したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

122名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:46:48
>>121
横からちょっと失礼しますよ
とうとうこの人匙と一緒に針まで投げ付けたよ
そんなことなんだろうなとは薄々思ってたがまさか本当だったとはね
大分昔の自分の発言撤回させて頂きます
>>やる気のあるアナタみたいな人はまだいいのよ みたいな事をウッカリ書いた
やる気ある処か結局6期ネタはほとんど書かず(当て付けの様にこんな時だけ)
'14ヲタを先導する事しか考えていなかったんだな
本当に自分の見る目にお無さにガッカリですありがとうございましたm(_ _)m

123名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:49:37
あーあ
なんかもうお腹空いてきちゃったよ
おっとここで食べたら誰かさんと同じに

124名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:52:53
>>21
飛んだ茶番乙
隠し玉は隠しているからベースから足が離れる訳で
隠れてなかったらベースの上から動かないんだよ

125名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:53:23
>>121

126名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:57:25
こっちまで腹減ってきた
寝ようっと

127名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:04:06
6期ヲタは居心地悪い筈だわな
こんな裏切り方ある?ちゃんと考えてなかったの?
浅はか過ぎなんだよ覚悟もやり方もさ

128名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:09:05
>>122
こちらこそ今までありがとうございました。

ただ私は先導したつもりはありませんし、6期も14も大好きな1スレ目からいる単なる古参です。
仮にスレを分けるとしてどちらのスレを選ぶのかは住人それぞれが決める事です。

129名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:20:04
>>124
ではどうなるのがお望みなのでしょうか?
本スレは6期専門ヲタの方のスレになり、それ以外は新しいスレに移るのが一番の解決作だと思うのですが。

>>127
今がその時なのではないですかね?
不満を吐くだけでは物事は解決しませんよ。

130名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:27:03
書いてる事とやってきた事が全く違うのに自分で気付けないほどだもんな
1スレ目からいる単なる古参さんだったはずが何時の間にか洗脳され14ヲタと共闘ですか
こういう時にヤレヤレだぜって使うんじゃないかな
やってらんねもう消えるよ

131名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:30:04
寝る前に覗いてみればなんだよこの流れ…
なんか悲しいわ…

132名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:31:01
無駄に腹だけ立ってそして減った
おやすみ

133名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:38:09
なんたるジャイアンきっついわー

134名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:39:33
>>101に戻る

135名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:43:26
>>130
不満は言うのに具体的にどうしたいとか全く言わないんですねw
まぁ消えるという事なのでここまでにしましょうか。
今までお付き合い頂き本当にお疲れ様でした、さようなら。

136名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:58:50
協調性って言葉の裏の怖さね…思い知ったわ…
どんな顔して書いてたんだよって言うね
そしてもう既に紳士が誰一人居なくなっいたという

137名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:59:52
自分に都合の良い方向にスレを操っていた訳だ
でこれまで何度か上がったこのままじゃダメって意見を収める為に必死で誘導していたと
そりゃ6期書く作家さん減るわなwちゃんちゃらおかしいね(笑えないんだけど)

138名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:59:55
気にせず今まで通り行きましょ

139名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:02:00
なんだ眠いのか?現実逃避か?

>>133
ジャイアンなら表からヤイのびた!ってくるだろ
こりゃ完全に裏だからなスネ夫タイプだな

140名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:04:49
>>138
当然
複数人に見せかけてる連投荒らしもそのうち飽きるさ(笑)

141名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:09:48
もうふて寝のターンだから
もう寝るよバイバイ

142名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:15:15
消える→寝るのループ一人で乙
起きたらまとめてあぼ〜んしとくね

じゃあノシ

143名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:21:11
こんなんが荒らしとか
てめえらは何万時間使って荒らしてきたんだと思ってんだよ

144名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 08:36:22
おはよー

145名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 10:03:00
おはよーさん

146名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 10:32:03
伸びてると思ったらすげーくだらんことで怒ってる人が発狂してるだけだった
んでなんで怒ってんの?
自分の好きなカプがあんまり取り上げられないからふじこふじこしてたの?

147名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 11:14:02
基本スルーとあぼんで
相手をするから余計騒ぐ

148名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 12:32:27
あぼ〜ん完了スッキリ
携帯用ブラウザ「ぬこ」って所だと携帯でもあぼ〜ん出来るからオススメですよ

149名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 12:39:27
鈴木君作者さんはれいな君スレの初期からいる俺がリスペクトしている作家さん
何を勘違いしているのか知らないけどガキじゃないよw
お気になさらずに体調の良い時には又楽しい作品お待ちしていますね

150名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 12:46:48
いやホント一部の雑音など気にせず書いて欲しいね
自分も頑張らなきゃな

151名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 17:21:04
そういえばあと1ヶ月で鈴里解禁(仮)か
鈴木君が好き勝手するんじゃなくてされる側なのが

152名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 18:04:58
まとめの人ありがとう
ちゃんと言ってなかったわ

153名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 18:37:00
鈴木君の鈴木クンもかなりの物(仮)だから里保ちゃん大丈夫かな

154名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 18:58:56
>>80の続きもドキドキ

155名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 19:44:34
13日はハーレムなの!

156名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 23:13:27
ゥ ゚)

157名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:52:54
ではちょっとお口直し(?)に
いらねーよ!という方&苦手な方は平に平にご容赦を……

158名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:54:28
「じゃあ、次はズッキーニね!こっちこっち、はやくはやくぅ!!」
「ま、待ってくださいよぉ、佐藤さぁん!」

今日は、佐藤さんとふたりで、もうすぐお誕生日の人達へのプレゼントを買いに商店街に来た。
実をいうと、引っ越してきてそれほど間が無い私では、まだ商店街のどこにどんなお店があるのか分からない。
色々お話はしてくれる機会はあるから、何となく…だけど好みは掴んだつもりだけど。
それで、何気なく教室で溜息を吐いたら
「どうしたの、小田ちゃん?」
「あ…佐藤さん」
「もうみんな帰っちゃったよ?」
「え?」
言われて周りを見回して唖然とした。
HRが終わってもう30分も経っている。
そりゃ、みんないなくなっちゃう訳だ。
……って、佐藤さん?

「佐藤さんはどうしてここに居るんですか?」
「?」
キョトンとした顔で私を見ている。
「工藤さんと帰ったんじゃなかったんですか?」
「んー、どぅー?」
佐藤さんは頭をポリポリ掻いて
「ちょっとねー、今、どぅーはあぬみんトコ行ってるからねぇ……」
「えー!それじゃ、私にももっと早く……」
「いやぁ。となりのクラスのコがねぇー……」
言われて思い出した。
そう言えば、私にも
「工藤君って誰とも付き合ってないよね?」
「あんた工藤君と親しいようだけどさ、まさかちょっかい出してないでしょうね!」
なんて言いに来たコがいたっけ。
工藤さんには石田さんが居るのに、って呆れたけど。ちょっかい云々だけはしっかり否定しといたけど。

159名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:55:33
「あー、そう言えば私のトコにも来てたかもですねー、そのコ」
って、佐藤さんに返事をした。…ら。
途端に佐藤さんがニコニコ顔になる。
「どうしたんですか?」
「いやぁ、小田ちゃんとだとちゃんと通じて良いな、って思って」
「はい?」
「いやね。……その、まさ、ね」
「はい」
「コトバ知らないでしょ?」
「っていうか、偶に言葉が足りなくて言いたいことが伝わらないときはありますね」
「だけど小田ちゃんはちゃんと分かってくれるでしょ?」
「そりゃ、これだけお話してますからねぇ」
「でもさ、クラスの子、小田ちゃんより先に会ってるのに話通じないよ?」
「えーと………」

で、佐藤さんが案内してくれる、って言うんで一緒に買い物に来たんだけど…。
佐藤さん、はしゃいではしゃいで、走って走って。
「さ、佐藤さん、ちょっと……休憩しませんか?」
「あーごめんごめん。じゃ、お花のおばちゃんのトコ行こうか」
まぁ、ね。
プレゼントはふたり共それぞれ思ってたものが買えたから良かったんだけど。
生田さんには、橋の近くにあるアーミーショップでお買い物。
佐藤さんが迷彩柄のウエストポーチで、私がやっぱり迷彩柄のキャップ。
道重さんには、まだ飯窪さんのところが準備中なんで、6軒先のブティックでお買い物。
ここはちょっとお値段が高いから、ふたりでシェアして可愛いピンクのルームシューズを。
鈴木さんには、商店街のど真ん中にある小物屋さんでお買い物。
佐藤さんはお弁当箱で、私はエプロン。
でも、ね。
これだけの買い物するのに、1時間半で済んじゃうって、どういうこと?

160名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:56:55
“お花のおばちゃん”のお店は、タッチの差で満席になってた。
「ごめんね。でもね、良かったらお店の方にテーブルとイス出すわよ」
って、鞘師さんとお知り合いのお店のおばさんは言ってくださったけど、特別扱いも居心地悪いし、ね。
佐藤さんとソフトクリームをひとつずつ買って、近くの公園で食べることにした。
「じゃ、何が良いかな?」
お店のお兄さんに聞かれて、佐藤さんはチューリップ味を、私はバラ味を選んだ。
お兄さんが手際よくくるくるとソフトクリームを(サービスのワッフルコーンに)盛り付けてくれる。
その手つきに思わず見惚れてたら、ツンツンと腕を突かれた。
キョトンとして隣を見ると、佐藤さんが、周りの人が気付かない程度にぷうっと膨れてる。
その顔が可愛くて、思わず吹き出してしまった。

公園のベンチにふたりで並んで座って、ソフトクリームを食べた。
「佐藤さん、チューリップ味ってどんなのですか?」
「んー?ちょっとだけ甘い酸っぱい感じ」
「へぇ。面白そうですね」
「小田ちゃんのバラは?」
「イチゴ味っぽいですねぇ。香りはものすごくバラですけど」
「ふーん。ちょっとちょうだい」
「良いですよ」
そう言われたから、私が口を付けていないトコを選んでソフトクリームを差し出した。……んだけど。
佐藤さん、傾けたソフトクリームを私の手ごと掴んで、パクッと私が食べてたトコから食べちゃった。
「さ、佐藤さん!」
「ん?あ、そうそう、お返し、ね」
そう言われてソフトクリームを差し出されたもんだから、思わず私もパクッと食べちゃった。
それも佐藤さんがたった今食べたトコ……から。

顔が火照るのがはっきりわかる。
頭の中がカーッと熱くなる。
それを冷まそうと、急いで残りのソフトクリームを食べた。
……そうしたら、かき氷を食べたときみたいに頭がキーンって痛くなってきた。
「あ痛たたた……」
「そんなに急いで食べるからだよ。まさ、もうとらないってば」

161名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:58:15
佐藤さんが呆れたように言って、私に自分のソフトクリームを持たせて、こめかみを両掌で被ってくれた。
温かい掌の感触が、少しずつ痛みのもとを消してくれるような気がする。
佐藤さん、そのまま顔を寄せてきた。
コツン、と、額が当たる。

……………このさきは、おほしさままで、とっとくね……………

聞こえるか聞こえないかくらいの微かな声なのに、言葉は私の胸の奥まで届いた。
頭の痛みは消えたけど、顔の火照りは翌日になるまで消えなかった………。


月曜日には。
道重さんと工藤さんが、何も言わずニヤニヤしながら佐藤さんの肩をポンポン叩いた。
飯窪さんと石田さんが、これもまた何も言わずニコニコしながら私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。
あの日、焼肉を食べに行った6人で、夏休みに例の“星空観察会”に行くことになってるんだけど。
一体、どうなっちゃうんだろう?
何だかとってもカオスになりそうな予感が……………。





おたんじょうびプレゼント     了

162名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:02:06
以上になります
ソッチ系に詰まって書いたんでこんな程度の妄想で申し訳ありません
そして当方が六期話を書けないばっかりにご迷惑をおかけして本当に本当に申し訳ありません……m(_ _)m

163名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:31:42
ふほぁっ!あまいっ!
小田ちゃん可愛いし佐藤君はなんだかカッコいいしご馳走さまでした!

6期系はいつかチャレンジしてくれたらいいな〜くらいに待ってますんでw

164名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:37:03
転載してきます

165名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:43:52
本文まで転載終了
>>162まで転載したほうがいいかな?

166名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:15:24
転載ありがとうございます
>>162は特に転載しなくても構わないかと

6期話はねぇ……
どうしても亀井さんがキーパーソンになりそうだしそうなると知らない俺が書くとコレジャナイ感が…(ry
ifの夫婦はソッチ系除けば出来てる書きかけがあるけど今はもーひとつで手一杯だしソッチがキモだから外せないし…

……愚痴ばっかりで申し訳ありませんm(_ _)m

167名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:27:19
作者のみなさんが書きたいものを書きたいように書いて頂ければ、こちらも勝手に楽しませて貰いますのでww

168名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:28:55
かめい君はれーにゃ大好き〜させておけば操りやすいキャラのような気もするんだけどねぇ
でも今はIfたなさゆ期待してたりw

169名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:31:00
鞘香の続きが気になりすぎる

170名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:35:03
同じく

171名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 08:56:30
9|T_ゝT)<...アソパソマンミュージアム付き合ったのに夜は突きあってくれんと(仮)

172名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 12:34:21
時には強引にいかないと!

173名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:45:49
突発的に思いついたネタです。
【はじめに】
もう、ね、私の文章が嫌いな方はスルーしてください!
症状が知りたければ「サルコイドーシス」でググってください!

というわけではじまります。

174名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:46:24

おめでとえりぽん、ありがとみずき。

「「はあっ、はあ……」」

二人分の荒い呼吸が部屋に響く。
冷房を効かせているのに、お互いの体は汗だくだった。

夕ご飯の後にお姫様抱っこで寝室に連れていかれてから約8時間。
日はとっくに跨いで、カーテンの隙間から見える外はほんのりと明るい。

「はあ……」

さすがの体力魔人の彼も力が抜けたかのようにドサリと横に転がった。
こっちも腰が麻痺したかのように動かない。けれどなんとか頭だけ浮かせる。
それで分かったみたいで、何も言わずに彼は腕を頭の下に差し込んでくれた。
ころん、と転がって顔を彼の胸板に寄せる。

うん、ここが聖の定位置。

175名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:47:00

……あれ? 日付が変わったっていうことは……。

「ねえ、」
「なん?」
「誕生日、おめでとえりぽん」
「……ありがとみずき」

相手を強く抱き締めあう。

「しばらくは聖と同い年やけん」
「3ヶ月ちょっとだけ、ね」

えりぽんの指がゆっくりと、背中・腰を撫ぜるのでゾクゾクする。
負けじと彼の胸板に指を這わせた。

「ごちそう、作るから、期待しててね」
「……んー」
「プレゼント、一緒に、買いにいこ?」
「……んー」

なんだか歯切れが悪い。
不安になって指を這わせるのを止めて彼の顔を見上げる。

彼は少し困ったような表情で、
「プレゼントもごちそうも、いらん、かな」
と言った。

176名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:47:36

「なん、で?」

出て来た言葉は掠れていた。
自分が泣きそうな顔をしているのが分かる。
でも彼は気付いていないみたい。

「やって時間がかかるっちゃろ」

あっけらかん、と言われた言葉が悲しい。
お祝い、したいのに……でもえりぽんは嫌なんだ……。
眼の奥がツンとしてくる。たまらなくなって目を閉じる。

「って聖? なんで泣いとると!?」

やっと気付いた。バカ、鈍感、KY。

何も言わずただ涙を流していると。

「泣き顔も可愛いっちゃけど、泣いてほしくなか」

そう言って目尻の涙をちゅ、と吸われた。
そんなことされても悲しいものは悲しくて。

「だって……えりぽんが……」
「俺がなんと?」
「聖とお祝い、したくないんだ」
「はへ?」
「そういう意味でしょ?」

ぽろぽろぽろぽろ、涙は出てくる。
最愛の人の誕生日に泣いて過ごすなんて、最悪だ。

「あわわ、みずきぃー泣かんでー」

頭を撫でてくれる手は、いつも通り温かくて優しかったけれど。
彼が慌てているのが分かったけれど。
でも涙は止まらない。

177名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:48:10

「……みずきぃ、俺、一緒にいたくない、とか言ってなかとーよ?」

じゃあどういうことなの? そう言いたいけれど。言葉は涙となって体の外に出る。

「ごめんちゃ、俺の言葉が足りなかったと」

なでなで。そんな擬音がつくように頭を撫でられる。

「祝ってくれるのは嬉しいっちゃけど、それよりも聖とくっついていたい、ってことっちゃ」

…………はい?

「メシは宅配ピザでいーっちゃ。ばってん、聖と一緒にこの寝室から出たくなか」

…………えーっと……。

「まあ、その、プレゼントは聖が欲しいというか。せっかくの誕生日やけん、今日くらい昼間もOKしてくれたらなぁ……っていうか」

…………あぁ……そういうことなのね……。

178名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:48:46

あまりの理由に。
涙も引っ込んだ。
眼を開けると、しょんぼりした彼の顔が間近にあった。

「……怒ったと?」
「……」

黙っていると、彼は首をすくめた。

「みずきぃ、ごめんちゃ」

ないハズの犬耳が大きく垂れているのを感じる。
聖が怒っていると勘違いしている彼の頭に手を伸ばして――、

「んっ!?」

後頭部をがっちりロックして深く唇を合わせる。
戸惑っている彼に覆いかぶさってキスを続ける。
口腔内を舌で撫でて・舌先をつついて・歯列をなぞり・舌同士を絡め合わせる。
充分に堪能したところで。
ゆっくりと唇を離す。

179名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:49:22

鼻の頭が触れ合う距離で見つめ合う。

「その、良かと?」
「……言わせないでよ、ばーか」

そう言った瞬間に。
あっけなく体が上下交代した。
「愛しとーよ」
「……聖も」

今日を彼の望む一日にするのなら。

……ピザじゃなくて。
商店街のウナギ屋さん、出前もしてくれてたっけ、とぼんやりと思った。

そして彼の背中に腕を回した。

おめでとえりぽん、ありがとみずき。 終わり


お粗末でした。仮タイトルは「大爆発しろ、リア充」でした。

180名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 16:33:39
おのれ…マジ盛大に大爆発しやがれコンチクショー!!

181名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 16:38:09
きゃー甘いわー爆発しろ!

あれですねウナギで精力付けさせる気満々ですねフクちゃん

182名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 18:45:56
もうスッポン鍋でも何でも食べて爆発しろ(笑)
ノd*´ー´リ从*´◇`)ノ<ハゲろハゲろ

183名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:22:26
>>173です。
これどこの世界のPONPONか書いてないことに今気づきました。
一応if生聖です。
すみません。。。

184名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:42:54
そっちだったかーw

185名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:48:16
>>184様。
生田君が8時間もの床上手なわけがn(ry

186名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:50:56
転載します

187名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:57:26
転載しました
32行オーバーだったので>>176だけ分割しましたm(__)m

あと>>173は1行目だけにしときましたw

188名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:59:09
>>187
転載とお心遣いありがとうございます。

189名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:39:20
今日中に投下したかったので…かめれな世界で七夕です
苦手な方はスルーお願い致します



今日は年に1度の七夕。
もとの七夕伝説は、働き者の牽牛と織女が出逢い、結婚を認められたが、
その後愛し合うことに夢中で働かなくなり、天帝の怒りを買ってしまい、離れ離れとなり天の川を隔てられた、というものらしい。
1年に1度、7月7日に銀河を渡ってしか逢えないふたりの寂しくも美しい物語にあやかり、世界中で七夕まつりが行われている。
日本のこの某高校でも例外なく笹に短冊を飾っているのだが……


act1.彼の場合。

短冊に願い事を書こうと、多くの生徒が休み時間や放課後に西校舎4階の生徒会室前に訪れた。
本来なら屋上に飾りたかったのだが、今年は雨が降ったために笹は室内へと置かれることになったらしい。
日誌を職員室に届けた彼は、そういえばまだ短冊書いてなかったっけと人気のない校舎をのんびり歩く。

湿気で前髪が妙な方向へ撥ねる。もともと少しウェーブがかっているとはいえ、やっぱりカッコ悪い。
こんなのをカッコいいと言ってくれるのは、物好きな後輩か、前の彼女くらいだ。そういえば彼女、いまどうしているだろう。
嫌な思い出なわけではないけれど、思い出すとこめかみが痛む。
ポケットに手を突っ込んで小走りに生徒会室へ向かうと、そこには色とりどりの短冊が飾ってる笹が2本置いてあった。1本は高等部用、1本は中等部用らしい。

190名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:40:22
「短冊に願いを書きましょう」という教師の走り書きメモとともに置かれたなにも書かれていない短冊は、あと2枚だけ残っていた。
2枚とも似たような色だったので、とりあえず上の1枚とマジックを手に取り、なにを書こうか考えていると、ふいに笹の葉が揺れた。
風がどこからか吹いているらしい。湿気を帯びた夏の風は、嫌いじゃないが、好きにはなれない。
ぼんやりと揺れる高等部の短冊を眺める。思い思いの高校生の欲望があふれていて、彼は思わず笑いそうになった。


―――れーなと早く結婚できますように


書いた張本人の名前は書いていないものの、これを書いた人間が誰だか察しが付く。
語尾にたくさんのハートマークと、その横に「いっぱいエッチして、子どもは3人ほしいです」と付け加えられているあたり、実に彼らしい。
その右隣の水色の短冊は、先ほどのオレンジに寄り添うように飾られ、「えりとずっといっしょにいられますように」と可愛らしいひらがなで書かれていた。
こういうのを見てイチイチ胸が痛みはしないが、それでも何処か寂しく思うのもまた事実だ。
このオレンジ短冊は人気者のようで、左隣に目が痛むほどのピンクの短冊が「かめしげと鞘重が流行りますように!!」と必死に主張していた。
それは叶わん夢だろうなあと独り言ちていると、そのもう少し先から薄黄色の短冊が「みちしげさんにもっともっといじめられますように」と見つめていた。
こっちはすぐ叶いそうだなと喉を鳴らし、笹全体を見渡す。

「彼女が欲しい」「それはムリだ」「諦めろ」なんて会話している短冊もあるし、「世界平和」と壮大な夢を書いているものもある。
「ST○P細胞、あったらいいな」と話題性満載なものもあれば、「給料上がりますように」と生々しいものもある。
これを書いたのはあの体育教師か社会科教諭だろうなと察する。なんてことを書いてるんだと苦笑していると、黄緑色の短冊を見つけた。


―――さゆみんとデートできますように


「副会長……」

頭を抱えたくなったが、そのすぐ横の黄色の短冊が「アラガキのバカが治りますように」と祈っていたので、とりあえず笑ってみた。

191名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:41:08
こんなことでこの高校は大丈夫なのだろうかと心配したくなる内容ばかりだったが、ふとこの短冊を書いている光景を想像した。

ギャーギャー言いながら短冊に願いを書き、だれの隣が良い、目立つ場所が良いと競って飾り、
そんな不純な願いは叶うわけないと罵り合って互いの顔をマーカーで落書きし合い、漁夫の利のようにだれかが目立つポジションをゲットし、
1年に1度しか逢えない牽牛と織女を想って「じゃあ109の前で待ち合わせしたらいいとに」と伝説ぶち壊しのことをだれかが言って、
それでも結局みんながそれぞれの想いを込めて笹に飾る、7月7日の光景。

「悪くないもんやねぇ」

彼はそうして目を細めると、マジックの蓋を取り、小気味いい音を立てて短冊に願いを込めた。
走り書きだけれど、決して下手ではない字だ。


―――高等部のみんなが、平和に過ごせますように


「……こういうところでくらい、欲張った方がええんやろか?」

欲張れない損な性格だと分かり切った自分に苦笑しながら、紫色の短冊をそっと笹に飾る。
柄にもなく笹に頭を下げ、またポケットに手を突っ込んで生徒会室をあとにする。すると、すぐ近くの音楽室から、吹奏楽部の音楽が聴こえた。
ああ、この曲は聴いたことがある。そういえば彼女も好きやったっけ。
そっか、これ、七夕の曲やったんやと、また深い場所にしまっておいた蓋を開けてしまい、彼は困ったように眉毛を掻いて、階段を駆け下りた。

192名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:41:50
act2.彼女の場合。

風紀委員とは嫌われ者だと自覚していた。スカート丈が短いだの授業中の携帯電話の使用は禁止だのと口うるさくクラスメートを注意する。
だれもやりたがらない仕事、だけどだれかがやらなければいけない仕事。分かっていたから、私は自分から手を挙げた。
それはまあひとつの自己満足や自己陶酔で、別に「お前なんかに頼んじゃいない」って言っていることは分かっていた。
そういうことをひっくるめてなお、私はこういう仕事をする。中学生の風紀委員なんて、って思うけれど、手を抜けないのもまた、たぶん、私の性格。
転校生で友だちも少ないくせに、さらに友だちを減らすようなことをするなんて、どうにかしてると感じるときもあるけれど。

「七夕……かぁ」

人の少ない校舎を当てもなく歩きながら、ふと思う。今日は7月7日、年に1度、織姫と彦星が逢える日だ。それにあやかって短冊に願いを込める日本の風習。
家ではあまり七夕を祝うなんてしたことなかったけれど、クラスメートの何人かが「短冊書いた?」って聞いてきたことを思い出す。
そういえば、生徒会室前に笹を置いているらしい。
どうせなら帰る前に書いて行こうと、彼女は鼻歌まじりに階段を上がった。

4階の生徒会室前にはだれもいなかった。
もうすぐ下校時間なのだから当たり前かと思いながら、「短冊に願いを書きましょう」という教師の走り書きメモを見る。
箱に入った短冊は、幸か不幸か、あと1枚だけ残っていた。まるで私のために残っていたような、と言えるほどの勇気はなくて、私は最後の1枚を手に取る。
好きな色が残っておいてくれて良かったと思いながらマジックを手に取る。

中等部用の笹の前に行き、なにを書こうか考えていると、ふわりと風が吹いた。
今日は珍しく下ろしている前髪が微かに揺れる。あ、夏の匂いと思わず目を閉じる。先ほどまで聴こえていた吹奏楽の音や生徒たちの声が遠くなる。
まるでこの世界に自分しかいないような錯覚を感じ、再び目を開けた。
やっぱり周囲にはだれも居ないのだけれど、目の前にある色鮮やかな短冊の波をぼんやり見つめる。

193名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:42:24
まず目に飛び込んできたのは、緑色の短冊に大きな文字で「カツカレーがたくさん食べたい」というものだった。
「食べられますように」ではなく「食べたい」って、それもはや願望じゃないですかと私は眉を下げる。
そのすぐ横に、半分にちぎられた赤い短冊があって、そこには「もっちり感を失くさずに、でも食欲がちぃとだけ落ちま」と書かれていた。
たぶんその下には「落ちますように」と書かれていたんだろうな。破ったのも、破られた方もだれか見当がつく。
風が吹き抜けるのは、天窓あたりが割れたせいなんだろうな。だれかさんの昇竜拳で、私は天を仰ぐ。
雨が滴り落ちてこないのは奇蹟としか言いようがないほど、派手に割れているそれを見て、苦笑した。

すると再び風が吹き、ふわりとなにかが浮かぶのが見えた。
目の端に入ったのは、破り捨てられた短冊だった。これがさっきのやつかなと思ったが、どうも色が違う。さっきのは赤だけど、こっちのは黄緑色だ。
もう、ごみはちゃんとごみ箱に……と風紀委員らしく小言を言いたくなるのを堪え、ばらばらになった短冊を見下ろす。

「なんでこんなにビリビリなの……?」

綺麗に16分割ほどにされた短冊を、暇人であり、物好きな私はパズルのように組み合わせ始めた。
最後は恐らく「ように」で締められているからこの紙は此処で、空白の部分は無視して、このピースは此処で…と嵌めていく。

「ええっと……聖なる……あ、違う、これ、聖、か」

そこでもはや嫌な予感しかしなくなったけど、私は一応、読んでみた。

194名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:43:14
「……聖の聖を聖したい……もっといっぱいエ…」

顔が沸騰するような感覚を覚えて私はせっかく揃った短冊をぐしゃりとまた丸め込んだ。
そりゃこんなこと書いたらビリビリに破られるに決まっている。
たぶんあの天窓にラリアットされたんだろうな…なんてその風景を想像しながら、もはやごみと化してしまった短冊をどうするか、悩んだ。
帰って教室のごみ箱に捨てようかとも思ったが、次に目に入った短冊を見て、私のその考えは一瞬で引っ込んでしまった。


―――いつまでも、シアワセでいられますように


ピンク色のそれに書かれた願いは、紛れもなく、破ってラリアットをした彼女のものだ。
私の声を最初に褒めてくれたあの人の恋人は、だれよりもあの人を想って、あの人の傍に居たいと願っている。
そうして祈りを捧げる日々こそが、シアワセなのだと、知っていて。

「うらやましいなぁ……」

ないものねだりをしながら、私は破れた短冊をそっと空になった箱の中へとしまい込んだ。
穴の開いた紙の上の部分だけを手に取り、丁寧にひもを通し、ピンク色の横に飾る。
「聖の」としか書かれていない不恰好な黄緑色だけど、なんだかこれはこれで悪くないと私は思う。

195名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:43:53
ほかにはなにが書いてあるんだろうと私は再び短冊を見つめる。
すると、これまた大きく「あゆみの胸がおっきくなりますように」と書かれているオレンジ色の短冊を見つけた。
どうして男の人ってこういうことしか書かないんだろうと私はもはや呆れた。
しかも名前書くって失礼ですよ、いくら事実だとしても。だいたいああいうのって本人の努力でどうこうなる問題じゃないと思うんです。
遺伝とか小さいころからの食事の摂取とかで変わるんですから放っておいてください。

「石田さん、ごめんなさい」

だれも見ていないだろうけど、私はとりあえず頭を下げた。
だって、その横に飾ってあった青い短冊には、恨み言なんかじゃなく「もう少し素直になれますように」って真剣なお願いが書いてあったんだもん。
私がばかにしたことはもちろん悪いし、なにより、彼女のまっすぐな想いが胸に刺さった。
私もこれくらい素直になれたら良いのに。

本当は風紀委員なんてやりたくない。嫌われるのなんて怖いし、もっと友だちだってつくりたい。
陰口をたたかれるのも、時に面と向かって悪口を言われるのも、ケンカを売られるのだって、好きじゃない。
そういう風に正直な想いを叫べば、なにかが変わるのだろうか。


そんなことを考えていたらまた風が吹く。
夏風。雨の匂い。葉っぱの香り。優しくて痛い、そんな感じ。ああ、いやだな。すぐ感傷的になる。


―――中とうぶのみんな、かなてくだせーん!!


そして目に飛び込んで来た短冊。
夏という季節にぴったりなエメラルドグリーン。夏風のように爽やかな淡い色を携えて、その短冊はゆらゆら揺れる。

196名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:44:31
「……もう。なんですか、これ」

笑う、しかなかった。
一瞬で、私の気持ちを変えてくれる、不思議な色。
あの人は不思議。私を落ち込ませて、喜ばせて、突き放して、包み込んで。

あの人は、不思議―――


私はそうして目を細めると、マジックの蓋を取り、小気味いい音を立てて短冊に願いを込めた。
走り書きだけれど、決して下手ではない字だ。


―――中等部のみんなが、穏やかに過ごせますように


「……こういうところでくらい、欲張った方がいいですか?」

でも、こんなふうな言葉を綴るのもまた、私の性格なんだと分かり切ったうえで目尻を下げ、ラベンダー色の短冊をそっと笹に飾る。
柄にもなく笹に頭を下げ、スカートの裾をふわりと翻し、生徒会室をあとにする。すると、すぐ近くの音楽室から、吹奏楽部の音楽が聴こえた。
聴いたことのない音楽。だけど、なんだかこの七夕の季節によく似合う、切なくも優しい音色だった。
涙雨で逢瀬のできない織姫と彦星をふと思う。
あなたたちは、今日は、シアワセじゃないんですか?と。

余計なおせっかいを思いながら、彼女は階段を駆け下りる。
また、夏の風が優しく、校舎を通り抜けていった。



彼と彼女の七夕物語 おわり

197名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:45:03
以上です

198名無し募集中。。。:2014/07/08(火) 00:29:18
素敵な七夕作品!
そういえば歴代紫担当メンバーはグループのことを想う人たちだったなぁと
何人か例外はいますけどねw

199名無し募集中。。。:2014/07/09(水) 11:04:28
http://stat.ameba.jp/user_images/20140709/09/sayumimichishige-blog/66/b1/j/o0480032112997821660.jpg
色々と出来過ぎた写真だな

200名無し募集中。。。:2014/07/09(水) 12:40:08
すごいねこれw

201名無し募集中。。。:2014/07/11(金) 21:01:25
三浦祐太朗くんの月になってという曲が光射すっぽいのでぜひきいてみて
( `. ∀´)の舞台の共演で知ったんだけどねw

202名無し募集中。。。:2014/07/11(金) 23:04:09
|||9|‘_ゝ‘)<りほ!もうすぐ香音ちゃんの誕生日っちゃろ?作戦会議するっちゃ
ノリ*´ー´リ<映画館じゃ喋れんのじゃ

http://stat.ameba.jp/user_images/20140711/20/morningmusume-9ki/6e/4f/j/o0480064013000188344.jpg

203名無し募集中。。。:2014/07/12(土) 02:39:45
本スレ重くて書き込めない

204名無し募集中。。。:2014/07/12(土) 11:10:43
今普通だけどまだ重いかな?

205名無し募集中。。。:2014/07/12(土) 23:19:13
>>201
アコースティック版ですが聴きました
教えていただきありがとうございましたm(__)m
待ってる人そんなにいないでしょうががんばりますw

206名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:52:31
予告通りに見・参☆

というわけで。
今年もお借りさせていただきました。ありがとうございます。

苦手な方は全力でスルーお願いします。


光射す場所への設定を他人が書いてみたよ編2

207名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:53:09

光射す場所への設定を他人が書いてみたよ編2


シーツの海に漂う彼女は、本物の人魚のようだった。

愛しくて、愛しくて。壊したくなる。
切なくて、切なくて。抱き締めたくなる。

のど笛に噛みつく。
声をくぐもらせ、それでも喘ぐ彼女はとても妖艶で。

その無垢な体に自分を刻みつけたかった。
そっ、と彼女の体に指を這わせる。

「あぁ……っ!」

高ぶったかのような声に気をよくして行為を続ける。

「はあっ、あ、ふぅ、ん……っ!」

指を動かす度に上がる嬌声。

「みちしげさん……」
「り、ほり……」

喘ぎながらも自分を呼んでくれる、その桜桃のような唇に自分のを重ね――

208名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:53:43

「わああああっ!!」

叫び跳ね起きた。

「……?」

はあ、はあと荒い息。汗をかいた頬に貼りつく自分の長い髪。周りを見る――間違えようのない自室。着ている服は……パジャマ。

「ゆ、夢……?」

確認するかのように呟いて――脱力した。
好きな人を懸想する夢を見るなんて……男子中学生か、自分。

時計を見るとアラームの設定より1時間早かったけれど、もう一度寝ようなんて思わなくて。
寝汗と共に燻った心も洗い流そう、そう考えてシャワーを浴びるためにベッドから出た。

209名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:54:18

「おはよう、りほりほ」
「お、はようございます、道重さん……」

今朝の夢のせいで、彼女をまともに見ることが出来ない。
微妙に視線をずらす里保をさゆみは不思議そうに見た。

「どうかした?」
「いえ……今朝、少し寝違えまして……」

あまりにも在り来たりな嘘をつく。
彼女はそれを信じたのか、小さく笑って、そっと手を伸ばし、
「お大事に」
と言って、首を撫でてくれた。
首を撫でる指の温もり、それだけで昂ぶりそうになる。

朝からなにを考えている、そう自分を罵倒して、努めて平静のフリをして彼女を車に乗せた。

210名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:54:56

撮影所の控室で、改めて今日のスケジュールを確認する。
さゆみの所属する事務所がオーディションしてグランプリを獲った新人モデルとの共同撮影があった。
どんな人物だったっけ、そう考えているとタイミングよくドアがノックされる。
「はい」一声かけて近づくと、
「おはようございます!」と元気な声がドア向こうから聞こえた。
その声を確認してからドアを開ける。
スレンダーなモデル体型の健康的な肌を持つ人物がそこに立っていた。

ああ、この子だっけ、そうぼんやり思っていると。
「あの、道重さんはいらっしゃいますか?」
とオズオズとした声がかかる。
我に返り、「はい、いますよ」そう言って体を横にずらす。
彼女はさゆみを見た途端、瞳を輝かせ、
「本日はよろしくお願いします!」と挨拶した。
そして、さゆみがなにか言う前に、
「あの私! 道重さんに憧れてこの世界に入りました!」
よく通る声で言った。
「そうなの?」
さゆみは疑問形を口にしながらも表情は柔らかく崩している。
椅子から立って、新人に近づくさゆみを。里保はどこか遠い出来事のように見ていた。
「今日一緒に撮影できることが光栄です!」
「そっか。お互いに頑張ろうね」
そう言って右手を差し出す。新人は両手でそれを握り返した。
「嬉しいです! ありがとうございます」
「そんなに喜ばれると、なんだか恥ずかしいよ」
と。

彼女の頭を撫でた――。

211名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:55:42

ちょ、ちょっとちょっとみちしげさん!!

現実に引き戻された里保は、声に出したいのをなんとか堪える。
撫でられた新人モデルは顔を真っ赤にしてさゆみにお辞儀をしている。
もどかしい気持ちでぎりぎりしているとスタッフが二人の撮影の用意が出来たと知らせに来た。
「じゃ、行ってくるね」
「はい……」
二人、手を繋いで出て行く。里保はそれをただ見送った。

もともとこの部屋で領収書整理をしなければならないことは伝えてある。
だから、二人が出て行くことはなにも不自然はない。
ないのだが――。

「……ええぃっ!」
ぐちゃぐちゃに固まった思いを叩きつけるかのように、カバンを逆さにして勢いよく領収書の束を机に広げる。

それから二時間、他のことを考えないように領収書整理に没頭した――。

212名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:56:16

経費項目別に分けた領収書の山をクリップでまとめる。
山をファイルに仕分け、カバンの中に戻した。

「はあ……」
事務作業は体力を使わないが妙に肩が凝る。
コキ、と首を鳴らし、体を深く預けることができるソファへと移動する。

道重さんはまだ撮影だろうか……――ぼんやりと、まだ時間がかかるのなら後で様子を見に行こう、そう考える。

……今日はやけに眠い。
……あんな夢をみたせいで眠りが浅かったのかもしれない。
……目を閉じているだけでも少しは楽になれるかも。
眼を閉じる。
――すうっと意識が遠ざかるのが分かった……。

…………。

カク、と首が落ちた瞬間に目が覚めた。
自分が寝ていたことに気付いて慌てて立ち上がる。はらり、と体にかかっていた物が床に落ちた。
え? と思うと、それはどこか見覚えのあるブランケットで――誰の物か、そう考えるより先に、

「あ、起きた?」

持ち主が里保に声をかけた。

213名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:56:51

ソファで寝ていた自分の隣に彼女がいた、その事実に驚愕する――マネージャーが寝て、それをトップモデルが見守る、だなんてトンデモ逆転だ。恥ずかしさで顔が熱くなる。
……というよりは。この人にはみっともないトコロなんて、見せたくないのに。

「夏でも風邪引くよ?」
相変わらず彼女は優しい声で言う。
「道重さん、帰ってらしたのですね……」
狼狽えるこちらを意に介さず、
「うん。ただいま」
と彼女はサラリと言った。

「……すみません……寝てしまって……それにブランケットまで……」
「いいよ、寝顔可愛かったし」
その言葉に悪意はなく、本当にそう思っているようだった。――それはそれで恥ずかしい。

落としたブランケットを拾って折りたたみながら尋ねる。
「あの、……新しいモデルの方は?」
聞かれたさゆみは不思議そうに答える。
「一人での撮影中だけど?」
「……そうですか」
目線を落とした里保にすぐ気付いたらしい――。
「――あの子がどうかした?」
こちらの調子を汲み取って質問を返す。

214名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:57:29

里保は畳む手を止め、さゆみの方を向いたものの、敢えて訥々と言葉を出す。
「可愛い方でしたよね」
「うん。かなり整った顔をしてたよね」
「素直で明るい感じでしたし」
「うん。すごい好感がもてたね」
「道重さんのことすごく尊敬してましたね」
「うん。あれは嬉しかったな」

「道重さんも、満更じゃなかったですよね」
「――りほりほ?」

違う。こんなこと、言いたいわけじゃないのに。
道重さんは後輩想いですね、ただその一言で済むハズなのに。
だけど――けれど――、
けれど言葉は止まらない。

「あ、その……お似合いでしたよ」
思った以上にぶっきらぼうになってしまった。
里保の言葉にさゆみは目を丸くして、それから、

「もしかして……ヤキモチ?」

どこか嬉しそうに聞いた。

215名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:58:04

さゆみの驚きは目を丸くした程度だったが、図星を突かれた里保の驚きは比ではなかった。
慌てふためく、という言葉が相応しいほど、焦っていることが分かり、それに若干早口になっている。
「いえ、ヤキモチじゃなくてっ」
「うん」
「えっと、道重さんは後輩との距離が近いと言いますかっ」
「うん」
「だから、不安になるというか……」
「うんうん」
もうこれ以上、彼女を見ていられなくて里保は目を逸らす。
「つまり……」
さらり、頭に柔らかい温もりが触れた。
彼女を見ると、にこにこと満更でもない表情で里保の頭を撫でている。

――欲しかったけれど、素直に言えなかった感触。

「……子ども扱いしないでください」
こんなこと言うのが子どもだと自分で分かっている。
さゆみは何も言わずに笑顔で里保を撫で続けていた――。

――だめだ、この人にはかなわない。心からそう思った。

216名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:58:48

夜。

今日の仕事が終わり、さゆみをマンションまで送る車中。
自然と二人の会話は間近に迫ったさゆみの誕生日のこととなった。

「去年はお仕事だったから、今年はお休みしたーい」
「多分、今年も仕事ですよ」
「むぅ。りほりほ冷たい」
そう言いながらも、さゆみは「ま、お仕事があるのはいいことなんですけど」と呟いている。

「ね、誕生日当日じゃなくてもさ」
「はい」
「またお休みが取れたら、二人で出かけよっか」
広島のときみたいに、そう続ける彼女の瞳は輝いていて、年齢より幼くみえた。
それが可愛くて、つい、くすりと笑みが零れる。
「――いいですよ。どこにでもついていきます」
「本当に?」
ちょうど信号が赤なのでブレーキをゆっくり踏んで車を止めてから、彼女の方を向いた。

「ええ。貴女が望むのなら、月の裏側までも」
一緒に行きます――そう言った声は自分で思った以上に甘い音だった。

217名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:59:26

それから首を正面に戻す。――運転中ということもあったが、それ以上に気恥ずかしさがあった。
少しだけ、車の中で二人無言だったが。

「Fly me to the moon だね」

とても嬉しそうにさゆみが言った。

その弾んだ声の調子で里保も笑顔になって運転する。

脳内で一つの曲が再生される。それは――ジャズが好きな義父がよく聞いているやつで。
あぁそうだった、これは――。
Frank Shinatra の「Fly me to the moon」だ……。

Fly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On a-Jupiter and Mars
In other words, hold my hand
In other words, baby, kiss me
…………

街灯に照らされた道を、車はゆっくりと走っていった――。

218名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:00:02

さゆみのマンションの前、車は静かに止まる。
「では夜更かししないで早く寝てくださいね」
「りほりほはこの後は?」
「私は事務所に戻って仕事です」
「そっか、残念」
美味しいお酒を貰ったのにな、なんて言いながらシートベルトを外して外に出る。
里保は運転席にいたまま、彼女がエントランスに入るまで見守る、のが常だった。
さゆみは車から出て――それから、ととと、と車を回って運転席にいる里保のほうまで来た。
コンコンとガラスを叩き、開けるように促すさゆみを疑問に思いつつ、里保は窓を下す。
「道重さん?」
「ね、りほりほ、約束して?」
「はい?」
「どこまでも、月まで一緒だって」
彼女のこんな言葉に、里保は小さな目を更に細める。それでも、しっかり目と目を合わせて、嘘偽りのない想いを口にした。

「はい――どこまでも……ずっと貴女の隣にいます」

さゆみはくすぐったそうにその言葉を聞いて――「はい」と小指を差し出した。
「……? えーっと……」
「知らない? 約束の、おまじない」
「――ああ」
里保も手を伸ばし、自分の小指と彼女の小指を、絡ませる。

219名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:00:43

ゆーびきーりげーんまーん うそついたら針千本のーます ゆーびきった

指と指をそっと外し、
「なんか、子どものころに戻ったみたいです」
そう素直な感想を述べたら、
「いいの、こういうのは子どもっぽいほうが」
と、簡単に肯定された。

「じゃあね、おやすみ、りほりほ」
「お疲れ様でした。おやすみなさい、道重さん」
そう返すと。

さゆみはイタズラっぽく、
「夢の中でも逢えたらいいね」
付け加え、それから建物に入っていった。

残された里保は――呆然というより、陶然と、さゆみの言葉に絡め取られる。
甘く痺れ、マンションに消えていくさゆみの姿をただ目で追った――。

220名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:01:24

…………。

清く澄み渡った丸い月が夜空にあった。

その化身のような美しさを湛えた女性が一人、窓から月光を浴びていた。
女性は似つかわしくない缶を一つ、両手で持っている。
「嘘つきだね、キミは」
手の中は、あの子が好きだった銘柄の缶ビール。

7月13日の今日。
当たり前のように仕事があり、当たり前のようにそれらをこなした。
ただ、隣にあの子はいない――。

貰ったプレゼントたちはテーブルに放っておいた。プレゼントたちがテーブルの上で軽く小山を作っている。
ファンから貰ったものもあれば、おっきな赤ちゃんとも表現できる後輩や、驚く程のモデル体型を維持している健康的な肌を持つあの後輩からのも入っている。
しかし――今のさゆみにはどうでも良かった。

たとえ豪奢な宮殿をもらうより、彼女に逢いたい――。

手の中のビールを一口煽る。
やっぱり、苦い。どうも自分はビールとの相性は良くないな、と一人で苦笑する。

苦い、味。
苦い、恋。

真珠のような涙が一粒、床に落ちた。


光射す場所への設定を他人が書いてみたよ編2 終わり


お粗末でした。

こんな内容ですが道重さゆみさんお誕生日おめでとうございます。

祈願! 光射す再開!

221名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:21:50
りほりほ居ない…
本編とリンクしてる〜(T_T)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板