうちは「はい…、はい…」と、素直に答えていた衣梨奈(仮名)だったけど…。

「はあ…。すみません。えっ? だからすみませんって言ってるでしょ? もう何言うとうと!? しつこい!」
と、叫ぶと、オレに電話を突き出してきて言った。

「衣梨奈(仮名)、ちゃんと謝っとうのに、この人いつまでも『ちゃんと謝って、ちゃんと謝って』って…」
と、衣梨奈(仮名)は怒って叫んだ。

4751:2015/10/22(木) 02:32:22
「はあ…」と、オレはため息をついた。
また桃子(仮名)の悪い癖が出たか…。

オレが電話に出ると、桃子(仮名)は、
「センパイの従姉妹のこと言って悪いけど、もぉ(仮名)、この子キライ!」
と、こちらも激高した様子。

「なっ、もぉ(仮名)…、今日のところは堪忍してくれ…。それよりお母さんの様子どうだった?」
と、オレが何とか話題を変えると、
「そのことで電話したのよ。病気とかじゃなくて、足をねんざしたみたいで…。
正直ホッとしたの。でも店の仕事ができなくなって、本人は塞いでるみたいで…」
と、桃子(仮名)が少し声を落とした。

「そうか…。でも大事なくてよかったな…。もぉ(仮名)が母さんの力になってやれよ」
と、オレが言うと、
「そのつもりだからさ…。あんまり別の心配させないでよセンパイ!」
と、桃子(仮名)は皮肉交じりに言って、電話を切った。

4761:2015/10/22(木) 02:35:04
その瞬間、オレが電話を切るのを待っていたように、衣梨奈(仮名)が叫んだ。
「もう! 兄ちゃん(オレ)の彼女なのかもしれないけど、衣梨奈(仮名)、この人キライ!」

「はあ…」
ため息をついてから、オレは衣梨奈(仮名)を真っ直ぐ見つめた。
「お前なあ…」

そのまま無言で数秒。

「兄ちゃん…、怒ったと?」
と、怯えた表情の衣梨奈(仮名)。

「怒っちゃいないけど、怒りたくもなるぞ…」
オレがそう言うと、衣梨奈(仮名)はオレの目を見つめたまま、
ポロリと涙をこぼすと、見る見る顔が歪んでいった。

「あー! 泣くなよもう! 面倒くせえ!」
「らって…、らって…」
「わかった! わかったから!」

4771:2015/10/22(木) 02:37:11
「なっ? 怒ってないから泣くな…。今夜はもう遅いから寝よう」と、オレが言うと、
衣梨奈(仮名)は「うん」と笑って、すぐに泣き止んだ。

どこまで本気で泣いていたものやら…。

さて。
それにしても困ったのは、コイツをどうやって寝かせるかだ。

オレの部屋には、オレ用のベッドが一つあるきり。
まさか衣梨奈(仮名)と、二人で一つのベッドに入るわけにもいくまい。

オレは押入れから座布団を取り出して、床に敷いた。

「オレはここで毛布にくるまって寝るから、衣梨奈(仮名)はそのベッド使え」
オレがそう言うと、衣梨奈(仮名)は「えっ? 悪いよ兄ちゃん。衣梨奈(仮名)が下で寝る!」
と、驚いたように言った。

「いいからいいから。それともオレが普段寝てるベッドはイヤか?」
「そんなことないけど」
「だったらもう寝ろ。今日は衣梨奈(仮名)も疲れただろ」

そう言ってオレは部屋の電気をちび電にした。

4781:2015/10/22(木) 02:39:35
それにしても…。

今日は波乱に富んだ長い一日だった。

えりか先生(仮名)に聞いて分かった、謎の文書の内容…。
真野ちゃん(仮名)をめぐる、桃子(仮名)との喧嘩…。
そして、吉澤さん(仮名)が「身の破滅」と警告する、安倍さん(仮名)の誘惑…。

とどめに、この衣梨奈(仮名)の家出だ。

『疲れた…』
そう思って目を閉じると、途端に眠りに吸い込まれそうになった。

その時。
「…兄ちゃん、ねえ兄ちゃん、もう寝たの?」と、衣梨奈(仮名)の声。

寝ぼけ眼のまま「どうした?」と聞き返すと、
「眠れないよぉ…」と、か細い声で言い出す衣梨奈(仮名)。

「家出なんかしたから、興奮が冷めないんだろ。
目閉じてろ。そのうち眠くなる」と、オレが言うと、
「そうじゃないの」と衣梨奈(仮名)。

「じゃあどうした?」
「いつも家じゃぬいぐるみと一緒に寝てるから、一人じゃ寂しくて眠れないの」

4791:2015/10/22(木) 02:42:07
「そんなこと言ったって…」 オレが呆れていると、
「ねえ…、兄ちゃんもこっちのベッドに来て! 一緒に寝ようよ」
と、衣梨奈(仮名)はオレが呆れるようなことを、子供丸出しの口調で言った。

「あのなあ…、お前ももう小学生じゃないんだから…、あんまりバカなこと言うんじゃない。寝ろ寝ろ」
そう言って、オレは再び衣梨奈(仮名)に背を向けた。

それから数分…。
オレがうとうとと、眠りに引き込まれ始めたころに、ガサゴソと部屋に物音がし始めた。
『衣梨奈(仮名)のやつが、眠れずに寝返りでも打っているのかな…』
寝ぼけた頭でそう思った瞬間、いきなり衣梨奈(仮名)が、背後からオレの毛布の中に入り込んできた。

「わあっ!」
驚いてオレは跳ね起きた。
「何やってんだお前!?」
「だって…、眠れないんだもん…」と、衣梨奈(仮名)。

「『眠れないんだもん』じゃないだろ…、あっ!」
オレが説教しようとしている間にも、オレの寝床の中に、さらにぐいぐいと侵入してくる衣梨奈(仮名)。

「ちょっ! 衣梨奈(仮名)! 本当にダメだって! 狭すぎるよここ」
「じゃあベッドの方が広いから、ベッドで一緒に寝ようよ! ねえ!ねえってば!」

4801:2015/10/22(木) 02:44:27
とうとう…。
この中学生の従姉妹と、同衾するはめになってしまった…。

二人並んでベッドに入りながら、
『早いとこ背向けて、先に寝ちまわなければ…、とんでもないことになる!』
と、オレは焦った。

そんなオレの心を知ってか知らずか、
「ねえ兄ちゃん…」と、甘い声を出す衣梨奈(仮名)。
「…何だ?」

「さっきの桃子(仮名)って人も…、この部屋に泊まったりすることあるの?」
これはまた…、危険な香りのする話題を始める衣梨奈(仮名)だった。

「あるけど…。いいからもう寝ろ」
「その時は、このベッドで一緒に寝てるの?」
「……」
「やっぱり大学生になったりすると…、その…、エッチなこととかもするものなのかな?」
「あのなあ、衣梨奈(仮名)…」
「お兄ちゃんのエッチ(笑)」
「頼むから、もう寝てくれ…」

4811:2015/10/22(木) 02:46:25
そんなバカなことを喋り続けていた衣梨奈(仮名)だったけど…。

やがて喋り疲れたのか、「ふあーっ…」と、大きな欠伸を一つしてから、
「お兄ちゃん(オレ)、衣梨奈(仮名)もう寝るね。お休み」と言って、ようやく静かになった。

それから数分。

「スー…、スー…」という規則正しい寝息が、衣梨奈(仮名)の方から聞こえ始めてきた。

『速攻寝やがった…。やっぱり疲れてたんだなコイツも…』
ちらりと衣梨奈(仮名)の寝顔を見ると、やっぱりまだ子供の顔…、に見えた。

『よし。オレも邪心を振り払って寝よう』
そう思って、衣梨奈(仮名)に背を向けて目を閉じた。

ようやく、うとうととしてきたその時。
「うーん…」と、寝返りを打った衣梨奈(仮名)が、オレの背中に抱きついてきた。

『コイツ、寝相悪すぎ! いや…、オレをぬいぐるみの抱き枕だと思っていやがるのか!?』

寝顔は子供だと思っていたのに…。
オレの背中に、ツンツンと当たってくる尖った二つの物体…。

482名無し募集中。。。:2015/10/23(金) 04:46:15
きてたー!

4831:2015/10/24(土) 06:15:55
薄いTシャツ越しに、オレの背中にツンツンと当たってくる、
衣梨奈(仮名)の生意気なオッパイ…。

それと、シャンプーなのかリンスなのか化粧水なのかよくわからんけど、
ガキのくせに濃厚に漂ってくる、甘い女の香り…。

『いかん…、こんなとこにいては…』
幸い、衣梨奈(仮名)は気持ちよさそうに眠ってることだし、今のうちにベッドを離れて、
床に敷いた座布団の寝床に戻ろうと、オレは思った。

『よいしょ…』
身を起そうとしたその時、

『!!!』
寝返りを打った衣梨奈(仮名)の脚が、オレの脚にしっかりと絡められてきた。
しかも、布団もTシャツもめくれあがって、衣梨奈(仮名)のお尻が丸見えに…。

『コイツ…、大人もののパンツ穿いてやがる…! ガキのくせに!ガキのくせに!』

「うーん…」
その時、衣梨奈(仮名)が何か寝言のようなことをムニャムニャと言い出して、オレは一瞬固まった。

そのまましばらくすると、またスースーと、規則正しい寝息が聞こえてきた。

『何とかこの体勢から抜け出さなくては…』
そう思った時、眠っている衣梨奈(仮名)が、ゆっくりと規則性を持って動いているのに気がついて、オレは唖然とした。

『コイツ! さっきからオレの太ももに自分の股間を擦り付けてやがる!』

4841:2015/10/24(土) 06:20:09
思わず…、

太ももに全神経を集中してしまうオレ…。

『気のせいか…』と、一瞬思ったけれど、やっぱり衣梨奈(仮名)はオレに自分を押し付けるように、
小さくグラインドしているように感じる。

段々じっとりと湿ってくる、そこの感触…。

間違いない。
衣梨奈(仮名)のやつ、眠りながら俺の太ももを道具にオナッてやがる。

さっき寝る前に桃子(仮名)とのエッチの話なんかをオレに聞いてきたのが脳内に残っているのか、
それとも毎日ぬいぐるみを抱いて、こうするのが癖になっているのか。

情けないことに、すでにビンビンにいきり立っているわが愚息。

『いずれにしろ、コトが一段落するまでは、オレも動くわけにいかないではないか…!』

そう覚悟を決めた時、後ろから衣梨奈(仮名)の腕が伸びてきて、オレの乳首のあたりに、
細い指が触れてきた。

『アッー!』
呆気なく第1チンポ汁を発射してしまうオレ。

485名無し募集中。。。:2015/10/24(土) 08:05:23
第一チンポ汁ってなんだよww

4861:2015/10/25(日) 05:10:41
それからしばらくの間…。
衣梨奈(仮名)は小刻みな動きをし続けた。

それも一様に動き続けるわけではなく、ちょっと動いて止まったり、また少し動いたりと、
誠にわがまま勝手極まるものであった。

まあ…。
寝てる子供にそんなこと言っても始まらないのだが…。

一連の動きがようやく収まったのは、小一時間もしてからのこと。

それが済むと衣梨奈(仮名)は、もう寝返りも打たずに、すやすやと深く眠り続けてたけど、
オレの太ももに絡められた脚は解けないままだった。


それから何時間経ったのか…。
俺が半勃ちの息子を持て余したまま、まんじりともできずにいると、
やがて窓の外が少しずつ明るくなってきたのだった。

4871:2015/10/25(日) 05:12:54
しばらくして…。

寝るのを諦めたオレが、衣梨奈(仮名)の脚をどかしてベッドを出ようとしたら、
衣梨奈(仮名)が目を覚ましたのか、「兄ちゃん 今何時?」と、寝ぼけたような声で聞いてきた。

時計を見ると5時だった。

「まだ早いから、寝てろ」
オレはそう言って、トイレに行ってから戻ってくると、ベッドには入らずに下の寝床に入った。
部屋が薄明るくなってくると一人でも寂しくないのか、衣梨奈(仮名)はもう何も文句を言わなかった。

『これでようやく眠れる』
そう思ったのと同時に、オレはストンと眠りに引き込まれた。

4881:2015/10/25(日) 05:14:37

「お兄ちゃん! 朝だよ! もう起きて!」
そう言って、衣梨奈(仮名)に揺り起こされたのは、それからたった3時間後のことであった。

「まだ8時じゃねえかよ…。もう少し寝させて…」と、オレが毛布にくるまりながら言うと、
「何言ってんの!? もうたっぷり寝たでしょ! それに衣梨奈(仮名)練習しないと」と、
衣梨奈(仮名)がオレに顔を近づけてきて言った。

「練習? 練習って何だよ?」
「オーディションで歌う、歌の練習」
「ここでか?」
「ダメ?」
「隣から苦情くるぞ…」
「じゃあ、カラオケボックス連れてって」
「もうちょっとしてから…」
「ダメ! 練習不足でオーディション落ちたらどうすんのよ!」

そう言うと衣梨奈(仮名)は、オレから毛布を奪い取った。

4891:2015/10/25(日) 05:18:00
衣梨奈(仮名)に強引に引っ張られるようにして、オレたち2人は中野駅近くのカラオケ屋に行った。

部屋に入るなり、衣梨奈(仮名)は手慣れた手つきで、リモコンを繰って曲を入れた。

イントロが流れ出したところで、「何この曲?」と聞くと、
「『リルぷりっ』の曲だよ。明日歌うの」と、衣梨奈(仮名)は答えた。

「『リルぷりっ 』って何だ?」
「お兄ちゃん、『リルぷりっ』も知らないの?」

とか言ってたところで歌が始まって、衣梨奈(仮名)は真剣な顔で歌いだした。

段々と眠りに落ちそうになるオレを、時折いちいち叩いて起こしながら、衣梨奈(仮名)は歌った。

歌が終わって、「どうだった?」と聞いてくる衣梨奈(仮名)。

「あー、うまかったよ」と、テキトーに答えると、
「もう! そんな抽象的な答えじゃなくて、ちゃんとどこが上手いとか、どこがダメとか指摘してよ!
もう一回歌うから、今度は真面目に聞いてよね!」

再びリモコンを手にして、リピート再生を始める衣梨奈(仮名)。

ひょっとして今日一日、これがずっと続くのだろうか…。

4901:2015/10/25(日) 05:23:49
衣梨奈(仮名)は何度も同じ歌をリピートし続けて、そのたびにいちいちオレに感想を求めてきた。

寝不足のオレにとって、正直これは拷問以外の何物でもなかったけど、仕方ないので、
「もっと表情にも気をつけた方が」とか、「今のは声がよく出てた」とか、テキトーな論評をし続けていた。

かれこれ13回は聞かされただろうか…。

「おい…、もうそろそろいいんじゃねえの? あんまり歌いすぎて喉痛めたらどうするんだよ?」と、オレが言うと、
衣梨奈(仮名)はちょっと不満そうな顔をしたけれど、「じゃあこれで終わりにするけん…」と言って、
最後のもう一回を歌った。

カラオケ屋を出たのは、ちょうどお昼頃だった。

オレは眠くて家に帰りたかったけど、衣梨奈(仮名)は、
「せっかく東京に来よるんやし、夢の国とか行ってみたい」と、わがままなことを言い出した。

「今からかよ? 結構遠いんだぞ」と、オレが言うと、衣梨奈(仮名)は一瞬唇をとがらせた後、
「じゃあ、お兄ちゃん(オレ)の大学見てみたい!」と言って、強引に腕をとって歩き出した。

「まあ…、そのぐらいなら連れて行くけど…」とオレ。

491名無し募集中。。。:2015/10/26(月) 03:51:57
最近の若いやつには
第一チンポ汁が通じないのか

492名無し募集中。。。:2015/10/26(月) 15:48:43
ガマン汁のこと?

493名無し募集中。。。:2015/11/06(金) 08:56:13
おお、11月入ったかー気長にお待ちしてます

494名無し募集中。。。:2015/11/13(金) 00:19:33
このあたりまでは読んでたなー
こちらもあちらも待ってます

495名無し募集中。。。:2015/11/14(土) 23:15:07
かもんかもん!

496名無し募集中。。。:2015/12/25(金) 21:19:21
再開してくれー

497名無し募集中。。。:2017/08/09(水) 14:32:00
桃子関連で懐かしくなって来てみた

498名無し募集中。。。:2018/03/19(月) 03:17:34
素晴らしい

499名無し募集中。。。:2019/01/18(金) 00:48:49
上げ

500名無し募集中。。。:2019/12/05(木) 01:54:57
生田みたいな疫病神出したのが失敗のもと

501名無し募集中。。。:2019/12/05(木) 15:23:35
昨日あの回を見て菊地の有能さを痛感したから
菊地って単なるひな壇アイドルじゃなくて実質二人目のMCだったよな
もうアイドルではないのでアイドル番組の中での存在感を語っても
全員卒業してるから一人の芸能人としての評価になる
誰かのようにグループの中で推されていても一人になると何も出来ずやがて・・・
いるよ
https://ameblo.jp/juicejuice-official/entry-11836293090.html
https://pbs.twimg.com/media/EKyXdYeUEAEB9nr.jpg
朝日は客観的な視点で自分の現状をしっかり理解して未来のことを考えていて頭が良かったと言うこと
朝日の頭のキレは想定外だったね
馬鹿だから無理かもと評価してたんだが
朝日が頭悪ければ未だにモデルをやりたいとか言いだしていただろうからな
頭が良いから十円玉挟むんだよ
あんなことでつかみがしっかり取れるのならこれほど簡単なことは無い

502名無し募集中。。。:2019/12/05(木) 15:24:21
朝日、ルリたん、大川しか生き残らないと思ってたが大当たりだ
大川は寿だから良いけど
えなこと顔の大きさを比較される芸とかありだろ
必要以上に綺麗な特別に用意した10円玉よりどこにでもあるような普通の10円玉を使った方が良いと思うが
朝日売れて事務所の序列もかなり上がっただろうな
取り巻きが頭悪くても朝日自身の力で売れたんだろうな
ボックスは取り巻きが良かったのに売れずにクビか
そろそろ歌出すかもな
まいぷるのことをまいぷるさんって呼ぶヲタは
そいつの推しがまいぷるのことをまいぷるさんって呼んでる影響
トレーナー付けて絞ってる成果出てるね
https://pbs.twimg.com/media/EK_o0LgUYAIDZo7.jpg


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