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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

41【ゴストゥルーパー・ドールズ】長篠鉄 ◆fr8igvtEPg:2014/06/17(火) 12:46:38
皆の寛容な態度に、鉄は素直に泣いた。
涙を流し、ありがとう、ありがとうと繰り返す鉄を、桜が優しく抱きしめる。

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「状況終了、状況終了、妖怪は完全に殲滅、大破1、死傷者皆無、倒壊家屋無!」

飛行空母の方でも、オペレーターが戦闘終了をヒガキに報告していた。
ヒガキはそれに頷くと、小さくため息をつく。

「また巨大ロボットと引き換えに、優秀なパイロットがより優秀なパイロットになった、そう思いたいものだな」

そう呟いて、ヒガキは今後の第5小隊の行く末を考える。
ゼロキューの代替機は、現在建造中のゼロキューがすべて配備される先が決まっているので、新規に建造されることになるだろう。
それまでは半年かかるので、その間は別の機体…倉庫で解体を待っている旧型機が配置されるのだ。
そんな旧式の機体で、はたして日々進化している妖怪に勝てるのか…。
どのみち、長篠鉄の未来は暗いだろう。

「だが、そこで踏ん張れ、踏ん張れば踏ん張っただけ、人類は有利になるのだから…」

誰にともなく、ヒガキは言った。

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「あら、雨、止んだわね」

各々の帰りの機体、鉄は救助隊のヘリ、オスカー、阿部は各々の乗ってきた機体に戻る最中に、阿部が空を見上げて言った。
見れば、鉄が阿部を迎えに行っていた時から降っていた小雨はやみ、曇り空の間には青空が見えていた。

「…虹が見えたらよかったのにな」
「そうですね、あんな小雨じゃ、虹は見れませんもんね」

そんな事をぼそっと呟きあって、鉄と阿部は各々の機体へと別れた。
人類が妖怪を相手に、勝利の虹を見る日は、果たしていつになるのかはわからない。
だが、勝利の日を信じ、ゴストゥルーパードールズは歌い、戦う。
いつの日か高らかに勝利の凱歌を上げる時まで…。


              THE END


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