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仮面ライダーイクタ 外伝『仮面ライダー鎧娘。'14』
1
:
nOTRcORru
:2014/06/02(月) 18:44:19
「仮面ライダーイクタ」及び「仮面ライダーイクタ MOVIE大戦2013」に触発されて外伝を書きます。
※新狼からの移転
※以前に投下した内容は一部を修正
380
:
nOTRcORru
:2014/11/15(土) 10:34:37
「ひどいです! そんな言い方しなくても
「本当の事じゃない。小田も、フクちゃんも、負けたのよ。そもそもロックシードを取られたら、もうバトルに参加出来ない……でしょ!」
重月は突然、クボドンのお腹に手を伸ばす
狙いはドライバーに付いているハルナロックシードだ
「ひゃあっ!?」
反射的にお腹を引き逃れるクボドン
「どれだけ……どれだけ卑怯なんですか!?」
「争奪戦なのよ。手段はなんだって良いじゃない」
道重の言葉を聞き、拳を強く握りしめるクボドン
「わかりました。私は私のやり方で、あなたに勝ちます!」
「本気の飯窪が見られるの? それはそれで良いかも。でも、勝負は勝負だからね」
「はい」
クボドンと重月は、武器を構え睨み合う
381
:
nOTRcORru
:2014/11/15(土) 10:38:44
>>378-380
第9話 その10です。
道重さんのファンの方、申し訳ありません。
もう少しで終わります。
382
:
nOTRcORru
:2014/11/19(水) 23:11:49
(私の個性反映は……もしかしたら)
仮面の下で視線を重月から逸らす飯窪
その先に、先ほど打ち飛ばした一斗缶があった
(あれは、ただ凹んでるんじゃない。ハンマーで打った所がボロボロになってる。それにハルナロックシードの変身音を合わせて考えると……)
飯窪は視線を重月に戻し、ハルナハンマーをしっかりと握り締めた
「行きますよ!」
クボドンは走り出し、重月に向かって行く
対する重月は、無双セイバーで銃撃し応戦する
「当たらなければ大丈夫!」
銃撃を避ける為に、右へ左へフラフラしながら進むクボドン
その様は些か酔っ払いの様に見える
「当たらなくても、こっちには剣も盾もあるのよ」
クボドンの接近を許している重月だが、慌てる様子はない
「私にも、このハンマーがあります!」
クボドンは飛び上がり、ハルナハンマーを振りかぶる
重力を加えた一撃を当てる狙いだ
「その程度の攻撃ならこの盾で」
重月はサユミラーを掲げ、ハルナハンマーを受け止めた
383
:
nOTRcORru
:2014/11/19(水) 23:14:34
>>382
第9話 その11です。
鞘に納めるにはまだ早い。
最後まで頑張ります。
まずはサブリーダーの奮闘から。
384
:
nOTRcORru
:2014/11/26(水) 12:45:53
「なっ!?」
思わず声を上げる重月
クボドンから素早く離れた
「今の衝撃は……」
「やっぱり! ハルナアームズの個性反映がわかりました!」
クボドンは意気揚々とハルナハンマーを振り回す
重月はそれを必死に避ける
「道重さん、さっきまでの勢いはどうしたんですか!」
動きは無茶苦茶だが、クボドンは着実に重月を追い込んでいた
「このハンマーがそんなに怖いですか!?」
避け続けた重月だが、ついに背中を倉庫の壁に触れさせてしまう
「さっきの、当たった衝撃だけじゃなかった……小田のと似てるけど違う」
「そうです! これが……」
〝ハルナスカッシュ!〟
クボドンは、ハニー色のエネルギーを纏ったハルナハンマーを重月に向けて振り下ろす
重月をサユミラーを掲げ受け止めた
「うあっ!」
周囲に高音が響いた
その直後
重月が背にしていた壁は、ボロボロに崩れていった
385
:
nOTRcORru
:2014/11/26(水) 12:47:27
「さゆみから伝わった間接的な衝撃で!?」
サユミラーでハルナハンマーを押し返す重月
クボドンはひとまず距離をとった
「私の変身音は〝ベリー ハイ トーン!!〟です。つまり高音……その音が金属をもろくするんです!」
「一応は装着者の安全は守ってくれるみたいだけど……正直、受け止めて良い気分じゃないわ」
重月は無双セイバーでクボドンを狙う
しかし、今のクボドンは先程までとは違う
「これ位、頑張って避ければいい! 当たっても我慢すれば良い! 私は、つんくさんに認めてもらった声が、高音が反映されて嬉しいんです! これからは自信を持って戦います!」
独特な動きではあるが、銃弾を避けるクボドン
幾つか命中しても、怯むことなく重月に向かって行く
「譜久村さんの仇、小田ちゃんの仇、飯窪が討ちます!」
「……自信を持つ事は良い事よ。仲間を思う事も良い事よ。モーニング娘。のメンバーならそうでなくちゃ」
重月は無双セイバーとサユミラーを構える
「だけど、このバトルだけは駄目なの」
〝サユミオーレ!!〟
386
:
nOTRcORru
:2014/11/26(水) 12:48:36
ピンク色のエネルギーが無双セイバーとサユミラーを包む
「はあっ!」
武器を横に振り、クボドンに向けてエネルギーを飛ばす重月
エネルギーがクボドンに迫る
「……カニ!」
クボドンは上半身を曲げてエネルギーを躱しつつ、重月の前に潜り込んだ
その様は、或る芸人のモノマネの様だ
今は2014年の4月だが、いずれどこかで披露してくれるかもしれない
「もらいましたよ! 道重さん!」
カッティングブレードに手を伸ばすクボドン
「……勝負に勝つ必要はないのよ、飯窪」
重月は無双セイバーとサユミラーを手放し、クボドンのお腹に手を伸ばした
〝ロックオフ〟
「え?」
クボドンが倒したカッティングブレードは、空を斬った
重月がハルナロックシードを取り外したのだ
「飯窪、失格よ」
クボドンは変身解除し、飯窪の姿に戻った
387
:
nOTRcORru
:2014/11/26(水) 12:49:25
「そ、そんな……」
膝を折る飯窪
その表情は、失望感を如実に表していた
「飯窪さん!」
飯窪の元へ小田が駆け寄る
「小田ちゃん、ゴメンね……仇、打てなかった……」
顔を俯けて地面に雫を垂らす飯窪
そんな飯窪を、小田は優しく抱きし締めた
「素敵でしたよ。負けてもカッコ良かったです、先輩!」
「ありがとう……」
涙を止める事なく、小田の背中に腕を回す飯窪
その2人を見る重月
「……こんなバトルでも、真剣に挑んでるのね」
1人呟いた重月は、2人に背を向けて去って行った
第9話【先輩ライダー迎撃大作戦!】
388
:
nOTRcORru
:2014/11/26(水) 12:53:38
>>384-387
第9話 その12で終わりです。
遂にこの日が。
今日が絶望で無く、希望の日に成らん事を。
輝け、14人の'14娘。
389
:
名無し募集中。。。
:2014/12/07(日) 22:46:10
こんなバトルでもってのが気になりますね。
続きが楽しみです
390
:
nOTRcORru
:2014/12/10(水) 12:05:34
第10話【ライダー大集結!バトルの謎を暴け!】
生田達が集まるドルーパーズ
生田・鈴木・石田・佐藤・工藤は鞘師の話を聞いていた
昨日のトライアル・タイム
巨大化したインベスとの戦い
謎のライダー=重月の襲撃
マシュバロンとの共闘
重月の戦い方
「道重さんはウチだけじゃなく、フクちゃんにも不意打ちをしたみたい。戦い方も容赦なかった。傷付けるつもりはないみたいだけど、確実に相手を倒そうとしてた。手段を選ばず……正直、道重さんを怖いと思った……」
話を聞き終えた5人は、誰も言葉を発しなかった
「ねえ、えりぽん。えりぽんはライダーバトルってこうなの? こんなにメンバー同士で傷付け合わなきゃいけないの!?」
鞘師は生田の肩を掴んで揺する
「里保ちゃん!」
鈴木が鞘師を制する
「落ち着いて! 気持ちはわかるけど、衣梨ちゃんに当たらないで」
「……ごめん」
391
:
nOTRcORru
:2014/12/10(水) 12:06:35
鈴木は最初のライダーバトルで疑心暗鬼になり、先輩の言葉に翻弄された
メンバーに裏切られたと勘違いし、心を傷めた事があった
後に和解したものの、その経験から鞘師の気持ちが理解出来る様だ
「里保……」
ようやく生田が口を開いた
「巨大化インベスの事なんやけど」
「おい生田!」
今度は鈴木が生田の肩を掴んだ
「この状況だからやろ? 今回のライダーバトルはおかしい。やっぱり今までと違う。香音ちゃんもそう思わん?」
「まあ、確かに……新垣さんや菅谷さんみたいな理由があるのかな……」
「道重さんの目的。これが鍵かもしれんけど、まずは今回のライダーバトルについて考えんと」
生田は鈴木の腕を下ろし、鞘師の前に立つ
「里保が戦った巨大化したインベス。ロックシードを取り込んで大きくなったんやろ?」
「うん、イチゴのロックシードだった」
「イチゴ!?」
反応したのは青いイチゴのロックシードを持つ石田
慌ててポケットからアユミロックシードを取り出した
「青!? ウチが見たのは普通の赤いイチゴだったよ」
「そのロックシードはどっから出てきたと?」
「わかんない。いつの間にか落ちて来た。上から降ってきたのかな?」
腕を組み思案する生田
392
:
nOTRcORruRcORru
:2014/12/10(水) 12:07:16
「って言うか、普通に『鎧武』のロックシードがあるんなら、使わせて欲しいっすよ」
「それより、ロックシードを食べて透明生命体が巨大化するなんて……あたし達、聞いてないよね?」
「確かに! 狙って来るとは言ってたけど……」
工藤・鈴木・石田は口々に不満を言う
そこへ佐藤
「鈴木さん、透明生命体って何ですか?」
「透明生命体って言うのは、あたし達が戦ってる怪物の事だよ。前のライダーバトルでは色んな種類がいたんだけど、今回はインベスだけみたい」
佐藤の質問に丁寧に教える鈴木
「なんで透明生命体って言うんですか?」
「普通の人には見えないからだよ。ライダーに変身すると見えるんだ……け、ど」
鈴木が言葉を詰まらせる
同時に生田と顔を見合わせる
「ねえ、衣梨ちゃん……」
「香音ちゃん……」
2人の頭には、同じ光景が浮かんでいた
先程のフリーステージでのインベス退治だ
多くのロックシードでインベスを呼び出し、それぞれが変身し倒したのだが
インベスの姿は変身前に認識出来ていた
「衣梨達が戦った怪物は一体……?」
393
:
nOTRcORru
:2014/12/10(水) 12:10:16
>>390-392
予告なしで第10話 その1です。
楽しみとのお言葉、ありがたやー。
チカラになります。
Energy Standby!!!
394
:
名無し募集中。。。
:2014/12/10(水) 21:45:15
こっちでも続きキタ━(゚∀゚)━!
395
:
名無し募集中。。。
:2014/12/11(木) 00:12:55
おー!久しぶりの更新待ってました!!透明生命体の設定すっかり忘れてたwまさかこれが伏線だったとは・・・
396
:
nOTRcORru
:2014/12/13(土) 00:22:15
▼
飯窪と小田から離れた重月は、再び譜久村の所に戻っていた
「……道重さん」
譜久村が目を覚まし、重月を見る
「フクちゃん、大丈夫?」
「はい……それよりも、訊きたい事があります」
ゆっくりと立ち上がり、真っ直ぐに重月を見つめる譜久村
「道重さんの目的は、なんですか?」
重月は譜久村から顔を逸らす
「道重さん!」
「聞かなくて良い。フクちゃん達はバトルに負けた。それで良いの」
「納得出来ません! ロックシードを強引に奪ったり、ベルトを破壊して失格にしたり……いつもの、メンバー想いの道重さんらしくないです!」
譜久村の言葉に顔を俯ける重月
「……聖じゃ、頼りになりませんか? 聖がサブリーダーでは、力不足ですか?」
「そんな事!」
焦りながら譜久村に顔を戻す重月
「「私達も知りたいです」」
「飯窪……小田……」
飯窪と小田がやって来た
「教えて下さい。このバトル、何かあるんですか?」
重月は、譜久村と飯窪・小田のそれぞれに顔を向ける
その仮面の下の表情の意味を、後輩達はまだ知らない
397
:
nOTRcORru
:2014/12/13(土) 00:26:15
>>396
第10話 その2です。
極力『イクタ』の設定をベースにしています。
極力失礼の無い様に配慮しているつもりですが……
そして、伏線回収をしなくては。
398
:
nOTRcORru
:2014/12/14(日) 17:25:15
▼
「ねえ衣梨ちゃん。あのインベスが今までの透明生命体じゃないとすると、新しい人類の敵?」
「それなら事前に説明があるっちゃろ」
「だったら聞きましょう! タチバナさん!」
工藤が先程まで居た白服の男を呼び出す
しかし、返事はなく誰も現れない
「多分おらんやろうね……」
工藤が店の奥へ入り探すが、人の姿はどこにも見当たらない
「どこにもいない! どこへ行ったんだ!?」
「やっぱり、そうっちゃろ」
「くそっ! 逃げたって事かよ!」
壁を殴る工藤
「どうするんですか!? ここ無人島ですよ! どうやって帰れば……」
焦る石田
「香音ちゃんのロックシード、空は飛べんと?」
「ジャイロモードの事でしょ? でも、最初に試したけど駄目だった」
カノンアームズの元となったスイカロックシードには、空を飛ぶジャイロモードがある
しかし、鈴木の個性に合わせたカマキリモードに変更されていた
399
:
nOTRcORru
:2014/12/14(日) 17:25:51
「島から逃げられない様に排除したって事かいな……チョウのモノマネを採用せんかったのはその為っちゃね」
今メンバーがいるのは、どことも知れぬ無人島
ここまでの移動はタチバナが用意した船だった
「どうするの、えりぽん?」
「とにかく、道重さん達と合流するっちゃよ。道重さんは事情を知ってるみたいやけん」
「衣梨ちゃん。二手に分かれない? まだ船が残ってるかもしれないし」
白服の男が姿を消してから長い時間は経っていない
まだ島のどこかにいる可能性は残っている
「あまり期待せんけど……一応そうしよっか。じゃあ、香音ちゃんは亜佑美ちゃんと一緒に海岸へ向かって」
「オッケー!」
「わかりました!」
ドルーパーズを出る鈴木と石田
「里保、優樹ちゃん、くどぅー。衣梨達も行くっちゃよ!」
「「はい!!」」
「えりぽん、ライダーバトルでは頼もしいんだ」
「……里保、その一言いらん」
400
:
nOTRcORru
:2014/12/14(日) 17:26:57
>>398-399
第10話 その3です。
取り急ぎ。
401
:
nOTRcORru
:2014/12/22(月) 12:25:09
▼
「……このライダーバトルは、タチバナが組織で主催したものじゃないの」
重月から語られた内容は、予想もしていなかったものだった
「タチバナのライダーバトルじゃない……本当なんですか?」
信じられないという表情の譜久村
頷きで肯定する重月
「そんな……だったらこのライダーシステムは? 戦獄ドライバーやロックシードはどうやって?」
飯窪も驚きを隠せない
「開発したのはタチバナ。今回の企画も元々はタチバナ主催だった。だけど、もうすぐ舞台があるメンバーがいるから事務所が断って中止になった……はずだった」
重月の声のトーンが重くなった
恐る恐る小田が問い掛ける
「もしかして……タチバナの人が強引に、とかですか?」
重月は首を横に振る
「そんなんじゃない。乗っ取られたの」
「「「え???」」」
402
:
nOTRcORru
:2014/12/22(月) 12:26:57
>>401
第10話 その4です。
年内は無理でしょうか。
403
:
名無し募集中。。。
:2014/12/23(火) 18:32:00
なんかキナ臭いな
けっこう面白い
404
:
nOTRcORru
:2014/12/23(火) 22:49:47
重月は変身解除し、叫ぶ
「ライダーバトルが、タチバナの一部の人間の暴走で乗っ取られたのよ!」
「「「道重さん……」」」
現れた道重の表情に、3人は困惑する
今までに見た事のない、怒りが溢れている
「みんなを……自分達の勝手な都合でこんな目に遭わせるなんて許せない! だからさゆみは、こんなバトルを一刻も早く終わらせてしまいたかったの!」
「……道重さん!」
小田が道重に抱き付く
その眼には涙が浮かんでいた
「良かったです……道重さんは、ちゃんと道重さんです」
「小田ちゃん……」
「誰よりもメンバー思いの、私達モーニング娘。'14のリーダーです!」
「……ありがとう」
小田の頭を撫でる道重
それを見た譜久村と飯窪の表情が柔らかくなる
「やっぱり道重さんは道重さんですね!」
涙を浮かべつつ、笑顔で道重に寄り添う譜久村
「前から知ってましたが、道重さんは最高のリーダーです!」
「はるなんさっき、さゆみの事を卑怯とか言ってたじゃん」
「あ、いや、あれはその場のノリと言いますか、えーっと……」
「フフフッ」
405
:
nOTRcORru
:2014/12/23(火) 22:51:32
焦る飯窪
笑う道重
道重の表情が柔らかくなった
4人共、普段の関係に戻った様だ
「みんなごめんね」
「とんでもないです!」
「私達こそ失礼な事を……」
頭を下げる譜久村と飯窪
「そう言えば、どうして道重さんは乗っ取られた事を知ってるんですか?」
小田が道重から離れて尋ねる
「それはね、これよ」
道重が取り出したのは、黄緑色のメロンのロックシードだ
「普通のメロン? さっきまで使っていたピンク色のロックシードと別ですか?」
「それはこっちね」
〝ロックオフ〟
戦獄ドライバーからサユミロックシードを取り外し、2つのロックシードを並べて見せる
「どうして2つも?」
「黄緑色の方は『鎧武』のオリジナル、メロンロックシードを再現したものなの」
「それを持ってる事と、今回のライダーバトルがどう関係するんですか?」
道重はメロンロックシードを見ながら話し出した
406
:
nOTRcORru
:2014/12/23(火) 22:54:54
>>404-405
第10話 その5です。
ようやくここまで来ました。
冬休み期間に進めたい所ですが、果たして。
407
:
名無し募集中。。。
:2014/12/25(木) 22:40:13
さゆはいい子
さゆロスで辛い
408
:
nOTRcORru
:2015/01/01(木) 14:04:03
「今朝、家を出たら知らない人に声を掛けられて、このメロンロックシードをさゆみに渡して去って行った。追い掛けようとしたんだけどすぐに見失って……あ、決してさゆみの足が遅いからじゃないよ!?」
「「「……」」」
どう反応すれば良いのかわからない3人
「オホン……で、そのまま持ってたら急に手紙が現れたの。後からわかったんだけど、このロックシードには転送機能があるんだって。受け取り専用らしいけど」
「最初のバトルでありましたね、転送機能」
「最強フォームのアイテムを受け取る機能ですね」
譜久村と飯窪が参加した最初のライダーバトルでは、条件を満たすと最強フォームになる為のアイテムが転送される仕組みになっていた
「話を戻すけど、手紙は本物のタチバナからだった。今回のライダーバトルがタチバナの一部の人間が暴走して始めて、現時点で中止に出来ないって事が書かれてた」
「え……じゃあ聖達、どうなっちゃうんですか?」
不安を隠しきれない譜久村
「手紙によると、ライダーシステムのテストが目的らしいの。一部の人間達は、開発した'14ロックシードの性能をどうしても試したかったらしい。だから、ある程度バトルをして早く決着を付ければ良いはずだって」
「バトルのデータが集まれば満足する……そう思って良いのでしょうか?」
やはり飯窪も安心出来ない様子だ
「多分……インベスが居るのも、戦う機会を増やしてデータを集める為だって」
「インベスはロックシードに寄って来ますしね。私達からロックシードを奪ったのは、私達がインベスに襲われないようにする為ですね」
道重を見る小田の表情は明るくなっていた
409
:
nOTRcORru
:2015/01/01(木) 14:04:51
「そう。みんなを探しながらインベス退治をして来たけど、何匹残っているかわからないからまだまだ安心は出来ない」
メロンロックシードを握り締める道重
1人で抱えていた秘密を打ち明けた事で、決意を新たにした様だ
「他のメンバーのロックシードはさゆみが集める。一応3人はさゆみに着いて来て」
「あの、道重さん……」
飯窪が訴える様な眼で道重を見る
「わかってる。次からはちゃんとバトルをするよ。みんながライダーバトルに真剣に取り組んでる事がわかったし。正々堂々と戦うよ」
「ありがとうございます!」
満面の笑みで頭を下げた飯窪
ライダーバトル皆勤の彼女だからこそ、それに対する想いは深く熱い
望まぬ形での敗北を、他のメンバーに味わって欲しくないのだ
「誰か、他のメンバーの居場所ってわかる?」
「聖わかります。多分あそこに居ると思います。居なくても近くには居るはずです」
「じゃあフクちゃん、案内してくれる?」
「はい。あれ?」
譜久村は道重の手元を見た
410
:
nOTRcORru
:2015/01/01(木) 14:07:26
>>408-409
第10話 その6です。
あけましておめでとうございます。
'15になりました。
今年の目標は、簡潔です。完結です。
411
:
名無し募集中。。。
:2015/01/02(金) 12:53:29
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
これは嬉しいお年玉
412
:
nOTRcORru
:2015/01/06(火) 22:43:38
▼
「里保ー、ホントにこっちで合っとお?」
「おかしいな……確かこっちから来たはずなんだけど」
生田・鞘師・佐藤・工藤の4人は道重に会う為、鞘師の案内で島を歩いていた
しかし、道に迷ってしまった様だ
「もう、やすしさーん!」
「しっかりしてくださいよー」
「慌てて走って来たから、道順をはっきり覚えてないんだよ!」
「ここ、フリーステージやん」
一行は、生田のスタート地点になったフリーステージのある広場に着いた
「里保、さっきまでどんな場所で戦っとったと?」
「最初は森の中。次は倉庫だった」
「倉庫か。うーん……」
生田は腕を組み思案する
「変身してテキトーに暴れたら、音に気付いて向こうから来てくれませんかね?」
工藤がポケットからロックシードを取り出そうとする
「ストップ! ロックシードは出さんで!」
「ビックリした……なんでですか?」
突然の大声に驚く工藤
生田が説明しようとした、その時
「ブルルッ!」
「えっ! 嘘やろ!?」
413
:
nOTRcORru
:2015/01/06(火) 22:46:51
>>412
第10話 その7です。
この上ないお言葉、ありがたやー。
しかし、まだ10話とは。
本年度中にも終わらないかも?
414
:
nOTRcORru
:2015/01/12(月) 11:44:41
シカインベスが現れた
「道重さんじゃなくてインベスかよ!」
工藤が大声で叫んだ
「ウチが道重さんに襲われる前に倒したインベスと同じだ」
「まさ戦う! インベス倒したーい!」
「やっぱり変身前でも見えるっちゃん……衣梨1人で戦うから、みんなは下がって!」
生田がロックシードを取り出そうとする
その時
「「「ギィエー!!!」」」
「ハァ!?」
生田が空を見ると、上空からコウモリインベス3体現れた
さらに
「「「「「キキッ!!!!!」」」」」
初級インベスまで現れた
それも1体2体ではない
さらに、他の上級インベスも次々と現れる
20体以上集まっている
「なんで……」
生田は信じられないといった様子だ
「何をボーッとしてんですか! みんなで倒しますよ! 変身!」
〝ハルカアームズ! 我が道 オンリー スタイル!!〟
鎧工が威勢良くインベスの大群に向かって行く
415
:
nOTRcORru
:2015/01/12(月) 11:45:38
>>414
第10話 その8です。
遅い。
416
:
名無し募集中。。。
:2015/01/12(月) 13:51:55
おーやっと更新お待ちしてましたw
いよいよ最終回が近づいてきた感じですねぇ
417
:
nOTRcORru
:2015/01/23(金) 19:55:18
「優樹ちゃん、ウチらも行くよ!」
「やっつけるっぜいっ!」
?リホアームズ! 玉砕 ブロークン!!?
?マサキアームズ! ミス デンジャラス!!?
鞘武とウサートも向かって行く
「……衣梨の考え、間違ってる?」
生田は未だ動かない
そこへコウモリインベスが迫る
「ギィエー!」
「くっ!」
素早く反応し、身体を回転させアクロバティックに避ける生田
「今はこいつらを倒すのが先っちゃんね……変身!」
?エリナアームズ! 魔・砲・チャーシューメン!!?
生玄はエリナ魔砲でコウモリインベスを威嚇する
「ギィエー!」
攻撃を避けながら生玄に急接近するコウモリインベス
生玄はカッティングブレードを倒し、エリナ魔砲をドライバーモードに変形させた
?ハイーッ! エリナスカッシュ!?
「チャーシューメン!」
「ギィエー!」
必殺技を受けて爆発するコウモリインベス
「楽勝! 次!」
最初の動揺はどこへやら
順調にインベスを倒す生玄
418
:
nOTRcORru
:2015/01/23(金) 19:56:45
「それっ!」
「ブルルッ!」
リホケンダマを巧みに操り、シカインベスを攻める鞘武
しかし、その背後に別のシカインベスが迫る
「鞘師すん危ない!」
?マサキスパーキング!!!?
ウサートはマサノコをシカインベスに投げ付けた
「ブルルッ!?」
縦横無尽に走り回るマサノコに足を取られ、動きを止めるシカインベス
「優樹ちゃん、ありがとう! そーれっ!」
鞘武はリホケンダマを投げ、シカインベスを拘束する
そこへウサートが走り込む
?マサキスカッシュ!?
「マサキングのズツキングー!」
ウサートの頭頂部にエネルギーが集まり、そのまま頭突きをした
「ブァァァァッ!」
シカインベスは飛ばされ爆発した
「優樹ちゃん、やるじゃん!」
「鞘師さんには負けませんよーだ!」
「勝負じゃないけど……ま、いっか」
意外と相性が良さそうな鞘武とウサート
こちらも順調に撃破している
419
:
nOTRcORru
:2015/01/23(金) 19:58:26
>>417-418
第10話 その9です。
遅っ。
420
:
名無し募集中。。。
:2015/01/23(金) 20:38:16
もう文章も投げやりだな
421
:
名無し募集中。。。
:2015/01/23(金) 21:33:24
モチベーション保の大変かな?楽しみにしてるんだから頑張って!
422
:
nOTRcORru
:2015/01/24(土) 11:30:25
?イチ!! ジュウ!! ヒャク!! セン!! マン!! ハルカチャージ!!?
「うらぁっ!」
「「キキーッ!!」」
無双セイバー ナギナタモードで、初級インベスを一度に2体も倒した鎧工
こちらも順調の様だ
そこへライオンインベスが長い爪を構えて向かって来る
「ガァァァッ!」
「よっしゃ! アレを試してみるか!」
鎧工は無双セイバーから童道丸を取り外す
そして、童道丸を地面に置いて乗ってしまった
?ハルカスカッシュ!?
童道丸の刃からオレンジ色のエネルギーがシャワーの様に溢れ出す
その勢いで鎧工ごと童道丸が浮き上がった
鎧工は片脚で地面を蹴り、ライオンインベスへ向かって行った
「くらえぇぇぇぇっ!」
「ガァァァッ!」
童道丸の刀身がライオンインベスを貫き、そのまま爆発した
「これもハルの個性反映、キックボードキックだっ!」
果たして覚えている読者は居るのだろうか
工藤がブログにアップしたキックボードと一緒に写った写真を
「さ、あとちょっと……ウソでしょっ!?」
423
:
nOTRcORru
:2015/01/24(土) 11:33:19
>>422
第10話 その10です。
勢いで書いたつもりが雑でしたか。
読者が居るのに無礼でした。
申し訳ありません。
424
:
nOTRcORru
:2015/01/24(土) 17:19:09
鎧工が見渡した先には、大勢のインベスが居た
その数は上級インベスを含め数十体
「減るどころか増えてんじゃんよ!」
「みんな一箇所に集まって! 近づいたインベスから順番に倒すけん!」
生玄の指示で背中合わせに円陣を組むメンバー
「ロックシードのエネルギーは切れんみたいやけど、衣梨達の体力には限界がある。やけん、あんま動かんとエネルギーを飛ばして倒すったい」
「えりぽん、やっぱライダーバトルだと頼もしいんだね」
「里保、その一言いらん」
生玄の指示通りに戦う鞘武・ウサート・鎧工
最初こそは順調だったが、数が減らないインベスの大群に精神的に追い詰められていた
「生田さん……もうみんな限界っすよ……」
「わかっとう! でも、やるしかないやろ!」
「まだまだ出て来る……ウチも正直、無理かも」
「まさも……帰りたーい……」
数十体のインベスに追い詰められる4人
「えりぽん。ロックシードを渡そうか」
鞘武の手が戦獄ドライバーに取り付けられたリホロックシードに延びる
「駄目やって! あいつらが強くなるだけやけん!」
「でも、狙いがこのロックシードなら……」
インベスの狙いはロックシード
だが、ロックシードを取り込むと巨大化してしまう
巨大化したインベスが無防備の人間をを襲わないとは限らない
(八方ふさがりっちゃん……絶体絶命かいな……)
生田までも諦めかけた、その時
425
:
nOTRcORru
:2015/01/24(土) 17:21:24
>>424
第10話 その11です。
残り4。
なんとか終わらせたいです。
426
:
nOTRcORru
:2015/01/27(火) 20:28:54
「みんな、行くよ!」
「「「はい!!!」」」
インベスの背後に、4人の人影があった
「あれは、道重さん!?」
「フクちゃん!?」
「はるなん!」
「ODAもいるー!」
4人がロックシードを構える
それらは、今までの'14ロックシードとは違うデザインになっている
?サユミリーダー!!?
?ミズキサブリーダー!!?
?ハルナサブリーダー!!?
?サクラルーキー!!?
それぞれの頭上に現れたアームズは、左右非対称でメカニカルなデザインをしている
「あれは、まさか!?」
????ロック……オン!!????
変わっているのはロックシードとアームズだけではない
ドライバーもジューサーの様なデザインに変わっていたー
4人は新しいドライバーのグリップを押し込んだ
?ソーダ!!?
アームズが降下・展開し装着された
427
:
nOTRcORru
:2015/01/27(火) 20:31:47
>>426
第10話 その112です。
予定通りにまだまだ続きます。
もう'15になってしまいました。
428
:
名無し募集中。。。
:2015/01/27(火) 21:50:19
まさかのジェネシスキター!サブリーダーなのに生田だけ…と思ったら'14ベースだからかw
429
:
nOTRcORru
:2015/01/31(土) 11:43:41
〝サユミリーダーアームズ〟
〝ミズキサブリーダーアームズ〟
〝ハルナサブリーダーアームズ ハニーパワー! ハニーパワー! ハニハニハニハニハハハハハニー!!〟
〝サクラルーキーアームズ〟
道重は斬月・真をモチーフにした重月・真に
譜久村はマリカをモチーフにしたマシュマリカに
飯窪はデュークをモチーフにしたデュークボに
小田はシグルドをモチーフにしたオダルドに変身した
「次世代ライダー!? どうなってると?」
「話は後で! インベスをなんとかするのよ!」
430
:
nOTRcORru
:2015/01/31(土) 11:46:28
>>426
第10話 その13で終わりです。
前回の
>>427
で112とありますが12の誤りです。
どれだけ焦っていたのでしょう。
あと4話(予定)頑張ります。
431
:
名無し募集中。。。
:2015/02/02(月) 07:53:49
ちゃゆううううううう
はるなんもいる。はるなんそんなキャラだっけ?
432
:
nOTRcORru
:2015/02/13(金) 00:11:21
第11話【ライダーバトルの真実】
次世代ライダーの武器は、共通してソニックアローのみ
その名の通り弓矢でもあるが、両端で斬撃も可能だ
「はあっ!」
「キキッ!」
重月・真は、ソニックアローで近くのインベスを斬りつけながら生玄達の元へ向かって行く
「道重さん、ウチと戦った時と違う」
向かって来る重月・真を見ながら鞘師が呟いた
「あれは斬月の強化型の道重さんバージョンやね。ドライバーだけじゃなくロックシードも違うやろ」
新しいドライバーはゲネシスドライバー
新しいロックシードはエルアルロックシードと言う
どちらも、戦獄ドライバーと'14ロックシードで変身したライダーと性能が異なる
「姿だけじゃない。動きも違う」
鞘師のダンスはメンバーでトップクラス
人の動きを見る目も肥えている
後輩達へ的確なアドバイスが出来る程だ
その目が、重月の動きと重月・真の動きの違いを感じた様だ
「まあ、次世代って言うくらいやけんね」
重月・真が生玄達の元へ着き、インベスの大群へ振り返った
433
:
nOTRcORru
:2015/02/13(金) 00:16:11
>>432
第11話 その1です。
前回の
>>430
で426とありますが429の誤りです。
二度ある事は三度ある。
気をつけます。
434
:
nOTRcORru
:2015/03/03(火) 23:22:05
重月・真が生玄達の元へ着き、インベスの大群へ振り返った
「これで、まとめて倒せる!」
〝ロック……オン!!〟
ゲネシスドライバーからサユミリーダーロックシードを取り外し、ソニックアローに取り付けた
重月・真がソニックアローを引くと、ピンクのエネルギーが集まった
「行けーっ!」
〝サユミリーダー!!〟
ピンクのエネルギーが、インベスの大群へ向かって行く
斬りつけられて動きが鈍重になっていたインベス達は、避ける事なくエネルギーに貫かれ爆散した
「凄かね……1撃で6体も」
疲労しているとはいえ、援護すら忘れていた生玄達
重月・真の強さに驚きを隠せなかった
〝ミズキサブリーダー!!〟
〝ハルナサブリーダー!!〟
〝サクラルーキー!!〟
マシュマリカ・デュークボ・オダルドも、あっという間にインベスの大群を倒してしまった
「道重さーん、こっちも終わりましたー!」
「お疲れフクちゃん。みんなもね」
辺りはようやく静けさに包まれた
435
:
nOTRcORru
:2015/03/03(火) 23:23:00
「あっ!」
生田が叫んだ
〝ロックオフ〟
「みんな変身解除してロックシードをしまって!」
生田が変身解除し、全員に呼びかけた
「生田、突然どうしたの?」
「ロックシードを出してるとインベスが集まって来るんです! 早くしまってください!」
「そういう事ね」
〝ロックオフ〟
重月・真を始め、それぞれ変身解除しロックシードをしまった
「みんな、大丈夫だった?」
生田は道重の前に立ち、素顔で顔を合わせる
「生田……」
「道重さん……」
お互いを探し合っていた両者
インベスが居なくなった今、それぞれの目的を果たそうと動き出してもおかしくはない
「「「道重さん……」」」
生田がどう動くか心配な道重側の3人
436
:
nOTRcORru
:2015/03/03(火) 23:23:29
「えりぽん……」
「生田さん……」
「……ん?」
目的不明の道重に、不安を隠せない鞘師と工藤
と、状況を理解していない佐藤
「ありがとうございます!」
生田が道重に頭を下げた
「マジでギリギリな状況やったんで……本当に助かりました!」
顔を上げた生田の表情は、とても明るい笑顔だった
それを見た道重も、優しさに溢れた笑顔を見せた
「間に合って良かった」
お互い笑顔になった事で、この場にいる全員が笑顔になった
「みにしげさーんっ!」
佐藤が道重にぶつかる様に抱きついた
「うぐぅ! 佐藤も無事で良かったね」
「いえーいっ!」
くっつきながら飛び跳ねる佐藤を引き剥がしながら、道重は生田に声を掛ける
「早速だけど、色々と教えてくれる? 何がどうなってるのか」
「もちろんです。衣梨達も訊きたい事が山ほどありますし」
437
:
nOTRcORru
:2015/03/03(火) 23:25:06
>>434-436
第11話cその2です。
もうすぐ1年。
遅筆でも、目指すは完結。
438
:
名無し募集中。。。
:2015/03/04(水) 01:04:10
久しぶりの更新乙です
続きも楽しみに待ってます…てかジェネラル強いなw
439
:
nOTRcORru
:2015/03/11(水) 18:07:38
▼
「鈴木さーん、ありましたー?」
「見当たらなーい。亜佑美ちゃんの方はー?」
「こっちもないでーす」
鈴木と石武は、海岸線を進みながら自分達が乗って来た船を探していた
「タチバナの人、みんな逃げたんですかね?」
「どうなんだろうね?」
砂浜を歩きながら、今回のライダーバトルについて話し合う
「そもそも何の為のライダーバトルでしたっけ?」
「ハロメンがライダーシステムのテスト装着者になって透明生命体と戦いつつ、他のライダーとのバトルでデータを集めるんじゃなかったかな」
「でも、今回は透明じゃないから透明生命体じゃないですよね?」
「そこなんだよね……」
過去のライダーバトルでは、怪人達はライダーに変身するか特殊なアイテムが無いと視認できなかった
どういう訳か、今回は変身前でも見る事が出来ていた
「新種の透明生命体なら、タチバナの人から事前に説明がありそうなもんだけど」
「乗って来た船も見当たりませんし……変ですよね」
次第にタチバナへの不信感を募らせる鈴木と石武
「ところで、鈴木さんも変身した方が良いんじゃないですか? 急にインベスに襲われたら危ないですよ?」
石田は石武に変身している
しかし、鈴木はズックルに変身していない
「ああ、それはね」
鈴木が説明しようとした、その時
440
:
nOTRcORru
:2015/03/11(水) 18:09:08
>>439
第11話 その3です。
完結まで、頑張って生田ー。
441
:
nOTRcORru
:2015/03/14(土) 23:30:22
▼
生田・鞘師・佐藤・工藤と合流した道重・譜久村・飯窪・小田の8人は、ドルーパーズで情報交換を始めていた
「なるほどね。退治していた怪人達がこれまでと違うのに説明がなかった事、それが分かった途端に消えた白服の人。生田達もこのライダーバトルが怪しいと思ってたんだ」
「はい」
「みんながバトルに真剣な姿勢で挑んでるってわかったから、さゆみもそれに答えようと思ったけど……事態は思ったよりも深刻ね」
道重の表情が陰る
「今回のライダーバトルは絶対におかしいんです! 今までと違い過ぎて、衣梨には何がどうなっているのか……」
「今度はさゆみが話す番ね。こっちは本物のタチバナから情報を得ているから、より核心に迫れると思う」
「本物のタチバナ?」
まず道重は、譜久村達にも話した内容を説明した
却下された企画を、一部の者が強行した事
本物のタチバナは事態を把握しているが、中止に出来ない事
併せて、情報源となったメロンロックシードも見せる
「普通のメロンロックシード……それって使えるんですか?」
「ちゃんと変身できたよ。ただ、さゆみにはピンクの方が使いやすかったけど」
メロンロックシードは『鎧武』オリジナルを再現したもの
サユミロックシードは道重用に調整されたもの
使いやすさに差が出る理由はここにある
442
:
nOTRcORru
:2015/03/14(土) 23:31:26
「じゃあ、ゲネシスドライバーは?」
道重は、ゲネシスドライバーとサユミリーダーロックシードを取り出した
「これはさっき転送されてきたの。開発中の次世代型ドライバーとロックシードをさゆみ達4人用に調整してあるそうよ」
「一体なんの為に?」
「みんなをインベスから守って欲しいって。具体的には書いてなかったけど、鞘師が倒した巨大化インベスも想定してるのかも」
「道重さん。私達のドライバーとロックシードとの違いはなんですか?」
鞘師が道重に質問した
「戦獄ドライバーと違う点は、命中補正機能がある事。ソニックアローの射撃も狙いが多少ズレても補正してくれるの」
「前までのライダーバトルと一緒なんですね」
生田の言う通り、命中補正機能は戦闘経験のないハロメンがバトルをするには必要な機能だった
「ただ、エネルギーは新しいロックシード=エルアルロックシードからは供給されないの。装着者の体力がエネルギーになるんだって。これも前と一緒なんだってね」
「なるほど。補正機能があったらから動きも違って見えたんですね」
「多分そうやろうね。里保、流石っちゃね」
「んふふふ」
生田の褒め言葉に顔を綻ばせる鞘師
張り詰めていた空気が幾らか緩んだ
「まだ笑える位に気持ちに余裕があるのは良い事よ。でも、タチバナからの救援が来るかわからない。みんなで無事に帰る事まで、油断は禁物よ」
「「「「「「「はい!!!!!!!」」」」」」」
8人の表情が引き締まった
リーダー道重の言葉は、モーニング娘。の道標なのだ
「ところで鈴木と石田は?」
「衣梨達が乗って来た船を探しに行ってます。望み薄ですが、唯一の脱出の手段なので」
「そっか。じゃあ、2人が戻って来るまで休憩しよっか。体力は温存しておかなきゃね」
443
:
nOTRcORru
:2015/03/14(土) 23:33:18
>>441-442
第11話 その4です。
ツアー初日おめでとうございます。
世間は'15でも、ここは'14。
KYでも気にせず生田ー。
444
:
名無し募集中。。。
:2015/03/19(木) 08:12:56
さゆがまだいる
続きが楽しみです
445
:
nOTRcORru
:2015/03/19(木) 12:31:40
道重が一息つこうと、コップを手に取った時
建物が崩れる大きな音がした
「どうしたとっ!?」
「すぐ近くみたい……みんな、出るよ!」
「「「「「「「はい!!!!!!!」」」」」」」
▼
外に出ると、巨大なインベスが街を破壊しながら近づいて来るのが見えた
「イノシシインベスやん」
「鞘師が戦った巨大インベスみたいに、ロックシードを食べたのかしら?」
「それはわかりませんけど……あ、亜佑美ちゃんやん!」
生田は、イノシシインベスの足元に石武の姿を見つけた
「みんな、石田を助けに行くよ! 変身!」
〝サユミリーダー!!〟
道重に続いて、譜久村・鞘師・飯窪・佐藤・工藤・小田が変身して向かって行く
「香音ちゃんはどこに行ったと? 姿が見えんったい」
生田は変身せず、辺りを見回す
すると、崩れた建物から声がした
「イテテテ……」
「香音ちゃん!」
振り向くと、瓦礫の上に倒れていた鈴木を見つけた
446
:
nOTRcORru
:2015/03/19(木) 12:32:43
「大丈夫と!?」
「うん……建物が崩れ終わってから変身解除したみたいだから」
「安全性は信用して良さそうやね。怪我はないと?」
手を差し出し鈴木を起こす生田
「うん。でも、ロックシードが……」
鈴木が手にしたカノンロックシードは、鮮やかさを失い変色していた
「エネルギー切れっちゃろ。オリジナルのスイカロックシードがそうやけん。それに、香音ちゃんの低血圧を個性反映しとうけん」
「やっぱりバレてたか。流石は衣梨ちゃん」
スイカロックシードは大型鎧に乗り込むアームズだ
他のアームズより強力な分、活動時間に限界がある
鈴木の個性反映もあり、エネルギーが切れてしまうと暫く使えなくなってしまうのだ
「ブルルルっ!」
「「「キキッ!!!」」」
「別のインベス!?」
生田と鈴木の前に、シカインベスと初級インベス3体が現れた
さらに
「ヤバい! 囲まれた!」
道重の声で振り返る
辺りを見回すと、巨大化したものも含めて14体のインベスに囲まれていた
「休む暇はないって事かいな……」
「あたし、ロックシードが使えないから戦えないよ……」
「余ってるけん借りたら良いと! 聖ー! 香音ちゃんにロックシードを貸してー!」
447
:
nOTRcORru
:2015/03/19(木) 12:36:30
>>445-446
第11話 その5です。
書きながら自身の〝さゆロス〟を埋める日々。
あの日の感動に敵わなくとも、少しでも追いつきたーい追いつきたーい。
448
:
名無し募集中。。。
:2015/03/19(木) 15:45:39
乙です
449
:
nOTRcORru
:2015/03/26(木) 23:02:17
生田の声にマシュマリカが振り返る
「香音ちゃん! 良かった、無事だったんだね!」
喜びの声を上げたマシュマリカは、戦獄ドライバー用のミズキロックシードを投げる
鈴木が受け取ると、生田と共にロックシードを構えた
「ありがとう、聖ちゃん!」
「行くよ、香音ちゃん!」
「「変身!!」」
〝エリナ!!〟
〝ミズキ!!〟
生田と鈴木は、息を合わせてカッティングブレードを倒す
〝ハイーッ! エリナアームズ! 魔・砲・チャーシューメン!!〟
〝ギュイーン! ミズキアームズ! クイーン オブ ドラム!!〟
生玄 エリナアームズはエリナ魔砲を、ズックル ミズキアームズはミズキスティックスを構えながらインベス達に向かう
「香音ちゃん、衣梨が援護するから接近戦で
「うおおおおりゃああああぁぁぁぁ!」
生玄の言葉を無視し、ミズキスティックスを初級インベスに投げつけるズックル
「「キキッ!!」」
自称ノーコンの鈴木だったが、今は極限の戦闘中
高い集中力で狙ったミズキスティックスは、見事に初級インベス2体の顔面に命中した
450
:
nOTRcORru
:2015/03/26(木) 23:03:03
「くらええええ!」
〝ギュイーン! ミズキスカッシュ!〟
ズックルはカッティングブレードを倒し必殺技を発動する
「すーずキーック!」
蹴り足にホットピンクのエネルギーを纏い、鈴木が得意とするローキックを繰り出した
「キキッ!」
重みのある蹴りを受けた初級インベスは宙を舞い、もう1体の初級インベスを巻き込み地面に激突した
「もう1体も!」
残りの初級インベス1体を抱えたズックル
持ち上げたかと思えば、転倒している2体の初級インベスに向かって投げつける
「どっこいしょーっ!」
「「「キキッ!!!」」」
積み重なった3体の初級インベスは爆発した
「よしっ!」
これ程までに見事な投げっぷり
いずれ舞台の上で披露する事になるのは間違いないだろう
キャラ的に
451
:
nOTRcORru
:2015/03/26(木) 23:05:26
>>449-450
第11話 その6です。
新曲のMVの完全版はリリースされるのでしょうか。
そちらも楽しみです。
452
:
名無し募集中。。。
:2015/04/09(木) 22:20:40
MV公開されたよ!このままだと'16になっちゃうよ?w
453
:
nOTRcORru
:2015/04/09(木) 23:37:33
「衣梨ちゃん、ぼーっとしてないで次、行くよ!」
「え、ああ、うん」
ズックルの猛攻撃に唖然としていた生玄
慌ててズックルを追いかける
〝アユミチャージ!!〟
〝マサキスパーキング!!!〟
〝イチ!! ジュウ!! ヒャク!! ハルカチャージ!!〟
石武・ウサート・鎧工がそれぞれの必殺技で、上級インベスを倒した
流石に戦い慣れたのか手際は非常に良い
〝リホスカッシュ!〟
鞘武が投げたリホケンダマが、イノシシインベス(強化体)の頭部を覆った
「そーれっ!」
ワイヤーで繋がったグリップを引き、イノシシインベスを引き寄せて体勢を崩させる
「とおっ!」
鞘武はイノシシインベス(強化体)目掛けて飛び上がり、蹴り足に赤いエネルギーを纏い蹴りを放った
「はあっ!」
イノシシインベス(強化体)は、鞘武の必殺技を受けて爆発した
「残りは上級インベスが4体、余裕で倒せるね」
454
:
nOTRcORru
:2015/04/09(木) 23:38:28
重月・真がソニックアローを構える
そこへオダルドが割って入る
「道重さん、あとは私が倒します。ゲネシスドライバーは体力を使うので、先輩達は温存しててもらいたいんです」
「わかった。小田お願いね」
「はい!」
オダルドはソニックアローを上空に向けて構え、ラベンダー色のエネルギーを放った
すると、一筋だったエネルギーがインベス達の頭上で弾けて雨の様に降り注いだ
「「「「キキッ!!!!」」」」
ダメージを受けたインベス達は、その場に転倒した
〝サクラルーキースカッシュ!〟
オダルドはゲネシスドライバーのグリップを押し込み、立ち上がるインベス達の元へ駆け出した
「やあっ!」
「キキッ!」
その小柄な体を活かしインベス達の間を縫う様に進み、ソニックアローで切りつけていく
「一応、駄目押しで」
〝ロック……オン!!〟
ゲネシスドライバーからサクラルーキーロックシードを取り外し、ソニックアローに取り付けた
ソニックアローを構え、4対のインベスの中心目掛けてエネルギーを放つ
455
:
nOTRcORru
:2015/04/09(木) 23:39:38
〝サクラルーキー!!〟
放たれたエネルギーはラベンダー色のチェリーの形を成し、2つの実がインベス達を挟み潰すように命中した
「「「「キキーッ!!!!」」」」
これで、現れたインベス全て撃破した
「ふうっ……やっぱり、ある程度の体力は奪われますね。戦獄ドライバーより強力ではありますけど」
「2つのドライバーは使い分けが必要かもね」
「そうですね。戦獄ドライバーでも巨大なインベスは倒せるみたいですし、無理に使わなくても乗り切れそうですね」
重月・真とオダルドが生玄に絡まれている鞘武を見た
「里保ー、1人でおいしい所をとらんでー。衣梨の出番がないけんさー」
「そ、いや、あ、だって……それを言うなら、小田ちゃんだって1人で4体も倒したじゃん!」
「別に倒した数を競ってるんじゃないんだから良くない? あ、ロックシード貸してくれてありがとう、聖ちゃん」
「どういたしまして。そうそう。今は勝負より無事に帰る事を考えなきゃ」
456
:
nOTRcORru
:2015/04/09(木) 23:43:31
>>453-455
第11話 その7です。
現状は宮本さんver.でも良いですが、イベントVは鈴木さんver.が欲しいです。
>>452
1年経ってしまいました。
残り1/3弱なので最後まで、がんばりん。です。
457
:
名無し募集中。。。
:2015/04/21(火) 23:23:47
以前、仮面ライダーイクタを書いてた者です。
避難所があることに今日気付いて一気読みしました。
イクタ再開を気にしてペースを上げてたみたいですね・・・すいませんが当分再開はありません><
別のを書こうと思っているので、、、w
458
:
名無し募集中。。。
:2015/04/22(水) 08:12:33
イクタ作者さんキター!続編無いのは残念だけど別の作品が読めるのは嬉しい…出来たら前作とマーサー王外伝もどこかで読めると嬉しいです
鎧娘作者さんもこれで心置きなく最後まで書けるね〜この際'16になっても良いから頑張って欲しいな
459
:
nOTRcORru
:2015/04/23(木) 19:26:43
生玄・鞘武・ズックル・マシュマリカの9期が、珍しく集まっている
普段はバラバラになりがちだが、ここぞという時にはまとまる9期
「頼もしいものね、後輩なのに」
この9期4人が、これからのモーニング娘。の進化に一役も二役も買う事に期待をせずにはいられない
彼女達を一番近くで見ている道重には、揺るぎない確信となっている
「はるなん良いなー、新しいロックシード」
「レモン貸して貸してー! まさも使いたーい!」
「まーちゃん、ドライバーも借りないと使えないから」
一方の10期は、とても明るい雰囲気だ
無事に帰る保証が無い状況でも、深刻な様子を見せない
流石は元気印の名で集められた4人、と言った所か
「同じ4人でも全然違う感じになるんですね」
「対象的だけど、こっちはこっちで頼もしいよ。暗くなるより明るい方が良いでしょ」
「確かに。どちらも見てても、同期って良いなーって思いますね」
'14の中では、唯一の1人合格だった小田さくら
デュークボを追い掛ける石武・ウサート・鎧工を、小田はオダルドの仮面の下で眩しそうに眺めていた
「……え?」
オダルドは、騒ぐ10期越しに両手剣を構える赤い怪物の姿を見つけた
「新しいインベス!?」
460
:
nOTRcORru
:2015/04/23(木) 19:30:33
>>459
第11話 その8です。
>>457
ご無沙汰しています。
お読み頂けて光栄です。
続きが未定なのは残念ですが、他の新作に期待が高まります。
>>458
'16までには、なんとか、したい、です。
461
:
名無し募集中。。。
:2015/04/23(木) 20:11:19
ここに来てまさかの新たなる的…ついにラスボスでしょうか?
462
:
名無し募集中。。。
:2015/04/25(土) 20:36:52
白い怪物には近づいちゃいけないよ小田ちゃん
463
:
◆V9ncA8v9YI
:2015/05/02(土) 12:33:56
仮面ライダーイクタを書いてた者です。
すいませんが、宣伝させてください。
>>457
に書いた別の話が始まりましたので、ご興味があればお立ち寄りください。
SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1430536972/
464
:
nOTRcORru
:2015/05/03(日) 22:25:14
重月・真を始め、皆が赤い怪物を見つけた
「あれもインベス? 武器を持っているタイプは初めて見たわ……」
今までのインベスは爪を使った攻撃こそあれど、武装したタイプは遭遇していない
「オーバーロード……『デムシュ』?」
「生田、知ってるの?」
「今回のライダーバトルの為に色々と調べてたんです。その時に、幾つかネタバレ情報も見つけてました」
2014年4月1日時点で、デムシュについての情報は少ない
だが、雑誌には幾つかの情報が載っていた
「インベスを操れるインベス、らしいです。インベスとは比べ物にならん位の強さらしいです」
「……今回の最終目的が、あのオーバーロードを倒す事かも。みんな、気を引き締めて!」
「「「「はい!!!!」」」」
重月・真と9期は、それぞれの武器を構えた
一方の10期4人と11期の1人
「まーちゃん。赤いヤツが攻撃して来たら、ハル達で守るよ!」
「小田ちゃんにヒドい事するヤツは、まさがぶっとばしてやる!」
鎧工とウサートは身を呈して守ろうと、3人の前に立った。
「あゆみん! 小田ちゃん!」
デュークボが、倒れている石武とオダルドに駆け寄る
465
:
nOTRcORru
:2015/05/03(日) 22:25:56
「う……」
石武は身体を起こそうとする、が
オダルドが石武に重なる様に倒れている為、上手くいかない
「小田ちゃん!?」
石武が呼びかけた時、オダルドはラベンダー色の光に包まれて小田の姿に戻った
ゲネシスドライバーを見ると、絞り込む為のグリップが破損している
「小田ちゃん!? しっかりして! 小田ちゃん!」
石武は小田を揺すり起こそうとする
「う……石田、さん?」
「小田ちゃん! 大丈夫!?」
「無事で良かった……」
小田は、石武の姿を見ると安堵の表情になった
「ウチなんかの為に、どうして……」
'14が始まったばかりの今、石田と小田の関係はまだ良好とは言えない
だから石田は、身を呈して自分を庇った小田の行動に戸惑いを隠せないのだ
「石田さんは、私の……先輩、ですから」
「だからってウチなんかの為に……」
「石田さん、ウチ『なんか』なんて言っちゃ駄目ですよ。石田さんが『なんか』って言ったら、石田さんを好きな人達は『石田さんなんか』を好きな人になっちゃいます」
「ややこしいよ……こんな時にオダイズム出さないでよ」
文句を言いつつも、石武も安心した様子だ
残念ながらその表情は仮面の下で、小田には見えていない
466
:
nOTRcORru
:2015/05/03(日) 22:26:24
「石田さん……親しい関係にはなれませんでしたけど、最期に助けられて満足です……」
小田が瞼を落とし始める
「ちょっと、小田ちゃん! おいっ!? 小田ぁっ!」
「石田さんも……好きな先輩、ですよ……」
瞼が閉じられ、小田の身体から力が抜けた
「小田ちゃーん!」
造られた街中に、石田の絶叫が木霊した
467
:
nOTRcORru
:2015/05/03(日) 22:30:29
>>464-466
第11話 その9です。
>>463
おかえりなさいませ。
拝見しました、面白いです。
読者の皆さんが根こそぎ移転されそうなので、こちらも負けじと頑張ります。
468
:
名無し募集中。。。
:2015/05/04(月) 07:09:25
小田ぁが石田を助けて倒されるなんて…この後の二人の絶好調!に期待w
大丈夫!両方読むからw
469
:
nOTRcORru
:2015/05/05(火) 08:06:07
▼
重月・真と9期の4人は、赤い怪物と対峙している
「小田を一撃で倒すなんて……」
突如現れた未知の敵に、緊張が高まる5人
赤い怪物は5人を見回した
「シェデョミョボリャション、ダウショ」
「……言葉?」
赤い怪物から発せられた声に驚く重月・真
「まさか、喋るなんて……」
「透明生命体もインベスも、今まで言葉を話す奴はおらんかったと!」
「それじゃ、あの怪物はなんなの!?」
「少なくとも、今までとは違うって事なんだろうね……」
9期の4人も落ち着いてなどいられない
そして、落ち着く暇も与えられない
「シェデョミョボリャロ、シャファデェムシュションジョアデュ!」
470
:
nOTRcORru
:2015/05/05(火) 08:09:11
>>469
第11話 その10です。
>>468
ありがとうございます。
少しでも楽しんでもらえる様に、頑張ります。
471
:
名無し募集中。。。
:2015/05/28(木) 12:32:29
続きまだかな・・・
472
:
nOTRcORru
:2015/06/03(水) 22:37:52
>>459
と
>>464
の間が抜けていました。
赤い怪物が手にする両手剣から、火球が放たれる
「ルーム!」
火球は真っ直ぐに石武へ向かって行った
「石田さん!」
オダルドが石武に前に出て、その身で火球を受け止めた
「きゃあっ!」
「小田ちゃん!?」
オダルドは石武を巻き込み、後方へ飛ばされ地面に叩きつけられた
「あいつは一体……」
(当レス分も含め)書きかけのファイルが消えてしまい、書き直しに悪戦苦闘しております。
よろしければ、今しばらくお待ちくださいませ。
473
:
nOTRcORru
:2015/06/03(水) 23:34:31
赤い怪物=デェムシュが再び火球を放つ
「みんな避けて!」
重月・真の声で四方に散る9期
火球は5人の間を通り抜けた
かに見えた
「嘘やろ!?」
思わず声を上げる生玄
だが、その驚きは至極当然だ
なんと、通り過ぎた火球が生玄に向かって戻って来たからだ
「やったらこいつで!」
生玄はエリナ魔砲を構え乱射した
しかし、火球の勢いは止まらず生玄を襲った
「うわっ!」
避けたつもりだったが軽く当たってしまい、転倒した生玄
「よくもえりぽんを!」
「これでも……」
「くらえーっ!」
マシュマリカ・鞘武・ズックル(ミズキアームズ)がそれぞれの武器でデェムシュを攻める
が、どれも当たらない
鞘武とズックルは、デェムシュの動きについて行けずに反撃を受ける始末
かろうじて、マシュマリカが追えている状況だ
474
:
nOTRcORru
:2015/06/03(水) 23:34:59
「フクちゃんがギリギリ追えてる位か……」
「ゲネシスドライバーの命中補正機能が活きてるみたいですね」
「だけど、体力の限界もある……」
重月・真と生玄は、デェムシュから離れて様子を見ていた
今すぐ負ける事もなさそうだが、勝てる見込みがないのも事実だ
「一体どうすれば?」
思わず不安を口にした重月・真
そこに、怒りの声が届いて来た
475
:
nOTRcORru
:2015/06/03(水) 23:39:25
>>473-474
第11話 その11です。
書き始めてから14ヶ月が経ちました。
自分の中では'15に更新されていて、中々1年以上前に戻れません。
ですが、当時に書きたかった事をしっかり書いて終わりたいと思います。
476
:
名無し募集中。。。
:2015/06/04(木) 12:30:32
無理に'14にこだわらなくても'15ネタも取り入れても良いと思うけどね…突然W・オーズ・フォーゼ・ウィザードのロックシードで変身する12期出てきても全然オーケーなのにw
477
:
名無し募集中。。。
:2015/06/06(土) 18:39:25
怒りの言葉って誰だろう。
478
:
nOTRcORru
:2015/06/09(火) 21:32:29
「よくも小田ちゃんを!」
声の主は石武だった
その手には、サクラルーキーロックシードが握られている
「小田ちゃんの仇は、ウチが討つ!」
「いや、小田ちゃん気を失ってるだけだから」
「あぬみん、そのダジャレ寒〜い」
「って言うか、そのロックシード使えねーし」
10期から散々なツッコミが入った
「やってみなきゃわかんないでしょ!」
〝サクラルーキー!!〟
石武は、ロックシードを戦獄ドライバーに取り付けた
しかし
「きゃあっ!」
ロックシードは火花を散らし、地面に落ちてしまった
「……だったら、自分ので行くから!」
〝ロックオン!!〟
石武は無双セイバーにアユミロックシードを取り付け、デェムシュに向かって行った
〝イチ・ジュウ・ヒャク!! アユミチャージ!!〟
「行っけー!」
放たれたロイヤルブルーのエネルギーは、真っ直ぐデェムシュに向かう
479
:
nOTRcORru
:2015/06/09(火) 21:33:11
「ルーム!」
しかし、デェムシュが構えた両手剣が、石武の攻撃を全て受け止めてしまった
「まだだぁ!」
〝アユミスカッシュ!〟
石武がロックシードを戦獄ドライバーに戻し、カッティングブレードを倒す
「ウチも行くよ!」
〝リホスカッシュ!〟
鞘武もカッティングブレードを倒し、石武と共にデェムシュへ近づく
「鞘師さん!」
「オッケー!」
石武と鞘武がデェムシュを挟む様に向かい合う
「「5, 6, 7, 8!!」」
カウントをしたかと思えば、シングル『ブレインストーミング』の間奏のダンスを始めてしまった
「フォムファン!?」
2人のライダーがしなやかに、且つキレ良く舞う
挟まれて繰り広げられる素早い動きに、デェムシュは手も足も出ない
「シャデェゴシュフォ!」
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