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『スウィート・メモリーズ』ロールスレッド

596又ジ ◆P2bEA4mHeU:2023/01/12(木) 21:47:20 ID:???
「──────盛り上がってるところ悪いが、俺っち達は帰らせてもらうぜ。元々、そのガキとそこまで深い繋がりは無いんだしな。 どーしても、っつーんなら話は別だけど。
 地獄はもう頭の中にある。これ以上は流石に食傷気味だ。 もし関わる事があったなら、次はもっといい感じにしといてくれヨ」

「そういうわけだ、オラ行くぞ。お前鈴虫(そっち)持てよ」

───もう、頭の中の声は聴こえない。
天を仰ぐ顔面を隠すように覆っていた指が一本ずつ離れ、するりと滑り落ちていく手。皮肉めいて鼻を鳴らしてニュクスを指す形に変わると、残ると決めた者達を───補陀落渡海へ漕ぎ出す者達を順に指していく。
感情を爆発させる事は無かった。あくまで静かに、フラットに。 永い永い夜の夢では、望もうと望むまいと別れは付きものなのだから。
伝えたい言葉を言い終えたアキレスの首根っこを掴もうと、狂人の手は伸びる。無骨で無慈悲で死と罪に塗れた、冷たい機械の手。

「───俺なんかよりもずっと楽しそうな業を背負うじゃないか。 調停者(アービターズ)か、少なくとも、“こっち”よりは楽しそうだ」

「完全に隔絶された以上、お前らは死人も同然。見られないのも当然。だが、そこまで豪語するなら精々何かしてみせな」

《足りなかったら、その時は『別のお前』から取り立てといてやるよ》

キャバァーン!キャバァーン!ナノマシンを介した秘匿通信を通じて脳内電子空間に響くのは、秘密口座の中身が移されたファンファーレだ。手切れ金としては過剰であれど、修正力とこの世界の終幕にどう作用するのかは分からない。
ビジネスライクな関係とするには互いに色々と知りすぎたものだが、結局はこういった物の方が“やりやすい”。吸い殻を指先で弾いて捨てると、一歩下がり餞別をくれてやるのだ。
未だ立ち続ける者、舞台上で最も哀れな役者から、一足先に退場───あるいは、新たなる舞台(せかい)を拓きながら向かう者達へ。

「もし“そっち”にも白髪でイケメンで気が違った傭兵がいたら、その時は代わりに殺しといてくれ」

「別れってのは切ないモンだよな。けどそれなりには楽しかったろ? 元気でな。“そっち”のどっか……だだっ広い精神病院でもよ。アバヨ、ダチ公」

シニカルで乾いた微笑と共に、終着点を手に入れた者達へのせめてもの祝福と別れの言葉を。

【選択:過去へと戻る。何度でも繰り返し】


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