したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

80阿部 真里亜 ◆PxcqTTd2Bc:2014/08/24(日) 20:31:11
>「………む、いや、その必要はない」
>「副音の人体への影響はすでに別所の研究所で研究成果を得ている、そこは心配ない!
それに、妖怪の行動目的がわからない以上、早期にそれを叩くのを最優先すべきだ!」

一瞬狼狽えた様子を見せた後、強硬に自らの作戦を決行しようとする大佐。
明らかに焦っている。その研究は本当に行われたのだろうか。
それを感じ取ったのであろう、笹倉と長篠が激しく抗議するが聞き入れられる事は無く。

>「何もしなければ多大な犠牲が出るのだ!作戦は実行する!」

ああ、駄目だなこりゃ。二人はまだまだ食い下がるだろうが、おそらく無駄に終わるだろう。
君子豹変す、とはよく言ったもので、世の中の殆どの軍人は君子では無い。
組織の面子やら大人の事情やらでがんじがらめで一度強硬に主張したら引っ込みがつかなくなるのが軍人というものである。
例え自分で間違っている事に途中で気付いても、だ。
そしてゴストゥルーパードールズといえども司令官が最終決定した以上、従うしかない。
こうなった以上作戦を成功させるしかないのだ…! そう決意した時だった。
オペレーターが衝撃の事実を告げる。

>「ここから北東30kmの位置に新たな妖怪が出現しました!!」
>「米軍司令部より、コードネーム、ヨナルデパズトーリと設定、時速70kmでまっすぐここに向かっています」

「はあ!? 今取り込み中なのよ、帰って貰って!」

もちろん帰れと言って帰るぐらいならゴストゥルーパードールズはいらないわけで。

>「妖怪の複数出現…前例のないことではない!スナカケババアを包囲しているわが軍のロボットは動かせん…諸君、諸君がヨナルデパスドーリを迎撃しろ!」

大佐は“想定の範囲内”的な発言内容とは裏腹に、パニック状態だ。
新手の妖怪は猛スピードで接近中、言われなくても迎え撃たざるを得ない状況である。

「迎撃するしかないじゃない!」

でも待てよ? これは二種類の妖怪が偶然同時期に出現しただけなのだろうか。
それとも……妖怪同士が協力しているとしたら?
最初の戦いで福音を使い切ってしまったら二匹目の妖怪が暴れ出したらずっと妖怪のターン!だ。
嫌な予感がした私は歌姫用ヘリに向かいながら言った。

「いつスナカケババアが出て来るか分からないのに二人同時に出撃するのはまずい。
笹倉さん……あなたは待機しておいて」

取り越し苦労ならそれでよし
そうでなかった場合、私にはもしかしたら妖怪共の小賢しい作戦を突き崩せるかもしれない持ち歌があるのだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板